JP2006003163A - 生化学用器具の製造方法および生化学用器具 - Google Patents

生化学用器具の製造方法および生化学用器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2006003163A
JP2006003163A JP2004178488A JP2004178488A JP2006003163A JP 2006003163 A JP2006003163 A JP 2006003163A JP 2004178488 A JP2004178488 A JP 2004178488A JP 2004178488 A JP2004178488 A JP 2004178488A JP 2006003163 A JP2006003163 A JP 2006003163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
biochemical instrument
functional group
water
biochemical
soluble resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004178488A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4337644B2 (ja
Inventor
Hayao Tanaka
速雄 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2004178488A priority Critical patent/JP4337644B2/ja
Publication of JP2006003163A publication Critical patent/JP2006003163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4337644B2 publication Critical patent/JP4337644B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Active legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

【課題】 本発明の目的は、生化学用器具の表面に対する生体由来物質の吸着量を低減させる表面改質方法およびその方法で製造された生化学用器具を提供することにある。
【解決手段】 生化学用器具を側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂に浸漬して表面に被覆層を形成する第1の工程と、前記被覆層を硬化する第2の工程とを有することを特徴とするものである。より好ましくは前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂の水溶性樹脂が、ポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールの中から選ばれる1種以上を含むものである。

Description

本発明は、生化学用器具の製造方法および生化学用器具に関する。
プラスチックまたはガラス製品の表面は蛋白質等の生体由来物質が非特異的に吸着するという特性を有しているが、植物組織培養や動物細胞培養等の培養技術や免疫生化学的手法を駆使する生命科学分野の試験用器具および臨床検査における採血容器、検体保存容器、更に生体由来の試薬類を保存する容器にそれらの材料からなる成型品を使用した場合、非特異的な吸着が種々の問題を引き起こす。
例えば、生命化学分野の試験容器においては希釈又は保存工程で容器に吸着すると、濃度が変化してしまう為分析結果に大きな影響を与え、採血容器、検体保存容器においては
血液等の検体中のタンパク質が容器に吸着されると、タンパク質量の検査値が実際より低いか、あるいは全く検出されなく、診断を誤る可能性がある。
また、近年タンパク質構造解析技術の進展に伴い非常に微量なタンパク質が研究の対象になりそれら研究においてもやはりタンパク質およびタンパク質を構成するペプチドが容器に吸着すると正確な分析結果が得られないという問題点を有しており、さらにタンパク質構造解析の工程では種々の有機溶剤や界面活性剤、酸等が使用されるため使用する容器に対しては有機溶剤や界面活性剤、酸に対する耐性が求められる。
このような課題を解決する手段として、一般的にはウシ血清アルブミンの様な吸着しやすい蛋白質や界面活性剤を共雑物質として添加する方法が取られている。
しかし、それらの方法では吸着防止効果は殆ど得られないどころか、添加した物質自体が分析・評価結果に影響を与えてしまう可能性がある。
また、ポリスチレン製部材の表面をオゾンガスの流通により改質する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、ポリスチレン表面に導入した極性基は気相との接触により経時的に樹脂層の内部に潜り込むことが知られており、処理の効果が経時的に低下してゆくという問題点を有していた。
特開平10−101820号公報 容器表面にポリエチレンオキシド等の親水性材料をグラフトする事により、ハイドロゲル層を構築し生体由来物質の吸着を低減させる方法も知られているが、親水性材料をグラフトする方法においてはグラフト鎖長を均一に制御する事が難しく、更にグラフト鎖の導入密度を上げる事が困難である事から、改質のばらつきが大きく、充分な改質効果を得る事が難しいという問題点を有していた。
また、親水性材料を容器表面にコーティングするという方法も従来取られていたが、有機溶剤や界面活性剤に対する耐性が弱く効果が得られないと同時に溶出物等の影響が懸念される。
本発明の目的は、生化学用器具の表面に対する生体由来物質の吸着を低減させる表面の改質方法およびその方法によって製造された生化学用器具を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(13)に記載の本発明により達成される。
(1)生化学用器具を側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂に浸漬して、前記生化学用器具の表面に被覆層を形成する第1の工程と、
前記被覆層を硬化する第2の工程とを有することを特徴とする生化学用器具の製造方法。
(2)前記生化学用器具の表面には、予め第2の官能基が形成されているものである(1)に記載の生化学用器具の製造方法。
(3)前記生化学用器具は、樹脂製である(1)または(2)に記載の生化学用器具の製造方法。
(4)前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂は、ポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールの中から選ばれる1種以上を含むである(1)ないし(3)のいずれかに記載の生化学用器具の製造方法。
(5)前記ポリ酢酸ビニルのけん化物は、該ポリ酢酸ビニル全体の20〜100mol%けん化したものである(4)に記載の生化学用器具。
(6)前記第1の官能基は、感光性の反応基を含むものである(1)ないし(5)のいずれかに記載の生化学用器具。
(7)前記第1の官能基は、窒素原子を含むものである(1)ないし(6)のいずれかに記載の生化学用器具。
(8)前記第1の官能基は、アジド基を有するものである(1)ないし(7)のいずれかに記載の生化学用器具。
(9)前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂は、下記式(I)に表されるものである(1)ないし(8)のいずれかに記載の生化学用器具。
Figure 2006003163
(10)
前記第2の工程は、光照射により前記被覆層を硬化させるものである(1)ないし(9)のいずれかに記載の生化学用器具の製造方法。
(11)
前記第2の工程は、放射線照射により前記被覆層を硬化させるものである(1)ないし(10)のいずれかに記載の生化学用器具の製造方法。
(12)
前記生化学用器具に対する前記水溶性樹脂の固定は、主として前記第1の官能基と前記第2の官能基とが共有結合することにより行われているものである(1)ないし(11)のいずれかに記載の生化学用器具
(13)
(1)ないし(12)のいずれかに記載の生化学用器具の製造方法で製造されたことを特徴とする生化学用器具。
本発明によれば、生体由来物質の吸着を低減できる生化学用器具およびその製造方法を提供することができる。
また、生化学用器具を前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂に浸漬して表面に被覆層を形成した後に形成した被覆層を光照射または放射線照射により硬化させることで特に生体由来物質の吸着量が少なく、耐熱性、耐有機溶剤性に優れた生化学用器具を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の生化学用器具の製造方法は、側鎖に官能基を有する水溶性樹脂に浸漬して前記生化学用器具の表面に被覆層を形成する第1の工程と、前記被覆層を硬化する第2の工程により生化学用器具の表面に前記水溶性樹脂を固定することを特徴とするものである。
前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂は、感光性の反応基、放射線反応性の反応基、感熱性の反応基を含むことが好ましい。これらの中でも感光性の反応基を含むことが特に好ましい。これにより、簡易な製造設備で短時間に効率的に前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を架橋反応する事が出来る。
このような前記第1の官能基としては、窒素原子を含む官能基、硫黄原子を含む官能基、臭素原子を含む官能基、塩素原子を含む官能基またはそれらいずれの原子も含まない官能基等が挙げられる。これらの中でも窒素原子を含む官能基が好ましい。
具体的にはアジド基を含む官能基、ジアゾ基を含む官能基、ジアジド基を含む官能基等が挙げられる。これらの中でもアジド基を含む官能基が好ましい。これにより、実用的な300〜500nmの波長で反応させる事が出来、更に優れた解像性により皮膜の形成性を向上することができる。
側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を構成する水溶性樹脂としては、例えばポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリメタアクリルアミド、ポリヒドロキシエチルメタアクリレート、ポリペンタエリスリトールトリアクリレート、ポリペンタエリスリトールテトラアクリレート、ポリジエチレングリコールジアクリレート、およびそれらを構成するモノマー同士の共重合体、また2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと他のモノマー(例えばブチルメタクリレート等)との共重合体等が挙げられる。これらの中でもポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールの中から選ばれる1種以上が好ましい。これにより、生体由来物質の吸着量の低減効果を向上することができる。
ここで、ポリ酢酸ビニルのけんか物とは、ポリビニルアルコールまたはビニルアルコールと他の化合物との共重合体をいう。さらには、ビニルアルコールと、親水基変性、疎水基変性、アニオン変性、カチオン変性、アミド基変性またはアセトアセチル基のような反応基変性等の変性酢酸ビニルのけん化物等も含まれる。
なお、ここで水溶性樹脂とは、25℃の水100gに対して1.0g以上溶解可能なものをいう。
前記水溶性樹脂の平均重合度は、特に限定されないが、100〜10,000が好ましく、特に200〜5,000が好ましい。平均重合度が前記下限値未満であると生化学用器具の表面に均一に皮膜を成形するのが困難となる場合があり、前記上限値を超えると前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂の粘度が高くなり作業性が低下する場合がある。
また、前記ポリ酢酸ビニルのけん化物を用いる場合、前記ポリ酢酸ビニルのけん化物のけん化度は特に限定されないが、該ポリ酢酸ビニル全体の20〜100mol%が好ましく、特に50〜95mol%が好ましい。前記ポリ酢酸ビニルのけん化度が前記範囲内であると、生体由来物質の吸着量の低減効果が特に優れる。
前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂としては、例えば下記式(I)で表されるものが好ましい。これにより、実用的な300〜500nmの波長で均一な皮膜が形成する事ができ、生体由来物質の吸着を低減する効果を特に向上することができる。
Figure 2006003163
前記水溶性樹脂の式(I)で表されるRはカルボニルとアミンを有するアルキル基であ
れば特に限定するものではないが、例えば下記式(II)で表されるものが好ましい。こ
れにより前記第1の官能基の合成が容易におこなえる。
生化学用器具を側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂に浸漬する際、側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を溶媒に溶解した状態で浸漬することが好ましく、その際に使用する溶媒は水もしくは溶解度を高めるために水と有機溶媒の混合物を使用することができる。
Figure 2006003163
例えば、前記式(II)で示される水溶性樹脂を使用する場合には、5ないし40容量%
のアルコール水溶液を前記溶媒に使用することで、水溶性樹脂の溶解性が高くなり、均一な被覆層を形成することができる。
溶解する水溶性樹脂の濃度は0.01ないし20重量%が好ましく、特に0.1ないし5重量%が好ましい。
水溶性樹脂の濃度が前記下限値未満であると、均一な被覆層が得られず、前記上限値を超えると被覆層が厚くなりすぎることで、いずれも充分な生体由来物質の吸着低減効果が得られない。
生体由来物質の吸着低減効果が得られる被覆層の厚みとしては、2ないし3,000nmが好ましく特に5ないし2,000nmが好ましい。
このように、生化学用器具の表面に予め被覆層を形成する工程により生体由来物質の吸着低減効果に適した厚みの被覆層を得ることができる。
生化学用器具は浸漬する前に予めコロナ処理、プラズマ処理等により表面に第2の官能基が形成されていることが好ましく、特に酸素プラズマ処理により水酸基、カルボキシル基が導入されていることが好ましい。
それら極性基の導入により、生化学用器具表面と水溶性樹脂との親和性が向上し、結果として均一な被覆層が得られる。さらに、形成された前記第2の官能基と前記第1の官能基との共有結合により生化学用器具表面に対して強固に固定化された被覆層が得られ、耐熱性、耐溶剤性に優れる。
次に第2の工程すなわち形成した被覆層を硬化する工程について説明する。
第1の工程で形成された被覆層は第2の工程で硬化することによって、耐水性を獲得し生化学用器具として使用しうる基本性能が付与される。さらに本発明の特徴である耐熱性および耐有機溶剤性を有する生体由来物質の吸着が低減された表面を獲得する。
具体的には硬化により前記水溶性樹脂自体が架橋することで水不溶性になり、前記生化学用器具の表面に予め第2の官能基が導入されている場合は、前記第1の官能基と前記第2の官能基とが共有結合することで表面の化学的および物理的刺激に対する耐性をより向上することができる。また、前記第1の官能基と、前記第2の官能基との共有結合に加えて前記生化学用器具の表面の炭素―水素結合、炭素―炭素結合等との共有結合が混在してもよい。
硬化の方法としては水溶性樹脂の側鎖にある第1の官能基が反応しうるものであれば特に限定するものではなく、例えばジアゾ基、アジド基、シンモナイル基のような感光基であれば光照射により硬化させることが出来、ビニル基を有する場合は放射線により硬化させることが出来る。
光照射により硬化させる場合の光源は特に限定するものではなく、照度が5.0mW/cm2程度の超高圧水銀灯または0.1mW/cm2程度のUVランプを使用することも出来る。光照射による硬化は照度と照射時間で制御することが出来るため、照度の低い光源を用いる場合は照射時間を長くすればよく、反応性の高い感光基を選択した場合は蛍光灯下で硬化させることも可能である。
例えば5.0mW/cm2の超高圧水銀灯を使用した場合は1ないし10秒の照射で、0.1mW/cm2のUVランプを使用した場合は3ないし10分の照射で充分に硬化させることが出来る。
次に生化学用器具について説明する。
前記生化学用器具は、前記樹脂材料で構成されている。前記樹脂材料は、前記生化学用器具をディスポーザルタイプにすることができるのに加え、種々の形状を容易に成形できるものである。
前記樹脂材料としては、例えばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン-プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂等のメタクリル系樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリアクリロニトリル等のアクリル系樹脂、プロピオネート樹脂等の繊維素系樹脂等が挙げられる。これらの中でも生化学用器具に求められる成形性、透明性、化学的及び物理的刺激に対する耐性の点においてポリプロピレン樹脂が特に好ましい。
前記樹脂材料の重量平均分子量は、特に限定されないが、10,000〜500,000が好ましく、特に20,000〜100,000が好ましい。重量平均分子量が前記範囲内であると、生化学用器具の成形性に優れ、成型品の耐水生にも優れる。
前記重量平均分子量は、例えばG.P.C.を用いたスチレン換算で求めることができる。
前記樹脂材料には成形性向上、耐候性向上を目的として、本発明の目的を損なわない範囲で炭化水素系、脂肪酸アミド系の滑剤やフェノール系、アミン系の酸化防止剤等の添加剤を添加することができる。
前記樹脂材料から前記生化学用器具を製造する場合、例えば射出成形、ブロー成形、インジェクションブロー成形により前記生化学用器具を製造することができる。
前記生化学用器具としては、例えば生化学研究に使用されるピペット、ディスペンサーチップ等の液体操作用器具類および遠沈管、凍結保存チューブ、チューブ、マルチウェルプレート等の容器類が挙げられる。これらの中でも、生体由来物質との接触時間が比較的長く、各種分析における試料調製に使用されるチューブ類(具体的には、採血容器またはタンパク質の分析に用いられる試験管やサンプル容器)として用いられることが好ましい。これにより、分析結果の精度及び感度が向上する。
以下、本発明を実施例および比較例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
樹脂材料としてポリプロピレン樹脂(住友ノーブレン社製、WP708)を用いて、射出成形(成形機:日精樹脂工業製 60t、シリンダー温度:225℃−220℃−195℃−185℃、射出速度:25%−20%−15%、射出圧力:40%−30%−25%、金型冷却:30℃)によりマイクロチューブを形成した。得られたチューブにプラズマ処理装置 (BRANSON/IPC社製 SERIES7000)を用いてプラズマ処理(酸素プラズマ5分)を行い、チューブの表面に第2の官能基を形成した。
なお、得られたチューブの形状は、高さ39mm、外径10mm、容量1.5mLのV底チューブであった。
次に、側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂として側鎖にアジド基を有するポリビニルアルコール(東洋合成工業社製 AWP、水溶性樹脂の平均重合度1,800、第1の官能基の変性率0.6mol%)をアルミ箔で遮光をしたガラス容器中で、20容量%エタノール水溶液に溶解し、1.0重量%の溶液を調整した。
上述の第2の官能基を形成したチューブを前記アルミ箔で遮光をしたガラス容器に1分間、浸漬した後、取り出し、40℃で60分一次乾燥した後、UVランプでUV光を0.1mW/cm2×5分間照射して前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を硬化した後純水で洗浄して、本発明の生化学用器具(チューブ)を得た。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ250nmで形成されていた。
(実施例2)
UVランプの代わりに超高圧水銀灯でUV光を5.0mW/cm2×3秒間照射して前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を硬化した以外は、実施例1と同様にした。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ250nmで形成されていた。
(実施例3)
UVランプの代わりに放射線照射(γ線5kGy)して前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂を硬化した以外は、実施例1と同様にした。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ250nmで形成されていた。
(実施例4)
チューブに予めプラズマ処理を行なわず、第2の官能基を形成しなかった以外は、実施例1と同様にした。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ180nmで形成されていた。
(実施例5)
樹脂材料としてメチルペンテン(TPX)樹脂(三井石油化学社製、RT−31)を用い、射出成形の条件を以下のようにした以外は、実施例1と同様にした。
射出成形を成形機:日精樹脂工業製 60t、シリンダー温度:300℃−280℃−265℃−255℃、射出速度:40%−30%−10%、射出圧力:60%−30%−25%、金型冷却:50℃の条件で行なった。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ250nmで形成されていた。
(比較例1)
第2の官能基を形成したチューブを前記アルミ箔で遮光をしたガラス容器に1分間、浸漬した後、乾燥させずに取り出すと同時にUV光の照射を行った以外は、実施例1と同様にした。
得られたチューブの表面には、前記側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂で形成される層が厚さ300nm−5000nmの範囲でばらつきをもって形成されていた。
(比較例2)
水溶性樹脂として側鎖に官能基を有していないポリビニルアルコール:平均重合度約1,500、けん化度86〜90mol%(和光純薬社製、160−03055)を用いた以外は、実施例1と同様にした。
得られた容器について、以下の評価を行なった。評価項目を内容と共に示す。得られた結果を表1に示す。
1.生体由来物質吸着性の比較
1.1ウシ血清イムノグロブリン吸着性
ウシ血清イムノグロブリンの吸着性を次のように評価した。ウシ血清イムノグロブリン(Bovine gamma globulin standard 23210 PIERCE社製)をヨウ素(125I)標識し、1.0E-7g/mLの濃度にリン酸バッファー(pH7.4)で希釈し、各実施例および比較例で得られた容器に分注し、37℃で1時間静置した。その後、0.05容量%のTween20含有リン酸バッファーで3回洗浄を繰り返し、容器本体をγ線カウンターで測定した。
別途作成した検量線から容器本体に残留したヨウ素(125I)標識ウシ血清イムノグロブリンの重量を求め、各溶液濃度の吸着率を算出した。
1.2ウシ血清アルブミン吸着性
ウシ血清アルブミンの吸着性を次のように評価した。ウシ血清アルブミン(23209 PIERCE社製)を0.5μg/mLに希釈した溶液を、各実施例および比較例で得られた容器に1.0mLづつ分注し、37℃で1時間インキュベートした後0.05容量%tween20入りリン酸緩衝液pH7.4で3回洗浄した。
次にブロッキングとして3.0重量%スキムミルク入りリン酸緩衝液pH7.4溶液を1.5mLづつ分注し、37℃で1時間インキュベートした後0.05容量%tween20入りリン酸緩衝液pH7.4で3回洗浄した。次にペルオキシターゼ標識坑ウシ血清アルブミン抗体(55285 CAPPEL社製)をリン酸緩衝液pH7.4で1.0μg/mLに希釈した溶液を各容器に1.0mLづつ分注し室温で30分インキュベートした後0.05容量%tween20入りリン酸緩衝液pH7.4で3回洗浄し、ぺルオキシターゼ用発色キット(SUMILON ML−1120T 住友ベークライト社製)を使用して発色させた後プレートリーダーを使用して450/630nmの吸光度を測定した。
別途作成した検量線から容器本体に残留したペルオキシターゼ標識坑ウシ血清アルブミン抗体=ウシ血清アルブミンの重量を求め、吸着率を算出した。
1.3ペルオキシターゼ標識アビジン吸着性
ペルオキシターゼ標識アビジンの吸着性を次のように評価した。ペルオキシターゼ標識アビジン(43−4423 ZYMED社製)を0.5μg/mLに希釈した溶液をそれぞれ各実施例および比較例で得られた容器に1.0mLづつ分注し、室温で1時間静置した後、0.05%tween20入りリン酸緩衝液pH7.4で3回洗浄し、ぺルオキシターゼ用発色キット(SUMILON ML−1120T 住友ベークライト社製)を使用して発色させた後プレートリーダーを使用して450/630nmの吸光度を測定した。
別途作成した検量線から容器本体に残留したペルオキシターゼ標識アビジンの重量を求め、吸着率を算出した。
2.溶出物の測定
溶出物の測定は、UV分光光度計にて評価した。
各実施例および比較例で得られた容器に純水を1.5mLづつ分注し、37℃で24時間インキュベートした後分注した純水を回収し、UV分光光度計にて220nm〜300nmの間における吸収の有無を確認した。
3.耐溶剤性
耐溶剤性は、下記の処理後のウシ血清イムノグロブリンGの吸着率で評価した。
各実施例および比較例で得られた容器にアセトニトリルの50容量%水溶液を1.5mLづつ分注し、10分間放置した後、純水で洗浄し、上記(ウシ血清イムノグロブリン吸着性)で評価した方法にてウシ血清イムノグロブリンGの吸着性の評価を行なった。
4.遠心強度
遠心強度は、遠心機を用いて評価した。
各実施例および比較例で得られた容器に純水1.5mLを分注し、遠心機(CF16RX形 日立多用途小型遠心機 ローター#.11)にセットし、25℃、15,000rpmで15分間遠心した後で、目視により容器の変形、割れを確認した。
5.耐熱性
耐熱性は、下記処理後の容器の変形等およびウシ血清イムノグロブリンGの吸着率で評価した。
各実施例および比較例で得られた容器に純水1.5mLを分注し、95℃の恒温槽に10分間静置し、純水を廃棄した後、目視により容器の変形、割れを確認した。
また、前述のウシ血清イムノグロブリン吸着性を評価した方法にてウシ血清イムノグロブリンGの吸着性の評価を行なった。
6.耐寒性の評価
耐寒性は、下記処理後の容器の変形等およびウシ血清イムノグロブリンGの吸着率で評価した。
各実施例および比較例で得られた容器に純水1.5mLを分注し、−80℃のディープフリーザーに24時間静置した後、純水を廃棄し、目視によりチューブ本体の変形、割れを確認した。
また、前述のウシ血清イムノグロブリン吸着性を評価した方法にてウシ血清イムノグロブリンGの吸着性の評価を行なった。
Figure 2006003163
表1から明らかなように実施例1〜5は、生体由来物質の吸着量を低減できていることが示された。これにより、採血容器またはタンパク質の分析に用いられる試験管やサンプル容器に好適に用いることができる。
また、実施例1〜3および5は、特に溶出物の量も少なくなっていた、これにより、水溶性樹脂の溶解による、試料への直接的な影響及び測定結果への影響を防止することができる。
また、実施例1〜5は、耐溶剤性および遠心強度にも優れていた。
また、実施例1〜5は、耐熱性にも優れ、実施例1〜3および5は、熱処理後の生体由来物質の吸着量も特に少なかった。
また、実施例1〜5は、耐寒性にも優れ、冷凍処理後の生体由来物質の吸着量も特に少なかった。
以上のように実施例1〜5は、生体由来物質の吸着率が低いので、特に低濃度の生体由来物質の分析を行なう容器に適していることが示された。
本発明は生化学用器具の表面に対する生体由来物質の吸着量を低減させるための表面改質方法であり、特に遺伝子工学、蛋白質工学、臨床検査学等の生化学研究および生体由来物質の分析を行なう際に使用するピペット、ディスペンサーチップ、保存容器、希釈容器等の器具類に適用した場合、生体由来物質等の試料の吸着による損失が無く、有機溶剤を使用する事が可能で、高精度かつ高感度な分析を行なう事が出来る。

Claims (13)

  1. 生化学用器具を側鎖に第1の官能基を有する水溶性樹脂に浸漬して、前記生化学用器具の表面に被覆層を形成する第1の工程と、
    前記被覆層を硬化する第2の工程とを有することを特徴とする生化学用器具の製造方法。
  2. 前記生化学用器具の表面には、予め第2の官能基が形成されているものである請求項1に記載の生化学用器具の製造方法。
  3. 前記生化学用器具は、樹脂製である請求項1または2に記載の生化学用器具の製造方法。
  4. 前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂は、ポリ酢酸ビニルのけん化物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコールの中から選ばれる1種以上を含むである請求項1ないし3のいずれかに記載の生化学用器具の製造方法。
  5. 前記ポリ酢酸ビニルのけん化物は、該ポリ酢酸ビニル全体の20〜100mol%けん化したものである請求項4に記載の生化学用器具。
  6. 前記第1の官能基は、感光性の反応基を含むものである請求項1ないし5のいずれかに記載の生化学用器具。
  7. 前記第1の官能基は、窒素原子を含むものである請求項1ないし6のいずれかに記載の生化学用器具。
  8. 前記第1の官能基は、アジド基を有するものである請求項1ないし7のいずれかに記載の生化学用器具。
  9. 前記側鎖に官能基を有する水溶性樹脂は、下記式(I)に表されるものである請求項1ないし8のいずれかに記載の生化学用器具。
    Figure 2006003163
  10. 前記第2の工程は、光照射により前記被覆層を硬化させるものである請求項1ないし9のいずれかに記載の生化学用器具の製造方法。
  11. 前記第2の工程は、放射線照射により前記被覆層を硬化させるものである請求項1ないし10のいずれかに記載の生化学用器具の製造方法。
  12. 前記生化学用器具に対する前記水溶性樹脂の固定は、主として前記第1の官能基と前記第2の官能基とが共有結合することにより行われているものである請求項1ないし11のいずれかに記載の生化学用器具
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の生化学用器具の製造方法で製造されたことを特徴とする生化学用器具。
JP2004178488A 2004-06-16 2004-06-16 生化学用器具の製造方法 Active JP4337644B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004178488A JP4337644B2 (ja) 2004-06-16 2004-06-16 生化学用器具の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004178488A JP4337644B2 (ja) 2004-06-16 2004-06-16 生化学用器具の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006003163A true JP2006003163A (ja) 2006-01-05
JP4337644B2 JP4337644B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=35771678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004178488A Active JP4337644B2 (ja) 2004-06-16 2004-06-16 生化学用器具の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4337644B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008038774A1 (fr) * 2006-09-28 2008-04-03 Fujifilm Corporation Instrument pour une utilisation biochimique ayant une surface empêchant une adsorption non spécifique
JP2008191067A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Sumitomo Bakelite Co Ltd 生化学用容器
JP2009216613A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Sumitomo Bakelite Co Ltd 生化学分析用固相の作成方法及び生化学分析用器具。
WO2011083768A1 (ja) * 2010-01-08 2011-07-14 住友ベークライト株式会社 細胞凝集塊形成用培養容器
WO2012133514A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 住友ベークライト株式会社 胚様体形成用培養容器
JP2013070636A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Sumitomo Bakelite Co Ltd iPS細胞用培養容器
JP2013237812A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Dainippon Printing Co Ltd 親水性層を有する基材の製造方法
JP2016047902A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 住友ベークライト株式会社 高分子化合物、コーティング材、コーティング材を被覆した成形体、並びにその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008038774A1 (fr) * 2006-09-28 2008-04-03 Fujifilm Corporation Instrument pour une utilisation biochimique ayant une surface empêchant une adsorption non spécifique
US8367213B2 (en) 2006-09-28 2013-02-05 Fujifilm Corporation Biochemical instrument having surface that inhibits nonspecific adsorption
JP2008191067A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Sumitomo Bakelite Co Ltd 生化学用容器
JP2009216613A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Sumitomo Bakelite Co Ltd 生化学分析用固相の作成方法及び生化学分析用器具。
WO2011083768A1 (ja) * 2010-01-08 2011-07-14 住友ベークライト株式会社 細胞凝集塊形成用培養容器
JP2016025871A (ja) * 2010-01-08 2016-02-12 住友ベークライト株式会社 細胞凝集塊形成用培養容器
JP2017104143A (ja) * 2010-01-08 2017-06-15 住友ベークライト株式会社 細胞凝集塊形成用培養容器
WO2012133514A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 住友ベークライト株式会社 胚様体形成用培養容器
JP2012210166A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Sumitomo Bakelite Co Ltd 胚様体形成用培養容器
JP2013070636A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Sumitomo Bakelite Co Ltd iPS細胞用培養容器
JP2013237812A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Dainippon Printing Co Ltd 親水性層を有する基材の製造方法
JP2016047902A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 住友ベークライト株式会社 高分子化合物、コーティング材、コーティング材を被覆した成形体、並びにその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4337644B2 (ja) 2009-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4853285B2 (ja) ラボオンチップ用基板
JP2005508398A (ja) 架橋されたマルチポリマーコーティング
JPH07503063A (ja) 生体分子検定施行法及び当該方法に使用する固相担体
JP2007130194A (ja) 医療用材料
JP4337644B2 (ja) 生化学用器具の製造方法
JP6413492B2 (ja) 高分子化合物、コーティング材、コーティング材を被覆した成形体、並びにその製造方法
KR102426319B1 (ko) 생체성분 부착 억제 재료
JP4148858B2 (ja) 反応セル、これらを備えた生化学的及び/又は免疫学的自動分析装置、並びに反応セルの内壁部表面改質方法
JP4514675B2 (ja) 診断用容器
JP5741547B2 (ja) 改質基材および改質基材の製造方法
CN104194027A (zh) 一种抗生物污染聚合物生物芯片的制备方法
Tokuda et al. A low-fouling polymer surface prepared by controlled segregation of poly (ethylene oxide) and its functionalization with biomolecules
JP6902528B2 (ja) 細胞収容チップ
CN101010334B (zh) 分级装置
JP4337643B2 (ja) 生化学用器具
JP2011033341A (ja) 低結合性固相表面の作製方法
JP6698535B2 (ja) 固相と液相との間の反応のための改善されたデバイスおよび方法
JP2008191067A (ja) 生化学用容器
WO2000039582A1 (fr) Receptacle pour essais immunologiques
US20230160900A1 (en) Method, Apparatus and System for Label-free Testing Whole Blood Specimen Using Fluidic Diffraction Chip
TWI808510B (zh) 抗生物惰性效能衰變之雙離子型材料、薄膜及其應用
JP2005249703A (ja) 生化学用器具
JP2006258666A (ja) 生体由来物質の吸着低減方法、生体由来物質保存溶液、生体由来物質保存容器、生体由来物質分析用キットおよび臨床診断キット
JP2010202823A (ja) 生化学用器具の親水化処理方法およびその生化学用器具
JP2022142060A (ja) 自立型タンパク質低吸着容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081125

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090609

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4337644

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120710

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130710

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140710

Year of fee payment: 5