JP2006004882A - 二次電池およびパック電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パック電池は、略方形状の外装体11に電極体が収納され、当該外装体の開口部が封口体12で封口され、封口体に正極端子15および負極端子13が設けられてなる素電池を有する。また、パック電池には、制御回路基板30も有している。 素電池における正極端子と負極端子とは、封口体の外面上において、互いに間隔をあけた状態で形成されている。制御回路基板は、基板本体31の両端辺から延出されたリードが上記両端子に直接抵抗溶接されており、素電池の両端子間で架設された状態となっている。 また、接点カバー20は、圧入用ボス24、25が封口体の圧入用凹部12a、12bに嵌合され、素電池に対して固定されている。
【選択図】 図2
Description
ところで、このようなパック電池は、携帯電話やPDAといった種々の機器の電源として用いられている。このような構成を有するパック電池は、装着する機器の小型化に対応して、その小型化が求められている。
このような要望に対して、素電池に対する制御回路基板の取り付け構造に関する技術(例えば、特許文献1、2を参照。)などが開発されている。
本発明は、上記課題を解決しようとなされたものであって、高い信頼性を維持しながら、構成を簡易なものとし、且つ、小型化が可能であって、コストの低減を図ることができるパック電池と、このようなパック電池に用いるのに適する二次電池を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る二次電池は、有底筒状の外装体に電極体が収納され、当該外装体の開口部が封口体で封口され、封口体に正極および負極の両端子が設けられてなる構成を有するものであって、封口体の外面上において、正極端子と負極端子とは、互いに間隔をあけて外縁領域に配されており、両端子の各々には、接続用の平坦部が形成されていることを特徴とする。
(2) 上記(1)に係る二次電池であって、正極端子および負極端子の内の一方の端子は、封口体の一部領域が電池外方に向けて突出した状態で形成されており、他方の端子は、封口体との間での絶縁を図った状態をもって電池外方に向けて突設されていることを特徴とする。
(3) 本発明に係るパック電池は、有底筒状の外装体に電極体が収納され、当該外装体の開口部が封口体で封口され、封口体に正極および負極の両端子が設けられてなる素電池と、両極端子を介して素電池に接続され、素電池の保護および制御を実行する制御回路基板とを有する構成を有するものであって、封口体の外面上において、正極端子と負極端子とは、互いに間隔をあけて外縁領域に配されており、制御回路基板は、電子部品が実装されてなる基板本体を有し、当該基板本体が封口体における外面上であって、正極端子と負極端子との間の領域に配されていることを特徴とする。
(4) 上記(3)に係るパック電池であって、素電池における正極端子および負極端子の内の一方の端子は、封口体の一部領域が素電池外方に向けて突設されることで構成されており、他方の端子は、封口体との間で絶縁を図った状態をもって素電池外方に向けて突設された突起をもって構成されており、制御回路基板は、基板本体が略短冊状をしており、当該基板本体における対向する辺の各々から延出されたリードがそれぞれ正極端子および負極端子に接続され、これによって両端子間で架設されていることを特徴とする。
(5) 上記(3)または(4)に係るパック電池であって、制御回路基板の基板本体に実装されてなる電子部品には、感熱素子が含まれており、感熱素子は、基板本体における封口体に対向する主面に実装されており、封口体に近接若しくは接触していることを特徴とする。
(6) 上記(3)〜(5)の何れかに係るパック電池であって、制御回路基板および素電池の封口体を覆う状態に形成されたカバーを有し、当該カバーは、素電池における封口体および外装体の少なくとも一方に対して嵌合されていることを特徴とする。
(7) 上記(3)〜(5)の何れかに係るパック電池であって、制御回路基板および素電池の封口体を覆う状態に形成されたカバーを有しており、当該カバーには、封口体への装着方向に凹部または凸部が形成されており、対する封口体には、カバーに設けられた凹部または凸部に対応する凹部または凸部が形成されており、カバーは、封口体に対して、一方の凸部が他方の凹部に圧入され嵌合されていることを特徴とする。
(8) 上記(6)または(7)に係るパック電池であって、カバーは、外装体の側周壁上の一部領域に重ねて配される重なり部分を有し、外装体における側周壁およびカバーの重なり部分は、ラベル体によって被覆されていることを特徴とする。
また、上記(8)のように、カバーにおいて、外装体の側周壁にオーバーラップする重なり部分を設けておき、この重なり部分を含む外装体の側周壁をラベル体をもって被覆するという構成を採用することで、カバーの保持性の向上を図ることができるとともに、素電池の電解液リーク時におけるパック外への流出の抑制も図ることができる。
(実施の形態1)
実施の形態1に係るパック電池1の構成について、図1〜3を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るパック電池1は、素電池であるリチウムイオン二次電池(以下では、単に「二次電池」と記載する。)10の外装体と、この端子部分および後述の制御回路基板30をカバーしている接点カバー20とから外観が構成されている。二次電池10は、全体として薄肉長方形断面形状の立方体をしている。
3つの外部接続端子32〜34の内、端子32は、正極側端子として機能するものであり、端子33は、負極側端子として機能するものである。また、端子34は、外部接続機器に対して、パック電池1の識別のために設けられた識別端子として機能するものである。
図2に示すように、パック電池1における接点カバー20の内方には、制御回路基板30が設けられている。接点カバー20に設けられた窓部21〜23から露出される外部接続端子32〜34は、ともに制御回路基板30の基板本体31の一方の主面に配設されている。ここで、外部接続端子32〜34は、ともに基板本体31の主面上に金属材料(例えば、金、銅、ニッケルなど)を用いて箔状に形成されたものである。制御回路基板30における基板本体31のY方向両端からは、正極側および負極側の両リード35、36が延出されている。
二次電池10は、有底角筒状の外装体11に電極体(不図示)などが収納され、その開口部が封口体12によって封口された構成を有している。二次電池10における外装体11および封口体12は、ともに例えばアルミニウム合金などの金属材料から構成されており、互いの間がレーザ溶接などで接合されている。
封口体12の主面上には、上記両極端子13、15の他に、その外縁領域におけるY方向両端部分に2つの圧入用凹部12a、12bが設けられている。圧入用凹部12a、12bは、ともにX方向の電池内方に向けて形成されており、後述する接点カバー20の圧入用ボス24、25に対応して形成されている。また、封口体12の主面には、この他に、防爆弁17や、電解液注入孔を塞いでいる蓋板18が設けられている。
接点カバー20には、X方向に向けて突設された2つの圧入用ボス24、25を有している。2つの圧入用ボス24、25は、二次電池10の封口体12に設けられた圧入用凹部12a、12bに対応しており、圧入嵌合が可能となっている。即ち、本実施の形態に係るパック電池1では、接点カバー20と二次電池10とが、各々に設けられた圧入用ボス24、25と圧入用凹部12a、12bとの圧入嵌合によって接合されている。
二次電池10と接点カバー20および制御回路基板30との関係について、図3を用いて説明する。ただし、図3では、便宜状、防爆弁17および蓋板18、さらには蓋板18内方に設けられた電解液の注入孔を省略している。
図3に示すように、二次電池10の封口体12には、電池外方に向けて正極端子13と負極端子15が突設した状態で設けられている。この内、正極端子13は、金属材料からなる封口体12の一部領域が張り出し加工により形成されている。他方、負極端子15は、封口体12との絶縁を図るための絶縁体16を介して載置されており、電池内部の集電リード41とは接続ピン42によって電気的に接続されている。
封口体12における正極および負極の両端子13、15のさらに外方には、圧入用凹部12a、12bが形成されている。これら圧入用凹部12a、12bについても、封口体12の一部領域が電池内方に向けてプレス加工などをもって形成されたものである。ここで、正極端子13および負極端子15の各々には、リード35、36との接続用に平坦部が形成されている。また、正極端子13と正極側リード35との間には、接合性向上のため、クラッド板14が介挿されている。
接点カバー20における圧入用ボス24、25の外径と、封口体12における圧入用凹部12a、12bの内径との関係は、これらを一度嵌合させると、容易には外れない程度に設定されている。
本実施の形態に係るパック電池1では、素電池である二次電池10の封口体12の主面において、上記図2のY方向両端部分に接点カバー20を固定するための圧入用凹部12a、12bを設け、そのすぐ内側に正極および負極の両端子13、15を封口体12の主面から突出した状態に形成している。そして、両端子13、15間には、制御回路基板30における基板本体31を配置するのに十分な間隙をあけ、このあいた間隙を利用して防爆弁17、電解液注入孔(蓋板18)を配している。
このような構成を有するパック電池1では、従来のパック電池のように、接続用リードなどの余計な部品を設けることなく二次電池10に制御回路基板30の接続が実現され、部品コストおよび製造工数の両観点からコストを低く抑えることができ、パック電池1の小型化にも適する。
なお、パック電池1では、圧入用ボス24、25と圧入用凹部12a、12bとを嵌合させるだけで接点カバー20の固定を図っているが、接着剤の使用や超音波の印加などの手段を用いることも可能である。ただし、工数などの面から圧入嵌合をもって固定することが最適である。
実施の形態2に係るパック電池5について、図4を用いて説明する。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1との差異を中心として説明する。図4では、(a)でその外観図、(b)でパック電池5のA−A断面図を示している。
図4(a)に示すように、本実施の形態に係るパック電池5は、上記実施の形態1に係るパック電池1と同じ構造の二次電池50を素電池として備える。そして、二次電池50における封口体52の部分には、接点カバー60が接合されている。接点カバー60には、3つの窓部が設けられており、この窓部を通して、外部接続端子72〜74が電池外方に露出されている。接点カバー60は、二次電池50の外装体51よりも若干大きな断面サイズ(YZ面方向サイズ)を有しており、一部に重なり部分60a(図4(b)を参照。)を有している。即ち、図4(b)に示すように、重なり部分60aにおける接点カバー60は、その厚みが他の部分に比べて若干薄くなっており、二次電池50の外装体51の外表面の一部領域上に重なった状態となっている。
図4(b)に示すように、パック電池5では、二次電池50の外装体51の上端部分が接点カバー60の重なり部分60aで重なった状態とされており、さらにその部分がラベル体80によってオーバーラップされている。
(その他の事項)
上記実施の形態では、本発明の構成および効果を説明するために一例を用いたものであって、本発明は、その特徴とする部分以外これに限定を受けるものではない。即ち、上記実施の形態では、素電池としてリチウムイオン二次電池を用いたが、素電池の種類、形態、個数などはこれに限定されるものではなく、例えば、素電池としてニッケルーカドミウム二次電池やニッケル水素二次電池を用いてもよいし、形状についても薄肉矩形断面を有するものだけではなく、略円筒形のものでもよい。
10、50.リチウムイオン電池
11.外装体
12、52.封口体
12a、12b.圧入用凹部
13.負極端子
14.クラッド板
15.正極端子
20、60.接点カバー
24、25.圧入用ボス
30.制御回路基板
31.基板本体
32〜34.外部接続端子
37.PTC素子
Claims (8)
- 有底筒状の外装体に電極体が収納され、当該外装体の開口部が封口体で封口され、前記封口体に正極および負極の両端子が設けられてなる二次電池であって、
前記封口体の外面上において、前記正極端子と負極端子とは、互いに間隔をあけて外縁領域に配されており、
前記両端子の各々には、接続用の平坦部が形成されている
ことを特徴とする二次電池。 - 前記正極端子および負極端子の内の一方の端子は、前記封口体の一部領域が電池外方に向けて突出した状態で形成されており、
他方の端子は、前記封口体との間での絶縁を図った状態をもって電池外方に向けて突設されている
ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。 - 有底筒状の外装体に電極体が収納され、当該外装体の開口部が封口体で封口され、前記封口体に正極および負極の両端子が設けられてなる素電池と、前記両端子を介して前記素電池に接続され、前記素電池の保護および制御を実行する制御回路基板とを有するパック電池であって、
前記封口体の外面上において、前記正極端子と負極端子とは、互いに間隔をあけて外縁領域に配されており、
前記制御回路基板は、電子部品が実装されてなる基板本体を有し、当該基板本体が前記正極端子と負極端子との間の領域に配されている
ことを特徴とするパック電池。 - 前記正極端子および負極端子の内の一方の端子は、前記封口体の一部領域が電池外方に向けて突出した状態で形成されており、他方の端子は、前記封口体との間で絶縁を図った状態をもって電池外方に向けて突設されており、
前記制御回路基板は、前記基板本体が略短冊状をしており、当該基板本体における対向する辺の各々から延出されたリードがそれぞれ前記正極端子および負極端子に接続され、これによって両端子間で架設されている
ことを特徴とする請求項3に記載のパック電池。 - 前記制御回路基板の基板本体に実装されてなる電子部品には、感熱素子が含まれており、
前記感熱素子は、前記基板本体における前記封口体に対向する主面に実装されており、前記封口体に近接若しくは接触している
ことを特徴とする請求項3または4に記載のパック電池。 - 前記制御回路基板および前記素電池の封口体を覆う状態に形成されたカバーを有しており、
当該カバーは、前記素電池における封口体および外装体の少なくとも一方に対して嵌合されている
ことを特徴とする請求項3から5の何れかに記載のパック電池。 - 前記制御回路基板および前記素電池の封口体を覆う状態に形成されたカバーを有しており、
当該カバーには、前記封口体への装着方向に凹部または凸部が形成されており、
対する前記封口体には、前記カバーに設けられた凹部または凸部に対応する凹部または凸部が形成されており、
前記カバーは、前記封口体に対して、一方の凸部が他方の凹部に圧入され嵌合されている
ことを特徴とする請求項3から5の何れかに記載のパック電池。 - 前記カバーは、前記外装体の側周壁上の一部領域に重ねて配される重なり部分を有し、
前記外装体における側周壁および前記カバーの重なり部分は、ラベル体によって被覆されている
ことを特徴とする請求項6または7に記載のパック電池。
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