JP2006002592A - 圧縮機の電磁弁装置 - Google Patents

圧縮機の電磁弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006002592A
JP2006002592A JP2004177201A JP2004177201A JP2006002592A JP 2006002592 A JP2006002592 A JP 2006002592A JP 2004177201 A JP2004177201 A JP 2004177201A JP 2004177201 A JP2004177201 A JP 2004177201A JP 2006002592 A JP2006002592 A JP 2006002592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
chamber
valve body
hole
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004177201A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Sugino
健二 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP2004177201A priority Critical patent/JP2006002592A/ja
Publication of JP2006002592A publication Critical patent/JP2006002592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構成により騒音が防止されるとともに吐出量制御の安定性が向上した長寿命の圧縮機の電磁弁装置を提供する。
【解決手段】 電磁弁装置は、クランク室20及び吐出室70を備えた可変容量型の圧縮機において、クランク室20と吐出室70との間を延びる連通路86,88,90と、連通路86,88,90に介挿され、連通路86,88,90を開閉する電磁弁72とを備えている。電磁弁72は、その内部に設けられた弁孔138と、弁孔内138に挿抜自在に嵌合される弁体部144を備えた弁スプール142とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車用空調システムの冷媒回路に好適した圧縮機の電磁弁装置に関する。
この種の可変容量型の圧縮機は、例えば自動車用空調システムの冷凍回路に適用され、循環管路の復路から吸入した冷媒(作動流体)を圧縮した後、循環管路の往路にその吐出量を制御しながら圧縮冷媒を吐出することができる(例えば、特許文献1)。より詳しくは、特許文献1が開示する斜板式圧縮機は、シリンダブロックの一端側に区画されたクランク室からそのシリンダボア内に挿入されたピストンを有し、これらのピストンは、駆動軸に対して傾動可能に取り付けられた斜板の回転運動により往復運動させられる。シリンダブロックの他端側には、吸入室及び吐出室が区画されている。ピストンの往復運動に伴い、吸入室を通じて循環管路の復路から吸入された冷媒がシリンダボア内で圧縮され、そして圧縮冷媒が吐出室を経て循環管路の往路へと吐出される。この圧縮機は、冷媒吐出量の制御がクランク室内の圧力(斜板の傾斜角)、つまりピストンの背圧を調整してそのストローク量を変化させることにより実行され、この圧力調整手段として、クランク室と吐出室との間を延びる連通路及びこの連通路に介挿された容量制御弁を有する。例えば、この容量制御弁が駆動されて連通路が開くと、圧縮冷媒が供給されてクランク室内の圧力(背圧)が上昇してストローク長が減少し、これにより吐出量が減少する。
特開平10−2284号公報
しかしながら、特許文献1の可変容量型の圧縮機に適用された容量制御弁は、デューティ比制御されていることから弁体が常に振動(脈動)し、弁座に対して弁体が繰り返し衝突する。このため、この容量制御弁には、弁体の衝突による騒音が大きいという問題がある。また、衝突の反動で弁開度が目標値よりも大きくなり易く、吐出量制御が安定しないという問題もある。更には、衝突により弁体及び弁座が早期に摩耗し、寿命が短くなるという問題もある。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成により騒音が防止されるとともに吐出量制御の安定性が向上した長寿命の圧縮機の電磁弁装置を提供することにある。
上記の目的を達成するべく、本発明によれば、クランク室及び吐出室を備えた可変容量型の圧縮機において、前記クランク室と前記吐出室との間を延びる連通路と、前記連通路に介挿され、前記連通路を開閉する電磁弁とを備え、前記電磁弁は、その内部に設けられた弁孔と、前記弁孔内に挿抜自在に嵌合される弁体部を備えた弁スプールとを含むことを特徴とする圧縮機の電磁弁装置が提供される(請求項1)。
上記した構成によれば、嵌合された弁体部により弁孔が閉塞されるので、弁孔に対して弁体部が衝突することがなく、弁体部の挿抜が円滑に行われる。
好適な態様として、前記弁体部は、その閉作動時、前記弁孔内への挿入に連れ、前記弁孔の開度を徐々に減少させる溝を有し(請求項2)、そして、前記弁体部の全開時、前記弁体部の切欠は一部が前記弁孔内に位置付けられる(請求項3)。
上記した構成によれば、弁体部の一部が常に弁孔内に位置付けられているので、弁孔により弁体部が案内され、弁孔に対する弁体部の衝突を一層確実に防止することができる。
以上説明したように、請求項1〜3の圧縮機用の電磁弁装置によれば、弁孔に対する弁体部の衝突が防止され、弁体部の挿抜が円滑に行われるので、騒音の発生を防止することができる。そして、衝突による弁開度の不所望の増大が抑制されるので、吐出量制御の安定性を高めることができる。更に、弁孔及び弁体部の早期摩耗が防止されるので、長寿命化を図ることができる。
図1は、一実施例の電磁弁装置を適用した可変容量型の斜板式圧縮機10を示しており、この圧縮機10は、例えば、自動車用空調システムの冷媒回路に適用される。
圧縮機10はシリンダブロック12を備え、シリンダブロック12はその一端側から軸線方向に延びる外周壁14を有する。外周壁14の開口端には、締結ボルト16を用いてボトムカバー18が気密に取り付けられ、シリンダブロック12とボトムカバー18との間にはクランク室20が区画される。
クランク室20内には、主軸22が配置され、主軸22は、軸受24,26を介してシリンダブロック12及びボトムカバー18に回転自在に支持されている。主軸22の一端は、ボトムカバー18の小径部を通じて外部に突出し、ソレノイド28を内蔵した電磁クラッチ30に連結されている。電磁クラッチ30は、球軸受32を介してボトムカバー18の小径部に回転自在に支持される一方、その外周にプーリ34を有する。
また、クランク室20内には、主軸22によって貫通された環状の斜板36が収容され、斜板36は、傾動ユニットを介して主軸22とともに一体的に回転可能であるとともに、主軸22に対して傾動可能である。より詳しくは、斜板36は円筒状のチルトロータ38に嵌合されている。チルトロータ38は、その内側に配置されたスリーブ40に対してピン42を用いて傾動自在に連結され、スリーブ40は主軸22に対して外側から往復動自在に嵌合している。スリーブ40とボトムカバー18との間には、付勢バネ44を挟んでベースロータ46が設けられ、ベースロータ46は主軸22に対して傾動不能に固定されている。チルト及びベースロータ38,46の双方は、ピン42の軸線方向と直交する周方向位置にて他方の側に立ち上がるアーム部48,50が設けられ、これらアーム部48,50の先端に形成された係合孔52及び係合突起54を介して互いに連結されている。ここで、係合突起54は、ピン42と平行に延び、係合孔52は、主軸22に対するチルトロータ38の傾動及び往復動を許容すべく、長円形状をなしている。
クランク室20に隣接したシリンダブロック12には、複数のシリンダボア56が形成され、これらシリンダボア56は、シリンダブロック12を軸線方向に貫通するとともに、周方向に等間隔を存して配置されている。各シリンダボア56内には、ピストン58が摺動自在に嵌合され、これらピストン58の一端は、そのシリンダボア56からクランク室20内に突出している。ピストン58の突出端にはテール部60が形成され、テール部60は、一対のシュー62を介して斜板36の外周縁を摺動自在に挟んでいる。
シリンダブロック12の他端面には、バルブプレート64を介してシリンダヘッド66が締結ボルト16を用いて気密に固定されている。シリンダヘッド66は、バルブプレート64に向けて開口したカップ形状をなし、シリンダヘッド66内には吸入室68及び吐出室70と、後述する電磁制御弁72を収容するための制御弁室74が区画されている。
吸入室68は、バルブプレート64に形成された複数の吸入孔76を介して各シリンダボア56に連通し、各吸入孔76はシリンダボア56側から吸入リード弁(図示せず)により開閉される。そして、吸入室68は、バルブプレート64に形成された固定絞り78を介してクランク室20と常時連通している。
吐出室70は、バルブプレート64に形成された複数の吐出孔80を介して各シリンダボア56に連通し、各吐出孔80はリード弁体82及び弁押さえ84からなる吐出リード弁により吐出室70側から開閉される。なお、図1中、後述する出力側連通路88が、これらリード弁体82及び弁押さえ84を貫通しているが、作図の都合上であって実際とは異なる。
また、シリンダヘッド66には、吐出室70と制御弁室74との間を連通する入力側連通路86が形成される一方、制御弁室74からバルブプレート64まで延びる出力側連通路88が形成されている。この出力側連通路88は、バルブプレート64及びシリンダブロック12を貫通して延びる貫通孔90に接続され、これにより制御弁室74とクランク室20との間が連通されている。そして、電磁制御弁72を駆動させることにより、入力側連通路86と出力側連通路88との間を連結又は遮断することができる。
更に、シリンダヘッド66には、吸入室68と制御弁室74との間を延びる感圧連通路92が形成されており、電磁制御弁72は、吐出室70内の圧力変化によっても駆動され、入力側連通路86と出力側連通路88との間を連結又は遮断する。
以下、上述した圧縮機10の動作について説明する。
圧縮機10のプーリ34には、例えばエンジンからの動力を伝達するベルト(図示せず)が架け回され、電磁クラッチ30がオン作動されている間、プーリ40により主軸22が回転駆動される。この主軸22の回転に伴って、ベースロータ46及びチルトロータ38を介して斜板36も回転駆動され、この斜板36の回転運動は、シュー62を介してピストン58の往復動に変換される。そして、各ピストン58の往復動によって、吸入室68内の冷媒が吸入弁を介してシリンダボア56に吸入される吸入プロセスと、シリンダボア56内の冷媒が圧縮を経て吐出リード弁を介して吐出室70に吐出される圧縮/吐出プロセスとが交互に実施される。
そしてこの間、圧縮機10から吐出される圧縮冷媒の吐出量は、電磁制御弁72を駆動することにより調整される。
より詳しくは、冷媒の吐出量を減少させる場合には、電磁制御弁72を開作動させ、吐出室70から入力側連通路86及び出力側連通路88を通じてクランク室20へと圧縮冷媒の一部を供給する。これにより、クランク室20内の圧力(背圧)が、吸入室68内の圧力、即ち吸入プロセスを実行しているシリンダボア56内の圧力よりも大きくなると、そのピストン58に対して前方(バルブプレート64側)に向かう付勢力が加えられる。このためピストン58のストローク量が減少し、各シリンダボア56からの吐出室70内への圧縮冷媒吐出量が減少する。なお、ピストン58に加わる前方への付勢力はテール部60を介して斜板36にも伝達されるので、この付勢力によって、斜板36は、主軸22と直交する仮想面に対して平行に近づくように傾動される。
一方、冷媒の吐出量を増大させる場合には、電磁制御弁72を閉作動させ、吐出室70からクランク室20への圧縮冷媒の供給を遮断する。ここで、クランク室20は固定絞り78を介して吸入室68と常時連通しているので、クランク室20内の圧力は徐々に吸入室68の圧力まで減少する。従って、ピストン58に加わる前方への付勢力が減少するので、ピストン58のストローク量が増大し、各シリンダボア56からの吐出室70内への圧縮冷媒吐出量が増大する。なお、ピストン58に加わる前方への付勢力が減少するのに伴い、斜板36は、主軸22と直交する仮想面に対して傾斜するように傾動する。
また、冷媒の吐出量が過剰となって、例えば蒸発器で気化した後の冷媒圧力が低くなり、吸入室68の圧力が極度に低下した場合、電磁制御弁72は、感圧連通路92を通じてこの圧力低下を感知し、自ら開作動する。これにより、クランク室20内に圧縮冷媒の一部が供給され、吐出量が減少する。
上述の圧縮機10に適用された電磁制御弁72は、図2に示したように、電磁駆動ユニット94及びその一端側に接続されたスプール弁ユニット96を有する。
電磁駆動ユニット94は、制御弁室74に嵌合される円筒状のソレノイドハウジング98を有し、ソレノイドハウジング98はソレノイド100を内蔵している。ソレノイド100には、外部に設けられた駆動回路102からパルス幅変調(PWM)方式にてパルス状の電流が供給されるが、そのデューティ比(パルスオン時間とパルスオフ時間との比)は、電子制御装置(ECU)104からの駆動信号に基づいて調整される。ここで、ECU104は、例えば車室内に設置されたセンサ106からの検知信号、乗員による操作パネルからの入力信号及びメモリに記憶されたデータベースに基づいてデューティ比の目標値を演算し、この目標値に対応した駆動信号を駆動回路102に出力する。
ソレノイドハウジング98内には、開口した一端側に固定鉄心108が配置され、その他端側の端壁と固定鉄心108との間にはプランジャ室110が区画されている。このプランジャ室110には、可動鉄心112が往復動自在に配置され、可動鉄心112は、ソレノイド100が励磁されたときに固定鉄心108に吸引されて固定鉄心108側に変位する。なお、可動鉄心112は、端壁との間に配置された圧縮ばね114により端壁に対する衝突が防止されている。
スプール弁ユニット96は、ソレノイドハウジング98の一端側に連結された弁ハウジング116を有し、弁ハウジング116内には、柱状部118を挟んで弁室120及び感圧室122が区画されている。より詳しくは、弁室120は柱状部118と固定鉄心108との間に区画される一方、感圧室122は注状部118と弁ハウジング116の先端側の端壁との間に区画されている。
そして、弁ハウジング116には、弁室120にて開口する入力ポート124、柱状部118を横断して延び、後述する弁孔138に連通した出力ポート126及び感圧室122にて開口する感圧ポート128が形成されている。入力ポート124はシリンダヘッド66の入力側連通路86に接続され、これにより吐出室70と連通しており、出力ポート126はシリンダヘッド66の出力側連通路88に接続され、これによりクランク室20と連通している。そして、感圧ポート128はシリンダヘッド66の感圧連通路92に接続され、これにより吸入室68と連通している。
感圧室122内には、感圧室122内の圧力に応じて軸線方向に伸縮する感圧器130が配置され、具体的には、感圧器130は、ベローズ132、ベローズ132の両端を気密に閉塞するフランジ付きのキャップ134,135及びキャップ134,135間に配置された圧縮スプリング136とからなる。
柱状部118には、その軸線方向に貫通して弁孔138が形成されており、また、固定鉄心108には、弁孔138と同軸上に貫通孔140が形成されている。そして、電磁制御弁72内には、この弁孔138を通じて感圧室122からプランジャ室110まで延びるスプール弁体(弁スプール)142が配置され、スプール弁体142は、感圧器130又は可動鉄心112に当接される両端を有する。また、スプール弁体142は、弁室120から弁孔138に亘る領域に円柱形状の弁体部144を有し、弁体部144は、弁室120側から弁孔138内に挿抜自在に嵌合し、弁孔138を閉塞することができる。更に、スプール弁体142は、弁体部144に連なる小径軸部146を有し、小径軸部146が弁孔138から弁室120内に突出したとき、小径軸部146の外周面と弁孔138の内周面との間の隙間を介して、弁室120と出力ポート126との間が連通される。
なお、図示されていないが、シリンダヘッド66には吸入室68及び吐出室70にそれぞれ連通する吸入口及び吐出口が形成されており、吸入口は冷凍回路の循環管路の復路に接続され、吐出口は循環管路の往路に接続されている。
以下、上述した電磁制御弁72の動作を説明する。
電磁制御弁72のスプール弁体142は開位置及び閉位置を有し、開位置では、弁体部144が挿入されて弁孔138が閉塞され、入力ポート124と出力ポート126との間が遮断される。また、閉位置では、弁体部144が弁孔138から抜け出して弁孔138が開かれ、入力ポート124と出力ポート126との間が連結される。具体的には、電磁制御弁72のソレノイド100が非励磁状態のときには、可動鉄心112は固定鉄心108から離間しており、スプール弁体142は開位置に位置付けられる。この状態からソレノイド100が励磁状態になると、可動鉄心112が固定鉄心108に吸引されてスプール弁体142を感圧器130側に向けて付勢し、これによりスプール弁体142は、開位置から閉位置まで変位する。この際、スプール弁体142の弁体部144は、弁室120側から弁孔138内に挿入されて嵌合し、弁孔138を閉塞する。再びソレノイド100が励磁状態から非励磁状態になると、可動鉄心112の吸引が解かれるので、スプール弁体142は感圧器130により可動鉄心112側に向けて付勢され、元の開位置まで変位する。そしてこの際、弁体部144が弁孔138から抜け出す一方、小径軸部146が弁室120内に突出し、弁孔138が開かれる。
なお、ソレノイド100が励磁状態にあっても、感圧室122の圧力が極度に低下した場合には、感圧器130内の圧力が感圧室122の圧力よりも大きくなることで感圧器130が伸びて大きくなり、これにより、スプール弁体142は閉位置から開位置側に変位される。
ここで、電磁制御弁72のソレノイド100は、駆動回路102からパルス幅変調(PWM)方式にてパルス状の電流が供給され、パルスオンのときに励磁状態となりパルスオフのときに非励磁状態となる。従って、ソレノイド100は、デューティ比に対応して繰り返し励磁されるので、スプール弁体142も、デューティ比に対応して開位置と閉位置との間を往復動し、これにより、弁体部144は弁孔138に対して繰り返し挿抜される。つまり、弁孔138は弁体部144によって単に開閉されるのではなく、デューティ比に対応した弁開度にて開閉される。
上述した電磁制御弁72によれば、弁体部144の嵌合により弁孔138が閉塞されるので、弁孔138に対して弁体部144が衝突しない。このため、弁孔138に対する弁体部144の挿抜が円滑に行われ、騒音の発生を防止することができる。そして、衝突による弁開度の不所望の増大が抑制されるので、吐出量制御の安定性を高めることができる。更に、弁孔138及び弁体部144の早期摩耗が防止されるので、その長寿命化、又は材料強度を小さくしてコスト低減を図ることができる。また更に、フランジ状の弁体を設けないことからスプール弁体142が軽量になるので、励磁力の小さなソレノイド100を用いることができ、電磁制御弁72の小型化を図ることができる。
本発明は上述した一実施例に限定されることはなく種々変更が可能である。
図3は、電磁制御弁72に適用される変形例のスプール弁体148の弁体部144近傍を示しており、弁体部144には3つの溝150が形成され、これらの溝150は、弁体部144の周方向に等間隔に配置されている。各溝150は、弁体部144の端面及び外周面にて開口し、端面から軸線方向に離間するに連れて深さが浅くなっている。この変形例の場合、スプール弁体148が開位置にあるときに、上述の一実施例の場合と同様に弁体部144が弁孔138から抜け出していてもよいが、図4に示したように、先端の一部を嵌合したままにするのが好ましい。この場合、弁体部144の一部が常に弁孔138内に位置付けられているので、弁孔138により弁体部144が案内され、弁孔138に対する弁体部144の衝突を一層確実に防止することができる。また、弁孔138は溝150を介して開閉されるので、開位置近傍で弁体部144が弁孔138に対して変位したときに、弁開度の変化率が小さく、吐出量制御の精度を高めることができる。
図5は、電磁制御弁72に適用される他の変形例のスプール弁体152の弁体部144近傍を示しており、この弁体部144の場合、その外周面に設けられた雄テーパ面154として溝が形成される。
最後に、上述した一実施例では、斜板式圧縮機10への電磁制御弁72の適用について説明したが、電磁制御弁は、斜板と揺動板とピストンとを組み合わせた揺動板式圧縮機にも適用可能である。
本発明の一実施例の電磁弁装置を適用した可変容量型の斜板式圧縮機の縦断面図である。 図1の電磁制御弁を拡大して示した縦断面図である。 図1の電磁制御弁に適用される変形例のスプール弁体における弁体部近傍の斜視図である。 図3の弁体部が(a)開位置又は(b)閉位置にあるときの弁孔との位置関係を説明するための断面図である。 図1の電磁制御弁に適用される他の変形例のスプール弁体における弁体部近傍の斜視図である。
符号の説明
20 クランク室
70 吐出室
72 電磁制御弁(電磁弁)
86 入力側連通路
88 出力側連通路
90 貫通孔
138 弁孔
142 スプール弁体(弁スプール)
144 弁体部

Claims (3)

  1. クランク室及び吐出室を備えた可変容量型の圧縮機において、
    前記クランク室と前記吐出室との間を延びる連通路と、
    前記連通路に介挿され、前記連通路を開閉する電磁弁と
    を備え、
    前記電磁弁は、
    その内部に設けられた弁孔と、
    前記弁孔内に挿抜自在に嵌合される弁体部を備えた弁スプールと
    を含むことを特徴とする圧縮機の電磁弁装置。
  2. 前記弁体部は、その閉作動時、前記弁孔内への挿入に連れ、前記弁孔の開度を徐々に減少させる溝を有することを特徴とする請求項1記載の圧縮機の電磁弁装置。
  3. 前記弁体部の全開時、前記弁体部の切欠は一部が前記弁孔内に位置付けられていることを特徴とする請求項2記載の圧縮機の電磁弁装置。
JP2004177201A 2004-06-15 2004-06-15 圧縮機の電磁弁装置 Pending JP2006002592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004177201A JP2006002592A (ja) 2004-06-15 2004-06-15 圧縮機の電磁弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004177201A JP2006002592A (ja) 2004-06-15 2004-06-15 圧縮機の電磁弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006002592A true JP2006002592A (ja) 2006-01-05

Family

ID=35771206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004177201A Pending JP2006002592A (ja) 2004-06-15 2004-06-15 圧縮機の電磁弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006002592A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4861956B2 (ja) 可変容量型圧縮機における容量制御弁
JP6495634B2 (ja) 可変容量圧縮機
US9518568B2 (en) Swash plate type variable displacement compressor
EP1936192A2 (en) Electromagnetic displacement control valve in clutchless type variable displacement compressor
JP6115393B2 (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP2007247512A (ja) 可変容量型圧縮機における容量制御弁
JP2008202572A (ja) 可変容量型圧縮機における容量制御弁
JP6402426B2 (ja) 可変容量圧縮機
WO2005095796A1 (ja) 可変容量型圧縮機の制御装置及び圧力制御弁
JP2009057855A (ja) 可変容量圧縮機
JPH1182297A (ja) 可変容量圧縮機
JP2006177300A (ja) 可変容量型圧縮機における容量制御機構
JP6127999B2 (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP3698095B2 (ja) 車両用回転機械
JP6141930B2 (ja) 容量制御弁
EP1586772B1 (en) Control device for variable capacity compressor
JP2006002592A (ja) 圧縮機の電磁弁装置
JP2009103336A (ja) 冷凍サイクル、可変容量圧縮機および吐出弁
JP2007064056A (ja) 可変容量型圧縮機の制御弁
JP2002147349A (ja) 容量可変型圧縮機の制御装置
JP5915511B2 (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP2006125292A (ja) 可変容量圧縮機用制御弁
JP2001263228A (ja) ピストン式圧縮機及びその組立方法
WO2018135602A1 (ja) 可変容量圧縮機
JP2001107848A (ja) 容量可変型斜板式圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090617