JP2015088381A - 電池パック - Google Patents

電池パック Download PDF

Info

Publication number
JP2015088381A
JP2015088381A JP2013227006A JP2013227006A JP2015088381A JP 2015088381 A JP2015088381 A JP 2015088381A JP 2013227006 A JP2013227006 A JP 2013227006A JP 2013227006 A JP2013227006 A JP 2013227006A JP 2015088381 A JP2015088381 A JP 2015088381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery pack
contact
circuit board
cover
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013227006A
Other languages
English (en)
Inventor
山本 宏
Hiroshi Yamamoto
宏 山本
秀隆 松室
Hidetaka Matsumuro
秀隆 松室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP2013227006A priority Critical patent/JP2015088381A/ja
Publication of JP2015088381A publication Critical patent/JP2015088381A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】保護回路で発生した熱を電池パック外に効率よく放熱して、保護回路の温度上昇を抑制する。【解決手段】電池パック1は、素電池10と、素電池に隣接して配置された回路基板20と、回路基板を少なくとも覆うカバー30とを備える。回路基板に、無電位のコンタクト22が設けられている。コンタクトが電池パックを収納する機器と接触して熱伝導を行うことができるように、カバーに形成された開口33内にコンタクトが露出している。【選択図】図2B

Description

本発明は、素電池と回路基板とを備えた電池パックに関する。
携帯電話、スマートフォン、携帯型コンピューター(例えばタブレット端末、ノート型パソコン等)、電子書籍端末などの携帯型情報端末用の電源として、二次電池(一般に「素電池」と呼ばれる)を内蔵した電池パックが広範囲に利用されている。このような用途に用いられる電池パックに対しては、電池容量の増大化の要望が日増しに高まっている。しかしながら、電池容量を増大すると、充電時間が長くなり、電池パックに対するユーザの使い勝手が低下する。
充電時間を短縮化する手法として、大きな充電電流で充電する、いわゆる「急速充電」が検討されている。ところが、充電電流を大きくすると、電池パックに内蔵されている保護回路の発熱量が大きくなる。保護回路の発熱は、保護回路に搭載されているサーミスタの温度検知精度の低下や素電池の温度上昇を招く。従って、保護回路で発生した熱を電池パック外に放熱して、保護回路の温度上昇を抑えることが望まれる。
特許文献1には、素電池と、発熱素子を実装した回路基板とを外装ケース内に収納した電池パックが記載されている。発熱素子又は回路基板と外装ケースとは伝熱シート及び伝熱板で熱的に結合される。発熱素子が発する熱は、伝熱シート及び伝熱板を介して外装ケースに伝導され、外装ケースから外界に放熱される。
特開2011−40203号公報
上記の特許文献1の電池パックでは、発熱素子の熱は外装ケースに伝導され、外装ケースを介して外界に放熱される。即ち、発熱素子から電池パック外への伝熱経路に外装ケースが介在している。このため、発熱素子から外界への放熱特性を大幅に改善することはできない。従って、急速充電時の保護回路の温度上昇を抑制する手法としては、不十分である。
本発明は、保護回路で発生した熱を電池パック外に効率よく放熱して、保護回路の温度上昇を抑制することができる電池パックを提供することを目的とする。
本発明の電池パックは、素電池と、前記素電池に隣接して配置された回路基板と、前記回路基板を少なくとも覆うカバーとを備える。前記回路基板に、無電位のコンタクトが設けられている。前記コンタクトが前記電池パックを収納する機器と接触して熱伝導を行うことができるように、前記カバーに形成された開口内に前記コンタクトが露出している。
本発明によれば、充電時に保護回路で発生した熱は、回路基板に設けられたコンタクトを介して電池パックを収納する機器に直接伝導される。従って、保護回路の熱を電池パック外に効率よく伝導することができ、保護回路の温度上昇を抑えることができる。その結果、急速充電にも対応可能な電池パックを提供することができる。
図1Aは、本発明の実施形態1にかかる電池パックの上方から見た斜視図である。図1Bは、本発明の実施形態1にかかる電池パックの下方から見た斜視図である。 図2Aは、本発明の実施形態1にかかる電池パックの上方から見た分解斜視図である。 図2Bは、本発明の実施形態1にかかる電池パックの下方から見た分解斜視図である。 図3Aは、本発明の実施形態1にかかる電池パックを構成する回路基板の上方から見た斜視図である。図3Bは、本発明の実施形態1にかかる電池パックを構成する回路基板の下方から見た斜視図である。 図4は、図1Aの4−4線を含む上下方向面に沿った、本発明の実施形態1にかかる電池パックの拡大断面図である。 図5は、電子機器に搭載された本発明の実施形態1にかかる電池パックの拡大断面図である。 図6は、電子機器に搭載された本発明の実施形態1にかかる別の電池パックの拡大断面図である。 図7Aは、本発明の実施形態2にかかる電池パックの上方から見た斜視図である。図7Bは、本発明の実施形態2にかかる電池パックの下方から見た斜視図である。 図8は、本発明の実施形態2にかかる電池パックの上方から見た分解斜視図である。 図9Aは、本発明の実施形態3にかかる電池パックの上方から見た斜視図である。図9Bは、本発明の実施形態3にかかる電池パックの下方から見た斜視図である。 図10は、本発明の実施形態3にかかる電池パックの上方から見た分解斜視図である。 図11は、本発明の実施形態3にかかる電池パックを構成する回路基板の上方から見た斜視図である。 図12は、本発明の実施形態4にかかる電池パックの斜視図である。 図13は、本発明の実施形態4にかかる電池パックの分解斜視図である。
上記の本発明の電池パックにおいて、前記コンタクトは、前記回路基板の回路部品が搭載された面とは反対側の面に設けられていることが好ましい。これにより、回路基板上でのコンタクトの配置の自由度が向上し、また、コンタクトを設けるために回路基板を大型化する必要もない。コンタクトを発熱素子の近傍に配置することができるので、回路部品によって構成される保護回路の温度上昇を更に抑えることができる。
あるいは、前記コンタクトは、前記回路基板の回路部品が搭載された面に設けられていてもよい。これにより、回路基板に形成された配線パターンを利用して、回路部品からコンタクトへの熱伝導速度を速めることができる。従って、回路部品によって構成される保護回路の発熱開始直後の熱をコンタクトに迅速に伝導することができる。その結果、充電開始直後に保護回路の温度が急上昇する事態を回避することができる。
前記コンタクトは、金属ブロックであってもよい。これにより、比較的高い(または厚い)コンタクトを容易に形成することができる。
あるいは、前記コンタクトは、メッキにより形成されていてもよい。
前記回路基板又は前記回路基板に搭載された回路部品が対向する前記カバーの領域に排熱用の貫通孔が形成されていてもよい。これにより、保護回路の温度上昇を更に抑えることができる。
上記において、前記貫通孔を塞ぐように前記カバーにラベルが貼付されていてもよい。これにより、貫通孔を通って電池パック内に異物等が混入する可能性を低減することができる。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、以下の各図では、実際の部材の寸法および各部材の寸法比率等は忠実に表されていない。
(実施形態1)
図1Aは、本発明の実施形態1にかかる電池パック1の上方から見た斜視図、図1Bは、電池パック1の下方から見た斜視図である。図2Aは、電池パック1の上方から見た分解斜視図、図2Bは、電池パック1の下方から見た分解斜視図である。以下の説明の便宜のため、図1A、図2Aの紙面の上側を電池パック1の「上側」、図1A、図2Aの紙面の下側を電池パック1の「下側」という。但し、この「上」、「下」は、電池パック1の実際の使用時での姿勢を意味するものではない。
図2A、図2Bに示されているように、電池パック1は、有底筒形状を有する金属製の電池ケース10aと、電池ケース10aの開口を塞ぐ金属製の封口板10bとを有する素電池10を備える。素電池10は、充放電が可能な二次電池である。二次電池の種類は特に制限はないが、例えばリチウムイオン二次電池を用いることができる。素電池10は、厚さ方向(図2A、図2Bの上下方向)寸法が、厚さ方向に直交する2方向の寸法に比べて小さな扁平形状(薄板形状)を有している。素電池10内には、発電要素及び電解液(いずれも図示せず)が封入されている。発電要素は、シート状の正極集電体の片面又は両面に正極活物質を含む正極合剤層が塗布形成された正極と、シート状の負極集電体の片面又は両面に負極活物質を含む負極合剤層が塗布形成された負極とが、セパレータを介して巻回又は積層されてなる扁平状の電極体である。
電池ケース10aは、例えば、アルミニウム又はその合金などからなる金属製の板材を深絞り加工することで形成することができる。封口板10bは、例えば、アルミニウム合金などからなる金属板をプレス加工して形成することができる。電池ケース10aの開口の周縁と封口板10bの周囲の端縁とは、例えばレーザ光を用いたシーム溶接によって液密に封止されている。
封口板10bの長手方向の略中央位置に、負極端子11nが設けられている。負極端子11nは封口板10bを貫通し、電池ケース10a内に収納された発電要素の負極集電体と電気的に接続されている。負極端子11nと封口板10bとの間には、両者を絶縁するための絶縁パッキンが介在している。一方、負極端子11nからわずかに離れた封口板10b上の位置に正極端子11pが設けられている。正極端子11pは、封口板10b、電池ケース10a、及び、素電池10内の発電要素の正極集電体と電気的に接続されている。
封口板10bに対向し且つ隣接して、保護素子14及び回路基板20が配置される。保護素子14は例えば温度ヒューズ(PTC)を含む。回路基板20の上面には、保護回路(安全回路)を構成するFET素子等の電子部品を含む回路部品21が搭載されている。図2A、図2Bでは、図面を簡単化するために、回路部品21を単一の直方体で示している。回路基板20には、保護回路に加えて、充電回路が更に形成されていてもよい。回路基板20の下面には、正極入力端子、負極入力端子などが設けられている(いずれも図示せず)。
封口板10bに設けられた負極端子11nは、保護素子14の一方の端子14aに接続される。保護素子14の他方の端子14bは、負極タブ15nを介して、回路基板20の下面の負極入力端子(図示せず)に接続される。封口板10bに設けられた正極端子11pは、正極タブ15pを介して、回路基板20の下面の正極入力端子(図示せず)に接続される。負極タブ15n及び正極タブ15pは、短冊形状を有する導電性の薄板を略L字状に折り曲げて形成することができる。負極タブ15n及び正極タブ15pの材料としては、制限はないが、例えばニッケル、ニッケルとアルミニウムとのクラッド材などの金属材料を用いることができる。
図3Aは回路基板20の上方から見た斜視図、図3Bは回路基板20の下方から見た斜視図である。回路基板20の上面に回路部品21が搭載され、回路基板20の下面に、負極タブ15n及び正極タブ15pが接続されている。図3A及び図3Bでは、略L字状に折り曲げられる前の負極タブ15n及び正極タブ15pが示されている。
回路基板20の下面、即ち、回路部品21が搭載された面とは反対側の面には、コンタクト22が形成されている。コンタクト22は、回路基板20に形成された配線とは絶縁されており、無電位である。コンタクト22の材料は、制限はないが、良好な熱伝導性を有することが好ましく、例えば銅、アルミニウム等の金属材料を用いることが好ましい。
コンタクト22の形成方法に制限はない。例えば、別途作成した直方体形状等を有するブロック状物を、回路基板20に固定してコンタクト22を形成することができる。ブロック状物を回路基板20へ固定する方法は、制限はないが、例えばブロック状物が銅からなる場合には、半田付けにより固定することができ、ブロック状物がアルミニウムからなる場合には、両面粘着テープ若しくは接着剤等を介して固定することができる。
コンタクト22をメッキにより形成することもできる。この場合、メッキに先立って、回路基板20に配線パターンを形成するのと同時に、配線パターンと同じ材料(例えば銅)を用いて、回路基板20上に所定パターンを形成する。その後、当該所定パターンを下地層として、その上にアルミニウム等をメッキにより積層してコンタクト22を形成することができる。
コンタクト22の形状、寸法は任意である。後述するように、保護回路で発生する熱をコンタクト22を介して電池パック1外に伝導する。従って、一般に、回路基板20のコンタクト22の搭載面に垂直な方向(以下、「回路基板20の法線方向」という)に沿って見たコンタクト20の面積が大きいほど、保護回路の温度上昇の抑制に有利である。コンタクト22の厚さ(回路基板20の法線方向に沿ったコンタクト22の寸法)は、任意である。一般に、ブロック状物を用いてコンタクト22を形成した場合には厚いコンタクト22を容易に作成することができ、メッキ法を用いてコンタクト22を形成した場合にはコンタクト22は薄くなる。
コンタクト22の位置や数も任意である。但し、保護回路を構成する部品のうち発熱量が相対的に大きな発熱部品(例えばFET素子)の位置に対応する回路基板20の下面上の位置にコンタクト22を配置することは、当該発熱部品が発する熱を効果的にコンタクト22に伝導させることができるので好ましい。
回路基板20から、ケーブル25が導出され、その末端にはコネクタ26が接続されている。コネクタ26は、電池パック1が装着される携帯型情報端末などの電子機器に電気的に接続される。コネクタ26及びケーブル25を介して、電池パック1に対して充放電電流の入出力が行われる。なお、図1A、図1B、図2A、図2Bでは、図面を簡単化するために、ケーブル25及びコネクタ26の図示を省略している。
図2A、図2Bに戻り、素電池10、保護素子14、回路基板20は、上方が開口した有底箱形状を有する下カバー31内に収納される。回路基板20のコンタクト22を形成した面(下面)は、下カバー31に対向する。素電池10及び回路基板20は、両面粘着テープ38を用いてを下カバー31に固定される。下カバー31の上方を向いた開口は、上カバー32で閉じられる。上カバー32は、両面粘着テープ39を用いて素電池10に固定される。かくして、図1A、図1Bに示されているように、上下カバー31,32からなるカバー30内に、素電池10、保護素子14、回路基板20を収納した電池パック1が得られる。上下カバー31,32は、例えばポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどの絶縁性を有する樹脂材料を射出成形することで形成することができる。図示を省略しているが、回路基板20に接続されたケーブル25(図3A、図3Bを参照)は、下カバー31に形成された切り欠きを介してカバー30外に導出される。
図1B、図2Bに示されているように、下カバー31には、下カバー31を貫通する穴である開口33が形成されている。開口33は、回路基板20に設けられたコンタクト22が対向する領域に形成されている。開口33内にコンタクト22が露出している。
図4は、コンタクト22を通る、図1Aの4−4線を含む上下方向面に沿った電池パック1の拡大断面図である。本実施形態1では、コンタクト22はブロック状物を用いて形成されている。コンタクト22は、開口33内に嵌入し、コンタクト22の頂面(図4においてコンタクト22の底面)は、下カバー31の外表面と実質的に同一平面を構成している。
図1A、図2A、図2B、図4に示されているように、上カバー32の回路部品21が対向する領域内には、上カバー32を貫通する複数の貫通孔35が形成されている。貫通孔35の形状、寸法、数、配置等は任意である。
上記のように構成された本実施形態1の電池パック1の作用を説明する。
電池パック1は、携帯型情報端末などの電子機器に収納されて使用される。図5は、当該電子機器に装着された電池パック1の拡大断面図である。図5の断面は、図4の断面と同じである。図5に示されているように、電子機器の筐体40が、下カバー31の外側面に加えて、当該外側面と略同一平面を構成するコンタクト22にも接触している。従って、充電時に保護回路を構成する回路部品21で発生した熱は、回路基板20、コンタクト22を順に介して、筐体40に伝導される。筐体40に伝導された熱は、電子機器外に放熱される。筐体40は、良好な熱伝導特性を有することが好ましい。
このように、本実施形態1では、保護回路が設けられた回路基板20にコンタクト22が設けられ、当該コンタクト22がカバー30に形成された開口33を介して外界に露出している。従って、電池パック1を搭載する電子機器の筐体40をコンタクト22に直接接触させることが可能である。その結果、充電時に電池パック1内の保護回路で発生した熱は、回路基板20に設けられたコンタクト22を介して、筐体40に伝導させることができる。
上述した特許文献1の電池パックでは、保護回路で発生した熱は、電池パックのケースを介して電池パック外に放熱される。電池パックのケースは一般に樹脂等の絶縁材料を用いて作成されるので、金属材料に比べて、熱伝導特性は相対的に劣る。従って、放熱特性は良好とは言えず、熱が電池パック内にこもり、保護回路の温度上昇を抑えることは困難である。
これに対して、本実施形態1では、保護回路の熱は、ケース30を介することなく、コンタクト22を介して筐体40に直接伝導される。しかも、コンタクト22は無電位の部材であるから、コンタクト22の材料として熱伝導特性が良好な材料を選択することができる。従って、充電時に保護回路で発生した熱を電池パック1外に効率よく伝導し、保護回路の温度上昇を抑えることができる。
コンタクト22が、回路基板20の、保護回路を構成する回路部品21が搭載された面(上面)とは反対側の面(下面)に設けられている。この構成では、コンタクト22と回路部品21との干渉を考慮する必要がない。従って、コンタクト22の配置の自由度が高まり、また、コンタクト22を設けるために回路基板20を大型化する必要がない。更に、回路部品21のうち特に発熱量が大きな発熱素子に対して回路基板20を挟んで対向する位置にコンタクト22を配置することも可能であり、これは、保護回路の温度上昇を抑制するのに有利である。
更に、上カバー32に貫通孔35が形成されているので、保護回路を構成する回路部品21で発生した熱を、貫通孔35を介して、対流及び/又は輻射により、電池パック1外に放出することができる。これにより、保護回路の温度上昇を更に抑えることができる。なお、図5では、上カバー32に対向する電子機器の部材の図示を省略している。
上記の例では、コンタクト22の頂面は、下ケース31の外表面と略同一面を構成していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、コンタクト22が下ケース31の外表面から突出していてもよい。この場合、突出したコンタクト22に電子機器の筐体40を接触させることは容易である。
一方、図6に示すように、コンタクト22の頂面が、下ケース31の外表面よりも開口33内の後退した位置にあってもよい。この場合は、筐体40の開口33に対向する部分を、開口33内に進入するように突出させることにより、コンタクト22と筐体40とを接触させることができる。従って、図6の場合にも、図5の場合と同様に、充電時に保護回路で発生した熱を電池パック1外に効率よく伝導し、保護回路の温度上昇を抑えることができる。図6の構成は、コンタクト22が、メッキ等により作成された、相対的に薄い場合に有効である。
上記の例では、排熱用の貫通孔35を、上カバー32の回路部品21が対向する領域に形成したが、これに加えて、またはこれに代えて、下カバー31の回路基板20が対向する領域に形成してもよい。この場合、貫通孔は、電子機器の筐体40で塞がれない位置に設けられることが好ましい。
上記の例では、素電池10、保護素子14、回路基板20を覆うカバー30が硬質材料で構成されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、カバー30の一部又は全部が、柔軟なシートで構成されていてもよい。シートの材料は、制限はないが、例えば絶縁性を有する樹脂又は紙などのシートを用いることができる。シートで回路基板20及び回路部品21を覆う場合には、シートに開口33及び貫通孔35を形成する。
(実施形態2)
図7Aは、本発明の実施形態2にかかる電池パック2の上方から見た斜視図、図7Bは、電池パック2の下方から見た斜視図である。図8は、電池パック2の上方から見た分解斜視図である。本実施形態2の電池パック2を示す図において、実施形態1の電池パック1を構成する部材と同じ又は対応する部材には実施形態1と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。以下、実施形態1と異なる点を中心に、本実施形態2の電池パック2を説明する。
図8に示されているように、本実施形態2の電池パック2では、実施形態1の電池パック1とラベル37とを備える。ラベル37は、上カバー32を覆うようにカバー30に貼付される。ラベル37は、薄く且つ柔軟なシート状物である。ラベル37の貼付方法は、制限はないが、例えば粘着剤を用いることができる。ラベル37の材料は任意であり、例えばアルミニウム等の金属材料や、樹脂又は紙等の絶縁材料を用いることができる。
本実施形態2では、貫通孔35がラベル37で塞がれるので、貫通孔35を通じてカバー30内に異物等が混入するのを防止することができる。
一方、本実施形態2では、貫通孔35を介してカバー30の内外間で空気が出入りすることによる対流熱伝達は困難である。しかしながら、ラベル37の材料としてアルミニウム等の熱伝導特性に優れた材料を用いることにより、貫通孔35を介した輻射及び対流を通じてラベル37が加熱される。加熱されたラベル37の熱は輻射及び対流により電池パック2外に放出される。従って、実施形態1で説明した、貫通孔35による保護回路の温度上昇抑制効果を本実施形態2においても得ることができる。
上記の例では、ラベル37は上カバー32の全面を覆っていたが、ラベル37が覆う領域は任意である。例えば、上カバー32のうち貫通孔35が形成された領域のみをラベル37で覆っても良い。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明は、そのまま、または、自明の変更をともなって、本実施形態2にも同様に適用される。
(実施形態3)
図9Aは、本発明の実施形態3にかかる電池パック3の上方から見た斜視図、図9Bは、電池パック3の下方から見た斜視図である。図10は、電池パック3の上方から見た分解斜視図である。図11は、電池パック3を構成する回路基板320の上方から見た斜視図である。本実施形態3の電池パック3を示す図において、実施形態1の電池パック1を構成する部材と同じ又は対応する部材には実施形態1と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。以下、実施形態1と異なる点を中心に、本実施形態3の電池パック3を説明する。
図11に示されているように、本実施形態3では、コンタクト322は、回路基板320の、回路部品321が搭載されている面と同じ上面に設けられている。コンタクト322は、回路部品321を挟んでその両外側に配置されている。コンタクト322の高さ(回路基板320の法線方向に沿った寸法)は、回路部品321の高さと同じかこれよりも高いことが好ましい。従って、コンタクト322は、ブロック状物を用いて形成されることが好ましい。図示を省略するが、本実施形態3では、回路基板320の下面には、実施形態1で形成されていたコンタクト22(図3B参照)は形成されていない。
図10に示されているように、コンタクト322を設けた回路基板320は、実施形態1と同様に素電池10と電気的に接続されて、上下カバー31,32内に収納される。上カバー32には、コンタクト322が対向する領域に、上カバー32を貫通する開口333が形成されている。本実施形態3では、下カバー31には、実施形態1で形成されていた開口33は形成されていない。また、上カバー32には、実施形態1で形成されていた貫通孔35は形成されていない。
図9Aに示されているように、コンタクト322は、上カバー32に形成された開口333を介して外界に露出している。実施形態1と同様に、コンタクト322に、電池パック3を収納する電子機器の筐体が接触される。従って、実施形態1と同様に、本実施形態3においても、保護回路の熱は、ケース30を介することなく、コンタクト322を介して筐体に直接伝導される。その結果、充電時に保護回路で発生した熱を電池パック3外に効率よく伝導し、保護回路の温度上昇を抑えることができる。
上述した実施形態1では、コンタクト22は、回路基板20の、回路部品21が搭載された面とは反対側の面に設けられた。この構成では、回路部品21で発生した熱は、回路基板20を通ってコンタクト22に伝導される(厚さ方向の熱伝導)。回路基板20は、エポキシ樹脂等の熱伝導性が相対的に劣る樹脂材料からなり、しかも、厚い(例えば0.4mm〜0.6mm)。従って、回路部品21が発熱を開始してから、その熱が回路基板20を介してコンタクト22に伝導されるまでには時間を要する。
これに対して、本実施形態3では、コンタクト322は、回路基板320の、保護回路を構成する回路部品321が搭載された面(上面)に設けられている。一般に、回路基板320の回路部品321が搭載された面には、電気配線を行うための配線パターンが形成されている。この配線パターンは、一般に、熱伝導性に優れた銅からなる。従って、回路部品321を構成する発熱素子で発生した熱は、発熱開始直後に、配線パターンを介して素早く伝導される(面方向の熱伝導)。コンタクト322は無電位であるから、コンタクト322が、発熱素子が接続された配線パターンに直接接触することはない。しかしながら、コンタクト322を、当該配線パターンの近傍に配置することにより、発熱素子からコンタクト322への伝熱速度を速めることができる。従って、本実施形態では、実施形態1に比べて、保護回路の発熱開始直後の熱をコンタクト322に迅速に伝導することができる。その結果、例えば充電開始直後に保護回路の温度が急上昇する事態を回避することができる。
上記の例では、コンタクト322は、回路部品321の両側に2つ配置されているが、コンタクト322の位置や数は上記の例に限定されず、任意である。開口333の位置や数は、コンタクト322に応じて適宜変更される。
下カバー31の回路基板320が対向する領域内、及び/又は、上カバー32の回路部品321が対向する領域内に、実施形態1の貫通孔35と同様に機能する排熱用の貫通孔を形成してもよい。この場合、実施形態2と同様に、当該貫通孔を塞ぐようにカバー30にラベル37を貼付してもよい。
本実施形態3は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1,2の説明は、そのまま、または、自明の変更をともなって、本実施形態3にも同様に適用される。
(実施形態4)
図12は、本発明の実施形態4にかかる電池パック4の斜視図である。図13は、電池パック4の分解斜視図である。本実施形態4の電池パック4を示す図において、実施形態1の電池パック1を構成する部材と同じ又は対応する部材には実施形態1と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。以下、実施形態1と異なる点を中心に、本実施形態4の電池パック4を説明する。
図13に示されているように、素電池10の封口板10bに、両面に粘着剤が塗布されたシート状の両面粘着テープ412を介してインナーフレーム413が固定される。インナーフレーム413は、例えば絶縁性を有する樹脂を射出成形することで形成することができる。
インナーフレーム413上に、保護素子414及び回路基板420が配置される。回路基板420の上面には、3つの外部接続端子426が並んで配置されている。回路基板420の下面には、保護回路(安全回路)を構成する電子部品を含む回路部品421が搭載されており、回路部品421を挟むように正極入力端子及び負極入力端子が設けられている(いずれも図示せず)。回路基板420の上面、即ち、回路部品421が搭載された面とは反対側の面には、コンタクト422が形成されている。
封口板10bに設けられた負極端子11nは、保護素子414の一方の端子414aに接続される。保護素子414の他方の端子414bは、負極タブ415nを介して、回路基板420の下面の負極入力端子(図示せず)に接続される。封口板10bに設けられた正極端子11pは、正極タブ415pを介して、回路基板420の下面の正極入力端子(図示せず)に接続される。負極タブ415nと保護素子414の端子414aとを絶縁するために、両者間に絶縁テープ416が配置される。
回路基板420、保護素子414、及びインナーフレーム413等の封口板10bに対向し且つ隣接して配される部品は、カバー430で覆われる。カバー430は、上下方向に対して略垂直な薄板である上板430aと、上板431の周囲の端縁から下方に向かって延びる周囲壁430bとを備える。カバー430は、例えばポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどの絶縁性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成することができる。
カバー430は、インナーフレーム413又は素電池10に固定される。これにより、保護素子414及び回路基板420等の部品は、カバー430の内腔内に収納される。カバー430を固定する方法は任意である。例えば、嵌合又は係合により固定する方法、ネジを用いて固定する方法、接着剤を用いて固定する方法、YAGレーザ等を用いてレーザ溶接する方法等を例示することができる。
カバー430の上板430aには、回路基板420の3つの外部接続端子426に対応する位置に3つの接続孔436が形成され、回路基板420のコンタクト422に対応する位置に開口433が形成されている。
素電池10(電池ケース10a)の底面(下面)には、両面に粘着剤が塗布されたシート状の両面粘着テープ417を介してボトムカバー418が固定される。ボトムカバー418は、例えばポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンなどの絶縁性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成することができる。両面粘着テープ417を用いないでボトムカバー418を素電池10に固定することもできる。そのような固定方法としては、例えば、接着剤を用いて固定する方法、YAGレーザ等を用いてレーザ溶接する方法などを例示することができる。
素電池10が外界に露出しないように、電池ケース10aの外周面に絶縁性を有するラベル437が貼付される。図12に示されているように、上下方向においては、ラベル437は、カバー430及びボトムカバー418にまで延びている。ラベル437の材料は任意であり、例えば絶縁性を有する樹脂又は紙などのシートを用いることができる。図12では、ラベル437を二点鎖線で示し、本来であればラベル437によって隠される電池パック4の構成を透視して示している。
図12に示されているように、カバー430の3つの接続穴436を介して3つの外部接続端子426が露出し、開口433を介してコンタクト422が露出している。
電池パック4を携帯型情報端末などの電子機器に装着すると、当該電子機器の端子が、接続穴436内の外部接続端子426に接触する。これにより、電池パック4に対して充放電電流の入出力が可能になる。また、実施形態1と同様に、当該電子機器の筐体が開口433内のコンタクト422に接触する。従って、実施形態1と同様に、本実施形態4においても、保護回路の熱は、カバー430を介することなく、コンタクト422を介して筐体に直接伝導される。その結果、充電時に保護回路で発生した熱を電池パック4外に効率よく伝導し、保護回路の温度上昇を抑えることができる。
本実施形態4は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明は、そのまま、または、自明の変更をともなって、本実施形態4にも同様に適用される。
本発明の利用分野は特に制限はないが、大容量且つ急速充電が要求される電池パックとして広範囲に利用することができる。特に、携帯電話、携帯型コンピューター(例えばタブレット端末、ノート型パソコン等)、電子書籍端末などの携帯型情報端末に使用される電池パックとして好ましく利用することができる。
1,2,3,4 電池パック
10 素電池
20,320,420 回路基板
21,321,421 回路部品
22,322,422 コンタクト
30,430 カバー
33,333,433 カバーに形成された開口
35 排熱用の貫通孔
37 ラベル

Claims (7)

  1. 素電池と、
    前記素電池に隣接して配置された回路基板と、
    前記回路基板を少なくとも覆うカバーとを備えた電池パックであって、
    前記回路基板に、無電位のコンタクトが設けられており、
    前記コンタクトが前記電池パックを収納する機器と接触して熱伝導を行うことができるように、前記カバーに形成された開口内に前記コンタクトが露出していることを特徴とする電池パック。
  2. 前記コンタクトは、前記回路基板の回路部品が搭載された面とは反対側の面に設けられている請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記コンタクトは、前記回路基板の回路部品が搭載された面に設けられている請求項1に記載の電池パック。
  4. 前記コンタクトは、金属ブロックである請求項1〜3のいずれかに記載の電池パック。
  5. 前記コンタクトは、メッキにより形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の電池パック。
  6. 前記回路基板又は前記回路基板に搭載された回路部品が対向する前記カバーの領域に排熱用の貫通孔が形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の電池パック。
  7. 前記貫通孔を塞ぐように前記カバーにラベルが貼付されている請求項6に記載の電池パック。
JP2013227006A 2013-10-31 2013-10-31 電池パック Pending JP2015088381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227006A JP2015088381A (ja) 2013-10-31 2013-10-31 電池パック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013227006A JP2015088381A (ja) 2013-10-31 2013-10-31 電池パック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015088381A true JP2015088381A (ja) 2015-05-07

Family

ID=53050947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013227006A Pending JP2015088381A (ja) 2013-10-31 2013-10-31 電池パック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015088381A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016197567A1 (zh) * 2015-06-12 2016-12-15 福建南平南孚电池有限公司 具有封装型芯片散热结构的二次电化学电池封口体及电池
US11355825B2 (en) 2017-05-29 2022-06-07 Lg Energy Solution, Ltd. Battery pack and manufacturing method therefor
JP2023511099A (ja) * 2020-10-29 2023-03-16 エルジー エナジー ソリューション リミテッド 放熱テープを用いた保護回路モジュール放熱構造を有する電池パック

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016197567A1 (zh) * 2015-06-12 2016-12-15 福建南平南孚电池有限公司 具有封装型芯片散热结构的二次电化学电池封口体及电池
US11355825B2 (en) 2017-05-29 2022-06-07 Lg Energy Solution, Ltd. Battery pack and manufacturing method therefor
JP2023511099A (ja) * 2020-10-29 2023-03-16 エルジー エナジー ソリューション リミテッド 放熱テープを用いた保護回路モジュール放熱構造を有する電池パック

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3001483B1 (en) Secondary battery pack containing connector with non-projecting structure
KR101255546B1 (ko) 프레임을 포함하는 이차전지 팩
KR101502901B1 (ko) 전지 팩
US9786958B2 (en) Rechargeable battery with temperature-protecting element
JP2005203207A (ja) 電池パック
JP2011154986A (ja) 電池パック
JP2015088380A (ja) 電池パック
JP2009295381A (ja) 電池セル及び電池パック
JP2015153749A (ja) 電池パック
JP2016534539A (ja) 保護回路モジュール固定テープを含む電池パック
KR101430619B1 (ko) 전지 팩
KR20150037389A (ko) 보호회로 모듈을 포함하는 이차전지 팩
US9941494B2 (en) Battery pack
JP5405196B2 (ja) パック電池およびパック電池中間体
JP2015088381A (ja) 電池パック
US20150024262A1 (en) Rechargeable battery
EP3016171B1 (en) Secondary battery and secondary battery pack including the same
JP2012079536A (ja) 電池パック
KR20130047184A (ko) 신규한 구조의 전지팩
JP2016162717A (ja) 電池パック
KR101502900B1 (ko) 전지 팩
JP2006073457A (ja) 二次電池パック
JP2010232028A (ja) パック電池
KR101770328B1 (ko) 과충전 방지 전지팩
JP5964675B2 (ja) 電池パック