JP2005539119A - 高度に充填された柔軟なポリオレフィン組成物 - Google Patents

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Abstract

重量で:
(I)A)プロピレンホモポリマー、プロピレンコポリマーおよびその混合物から選択される結晶ポリマー画分8〜25重量%;および
B)15〜45%の少なくとも1つのα−オレフィンとプロピレンまたはエチレンとのエラストマーコポリマーであって、室温でのキシレン溶解度が50重量%より大きくそのキシレン可溶画分の固有粘度が3.0〜6.5dl/gの範囲にあるエラストマーコポリマーを少なくとも含むエラストマー画分75〜92重量%;
を含むヘテロ相ポリオレフィン組成物20〜60重量%:ならびに
(II)難燃性無機充填剤および無機の酸化物または塩から選択される無機充填剤40〜80重量%
を含む多量の無機充填剤で充填されたポリオレフィン組成物。

Description

本発明は、多量の無機充填剤を含む柔軟なポリオレフィン組成物に関する。
弾性特性を有する一方で良好な熱可塑性挙動を維持するポリオレフィン組成物は、化学的不活性、機械的特性および無毒性のようなポリオレフィンに独特な貴重な特性のため、多くの応用分野で使用されてきた。さらに、これらは、熱可塑性ポリマーに使用されている同じ技術を用いて完成品に有利に変形することができる。
特に、可撓性ポリマー材料は、包装、押出被膜ならびに電気ワイヤおよびケーブルの被覆に使用されると同様に、医学分野においても広く使用される。
これらの応用の多くで、ポリマーに所望の可撓性特徴を付与するために必要な適当な可塑剤を含有する塩化ビニルポリマーが、現在使用されている。しかしながら、このポリマー生成物は、それが含む可塑剤の疑わしい毒性のため、そして焼却したときにはダイオキシンのような極めて毒性の副生成物を大気中に撒き散らし得るという理由で、ますます増え続ける批判に曝されている。したがって、この材料を、所望の可撓性特徴および透明性に加えて、オレフィンポリマーに独特な化学的不活性および無毒性を有する生成物で置換することは極めて有用である。
良好な熱可塑性挙動を保持する弾性ポリプロピレン組成物は、当該分野において、任意に少量のオレフィンコモノマーを含有してもよいプロピレン、次いでエチレン/プロピレンまたはエチレン/α−オレフィン混合物の逐次共重合により得られてきた。塩化マグネシウムに担持されたハロゲン化チタニウム化合物をベースとする触媒が、この目的のために一般に使用されている。
例えば、EP−A−472 946は、重量部で、
A)10〜50部のアイソタクチックのプロピレンホモポリマーまたはコポリマー;
B)5〜20部の、室温でキシレンに不溶なエチレンコポリマー;および
C)40〜80部の、40重量%より少ないエチレンを含有し、室温でキシレンに可溶であり;該コポリマーの固有粘度が好ましくは1.7〜3dl/gであるエチレン/プロピレンコポリマー
を含む可撓性の弾性プラスチックポリオレフィン組成物を記載している。
この組成物は、(75%伸びにおいて20〜50%、そして100%伸びにおいて約33〜40%の)良好な残留伸び値と関連して、150MPaより低い曲げ弾性率値、20〜35のショアD硬度、および約90のショアA硬度によって証明されるように、比較的可撓性であり、そして良好な弾性特性を有するが;それにもかかわらず、そのような値は、多くの応用に対して完全に満足できるものではない。
水酸化アルミニウムおよびマグネシウムまたは炭酸カルシウムのような鉱物充填剤は、一般に、いくつかの理由、例えば、自消性特性を付与するため、または柔軟な感触および印刷可能性のような応用に関連する物理的特性を向上させるために、ポリオレフィン組成物中に高濃度レベルで使用される。
これら鉱物充填剤の主たる短所は、特に難燃剤の場合のように機能的根拠に基づいて使用されるとき、非常に高い配合が必要なことである。要求される難燃性のクラスによって、最大65〜70重量%の充填剤が、ポリオレフィン中で適当な効果に達するために必要とされ得る。通常、このことは、そのような高レベルの充填剤の添加および分散に困難を伴うポリマーの加工に対して、および化合物の物理−機械的特性、すなわちより低い破断点伸び、より低い破断点引張強さおよびより高い脆性に対して高度にマイナスの影響を有する。
EP1 043 733は、難燃性無機充填剤を含有するポリマー材料をベースとする被膜層を有する自消性電気ケーブルを記載しており;このポリマー材料は、α−オレフィンと共重合されたエチレンをベースとする少なくとも45重量%のエラストマー相、およびプロピレンをベースとする熱可塑性相を有するヘテロ相(heterophase)コポリマーを含む。これらの組成物は大量の難燃性充填剤を組み込む一方、非常に高レベルの充填剤は、ポリマー材料の物理−機械的特性にマイナスに影響し、そして特に低い伸び値をもたらす。その結果、最終産物は、屋根材、膜、およびケーブルのような種々の応用にもはやふさわしくない。
上記応用において可塑化PVCに対抗するためには、低い曲げ弾性率値および硬度値を有し、物理的および機械的特性、特に破断点伸び、破断点応力、および残留伸びの劣化なしに大量の充填剤を組み込むことが可能である可撓性ポリオレフィン組成物を提供することが必要である。
より可撓性の弾性プラスチックポリオレフィン組成物は、国際出願WO03/011962に記載されており、重量で、
A)プロピレンホモポリマーおよびC4-8α−オレフィンとのプロピレンコポリマーから選択される結晶性ポリマー画分8〜25%;
B)2つの異なるプロピレンエラストマーコポリマーを含むエラストマー画分、より具体的には、(1)プロピレンと15〜32%のC4-8α−オレフィンとの第1のエラストマーコポリマー;および(2)プロピレンと32%より多く45%までのC4-8α−オレフィンとの第2のエラストマーコポリマーを、1:5〜5:1の範囲とする(1)/(2)重量比で含むエラストマー画分75〜92%
を含む。
これらのポリオレフィン組成物は、60MPaより低い曲げ弾性率、90より低いショアA硬度、および35%より低い100%での残留伸びを有する。この書類に記載された組成物は、充填剤の適切な量を含有していない。
本発明者は、予期せずに、特定の可撓性ポリオレフィン組成物が、その物理−機械的特性をあいまいにすることなく、特に低い硬度値および曲げ弾性率値、高い破断点伸び値および低い残留伸び値を保持しつつ、高量の無機充填剤を充填することが可能であることを見出した。したがって、本発明の目的は、
(I)次の画分:
A)(i)室温でのキシレン溶解度が10重量%より低いプロピレンホモポリマー;
(ii)室温でのキシレン溶解度が15重量%より低く、少なくとも85重量%のプロピレンを含有するプロピレンと式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとのコポリマー;
(iii)(i)と(ii)との混合物:
から選択される結晶性ポリマー画分8〜25重量%;
B)室温でのキシレン溶解度が50重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が3.0〜6.5dl/gの範囲にある任意に0.5〜5重量%のジエンを含有してもよい15〜45%の式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとプロピレンまたはエチレンとのエラストマーコポリマーを少なくとも含むエラストマー画分75〜92重量%;
を含むヘテロ相ポリオレフィン組成物20〜60重量%
および
(II)難燃性無機充填剤および無機の酸化物または塩から選択される無機充填剤40〜80重量%
を含む高度に充填された柔軟なポリオレフィン組成物である。
本発明の高度に充填された柔軟なポリオレフィン組成物は、好ましくは、90より低いショアA硬度、400%より高い破断点伸び(ASTM D638)、4MPa以上の破断点引張強さ(ASTM D638)および35%より低い100%での残留伸びを有する。
発明の詳細な説明
本発明の高度に充填されたポリオレフィン組成物は、非常に低い曲げ弾性率値および可撓性挙動を維持しそして同時に充填剤によって付与された特性、例えば難燃性充填剤の場合には自消性特性を発揮しつつ、ヘテロ相ポリオレフィン組成物中に含有される高量の無機充填剤を組み込みそして保持することができる。これは、ほとんどのケーブル応用、屋根材応用、および柔軟な敷布材に必須である。
さらに、本発明の組成物は、引張強さにおいて、先行技術において公知の充填された組成物によって示される値より高い破断点伸び値を示す。最後に、本発明の組成物は、伸張されたとき特に、良好な弾性特性が賦与される。
本発明の高度に充填された柔軟なポリオレフィン組成物は、20〜60重量%、好ましくは30〜50重量%、そしてさらにより好ましくは30〜35重量%の次の画分を含むヘテロ相ポリオレフィン組成物(I)を含む:
A)(i)室温でのキシレン溶解度が10重量%より低いプロピレンホモポリマー;
(ii)室温でのキシレン溶解度が15重量%より低く、少なくとも85重量%のプロピレンを含有する、プロピレンと式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとのコポリマー;
(iii) (i)と(ii)との混合物
から選択される結晶性ポリマー画分を8〜25重量%、好ましくは10〜20重量%、さらにより好ましくは12〜18重量%;
B)室温でのキシレン溶解度が50重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が3.0〜6.5dl/gを範囲にし、任意に0.5〜5重量%のジエンを含有してもよい、15〜45重量%の式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとプロピレンまたはエチレンとのエラストマーコポリマーを少なくとも含む、75〜92重量%、好ましくは80〜90重量%、さらにより好ましくは82〜88重量%のエラストマー画分。
結晶性ポリマー画分(A)において、ホモポリマー(i)は、室温でのキシレン溶解度が好ましくは5重量%より低く、さらにより好ましくは3重量%より低い。
「室温」とは、本明細書中では約23℃の温度を意味する。
プロピレンのコポリマー(ii)は、好ましくは少なくとも90重量%のプロピレンを含有し、そして室温でのキシレン溶解度が好ましくは10重量%より低く、さらに好ましくは8重量%より低い。α−オレフィンは好ましくはエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチルペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、またはそれらの組合せであり、さらにより好ましくは プロピレンのコポリマー(ii)はプロピレンとエチレンとのコポリマーである。
ヘテロ相ポリオレフィン組成物(I)のエラストマー画分(B)は好ましくは、20〜40重量%のα−オレフィンを含有し、室温でのキシレン溶解度が80重量%より大きく、4.0〜5.5dl/gの範囲にあるキシレン可溶画分の固有粘度を有する。
「エラストマー」とは、本明細書中で、室温でのキシレン溶解度が50重量%より大きい、低い結晶化度を有するかまたは非晶質のポリマーを意味する。
本発明の組成物の好ましい実施形態によれば、本発明のポリオレフィン組成物のエラストマー画分(B)は、第1のエラストマーコポリマー(1)および第2のエラストマーコポリマー(2)を含む。
さらに好ましくは、このエラストマー画分は、
(1)任意に0.5〜5重量%のジエンを含有してもよい、プロピレンと式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとの第1のエラストマーコポリマー(この第1のエラストマーコポリマーは、15〜32重量%、好ましくは20〜30重量%のα−オレフィンを含有し、室温でのキシレン溶解度が50重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が3.0〜5.0dl/gの範囲にある);および
(2)任意に0.5〜5重量%のジエンを含有してもよい、プロピレンと式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとの第2のエラストマーコポリマー(この第2のエラストマーコポリマーは、32重量%より多く45重量%まで、好ましくは35〜40重量%のα−オレフィンを含有し、室温でのキシレン溶解度が80重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が4.0〜6.5dl/gの範囲にある)
を含み、(1)/(2)重量比が1:5〜5:1、好ましくは1:2〜4:1、より好ましくは1:1〜2:1を範囲とする。
第1のエラストマーコポリマー(1)は好ましくは、プロピレンと、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンから選択される少なくとも1つのα−オレフィンとのコポリマーである。なおより好ましくはα−オレフィンはエチレンである。第1のエラストマーコポリマー(1)は、室温でのキシレン溶解度が50重量%より大きく、好ましくは70重量%より大きく、さらに好ましくは80重量%より大きく、そしてそのキシレン可溶画分の固有粘度は3.0〜5.0dl/g、より好ましくは3.5〜4.5dl/g、さらにより好ましくは3.8〜4.3dl/gの範囲である。
第2のエラストマーコポリマー(2)は好ましくは、プロピレンと、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンから選択される少なくとも1つのα−オレフィンとのコポリマーである。さらにより好ましくはα−オレフィンはエチレンである。第2のエラストマーコポリマー(2)は、室温でのキシレン溶解度が80重量%より大きく、好ましくは85重量%より大きく、そしてそのキシレン可溶画分の固有粘度は4.0〜6.5dl/g、好ましくは4.5〜6.0dl/g、より好ましくは5.0〜5.7dl/gの範囲である。
エラストマー画分(B)のコポリマー(1)および(2)を生成するためのプロピレンとエチレンもしくは別のα−オレフィンまたはその組合せとの共重合は、ジエン(共役であってもなくても)、例えば、ブタジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエンおよびエチリデン−ノルボルネン−1の存在下で起こり得る。ジエンは、存在するときには、画分(B)の重量に対して0.5〜5重量%の量で含有される。
ヘテロ相ポリオレフィン組成物(I)は、ポリα−オレフィン配列、好ましくはポリエチレン配列に由来する結晶化度を、エラストマーコポリマー(B)(1)および(2)の重合中におけるそのような配列の部分形成によって示し得る。この結晶化度は、示差走査熱量(DSC)分析により、ポリα−オレフィン配列に由来する融解熱(例えば、PEエンタルピー)を測定することによって検出することができ;DSCにおいて、この組成物は、結晶性PE相、すなわち結晶型の(CH2)n配列に帰する(少なくとも一つの)溶融ピークを示し得る。本発明の組成物において、130℃より下に存在し、ポリエチレン配列に帰するピークの融合熱は、好ましくは3J/gより大きい。
本発明の好ましい実施形態によれば、ヘテロ相ポリオレフィン組成物(I)は、250〜7,000ミクロンの平均直径、30秒より低い流動性、および0.4g/mlより高い嵩密度(圧縮時(compacted))を有する球状粒子の形態にある。
ヘテロ相ポリオレフィン組成物(I)は、直前の重合反応で形成されるポリマー材料の存在下に行なわれるそれぞれの逐次重合を伴う少なくとも2つの逐次重合段階における逐次重合により調製され得る。重合段階は、チーグラー−ナッタおよび/またはメタロセン触媒の存在下で実施してもよい。
好ましい実施形態によれば、すべての重合段階が、トリアルキルアルミニウム化合物、必要に応じて電子供与体、ならびに無水塩化マグネシウムに担持されたTiのハライドまたはハロゲン−アルコラートおよび電子供与体化合物を含む固体触媒成分を含む触媒の存在下で行なわれる。この固体触媒成分は、200m2/gより小さい(BETにより測定される)表面積および0.2ml/gより高い(BETにより測定される)多孔度を有する。
上記の特徴を有する触媒は、特許文献で周知であり:USP 4,399,054およびEP−A−45 977に記載の触媒が特に有利である。他の例はUSP 4,472,524に見出し得る。
重合プロセスは、国際出願WO03/011962に詳細に記載されており、その内容を本明細書に引例として組み込まれる。
当該触媒に使用される固体触媒成分は、電子供与体(内部供与体)として、エーテル類、ケトン類、ラクトン類、N、Pおよび/またはS原子を含む化合物、ならびにモノ−およびジカルボン酸のエステル類からなる群より選択される化合物を含む。
特に適切な電子供与体化合物はジイソブチル、ジオクチル、ジフェニルおよびベンジルブチルフタル酸エステルのようなフタル酸エステル類である。
特に好適な他の電子供与体は、式:
Figure 2005539119
(式中、RIおよびRIIは、互いに同一であるかまたは異なり、C1〜C18アルキル、C3〜C18シクロアルキルまたはC7〜C18アリール基であり;RIIIおよびRIVは、互いに同一であるかまたは異なり、C1〜C4アルキル基である)
の1,3−ジエーテル類であるか、あるいは2位の炭素原子が、5、6、もしくは7個の炭素原子から形成されそして2つもしくは3つの不飽和を含む環式もしくは多環式構造に属する1,3−ジエーテル類である。
この型のエーテルはEP−A−361 493およびEP−A−728 769に記載されている。
ジエーテルの代表例は、2−メチル−2−イソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジイソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−2−シクロペンチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプロピル−2−イソアミル−1,3−ジメトキシプロパン、および9,9−ビス(メトキシメチル)フルオレンである。
上記触媒成分の調製は公知の方法に従って実施される。
例えば、(特に球状粒子の形態にある)MgCl2・nROH付加物(ここで、nは一般に1〜3を範囲とし、ROHはエタノール、ブタノールまたはイソブタノールである)を、電子供与体化合物を含有する過剰のTiCl4と反応させる。一般に、反応温度は80℃と120℃の間に含まれる。次いで、固形物を単離し、電子供与体化合物の存在下または非存在下でTiCl4ともう一度反応させ:次いで、分離し、すべての塩素イオンが消失するまで炭化水素で洗浄する。
固体触媒成分において、チタニウム化合物(Tiと表す)は一般に0.5〜10重量%の量で存在する。固体触媒成分に固着維持される電子供与体化合物の量は、一般に、ジハロゲン化マグネシウムに対し、5〜20モル%である。
固体触媒成分の調製に使用することができるチタニウム化合物は、チタニウムのハライドおよびハロゲンアルコラートである。四塩化チタニウムが好ましい化合物である。
上記の反応は、活性型のマグネシウムハライドを結果として形成する。マグネシウムカルボキシレート類のようなハライド以外のマグネシウム化合物から出発して活性型のマグネシウムハライドの形成を引き起こす他の反応は文献に公知である。
共触媒として使用されるAl−アルキル化合物は、Al−トリエチル、Al−トリイソブチル、Al−トリ−n−ブチルのようなAl−トリアルキル類、およびOもしくはN原子またはSO4もしくはSO3基を介して互いに結合した2以上のAl原子を含有する直鎖または環式のAl−アルキル化合物を含む。一般に、Al−アルキル化合物は、Al/Ti比が1〜1000であるような量で使用される。
外部供与体として使用することができる電子供与体化合物には、安息香酸アルキルのような芳香族酸エステル、特に少なくとも1つのSi−OR結合(ここで、Rは炭化水素基である)を含有するケイ素化合物が含まれる。
ケイ素化合物の例は、(tert−ブチル)2Si(OCH3)2、(シクロヘキシル)(メチル)Si(OCH3)2、(フェニル)2Si(OCH3)2および(シクロペンチル)2Si(OCH3)2である。上記の式を有する1,3−ジエーテル類もまた有利に使用することができる。内部供与体がこれらのジエーテルの1つであれば、外部供与体は省略することができる。
固体触媒成分は、好ましくは200m2/gより小さい、より好ましくは80〜170m2/gの範囲にある(BETにより測定される)表面積、および、好ましくは0.2ml/gより大きい、より好ましくは0.25〜0.5ml/gの(BETにより測定される)多孔度を有する。
触媒を炭化水素溶媒中の懸濁液中に維持し、そして室温〜60℃の温度で重合させ、このようにして触媒重量の0.5〜3倍の量のポリマーを生成する少量のオレフィンと触媒を、予め接触(予備重合)させてもよい。この操作はまた液体モノマー中でも実行することができ、この場合、触媒重量の1000倍の量のポリマーが生成する。
上記の触媒を使用することにより、ポリオレフィン組成物は、約250〜7,000ミクロンの平均直径、30秒より低い流動性および0.4g/mlより大きい嵩密度(圧縮時)を有する粒子を球状形態で得られる。
ヘテロ相ポリオレフィン組成物(I)を調製するために使用し得る他の触媒は、USP5,324,800およびEP−A−0 129 368に記載されるようなメタロセン型触媒であり;例えばUSP5,145,819およびEP−A−0 485 823に記載されているような架橋したビス−インデニルメタロセンが特に有利である。別のクラスの好適な触媒は、EP−A−0 416 815、EP−A−0 420 436、EP−A−0 671 404、EP−A−0 643 066およびWO91/04257に記載されているようないわゆる幾何学的に圧迫された触媒形状(constrained geometry catalysts)の触媒である。これらメタロセン化合物は、エラストマーコポリマー(B)(1)および(B)(2)を生成するために有利に使用することができる。
好ましい実施形態によれば、本発明の重合方法は、すべてがチーグラー−ナッタ触媒の存在下で実施される3段階を含む。第1段階において、関連するモノマーを重合させて画分(A)を形成させ;第2段階において、プロピレンとα−オレフィンとそして必要に応じてジエンとの混合物を重合させてエラストマーコポリマー(B)(1)を形成させ;そして第3段階において、エチレンまたはプロピレンとα−オレフィンとそして必要に応じてジエンとの混合物を重合させてエラストマーコポリマー(B)(2)を形成させる。
重合段階は液相中、気相中または液−気相で起こってもよい。好ましくは、結晶性ポリマー画分(A)の重合は、(例えば、希釈剤として液体プロピレンを使用して)液体モノマー中で実施されるが、一方、エラストマーコポリマー(B)(1)および(B)(2)の共重合段階は、プロピレンの部分脱気泡を除く中間段階なしに、気相中で実施される。最も好ましい実施形態によれば、3つの逐次重合段階のすべてが、気相中で実施される。
結晶性ポリマー画分(A)の調製のための重合段階およびエラストマーコポリマー(B)(1)および(B)(2)の調製における反応温度は、同じであるかまたは異なることができ、好ましくは40℃〜90℃であり;より好ましくは反応温度は、画分(A)の調製において50〜80℃、成分(B)(1)および(B)(2)の調製において40〜80℃の範囲である。
画分(A)を調製するための重合段階の圧力は、液体モノマー中で行なうときは、使用される操作温度における液体プロピレンの蒸気圧に匹敵する圧力である。その圧力は、触媒混合物を供給するために使用される少量の不活性希釈剤の蒸気圧によって、必要に応じてモノマーの過圧によって、そして分子量調節剤として使用される水素によって、改変され得る。
重合圧力は好ましくは、液相で行なわれるとき、33〜43バールの範囲であり、気相で行なわれるとき、5〜30バールの範囲である。2つの段階に関する滞留時間は、画分(A)と(B)との間の所望の比に依存し、通常15分〜8時間の範囲にすることができる。連鎖移動剤(例えば、水素またはZnEt2)のような当該分野において公知である従来の分子量調節剤を使用してもよい。
本発明の高度に充填されたポリオレフィン組成物は、難燃性無機充填剤および無機の酸化物または塩から選択される無機充填剤(II)を、40〜80重量%、好ましくは50〜70重量%、さらにより好ましくは65〜70重量%含む。
自消性特性が要求される応用では、好ましい難燃性無機充填剤は、例えば、水酸化マグネシウムMg(OH)2、水酸化アルミニウムAl(OH)3、アルミナ三水和物Al23・3H2O、炭酸マグネシウム水和物、炭酸マグネシウムMgCO3、炭酸マグネシウムカルシウム水和物、炭酸マグネシウムカルシウム、またはこれらの混合物のような金属、特にCa、AlまたはMgの水酸化物、酸化物の水和物、塩または塩の水和物である。Mg(OH)2、Al(OH)3、Al23・3H2Oおよびこれらの混合物が特に好ましい。
金属水酸化物、特にマグネシウムおよびアルミニウムの水酸化物は、0.1〜100μmの間、好ましくは0.5と10μmの間の範囲にあり得るサイズを有する粒子の形態で好ましくは使用される。
本発明による特に好ましい1つの無機充填剤は、水滑石などのような水酸化マグネシウムをベースにする鉱物を粉砕することにより得られる天然の水酸化マグネシウムである。水滑石は、それ自体で、またはより頻繁には方解石、アラゴナイト、タルク、またはマグネサイトのような他の鉱物との組合せで天然に見出される。水滑石は、公知の技術に従って、湿潤または乾燥条件下で、好ましくはポリグリコール類などのような粉砕補助剤の存在下で粉砕することができる。粉砕生成物の比表面積は、一般に5〜20m/g、好ましくは6〜15m/gの範囲である。このようにして得られる水酸化マグネシウムは、引き続いて、1〜15μm、好ましくは1.5〜5μmの範囲とする平均粒子径、および1.5μmより小さい直径の粒子が全体の10%より多くを構成せず、そして20μmより大きい直径を有する粒子が全体の10%より多くを構成しないような粒子サイズ分布を得るために、例えば篩い分けによって分粒することができる。
一般に、天然の水酸化マグネシウムは、Fe、Mn、Ca、Si、Vなどのような他の金属の塩、酸化物および/または水酸化物に由来する種々の不純物を含有する。そのような不純物の量および性質は出発材料の起源に依存する。純度は一般に80〜98重量%の間である。
充填剤は、被膜された粒子の形態で有利に使用することができる。好ましく用いられる被膜材料は、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、およびマグネシウムまたは亜鉛のステアリン酸塩またはオレイン酸塩のような8〜24個の炭素原子を含有する飽和または不飽和の脂肪酸およびその金属塩である。
無機の酸化物または塩は、好ましくは、CaO、TiO2、Sb23、ZnO、Fe23、CaCO3、BaSO4およびそれらの混合物から選択される。
本発明による高度に充填された柔軟なポリオレフィン組成物は、当該技術分野で公知の方法に従って、ポリマー成分、充填剤、および必要に応じてさらなる添加剤を混合することによって調製し得る。例えば、成分は、バンバリーミキサーのような接線ローター(tangential rotor)を有するか、または相互貫入ローター(interpenetrating rotor)を有する内部ミキサー中、あるいはBussミキサーのような連続ミキサーまたは同時回転もしくは逆回転する二軸スクリューミキサー中で混合してもよい。
非常に低い曲げ弾性率値を有する本発明の高度に充填された柔軟なポリオレフィン組成物は、大量の充填剤を組み込むことができると同時に、充填されていないそしてより小さい可撓性の組成物の物理的および機械的特性を保持することが可能である。
より具体的には、本発明のポリオレフィン組成物は、好ましくは90より低い、より好ましくは85より低いショアA硬度;好ましくは400%より高い、より好ましくは450%より高い破断点伸び(ASTM D638);好ましくは4MPa以上、より好ましくは5MPaより高い破断点引張強さ(ASTM D638);および35%より低い、より好ましくは30%より低い100%での残留伸びを備えている。
さらに、本発明のポリオレフィン組成物は、好ましくは60MPaより低い、より好ましくは10〜50MPaの曲げ弾性率を有する。
本発明の高度に充填されたポリオレフィン組成物のさらなる特徴は、特に伸張されたときに、非常に良好な弾性特性を保持することが可能であること、具体的には3:1(すなわち200%)の伸張後、好ましくは20%より低い、より好ましくは15%より低い100%での残留伸び値を示すことである。
本発明のポリオレフィン組成物は、可塑化されたPVCの代用としての応用が見出される。
自消性特性が必要とされる分野では、本発明の組成物は、可塑化されたPVCの代わりに、強化されたおよび強化されていない屋根材膜、産業用ケーブルのための内部充填物、ケーブル外装材、ならびに接着テープのような応用に用いられ得る。
難燃性を必要としない場合、本発明の組成物は、強化材と結合または非結合した、非難燃性柔軟膜(例えば、広告垂れ幕、ライナー、防水布、スポーツウェアおよび安全衣類)中に、および合成皮革として有利に用いられ得る。さらに、本組成物は、包装および押出被膜に用いられ得る。
したがって、本発明はさらに、上記のポリオレフィン組成物を含む物品を対象にする。
当該技術分野で通常用いられている従来の添加物は、本発明の高度に充填された柔軟なポリオレフィン組成物に添加され得る。
例えば、無機充填剤とヘテロ相ポリマー組成物との間の相溶性を高めるため、カップリング剤を使用し得;該カップリング剤は、飽和シラン化合物もしくは少なくとも1つのエチレン不飽和を含有するシラン化合物、エチレン不飽和を含有するエポキシド、有機チタネート、少なくとも1つのエチレン不飽和を含有するモノ−もしくはジカルボン酸、または無水物もしくはエステルのようなそれらの誘導体であり得る。
カップリング剤として使用することができる、少なくとも1つのエチレン不飽和を含有するモノカルボン酸もしくはジカルボン酸またはそれらの誘導体は、例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸など、およびそれらから誘導される無水物もしくはエステルまたはそれらの混合物である。無水マレイン酸が特に好ましい。
カップリング剤は、そのままか、あるいは(例えばEP−A−530 940に記載のような)ラジカル反応によりポリオレフィン例えばポリエチレン、またはエチレンとα−オレフィンとのコポリマーに、予めグラフトして使用することができる。グラフトされるカップリング剤の量は、一般に100重量部のポリオレフィンに対して、0.05と5重量部との間、好ましくは0.1〜2重量部で含まれる。無水マレイン酸でグラフトされたポリオレフィンは、例えばバセル(Basell)によるクェストロン(Qestron)市販品として一般に入手可能である。
あるいは、上記のカルボン酸もしくはエポキシ型のカップリング剤(例えば無水マレイン酸)またはエチレン不飽和を含有するシラン(例えばビニルトリメトキシシラン)は、ラジカル開始剤と組み合わせて混合物に添加して、その相溶化剤をポリマー材料に直接グラフトさせることができる。使用可能な開始剤は、tert−ブチルパーベンゾエート、ジクミルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシドなどのような有機過酸化物である。この技術は例えばUSP4,317,765に記載されている。
混合物に添加されるカップリング剤の量は、使用されるカップリング剤の性質および添加される難燃性充填剤の量によって変化し得、高度に充填されたポリオレフィン組成物の総重量に対して、好ましくは0.01〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%、さらにより好ましくは1〜3重量%の範囲である。
異なる応用に必要とされる特性に依存して、本発明の組成物は、エチレン/プロピレンコポリマー(EPR)、エチレン/プロピレン/ジエン ターポリマー(EPDM)、エチレンとC4〜C12α−オレフィンとのコポリマー(例えば、エンゲージ(Engage(商標))の名称で市販されているもののようなエチレン/1−オクテンコポリマー)およびそれらの混合物のような他のエラストマーポリマーと組み合わせて用いられ得る。このようなエラストマーポリマーは、組成物全体の5〜80重量%の量で存在し得る。
オレフィンポリマーに通常に使用される、加工助剤、潤滑剤、成核剤、伸展油(extension oil)、有機および無機の顔料、抗酸化剤、ならびにUV保護剤のような従来の添加物を添加してもよい。
ポリマー材料に通常添加される加工助剤は、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、パラフィンワックス、合成油およびシリコーンゴムである。
好適な抗酸化剤の例は、重合トリメチルジハイドロキノリン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチル)フェノール、ペンタエリスリチルテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]および2,2’−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]である。
使用され得る他の充填剤は、例えば、ガラス粒子、ガラス繊維、焼成カオリンおよびタルクである。
次の分析方法を、本発明に記載されている特性を決定するために使用した。
特性 方法
コモノマー含量(重量%) I.R.分光法
固有粘度 135℃のテトラヒドロナフタレン中で測定
メルトフローレート(230℃、2.16kg) ASTM D1238、条件L
メルトフローレート(230℃、21.6kg) ASTM D1238
ショアA硬度 ASTM D2240
100%での残留伸び 温度制御された伸張ロールを備えた19mm、21L/D”可塑剤押出器で押出されたバンドに対してASTM D412。10±2mm幅、100mm長の1mm厚押出バンドを、非伸張バンドに使用した。伸張バンドは、0.7±0.1mm厚、10±2mm幅、100mm長であった。
破断点引張強さおよび
破断点伸び (1)1mm厚のフラットダイを備えるブラベンダー30mm、25L/D”単一スクリュー押出器で押し出されたシートから得られ、機械方向に切断された1mm厚の標本タイプIVに対してASTM D638。
(2)温度制御された伸張ロールを備える19mm、21L/D”可塑剤押出器で押し出されたバンドに対してASTM D882。非伸張バンドは、10±2mm幅、100mm長、約1mm厚であった。一方、伸張バンドは、50mmスパンで、10±2mm幅、100mm長、0.7±0.1mm厚であった。
引張ヒステリシス曲線 50mmの当初スパンで作成され、伸び100%および伸び速度500mm/分を課せられた、0.7±0.1mm、10±2mm幅、100mm長の押出し伸張バンドに対して力量計を使用。
室温でのキシレン溶解度(重量%)の測定:
2.5gのポリマーを、(135℃で)250mlのキシレンに激しい撹拌下で溶解した。20分後、溶液を撹拌下で25℃まで冷却し、次いで30分間静置した。沈降物をろ紙を用いてろ過し、溶液を窒素気流下で蒸発させ、残留物を真空下、80℃で、一定重量に達するまで乾燥した。次いで、室温でキシレンに可溶なポリマーの重量パーセントを算出した。室温でキシレンに不溶なポリマーの重量パーセントを、そのポリマーのアイソタクチック指数とみなした。この値は、沸騰n−ヘプタンでの抽出により測定されたアイソタクチック指数に実質的に対応した。これは、ポリプロピレンのアイソタクチック指数を構成する定義による。
実施例で使用した物質
HPO−1:国際出願WO03/011962の実施例3で調製されたような、プロピレンと3.3重量%エチレンとの結晶性コポリマーを15重量%、およびプロピレンとエチレンとのエラストマー画分85重量%を含むヘテロ相ポリオレフィン組成物。
HPO−2:ペレット化の間に過酸化物処理によりHPO−1を僅かにビスブレーキングすることによって得られる、0.6g/10分のMFR(230℃、2.16kg)を有するヘテロ相ポリオレフィン組成物。
Hifax CA10A:プロピレンと3.3重量%エチレンとの結晶性コポリマーを31重量%およびプロピレンとエチレンとのエラストマー画分を69重量%含み、バセル ポリオレフィンズ(Basell Polyolefins)により市販されているヘテロ相ポリオレフィン組成物。
Mg(OH)2(1):3.3μmの平均粒子サイズおよび広い粒子サイズ分布を有する天然水酸化マグネシウム(水滑石)である、Nuova SimaによるHydrofy GS1.5。
Mg(OH)2(2):0.7μmの平均粒子サイズを有する合成水酸化マグネシウム。
CaCO3:2.7μmの平均粒子サイズおよび狭い粒子サイズ分布を有する炭酸カルシウム。
加工助剤:Condeaより供給されている、低分子量の内部ポリオレフィンPIO8。
安定化剤:Cibaより市販されている、Irganox B225。
実施例1および2
本発明による高度に充填されたポリオレフィン組成物を、表1に記載したヘテロ相ポリオレフィン組成物および無機充填剤をBUSS 70コニーダー(co-kneader)中でブレンドすることにより得た。これらの組成物の機械的特性を表1に記載する。
比較例1
ヘテロ相ポリマー組成物がHifax CA10Aであることを除いて実施例1〜2で調製したものと同様なポリオレフィン組成物を得た。
この組成物の機械的特性および弾性特性を表1に報告する。
比較例2〜4
純粋なヘテロ相ポリオレフィン組成物を、比較のために、鉱物充填剤を添加せずに試験した。これらの組成物の機械的特性および弾性特性を表1に報告する
Figure 2005539119
得られたデータを実施例1〜2および比較例1で得られたものと比較することによって、充填された組成物はすべて、比較的低い破断点伸び値を保持するが、本発明による組成物(実施例1および2)は、先行技術の充填された組成物(比較例1)のものより有意に高い破断点応力値を示すことが明らかである。
事実、高度に充填された組成物はすべて、同様に低い破断点応力(4.7MPa Hifax Ca10A、5.0MPa HPO−1、4.0MPa HPO−2)を示すが、破断点伸びは、HPO−1およびHPO−2の両方に対しては驚くほど高く(それぞれ479%および646%)維持される、一方、Hifax CA10Aに対しては明らかに劣化する(223%)。
したがって、本発明の組成物は、高量の充填剤がヘテロ相ポリオレフィン組成物の弾性特性を劣化させないという事実により、高い延性特性を示す。
実施例3〜5
本発明による高度に充填されたポリオレフィン組成物を、表2に記載したヘテロ相ポリオレフィン組成物、異なる種類の無機充填剤およびその他の成分をBUSS 70コニーダー中でブレンドすることにより得た。
非伸張バンドおよび(温度制御された伸張ロールを備える19mm、21L/D”可塑剤押出器で、3:1の伸張比で作成された)伸張バンドの両方で測定された、これらの組成物の機械的特性および弾性特性を表2に記載する。
比較例5
ヘテロ相ポリマー組成物がHifax CA10Aであることを除いて実施例3で調製したものと同様なポリオレフィン組成物を得た。非伸張バンドおよび(温度制御された伸張ロールを備える19mm、21L/D”可塑剤押出器で、3:1の伸張比で作成された)伸張バンドの両方で測定された、この組成物の機械的特性および弾性特性を表2に記載する。
Figure 2005539119
上記の結果は、本発明のポリオレフィン組成物における多量の充填剤の存在が、当該分野の技術水準で公知の組成物とは異なり、弾性特性を劣化させないことを証明する。確かに、本発明の高度に充填された柔軟なポリオレフィン組成物の残留伸びデータ(実施例3)は、非伸張および伸張の両方とも(それぞれ32%および15%)、比較例5の高度に充填された組成物のデータ(それぞれ53%および33%)のほぼ半分である。
さらに、冷却伸張後、本発明の高度に充填されたポリオレフィン組成物は、弾性バンドのように挙動することが観察された。
この挙動は、図1において報告したヒステリシス曲線を測定することによって確証された。散逸エネルギー(これは荷重曲線と除重曲線との間の面積である)は、先行技術の充填された組成物の曲線(比較例5)において、実施例3に対応する組成物と比較してはるかに高い(それぞれ87%対71%)。さらに、比較例5の組成物の残留伸び率(0荷重時の除重曲線)は実施例3に対応するものより大きい(35%対20%)。これらの数値は、本発明による高度に充填されたポリオレフィン組成物のバンドにおいて冷却伸張後に観察された弾性挙動を裏付ける。
実施例3および比較例5の引張ヒステリシス曲線を示す図である。

Claims (15)

  1. 重量で:
    (I)次の画分:
    A)(i)室温でのキシレン溶解度が10重量%より低いプロピレンホモポリマー;
    (ii)室温でのキシレン溶解度が15重量%より低く、少なくとも85重量%のプロピレンを含有するプロピレンと式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとのコポリマー;
    (iii)(i)と(ii)との混合物:
    から選択される結晶性ポリマー画分8〜25重量%;
    B)室温でのキシレン溶解度が50重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が3.0〜6.5dl/gの範囲にある任意に0.5〜5重量%のジエンを含有してもよい15〜45%の式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとプロピレンまたはエチレンとのエラストマーコポリマーを少なくとも含むエラストマー画分75〜92重量%;
    を含むヘテロ相ポリオレフィン組成物20〜60重量%
    および
    (II)難燃性無機充填剤および無機の酸化物または塩から選択される無機充填剤40〜80重量%
    を含むポリオレフィン組成物。
  2. 30〜50重量%のヘテロ相ポリオレフィン組成物(I)および50〜70重量%の無機充填剤(II)を含む、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  3. ヘテロ相ポリオレフィン組成物(I)が重量で次の画分:
    A)(i)室温でのキシレン溶解度が5重量%より低いプロピレンホモポリマー;
    (ii)室温でのキシレン溶解度が10重量%より低く、少なくとも90重量%のプロピレンを含有する、プロピレンと式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとのコポリマー;
    (iii)(i)と(ii)との混合物;
    から選択される結晶性ポリマー画分10〜20%;
    B)室温でのキシレン溶解度が80重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が4.0〜5.5dl/gの範囲にある任意に0.5〜5重量%のジエンを含有してもよい20〜40%の式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとプロピレンまたはエチレンとのエラストマーコポリマーを少なくとも含むエラストマー画分80〜90%
    を含む、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  4. ヘテロ相ポリオレフィン組成物(I)において、式H2C=CHRのα−オレフィンが、好ましくは、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチルペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンおよびそれらの組合せから選択される、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  5. エラストマー画分(B)が:
    (1)任意に0.5〜5重量%のジエンを含有してもよい、プロピレンと式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとの第1のエラストマーコポリマー(この第1のエラストマーコポリマーは、15〜32重量%のα−オレフィンを含有し、室温でのキシレン溶解度が50重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が3.0〜5.0dl/gの範囲にある);および
    (2)任意に0.5〜5重量%のジエンを含有してもよい、プロピレンと式H2C=CHR(式中、RはHまたはC2-10の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルである)の少なくとも1つのα−オレフィンとの第2のエラストマーコポリマー(この第2のエラストマーコポリマーは、32重量%より多く45重量%までのα−オレフィンを含有し、室温でのキシレン溶解度が80重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が4.0〜6.5dl/gの範囲にある)
    を含み、(1)/(2)重量比が1:5〜5:1を範囲とする、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  6. エラストマー画分(B)において、プロピレンの第1のエラストマーコポリマー(1)が、20〜30重量%のα−オレフィンを含有し、室温でのキシレン溶解度が70重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が3.5〜4.5dl/gの範囲にあり;そして、プロピレンの第2のエラストマーコポリマー(2)が、35〜40重量%のα−オレフィンを含有し、室温でのキシレン溶解度が85重量%より大きく、そのキシレン可溶画分の固有粘度が4.5〜6.0dl/gを範囲とし;
    (1)/(2)重量比が1:2〜4:1を範囲とする、請求項5に記載のポリオレフィン組成物。
  7. α−オレフィンが、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンから選択される、請求項5または6に記載のポリオレフィン組成物。
  8. トリアルキルアルミニウム化合物、必要に応じて電子供与体、ならびに無水塩化マグネシウムに担持されたTiのハライドまたはハロゲン−アルコラートおよび電子供与化合物を含む固体触媒成分を含む触媒の存在下で実施される、少なくとも2段階の逐次重合によって組成物を得ることができる、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  9. 固体触媒成分が、200m2/gより小さい(BETにより測定される)表面積および0.2ml/gより高い(BETにより測定される)多孔度を有する、請求項8に記載のポリオレフィン組成物。
  10. 無機充填剤(II)が、金属の水酸化物、酸化物の水和物、塩および塩の水和物から選択される難燃性無機充填剤である、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  11. 難燃性無機充填剤が、Mg(OH)2、Al(OH)3、Al23・3H2O、炭酸マグネシウム水和物、MgCO3、炭酸マグネシウムカルシウム水和物、炭酸マグネシウムカルシウム、およびこれらの混合物から選択される、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  12. 無機充填剤(II)が、CaO、TiO2、Sb23、ZnO、Fe23、CaCO3、BaSO4およびこれらの混合物から選択される無機の酸化物または塩である、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  13. 90より低いショアA硬度、400%より高い破断点伸び、4MPa以上の破断点引張強さおよび35%より低い100%での残留伸びを有する、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  14. 85より低いショアA硬度、450%より高い破断点伸び、5MPaより高い破断点引張強さおよび30%より低い100%での残留伸びを有する、請求項13に記載のポリオレフィン組成物。
  15. 請求項1に記載のポリオレフィン組成物を含む物品。
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