JP2005539109A - ポリ(アリーレンエーテル)の製造方法及び装置 - Google Patents

ポリ(アリーレンエーテル)の製造方法及び装置 Download PDF

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Abstract

ポリ(アリーレンエーテル)の沈殿方法は、ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製し、ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し、ポリ(アリーレンエーテル)分散液からポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離して単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分を形成し、ポリ(アリーレンエーテル)分散液からポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する前に前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定し、粒度分布に応じて沈殿条件を調節する工程を含む。測定した粒度分布は、最終的に単離される固体ポリ(アリーレンエーテル)の粒度分布とは大きく異なるが、プロセスの制御には有用である。本方法を自動化して粒度分布測定値に応じて沈殿条件をすばやく調節することができる。この方法を実施する装置も開示されている。

Description

この発明は、ポリ(アリーレンエーテル)を製造する方法及び装置に関する。
ポリ(アリーレンエーテル)樹脂を製造するには、溶剤の存在下で一価フェノール化合物を酸化重合して、生成したポリ(アリーレンエーテル)が溶解している溶液を形成する。つぎに、この溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)を沈殿させることにより、ポリ(アリーレンエーテル)を単離する。実際のところ、これらの沈殿物を制御して常に一定な粒度を有する最終ポリ(アリーレンエーテル)固形分を得るのは極めて困難である。この問題の認識以前あるいは問題への対処以前には、受け入れがたいポリ(アリーレンエーテル)がかなりの量生成することがあった。また、例えば輸送パイプや濾過ユニットを詰まらせることによりプロセスに悪影響するポリ(アリーレンエーテル)粒子が形成されることもあった。
沈殿条件をすばやく調節でき、プロセスの間中また最終生成物中に所望の粒度分布を維持することのできるポリ(アリーレンエーテル)の沈殿方法が必要とされている。
上述した、また他の欠点や不具合を緩和する本発明の方法は、ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製し、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離して単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分を形成し、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する前に前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定し、前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節する工程を含む。
上記方法を実施する装置を含めて、他の実施形態は、以下に詳細に説明する。
ポリ(アリーレンエーテル)樹脂の沈殿について実験室規模、パイロットプラント及び製造条件にて広範に検討したところ、本発明者らは、一定した望ましい粒度を有する単離したポリ(アリーレンエーテル)樹脂を形成するように、沈殿プロセスを制御するのは極めて困難であることを確認した。名目上同じ沈殿条件でも、時間毎、日毎、月毎に生成物の粒度(粒径)が異なることになる。よく理解できないが、同じプロセスを実施するプラントの違いによっても粒度のばらつきが生じることもある。特定の仮説に縛られるものではないが、本発明者らは、再生産が不可能なのは沈殿機構の複雑さに関係していると考える。ポリ(アリーレンエーテル)−溶剤溶液を反溶剤と混合すると、得られる分散液には、例えば反溶剤のポリ(アリーレンエーテル)溶液液滴への反溶剤の拡散、ポリ(アリーレンエーテル)溶液液滴内部でのポリ(アリーレンエーテル)の沈殿、ポリ(アリーレンエーテル)溶液液滴の凝固、反溶剤が拡散し終わったポリ(アリーレンエーテル)溶液液滴の硬化、そしてプロセスパイプ、攪拌機及びポンプでの粒子の磨砕など様々な作用が生じる。これらの作用は完了までに数分を要する。その結果、最終生成物のポリ(アリーレンエーテル)は、沈殿条件の変化に極めて敏感である。
沈殿条件の変化が、基本的な生成物特性、例えば所謂微粉(即ち約38μm未満の最終生成物粒子)の含量、嵩密度、残留トルエンなど、またそれほど基本的ではないが、同様に重要な特性、例えば輸送適性や流動性に有意な影響を及ぼすことを見いだした。
また、製造プロセスの間、反溶剤組成、反溶剤対ポリ(アリーレンエーテル)比、ポリ(アリーレンエーテル)の固有粘度、沈殿ポンプ剪断速度、沈殿ポンプ吸引圧力などの沈殿条件に意図しない変化がわずかでも起こると、有意なプロセス問題が生じる。これらのプロセス問題には、例えば沈殿の粒度(又はアグリゲート粒度)が大きすぎる場合のパイプラインの詰まり、粒度が小さすぎる場合のフィルタの詰まり、或いは沈殿が粗すぎるか微細すぎる場合のばらつきの大きい乾燥もしくは輸送挙動が含まれる。
本発明以前には、沈殿容器及びフィルタを目視検査して大きなビーズや細かい沈殿を検出することにより沈殿プロセスをモニターするのが普通であった。このような視覚検査後、沈殿条件を調節すべきか否かそしてどう調節するかを決定する。このアプローチを用いた場合、問題が検出されてから1時間以上経たないと沈殿条件の変化がもたらされない。
本発明者らは、迅速な粒度測定方法を用いてポリ(アリーレンエーテル)分散液を沈殿の初期段階で分析できること、得られた粒度分布データを用いて沈殿条件を調節して、最終ポリ(アリーレンエーテル)生成物に常に一定な望ましい粒度分布を維持できることを見いだした。このことは、ポリ(アリーレンエーテル)の粒度が著しく増大し、ついで固体粒子を分散液から分離する前に著しく減少することから考えると、驚くべきことである。具体的には、粒子は、ポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成した直後の分析でおおよそ50〜100ミクロンの平均寸法を有すると測定されたとして、つぎの数分間で(移送ラインを閉塞するのに十分な大きさである)数センチメートルのように大きな寸法に成長し、この成長相の後に磨砕相が続き、そこで粒子が(輸送及び乾燥を困難にするのに十分な小ささである)おおよそ40ミクロン以下の寸法に崩壊する。
1実施形態では、本方法は、ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製し、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離して単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分を形成し、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する前に前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定し、前記粒度分布に応じて沈殿条件(パラメータ)を調節する工程を含む。
図1は、本方法を実施するのに適当な装置を示す簡単なブロック図である。ポリ(アリーレンエーテル)製造プラント10において、反応器20内で溶剤の存在下一価フェノール化合物を重合してポリ(アリーレンエーテル)溶液510を形成する。ポリ(アリーレンエーテル)溶液510は第1沈殿槽80に流れ、そこで反溶剤槽70から流れてくる反溶剤と合流し、ポリ(アリーレンエーテル)分散液540を形成する。ポリ(アリーレンエーテル)分散液540が濾過ユニット110に流れる際に、分散液を粒度分布測定ユニット50で分析する。濾過ユニット110で、ポリ(アリーレンエーテル)分散液540をポリ(アリーレンエーテル)固形分と濾液550とに分離し、前者は乾燥機180に流れ、後者は濾液槽120に流れ込む。粒度測定の結果はフィードバックループ60により反溶剤槽70に伝達され、ここで結果に応じて沈殿条件を調節する。沈殿条件の調節については以下の詳細な説明を参照されたい。
図2に、本方法を実施する好適な装置を示す。反応器20で溶剤の存在下での一価フェノール化合物の重合が行われてポリ(アリーレンエーテル)溶液510を形成する。ポリ(アリーレンエーテル)溶液510は予備濃縮ユニット30に流れ、そこで溶剤の一部が除去され、濃縮ポリ(アリーレンエーテル)溶液520となる。混合ポンプ40では、濃縮ポリ(アリーレンエーテル)溶液520とリサイクル反溶剤530及び所望に応じて、補充の反溶剤610とを合流して、ポリ(アリーレンエーテル)分散液540を形成し、この分散液は粒度測定ユニット50を経て第1沈殿槽80、第2沈殿槽90そして第3沈殿槽100に流れ、最終的に濾過ユニット110に達する。濾過ユニット110で、ポリ(アリーレンエーテル)分散液540は濾過されて固形のポリ(アリーレンエーテル)と濾液550になり、濾液550は濾液槽120に流れ込む。固形のポリ(アリーレンエーテル)は第1再スラリー化槽130に流れ、そこで第2遠心分離器流出液560(ポリ(アリーレンエーテル)固形分から不純物を除去することのできる反溶剤リッチな流れ580である)と合流してスラリーを形成する。混合物は第1遠心分離器140に流れ、そこでポリ(アリーレンエーテル)固形分をスラリー液から分離し、スラリー液は第1遠心分離器140流出液槽150に流れ、しかる後、回収された反溶剤600の一部と合流されてリサイクル反溶剤530を形成する。第1遠心分離器140で生成した固形のポリ(アリーレンエーテル)は第2再スラリー化槽160に送られ、そこで回収反溶剤600の一部と合流されてスラリーを形成する。このスラリーは第2遠心分離器170でポリ(アリーレンエーテル)固形分と第2遠心分離器流出液560とに分離され、前者は乾燥機180に流れ、後者は第1再スラリー化槽130に流れ込む。濾過ユニット110で形成された濾液550の一部は第1遠心分離器流出液槽150に流れ、濾液550の別の一部はデカンター190に流れ、そこで溶剤リッチな流れ570と反溶剤リッチな流れ580とに分かれる。溶剤リッチな流れ570と反溶剤リッチな流れ580の分離は、デカンター190に水を添加することにより促進できる。水は溶剤相と反溶剤相との分離を助ける。当業者であれば、水の適当な量を簡単に求めることができる。溶剤リッチな流れ570を溶剤回収ユニット200に導き、そこで適当に処理、例えば反応器20へリサイクルできるように処理する(リサイクルは図示せず)。反溶剤リッチな流れ580は蒸留カラム210に送り、そこで蒸留した反溶剤590を生成し、反溶剤回収槽20に供給する。反溶剤回収槽20からの回収反溶剤600は、一部は所望に応じて、乾燥機180に流れ(そこで乾燥機180から出てくるガス/蒸気流からポリマー微粒をスクラビングするのに用いる)、一部は第2再スラリー化槽160へ流れ、また一部はリサイクル反溶剤530との合流後に、混合ポンプ40に流れる。図示しないが、反溶剤回収槽220の内容物を補充反溶剤槽230にポンプ送給してもよい。粒度測定の結果はフィードバックループ60により混合ポンプ40に伝達され、ここで濃縮ポリ(アリーレンエーテル)溶液520の量、リサイクル反溶剤530の量及び補充反溶剤610の量の1つ以上を制御し、こうして1つ以上の沈殿条件の調節を可能にする。例えば、もし粒度が所望の範囲を超えているなら、リサイクル反溶剤530及び補充反溶剤610のいずれかもしくは両方からの反溶剤組成に追加のメタノールを添加する。
粒度分布は、ポリ(アリーレンエーテル)分散液を濾過する前に測定する。この測定は、ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してから約1000秒、500秒、240秒、120秒、60秒、30秒、15秒、さらには1秒以内に行うことができる。
粒度分布は「インライン」で測定するのが好ましい。言い換えると、ポリ(アリーレンエーテル)分散液をプロセス流れから分取することなく、もしくはプロセス流れ内のポリ(アリーレンエーテル)分散液を実質的に分流することなく、粒度分布を測定するのが好ましい。
粒度分布測定は「リアルタイム」で行うのが好ましい。例えば、粒度分布測定の開始と終了との間の時間が10秒未満、5秒未満、さらには1秒未満であってもよい。粒度分析法、例えばレーザー後方散乱法は、このようなリアルタイムの粒度分析を行うことができる。
1実施形態では、粒度分布の測定を連続的に行う。これは、ポリ(アリーレンエーテル)の連続製造方法に特に有用である。
本発明の方法に用いる粒度分析法は特に制限されない。分析法としては、レーザー回折法及びレーザー後方散乱法が好ましく、特に粒子計数を伴うレーザー後方散乱法が好ましい。このような方法は当業界で周知であり、このような方法を使用した粒度分析計器が市販されており、例えば粒子計数式レーザー後方散乱計器が、Lasentec製FBRM(登録商標)D600R及びM600P、Infra Scientific製MicrotracX100アナライザ及びBeckman Coulter製CouleterLS200として入手できる。
本発明の方法は、粒度分布に応じて沈殿条件を調節する工程を含む。このような沈殿条件には、例えば、反溶剤組成、反溶剤温度、ポリ(アリーレンエーテル)溶液組成、ポリ(アリーレンエーテル)溶液温度、ポリ(アリーレンエーテル)溶液対反溶剤の重量又は容量比、混合条件(例えばポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤とを混合する際の剪断速度)、熟成条件(例えば1つ以上の沈殿槽の温度及び/又は時間)、混合ポンプ40に関する入口、内部、出口での圧力などがある。
1実施形態では、反溶剤組成を調節することにより、第1ポリ(アリーレンエーテル)分散液中のポリ(アリーレンエーテル)の溶解度を上げるか、第1ポリ(アリーレンエーテル)分散液中のポリ(アリーレンエーテル)の凝固傾向を下げるか、両方を行う。
別の実施形態では、反溶剤組成を調節することにより、第1ポリ(アリーレンエーテル)分散液中のポリ(アリーレンエーテル)の溶解度を下げるか、第1ポリ(アリーレンエーテル)分散液中のポリ(アリーレンエーテル)の凝固傾向を上げるか、両方を行う。
別の実施形態では、反溶剤が水を含有し、反溶剤組成の調節は水濃度を変えることを含む。
別の実施形態では、反溶剤がトルエンを含有し、反溶剤組成の調節はトルエン濃度を変えることを含む。
別の実施形態では、反溶剤がアルカノールを含有し、反溶剤組成の調節はアルカノール濃度を変えることを含む。
別の実施形態では、ポリ(アリーレンエーテル)溶液組成を調節する工程が、ポリ(アリーレンエーテル)溶液に溶剤を添加するか、同溶液から溶剤を除去する(例えば熱及び/又は減圧を用いて)工程を含む。
別の実施形態では、ポリ(アリーレンエーテル)溶液の圧力を調節する工程が、混合ポンプ40の入口圧力又は出口圧力を調節する工程を含む。
本発明の方法に用いるポリ(アリーレンエーテル)の種類は特に限定されない。1実施形態では、ポリ(アリーレンエーテル)は次式で表される一価フェノール化合物1種以上の重合生成物である。
Figure 2005539109
式中の各Qは独立にハロゲン、C−C一級もしくは二級アルキル、フェニル、C−Cハロアルキル、C−Cアミノアルキル、C−C炭化水素オキシ、及びハロゲン原子と酸素原子の間に2個以上の炭素原子が介在するC−Cハロ炭化水素オキシよりなる群から選ばれ、各Qは独立に水素、ハロゲン、C−C一級もしくは二級アルキル、フェニル、C−Cハロアルキル、C−C炭化水素オキシ、及びハロゲン原子と酸素原子の間に2個以上の炭素原子が介在するC−Cハロ炭化水素オキシよりなる群から選ばれる。
ポリ(アリーレンエーテル)の固有粘度は特に制限されない。例えば、ポリ(アリーレンエーテル)は、クロロホルム中25℃で測定した固有粘度が約0.2〜約1.0dl/gであればよい。この範囲内で、固有粘度は約0.25dl/g以上、0.30dl/g以上、又は約0.35dl/g以上とすることができる。同じくこの範囲内で、固有粘度は約0.8dl/g以下、又は0.65dl/g以下とすることができる。
本発明の方法は、低固有粘度のポリ(アリーレンエーテル)樹脂の沈殿を制御するのに特に有用である。したがって、1実施形態では、ポリ(アリーレンエーテル)の固有粘度は0.35dl/g以下、又は0.30dl/g以下である。
ポリ(アリーレンエーテル)溶液はポリ(アリーレンエーテル)をどのような濃度で含有してもよい。例えば、ポリ(アリーレンエーテル)溶液は、同溶液の全重量に基づいて約10〜約50重量%のポリ(アリーレンエーテル)を含有してもよい。この範囲内で、ポリ(アリーレンエーテル)濃度が約20重量%以上、又は約25重量%以上とすることができる。またこの範囲内で、ポリ(アリーレンエーテル)濃度が約45重量%以下、又は約40重量%以下とすることができる。
本発明の方法に用いる溶剤は特に制限されない。適当な有機溶剤には、脂肪族アルコール、ケトン類、脂肪族及び芳香族炭化水素、クロロ炭化水素、ニトロ炭化水素、エーテル、エステル、アミド、混成エーテル−エステル、スルホキシドなど及びこれらの組合せがある。但し、これらが酸化反応を妨害したり酸化反応に参加したりしない限りで。
好適な実施形態では、溶剤はC−C18芳香族炭化水素、具体的にはトルエン、キシレンなど並びにこれらの混合物を含む。溶剤としてとくに好ましいのはトルエンである。
1実施形態では、溶剤は、C−C18芳香族炭化水素に加えて、ポリ(アリーレンエーテル)に対する貧溶剤であるC−C脂肪族アルコール、例えばn−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、n−ペンタノールなど及びこれらの組合せを含有してもよい。C−C脂肪族アルコールとしてはn−ブタノールが好ましい。溶剤は、C−C18芳香族炭化水素及びC−C脂肪族アルコールに加えてさらに、ポリ(アリーレンエーテル)に対する反溶剤として作用するメタノールもしくはエタノールを含有してもよい。C−C18芳香族炭化水素、C−C脂肪族アルコール及びメタノールもしくはエタノールを任意の割合で組合せてよいが、溶剤が約50重量%以上のC−C18芳香族炭化水素を含有するのが好ましい。
別の実施形態では、溶剤はC−Cアルカノールを実質的に含まない。「実質的に含まない」とは、溶剤のC−Cアルカノール含量が約0.1重量%未満であることを意味する。この実施形態で、溶剤にC−Cアルカノールを意図的に添加しないのが好ましい。
ポリ(アリーレンエーテル)溶液は均質な溶液であるのが好ましい。言い換えると、ポリ(アリーレンエーテル)溶液が溶解していない固体粒子、特に寸法が1μmより大きい粒子を含まないのが好ましい。
本発明の方法に用いる反溶剤は特に制限されない。適当な反溶剤には、炭素原子数1〜約10の低級アルカノール類、例えばメタノールなど;炭素原子数3〜約10のケトン類、例えばアセトンなど;炭素原子数5〜約10のアルカン類、例えばヘキサンなど及びこれらの組合せがある。反溶剤としてはメタノールが好ましい。約60〜99.8重量%のメタノール、0.1〜約30重量%のトルエン及び0.1〜約10重量%の水を含有する反溶剤が特に好ましい。
反溶剤は、有機溶剤の量に対してある範囲の量使用することができ、最適な量は有機溶剤及び反溶剤の種類並びにポリ(アリーレンエーテル)生成物の濃度、固有粘度及びモノマー組成に依存する。例えば、ポリ(アリーレンエーテル)が0.36dl/gの固有粘度と、82重量%の2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位及び18重量%の2,3,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位からなる組成を有するランダム共重合体であり、有機溶剤がトルエンであり、反溶剤がメタノールである場合、トルエン:メタノール重量比を約1:1.5〜約1:7とするのが適当である。
ポリ(アリーレンエーテル)溶液及び反溶剤の、それらを混合する直前の温度は、多数の因子、例えばポリ(アリーレンエーテル)組成、ポリ(アリーレンエーテル)固有粘度、溶液中のポリ(アリーレンエーテル)濃度、溶剤の種類、反溶剤の種類、ポリ(アリーレンエーテル)溶液対反溶剤の重量比などに応じて広い範囲で変わりうる。1実施形態では、本発明の方法は、約60〜約100℃の温度のポリ(アリーレンエーテル)を約15〜約60℃の温度の反溶剤と混合する工程を含む。上記範囲内で、ポリ(アリーレンエーテル)溶液の温度は約70℃以上、又は約80℃以上としてもよく、またポリ(アリーレンエーテル)溶液の温度は約95℃以下、又は約90℃以下としてもよい。また上記範囲内で、反溶剤の温度は約20℃以上、又は約25℃以上としてもよく、また反溶剤の温度は約55℃以下、又は約50℃以下としてもよい。合わせたポリ(アリーレンエーテル)と反溶剤の混合物の温度は約30〜約55℃とするのが好ましい。
1実施形態では、ポリ(アリーレンエーテル)溶液及び反溶剤を高い剪断混合条件下で合わせる。例えば、ポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤を剪断速度約500sec−1〜約50000sec−1で混合することができる。この範囲内で、剪断速度は約2000sec−1以上、又は約10000sec−1以上としてもよい。またこの範囲内で、剪断速度は約40000sec−1以下、又は約20000sec−1以下としてもよい。
他の実施形態では、ポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤との混合工程は、撹拌槽内で混合することを含む。
好適な実施形態では、沈殿条件を調節する工程を粒度分布の測定から約60秒以内、約30秒以内、約15秒以内又は約5秒以内に行う。
特に好適な実施形態では、粒度分布測定に応じて沈殿条件を自動的に調節する(即ち人の介在なしで調節する)。
本発明の方法は、ポリ(アリーレンエーテル)分散液からポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する工程を含む。1実施形態では、ポリ(アリーレンエーテル)分散液からポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する工程が濾過を含む。別の実施形態では、ポリ(アリーレンエーテル)分散液からポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する工程が遠心分離を含む。適当な濾過装置には、回転フィルター、連続回転真空フィルター、連続移動床フィルター、バッチフィルターなどがある。適当な固/液分離装置には連続固/液遠心分離器がある。
本発明の方法は、単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を制御することができる。目標の粒度分布は、例えばポリ(アリーレンエーテル)の組成や固有粘度の関数として変動する。1実施形態では、単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分の数平均粒度は約10μm〜約100μmである。この範囲内で、平均粒度は約15μm以上、又は約40μm以上としてもよい。またこの範囲内で、平均粒度は約90μm以下、又は約80μm以下、又は約70μm以下としてもよい。
1実施形態では、本発明の方法は、さらに、単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定する工程を含む。例えば、図2を参照すると、粒度分布測定ユニット50を第2再スラリー化槽160と第2遠心分離器170との間に介在させることができる。或いは、粒度分布をプロセスの任意の中間段階、例えば第1沈殿槽80内、第1沈殿槽80と濾液槽120との中間、濾液槽120と第2再スラリー化槽160との中間、又は第2再スラリー化槽160と第2遠心分離器170との中間で測定してもよい。
1実施形態では、本発明の方法は、ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製し、ここで前記溶剤はC−C18芳香族炭化水素を含み;前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し、ここで前記反溶剤は水と、炭素原子数1〜約10のアルカノール類、炭素原子数3〜約10のケトン類、炭素原子数5〜約10のアルカン類及びこれらの組合せよりなる群から選ばれる化合物とを含有し;前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してから約30秒以内に前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液の粒度分布を測定し;前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節する工程を含む。
1実施形態では、本発明の方法は、ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製し、ここで前記ポリ(アリーレンエーテル)は2,6−ジメチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノール又はこれらの組合せを含む一価フェノール化合物の重合生成物であり、前記溶剤はトルエンを含有し;前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し、ここで前記反溶剤はメタノール、トルエン及び水を含有し;前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してから約20秒以内に前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液の粒度分布を測定し;前記粒度分布に応じて反溶剤組成を調節する工程を含む。この実施形態では、反溶剤組成を調節する工程は、所望に応じて、反溶剤の水含量を調節すること、反溶剤のトルエン含量を調節すること、又は反溶剤のメタノール含量を調節することを含む。
別の実施形態では、本発明の方法は、第1溶剤及び錯金属触媒の存在下酸素含有ガスを用いて一価フェノール化合物の酸化カップリングを行ってポリ(アリーレンエーテル)溶液を生成し;前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を第1反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し;前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離して単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分を形成し;前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する前に前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定し;前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節する工程を含む。この実施形態では、前記方法はさらに、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を第1反溶剤と混合する前に、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を濃縮する工程を含んでもよい。或いは、前記方法は所望に応じてさらに、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を第1反溶剤と混合する前に、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を(例えば前記第1溶剤で)希釈する工程を含んでもよい。
別の実施形態であるポリ(アリーレンエーテル)の沈殿装置は、ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製する手段、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成する手段、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離して単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分を形成する手段、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する前に前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定する手段、そして前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節する手段を含む。
別の実施形態であるポリ(アリーレンエーテル)の製造装置は、溶剤中で一価フェノール化合物を重合してポリ(アリーレンエーテル)溶液を形成する反応器;前記反応器と流体連通しており、前記溶剤の一部を除去することにより前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を濃縮する予備濃縮ユニット;前記予備濃縮ユニットと流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成する混合ポンプであって、ポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤とを剪断速度約500〜約50000sec−1で混合する混合ポンプ;前記混合ポンプと流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する沈殿槽;前記沈殿槽と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を前記溶剤及び反溶剤から分離する濾過ユニット;前記混合ポンプと前記沈殿槽との間に介在し、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定する粒度分布測定ユニット;そして前記粒度分布測定ユニット及び混合ポンプと作動連通しており、前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節するフィードバックループを含む。
別の実施形態であるポリ(アリーレンエーテル)の製造装置は、溶剤中で一価フェノール化合物を重合してポリ(アリーレンエーテル)溶液を形成する反応器;前記反応器と流体連通しており、前記溶剤の一部を除去することにより前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を濃縮する予備濃縮ユニット;前記予備濃縮ユニットと流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成する混合ポンプ;前記混合ポンプと流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する沈殿槽;前記沈殿槽と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を前記溶剤及び反溶剤から分離する濾過ユニット;前記沈殿槽と前記濾過ユニットとの間に介在し、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定する粒度分布測定ユニット;そして前記粒度分布測定ユニット及び混合ポンプと作動連通しており、前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節するフィードバックループを含む。
別の実施形態であるポリ(アリーレンエーテル)の製造装置は、溶剤中で一価フェノール化合物を重合してポリ(アリーレンエーテル)溶液を形成する反応器;前記反応器と流体連通しており、前記溶剤の一部を除去することにより前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を濃縮して濃縮ポリ(アリーレンエーテル)溶液520を形成するフラッシュ容器;前記フラッシュドラムと流体連通しており、前記濃縮ポリ(アリーレンエーテル)溶液520を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成する混合ポンプであって、ポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤とを剪断速度約500〜約50000sec−1で混合する混合ポンプ;前記混合ポンプと流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する第1沈殿槽;前記第1沈殿槽と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する第2沈殿槽;前記第2沈殿槽と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する第3沈殿槽;前記第3沈殿槽と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を前記溶剤及び前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から分離する濾過ユニット;前記回転真空フィルタと流体連通しており、回転真空フィルタから前記溶剤及び反溶剤を受け取る濾液槽;前記濾過ユニットと流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を第2反溶剤と混合する第1再スラリー化槽;前記第1再スラリー化槽と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を第2反溶剤から分離する第1遠心分離器;前記第1遠心分離器と流体連通しており、前記第1遠心分離器からの第2反溶剤を受け取る第1遠心分離器流出液槽;前記第1遠心分離器と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を第3反溶剤と混合する第2再スラリー化槽;前記第2再スラリー化槽と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を第3反溶剤から分離する第2遠心分離器;前記第2遠心分離器と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分から揮発分を除去する乾燥機;前記ポンプと前記第1沈殿槽との間に介在する粒度分布測定ユニット;そして前記粒度分布測定ユニット及び混合ポンプと作動連通しており、前記粒度分布に応じて反溶剤組成を調節するフィードバックループを含む。
本発明を以下の実施例により具体的に説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
実施例1〜9
図2に示したのと同様の装置を用いて、ポリ(アリーレンエーテル)製造プロセスを連続的に実施して、固有粘度がクロロホルム中25℃で測定して約0.30dl/gであるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を生成した。装置は、トルエン中でので2,6−ジメチルフェノールの酸化重合によりポリ(アリーレンエーテル)溶液を生成する反応器、ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合する高剪断混合ポンプ、Lasentec社から登録商標FBRM M600Pとして入手できるレーザー後方散乱粒度分布測定ユニット、第1、第2及び第3沈殿槽、濾過ユニットとしての回転真空フィルター、濾液槽、第1再スラリー化槽、第1遠心分離器、第1遠心分離器流出液槽、第2再スラリー化槽、第2遠心分離器、乾燥セクション、デカンター、溶剤回収ユニット、蒸留カラム及び反溶剤回収槽を含む。粒度分布測定計器の位置及びプロセスの流れは、最初にポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤とを混合してから約15秒後にポリ(アリーレンエーテル)分散液を分析するように、設定した。
以下の反溶剤組成パラメータを表1に示すように変え、最初にポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤とを混合してから約15秒後に測定した平均粒度へのこれらのパラメータの影響を調べた。反溶剤はトルエン、メタノール及び水からなり、メタノール濃度は重量%表示で単純に100−[HO]−[トルエン]である。生データを表1に示す。線形回帰による解析からつぎの回帰方程式が得られた。
PS=(−719.6±91.4)+(70.0±12.7)[HO]+(36.0±5.2)[トルエン]
ここで、PSはμm表示の平均粒度であり、[HO]は重量%表示の反溶剤中の水濃度であり、[トルエン]は重量%表示の反溶剤中のトルエン濃度である。
これらの実施例から、ポリ(アリーレンエーテル)分散液の形成直後に測定した粒度と反溶剤組成との間には格別の統計的相関が存在することが分かる。また、トルエン濃度の1%上昇が平均粒度の36μm増加をもたらし、水濃度の1%上昇が平均粒度の70μm増加をもたらすといったように、粒度が反溶剤組成に極めて敏感であることも分かる。
Figure 2005539109
実施例10〜17
実施例1〜9に記載したのと同様のプロセスを用いて、固有粘度が0.40dl/gであるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を生成した。生成速度、反溶剤の水及びメタノール組成を様々に変えて、分散液形成後15秒で測定した平均粒度が約65〜約105μmの範囲にある8つのサンプルを生成した。対応する最終生成物(即ち濾過及び乾燥後に得られるポリ(アリーレンエーテル)粉末)を分析し、嵩密度と微粒含量を求め、そして線形回帰を通して最終生成物特性と粒度との関係を調べた。結果を表2並びに図3及び図4に示す。図3に示した嵩密度に関する結果から、粒度の増加と嵩密度の増加との間に強い相関があることが分かる。図4に示した微粒含量(即ち28μm未満の粒子の重量%)に関する結果から、驚くべきことには、粒度の増加と微粒の重量割合の増加との間に強い相関があることが分かる。この実施例から、最終生成物特性が沈殿の早期段階で測定した平均粒度に相関していることが分かる。実施例1の結果と合わせると、この実施例から、沈殿パラメータの変更により最終生成物特性を予測可能な仕方で制御できることが分かる。
Figure 2005539109
実施例18〜22
実施例1〜9のプロセスを行い、粒度分布をプロセス中の3つの位置で測定した。第1の位置は混合ポンプ40の下流約15秒であった。第2の位置は第3沈殿槽100の出口であった。第3の位置は第2再スラリー化槽160の出口であった。結果を表3にまとめ、図5にプロットしたが、粒度の変化が時間経過につれて、ポリ(アリーレンエーテル)固形分が初期分散液中に形成されるとき(即ち混合ポンプ40の直後)、第3沈殿槽100内で、そして第2再スラリー化槽160内で生じることが分かる。この実験から、驚くべきことには、混合ポンプ40の後で検出される粒度が大きければ大きいほど、第2再スラリー化槽160内の粒度が小さくなることが分かる。
Figure 2005539109
実施例23
この実施例は粒度を自動的に制御する1つの方法を具体的に説明する。図2に示したのと同様の装置を用いて、混合ポンプ40の出口での粒度測定値に応じてメタノール補充反溶剤槽230からの流れ及び混合ポンプ40を調節することにより、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の粒度を自動的に約110〜125μmの範囲に維持した。装置の正常機能のせいでリサイクルメタノール流(回収反溶剤600)の水含量が増加した場合、追加のメタノール流を最大3倍まで増加して所望の粒度を維持した。データを表4にまとめ、図6に示した。だま形成も閉塞も起こらなかった。
Figure 2005539109
Figure 2005539109
実施例24
この実施例では、ある停止期間後に、固有粘度が0.40dl/gであるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を生成するプロセスを開始した。目標粒度は60〜70μmであった。始動時に、粒度が小さすぎると分かったので、反溶剤(メタノール、トルエン及び水のメタノールリッチな混合液)対ポリ(フェニレンエーテル)溶液(ポリ(フェニレンエーテル)をトルエンに溶解)の容量比を5から4.5に下げた。この操作により、高剪断沈殿ポンプ中のメタノール濃度がすぐに下がり、所望の増大した粒度となった。データを表5にまとめ、図7に示した。
Figure 2005539109
実施例25
同一の装置を用いて、組成及び/又は固有粘度の異なる種々のグレードのポリ(フェニレンエーテル)を生成した。この実施例は、固有粘度0.57dl/gのポリ(フェニレンエーテル)の生成から固有粘度0.40dl/gのポリ(フェニレンエーテル)の生成に切り換える際に粒度が自動的に制御されることを具体的に説明する。0.57dl/gの材料は、混合ポンプ40の出口で測定して150〜160μmの所望の粒度を有し、一方0.40dl/gの材料は80〜90μmの所望の粒度を有する。このグレード変更は、固形分含量(そして高剪断沈殿ポンプへのトルエンの量)及び所望の粒度両方が同時に変化するので、制御が特に困難である。しかし、混合ポンプの出口での粒度分析と混合ポンプへの補充メタノール供給の自動調節とを用いることで、表6及び図8に示すように、滑らかなグレード移行を図ることが可能であった。
Figure 2005539109
Figure 2005539109
実施例26
固有粘度0.45dl/gのグレード(所望の粒度70〜80μm)から固有粘度0.41dl/gのグレード(所望の粒度75〜85μm)への切換を行った。混合ポンプの出口での粒度測定値に応じて補充反溶剤槽230からの余分なメタノールを制御することで、メタノール対PPEトルエン溶液の容量比を調節することにより、粒度を維持した。表7及び図9に示したデータにおいて、グレード変更はちょうど40分で行った。目標粒度の80μmには150分後に到達した。
Figure 2005539109
Figure 2005539109
実施例27
この実施例では、0.45dl/gから0.41dl/gのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)へのグレード変更中に粒度平衡にすぐに近づくことを具体的に説明する。メタノール対PPEトルエン溶液の容量比及び供給ポンプへの余分なメタノールの流れを、両方とも混合ポンプの出口での粒度に応じて調節することにより、粒度を自動的に制御した。表8及び図10に示すデータにおいて、グレード変更はちょうど40分で行った。目標粒度の80μmには70分後に到達した。
Figure 2005539109
Figure 2005539109
実施例27と28は一緒に、沈殿条件をすばやく調節するのにリアルタイムのインライン粒度測定を用いる例を具体的に説明する。これらの実施例からは、PPT比や高剪断沈殿ポンプへの余分なメタノール供給などのいくつかの因子が粒度にすばやく影響し、一方反溶剤対ポリ(アリーレンエーテル)溶液比のような他の因子はその影響がもっとゆっくりであることも分かる。
実施例28
実施例1〜9に記載したのと同様のプロセスを用いて、固有粘度0.45dl/gのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル−コ−2,3,6−ジメチルー1,4−フェニレンエーテル)を生成した。メタノール80%、トルエン16.5%及び水3.5%の初期反溶剤組成を用いて、ポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤との高剪断混合後約15秒で約60μmの平均粒度が測定され(図11参照、時間約23分〜33分)、濾過問題が認められた。図11の40分に対応する時間で、水濃度を5.1%に増加し、トルエン濃度を17.5%に増加し、それに応じてメタノール濃度を下げることにより、反溶剤組成を調節した。すると平均粒度が約90μmで安定化し(図11参照、時間約41〜45分)、濾過問題はなくなった。この実施例から、本発明の方法が沈殿条件を迅速に最適化するのに有用であることが分かる。同じくこの実施例から、ポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤との混合直後に測定した所望の平均粒度が、ポリ(アリーレンエーテル)モノマー組成及び固有粘度の関数として変化することも分かる。
実施例29
固有粘度0.41dl/gのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)の製造中に、最終生成物クーラー(乾燥後の生成物を約180〜190℃から約50〜50℃に冷却する)の冷却効率を向上させる必要があった。このクーラーの熱交換特性がPPO粒子が小さいほど良好になることが確認された。したがって、上述した技法を用いて混合ポンプの出口での粒度を増大すれば、それは乾燥段階及び乾燥後の段階での粒度の減少につながる。それ以外は同じ生成条件下で、下流の粒度の変化はより効率よい乾燥後冷却を可能にし、このことはクーラー出口温度の10℃の低下として現れた。
Figure 2005539109
以上本発明を好適な実施形態について説明したが、当業者であれば、本発明の要旨から逸脱することなく種々の変更を行ったり、構成要素を均等物と置き換えたりできることが理解できるであろう。さらに、本発明の要旨から逸脱することなく、特定の状況や材料を本発明の教示に適合させるべく種々の改変が可能である。したがって、本発明は発明を実施するための最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されず、本発明は特許請求の範囲にはいるすべての実施形態を包含する。
引用した特許、特許出願、その他の文献はすべてその全文を先行技術としてここに援用する。
粒度分布測定ユニット50が沈殿槽と濾過ユニット110との間に介在する、ポリ(アリーレンエーテル)製造プラントの簡略化したブロック図である。 粒度分布測定ユニット50が混合ポンプ40と第1沈殿槽80との間に介在する、ポリ(アリーレンエーテル)製造プラントの簡略化したブロック図である。 ポリ(アリーレンエーテル)溶液510と反溶剤との混合後15秒以内に測定した粒度と嵩密度との関係を示すグラフである。 ポリ(アリーレンエーテル)溶液510と反溶剤との混合後15秒以内に測定した粒度と単離した最終樹脂の微粒含量との関係を示すグラフである。 初期粒度(即ち混合ポンプ40後の粒度)が約60μm(1〜3)、80μm(4)及び105μm(5)である場合の、粒度を装置内の位置(混合ポンプ40の後、第3沈殿槽100の後及び第2再スラリー化槽160の後)の関数として示す棒グラフである。 リサイクルメタノールの水含量の変化に応じて混合ポンプ40で補充メタノールを使用して粒度を制御する方法を示す粒度対時間のグラフである。 反溶剤対ポリ(アリーレンエーテル)溶液510の比を変えて粒度を増加する方法を示す粒度対時間のグラフである。 固有粘度の高いポリ(アリーレンエーテル)から固有粘度の低いポリ(アリーレンエーテル)への製造の切り換え時に、混合ポンプ40で補充メタノールを使用して粒度を制御する方法を示す粒度対時間のグラフである。 固有粘度の高いポリ(アリーレンエーテル)から固有粘度の低いポリ(アリーレンエーテル)への製造の切り換え時に、反溶剤対ポリ(アリーレンエーテル)溶液510の比を変更して粒度を制御する方法を示す粒度対時間のグラフである。 固有粘度の高いポリ(アリーレンエーテル)から固有粘度の低いポリ(アリーレンエーテル)への製造の切り換え時に、反溶剤対ポリ(アリーレンエーテル)溶液510の比を変更するとともに、混合ポンプ40での補充メタノールの量を変更して粒度を制御する方法を示す粒度対時間のグラフである。 ポリ(アリーレンエーテル)コポリマー生成の始動時に反溶剤の水含量を変更して粒度を増大する方法を示す粒度対時間のグラフである。
符号の説明
20 反応器
30 濃縮ユニット
40 混合ポンプ
50 粒度分布測定ユニット
60 フィードバックループ
80 第1沈殿槽
90 第2沈殿槽
100 第3沈殿槽
110 濾過ユニット
120 濾液槽
130 第1再スラリー化槽
140 第1遠心分離器
160 第2再スラリー化槽
170 第2遠心分離器
180 乾燥機

Claims (47)

  1. ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離して単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分を形成し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する前に前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定し、
    前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節する
    工程を含む、ポリ(アリーレンエーテル)の沈殿方法。
  2. 前記粒度分布の測定を、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してから1000秒以内に行う、請求項1に記載の方法。
  3. 前記粒度分布の測定を、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してから120秒以内に行う、請求項1に記載の方法。
  4. 前記粒度分布の測定を、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してから30秒以内に行う、請求項1に記載の方法。
  5. 前記粒度分布の測定を、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を実質的に分流もしくは分取せずに行う、請求項1に記載の方法。
  6. 前記粒度分布の測定を連続的に行う、請求項1に記載の方法。
  7. 前記粒度分布の測定を10秒以内に行う、請求項1に記載の方法。
  8. 前記粒度分布の測定がレーザー後方散乱法を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記粒度分布の測定が粒子計数を伴うレーザー後方散乱法を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記沈殿条件の調節が反溶剤組成の調節を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記反溶剤組成の調節が、前記第1ポリ(アリーレンエーテル)分散液への前記ポリ(アリーレンエーテル)の溶解度を上げること及び/又は前記第1ポリ(アリーレンエーテル)分散液への前記ポリ(アリーレンエーテル)の凝固傾向を下げることである、請求項10に記載の方法。
  12. 前記反溶剤組成の調節が、前記第1ポリ(アリーレンエーテル)分散液への前記ポリ(アリーレンエーテル)の溶解度を下げること及び/又は前記第1ポリ(アリーレンエーテル)分散液への前記ポリ(アリーレンエーテル)の凝固傾向を上げることである、請求項10に記載の方法。
  13. 前記反溶剤が水濃度を有し、前記反溶剤組成の調節が前記水濃度を変えることを含む、請求項10に記載の方法。
  14. 前記反溶剤がトルエン濃度を有し、前記反溶剤組成の調節が前記トルエン濃度を変えることを含む、請求項10に記載の方法。
  15. 前記反溶剤がアルカノール濃度を有し、前記反溶剤組成の調節が前記アルカノール濃度を変えることを含む、請求項10に記載の方法。
  16. 前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合する工程が適当なポリ(アリーレンエーテル)溶液対反溶剤の容量比で行われ、前記沈殿条件の調節が前記容量比を変えることを含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記沈殿条件の調節が反溶剤温度の調節を含む、請求項1に記載の方法。
  18. 前記沈殿条件の調節がポリ(アリーレンエーテル)溶液組成の調節を含む、請求項1に記載の方法。
  19. 前記沈殿条件の調節がポリ(アリーレンエーテル)溶液温度の調節を含む、請求項1に記載の方法。
  20. 前記沈殿条件の調節が混合ポンプの入口又は出口圧力の調節を含む、請求項1に記載の方法。
  21. 前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合する工程が適当な剪断速度で行われ、前記沈殿条件の調節が前記剪断速度の調節を含む、請求項1に記載の方法。
  22. 前記ポリ(アリーレンエーテル)が次式:
    Figure 2005539109
    [式中の各Qは独立にハロゲン、C−C一級もしくは二級アルキル、フェニル、C−Cハロアルキル、C−Cアミノアルキル、C−C炭化水素オキシ、及びハロゲン原子と酸素原子の間に2個以上の炭素原子が介在するC−Cハロ炭化水素オキシよりなる群から選ばれ、各Qは独立に水素、ハロゲン、C−C一級もしくは二級アルキル、フェニル、C−Cハロアルキル、C−C炭化水素オキシ、及びハロゲン原子と酸素原子の間に2個以上の炭素原子が介在するC−Cハロ炭化水素オキシよりなる群から選ばれる]で表される一価フェノール化合物1種以上の重合生成物である、請求項1に記載の方法。
  23. 前記ポリ(アリーレンエーテル)の固有粘度がクロロホルム中25℃で測定して約0.2〜1.0dl/gである、請求項1に記載の方法。
  24. 前記ポリ(アリーレンエーテル)の固有粘度がクロロホルム中25℃で測定して0.65dl/g以下である、請求項1に記載の方法。
  25. 前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液は、同溶液の全重量に基づいて約10〜50重量%のポリ(アリーレンエーテル)を含有する、請求項1に記載の方法。
  26. 前記溶剤がC−C18芳香族炭化水素を含有する、請求項1に記載の方法。
  27. 前記反溶剤が、炭素原子数1〜約10のアルカノール類、炭素原子数3〜約10のケトン類、炭素原子数5〜約10のアルカン類及びこれらの組合せよりなる群から選ばれる化合物を含有する、請求項1に記載の方法。
  28. 前記反溶剤が炭素原子数1〜約10のアルカノールを含有する、請求項1に記載の方法。
  29. 前記反溶剤が約60〜99.8重量%のメタノール、0.1〜約35重量%のトルエン及び0.1〜約10重量%の水を含有する、請求項1に記載の方法。
  30. 前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合する工程で、温度約70〜100℃のポリ(アリーレンエーテル)溶液を温度約15〜60℃の反溶剤と混合する、請求項1に記載の方法。
  31. 前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合する工程が剪断速度約500sec−1〜約50000sec−1で混合することを含む、請求項1に記載の方法。
  32. 前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合する工程が撹拌槽で混合することを含む、請求項1に記載の方法。
  33. 前記沈殿条件を調節する工程を前記粒度分布の測定から約60秒以内に行う、請求項1に記載の方法。
  34. 前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液からポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する工程が濾過を含む、請求項1に記載の方法。
  35. 前記単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分の平均粒度が約20μm〜約100μmである、請求項1に記載の方法。
  36. 前記溶剤がC−Cアルカノールを実質的に含有しない、請求項1に記載の方法。
  37. 前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液が1μmより大きい粒子を実質的に含有しない、請求項1に記載の方法。
  38. さらに、前記単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  39. ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製し、ここで前記溶剤はC−C18芳香族炭化水素を含有し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し、ここで前記反溶剤は水と、炭素原子数1〜約10のアルカノール類、炭素原子数3〜約10のケトン類、炭素原子数5〜約10のアルカン類及びこれらの組合せよりなる群から選ばれる化合物とを含有し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してから約30秒以内に前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液の粒度分布を測定し、
    前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節する
    工程を含む、ポリ(アリーレンエーテル)の沈殿方法。
  40. ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製し、ここで前記ポリ(アリーレンエーテル)は2,6−ジメチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノール又はこれらの組合せを含む一価フェノール化合物の重合生成物であり、前記溶剤はトルエンを含有し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し、ここで前記反溶剤はメタノール、トルエン及び水を含有し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してから約20秒以内に前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液の粒度分布を測定し、
    前記粒度分布に応じて反溶剤組成を調節する
    工程を含む、ポリ(アリーレンエーテル)の沈殿方法。
  41. 第1溶剤及び錯金属触媒の存在下酸素含有ガスを用いて一価フェノール化合物の酸化カップリングを行ってポリ(アリーレンエーテル)溶液を生成し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を第1反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離して単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分を形成し、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する前に前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定し、
    前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節する
    工程を含む、ポリ(アリーレンエーテル)の沈殿方法。
  42. さらに、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を第1反溶剤と混合する前に、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を濃縮する工程を含む、請求項41に記載の方法。
  43. さらに、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を第1反溶剤と混合する前に、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を前記第1溶剤で希釈する工程を含む、請求項41に記載の方法。
  44. ポリ(アリーレンエーテル)及び溶剤を含有するポリ(アリーレンエーテル)溶液を調製する手段、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成する手段、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離して単離したポリ(アリーレンエーテル)固形分を形成する手段、
    前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を分離する前に前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定する手段、そして
    前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節する手段
    を含む、ポリ(アリーレンエーテル)の沈殿装置。
  45. 溶剤中で一価フェノール化合物を重合してポリ(アリーレンエーテル)溶液を形成する反応器(20)、
    前記反応器(20)と流体連通しており、前記溶剤の一部を除去することにより前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を濃縮する予備濃縮ユニット(30)、
    前記予備濃縮ユニット(30)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成する混合ポンプ(40)であって、ポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤とを剪断速度約500〜約50000sec−1で混合する混合ポンプ(40)、
    前記混合ポンプ(40)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する沈殿槽、
    前記沈殿槽と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を前記溶剤及び反溶剤から分離する濾過ユニット(110)、
    前記混合ポンプ(40)と前記沈殿槽との間に介在し、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定する粒度分布測定ユニット(50)、そして
    前記粒度分布測定ユニット(50)及び混合ポンプ(40)と作動連通しており、前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節するフィードバックループ(60)
    を含む、ポリ(アリーレンエーテル)の製造装置。
  46. 溶剤中で一価フェノール化合物を重合してポリ(アリーレンエーテル)溶液を形成する反応器(20)、
    前記反応器(20)と流体連通しており、前記溶剤の一部を除去することにより前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を濃縮する予備濃縮ユニット(30)、
    前記予備濃縮ユニット(30)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成する混合ポンプ(40)、
    前記混合ポンプ(40)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する沈殿槽、
    前記沈殿槽と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を前記溶剤及び反溶剤から分離する濾過ユニット(110)、
    前記沈殿槽と前記濾過ユニット(110)との間に介在し、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分の粒度分布を測定する粒度分布測定ユニット(50)、そして
    前記粒度分布測定ユニット(50)及び混合ポンプ(40)と作動連通しており、前記粒度分布に応じて沈殿条件を調節するフィードバックループ(60)
    を含む、ポリ(アリーレンエーテル)の製造装置。
  47. 溶剤中で一価フェノール化合物を重合してポリ(アリーレンエーテル)溶液を形成する反応器(20)、
    前記反応器(20)と流体連通しており、前記溶剤の一部を除去することにより前記ポリ(アリーレンエーテル)溶液を濃縮して濃縮ポリ(アリーレンエーテル)溶液を形成するフラッシュ容器、
    前記フラッシュドラムと流体連通しており、前記濃縮ポリ(アリーレンエーテル)溶液を反溶剤と混合してポリ(アリーレンエーテル)固形分を含有するポリ(アリーレンエーテル)分散液を形成する混合ポンプ(40)であって、ポリ(アリーレンエーテル)溶液と反溶剤とを剪断速度約500〜約50000sec−1で混合する混合ポンプ(40)、
    前記混合ポンプ(40)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する第1沈殿槽(80)、
    前記第1沈殿槽(80)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する第2沈殿槽(90)、
    前記第2沈殿槽(90)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液を熟成する第3沈殿槽(100)、
    前記第3沈殿槽(100)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を前記溶剤及び前記ポリ(アリーレンエーテル)分散液から分離する濾過ユニット(110)、
    前記回転真空フィルタと流体連通しており、回転真空フィルタから前記溶剤及び反溶剤を受け取る濾液槽(120)、
    前記濾過ユニット(110)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を第2反溶剤と混合する第1再スラリー化槽(130)、
    前記第1再スラリー化槽(130)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を第2反溶剤から分離する第1遠心分離器(140)、
    前記第1遠心分離器(140)と流体連通しており、前記第1遠心分離器(140)からの第2反溶剤を受け取る第1遠心分離器流出液槽(150)、
    前記第1遠心分離器(140)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を第3反溶剤と混合する第2再スラリー化槽(160)、
    前記第2再スラリー化槽(160)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分を第3反溶剤から分離する第2遠心分離器(170)、
    前記第2遠心分離器(170)と流体連通しており、前記ポリ(アリーレンエーテル)固形分から揮発分を除去する乾燥機(180)、
    前記ポンプと前記第1沈殿槽(80)との間に介在する粒度分布測定ユニット(50)、そして
    前記粒度分布測定ユニット(50)及び混合ポンプ(40)と作動連通しており、前記粒度分布に応じて反溶剤組成を調節するフィードバックループ(60)
    を含む、ポリ(アリーレンエーテル)の製造装置。
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