JP2006004587A - ピットパターンの形成方法,読取専用光ディスク原盤,読取専用光ディスクスタンパの製造方法,読取専用光ディスクスタンパおよび読取専用光ディスク基板 - Google Patents

ピットパターンの形成方法,読取専用光ディスク原盤,読取専用光ディスクスタンパの製造方法,読取専用光ディスクスタンパおよび読取専用光ディスク基板 Download PDF

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【課題】案内溝付きの微細ピットパターン、およびそれを利用した読取専用光ディスク原盤を製造する際、ごく微細なピットから大きなピットまでの複数の大きさのピットを、読み取り時に判別可能な面積差で精細に形成することを可能にする。
【解決手段】案内溝4に面積の異なるピット3のパターンを形成する際、ピット3の面積が大きいときには、該ピット3を原盤ラジアル方向に長い楕円形状に形成することにより、ピット面積が大きくなってもピット3間の間隔を広く取ることができるようにし、原盤から後工程のスタンパ,射出成形基板へとピット3などが転写されていく場合の転写悪化を防ぐ。
【選択図】図1

Description

本発明は、案内溝付き微細ピットパターンを形成するためのピットパターンの形成方法,該形成方法を用いて製作される読取専用光ディスク原盤,読取専用光ディスクスタンパの製造方法,読取専用光ディスクスタンパ,読取専用光ディスク基板に関するものである。
読取専用(ROM)の光ディスク原盤には、スパイラル状または同心円状に、データ読取用の微細なピットが予め形成されている。このような微細ピットパターンは、一般的には原盤となるガラス板,金属板あるいはシリコンウエハといった基板上にフォトレジスト層を形成し、原盤露光装置の対物レンズで形成すべきピットパターンに応じてON/OFF変調されたレーザビームを集束してフォトレジスト層を露光し、その後、現像する方法を採用して得られる。
前記方法によって微細ピットパターンが形成された原盤表面に導電被膜を形成して、その上にニッケル電鋳によってニッケル層を約300μm程度積層させた後、これを剥離して内外径加工,裏面研磨して光ディスク製造用のスタンパを得る。そして、そのスタンパから射出成形などの手段によって光ディスク用基板を得る。
通常、ROM用の光ディスクを製作する場合に、図12(a)に示す形成ピット形状の説明図、図12(b)に示すピットの記録信号強度の説明図に示すように、一定の幅で長さの違うピットを形成して記録するという2値記録方式がある。それに対し、図13(a)に示すセルと形成ピット形状の説明図、図13(b)に示すピットの記録信号強度の説明図に示すように、一定長のセルと呼ばれる範囲の中で、面積または深さの違うピットを形成することによって読み取る信号を段階的に変化させて、記録容量を増大するようにした多値記録方式が近年開発されつつある。
当然ながら多値の記録レベルを上げていくほど記録容量は増えるが、その分、各値のピット面積の差が小さくなるため、形成時のピット面積のわずかな差を明確に判別する技術と、その差を判別しやすくするためのシャープなピット形成技術が必要になる。
また、高密度を目的としてセルを小さくしていくと、ピット間の間隔が狭くなる。そして、特に大きなピットが続くと、ピット間が繋がってしまい、このような状態になると信号読み取り時の判別が困難となり、読み取りエラーが起きてしまう。
このような多値記録における記録/再生特性を向上させる手段として、特許文献1〜3に記載された発明がある。
特許文献1には、エネルギビームの照射によって結晶状態と非晶質状態との間で相変化を生じる記録層が、その光学特性の差、およびそれらの面積に応じて3以上の多段階の記録レベルに制御され,記録用および再生用光ビームを、ビーム走査方向に対して直交する方向に長い楕円形状にすることによって、高密度化を図るようにした多値記録/再生用媒体が記載されている。
特許文献2には、ビーム入射方向から見て相変化材料層,誘電体層,金属層の順で積層構成された相変化型記録媒体において、レーザパワーレベルあるいはパルス幅により相変化層の温度変化量を制御することによって、タンジェンシャル方向に対して対称な円形または楕円形であって、形状ばらつきの少ない相変化マークを形成するようにした多値記録を利用した層変化型記録媒体が記載されている。
特許文献3には、露光用のビームを偏向させることによって、トラック方向に対して直交する方向に長いピットを形成することにより、再生信号の変調度を減少させることなく高密度記録を可能にする光記録媒体が記載されている。
なお、ROMメディアに他の記録/再生用メディアと互換性が要求される場合には、案内溝があるとトラッキング外れの不具合を防ぐためには圧倒的に有利である。ただし、案内溝とピットを同時に形成する場合、ピット形成時の光量が積算されることによって、案内溝幅が変動するという不具合が起きやすい。
このような課題を解決するための手段として、特許文献4,5に記載された発明がある。
特許文献4には、グルーブとピットをそれぞれ別個のビームで露光する場合に、ピット露光のビームの強弱に応じてグルーブ露光のビームを強弱させて、隣接の影響を抑えるようにした製造方法が記載されている。
特許文献5には、案内溝とピットを露光する場合に、露光用電圧供給部を溝露光部電圧とピット露光用電圧とバイアス電圧との3つに分けることによって、案内溝の溝幅変動を抑えるようにした露光方法が記載されている。
特開2001−84591号公報 特開2003−157532号公報 特開2004−55097号公報 特開平11−3547号公報 特許第2723079号公報
前記従来の技術において、特許文献1,2に記載の発明は、記録/再生用媒体に関するものであり、本発明の課題である読取専用の媒体ではない。また特許文献1に記載の発明は、通常のガウシアン集束光ビームスポットの楕円形状を、単にそのまま使用しているだけであり、特許文献1には、各レベルによってスポット形状を調整することに関しては、特に言及されていない。特許文献2に記載の発明でも、円形または楕円形のマーク形状は、結果として、そのようになったものであり、記録レベルに応じて、この形状を調整するという技術ではない。特許文献3に記載の発明は、通常のフォトレジストを使用したプロセスに関するものである。
特許文献4に記載の発明では、確かに案内溝の溝幅変動を抑えることは可能であるが、多値記録用ROMピットを、判別可能な面積差で精度よく、かつ細かく形成するにはまだ不十分である。これは特許文献5に記載の発明でも同様にいえることである。
本発明の目的は、前記従来の課題を解決し、案内溝付きの微細ピットパターン、およびそれを利用した原盤を製造する際に、ごく微細なピットから大きなピットまでの複数の大きさのピットを、読み取り時に判別可能な面積差で精細に形成することを可能にし、しかも、多値記録であっても、読取エラーの発生を極力抑制することができるピットパターンを精度良く形成することを可能にしたピットパターンの形成方法,読取専用光ディスク原盤,読取専用光ディスクスタンパの製造方法,読取専用光ディスクスタンパおよび読取専用光ディスク基板を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、研磨した板上に熱吸収する相変化層を形成する工程と、前記相変化層の上に熱によって反応して硬化する感熱層を形成する工程と、前記感熱層の上にフォトレジスト層を形成する工程と、前記相変化層と前記感熱層と前記フォトレジスト層との3層構造の原盤に対してピット露光および案内溝露光を行う工程と、現像を行う工程と、前記フォトレジスト層のパターンをマスクとして前記感熱層のエッチングを行う工程と、前記エッチング後の原盤から前記フォトレジスト層を除去する工程によって、案内溝を形成し、かつ該溝部に面積の異なるピットパターンを形成するピットパターンの形成方法であって、前記ピットパターンの面積が大きいときには、該ピットパターンを原盤ラジアル方向に長い楕円形状に形成することを特徴とし、この方法によって、大面積のピットをラジアル方向に長い楕円形状としているため、ピット面積が大きくなってもピット間の間隔を広く取ることができ、原盤から後工程のスタンパ,射出成形基板とへピットなどが転写されていく場合の転写悪化を防ぐことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のピットパターンの形成方法において、楕円形状のピットを形成するための手段として、ピット露光用のビームを少なくとも1つ用いることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のピットパターンの形成方法において、ピット露光にて、小面積のピットを形成する場合には1つのビームでピット露光を行い、大面積のピットを形成する場合には2つのビームでピット露光を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載のピットパターンの形成方法において、大面積のピットの露光時における2つのビームを原盤ラジアル方向に並べて、露光することを特徴とする。
請求項2〜4に記載の発明によって、ピット露光する際に、1つまたは2つの露光ビームを使用するようにし、小面積ピット形成の場合には1つのビームで露光を行い、大面積ピット形成の場合には2つのビームをラジアル方向側に並べて露光することにより、小面積ピットをシャープに形成することができ、かつ大面積ピットをラジアル方向側に長い楕円形のピットとして形成することができる。したがって、ピット面積が大きくなってもピット間の間隔を広く取ることができるため、原盤から後工程のスタンパ,射出成形基板へとピットなどが転写されていく場合の転写悪化を防ぐことができる。
請求項5に記載の発明は、研磨した板上に光を吸収して発熱する光吸収層を形成する工程と、前記光吸収層の上に熱によって反応し変化する熱反応層を形成する工程と、前記熱反応層の上にポジ型フォトレジスト層を形成する工程と、前記光吸収層と前記熱反応層と前記ポジ型フォトレジスト層との3層構造の原盤に対してピット露光および案内溝露光を行う工程と、フォトレジスト現像を行って前記ポジ型フォトレジスト層に案内溝を形成する工程と、フォトレジストパターンをマスクとして前記熱反応層のエッチングを行って前記熱反応層に前記案内溝と前記ピットの形成を行う工程と、前記ポジ型フォトレジスト層を除去する工程によって、案内溝付きの信号読取用のピットを形成するピットパターンの形成方法であって、前記ピットの形状を、読取方向に対して直交する方向に長い長円を含む楕円形状に形成することを特徴とし、この方法によって、前記工程を用いて案内溝付きピットを形成しているため、トラッキング外れを防止することができ、他の記録/再生用メディアとの互換性を大いに高めることが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項5記載のピットパターンの形成方法において、ピットパターンを、該ピットパターンの中心に対して等間隔に整列することを特徴とし、この方法によって、ピットが等間隔に整列しているため大面積ピットが連続しても、ピット同士が繋がることがなく、信号読み取りエラーを防ぐことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項5または6記載のピットパターンの形成方法において、ピット露光にて、長円を含む楕円形状のピットを形成するために、ピット露光用に2つのビームを用い、該ピット露光用のビームを読取方向の直交する方向に並べて照射することを特徴とし、この方法によって、ピット露光を行う際に、1ビームで露光ビームを偏向させたり、2つの露光ビームを読取方向に対して直交する方向に並べて露光したりすることにより、ピットを読み取り方向に対して直交する方向に長い楕円形のピットとして形成できる。したがって、ピット面積が大きくなっても、ピット同士が繋がることがなくなるため、面積ピットが連続してもピット同士が繋がることがなく、信号読み取りエラーを防ぐことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7いずれか1項に記載のピットパターンの形成方法を用いて読取専用光ディスク原盤を製作することにより、高密度かつ低欠陥・低コストで、転写性に優れた読取専用光ディスク原盤を供給することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の読取専用光ディスク原盤に対して導電被膜を形成し、該導電被膜を陰極として、ニッケル電鋳して該読取専用光ディスク用原盤の形成パターンと凹凸が逆転したパターンを有するニッケルを積層させた後、該読取専用光ディスク用原盤から前記ニッケルからなるニッケル盤を剥離し、該ニッケル盤を洗浄かつ裏面研磨・内外径加工してスタンパを製作することを特徴とし、この読取専用光ディスクスタンパの製造方法によって、高密度で高い信号品質を持ちながら低コスト・低欠陥で、転写性の高い読取専用光ディスクスタンパの製造が実現する。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の読取専用光ディスクスタンパの製造方法を用いて読取専用光ディスクスタンパを製作することにより、高密度で高い信号品質を持ちながら低コスト・低欠陥で、転写性の高い読取専用光ディスクスタンパを供給することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の読取専用光ディスクスタンパを用いて製作されたことを特徴とする読取専用光ディスク基板であって、前記スタンパを用いて射出成形を行うことにより、高い寸法精度でありながら低コスト・低欠陥の読取専用光ディスクを供給することができる。
本発明によれば、大面積のピットをラジアル方向,読取方向に対して直交する方向に長い、長円を含む楕円形状としているため、ピット面積が大きくなってもピット間の間隔を広く取ることができ、原盤から後工程のスタンパ,射出成形基板へとピットなどが転写されていく場合の転写悪化を防ぐことができる。また、案内溝付きピットを形成していることにより、トラッキング外れを防止することができ、他の記録/再生用メディアとの互換性を大いに高めることが可能となる等の効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は以下に説明する本発明の実施形態にて製作する案内溝付きピットが形成された光ディスクにおけるピット部分の基本形状の説明図であり、光ディスク1表面のランド2間に、ピット3が一部楕円形状に形成(後述する)された案内溝4を備えたものである。
本発明の実施形態1を説明するための光ディスク原盤製作の工程を図2−1〜図2−3の一部断面図を参照して説明する。
(1)原盤洗浄:原盤材料としては、研磨したガラスが一般的に用いられるが、もちろん金属あるいはシリコンなどを研磨したものでもよい。ここでは一般的な研磨ガラス板を用いる例を説明する。図2(a)に示すガラス板11の表面にUV/O(紫外線/オゾン)と呼ばれる紫外線オゾン処理装置で約2分間表面処理することにより、ガラス板1の表面を親水化・活性化すると共に、ガラス板11の表面の有機物を除去する(図示せず)。その後、高圧純水シャワーあるいは超音波を印加した純水シャワーによって、ガラス板11の表面に浮いた不純物を完全に洗浄除去した後、高速回転振り切り、およびNブローによって乾燥させる(図示せず)。
その他の洗浄方法として、例えばイソプロピルアルコールなどの溶剤により表面を洗浄(有機物の除去)した後、十分に純水で洗浄しておけば、ガラス板11の表面を親水性に置換することができる。しかし、有機物の除去性に優れている点、および薬品を使わないなど、環境への影響,コスト,作業性の点を考慮すると、UV/O処理が最も優れた洗浄方法であるといえる。
(2)相変化層形成:(1)の工程におけるガラス板11に、露光ビームによる熱吸収を生じる作用のある相変化材料の薄膜層(相変化層)12を形成する(図2(a)参照)。該相変化材料としては、本実施形態ではSbとTeの化合物を採用している。成膜方法としてはスパッタリングの手法を用いている。膜厚に関しては、熱吸収によって次工程で形成する感熱層を加熱することができればよいため、特に規定はしないが、本実施形態では20nm〜50nmとした。
(3)感熱層形成:(2)の工程における相変化層12上に感熱層13を形成する(図2(b)参照)。感熱層13は、相変化層12が露光ビームによって熱を吸収し、その熱を受けて反応する性質を有するものを用いる。該感熱層13の材料としては、露光ビームを透過させる必要もあるため、本実施形態ではZnSとSiOの化合物を採用している。該感熱層13の材料は、熱によって反応する部分と未反応部分がしきい値的に変化し、未反応部分のエッチングによる除去が可能となるため、非常にシャープで急峻なピットあるいは案内溝を形成することができる。
成膜方法としては、前述した相変化層12の形成と同様、スパッタリングの手法を用いることで連続的に成膜することができ、時間とコストを節約することができる。膜厚は、最終的に感熱層13の厚さがピットおよび案内溝の深さとなるため、そのように膜厚を規定する。本実施形態では40nm〜100nmの範囲とした。
(4)フォトレジスト層形成:(3)の工程における感熱層13の上に、ポジ型のフォトレジストをスピンコートし、加熱乾燥・冷却することによって、フォトレジスト層14を形成する(図2(c)参照)。フォトレジスト層14を形成する前に、感熱層13上にシランカップリング剤(ジアミノシランあるいはHMDS:ヘキサメチルジシラザン)、あるいはチタンカップリング剤などの密着増強剤を塗布して、フォトレジストに対する密着性を向上させるようにする。
なお、フォトレジスト材料としては、一般的に多値記録方式では、高いピット形成精度が要求されるため、短波長紫外線露光用あるいは電子線反応用の超高解像度タイプを用いる必要があるが、このタイプのフォトレジスト材料は、環境に対して非常に敏感な化学増幅タイプが多く、取り扱いが難しく、かつ高価である。それに対して本実施形態では、前述のように感熱層13によって高精細なピット形成が可能であって、フォトレジスト層14は案内溝形成用のマスクとして使用するため、環境に対して安定していて取り扱いの容易なi線系フォトレジストでも十分に使用可能であり、また大幅なコストダウンになる。
実施形態1では、フォトレジスト材料として、クラリアント製i線系フォトレジストを使用している。フォトレジストの加熱条件は、オーブンで90℃〜120℃,30分〜1時間である。フォトレジスト層14の膜厚は、マスクとして使用するため、厚すぎると大きな露光パワーが必要となるが、薄すぎるとマスク層としての役割を果たさないため、40nm〜200nmの範囲になるように調整する。
(5)露光:(4)の工程において製作した原盤を青紫色または紫外線の露光ビーム15を対物レンズ16にて集光して露光する(図2(d)参照)。原盤を回転横送りしながら露光することにより、フォトレジスト層14にはスパイラル状の案内溝の潜像17aが、下層の感熱層13にはピット形状に反応したピットの潜像17bが形成される。本実施形態では、案内溝露光部にピット露光を行うことによって、案内溝付きピットを形成し、トラッキング外れが生じることを防止している。
具体的な露光例として、案内溝露光用ビームのピーク強度を、下層の感熱層13が反応しない強度とし、ピット露光用ビームのピーク強度を案内溝露光用ビームよりも強くして、下層の感熱層13が露光の熱によって反応するようにする。これは、フォトレジスト層14が総合的な積算光量によって潜像が形成されるのに対して、感熱層13では、ピット露光時のピークパワーの高い短パルス露光によって発生する高熱によって潜像が形成されるためである。
実施形態1における露光装置の光学系の概略図である図3を参照して実施形態1の露光方法を説明する。
図3において、露光は、レーザ光源30から出射した元のビームをスタビライザー31を通して、λ/2板32とビームスプリッタ(PBS)33を用いて2ビームに分け、一方を案内溝露光用ビーム34a、他方を後述するようにピット露光用ビーム34b,34cとして用い、それぞれにEO素子またはAO素子からなる変調器35a〜35c,偏向器36a〜36cを用いてビーム変調,偏向が可能であるようにする。
ピット露光用ビーム34b,34cは、λ/2板37,PBS38,ミラー39にて2ビーム34b,34cに分けられ、変調器35b,35cと偏向器36b,36cにてビームのそれぞれにON/OFF変調,偏向ができるようにする。
前記露光用の各ビーム34a〜34cは、光路中にミラー40,41、あるいはPBS42,43、あるいはλ/2板44を用いて、図2(d)に示す対物レンズ16に入射するように構成されており、回転モータ45により回転されるターンテーブル46と、横動するスライダ47とによって駆動される露光対象の原盤48を露光する。
実施形態1では、ピット露光時において、図4のセルと形成ピットの説明図,図5のピットパターンが異なる場合における露光用ビームの説明図のように、小面積用のピットを露光する場合には、ピット露光用ビーム34bあるいは34cのいずれか一方のビームで露光し、大面積用のピットを露光する場合には、2つのビーム34b,34cを原盤38のラジアル方向側に並べて露光し、ラジアル方向側に長い楕円形のピットを形成する。
このようにすることにより、従来の多値記録によるROMピット形状に比べて、ピット面積が大きくなっても、ピット間の間隔を広く取ることができるため、後の原盤からスタンパ,射出成形基板と転写されていく場合の転写悪化を防ぐことができる。
なお、ピット露光時には、案内溝露光用ビーム34aの光量を低下させ、図6(a),(b)に示すように、ピット露光ビーム34b,34cの光量と案内溝露光用ビーム34aの光量の積算光量が常に一定となるように調整する。
このようにすることによって、案内溝の溝幅がピットの有無やピットの大きさによって変動するのを防ぐことができる。すなわち、ピット露光用ビームの積算光量は、数n秒〜数十n秒といったごく短時間のパルスで照射されるのに対して、露光線速が1m/秒程度であれば、十分短時間の照射となるため、連続ビームで照射される案内溝露光用ビームの積算光量に比べてごく僅かとなる。したがって、前記のようなピークパワーの大きなパルス照射を行っても、その分の積算光量を案内溝露光ビーム側で減少させておけば、案内溝の溝幅変動を起こさないで済むのである。
(6)現像:(5)の工程において露光された原盤をアルカリ性の現像液で現像し、純水で洗浄・高速回転で振り切り乾燥を行う。現像処理によってフォトレジスト層14の露光された部分(潜像が形成された部分)が除去され、溝パターン18が形成される(図2(e)参照)。
(7)エッチング:(6)の工程において現像した後の原盤の感熱層13のエッチングを行う(図2(f)参照)。エッチングは本実施形態では、3%〜10%のフッ酸水溶液に10秒〜30秒浸漬することによって行う。前述のように、感熱層13は露光時の熱によって反応する部分と未反応部分がしきい値的に変化しているため、エッチングによって未反応部の内のフォトレジスト層14でマスクされていない部分は除去され、熱反応部は残るので、非常にシャープで急峻なピット3’部分を形成することができる。
また、フォトレジスト層14のマスク部はランド2’部分となり、案内溝4’部分が同時に形成される。さらに、実施形態1ではフォトレジスト層14によるマスクを施しているため、感熱層13を形成するときに密着性が弱かった部分などが、エッチングによって侵され欠陥となるのを防ぐことができる。
エッチング方式では、その他にCHFガスなどを用いたRIE(リアクティブイオンエッチング)による除去方法などがあり、これも使用可能である。
(8)フォトレジスト層除去:(7)の工程においてエッチングした後の原盤上のフォトレジスト除去を行う(図2(g)参照)。フォトレジスト除去には、無機アルカリ性の水溶液、あるいは一般的な有機溶剤系フォトレジスト剥離液が使用可能である。本実施例では、原盤を回転させつつ1%NaOH水溶液を上から1分間滴下した後、純水シャワーで3分間洗浄してから高速振り切り乾燥を行う。
フォトレジスト除去方式では、その他にドライ方式として、Oガスなどを用いたアッシングによる除去方法などがあり、これも使用可能である。
以上の工程を実施することによって、多値記録方式においても微小な面積差をはっきりと判別可能なシャープなピット3’部分と、トラッキング外れを防ぐ案内溝4’部分を同時に形成可能で、かつ原盤からスタンパ,射出成形基板と転写されていく場合の転写悪化の非常に少ない、読取専用光ディスク原盤の製造方法を、低欠陥かつ低コストで提供することが可能になる。
次に、スタンパ化から射出成形,メディア化までの工程を説明する。
(9)導電被膜形成:(8)の工程におけるガラス板11の溝パターン面側に導電被膜19を形成する(図2(h)参照)。導電被膜19の材質は、次のニッケル電鋳と同じニッケルで行うのが望ましい。導電被膜形成方法としては、スパッタリング法,真空蒸着法,無電解めっき法などが利用できる。実施形態1では、アルゴンガスによるスパッタリング法を用いている。
なお、ニッケル被膜の膜厚は、薄すぎるとピットなどの欠陥が発生し易く、また厚すぎると内部応力によるクラックが発生するため、500Å〜2000Å程度の厚さがよい。ここまでの工程によって、光ディスク用の原盤が完成する。
(10)ニッケル電鋳:(9)の工程において導電被膜19を形成した後、時間を置かずに導電被膜19を陰極としてニッケル電鋳処理を施し、ニッケルを積層させニッケル電鋳20を形成してスタンパ化する(図2(i)参照)。ニッケル電鋳20を形成するのは、導電被膜19が時間とともに空気中の酸素によって被膜の劣化が進み、被膜欠陥が発生し、被膜表面の親水性も低下するからである。望むべくは、導電被膜19の形成後、6時間以内であれば導電被膜19の劣化も起こらず、かつ電鋳液に対する濡れ性も保ったままであるため都合がよい。
なお、無電解めっきによりニッケル導電被膜を形成する場合には、導電被膜19を形成した後、温水洗浄を行って、表面が乾燥しないうちに連続して電鋳工程に進むことが望ましい。
前記原盤を入槽してから3分間〜5分間、0.2A/dm未満の弱電流密度で通電することにより、導電被膜19をニッケル電鋳液に馴染ませて濡れ性を向上させ、不良ピット発生あるいは電鋳時剥離を防ぐことができる。弱通電終了後に通電電流値を上昇させ、最終的に12A/dm〜20A/dm程度まで電流値を上昇させてから、一定に保って所定の電鋳膜厚(300μm程度)を得るまで通電を続ける。
(11)スタンパ剥離:ニッケル電鋳20の終わった原盤からスタンパ21としてのニッケル電鋳20を剥離する。このとき、スタンパ21に応力が加わって、スタンパ21を曲げてしまわないように注意する必要がある(図2(j)参照)。
剥離されたスタンパ21には、感熱層13のピット部分が多少残っている場合があるので、これの除去を行う必要がある。その場合には、前記(7)の工程で使用した3%〜10%のフッ酸水溶液に1分〜3分間浸漬した後、純水による水洗をすることによって、残渣を完全に除去することができる。この程度の時間の浸漬であれば、ニッケルスタンパのパターンはほとんど侵されることがない。
(12)マスタスタンパ化:(11)の工程におけるスタンパ21にプラスチックコートで保護膜を付けて裏面研磨を行う。ここで前記(11)のスタンパ剥離行程の前に裏面研磨をしてもよい。この場合、保護膜を付ける必要がなくなる。この後、内外径を所望の寸法にプレス加工することにより。マスタスタンパ22が完成する(図2(k)参照)。
(13)基板成形:次いで、図7に示すように、射出成形によって光ディスク基板を成形する。すなわち、接離自在な金型としての固定金型23aと可動金型23bとを用い、両金型23a,23bの接合部に形成されるキャビティ24内に、前記(12)までの製造工程を経て製造されたスタンパ21を固定し、そのキャビティ24内に溶融樹脂25を射出充填し、固定金型23aと可動金型23bとにより圧縮する。その後、固定金型23aと可動金型23bとを分離して、冷却固化後の樹脂を取り出すことによって、光ディスク基板が得られる。この光ディスク基板に、反射層,保護層などを成膜・形成することによって、読取専用光ディスクメディアとして使用することができるようになる。
このように実施形態1は、ROM読み取りの際、トラッキングが外れるのを防止するためのガイド溝とROMピットとを形成する技術、特にピットを形成するための技術であって、層構成を熱吸収層(相変化層)12,感熱層13,フォトレジスト層14の3層構造とし、かつ露光ビーム15を中央のビームでピット露光する3ビームとすることにより、まずフォトレジスト層14が露光現像されることによって溝が形成され、その後、フォトレジストパターンをマスクとして感熱層13のエッチングを行うことにより、中央のビームで露光された部分が熱硬化を起こしてエッチングされずにピットとして残り、その他の露出部分はエッチングされて、感熱層13に微細ピットと、溝幅変動が少なく、かつ急峻度の高いシャープな微細溝とが形成される。
ピット露光において、小面積のピット形成時には1つのビームで露光し、大面積時にはビームを2つにして、ラジアル方向に並べて露光することによって、ラジアル方向に長い楕円形ピットを形成することができるため、各セルのピット間の間隔を多く取ることができ、原盤からスタンパ、射出成形基板へと転写されていく場合の転写悪化を防ぐことができる。
本発明の実施形態2を説明するための案内溝付きROMの原盤製作の工程を図8−1〜図8−3の一部断面図を参照して説明する。
(1’)原盤洗浄:原盤材料としては、研磨したガラスが一般的に用いられるが,もちろん金属あるいはシリコンなどを研磨したものでもよい。ここでは一般的な研磨ガラス板を用いる例を説明する。図8(a)に示すガラス板51の表面にUV/Oと呼ばれる紫外線オゾン処理装置で約2分間表面処理することにより、ガラス板51の表面を親水化・活性化すると共に、ガラス板表面の有機物の除去を行う(図示せず)。その後、高圧純水シャワーあるいは超音波を印加した純水シャワーによって、ガラス板51の表面に浮いた不純物を完全に洗浄除去した後、高速回転振り切り、およびNブローによって乾燥させる(図示せず)。
その他の洗浄方法として、例えばイソプロピルアルコールなどの溶剤で表面を洗浄(有機物の除去)した後、十分に純水で洗浄しておけば、ガラス板51の表面を親水性に置換することができる。しかし、有機物の除去性に優れている点、および薬品を使わないなど、環境への影響,コスト,作業性の点を考慮すると、UV/O処理が最も優れた方式であるといえる。
(2’)光吸収層形成:(1’)の工程におけるガラス板51の上に、露光ビームを吸収して発熱する性質を持つ光吸収層52を形成する(図8(a)参照)。該光吸収層材料としては、光を吸収して発熱する性質を持つ物質であれば、どのようなものでもよい。例えばSi,Ge,GaAsなどの半導体材料、Bi,Ga,In,Snなどの低融点金属を含む金属間化合物材料、BiTe,BiIn,GaSb,GaPInPInSbInTe,SnSnなどの材料、C,SiCなどの炭化物材料、V,Cr,Mn,Fe,Co,CuOなどの酸化物材料、AlN,GaNなどの窒化物材料、SbTeなどの2元系の相変化材料、GeSbTe,InSbTe,BiSbTe,GaSbTeなどの3元系の相変化材料、AgInSbTeなどの4元系材料の相変化材料を用いることができる。
実施形態2ではSbTeを採用している。成膜方法としてはスパッタリングの手法を用いている。膜厚に関しては、光吸収による熱拡散を抑制し、後述する熱反応層に微細な円柱形状の形成を可能とするため、できるだけ薄い方がよい。実施形態2では3nm〜20nmとした。
(3’)熱反応層形成:(2’)の工程における光吸収層52上に熱反応層53を形成する(図8(b)参照)。熱反応層53は、光吸収層52が露光ビームを吸収して発熱し、その熱を受けて反応して変化する性質を有するものを用いる。熱反応層53の材料は、光吸収層53の発熱で変化する材料であれば、どのような材料であってもよい。成膜状態が低密度、もしくはアモルファス相となる材料が好ましい。
熱反応層53の材料としては、SiO,SiON,SiNなどのシリコン化合物材料を用いることができる。これらの材料は、レーザ光の照射に伴う光吸収層52の発熱によって材料密度が変化し、レーザ照射部分が緻密化する。エッチング工程においては、材料の緻密化に伴って、レーザ照射部分のエッチング速度が低下する。その結果、レーザ照射部分を構造体として残すことができる。また、ZnS,CaS,BaSなどの硫化物材料を用いることができる。これらの材料は、レーザ光の照射に伴う光吸収層52の発熱によって材料密度が変化し、レーザ照射部分が緻密化する。また、レーザ光照射部分では硫黄が解離し材料組成が変化する。エッチング工程においては、材料の緻密化および材料組成の変化に伴って、レーザ照射部分のエッチング速度が低下する。その結果、レーザ照射部分を構造体として残すことができる。
さらに、ZnSe,BaSeなどのセレン化物材料を用いることができる。これらの材料は、レーザ光の照射に伴う光吸収層52の発熱で材料密度が変化し、レーザ照射部分が緻密化する。また、レーザ光照射部分ではセレンが解離し材料組成が変化する。エッチング工程においては、材料の緻密化および材料組成の変化に伴って、レーザ照射部分のエッチング速度が低下する。その結果、レーザ照射部分を構造体として残すことができる。また、CaF,BaFなどのフッ素化合物材料を用いることができる。これらの材料は、レーザ光の照射に伴う光吸収層の発熱で材料密度が変化し、レーザ照射部分が緻密化する。また、レーザ光照射部分ではフッ素が解離し材料組成が変化する。エッチング工程においては、材料の緻密化および材料組成の変化に伴って、レーザ照射部分のエッチング速度が低下する。その結果、レーザ照射部分を構造体として残すことができる。
熱反応層53の材料としては、さらに露光ビームを透過させる必要もあるため、実施形態2ではZnSとSiOの化合物を採用している。該熱反応層材料は、熱によって反応する部分と未反応部分がしきい値的に変化し、未反応部分のエッチングによる除去が可能となり、さらに、前記光吸収層52の膜厚を薄膜化しているため、非常にシャープで急峻なピットあるいは案内溝を形成することができる。成膜方法としては、前述の光吸収層52の形成と同様、スパッタリングの手法を用いることによって連続的に成膜することができ、時間とコストを節約することができる。膜厚は、最終的に感熱層の厚さがピットおよび案内溝の深さとなるため、そのように膜厚を規定する。本実施形態2では40nm〜100nmの範囲とした。
(4’)フォトレジスト層形成:(3’)の工程における熱反応層53の上に、ポジ型のフォトレジストをスピンコートし、加熱乾燥・冷却することによって、フォトレジスト層54を形成する(図8(c)参照)。フォトレジスト層54を形成する前に、熱反応層53の上にシランカップリング剤(ジアミノシランあるいはHMDS),チタンカップリング剤などの密着増強剤(図示せず)を塗布して、フォトレジスト層54に対する密着性を向上させるようにする。
なお、フォトレジスト材料としては、一般的に多値記録方式では、高いピット形成精度が要求されるため、短波長紫外線露光用あるいは電子線反応用の超高解像度タイプを用いる必要があるが、このタイプのフォトレジストは、環境に対して非常に敏感な化学増幅タイプが多く、取り扱いが難しく、かつ高価である。それに対して本実施形態2では、前述のように熱反応層53によって高精細なピット形成が可能であり、フォトレジスト層54は、案内溝形成用のマスクとして使用するため、環境に対して安定して、取り扱いの容易なi線系フォトレジストでも十分に使用可能であり、また大幅なコストダウンになる。
本実施形態2では、フォトレジストとしてクラリアント製i線系フォトレジストを使用している。フォトレジストの加熱条件は、オーブンで90℃〜120℃,30分〜1時間である。フォトレジスト層54の膜厚は、マスクとして使用するため,厚すぎると大きな露光パワーが必要となり、薄すぎるとマスク層としての役割を果たさないため、40nm〜200nmの範囲になるように調整する。
(5’)露光:(4’)の工程で製作した原盤を青紫色または紫外線ビームにより露光する(図8(d)参照)。原盤を回転横送りしながら露光することにより、フォトレジスト層54にはスパイラル状の案内溝の潜像57aが形成され、下層の熱反応層53にはピット形状に反応したピットの潜像57bが形成される。本実施形態2では、案内溝露光部にピット露光を行うことによって、案内溝付きピットを形成し、トラッキング外れが起きることを防止している。
具体的な露光例としては、案内溝露光用ビームのピーク強度を、下層の熱反応層53が反応しない強度とし、ピット露光用ビームのピーク強度を案内溝露光用ビームよりも強くして、下層の熱反応層53が露光の熱によって反応するようにする。これは、フォトレジストが、総合的な積算光量によって、潜像が形成されるのに対して、熱反応層53では、ピット露光時のピークパワーの高い短パルス露光によって発生する高熱によって、潜像が形成されるためである。
実施形態2における露光装置の光学系としては、図3にて説明した2ビーム露光の構成、あるいは図9に示す1ビーム露光の構成のものを使用することができる。図9に示す光学系では図3にて説明した部材に対応する部材に同一符号を付して詳しい説明は省略する。
露光は、レーザ光源30から出射した元のビームを、スタビライザ31を通して波長板32とビームスプリッタ(PBS)33を用いて2ビームに分け、一方を案内溝露光用ビーム34a、他方をピット露光用ビーム34bに用いる。それぞれにEO素子またはAO素子からなる変調器35a,35b,偏向器36a,36bを設置してビーム変調,偏向が可能であるようにする。
ピット露光用ビーム34bは、1ビームでビームを読取方向に対して直交する方向に偏向させて楕円ピットを形成する場合には、図9に示すように1光学系を用い、また、2ビームで楕円ピットを形成する場合には、図3に示すように、波長板37とビームスプリッタ38を用いて2ビームに分け、各々にビームのON/OFF変調,偏向ができるようにし、ピット露光時には、2つのビームを読取方向に対して直交する方向に並べて露光し、長円または楕円形のピットを形成する(図4,図5参照)。
また、形成されるピットの中心は常に等間隔となるように(図4参照)、ピット露光用パルスの調整をする。このようにすることで、ピット面積が大きくなってもピット間の間隔を広く取ることができるため、大面積ピットが連続してもピット同士が繋がることがなく、信号読み取りエラーを防ぐことができ、転写性も向上する。なお、ピット面積が小さいレベル値のスポット形成の場合には、ピット形状は長円を含む楕円形状以外にも、通常の真円形としてよい。
また、ピット露光時には案内溝露光用ビーム34aの光量を低下させ、ピット露光用ビーム34bの光量と案内溝露光用ビーム34aの光量における積算光量が常に一定となるように調整する(図6参照)。
このようにすることによって、案内溝の溝幅がピットの有無やピットの大きさによって変動するのを防ぐことができる。すなわち、ピット露光用ビームの積算光量は、数n秒〜数十n秒といったごく短時間のパルスで照射されるのに対して、露光線速が1m/秒程度であれば、十分短時間の照射となるため、連続ビームで照射される案内溝露光用ビームの積算光量に比べてごく僅かとなる。したがって、前記のようなピークパワーの大きなパルス照射を行っても、その分の積算光量を案内溝露光ビーム側で減少させておけば、案内溝の溝幅変動を起こさないで済むのである。
(6’)現像:(5’)の工程で製作した原盤をアルカリ性の現像液で現像し、純水で洗浄・高速回転で振り切り乾燥を行う。現像処理によってフォトレジスト層54の露光された部分(潜像が形成された部分)が除去され、溝パターン58が形成される(図8(e)参照)。
(7’)エッチング:(6’)の工程において現像した後の原盤の熱反応層53のエッチングを行う(図8(f)参照)。エッチングは本実施形態では、3%〜10%のフッ酸水溶液に10秒〜30秒浸漬することによって行う。前述のように、熱反応層53は露光時の熱によって反応する部分と未反応部分がしきい値的に変化しているため、エッチングによって未反応部の内のフォトレジスト層54でマスクされていない部分は除去され、熱反応部は残るため、非常にシャープで急峻なピット3’を形成することができる。
また、フォトレジスト層54のマスク部はランド2’部分となり,案内溝4’が同時に形成される。また、本実施形態ではフォトレジスト層54によるマスクを施しているため、熱反応層53の形成時に密着性が弱かった部分などが、エッチングによって侵され欠陥となるのを防ぐことができる。
エッチング方式では、その他にCHFガスなどを用いたRIEによる除去方法などがあり、これも使用可能である。
(8’)フォトレジスト層除去:(7’)の肯定においてエッチングした後の原盤上のフォトレジスト除去を行う(図8(g)参照)。フォトレジスト除去には、無機アルカリ性の水溶液、あるいは一般的な有機溶剤系フォトレジスト剥離液が使用可能である。本実施例では、原盤を回転させつつ1%NaOH水溶液を上から1分間滴下した後、純水シャワーで3分間洗浄してから高速振り切り乾燥を行う。
フォトレジスト除去方式では、その他にドライ方式として、Oガスなどを用いたアッシングによる除去方法などがあり、これも使用可能である.
以上の工程を実施することによって、多値記録方式においても微小な面積差をはっきりと判別可能なシャープなピット3’部分と、トラッキング外れを防ぐ案内溝4’部分を同時に形成可能で、かつ原盤からスタンパ,射出成形基板と転写されていく場合の転写悪化が非常に少ない、読取専用光ディスク原盤の製造方法を、低欠陥かつ低コストで提供することが可能になる。
次に、スタンパ化から射出成形,メディア化までの工程を説明する。
(9’)導電被膜形成:(8’)の工程におけるガラス板51の溝パターン面側に導電被膜59を形成する(図8(h)参照)。導電被膜59の材質は、次のニッケル電鋳と同じニッケルで行うのが望ましい。導電被膜形成方法としては、スパッタリング法,真空蒸着法,無電解めっき法などを利用できる。本実施形態2では、アルゴンガスによるスパッタリング法を用いている。
なお、ニッケル被膜の膜厚は、薄すぎるとピットなどの欠陥が発生し易く、また厚すぎると内部応力によるクラックが発生するため、500Å〜2000Å程度の厚さがよい。ここまでの工程によって、光ディスク用の原盤が完成する。
(10’)ニッケル電鋳:(9’)の肯定において導電被膜59を形成した後、時間を置かずにニッケル電鋳処理を施し、ニッケル電鋳60を積層させてスタンパ化する(図8(i)参照)。ニッケル電鋳60を形成するのは、導電被膜59が、時間とともに空気中の酸素によって被膜の劣化が進み被膜欠陥が出てくるし、また導電被膜59の表面の親水性も低下するからである。望ましくは、導電被膜59の形成後、6時間以内であれば導電被膜の劣化も起こらず、かつ電鋳液に対する濡れ性も保ったままなので都合がよい。
なお、無電解めっきによりニッケル導電被膜59を形成する場合には、導電被膜59を形成した後、温水洗浄を行って、表面が乾燥しないうちに連続して電鋳工程に進むことが望ましい。
前記原盤を入槽してから3分間〜5分間、0.2A/dm未満の弱電流密度で通電することにより、導電被膜59をニッケル電鋳液に馴染ませて濡れ性を向上させ、ピット発生や電鋳時剥離を防ぐことができる。弱通電終了後に通電電流値を上昇させ、最終的に、12A/dm〜20A/dm程度まで電流値を上昇させてから一定に保ち、所定の電鋳膜厚(300μm程度)を得るまで通電を続ける。
(11’)スタンパ剥離:ニッケル電鋳60の終わった原盤からスタンパ61を剥離する。このとき、スタンパに応力が加わって、スタンパ61を曲げてしまわないように注意する(図8(j)参照)。
剥離されたスタンパ61には,熱反応層53のピット部分が多少残っている場合があるので、これの除去を行う必要がある。その場合には、前記工程(7’)で使用した3%〜10%のフッ酸水溶液に1分〜3分間浸漬した後純水による水洗をすることによって、残渣を完全に除去できる。この程度の時間の浸漬であれば、ニッケルスタンパのパターンはほとんど侵されることがない。
(12’)マスタスタンパ化:(11’)の工程におけるスタンパ61にプラスチックコートで保護膜を付けて裏面研磨を行う。ここで前記工程(11’)のスタンパ剥離工程の前に裏面研磨をしてもよい。この場合、保護膜を付ける必要がなくなる。この後、内外径を所望の寸法にプレス加工することにより、マスタスタンパ62が完成する(図8(k)参照)。
(13’)基板成形:次いで、図7に示すように、既述したと同様の射出成形によって光ディスク基板を成形する。
このように実施形態2では、層構成を光吸収層52,熱反応層53,フォトレジスト層54の3層構造、かつ露光ビームを分離して、それぞれにより案内溝露光とピット露光を行うことにより、まずフォトレジスト層54が露光現像されることによって案内溝が形成され、その後、フォトレジストパターンをマスクとして熱反応層53のエッチングを行うことによって、中央のビームで露光された部分が熱変化を起こしてエッチングされずにピットとして残り、その他の露出部分はエッチングされて、熱反応層53に微細ピットと、溝幅変動が少なく、かつ急峻度の高いシャープな微細溝が形成される。
実施形態2のピット露光において、露光ビームを読取方向に対して直交する方向に偏向させるか、または露光ビームを2つにして、これを読取方向に対して直交する方向に並べて露光することによって、読取方向に対して直交する方向に長い長円を含む楕円形ピットを形成することができ、かつピット中心に対して等間隔で整列させることによって、各セルのピット間の間隔を多く取ることができることから、特に多値記録信号を読み取る場合の読取エラーを抑制することができる。
実施形態2における以上の工程は、3層構造で案内溝内にROMピットを形成する場合に必要となる工程であるが、本発明は2層構造のピットパターンを形成する場合にも応用することができる。この工程を図10を参照して説明する。
図10−1〜図10−2は本発明の実施形態3を説明するための案内溝付きROMの原盤製作の工程を説明するための一部断面図であって、図8−1〜図8−2にて説明した部材にし同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施形態3の基本的な工程は実施形態2の工程に類似するものであって、具体的な工程手順は、(1”)原盤洗浄(図示せず)→(2”)熱吸収層形成(図10(a)参照)→(3”)熱反応層形成(図10(b)参照)→(4”)露光(図10(c)参照)→(5”)エッチング(図10(d)参照)→(6”)導電被膜形成(図10(e)参照)→(7”)ニッケル電鋳(図10(f)参照)→(8”)マスタースタンパ剥離(図10(g)参照)の工程を経る。
実施形態3においては、露光工程(4”)において,案内溝露光を各トラックのピット間領域に行うようにしている(図10(c)参照)。その理由は、ピット領域に案内溝を形成すると、ピットが繋がってしまい読み取りエラーを起こすおそれが生じるからである。
通常、マスタースタンパを用いて射出成形を行うのであるが、本実施形態3のマスタースタンパ71で成形基板を転写すると案内溝が凸型となり都合が悪い。そこで、本実施形態3では、更にもう一度、マスタースタンパ71にニッケル電鋳を行って凹凸逆パターンの転写を行ったマザースタンパ72を製作して(図10(h)参照)、このマザースタンパ72に対して内外径加工・裏面研磨→射出成形用スタンパ化を施し、射出成形用スタンパ73を形成する(図10(i)参照)。この射出成形用スタンパ73を用いて射出成形を行うことにより、図11に示すような、案内溝付きランド部ピットを持つ読取専用の光ディスクメディア75を製作することができる。
なお、図11において、76はランド、77は凹状のピット、78は案内溝である。
本発明は、案内溝付き微細ピットパターンが形成される原盤の製造,半導体プロセスにおける微細ピットパターンの形成に適用され、ごく微細なピットから大きなピットまでの複数の大きさのピットを、読み取り時に判別可能な面積差で精細に形成することが要求される場合に実施して有効である。
本発明の実施形態にて製作する案内溝付きピットが形成された光ディスクにおけるピット部分の基本形状の説明図 本発明の実施形態1を説明するための光ディスク原盤製作の工程を示す一部断面図 本発明の実施形態1を説明するための光ディスク原盤製作の工程を示す一部断面図 本発明の実施形態1を説明するための光ディスク原盤製作の工程を示す一部断面図 本実施形態における露光方法を説明するための露光装置の光学系の概略図 本実施形態におけるセルと形成ピットの説明図 本実施形態においてピットパターンが異なる場合における露光用ビームの説明図 本実施形態におけるピット露光ビームの光量(信号強度)と案内溝露光用ビームの光量(信号強度)との説明図 本実施形態における射出成形による光ディスク基板成形の説明図 本発明の実施形態2を説明するための光ディスク原盤製作の工程を示す一部断面図 本発明の実施形態2を説明するための光ディスク原盤製作の工程を示す一部断面図 本発明の実施形態2を説明するための光ディスク原盤製作の工程を示す一部断面図 本実施形態における他の露光方法を説明するための露光装置の光学系の概略図 本発明の実施形態3を説明するための光ディスク原盤製作の工程を示す一部断面図 本発明の実施形態3を説明するための光ディスク原盤製作の工程を示す一部断面図 本実施形態にて製作する案内溝付きランド部ピットが形成された光ディスクにおけるピット部分の基本形状の説明図 従来の光ディスクにおける2値記録方式の説明図 従来の光ディスクにおける多値記録方式の説明図
符号の説明
1 光ディスク
2 ランド
3 ピット
4 案内溝
11 ガラス板
12 相変化層
13 感熱層
14 フォトレジスト層
15 露光ビーム
16 対物レンズ
17a,17b 潜像
18 溝パターン
19 導電被膜
20 ニッケル電鋳
21 スタンパ
23a 固定金型
23b 可動金型
30 レーザ光源
34a 案内溝露光用ビーム
34b,34c ピット露光用ビーム
35a,35b,35c 変調器
36a,36b,36c 偏向器
48 原盤
51 ガラス層
52 光吸収層
53 熱反応層
54 フォトレジスト層
57a,57b 潜像
58 溝パターン
59 導電被膜
60 ニッケル電鋳
61 スタンパ
71 マスタースタンパ
72 マザースタンパ
73 射出成形用スタンパ
76 ランド
77 ピット
78 案内溝

Claims (11)

  1. 研磨した板上に熱吸収する相変化層を形成する工程と、前記相変化層の上に熱によって反応して硬化する感熱層を形成する工程と、前記感熱層の上にフォトレジスト層を形成する工程と、前記相変化層と前記感熱層と前記フォトレジスト層との3層構造の原盤に対してピット露光および案内溝露光を行う工程と、現像を行う工程と、前記フォトレジスト層のパターンをマスクとして前記感熱層のエッチングを行う工程と、前記エッチング後の原盤から前記フォトレジスト層を除去する工程によって、案内溝を形成し、かつ該溝部に面積の異なるピットパターンを形成するピットパターンの形成方法であって、前記ピットパターンの面積が大きいときには、該ピットパターンを原盤ラジアル方向に長い楕円形状に形成することを特徴とするピットパターンの形成方法。
  2. 前記楕円形状のピットを形成するための手段として、ピット露光用のビームを少なくとも1つ用いることを特徴とする請求項1記載のピットパターンの形成方法。
  3. 前記ピット露光にて、小面積のピットを形成する場合には1つのビームでピット露光を行い、大面積のピットを形成する場合には2つのビームでピット露光を行うことを特徴とする請求項2記載のピットパターンの形成方法。
  4. 前記大面積のピットの露光時における2つのビームを原盤ラジアル方向に並べて、露光することを特徴とする請求項3記載のピットパターンの形成方法。
  5. 研磨した板上に光を吸収して発熱する光吸収層を形成する工程と、前記光吸収層の上に熱によって反応し変化する熱反応層を形成する工程と、前記熱反応層の上にポジ型フォトレジスト層を形成する工程と、前記光吸収層と前記熱反応層と前記ポジ型フォトレジスト層との3層構造の原盤に対してピット露光および案内溝露光を行う工程と、フォトレジスト現像を行って前記ポジ型フォトレジスト層に案内溝を形成する工程と、フォトレジストパターンをマスクとして前記熱反応層のエッチングを行って前記熱反応層に前記案内溝と前記ピットの形成を行う工程と、前記ポジ型フォトレジスト層を除去する工程によって、案内溝付きの信号読取用のピットを形成するピットパターンの形成方法であって、前記ピットの形状を、読取方向に対して直交する方向に長い長円を含む楕円形状に形成することを特徴とするピットパターンの形成方法。
  6. 前記ピットパターンを、該ピットパターンの中心に対して等間隔に整列することを特徴とする請求項5記載のピットパターンの形成方法。
  7. 前記ピット露光にて、長円を含む楕円形状の前記ピットを形成するために、ピット露光用に2つのビームを用い、該ピット露光用のビームを読取方向の直交する方向に並べて照射することを特徴とする請求項5または6記載のピットパターンの形成方法。
  8. 請求項1〜7いずれか1項に記載のピットパターンの形成方法を用いて製作されたことを特徴とする読取専用光ディスク原盤。
  9. 請求項8に記載の読取専用光ディスク原盤に対して導電被膜を形成し、該導電被膜を陰極として、ニッケル電鋳して該読取専用光ディスク用原盤の形成パターンと凹凸が逆転したパターンを有するニッケルを積層させた後、該読取専用光ディスク用原盤から前記ニッケルからなるニッケル盤を剥離し、該ニッケル盤を洗浄かつ裏面研磨・内外径加工してスタンパを製作することを特徴とする読取専用光ディスクスタンパの製造方法。
  10. 請求項9に記載の読取専用光ディスクスタンパの製造方法を用いて製作されたことを特徴とする読取専用光ディスクスタンパ。
  11. 請求項10に記載の読取専用光ディスクスタンパを用いて製作されたことを特徴とする読取専用光ディスク基板。
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JP2009264909A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Nanocreate Co Ltd 静電デバイスの製造方法及び静電デバイス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009264909A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Nanocreate Co Ltd 静電デバイスの製造方法及び静電デバイス

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