JP2006004459A - カートリッジケースおよび情報記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】テープリールの回転を確実に制止し得るカートリッジケースを提供する。
【解決手段】ケース本体と、有底筒状のハブ21ハブを有してケース本体内に収容されたテープリールと、平面視環状の第1歯部がその底部に形成されると共にハブ21における底板31に対して接離する方向に沿って移動可能にケース本体内に収容されてテープリールの回転を制止するロック部材とを備え、テープリールは、底板31の内面におけるハブ21の軸線を中心とする同一円周上に配設された平面視弧状の凸部32a,32b,32cを備え、凸部32aは、第1歯部に噛合する歯部33がその上部に形成されて構成され、凸部32b,32cは、第1歯部の先端部を噛合させることなく当接させる当接面34がその上部に形成されて構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、有底筒状のハブを有するテープリールと、テープリールの回転を制止するロック部材とを備えたカートリッジケース、およびそのカートリッジケースを備えた情報記録媒体に関するものである。
この種の情報記録媒体として、特開2002−343058号公報に開示された磁気テープカートリッジが知られている。この磁気テープカートリッジは、磁気テープを巻装した単一のリール(テープリール)がカートリッジケース内に収容されて構成されている。この場合、リールを構成するリールハブにおける底壁の上面には、3組の係止突起が同一円周上に等間隔で配設され、各係止突起の先端にはロック歯がそれぞれ形成されている。また、カートリッジケース内には、付勢部材によってロック方向に付勢されたロック部材が収容されている。この場合、ロック部材の下面外周部には、リールハブのロック歯に噛合するロック歯が円環状に形成されている。この磁気テープカートリッジでは、非使用時において、リールハブのロック歯とロック部材のロック歯とを噛合させることにより、リールを回転禁止状態にロックすることが可能になっている。
特開2002−343058号公報(第3−4頁、第1−3図)
ところが、従来の磁気テープカートリッジには、以下の問題点がある。すなわち、この磁気テープカートリッジでは、図13に示すように、リールハブ101における係止突起111a,111b,111c(以下、区別しないときには「係止突起111」ともいう)が同一円周上に等間隔で配設されて、各係止突起111の全てにロック歯112が形成されている。つまり、各係止突起111のロック歯112は、その各稜線が同図に実線で示すようにリールハブ101の中心軸を中心として放射状となるように形成されている。また、ロック部材102のロック歯121も、その各稜線が同図に破線で示すようにロック部材102の中心軸を中心として放射状となるように形成されている。この場合、同図に示すように、リールハブ101の中心軸とロック部材102の中心軸とがほぼ一致(または一致)しているときには、ロック歯112,121における互いに対向する稜線の向きがそれぞれ一致するため、両者が噛合してリールがロックされる。一方、この種の磁気テープカートリッジでは、リールをスムーズに回転させるために、リールとカートリッジケースとの間に所定のクリアランスが設けられている。このため、例えば磁気テープカートリッジが傾いた状態で使用されたときには、リールがこのクリアランス分だけカートリッジケース内で移動することがある。この場合、例えば図14に示す矢印の方向(同図では右方向)にリール(リールハブ101)が移動したときには、上記したようにロック歯112,121の各稜線が放射状となるように形成されているため、同図および図15に示すように、係止突起111b,111cにおけるロック歯112の各稜線の向きとロック歯121の稜線の向きとが一致しないため、係止突起111b,111cにおけるロック歯112の山部にロック歯121の山部が乗り上げてロック部材102がリールハブ101の底壁に対して平行状態を維持することなく傾いて、両ロック歯112,121が噛合しない状態となる。したがって、この磁気テープカートリッジには、リールの移動に起因するリールとロック部材102との間の芯ずれによってリールのロックが不完全となってリールが回転して、巻装されている磁気テープが弛むおそれがあるという問題点が存在する。また、リールおよびロック部材102における各々のロック歯112,121が完全に噛合していたとしても、例えば磁気テープカートリッジに外力が加えられたときには、リールが移動して両者のロック歯112,121の噛合が解除されて、やはりリールのロックが不完全となってリールが回転するという問題点も存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、テープリールの回転を確実に制止し得るカートリッジケースおよび情報記録媒体を提供することを主目的とする。また、外力等が加えられたとしてもテープリールの回転制止状態を確実に維持し得るカートリッジケースおよび情報記録媒体を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るカートリッジケースは、ケース本体と、有底筒状のハブを有して前記ケース本体内に回転可能に収容されたテープリールと、平面視環状の第1歯部がその底部に形成されると共に前記ハブにおける底板の内面に向けて付勢されかつ当該底板に対して接離する方向に沿って移動可能に前記ケース本体内に収容されて前記テープリールの回転を制止するロック部材とを備え、前記テープリールは、前記底板の前記内面における前記ハブの軸線を中心とする同一円周上に配設されると共に当該底板側に移動させられた前記ロック部材を支持する平面視弧状の複数の凸部を備え、前記各凸部のうちの少なくとも1つは、前記第1歯部に噛合する第2歯部がその上部に形成されて構成され、前記各凸部のうちの少なくとも1つは、前記第1歯部の先端部を噛合させることなく当接させる当接面がその上部に形成されて構成されている。
この場合、前記底板の前記内面における前記ハブの軸線を中心として中心角度が10度以上で100度以下の扇形の領域内のみに前記第2歯部が形成された前記凸部を配設することができる。
また、前記凸部の内周側および外周側の少なくとも一方の縁部に沿って前記第2歯部の歯先よりも突出するように形成されると共に前記第1歯部および当該第2歯部の噛合状態においてその側面が当該第1歯部の外周側および内周側のいずれかの側面に当接または近接して当該テープリールと前記ロック部材とを位置決めする第1位置決め部を備えて前記テープリールを構成することができる。
さらに、前記第1歯部の内周側および外周側の少なくとも一方の縁部に沿って当該第1歯部の歯先よりも突出するように形成されると共に当該第1歯部および前記第2歯部の噛合状態においてその側面が前記凸部の側面に当接または近接して前記テープリールと当該ロック部材とを位置決めする第2位置決め部を備えて前記ロック部材を構成することもできる。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記のカートリッジケースを備えている。
本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、ハブの底板の内面におけるハブの軸線を中心とする同一円周上に配設した複数の凸部のうちの少なくとも1つに第2歯部を形成すると共に、ロック部材における第1歯部の先端部を噛合させることなく当接させる当接面を各凸部のうちの少なくとも1つに形成したことにより、ロック部材をハブの底板側に移動させる際に、ハブとロック部材とが多少位置ずれしていたとしても、従来の磁気テープカートリッジとは異なり、ハブの第2歯部における全ての稜線の向きと、各稜線に対向するロック部材の第1歯部における各稜線の向きとをそれぞれほぼ等しくすることができる。したがって、第1歯部と第2歯部とを確実に噛合させることができる。また、この状態において、凸部に形成した当接面に第1歯部の先端部を当接させることができるため、ハブの底板に対して平行(ほぼ平行)状態となるようにロック部材を支持することができる。この結果、テープリールの回転を確実に制止することができる。
また、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、ハブの底板の内面におけるハブの軸線を中心として中心角度が10度以上で100度以下の扇形の領域内のみに第2歯部が形成された前記凸部を配設したことにより、十分な数の山部を第2歯部内に形成することができるため、第1歯部に確実に噛合する第2歯部を十分な強度で構成することができる。
また、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、ハブの各凸部に第1位置決め部を形成したことにより、ハブの軸線に直交する面方向に沿ったハブのロック部材に対する相対的な移動を確実に規制することができるため、例えば、非使用時においてカートリッジケース(情報記録媒体)に外力が加えられたとしても、第1歯部と第2歯部とを確実に噛合した状態に維持することができる。
また、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体によれば、ロック部材に第2位置決め部を形成したことにより、ハブの軸線に直交する面方向に沿ったハブのロック部材に対する相対的な移動を確実に規制することができるため、例えば、非使用時においてカートリッジケース(情報記録媒体)に外力が加えられたとしても、第1歯部と第2歯部とを確実に噛合した状態に維持することができる。
以下、本発明に係るカートリッジケースおよび情報記録媒体の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、テープカートリッジ1(本発明に係る情報記録媒体の一例)の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示すテープカートリッジ1は、例えば、電子計算機に記録された記録データをバックアップするためのストレージデバイスとして使用されるLTO(Linear Tape Open)規格に準拠した1リールタイプのカートリッジ式の情報記録媒体であって、同図に示すように、ケース本体2、テープリール3、ブレーキ解除板4、ロック部材5、スプリング6およびドア部材7を備えて構成され、テープリール3には、図外の磁気テープが巻回される。この場合、磁気テープを除く各構成要素によって本発明に係るカートリッジケースが構成される。
ケース本体2は、図1に示すように、それぞれ浅皿状に形成されて互いに嵌合可能な下ケース11および上ケース12を備えて構成され、両ケース11,12の嵌合状態において形成される内部空間にテープリール3を回転可能に収容する。この場合、下ケース11の底板11aには、図外のドライブ装置の駆動用シャフトを挿通させるための円形の開口部11bがその中央部に形成されている。また、下ケース11の側壁11cには、テープリール3に巻回された磁気テープを外部に引き出すためのテープ引き出し口2aを構成する切り欠き11dが形成されている。一方、図2に示すように、上ケース12における天板12aの内面中央部には、ロック部材5の回転を規制すると共にロック部材5を上下動可能に保持する(上下方向にガイドする)4本のガイド突起12b,12b・・が形成されている。また、上ケース12の側壁12cには、下ケース11の切り欠き11dと相俟ってテープ引き出し口2aを構成する切り欠き12dが形成されている。
テープリール3は、図1に示すように、ハブ21、下フランジ22および上フランジ23を備えて構成されている。ハブ21は、上端部側に開口部を有する有底円筒状に形成されて、その周囲に磁気テープを巻回可能に構成されている。また、図4に示すように、ハブ21における底板31の内面には、スプリング6によって付勢されたロック部材5(いずれも図1参照)を支持する3つ(本発明における複数の一例)の凸部32a,32b,32c(以下、区別しないときには「凸部32」ともいう)が、ハブ21の軸線S(図1参照)を中心とする同一円周上に等間隔で位置するようにして形成されている。この場合、凸部32は、ハブ21の軸線Sを中心として中心角度が30度の平面視円弧状に形成されている。
また、図4,5に示すように、凸部32aの上部には、ハブ21の軸線Sを中心とする放射状の稜線33a,33a・・(図10参照)を有してロック部材5の歯部51aと噛合する歯部33(本発明における第2歯部に相当する)が形成されている。つまり、歯部33は、底板31の内面における軸線Sを中心とする中心角度が30度(本発明における10度以上で100度以下の一例)の扇形の領域内のみに形成されている。ここで、テープリール3の回転を確実に制止するのに十分な強度を確保するためには、歯部33における山部(谷部)を少なくとも2つ若しくは3つ形成する必要がある。このため、歯部33を形成すべき上記の扇形の領域は、その中心角度を10度以上とするのが好ましい。一方、ハブ21の内側における底板31側には、後述するように、等間隔(120度間隔)で突出形成した3つの突出部41b,41b,41bを備えたブレーキ解除板4(図1参照)が配設される。このため、ブレーキ解除板4を配設した状態で突出部41b,41b,41bが位置する部分を除く部分、具体的には、底板31の内面における軸線Sを中心とする中心角度が100度以下の3つの扇形の領域内に、各凸部32a,32b,32cをそれぞれ形成する必要がある。つまり、歯部33を形成すべき上記の扇形の領域は、その中心角度を100度以下とする必要がある。この場合、中心角度が100度以下の扇形の領域に歯部33を形成することにより、後述するように、たとえテープリール3とロック部材5とが位置ずれしたとしても、歯部33と歯部51aとを確実に噛合させることができる。したがって、底板31の内面における軸線Sを中心とする中心角度が10度以上で100度以下の扇形の領域内のみに歯部33を形成するのが好ましい。
また、凸部32b,32cの上部には、平坦な当接面34が形成されている。この場合、凸部32b,32cは、歯部33と歯部51aとが噛合した状態において、歯部51aが噛合しないでその各刃先が当接面34に当接して、ロック部材5の本体部51がハブ21の底板31に対して平行(ほぼ平行)状態となるようにその高さが規定されている。また、各凸部32,32,32には、ハブ21の開口部に向けて歯部33の歯先よりも突出する平面視円弧状で薄板状の位置決め部35,35,35(本発明における第1位置決め部に相当する)が各凸部32,32,32の外周側の縁部に沿ってそれぞれ形成されている。この場合、図8に示すように、位置決め部35は、凸部32aに形成された歯部33とロック部材5の歯部51aとが噛合し、かつ歯部51aの各刃先が当接面34に当接した状態において、その内周面がロック部材5の外周側の側面(外周面)に当接(または近接)するようにその曲率半径等が規定されている。
また、ハブ21の底板31には、図6に示すように、ブレーキ解除板4(図1参照)を上下動可能に取り付けるための挿通用孔36,36,36が、ハブ21の軸線Sを中心とする同一円周上に位置するようにして形成されている。また、ハブ21における底板31の外面中央部には、図6に示すように、ドライブ装置の駆動用シャフトとハブ21(テープリール3)とを磁力によって吸着するための金属板24(図1も参照)が取り付けられている。さらに、底板31の外面には、同図に示すように、ドライブ装置の駆動用シャフトの駆動用歯部(図示せず)と噛合する環状の歯部37,37,37が金属板24を取り囲むようにして形成されている。
下フランジ22は、図5に示すように、円板状に構成されてハブ21の下端部に一体成形されている。上フランジ23は、図1,3に示すように、円板状に構成されて、円形の中心孔23aの口縁部に形成された環状の突起部23bをハブ21の開口部に嵌め込んだ状態で例えば超音波溶着されてハブ21に固定されている。
ブレーキ解除板4は、図1に示すように、本体部41aと、本体部41aから等間隔に外向きに突出形成した3つの突出部41b,41b,41bと、ハブ21の挿通用孔36に挿通可能に形成されて突出部41b,41b,41bの裏面(同図では下面)にそれぞれ立設された3本の脚部42,42,42と、本体部41aの表面(同図では上面)に取り付けられた円形の金属板43とを備えて構成されている。この場合、ブレーキ解除板4は、脚部42,42,42がハブ21の挿通用孔36,36,36にそれぞれ挿通されることにより、ハブ21に対して相対的に回転不能でかつ上下動可能にハブ21の内側における底板31側に配設される。
ロック部材5は、図1に示すように、本体部51およびガイド部52を備えて構成され、ケース本体2内(ハブ21内)に収容される。本体部51は、円板状に形成されると共に、図7に示すように、中心軸線を中心とする放射状の稜線61,61・・(図10も参照)を有してハブ21の歯部33に噛合可能な平面視環状の歯部51a(本発明における第1歯部に相当する)がその底面(同図では上面)における外縁側に形成されている。また、本体部51における歯部51aの内周側には、環状の位置決め部51b(本発明における第2位置決め部に相当する)が形成されている。この場合、位置決め部51bの突出長は歯部51aの歯高よりも長く規定されている。つまり、位置決め部51bは、図8に示すように、ハブ21の歯部33と歯部51aとが噛合した状態において、歯部51aの歯先よりもハブ21の底板31側に突出するように規定されている。また、位置決め部51bは、歯部33と歯部51aとが噛合した状態において凸部32の内周面(内周側の側面)に当接または近接するようにその外径が規定されている。また、図7,8に示すように、本体部51の底面中央部には、テープリール3の回転時においてブレーキ解除板4の金属板43に当接して金属板43との間の摩擦抵抗を軽減するための突起部51cが形成されている。
ガイド部52は、図1に示すように、平面視十字状に形成されると共に、上ケース12における4本のガイド突起12b,12b・・を挿入可能な平面視十字状のガイド溝52aが形成されて構成されている。また、ロック部材5は、テープカートリッジ1の非使用時において、上ケース12のガイド突起12b,12b・・によって回転が規制されると共にスプリング6によって付勢されて、ハブ21の歯部33に歯部51aが噛合させられることにより、テープリール3の回転を制止する。
スプリング6は、図1に示すように、コイルスプリングで構成されると共に、上ケース12とロック部材5との間に配設されて、テープリール3におけるハブ21の底板31側に向けてロック部材5を付勢する。ドア部材7は、同図に示すように、テープ引き出し口2aを閉塞可能な薄板状に形成されて、下ケース11の側壁11cおよび上ケース12の側壁12cにそれぞれ形成された案内溝にスライド可能に収納される。
次に、テープカートリッジ1を使用した際の各構成要素の動きについて、図面を参照して説明する。
このテープカートリッジ1が図外のドライブ装置から取り出されている状態、つまり非使用時においては、図8に示すように、ロック部材5が、スプリング6によって付勢されてブレーキ解除板4を押圧しつつハブ21の底板31側に移動させられている。この際には、ロック部材5における歯部51aの一部が、ハブ21における凸部32aの歯部33に噛合させられている。また、ロック部材5は、ガイド部52のガイド溝52aに挿入された上ケース12のガイド突起12b,12b・・によってその回転が規制されている。このため、ハブ21(テープリール3)は、ロック部材5およびガイド突起12b,12b・・によってその回転が制止される。この結果、テープリール3に巻回されている磁気テープ(図示せず)の弛みが防止される。また、この状態においては、同図に示すように、ロック部材5の位置決め部51bが凸部32(同図では凸部32aのみを図示している)の内周面に当接すると共に、各凸部32,32,32の位置決め部35,35,35がロック部材5における外周側の側面に当接する。このため、ハブ21の軸線S(図1参照)に直交する面方向に沿ったハブ21のロック部材5に対する相対的な移動が規制される結果、例えば、テープカートリッジ1に外力が加えられたとしても、歯部33と歯部51aとが確実に噛合した状態に維持される。
一方、テープカートリッジ1がドライブ装置の装填部に装填された際には、ドライブ装置によってドア部材7がスライドさせられてテープ引き出し口2aが開口される。次に、例えば、装填部が、ドライブ装置内の駆動用シャフトの先端部に向けてテープカートリッジ1を移動させることにより、図9に示すように、ブレーキ解除板4の脚部42,42,42が、駆動用シャフト(図示せず)によって押圧される。この結果、ロック部材5が、上ケース12のガイド突起12b,12b・・によってガイドされつつブレーキ解除板4によって上ケース12の天板12a側に向けて押し込まれる。この状態では、ロック部材5の歯部51aとハブ21の歯部33との噛合が解除されると共に、ロック部材5の位置決め部51bと凸部32の内周面との当接状態、およびハブ21の位置決め部35,35,35とロック部材5の外周面との当接状態がそれぞれ解除される。また、駆動用シャフトの先端部に配設された駆動用歯部(図示せず)とハブ21の歯部37とが噛合すると共に、磁力によって駆動用シャフトの先端部にテープリール3の金属板24が吸着されることにより、駆動用シャフトとテープリール3とがチャッキングされる。
次に、ドライブ装置が、テープリール3に巻回されている磁気テープをテープ引き出し口2aからケース本体2の外部に引き出す。次いで、ドライブ装置側のテープリールが磁気テープを巻回すると共に、ドライブ装置の駆動シャフトが磁気テープの引き出し速度に応じた回転速度で回転し、これに伴って、テープリール3が回転する。続いて、ドライブ装置の記録再生部が磁気テープに対する記録データの記録や磁気テープからの記録データの読み出しを実行する。次に、記録データの記録や読み出しが終了した際には、駆動シャフトが磁気テープを巻き戻す方向に回転することにより、磁気テープがテープリール3に巻き戻される。
次いで、磁気テープの巻き戻しが終了した際には、装填部が、駆動用シャフトの先端部からテープカートリッジ1を離間させる。この際に、スプリング6によって付勢されているロック部材5がブレーキ解除板4を押圧しつつハブ21の底板31側に移動させられる。この場合、凸部32a,32b,32cのうちの凸部32aの上部のみに歯部33が形成されている。つまり、歯部33は、底板31の内面における軸線Sを中心として中心角度が30度の扇形の領域内のみに形成されている。このため、図10に示すように、例えば、ハブ21(テープリール3)とロック部材5とが多少位置ずれ(芯ずれ)していたとしても、歯部33の全ての稜線33a,33a・・の向きと、各稜線33a,33a・・に対向する歯部51aの各稜線61,61・・の向きとがそれぞれほぼ等しい状態となる。したがって、図8に示すように、ロック部材5の移動によってロック部材5の歯部51aがハブ21の歯部33に確実に噛合させられる。また、この状態においては、凸部32b,32cの上部に形成された当接面34に歯部51aの各刃先が当接して、同図に示すように、本体部51がハブ21の底板31に対して平行(ほぼ平行)状態となるようにロック部材5が凸部32a,32b,32cによって支持される。この結果、従来の磁気テープカートリッジとは異なり、ハブ21(テープリール3)の回転が確実に制止されて、テープリール3に巻回されている磁気テープの弛みが確実に防止される。また、この状態では、図8に示すように、ロック部材5における位置決め部51bの外周面がハブ21における各凸部32,32,32の内周面に当接すると共に、ロック部材5における本体部51の外周面がハブ21における各位置決め部35,35,35の内周面に当接している。このため、上記した非使用時における状態と同様にして、ハブ21の軸線Sに直交する面方向に沿ったハブ21のロック部材5に対する相対的な移動が規制される結果、例えば、テープカートリッジ1に外力が加えられたとしても、歯部33と歯部51aとが確実に噛合した状態に維持される。
このように、このテープカートリッジ1によれば、ハブ21の底板31の内面における軸線Sを中心とする同一円周上に配設した凸部32a,32b,32cのうちの凸部32aだけに歯部33を形成すると共に、ロック部材5における歯部51aの先端部を噛合させることなく当接させる当接面34を凸部32b,32cの上部に形成したことにより、ロック部材5をハブ21の底板31側に移動させる際に、ハブ21とロック部材5とが多少位置ずれしていたとしても、従来の磁気テープカートリッジとは異なり、ハブ21の歯部33における全ての稜線33a,33a・・の向きと、各稜線33a,33a・・に対向するロック部材5の歯部51aにおける稜線61,61・・の向きとをそれぞれほぼ等しくすることができる。したがって、ハブ21の歯部33と歯部51aとを確実に噛合させることができる結果、テープリール3の回転を確実に制止することができる。
また、底板31の内面における軸線Sを中心とする中心角度が30度(10度以上で100度以下の一例)の扇形の領域内のみに歯部33を形成したことにより、十分な数の山部を歯部33内に形成することができるため、歯部51aに確実に噛合する歯部33を十分な強度で構成することができる。
また、ハブ21の各凸部32に位置決め部35を形成すると共に、ロック部材5に位置決め部51bを形成したことにより、ハブ21の軸線Sに直交する面方向に沿ったハブ21のロック部材5に対する相対的な移動を確実に規制することができるため、例えば、非使用時においてテープカートリッジ1に外力が加えられたとしても、歯部33と歯部51aとを確実に噛合した状態に維持することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、3つの凸部32,32,32を備えたハブ21を例に挙げて説明したが、本発明における凸部の数はこれに限定されず、2つ以上の任意の数に変更することができる。この場合、歯部33を形成する凸部の数、および当接面34を形成する凸部の数は、1つ以上の任意の数に規定することができる。また、中心角度を30度に規定した凸部32aに歯部33を形成した例について上記したが、凸部32aの中心角度、つまり歯部33が形成される扇形の領域の中心角度は、10度以上100度以内の範囲内で任意に変更することができる。この場合、中心角度が10度以上100度以内の範囲内で規定される扇形の領域内に複数の凸部を配設して各凸部に歯部33を形成してもよい。また、凸部32の外周側の縁部に沿って位置決め部35を形成した例について上記したが、例えば、ロック部材5における歯部51aの内側に凹部を設けてその凹部の内周面(本発明における第1歯部の内周側の側面)に当接する位置決め部を凸部32の内周側の縁部に沿って形成することもできる。この場合、凸部32の内周側に沿って形成したこの位置決め部と上記の位置決め部35との双方を備えたロック部材を採用することもできる。また、ロック部材5における歯部51aの内周側に位置決め部51bを形成した例について上記したが、図11に示すように、歯部51a(本発明における第1歯部)の外周側の縁部に沿って環状の位置決め部51d(本発明における第2位置決め部に相当する)を形成したロック部材5Aを採用することもできる。なお、同図および図12において、上記したロック部材5の構成要素と同一の機能を有するものについては、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図12に示すように、歯部51aの内周側に位置決め部51bを形成すると共に、歯部51aの外周側に位置決め部51dを形成したロック部材5Bを採用することもできる。
テープカートリッジ1の分解斜視図である。 上ケース12の斜視図である。 テープカートリッジ1の断面図である。 ハブ21および下フランジ22の平面図である。 ハブ21および下フランジ22の斜視図である。 ハブ21および下フランジ22の斜視図である。 ロック部材5の斜視図である。 非使用時におけるテープカートリッジ1の断面図である。 使用時におけるテープカートリッジ1の断面図である。 互いに位置ずれしている状態におけるロック部材5およびハブ21の平面図である。 ロック部材5Aの断面図である。 ロック部材5Bの断面図である。 従来のリールハブ101およびロック部材102の平面図である。 互いに位置ずれしている状態における従来のリールハブ101およびロック部材102の平面図である。 従来のリールハブ101およびロック部材102の断面図である。
符号の説明
1 テープカートリッジ
2 ケース本体
3 テープリール
5,5A,5B ロック部材
21 ハブ
31 底板
32a,32b,32c 凸部
33,51a 歯部
34 当接面
35,51b,51d 位置決め部
S 軸線

Claims (5)

  1. ケース本体と、有底筒状のハブを有して前記ケース本体内に回転可能に収容されたテープリールと、平面視環状の第1歯部がその底部に形成されると共に前記ハブにおける底板の内面に向けて付勢されかつ当該底板に対して接離する方向に沿って移動可能に前記ケース本体内に収容されて前記テープリールの回転を制止するロック部材とを備え、
    前記テープリールは、前記底板の前記内面における前記ハブの軸線を中心とする同一円周上に配設されると共に当該底板側に移動させられた前記ロック部材を支持する平面視弧状の複数の凸部を備え、
    前記各凸部のうちの少なくとも1つは、前記第1歯部に噛合する第2歯部がその上部に形成されて構成され、前記各凸部のうちの少なくとも1つは、前記第1歯部の先端部を噛合させることなく当接させる当接面がその上部に形成されて構成されているカートリッジケース。
  2. 前記第2歯部が形成された前記凸部は、前記底板の前記内面における前記ハブの軸線を中心として中心角度が10度以上で100度以下の扇形の領域内のみに配設されている請求項1記載のカートリッジケース。
  3. 前記テープリールは、前記凸部の内周側および外周側の少なくとも一方の縁部に沿って前記第2歯部の歯先よりも突出するように形成されると共に前記第1歯部および当該第2歯部の噛合状態においてその側面が当該第1歯部の外周側および内周側のいずれかの側面に当接または近接して当該テープリールと前記ロック部材とを位置決めする第1位置決め部を備えている請求項1または2記載のカートリッジケース。
  4. 前記ロック部材は、前記第1歯部の内周側および外周側の少なくとも一方の縁部に沿って当該第1歯部の歯先よりも突出するように形成されると共に当該第1歯部および前記第2歯部の噛合状態においてその側面が前記凸部の側面に当接または近接して前記テープリールと当該ロック部材とを位置決めする第2位置決め部を備えている請求項1から3のいずれかに記載のカートリッジケース。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のカートリッジケースを備えている情報記録媒体。
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