JP2006004902A - 電磁操作機構およびそれを使用する電力用開閉装置 - Google Patents

電磁操作機構およびそれを使用する電力用開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006004902A
JP2006004902A JP2004252181A JP2004252181A JP2006004902A JP 2006004902 A JP2006004902 A JP 2006004902A JP 2004252181 A JP2004252181 A JP 2004252181A JP 2004252181 A JP2004252181 A JP 2004252181A JP 2006004902 A JP2006004902 A JP 2006004902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic flux
mover
abnormality
yoke
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004252181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4440043B2 (ja
Inventor
Akira Makita
陽 牧田
Toshie Takeuchi
敏惠 竹内
Tetsuya Matsuda
哲也 松田
Mitsuru Tsukima
満 月間
Kenichi Koyama
健一 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2004252181A priority Critical patent/JP4440043B2/ja
Publication of JP2006004902A publication Critical patent/JP2006004902A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4440043B2 publication Critical patent/JP4440043B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

【課題】永久磁石および機構部などの異常に起因する誤動作を防止できる電磁操作機構を提供する。
【解決手段】電磁操作機構は、軸方向に往復運動可能な可動子と、可動子の側面および可動子の両端面に相対する面を有する継鉄と、可動子の側面または可動子の側面に相対する継鉄の面に固着した永久磁石と、を備え、永久磁石から継鉄を介し、可動子の一方の端面を経由して可動子に至る第1の磁気回路および永久磁石から継鉄を介し、可動子の他方の端面を経由して可動子に至る第2の磁気回路が構成される電磁操作機構において、継鉄内、または継鉄に近接する位置のうち、可動子の位置の変動に対する磁束の変動の依存性が異なる位置の少なくとも2箇所に備えられ、第1または第2の磁気回路の少なくともいずれか一方における磁束密度を検出することにより、可動子の少なくとも一方の端面と継鉄との隙間を通過する磁束を評価する磁束監視用素子と、を有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、2つの位置で可動子を安定に保持することのできる電磁操作機構およびそれを使用する電力用開閉装置に関する。
従来の電力用開閉装置の電磁操作機構は、収容部を囲んだ額縁状の縁を有する継鉄と、継鉄の縁から収容部に向かって突出し、隙間を配して相対する磁極と、収容部に収容し、直線運動可能に支持され、相対する磁極の間に配設された直方体状の可動子と、磁極との間にわずかな隙間を配して可動子に固着した永久磁石と、可動子の移動方向に向かった可動子の両端部にそれぞれ同軸状に略外接する角形の内周部を有する2個の角形環状の励磁コイルと、可動子の移動方向に向かった両端部に連結され、継鉄に備えられた軸受により直線移動可能に支持された可動軸とを有している。
永久磁石は、可動子の移動方向に垂直な方向に磁界を有している。永久磁石の起磁力により、可動子は、可動子の移動方向の一方の端部が継鉄に近接した第1の位置と、可動子の他端部が継鉄に近接した第2の位置とにおいて安定した状態で保持される。このようにして、可動子は2つの安定な位置間を往復駆動し、上記可動子は、可動軸を介して連結した真空バルブ内の可動接点を往復駆動し、真空バルブを開閉する(例えば、特許文献1参照。)。
独国特許第4304921号明細書(第3欄、第4欄及び図1)
従来の電磁操作装置において、可動子は、永久磁石が作る磁束によって、開極と閉極のそれぞれの2つの位置で安定点を持ち、可動軸でつながった接点をそれぞれの位置で保持している。通電時の電極接点の反発力に対抗して、可動接点を固定接点に保持するために、可動子と継鉄との吸引力は、数百〜数千Nの荷重が必要である。しかし、その吸引力が低下すると接点の保持力は維持できなくなる。永久磁石が温度または経年変化によって性能が変動したとき、また機構部に異常が発生し所定の位置まで可動子が動かないとき、継鉄と可動子との間の磁束は減少する。その結果、吸引力が低下し、可動接点は誤作動するという問題があった。
また、このような性能変化に対応するため、初期値に尤度を持った設計をすることが多いが、操作に必要なエネルギーの増大を招き、各構成部材に大きな負荷がかかるという問題点もあった。
この発明の目的は、永久磁石および機構部などの異常に起因する誤動作を防止できる電磁操作機構およびそれを用いた電力用開閉装置を提供することである。
この発明に係わる電磁操作機構は、軸を有し、軸方向に往復運動可能な可動子と、上記軸方向に平行な上記可動子の側面および上記軸方向の上記可動子の両端面に相対する面を有する継鉄と、上記軸方向に平行な上記可動子の側面または上記可動子の側面に相対する上記継鉄の面に固着した永久磁石と、を備え、上記永久磁石から上記継鉄を介し、上記可動子の一方の端面を経由して上記可動子に至る第1の磁気回路および上記永久磁石から上記継鉄を介し、上記可動子の他方の端面を経由して上記可動子に至る第2の磁気回路が構成される電磁操作機構において、上記継鉄内、または上記継鉄に近接する位置のうち、上記可動子の位置の変動に対する磁束の変動の依存性が異なる位置の少なくとも2箇所に備えられ、上記第1または第2の磁気回路の少なくともいずれか一方における磁束密度を検出することにより、上記可動子の少なくとも一方の端面と上記継鉄との隙間を通過する磁束を評価する磁束監視用素子と、を有する。
この発明に係わる電磁操作機構の効果は、軸を有し、軸方向に往復運動可能な可動子と、上記軸方向に平行な上記可動子の側面および上記軸方向の上記可動子の両端面に相対する面を有する継鉄と、上記軸方向に平行な上記可動子の側面または上記可動子の側面に相対する上記継鉄の面に固着した永久磁石と、を備え、上記永久磁石から上記継鉄を介し、上記可動子の一方の端面を経由して上記可動子に至る第1の磁気回路および上記永久磁石から上記継鉄を介し、上記可動子の他方の端面を経由して上記可動子に至る第2の磁気回路が構成される電磁操作機構において、上記継鉄内、または上記継鉄に近接するように配置され、上記第1または第2の磁気回路の少なくともいずれか一方における磁束密度を検出することにより、上記可動子の少なくとも一方の端面と上記継鉄との隙間を通過する磁束を評価する磁束監視用素子と、を有するので、永久磁石および機構部などの異常に起因する可動子の異なる位置への誤移動を防止できる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる電磁操作機構の構成を示す図である。図2(a)、図2(b)は、実施の形態1の電磁操作機構を用いた電力用開閉装置の断面図を示す。図3は、実施の形態1の電磁操作機構の動作を説明するための説明図である。図1において、機構部分は断面図で示してある。
図1は、電磁操作機構1Aの閉極状態を示す図である。電磁操作機構1Aは、角柱状で、角柱の中心軸に沿った円筒状の中心孔を有した可動子2、可動子2の一対の相対する側面に貼り付けられた2個の永久磁石3、4、可動子2の中心孔に両側から挿入され、可動子2の端面が継鉄11に当接するように一部可動子2に螺合された可動軸5、6を有している。可動子2、永久磁石3、4、可動軸5、6は、可動子2の軸方向に一体として直線運動可能である。可動子2は、磁性体からなる。
電磁操作機構1Aは、さらに、可動子2の軸方向におおよそ可動子2の長さだけ離れ、可動子2の軸に対して同軸状に配置され、口の字状の断面を有する2個のコイル7、8、永久磁石3、4に隙間を配して対向し、コイル7、8の側面によって挟まれた磁極9、10を有している。さらに、磁極9、10から連続的に外側へと連なり、コイル7、8の外側面をそれぞれ覆い、可動子2の軸方向の端面に相対するように延びた継鉄11を有している。可動子2の軸方向の端面に相対する継鉄11の面に設けられた孔に、可動軸5、6を回転自在に支持する軸受12が嵌入されている。これらにより、可動子2、永久磁石3、4、可動軸5、6が一体になって、磁極9、10の永久磁石3、4と対向する面に沿って可動子2の軸方向に往復運動可能に継鉄11に装着される。磁極9、10と継鉄11は、軟鉄板を積層して作製している。コイル7、8は、銅線を額縁状に巻線し、ハウジング13内に収納されている。
電磁操作機構1Aは、さらに、磁極9、10の近傍でコイル7、8の外周面のそれぞれの近傍の継鉄11に設けられた2個の磁束監視孔14、15、磁束監視孔14、15にそれぞれ挿入された磁束監視用素子16、17、磁束監視用素子16、17の出力が入力され、記録するとともに異常のとき警報する磁束監視機構18Aを有する。
磁束監視機構18Aは、検出した磁束密度があらかじめ下限値として設定する閾値より小さい、またはあらかじめ上限値として設定する閾値より大きいとき異常と判定する磁束異常判定手段19、異常と判定されたとき警報を出す警報手段としての警報ランプ20を有している。磁束異常判定手段19は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路を有するマイクロコンピュータ、またはそれと同等の機能を有する装置によって構成されている。
電磁操作機構1Aは、さらに、コイル7、8に電流を印加する駆動電源21Aを有する。なお、磁極9、10の永久磁石3、4に対向する面に磁極9、10と永久磁石3、4とが引っ掛かることを防止するために低摩擦係数を有した非磁性体のプレート29が貼り付けられている。
図2(a)、図2(b)に電磁操作機構を用いた電力用開閉装置の断面図を示す。図2(a)は、電力用開閉装置が開極している状態を示し、図2(b)は、閉極している状態を示す。電力用開閉装置は、電磁操作機構1Aの可動軸5に連結されたリンク部22、リンク部22と絶縁部23を介して連結された真空バルブ24の可動接点25、可動接点25に対向する固定接点26を有している。可動接点25は、開極状態(図2(a))、閉極状態(図2(b))の間を移動して固定接点26との間で電力を開閉する。
次に、図2(a)、図2(b)、図3を参照して電磁操作機構1Aの動作について説明する。なお、磁気回路は、可動子2の軸に対して対称に形成されている。
この電磁操作機構1Aは、永久磁石3、4、可動子2および磁極9、10を共通に含んだ2つの磁気回路S1と磁気回路S2とを有している。磁気回路S1において、永久磁石3、4、磁極9、10、継鉄胴部11a、継鉄下部11b、可動子2の一方の端面と継鉄11との間の第1の隙間27、可動子2が直列に接続されている。
また、磁気回路S2において、永久磁石3、4、磁極9、10、継鉄胴部11a、継鉄上部11c、可動子2の他方の端面と継鉄11との間の第2の隙間28、可動子2が直列に接続されている。
可動子2は、隙間27側の継鉄11とほぼ当接し、その結果、第1の隙間27の長さが第2の隙間28の長さに対して十分に小さくなることにより、第1の安定点に位置し、可動子2は、隙間28側の継鉄とほぼ当接し、第2の隙間28の長さが第1の隙間27の長さに対して十分に小さくなることにより、第2の安定点に位置している。例えば、可動子2が継鉄下部11bに近接したとき、第1の隙間27の磁気抵抗は、第2の隙間28の磁気抵抗より非常に小さいので、磁気回路S1の磁束Φ1は、磁気回路S2の磁束Φ2より大きい。そのため、第1の隙間27に働く磁気吸引力は、第2の隙間28に働く磁気吸引力より大きいので、磁気吸引力は可動子2を継鉄下部11b方向に加圧する。
逆に、可動子2が継鉄上部11cに近接したとき、第2の隙間28の磁気抵抗は、第1の隙間27の磁気抵抗より非常に小さいので、磁気回路S2の磁束Φ2は、磁気回路S1の磁束Φ1より大きい。そのため、第2の隙間28に働く磁気吸引力は、第1の隙間27に働く磁気吸引力より大きいので、可動子2に働く磁気吸引力は可動子2を継鉄上部11c方向に加圧する。
図2(b)に示すように、可動接点25が固定接点26に当接したとき、可動子2は、図3に示す継鉄上部11cに当接していない。さらに、可動子2が継鉄上部11cに近づくとリンク部22を変形して、そのバネ力により可動接点25を固定接点26に加圧する。
次に、可動子2の移動について説明する。可動子2を第1の安定点から第2の安定点、または第2の安定点から第1の安定点に移行させるために、コイル7またはコイル8に電流を流し、保持状態にある可動子2と第1の隙間27または第2の隙間28の磁束と逆方向に磁束を発生させ保持力をキャンセルし、第2の隙間28または第1の隙間27との磁束を増加させて他の隙間との間の磁気吸引力より大きくなるようにする。例えば、図2の(a)に示すように、可動子2が第1の安定点に保持されているとき、永久磁石3、4による磁界と同一方向の磁界を磁気回路S2に発生するように、駆動電源21Aによりコイル7に電流を流す。その結果、第1の隙間27の磁気吸引力がキャンセルされ、第2の隙間28の磁気吸引力が大きくなるので、第2の隙間28の磁気吸引力が主に可動子2に働き、可動子2は、対向する磁極9、10の間を通過して、コイル7の角形の内周部内へ移動する。
このように可動子2は移動し、移動後の可動子2は第2の安定点で保持される。逆に、図2(b)に示すように可動子2が第2の安定点に保持されているとき、永久磁石3、4による磁界と反対方向の磁界を磁気回路S2に発生するように、駆動電源21Aによりコイル7に電流を流す。そうすると、可動子2は、第1の安定点、即ち図2(a)に示す位置まで移動し、保持される。
このようにして、可動子2は2つの安定な位置間を往復し、図2(a)、図2(b)に示すように可動子2は可動軸5を介して連結した真空バルブ24内の可動接点25を往復駆動し、電力を開閉する。
次に、可動子2の可動接点25を固定接点26に押さえ付ける接圧力は、電磁操作機構1Aが第2の安定点に位置している際の磁束Φ2による磁気吸引力、即ち保持力と同値であり、磁気回路S2の磁束Φ2の量から規定される。電磁操作機構1Aの等価磁気回路は第4図に示す並列回路で表され、永久磁石3、4の磁気抵抗および起磁力をそれぞれR、Hlとし、隙間28の磁気抵抗をR、隙間27の磁気抵抗をRとすると式(1)、式(2)が成り立つ。
Figure 2006004902
永久磁石3、4の磁気抵抗Rは、可動子2の位置にかかわらず一定であると仮定し、また永久磁石3、4と可動子2との間の空隙の磁気抵抗も含んでいると考える。
図2(b)に示すように、可動接点25が固定接点26に当接されているとき、R≪Rとなり磁束Φ1はほとんど0であるので、式(3)が成り立つ。
Figure 2006004902
隙間28の磁気抵抗Rは、可動子2の断面積S、真空の透磁率μ、隙間28の長さdから、R=d/μSで定義されるので、磁束密度B2は、式(4)で表される。但し、k=RμSである。
また、可動子2に発生する保持力Fは、式(5)の関係から、式(6)により求められる。
Figure 2006004902
このようにして、隙間27、28の磁束密度を監視することにより接圧力の異常を検出できることになる。永久磁石3、4の起磁力が変化しない場合、図5に示す保持力の隙間長さ依存性と図6に示す隙間28での磁束密度の隙間長さ依存性とから保持力が磁束密度から換算される。
例えば、可動接点25と固定接点26の間に電磁反発力とリンク部変形によるばね力との和が約500(N)発生する場合、接圧力すなわち保持力が500(N)以下のとき、可動接点25が固定接点26から離れる可能性がある。保持力を500(N)以上に確保するためには、隙間長さを5(mm)以下に維持する必要がある。隙間長さが5(mm)以下のとき、図6から分かるように磁束密度が0.5(T)以上になる。磁束異常判定手段19の閾値を0.5(T)にあらかじめ設定すれば、もし隙間長さが5mm以上になり、保持力が500(N)以下になったとき、異常を警報手段としての警報ランプ20によって発することができる。
以上のように、磁束監視用素子16として例えばホール素子のような素子を磁束監視孔14に挿入し、磁束密度を測定することにより磁束Φ2を常時監視することができ、所定の接圧力が発生しているか否かを監視することが可能である。
磁束密度があらかじめ設定した閾値より小さいとき、磁束異常判定手段19は、永久磁石3、4の起磁力の低下または機構部の異常により第2の隙間28での吸引力が小さくなっているとして、警報信号を発する。警報手段としての警報ランプ20を点灯して異常の発生を知らせる。異常を知らされるので、電力用開閉装置を系統から離して補修を行う。
一方、開極状態では、磁束Φ1を形成する磁気回路S1中の磁束監視孔15に挿入された磁束監視用素子17を用いて同様に磁束Φ1を常時監視しておけば、開極状態における所定の保持力が発生しているか否かを監視することが可能である。また、未通電時でも、地震などによる誤投入を抑制し、信頼性を向上することができる。
このような電磁操作機構1Aは、永久磁石3、4および機構部などの異常に起因する可動子2の異なる位置への誤移動を防止できる。
さらに、このような電磁操作機構1Aを用いた電力用開閉装置は、通電時の接点の浮きを未然に感知し、開閉装置事故を防止できる。
また、未通電時でも、地震などによる誤投入を抑制し、信頼性を向上することができる。
また、これまで定期点検を行ってきた電磁操作機構1Aの点検を、異常検知した時だけ行うことで足りるので、省メンテナンス化が可能である。そのため、保守費用の削減がはかれる。
また、投入側、開極側の両側の磁気回路の磁束が監視できる。
なお、実施の形態1において、第1の磁気回路S1と第2の磁気回路S2にそれぞれ1箇所磁束監視孔14、15が設けられた例について説明したが、図7に示すように、電磁操作機構1Bの第1の磁気回路S2の2箇所に磁束監視孔14、31を設けてもよい。そして、この磁束監視孔14、31にそれぞれ磁束監視用素子16、32が挿入される。このように1つの磁気回路の複数箇所に磁束監視用素子が設置されているので、1つの磁束監視用素子が故障したとき他方の磁束監視用素子が予備として対応することができる。また、複数の磁束監視用素子による監視から継鉄の破損などの局所的な故障原因を特定することができる。
また、実施の形態1において、2つの磁気回路にそれぞれ磁束監視用素子を備える例について説明したが、1つの磁気回路だけに磁束監視用素子を少なくとも1つ備えてもよい。
また、実施の形態1において、図8に示すように、電磁操作機構1Cの磁束監視孔34、35と磁束監視用素子36、37とを継鉄11の外縁部に配置しても同様な効果が得られる。
また、図9に示す電磁操作機構において、文献(「An Electromagnetically Actuated Vacuum Circuit Breaker Developed by Electromagnetic Analysis Coupled with Motion」電気学会論文誌B、VOL.124、No.2、2004)に記載されている通り、可動子2、可動軸5、6、継鉄11、コイル7、8に加えて、鉄心41と永久磁石42とが紙面手前方向および奥行き方向へ磁気回路S3およびS4が形成されるように固着されている。また、図9に示すように、磁気飽和している鉄心41に近接して磁束監視孔43、44を設けて、そこに磁束監視用素子を配置すると、この位置の磁束密度が監視でき、所定の接圧力が発生しているかを監視することが可能である。
また、実施の形態1において、永久磁石3、4は可動子2に貼り付けているが、図10に示すように、電磁操作機構1Dの永久磁石3、4を磁極9、10に固着しても同様な効果が得られる。
また、図11に示す電磁操作機構1Eの永久磁石3、4を磁極9、10に固着するとともに、磁束監視用素子46、47を可動子2の一方の端面が継鉄11に当接する近傍に配置されると、可動子2と継鉄11との間の漏れ磁束が監視でき、所定の保持力が発生しているか否かを監視することが可能である。すなわち、隙間27、28が大きくなると、可動子2と継鉄11との間の磁束が磁束監視用素子46、47の位置まで漏れてくる。そして、隙間28の長さdと磁束監視用素子46で計測される磁束密度B46との関係は、上述の通り、漏れ磁束の検出となるので、式(1)と異なるプロファイルを示す。例えば、図11の配置では、図12に示すようなプロファイルとなり、f(d)を隙間28の長さdの関数とすると、隙間28の長さdと磁束密度B46は、式(7)で表すことができる。
Figure 2006004902
例えば、関数f(d)の単調増加の範囲において保持力を監視する場合、磁束密度B46があらかじめ設定した閾値より大きい値となったとき、磁束異常判定手段19により保持力劣化と判定でき、異常を警報手段としての警報ランプ20によって発することができる。
なお、空間的にある程度の範囲で漏れ磁束が発生するので、磁束監視用素子46、47は、必ずしも継鉄11に密接されていなくても可動子2と継鉄11との間の漏れ磁束を監視できる。
実施の形態2.
図13は、この発明の実施の形態2に係わる電磁操作機構の磁束監視機構の機能ブロック図である。
実施の形態2に係わる磁束監視機構18Bは、実施の形態1に係わる磁束監視機構18Aに異常原因判定手段51と算出記憶手段52とが追加されていて、その他は実施の形態1と同様である。同様な部分は同じ符号を付記して説明は省略する。
算出記憶手段52は、図1に示すような2つの磁束監視用素子16、17の磁束密度から隙間の長さd、起磁力Hlを求め、求めた値を記憶する。
異常原因判定手段51は、永久磁石3、4の起磁力が起磁力閾値より小さいときに経時劣化警報、可動子2の端面と継鉄11のその端面に相対する面との間の隙間の長さが隙間閾値より大きいときに隙間異常警報を発する。
警報手段としての警報ランプ20は、磁束異常警報、経時劣化警報および隙間異常警報を点灯する色を変えて表示する。例えば、磁束異常警報のときオレンジ、経時劣化警報のときレッド、隙間異常警報のときブルーになるように警報ランプ20内に3色のLEDが備えられている。
実施の形態2では、磁気回路の近傍の2箇所に磁束監視用素子を配置し、検出した2箇所の磁束密度から、永久磁石の起磁力の劣化および隙間の長さの変化を算出している。さらに、算出された永久磁石の起磁力が予め定められた起磁力閾値より小さいとき磁束異常の原因が起磁力劣化に起因し、算出された隙間の長さが予め定められた隙間閾値より大きいとき磁束異常の原因が隙間異常に起因すると判定している。
このように2箇所の磁束密度を検出することにより、永久磁石の劣化および隙間の長さの変化を算出するためには、継鉄の面に相対する可動子の端面の位置の変動に対する2箇所の磁束密度の変動の依存性が異なる位置で磁束密度を検出することが必要である。なぜならば、可動子が移動して磁束密度が変化したとき、2つの磁束密度の変動が同じ場合、永久磁石の劣化および隙間の長さの変化を算出することができない。依存性が異なる場合、例えば、可動子の位置が変動するとき、一方の磁束密度が減少し、他方の磁束密度が増加する場合、依存性が反対であるので、永久磁石の起磁力の劣化および隙間の長さの変化を算出することができる。さらに、2つの磁束密度が可動子の位置の変動に対して同じ傾向で増減するが、その増減の割合が異なっている場合、依存性が異なっているので、永久磁石の起磁力の劣化および隙間の長さの変化を算出することができる。
磁束監視用素子は、図14に示す位置P1、P2、P3、P4の4箇所のうちのいずれか2箇所に配置される。この位置P2、P3は第2および第1の磁気回路S2、S1上の最も磁束が集中し、磁束密度が大きい継鉄11の位置である。一方、位置P1、P4は、可動子2のそれぞれの端面が当接する継鉄の部分を囲繞する空間を示す位置である。そして、電磁操作機構が第2の安定点に位置しているとき、選択された2箇所の組合せとして、P1とP2とからなる組合せ(a)、P1とP3とからなる組合せ(b)、P1とP4とからなる組合せ(c)、P2とP3とからなる組合せ(d)、P2とP4とからなる組合せ(e)、P3とP4とからなる組合せ(f)の6通りの組合せがある。図示する第2の安定点またはその逆の第1の安定点において、隙間27または28の一方の隙間が大きく他方の隙間が極微小であるから、P1およびP4のいずれにおいても磁束密度はほぼゼロであり、実用上組合せ(c)を選択することはない。従って、組合せ(a)、(b)、(d)、(e)、(f)を考慮すれば良いが、(a)と(f)、(b)と(e)はその対称性から等価と考えて良いので、組合せ(a)、(b)、(d)に2つの磁束監視用素子が配置されているときの動作を以下説明する。
まず、2つの磁束監視用素子が組合せ(a)の位置に配置されているときの電磁操作機構1Fの動作について図15を参照して説明する。
図15に示す電磁操作機構1Fは、位置P1に磁束監視用素子46、位置P2の磁束監視孔34の中に挿入された磁束監視用素子36を有している。
磁束監視用素子36の磁束密度B36は、比例係数A、可動子2の断面積S、真空の透磁率μ、隙間28の長さd、永久磁石の起磁力Hlを用いて式(8)から求められる。なお、磁束監視用素子36での磁束密度B36は、磁束監視孔34で検出される磁束密度が磁束Φ2うちの一部であるため比例係数Aを用いて表される。
一方、磁束監視用素子46の磁束密度B46と隙間28の長さdとの関係は、図12に示すプロファイルのうち、着目する領域を単調増加の領域に限定すると、図16のように、一次関数でフィッティングすることができる。そして、フィッティング係数α、βを用いて式(9)のように表すことができる。フィッティングは、ある領域のプロファイルを関数により近似することであり、一次関数によりフィッティングするとき、フィッティング係数αが直線の傾き、フィッティング係数βが座標軸との切片を意味する。
そして、式(8)と式(9)とから、隙間の長さdと磁束密度B46、B36の関係が式(10)のように求められ、起磁力Hlと磁束密度B46、B36の関係が式(11)のように求められる。
Figure 2006004902
このようにして磁束密度B46、B36から電磁操作機構1Fの隙間28の長さdと起磁力Hlの状態を把握することが出来る。また、式(10)と式(11)とを式(6)に代入するとこの状態での接圧力Fが得られる。
従って、磁束監視用素子36と磁束監視用素子46との磁束密度を監視することにより、磁束密度の変化が隙間の長さの変化によるものか、または永久磁石の起磁力の劣化によるものなのかを判定することができ、通電時の接点の浮きを未然に感知し、遮断器事故を防止できるので、信頼性を向上することができる。
また、これまでの定期点検を異常検知した時の点検に替えることにより、省メンテナンス化することが可能となるので、保守費用の削減がはかれる。
次に、磁束監視用素子が組合せ(b)の位置に配置されているときの電磁操作機構1Gの動作について説明する。
図17に示す電磁操作機構1Gは、位置P1に磁束監視用素子46、位置P3の磁束監視孔35の中に挿入された磁束監視用素子37を有している。
磁束監視用素子37の磁束密度B37は、比例係数A’、可動子2の断面積S、真空の透磁率μ、隙間28の長さd、隙間27の長さと隙間28の長さとの和L、永久磁石の起磁力Hlを用いて式(12)から求めることができる。なお、磁束監視用素子37の磁束密度B37は、磁束監視孔35で検出される磁束密度が磁気回路S1中の磁束Φ1うちの一部であるため比例係数A’を用いて表される。
Figure 2006004902
一方、磁束監視用素子46の磁束密度B46と隙間28の長さdとの関係は、式(9)のように表すことができる。
そして、組合せ(a)と同様に、式(9)と式(12)とから、隙間の長さdと磁束密度B46、B37の関係が式(10)のように求められ、起磁力Hlと磁束密度B46、B37の関係が式(11)のように求められる。
このようにして磁束密度B46、B37から電磁操作機構1Gの隙間28の長さdと起磁力Hlの状態を把握することが出来る。また、式(10)と式(11)とを式(6)に代入してこの状態での接圧力Fが得られる。
従って、磁束監視用素子37と磁束監視用素子46との磁束密度を監視することにより、磁束密度の変化が隙間の長さの変化によるものか、または永久磁石の起磁力の劣化によるものなのかを判定することができ、通電時の接点の浮きを未然に感知し、遮断器事故を防止できるので、信頼性を向上することができる。
また、これまでの定期点検を異常検知した時の点検に替えることにより、省メンテナンス化することが可能となるので、保守費用の削減がはかれる。
また、磁束監視用素子が組合せ(d)の位置に配置されているときの電磁操作機構1Hの動作について説明する。
図18に示す電磁操作機構1Hは、位置P2の磁束監視孔34の中に挿入された磁束監視用素子36、位置P2の磁束監視孔35の中に挿入された磁束監視用素子37を有している。
磁束監視用素子36および37の磁束密度B36、B37は、それぞれ、式(8)、式(12)のように表すことができる。
そして、組合せ(a)と同様に、式(8)と式(12)とから、隙間の長さdと磁束密度B36、B37の関係が式(10)のように求められ、起磁力Hlと磁束密度B36、B37の関係が式(11)のように求められる。
このようにして磁束密度B36、B37から電磁操作機構1Hの隙間28の長さdと起磁力Hlの状態を把握することが出来る。また、式(10)、式(11)を式(6)に代入し、この状態での接圧力Fが得られる。
従って、磁束監視用素子36と磁束監視用素子37との磁束密度を監視することにより、磁束密度の変化が隙間の長さの変化によるものか、または永久磁石の起磁力の劣化によるものなのかを判定することができ、通電時の接点の浮きを未然に感知し、遮断器事故を防止できるので、信頼性を向上することができる。
また、これまでの定期点検を異常検知した時の点検に替えることにより、省メンテナンス化することが可能となるので、保守費用の削減がはかれる。
次に、1つの磁気回路上の継鉄に2つの磁束監視用素子が配置されている電磁操作機構の動作について説明する。
図19に示す電磁操作機構1Iは、継鉄11の磁気回路S2上に2つの磁束監視孔34、53が設けられ、その磁束監視孔34、53の中に磁束監視用素子36、54が挿入されている。そして、磁束監視用素子36、54は、磁束監視孔34、53の磁束密度B36、B54を検出する。
この磁束密度B36、B54は、ともに式(8)のように表すことができるが、継鉄11の有する磁気特性から異なる比例係数Aになる。そして、比例係数Aが異なるので、式(8)において間隙28の長さdが変化したときと起磁力が劣化したときとの磁束密度の変化の様子が異なってくる。ゆえに、2つの式(8)から、隙間28の長さdと磁束密度B36、B54の関係が式(10)のように求められ、起磁力Hlと磁束密度B36、B54の関係が式(11)のように求められる。また、式(10)、式(11)を式(6)に代入してこの状態での接圧力Fが得られる。
よって磁束監視用素子36と磁束監視用素子54との磁束密度を監視することにより、磁束密度の変化が隙間の長さの変化によるものか、または永久磁石の起磁力の劣化によるものなのかを判定することができ、通電時の接点の浮きを未然に感知し、遮断器事故を防止できるので、信頼性を向上することができる。
また、これまでの定期点検を異常検知した時に点検をするだけの省メンテナンス化することが可能となり、保守費用の削減がはかれる。
また、1つの磁気回路S2上の可動子2の端面が当接する継鉄11の面を囲繞する空間に2つの磁束監視用素子が配置された電磁操作機構1Jの動作について説明する。
図20に示す電磁操作機構1Jは、可動子2の一方の端面が当接する継鉄11を囲繞する空間に2つの磁束監視用素子46、56が配置されている。そして、2つの磁束監視用素子46、56は、可動子2の中心軸から異なった距離に配置されている。
この磁束監視用素子46、56が検出する磁束密度B46、B56は、ともに式(9)のように表すことができるが、異なる空間に漏れてくる磁束と隙間28の長さdとの関係を表すプロファイルが異なり、フィッティングを行うとフィッティング係数αが異なってくる。このようにフィッティング係数αが異なるので、式(9)において間隙28の長さdが変化したときと起磁力が劣化したときとの磁束密度の変化が異なる。そして、2つの式(9)から、隙間28の長さdと磁束密度B46、B56の関係が式(10)のように求められ、起磁力Hlと磁束密度B46、B56の関係が式(11)のように求められる。
このようにして磁束密度B46、B56から電磁操作機構1Jの隙間28の長さdと起磁力Hlの状態を把握することが出来る。また、式(10)、式(11)を式(6)に代入してこの状態での接圧力Fが得られる。
よって磁束監視用素子46と磁束監視用素子56との磁束密度を監視することにより、磁束密度の変化が隙間の長さの変化によるものか、または永久磁石の起磁力の劣化によるものなのかを判定することができ、通電時の接点の浮きを未然に感知し、遮断器事故を防止できるので、信頼性を向上することができる。
また、これまでの定期点検を異常検知した時に点検をするだけの省メンテナンス化することが可能となり、保守費用の削減がはかれる。
磁束監視用素子の配置は、それぞれの場合において代表的な位置である。この位置に限定されるものではなく、例えば、図18の磁束監視孔と磁束監視用素子について、磁束監視孔34と磁束監視用素子36、磁束監視孔35と磁束監視用素子37がそれぞれ、図1の磁束監視孔15と磁束監視用素子17、磁束監視孔14と磁束監視用素子16であっても同様な効果が得られる。
次に、予め求められた磁束密度と隙間の長さの変化および起磁力の変化との関係をマップ上に表し、そのマップ上の検出した磁束密度から求まる点に対応する隙間の長さおよび起磁力を求め、磁束密度の変化が隙間の長さの変化によるものか、または永久磁石の起磁力の劣化によるものなのかを判定する判定方法について説明する。図15のように配置された磁束監視用素子36と磁束監視用素子46を例に挙げて説明する。
上述したように、磁束密度B36、B46と隙間28の長さdとの間には式(10)の関係、磁束密度B36、B46と接圧力Hlとの間には式(11)の関係があるので、予め隙間28の長さdを可変して磁束密度B36、B46と接圧力Fとを計測する。さらに、永久磁石の起磁力Hlを可変して磁束密度B36、B46と接圧力Fとを計測する。
図21は、このようにして計測した値はプロットされたマップである。図21は、永久磁石3、4の定格の起磁力を一定に保って、可動子2の一方の端面と継鉄11との隙間28の長さを0cmから0.1cm刻みに0.5cmまで変化したときの、磁束監視用素子46と磁束監視用素子36との磁束密度B46、B36をプロットしたマップである。(太い実線で示す。)さらに、図21は、永久磁石3、4の定格の起磁力から10%、20%減少した起磁力を一定に保って、可動子2の一方の端面と継鉄11との隙間28の長さを0cmから0.1cm刻みに0.5cmまで変化したときの、磁束監視用素子46と磁束監視用素子36の磁束密度B46、B36がプロットされている。(10%が太い点線、20%が太い一点鎖線で表す。)さらに、このように磁束密度が変化したときの接圧力Fを測定し、接圧力Fを等高線として図21のようにプロットしている。(細い点線で示す。)このマップが算出記憶手段52に記憶されている。
そして、異常原因判定手段51は、磁束監視用素子36、46により検出された磁束密度B36、B46をこのマップ上にプロットしてどこに位置しているかを判断する。この位置が接圧力Fの予め定めた閾値(2200N)を示す太い点線より左上側にある場合、接圧力が低くなっていると判定し、磁束異常警報を警報ランプ20に送る。
さらに、例えば、図21にプロットされたように四角点Aが細い実線上にある場合、その原因が間隙の長さが大きくなったことに起因すると判定し、隙間異常警報を警報ランプ20に送る。また、四角点Bが隙間0cmの等高線上にある場合、その原因が永久磁石の起磁力が劣化したことに起因すると判定し、経時劣化警報を警報ランプ20に送る。さらに、四角点Cが細い実線と太い点線からも離れているとき、間隙の長さの変化と起磁力の劣化がともに原因となっていると判定し、隙間異常警報と経時劣化警報を警報ランプ20に送る。
そして、警報ランプ20は、磁束異常警報を受信したときオレンジ、経時劣化警報を受信したときレッド、隙間異常警報を受信したときブルーになるように点灯して警報する。
なお、磁束監視用素子が他の組合せ(b)や(d)の位置に配置されている場合や図19、図20に示すように2つの磁束監視用素子が配置されていても、同様なマップの作図が可能であり、同様な異常原因判定ができる。また、測定によるマップ作成だけでなく、有限要素法などによる数値解析から同様なマップを作成してもよい。
次に、磁束監視用素子として温度補償機能を持たないホール素子が、組合せ(a)の位置に配置されている場合の電磁操作機構の動作について説明する。
異常原因判定手段51は、2つの検出した磁束密度に基づき、永久磁石の劣化および隙間の長さdの変化の算出に加え、電磁操作機構の温度上昇値を算出し、その温度上昇値があらかじめ設定する上昇幅閾値より大きいとき温度上昇警報を発する。
また、警報ランプ20は、4色のLEDが備えられ、温度上昇警報が発せられたときイエロが発光する。
また、温度補償機能を持たないホール素子による磁束密度監視の場合、ホール素子出力の温度依存性を示す温度係数をK1、温度上昇をΔTとすると、図15の磁束監視用素子46、36からの出力電圧V46、V36は通常の使用条件下では式(13)、式(14)の様になる。また、永久磁石の起磁力劣化は温度上昇による劣化が主な原因であり、温度係数をK2とし、温度上昇をΔTとすると、起磁力Hl’は式(15)の様になる。
先に示した式(8)と式(9)の比を求めると起磁力Hl’が消去でき、式(13)と式(14)の比を求めると温度上昇ΔTが消去できるので、隙間の長さdと出力電圧V46、V36の関係が、関数hを用いて式(16)のように得られる。
また、式(8)、式(9)、式(14)、式(15)、式(16)から温度上昇ΔTが式(17)のように得られる。ここでの記載は、起磁力の劣化は温度上昇による劣化のみが発生している場合に限る。温度上昇以外の原因で起磁力劣化が発生している場合は、これらの式の関係が得られないことになる。そのため、これらの式で得られる諸量が所定の誤差範囲にないときは、温度上昇以外の原因も含めて起磁力劣化が起こっていると判断し、単に起磁力劣化が発生していることを警報出力しておく。
Figure 2006004902
そして、ホール素子出力電圧V46、V36から電磁操作機構の隙間長さd、電磁操作機構の温度上昇ΔT、および磁束密度B46、B36と永久磁石の起磁力Hlの状態が把握出来る。そして式(6)式から、この状態での接圧力Fが得られる。
このように、磁束監視用素子46と磁束監視用素子36との出力電圧を監視することにより、磁束変化が隙間の長さの変化によるものなのか、永久磁石の起磁力が劣化したためなのか、または電磁操作機構の温度上昇によるものなのかを判定することができ、通電時の接点の浮きを未然に感知し、遮断器事故を防止できるので、信頼性を向上することができる。
また、これまでの定期点検を異常検知した時の点検に替えることにより省メンテナンス化が可能となるので、保守費用の削減がはかれる。
実施の形態3.
図22は、この発明の実施の形態3に係わる電磁操作機構の駆動電源のブロック図である。図22の駆動電源21Bは、図1の駆動電源21Aに断線検出手段を備えたことが異なっていて、その他は同様である。同様な部分の説明は省略する。
図22に示すように駆動電源21Bは、可動子2を移動させるとき、大きな電流をコイル7、8に通電する電流源に加えて、常時コイル7、8に微弱電流を通電する直流源57と、微弱電流を通電しているとき、コイル7、8の端子電圧を検出し、異常電圧を検出したときコイル断線信号を発生する電圧検出部58とを有している。断線検出手段は、直流源57と電圧検出部58とから構成されている。
なお、電圧検出部58を各コイル7、8にそれぞれ設けても良いし、スイッチを切り替えることにより1つの電圧検出部58でコイル7、8の端子電圧を検出してもよい。
コイル7、8に常時微弱電流を通電しているので、コイル7、8に断線が発生するとコイル7、8の端子間に異常電圧が発生する。この異常電圧をあらかじめ設定した電圧と比較してコイル7、8に断線が発生していると判断することができる。
このように動作時以外にも異常電圧を監視しておくことにより、コイルの断線を監視することが可能となり、電磁操作機構の信頼性を向上することができる。
また、これまで定期点検を行ってきた電磁操作機構の点検を、異常検知した時だけ行うことで足りるので、省メンテナンス化が可能である。そのため、保守費用の削減がはかれる。
なお、断線検出手段は、駆動電源21Bに含めずに独立して設けてもよい。
実施の形態4.
図23は、この発明の実施の形態4に係わる電磁操作機構の磁束監視機構のブロック図である。図23の磁束監視機構18Cは、図1の磁束監視機構18Aにさらに磁束密度の時間変化を計測する手段を有していることが異なっており、その他は同様である。同様な部分の説明は省略する。
図23に示すように磁束監視機構18Cは、磁束監視用素子16、17の出力から磁束密度の時間変化率を算出する磁束変化率算出手段61と、算出された磁束密度の時間変化率から可動子2の移動速度を算出する可動子移動速度算出手段62と、移動速度を記憶するとともに図示しない表示部に表示するかどうかを判定し、その結果を表示部に表示指令信号として送る判定手段63とを有している。磁束変化率算出手段61と可動子移動速度算出手段62と判定手段63は、CPU、RAM、ROM、インターフェース回路を有するマイクロコンピュータ、またはそれと同等の機能を有する装置によって構成されている。
磁束変化率算出手段61は、可動子2の駆動中の駆動速度を常時把握するために、磁束監視用素子16、17としてのホール素子の磁束密度に比例した電圧の時間変化率ΔΦを求める。この電圧の時間変化率ΔΦは、可動子2の継鉄との隙間27、28の長さの変化率、すなわち、可動子2の速度を表している。安全に遮断するために、ある一定以上の動作速度が必要であるため、磁束密度の変化率が所定の値より小さいとき表示部に表示して警告することができる。
このような電磁操作機構は、磁束監視機構18Cを用いることにより動作速度を監視でき、装置の信頼性を向上することができる。
また、これまでの定期点検を異常検知した時に点検をするだけの省メンテナンス化が可能となり、保守費用の削減がはかれる。
この発明の実施の形態1に係わる電磁操作機構のブロック図である。 図1の電磁操作機構が備えられた電力用開閉装置の断面図である。 実施の形態1に係わる電磁操作機構の断面図である。 実施の形態1に係わる電磁操作機構の等価磁気回路図である。 図1の電磁操作機構の可動子に働く保持力と隙間長さとの関係を示すグラフである。 図1の電磁操作機構の可動子に流れる磁束密度と隙間長さとの関係を示すグラフである。 実施の形態1に係わる電磁操作機構の他の実施態様を示す断面図である。 実施の形態1に係わる電磁操作機構の他の実施態様を示す断面図である。 実施の形態1に係わる電磁操作機構の他の実施態様を示す分解斜視図である。 実施の形態1に係わる電磁操作機構の他の実施態様を示す断面図である。 実施の形態1に係わる電磁操作機構の他の実施態様を示す断面図である。 可動子の一方の端面が当接する継鉄の部分を囲繞する空間に配置された磁束監視用素子により検出された磁束密度と隙間の長さとの関係を表すプロファイルである。 この発明の実施の形態2に係わる電磁操作機構の磁束監視機構のブロック図である。 実施の形態2において磁束監視用素子が配置される位置を示す電磁操作機構の断面図である。 組合せ(a)の位置に磁束監視用素子が配置された電磁操作機構の断面図である。 図12のプロファイルの一部を直線近似することを説明する図である。 組合せ(b)の位置に磁束監視用素子が配置された電磁操作機構の断面図である。 組合せ(d)の位置に磁束監視用素子が配置された電磁操作機構の断面図である。 1つの磁気回路上の継鉄に2つの磁束監視用素子が配置された電磁操作機構の断面図である。 1つの磁気回路上の空間に2つの磁束監視用素子が配置された電磁操作機構の断面図である。 2箇所の磁束密度と接圧力の関係をプロットしたマップである。 この発明の実施の形態3に係わる電磁操作機構の駆動電源のブロック図である。 この発明の実施の形態4に係わる電磁操作機構の磁束監視機構のブロック図である。
符号の説明
1A〜1J 電磁操作機構、2 可動子、3、4、42 永久磁石、5、6 可動軸、7、8 コイル、9、10 磁極、11 継鉄、12 軸受、13 ハウジング、14、15、31、34、35、43、44、53 磁束監視孔、16、17、32、36、37、46、47、54、56 磁束監視用素子、18A〜18C 磁束監視機構、19 磁束異常判定手段、20 警報ランプ、21A、21B 駆動電源、22 リンク部、23 絶縁部、24 真空バルブ、25 可動接点、26 固定接点、27、28 隙間、29 プレート、41 鉄心、51 異常原因判定手段、52 算出記憶手段、57 直流源、58 電圧検出部、61 磁束変化率算出手段、62 可動子移動速度算出手段、63 判定手段。

Claims (13)

  1. 軸を有し、軸方向に往復運動可能な可動子と、
    上記軸方向に平行な上記可動子の側面および上記軸方向の上記可動子の両端面に相対する面を有する継鉄と、
    上記軸方向に平行な上記可動子の側面または上記可動子の側面に相対する上記継鉄の面に固着した永久磁石と、
    を備え、
    上記永久磁石から上記継鉄を介し、上記可動子の一方の端面を経由して上記可動子に至る第1の磁気回路および上記永久磁石から上記継鉄を介し、上記可動子の他方の端面を経由して上記可動子に至る第2の磁気回路が構成される電磁操作機構において、
    上記継鉄内、または上記継鉄に近接する位置のうち、上記可動子の位置の変動に対する磁束の変動の依存性が異なる位置の少なくとも2箇所に備えられ、上記第1または第2の磁気回路の少なくともいずれか一方における磁束密度を検出することにより、上記可動子の少なくとも一方の端面と上記継鉄との隙間を通過する磁束を評価する磁束監視用素子と、
    を有することを特徴とする電磁操作機構。
  2. 上記継鉄は、上記第1または第2の磁気回路上に磁束監視孔が設けられ、
    一の上記磁束監視用素子は、上記磁束監視孔に挿入され、上記磁束監視孔の磁束密度を検出し、他の上記磁束監視用素子は、上記継鉄の上記可動子の端面に相対する面に近接する空間に配置され、上記空間の磁束密度を検出することを特徴する請求項1に記載する電磁操作機構。
  3. 上記継鉄は、上記第1および第2の磁気回路上にそれぞれ少なくとも1つの磁束監視孔が設けられ、
    上記磁束監視用素子は、それぞれ、個々に上記磁束監視孔に挿入され、上記磁束監視孔の磁束密度を検出することを特徴とする請求項1に記載する電磁操作機構。
  4. 2つの上記磁束監視用素子は、上記第1または第2の磁気回路上、かつ上記継鉄の上記可動子の端面に相対する面に近接する空間に配置されることを特徴とする請求項1に記載する電磁操作機構。
  5. 上記磁束密度の異常の有無を監視する磁束監視機構を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載する電磁操作機構。
  6. 上記磁束監視機構は、いずれか2つの上記磁束監視用素子で検出された磁束密度の比の演算値を監視することを特徴とする請求項5に記載する電磁操作機構。
  7. 上記磁束監視機構は、
    検出した上記磁束密度の時間変化率を算出する磁束変化率算出手段と、
    算出した上記磁束密度の時間変化率から上記可動子の移動速度を算出する可動子移動速度算出手段と、
    算出した上記可動子の移動速度があらかじめ設定する所定値より小さいとき異常と判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする請求項5または6に記載する電磁操作機構。
  8. 上記磁束監視機構は、
    検出した上記磁束密度が、あらかじめ下限値として設定する閾値より小さい、またはあらかじめ上限値として設定する閾値より大きいとき異常と判定する磁束異常判定手段と、
    上記異常と判定したとき警報を出す警報手段と、
    を有することを特徴とする請求項5または6に記載する電磁操作機構。
  9. 上記磁束監視機構は、
    いずれか2つの上記磁束密度から上記可動子の端面と上記継鉄との隙間の長さ、上記永久磁石の起磁力または上記電磁操作機構の温度上昇値の少なくともいずれか1つを求めて、記憶する算出記憶手段と、
    一方の上記磁束密度が、あらかじめ下限値として設定する閾値より小さい、またはあらかじめ上限値として設定する閾値より大きいとき異常と判定する磁束異常判定手段と、
    上記異常と判定されたときに、上記隙間の長さがあらかじめ設定する隙間閾値より大きいとき隙間異常、上記起磁力があらかじめ設定する起磁力閾値より小さいとき起磁力劣化または上記温度上昇値があらかじめ設定する上昇幅閾値より大きいとき温度上昇が上記異常の原因であると判定する異常原因判定手段と、
    上記異常と判定されたとき磁束異常警報、上記隙間異常が原因と判定されたとき隙間異常警報、上記起磁力劣化が原因と判定されたとき経時劣化警報または上記温度上昇が原因と判定されたとき温度上昇警報を発する警報手段と、
    を有することを特徴とする請求項5または6に記載する電磁操作機構。
  10. 上記磁束監視機構は、
    上記可動子の端面と上記継鉄との隙間の長さおよび上記永久磁石の起磁力と2つの上記磁束密度との予め求められた関係を記憶する算出記憶手段と、
    一方の検出した上記磁束密度があらかじめ下限値として設定された閾値より小さい、またはあらかじめ上限値として設定された閾値より大きいとき異常と判定する磁束異常判定手段と、
    上記異常と判定されたときに、検出した2つの上記磁束密度と上記関係とから上記異常が隙間長さの異常または上記起磁力の劣化の少なくともいずれか1つの原因に起因すると判定する異常原因判定手段と、
    上記異常と判定されたとき磁束異常警報、上記隙間長さの異常が原因と判定されたとき隙間異常警報または上記起磁力の劣化が原因と判定されたとき経時劣化警報を発する警報手段と、
    を有することを特徴とする請求項5または6に記載する電磁操作機構。
  11. 上記磁束監視機構は、常時磁束の状態を監視することを特徴とする請求項5乃至10のいずれか一項に記載する電磁操作機構。
  12. 上記可動子の軸方向の両端部にそれぞれ同軸状に配置されたコイルと、
    上記コイルに微弱電流を印加し、上記コイルが断線したとき発生する上記コイルの端子間電圧の変化を検知する断線検出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至5に記載する電磁操作機構。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の電磁操作機構を備えたことを特徴とする電力用開閉装置。
JP2004252181A 2003-09-01 2004-08-31 電磁操作機構およびそれを使用する電力用開閉装置 Active JP4440043B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004252181A JP4440043B2 (ja) 2003-09-01 2004-08-31 電磁操作機構およびそれを使用する電力用開閉装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003309033 2003-09-01
JP2004148195 2004-05-18
JP2004252181A JP4440043B2 (ja) 2003-09-01 2004-08-31 電磁操作機構およびそれを使用する電力用開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006004902A true JP2006004902A (ja) 2006-01-05
JP4440043B2 JP4440043B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=35773095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004252181A Active JP4440043B2 (ja) 2003-09-01 2004-08-31 電磁操作機構およびそれを使用する電力用開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4440043B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007027370A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Mitsubishi Electric Corp 電磁操作機構およびこれを使用する電力用開閉器、電力用開閉装置
JP2007202298A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Mitsubishi Electric Corp 開閉装置
WO2007108063A1 (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 状態把握装置およびこの状態把握装置を備えた開閉制御装置
WO2010113500A1 (ja) * 2009-04-02 2010-10-07 三菱電機株式会社 開閉器操作装置および3相用開閉器
KR101328587B1 (ko) * 2013-04-30 2013-11-13 재단법인차세대융합기술연구원 영구자석 조작기
KR101545497B1 (ko) * 2013-11-29 2015-08-21 인텍전기전자 주식회사 차단기용 고속 트립 유닛
WO2020208978A1 (ja) * 2019-04-08 2020-10-15 株式会社日立産機システム 開閉装置及びその状態監視方法
WO2022080092A1 (ja) * 2020-10-14 2022-04-21 株式会社日立産機システム 真空遮断器
FR3119461A1 (fr) * 2021-02-04 2022-08-05 Schneider Electric Industries Sas Procédé d’estimation d’un état de fonctionnement d’un appareil de commutation électrique et appareil de commutation électrique pour la mise en œuvre d’un tel procédé

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007027370A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Mitsubishi Electric Corp 電磁操作機構およびこれを使用する電力用開閉器、電力用開閉装置
JP4722601B2 (ja) * 2005-07-15 2011-07-13 三菱電機株式会社 電磁操作機構およびこれを使用する電力用開閉器、電力用開閉装置
JP4682046B2 (ja) * 2006-01-26 2011-05-11 三菱電機株式会社 開閉装置
JP2007202298A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Mitsubishi Electric Corp 開閉装置
CN101375359B (zh) * 2006-03-17 2011-07-27 三菱电机株式会社 状态把握装置以及具备该状态把握装置的开闭控制装置
EP1998351A1 (en) * 2006-03-17 2008-12-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha State grasping device and open/closure controller having this state grasping device
JP4535193B2 (ja) * 2006-03-17 2010-09-01 三菱電機株式会社 状態把握装置およびこの状態把握装置を備えた開閉制御装置
US7739058B2 (en) 2006-03-17 2010-06-15 Mitsubishi Electric Corporation Condition-monitoring device and switch-control device provided with the same
WO2007108063A1 (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 状態把握装置およびこの状態把握装置を備えた開閉制御装置
JPWO2007108063A1 (ja) * 2006-03-17 2009-07-30 三菱電機株式会社 状態把握装置およびこの状態把握装置を備えた開閉制御装置
EP1998351A4 (en) * 2006-03-17 2011-06-22 Mitsubishi Electric Corp STATE ENTRY DEVICE AND OPEN / CLOSE CONTROLLER PROVIDED WITH
US8711539B2 (en) 2009-04-02 2014-04-29 Mitsubishi Electric Corporation Switchgear operating apparatus and three-phase switchgear
WO2010113500A1 (ja) * 2009-04-02 2010-10-07 三菱電機株式会社 開閉器操作装置および3相用開閉器
KR101239436B1 (ko) * 2009-04-02 2013-03-06 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 개폐기 조작 장치 및 3상용 개폐기
JP2010244739A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Mitsubishi Electric Corp 開閉器操作装置および3相用開閉器
US9966215B2 (en) 2013-04-30 2018-05-08 Entec Electric And Electronic Co., Ltd. Permanent magnet operating device
WO2014178470A1 (ko) * 2013-04-30 2014-11-06 재단법인차세대융합기술연구원 영구자석 조작기
KR101328587B1 (ko) * 2013-04-30 2013-11-13 재단법인차세대융합기술연구원 영구자석 조작기
KR101545497B1 (ko) * 2013-11-29 2015-08-21 인텍전기전자 주식회사 차단기용 고속 트립 유닛
WO2020208978A1 (ja) * 2019-04-08 2020-10-15 株式会社日立産機システム 開閉装置及びその状態監視方法
JP2020173897A (ja) * 2019-04-08 2020-10-22 株式会社日立産機システム 開閉装置及びその状態監視方法
JP7216597B2 (ja) 2019-04-08 2023-02-01 株式会社日立産機システム 開閉装置及びその状態監視方法
WO2022080092A1 (ja) * 2020-10-14 2022-04-21 株式会社日立産機システム 真空遮断器
JP7382916B2 (ja) 2020-10-14 2023-11-17 株式会社日立産機システム 真空遮断器
FR3119461A1 (fr) * 2021-02-04 2022-08-05 Schneider Electric Industries Sas Procédé d’estimation d’un état de fonctionnement d’un appareil de commutation électrique et appareil de commutation électrique pour la mise en œuvre d’un tel procédé
EP4040173A1 (fr) * 2021-02-04 2022-08-10 Schneider Electric Industries SAS Procédé d estimation d'un état de fonctionnement d'un appareil de commutation électrique et appareil de commutation électrique pour la mise en oeuvre d'un tel procédé
US11959966B2 (en) 2021-02-04 2024-04-16 Schneider Electric Industries Sas Method for estimating an operating state of an electrical switching apparatus and electrical switching apparatus for implementing such a method

Also Published As

Publication number Publication date
JP4440043B2 (ja) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6715576B2 (ja) スイッチング装置
US10892125B2 (en) Electromagnetic relay
KR101360754B1 (ko) 전자기 스위칭 장치의 콘택 부식을 결정하는 방법 및그러한 방법에 따라 동작하는 메커니즘을 포함하는 전자기스위칭 장치
EP2717287B1 (en) Electromagnetic relay
JP4440043B2 (ja) 電磁操作機構およびそれを使用する電力用開閉装置
US8390281B2 (en) Wire rope flaw detector for increasing accuracy independent of speed while conserving detector size
JP2012199115A (ja) 電磁開閉装置
CN111801758B (zh) 具有触点载体位置感测的接触器
EP2724121B1 (en) Electromagnetic actuators and monitoring thereof
US8319589B2 (en) Position sensor for mechanically latching solenoid
WO2007108063A1 (ja) 状態把握装置およびこの状態把握装置を備えた開閉制御装置
KR102646513B1 (ko) 스위칭 장치
CN108780690B (zh) 电磁式可动装置
WO2014083770A1 (ja) 電磁開閉器
KR20120082411A (ko) 전자기 스위칭 디바이스를 위한 수명 모니터링을 갖는 부가 모듈, 및 연관된 방법
JP2006324399A (ja) アクチュエータおよびアクチュエータ駆動装置
JP2005078971A (ja) 電磁反発駆動電力用開閉装置
JP7216597B2 (ja) 開閉装置及びその状態監視方法
JP2009212024A (ja) 開閉装置
JP7382916B2 (ja) 真空遮断器
US10444302B2 (en) Foreign matter detecting device and linear guide
KR200348110Y1 (ko) 전자개폐기에 의해 바이패스가 이루어지는 3상 트로이덜전력 절감기
JP5999300B2 (ja) 電磁開閉装置
JP2003206868A (ja) 電磁往復駆動装置およびダイヤフラム式エアーポンプ
CN114811105B (zh) 伺服阀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4440043

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250