JP2006001758A - ガラス体連続製造装置及びガラス体連続製造方法 - Google Patents

ガラス体連続製造装置及びガラス体連続製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】母材ガラス体の取り付け段取りが少なくガラス体を回転させることで曲がりが少なく、1本の母材ガラス体から複数本の製品ガラス体を連続して製造できるガラス体連続製造装置を提供する。
【解決手段】本ガラス体連続製造装置は、母材ガラス体から引き伸ばして成形された製品ガラス体を2個の製品ガラス体回転チャックにより適宜持ち替え、連続的にガラス体を引き伸ばし可能にする。
【選択図】 図1

Description

本発明はガラス体連続製造装置及びガラス体連続製造方法に係り、特に回転しながら製品ガラス体の持ち替えを可能にし、連続的引き伸ばしを可能にしたガラス体連続製造装置及びガラス体連続製造方法に関する。
従来、任意の口径の石英ガラス管を小口径化する装置の場合、ガラス管を床面に対し水平に設置して中央部を加熱し軟化させる製管装置(以下、横型製管装置という。)がある。この横型製管装置は軟化後ガラス管の片端を軸方向へ単純に引張ることにより母材に対し口径の小さいガラス管に延伸していく。
また、加熱軟化部のガラス管の自重による重力方向への垂れ曲がりを低減するため、上記と同姿勢にて製管することに加え、ガラス管を回転させながら延伸する方法も行われている。
さらに、特許文献1や特許文献2のように床面に対し垂直姿勢の装置(以下、縦型製管装置という。)により、ガラス管を垂直下方へ引張ることで製管する方法も用いられている。
しかしながら、上記横型製管装置は、1)母材ガラス管を回転させる場合、ガラス管をクランプ部に固定するため、製管中にガラス管から把持を解放することができず、1本の母材に対し1本の製品しか製管できない、2)単純な軸方向への延伸では、炉内で重力の影響によりガラス管が下方へ弓なりに垂れ曲がり、製品の曲がりが発生してしまう、3)製品となるガラス管の口径が大きくなるに従い、自重が増加し製品の弓なり曲がりはますます顕著になる等の問題を有する。
また、上記縦型製管装置は、1)長尺ガラス管の製管では装置全高が高くなり設置場所が限定されてしまう、2)生産稼動時に母材ガラス管を装置最高部へ取り付ける必要がありガラス管の取り付け段取りに手間がかかる等の問題がある。
なお、横型ガラス母材延伸装置として、特許文献3に記載のようなものがある。
特開平6−40738号公報(段落[0015]、図1) 特開平6−239639号公報(段落[0010]、図1) 特公平6−24996号公報
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、母材ガラス体の取り付け段取りが少なくガラス体を回転させることで曲がりが少なく、1本の母材ガラス体から複数本の製品ガラス体を連続して製造できるガラス体連続製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のガラス体連続製造装置は、母材ガラス体を加熱、軟化させる炉体を挟んで対向するように配置され、かつ各々進退移動可能に設けられ、母材ガラス体の一側端部近傍を常時把持し回転させる母材ガラス体回転チャックと、加熱された母材ガラス体の他側端部近傍を適宜把持し回転させる第1の製品ガラス体回転チャックとの前進移動速度の差により母材ガラス体を引き伸ばして製品ガラス体を連続的に製造するガラス体連続製造装置であって、前記炉体と第1の製品ガラス体回転チャック間には第2の製品ガラス体回転チャックが進退移動可能に設けられ、この第2の製品ガラス体回転チャックは、待機状態から、所定直径に達した製品ガラス体の他側を把持して回転させ、かつ、この製品ガラス体を回転させながら前記第1の製品ガラス体回転チャックと同速度で前進移動し、さらに、切断された製品ガラス体を解放して後退し製品ガラス体端部近傍を再び把持して前進移動する前記第1の製品ガラス体回転チャックに製品ガラス体を回転させながら引き渡し、再び待機する構造になっていることを特徴とする。
また、本発明のガラス体連続製造装置は、母材ガラス体を炉体内にて加熱、軟化させ、母材ガラス体を製品ガラス体とし、これを延伸するガラス体連続製造装置であって、水平方向に延設された装置基台と、この装置基台に設けられ通過する母材ガラス体を加熱、軟化させる炉体と、この炉体の一側に配置され、母材ガラス体の一端側を常時把持し回転させ、かつ、前記装置基台に沿って進退移動可能に設けられ、前記炉体方向に前進移動して母材ガラス体を送る母材ガラス体回転チャックと、前記装置基台に設けられ母材ガラス体の他側を支持する母材ガラス体支持部と、前記炉体を通過した製品ガラス体の一側端部を適宜把持し回転させ、かつ、前記装置基台に沿って進退移動可能に設けられ、母材ガラス体回転チャックの送り速度より速い延伸速度で移動して製品ガラス体を引き伸ばす第1の製品ガラス体回転チャックと、製品ガラス体の他側を適宜把持し回転させ、かつ、前記装置基台に沿って進退移動可能に設けられ、前記第1の製品ガラス体回転チャックの延伸速度と同じ延伸速度で移動して製品ガラス体を引き伸ばす第2の製品ガラス体回転チャックと、前記第1の製品ガラス体回転チャックと前記第2の製品ガラス体回転チャックの間に配設され、製品ガラス体を所定の長さに切断する製品ガラス体切断部を有し、前記第2の製品ガラス体回転チャックは、製品ガラス体が所定直径になったら製品ガラス体の他側を把持して回転させ、かつ、前記第1の製品ガラス体回転チャックと共に延伸方向に移動中にチャックを解放して、製品ガラス体の延伸を継続しながら製品ガラス体を前記第1の製品ガラス体回転チャックに受け渡すようになっていることを特徴とする。
好適には、前記炉体と前記第2の製品ガラス体回転チャックの間に、前記炉体から出た製品ガラス体の外径を測定する製品ガラス体外径測定部が設けられ、この製品ガラス体外径測定部からの外径情報に基づき、少なくとも前記第1の製品ガラス体回転チャックまたは第2の製品ガラス体回転チャックによる製品ガラス体の延伸移動速度と母材ガラス体回転チャックによる母材ガラス体の送り速度を制御する制御装置が設けられる。
また、好適には、前記製品ガラス体外径測定部と第1の製品ガラス体回転チャックとの間に設けられ、複数のボールとこれを製品ガラス体の長手方向に収納するハウジングからなる支持ユニットを4個有し、この4個の支持ユニットにより、製品ガラス体の断面において4点を均等角度位置で支持するように配置された製品ガラス体芯出支持部が設けられる。
また、本発明に係るガラス体連続製造方法は、母材ガラス体を用意し、この母材ガラス体を把持し移動する母材ガラス体回転チャックにより、母材ガラス体を所定の送り速度で回転させながら炉体を通して、連続的に加熱、軟化させ、母材ガラス体を製品ガラス体とし、この軟化した製品ガラス体の端部を第1の製品ガラス体回転チャックにより把持し回転させて、前記母材ガラス体回転チャックの送り速度より速い延伸速度で移動させて製品ガラス体を引き伸ばし、この製品ガラス体が所定直径になったら、第2の製品ガラス体回転チャックにより、製品ガラス体の他側を把持して回転させながら、前記第2の製品ガラス体回転チャックを前記第1の製品ガラス体回転チャックと同じ延伸速度で移動させ、前記第2の製品ガラス体回転チャックが所定の位置に達したら製品ガラス体切断部により前記第1の製品ガラス体回転チャックと前記第2の製品ガラス体回転チャック間で所定長さに切断し、前記第1の製品ガラス体回転チャックを解放して製品ガラス体を取り出し、そのチャックを後退させて、このチャックにより前記第2の製品ガラス体回転チャックに把持された製品ガラス体の端部を把持し、前記第1の製品ガラス体回転チャック及び前記第2の製品ガラス体回転チャックを延伸方向に同速度で移動させ、この移動中に第2の製品ガラス体回転チャックを解放して、製品ガラス体の延伸を継続しながら製品ガラス体の受け渡しを行なわせ、第2の製品ガラス体回転チャックを後退させて待機させ、製品ガラス体が所定直径になったら、前記第2の製品ガラス体回転チャックにより、製品ガラス体の他側を把持し、これを回転させながら前記第1の製品ガラス体回転チャックと同じ延伸速度で移動させ、再び前記第2の製品ガラス体回転チャックが所定の位置に達したら前記製品ガラス体切断部により前記第1の製品ガラス体回転チャックと前記第2の製品ガラス体回転チャック間で所定長さに切断し、前記軟化、引き伸ばし、切断及び取り出しの工程を繰り返すことで、母材ガラス体から所定の直径及び長さを有する製品ガラス体を連続的に製造することを特徴とする。
本発明に係るガラス体連続製造装置によれば、母材ガラス体の取り付け段取りが少なく、曲がりが少なく、1本の母材ガラス体から複数本の製品ガラス体を連続して製造できるガラス体連続製造装置を提供することができる。
また、本発明に係るガラス体連続製造方法によれば、母材ガラス体の取り付け段取りが少なく、曲がりが少なく、1本の母材ガラス体から複数本の製品ガラス体を連続して製造できるガラス体連続製造方法を提供することができる。
以下、本発明のガラス体連続製造装置の一実施形態に係るガラス管連続製造装置について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係るガラス管連続製造装置の概念図である。
図1に示すように、本実施形態に係るガラス管連続製造装置1は、水平方向に延設された装置基台2を有し、この装置基台2には、図1中右側から、母材ガラス体例えば母材ガラス管を把持し回転させる母材ガラス管回転チャック(以下、単に母材チャックという。)3、母材ガラス管を支持する母材ガラス管支持部4、母材ガラス管を加熱する炉体5、製品ガラス管の外径を測定する製品ガラス管外径測定部6、加熱成形された製品ガラス管を冷却する製品ガラス管冷却部7、製品ガラス管芯出支持部8、製品ガラス管の他側である炉側を支持する第2の製品ガラス管回転チャックである炉側製品ガラス管回転チャック(以下、単に炉側製品チャックという。)9、製品ガラス管切断部10、製品ガラス管取出部11、製品ガラス管の一側端部近傍を支持する第1の製品ガラス管回転チャックである端側製品ガラス管回転チャック(以下、単に端側製品チャックという。)12が設けられ、これらの構成要素は制御器(図示せず)を介して装置全体を制御する制御装置13により制御されるようになっている。
上記母材チャック3は、母材ガラス管Pmを把持し回転させるもので、三つ爪構造の母材回転チャック機構3aを有し、母材回転チャック機構3aは支持部材3bによって設置基台2に水平移動自在に支持され、母材チャック送り機構3cによって設置基台2に沿って進退移動されるようになっている。
図2に示すように、母材回転チャック機構3aは支持部材3bに回転自在に取り付けられガラス管貫通孔3a1が設けられた回転軸付ベース3a2と、この回転軸付ベース3a2に取り付けられ、アクチュエータ3a3を介して開閉自在に制御される3本のチャック爪3a4と、回転軸付ベース3a2にガラス管貫通孔3a1と平行に設けられたエア流路3a5を介してアクチュエータ3a3に作動エアを送るロータリマニホールド3a6を有し、さらに、支持部材3bに取り付けられた回転モータ3a7と、この回転モータ3a7によりタイミングプーリ3a8、タイミングベルト3a9、ベース側プーリ3a10を有している。従って、母材回転チャック機構3aはチャック爪3a4でガラス管を把持しながら、回転軸付ベース3a2と共にチャック爪3a4を回転させることで、ガラス管を回転させることができるようになっている。
図1に示すように、母材チャック送り機構3cは、設置基台2の上面に沿い、母材ガラス管支持部4近傍まで達するように設けられたボールネジ3c1と、このボールネジ3c1に螺合し母材チャック3の底面に設けられた移動部材3c2と、ボールネジ3c1を低速回転させて母材チャック3を低速で送る母材チャック用ACサーボモータ3c3と、このACサーボモータ3c3と切り替えて、ボールネジ3c1を高速回転させて母材チャック3を高速で移動させる母材チャック用ACモータ3c4から構成されている。従って、母材チャック3は、母材チャック送り機構3cによって、ガラス管の製造時には母材チャック3を低速で送り、製造終了後の復帰時には母材チャック3を高速で送ることができるようになっている。
母材ガラス管支持部4はV字状に配置されたカーボンローラ(図示せず)からなり、V字の谷部に載せて母材ガラス管Pmを支持するものであり、カーボンローラは上下左右に動くことができ、母材ガラス管Pmの曲がりに対してローラ位置を移動させることができ、炉体5に真直ぐに母材ガラス管Pmを挿入できる。
炉体5は火炎バーナ5aを有し、炉体5を貫通する母材ガラス管Pmを周囲から加熱するようになっており、製品ガラス管外径測定部6で測定した製品ガラス管Pの外径と外径の基準値の偏差に基づいて、制御装置13からの指令により火炎バーナ5aの熱量が制御される。なお、炉体5の加熱手段は火炎バーナに限らず、電気抵抗発熱体による加熱であってもよい。
製品ガラス管外径測定部6は、通常用いられるもので、被測定物である石英ガラス平板Gの両側に配置された2個のレーザ変位計が用いられ、このレーザ変位計は、いずれもケーシングに一体に収容され図示しない発光素子ドライバーに制御され、レーザ光を発振する発光素子と、この発光素子の光軸上に設けられた投光レンズと、上記光軸の製品ガラス管Pに対する反射光軸上に設けられた結像レンズと、反射光軸上のポジションセンサと、このポジションセンサからの位置情報を処理する信号処理装置とを有しており、図1に示すように、制御装置13に接続されている。
製品ガラス管冷却部7は、冷却水吐出管(図示せず)から冷却水を高温の製品ガラス管Pに吹き付けて冷却するようになっている。
製品ガラス管芯出支持部8は、図3(a)、(b)に示すように、複数のボール8a1と、これを収納するハウジング8a2からなる支持ユニット8aを4個有しており、例えば、製品ガラス体Pの下側及び右側に配置される支持ユニット8aには、2個のボール8a1、上側及び左側に配置される支持ユニット8aには3個のボール8a1が収納されており、4個の支持ユニット8aにより、製品ガラス体Pの断面において、4点を均等角度(90°毎)位置で支持するようになっている。これにより、製品ガラス体Pを傷つけることなく、正確な芯出しが行なえる。
炉側製品チャック9は、上記母材チャック3と同様の構造を有し、炉側回転チャック機構9aで製品ガラス管Pを把持し回転させるもので、支持部材9bによって設置基台2に水平移動自在に支持され、炉側製品チャック送り機構9aによって設置基台2に沿って進退移動されるようになっている。但し、母材チャック3は、製造中は爪の開閉が必要ないので、開閉するようになっていないが、炉側製品チャック9は製造中に爪が開閉できるようになっている。
炉側製品チャック送り機構9aは、設置基台2の上面に沿い、製品ガラス管芯出支持部8近傍まで達するように設けられたボールネジ9c1と、このボールネジ9c1に螺合し炉側製品チャック9の底面に設けられた移動部材9c2と、ボールネジ9c1を低速回転させて炉側製品チャック9を低速で送る炉側製品チャック用ACサーボモータ9c3と、このACサーボモータ9c3と切り替えて、ボールネジ9c1を高速回転させて炉側製品チャック9を高速で移動させる炉側製品チャック用ACモータ9c4から構成されている。
製品ガラス管切断部10は、製品ガラス管Pを所定の長さに切断するもので、通常のガラス管カッターが用いられる。製品ガラス管切断部10は炉側製品チャック9に一体的に設けられるのが好ましく、これにより、製品ガラス管の長さ方向の寸法精度を高めることができる。
製品ガラス管取出部11は、端側製品チャック12の水平移動の障害にならないように装置基台2外に配設され、製品ガラス管Pを保持できるような図示しないハンド機構を有し、炉側製品チャック9および端側製品チャック12で支持された製品ガラス管Pを保持し、炉側製品チャック9および端側製品チャック12が製品ガラス管Pを同時に解放したとき、これを保持し、取り出せるようになっている。
端側製品チャック12は、炉側製品チャック9と同様の構造を有し、端側回転チャック機構12aで製品ガラス管Pを把持し回転させるもので、支持部材12bによって設置基台2に水平移動自在に支持され、端側製品チャック送り機構12cによって設置基台2に沿って進退移動されるようになっている。端側製品チャック送り機構12cは、設置基台2の上面に沿い、炉側ボールネジ12c1と平行に製品ガラス管芯出支持部8近傍まで達するように設けられた端側ボールネジ12c5と、このボールネジ12c5に螺合し端側製品チャック12の底面に設けられた移動部材12c2と、端側ボールネジ12c5を低速回転させて端側製品チャック12を低速で送る端側製品チャック用ACサーボモータ12c3と、このACサーボモータ12c3と切り替えて、端側ボールネジ12c5を高速回転させて端側製品チャック12を高速で移動させる端側製品チャック用ACモータ12c4から構成されている。
次に本発明の一実施形態に係るガラス管連続製造装置を用いたガラス管連続製造方法について説明する。
図1に示すように、最初に、母材ガラス管回転チャック3に例えば石英ガラス管からなる母材ガラス管Pmの一端近傍をクランプする。クランプ後の母材ガラス管Pmの他端はその自重によりたわみ先端が下方へしなるため、母材ガラス管支持部4に母材ガラス管Pmの他端側を乗せ下方への曲がりを防止する。
次に端側製品チャック12にダミーガラス管(母材ガラス管と同口径の石英ガラス管)Pdをクランプする。母材ガラス管回転チャック3および端側製品チャック12に各々クランプされた母材ガラス管Pmおよびダミーガラス管Pdを昇温した炉体5内へ挿入し、母材ガラス管Pmとダミーガラス管Pdの先端を加熱溶着する。各々のガラス管Pm、Pdが溶着されたことを確認後、母材チャック3と端側製品チャック12を同期状態で回転させる。
図4((a)〜(i))に示すように、回転開始と共に端側製品チャック12は炉体5から遠ざかる方向へ、母材チャック3は炉体5へ近づく方向へ共に送り速度の低速で移動して、製造を開始する(a)。このとき、端側製品チャック12の延伸移動速度は、母材チャック3の移動(送り)速度に比べて速く設定されており、この速度差によりガラス管Pmには引っ張り応力がかかり、加熱された母材ガラス管Pmは口径が絞られ製品工ガラス管Pとして炉体5外へ送り出される。
製品ガラス管Pが所定長さに達すると、炉側製品チャック9が回転しながら製品ガラス管Pをクランプし、端側製品チャック12と同速度同方向でクランプ状態を保ったまま移動する(b)。
炉側製品チャック9が移動開始後、これが所定の位置に達したら、製品ガラス管Pは製品ガラス管切断部10により、所定長さに切断する(c)。
切断後の製品ガラス管Pを、製品ガラス管取出部11により装置基台2に取り付けられた払出水槽へ取り出す(d)。
製品ガラス管切断後、炉側製品チャック9は、製品ガラス管Pをクランプした状態のまま製造を継続している。一方、端側製品チャック12は、既に製品ガラス管が所定長さに切断され、製品ガラス管取出部11により取り出されるため、製造に関わっていない。この状態で装置ストロークエンドに到達後、延伸方向とは逆、つまり炉体5方向へ高速で移動(クイックリターン)して行き、所定位置にて停止して待機する(e)。
その後、炉側製品チャック9が接近し、同速度、同方向へ移動し、かつ回転させながら製造中の製品ガラス管Pを端側チャック12に受け渡す(f)。
受渡し完了後、端側製品チャック12が製造を継続し、炉側製品チャック9はクランプを解放、再び炉体5方向へ移動して行き、装置炉側末端(原点)へ戻り、再び製品ガラス管が所定長さに達するまで待機している(g)。
この動作を繰り返すことにより、製品ガラス管を連続して複数本製造することが可能となる(h)、(i)。
上記製造時、母材ガラス管Pmおよび製品ガラス管Pは、母材チャック3、炉側製品チャック9および端側製品チャック12により把持され回転されるので、曲がりが防止される。
また、炉体5から送り出され小直径化された製品ガラス管Pは、炉体5直後に設置された製品外径測定部6により外径が適宜測定され、炉体5の内部温度の経時的変化や(炉内抵抗が酸化により磨耗することで温度変動が起こる)、母材ガラス管の外径ムラにより起こる製品ガラス管Pの外径変動に対し、延伸速度、炉体5の熱量を調節することで速やかに対応可能である。
さらに、炉体5内部の軟化部から、両製品チャック9、12までの間には、製品ガラス管芯出支持部8が設けられており、炉体5内部の軟化部を境に母材ガラス管側と製品ガラス管側の同心を取ることが可能である。さらに、製品ガラス管芯出支持部8では、横型装置で問題となる自重の影響による加熱軟化部分の重力方向への曲がりを低減することが可能なため、母材ガラス管支持部4と同様に、下方よりガラス管を支持することで曲がりを低減できる。
なお、炉体5から送り出された直後の高温の製品ガラス管Pは、製品ガラス管冷却部7により、効果的に水冷される。
上記のように本実施形態に係るガラス管連続製造装置及びこれを用いた製造方法によれば、母材ガラス管の取り付け段取りが少なく、ガラス管を回転させることで曲がりが少なく、2個の回転チャックで製品ガラス管を持ち替えることにより、1本の母材ガラス管から複数本の製品ガラス管を連続して製造が可能となる。
なお、上記実施形態においては、ガラス体がガラス管であるガラス管連続製造装置について説明したが、本発明に係るガラス体連続製造装置は、これに限らず、ガラス体が中実ガラス棒であるガラス棒の連続的製造にも用いることができる。
本発明の一実施形態に係るガラス管連続製造装置の概念図。 本発明の一実施形態に係るガラス管連続製造装置に用いられ一部断面で示す回転チャック機構の側面図。 (a)は本発明の一実施形態に係るガラス管連続製造装置に用いられる製品ガラス管芯出支持部の正面を示し、(b)は側面を示す概念図。 (a)〜(i)は本発明の一実施形態に係るガラス管連続製造方法の製造工程の説明図。
符号の説明
1 ガラス管連続製造装置
2 装置基台
3 母材ガラス管回転チャック
4 母材ガラス管支持部
5 炉体
6 製品ガラス管外径測定部
7 製品ガラス管冷却部
8 製品ガラス管芯出支持部
9 炉側製品ガラス管回転チャック
10 製品ガラス管切断部
11 製品ガラス管取出部
12 端側製品ガラス管回転チャック
13 制御装置

Claims (5)

  1. 母材ガラス体を加熱、軟化させる炉体を挟んで対向するように配置され、かつ各々進退移動可能に設けられ、母材ガラス体の一側端部近傍を常時把持し回転させる母材ガラス体回転チャックと、
    加熱された母材ガラス体の他側端部近傍を適宜把持し回転させる第1の製品ガラス体回転チャックとの前進移動速度の差により母材ガラス体を引き伸ばして製品ガラス体を連続的に製造するガラス体連続製造装置であって、
    前記炉体と第1の製品ガラス体回転チャック間には第2の製品ガラス体回転チャックが進退移動可能に設けられ、
    この第2の製品ガラス体回転チャックは、待機状態から、所定直径に達した製品ガラス体の他側を把持して回転させ、かつ、この製品ガラス体を回転させながら前記第1の製品ガラス体回転チャックと同速度で前進移動し、
    さらに、切断された製品ガラス体を解放して後退し製品ガラス体端部近傍を再び把持して前進移動する前記第1の製品ガラス体回転チャックに製品ガラス体を回転させながら引き渡し、再び待機する構造になっていることを特徴とするガラス体連続製造装置。
  2. 母材ガラス体を炉体内にて加熱、軟化させ、母材ガラス体を製品ガラス体とし、これを延伸するガラス体連続製造装置であって、
    水平方向に延設された装置基台と、
    この装置基台に設けられ通過する母材ガラス体を加熱、軟化させる炉体と、
    この炉体の一側に配置され、母材ガラス体の一端側を常時把持し回転させ、かつ、前記装置基台に沿って進退移動可能に設けられ、前記炉体方向に前進移動して母材ガラス体を送る母材ガラス体回転チャックと、
    前記装置基台に設けられ母材ガラス体の他側を支持する母材ガラス体支持部と、
    前記炉体を通過した製品ガラス体の一側端部を適宜把持し回転させ、かつ、前記装置基台に沿って進退移動可能に設けられ、母材ガラス体回転チャックの送り速度より速い延伸速度で移動して製品ガラス体を引き伸ばす第1の製品ガラス体回転チャックと、
    製品ガラス体の他側を適宜把持し回転させ、かつ、前記装置基台に沿って進退移動可能に設けられ、前記第1の製品ガラス体回転チャックの延伸速度と同じ延伸速度で移動して製品ガラス体を引き伸ばす第2の製品ガラス体回転チャックと、
    前記第1の製品ガラス体回転チャックと前記第2の製品ガラス体回転チャックの間に配設され、製品ガラス体を所定の長さに切断する製品ガラス体切断部を有し、
    前記第2の製品ガラス体回転チャックは、製品ガラス体が所定直径になったら製品ガラス体の他側を把持して回転させ、かつ、前記第1の製品ガラス体回転チャックと共に延伸方向に移動中にチャックを解放して、製品ガラス体の延伸を継続しながら製品ガラス体を前記第1の製品ガラス体回転チャックに受け渡すようになっていることを特徴とするガラス体連続製造装置。
  3. 前記炉体と前記第2の製品ガラス体回転チャックの間に、前記炉体から出た製品ガラス体の外径を測定する製品ガラス体外径測定部が設けられ、この製品ガラス体外径測定部からの外径情報に基づき、少なくとも前記第1の製品ガラス体回転チャックまたは第2の製品ガラス体回転チャックによる製品ガラス体の延伸移動速度と母材ガラス体回転チャックによる母材ガラス体の送り速度を制御する制御装置が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のガラス体連続製造装置。
  4. 前記製品ガラス体外径測定部と第1の製品ガラス体回転チャックとの間に設けられ、複数のボールとこれを製品ガラス体の長手方向に収納するハウジングからなる支持ユニットを4個有し、この4個の支持ユニットにより、製品ガラス体の断面において4点を均等角度位置で支持するように配置された製品ガラス体芯出支持部が設けられたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガラス体連続製造装置。
  5. 母材ガラス体を用意し、
    この母材ガラス体を把持し移動する母材ガラス体回転チャックにより、母材ガラス体を所定の送り速度で回転させながら炉体を通して、連続的に加熱、軟化させ、母材ガラス体を製品ガラス体とし、
    この軟化した製品ガラス体の端部を第1の製品ガラス体回転チャックにより把持し回転させて、前記母材ガラス体回転チャックの送り速度より速い延伸速度で移動させて製品ガラス体を引き伸ばし、
    この製品ガラス体が所定直径になったら、第2の製品ガラス体回転チャックにより、製品ガラス体の他側を把持して回転させながら、前記第2の製品ガラス体回転チャックを前記第1の製品ガラス体回転チャックと同じ延伸速度で移動させ、
    前記第2の製品ガラス体回転チャックが所定の位置に達したら製品ガラス体切断部により前記第1の製品ガラス体回転チャックと前記第2の製品ガラス体回転チャック間で所定長さに切断し、
    前記第1の製品ガラス体回転チャックを解放して製品ガラス体を取り出し、そのチャックを後退させて、このチャックにより前記第2の製品ガラス体回転チャックに把持された製品ガラス体の端部を把持し、
    前記第1の製品ガラス体回転チャック及び前記第2の製品ガラス体回転チャックを延伸方向に同速度で移動させ、この移動中に第2の製品ガラス体回転チャックを解放して、製品ガラス体の延伸を継続しながら製品ガラス体の受け渡しを行なわせ、
    第2の製品ガラス体回転チャックを後退させて待機させ、
    製品ガラス体が所定直径になったら、前記第2の製品ガラス体回転チャックにより、製品ガラス体の他側を把持し、これを回転させながら前記第1の製品ガラス体回転チャックと同じ延伸速度で移動させ、
    再び前記第2の製品ガラス体回転チャックが所定の位置に達したら前記製品ガラス体切断部により前記第1の製品ガラス体回転チャックと前記第2の製品ガラス体回転チャック間で所定長さに切断し、
    前記軟化、引き伸ばし、切断及び取り出しの工程を繰り返すことで、母材ガラス体から所定の直径及び長さを有する製品ガラス体を連続的に製造することを特徴とするガラス体連続製造方法。
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