JP2005538098A - ヘムオキシゲナーゼレベルの上昇を必要とする治療上の処置におけるレインの使用 - Google Patents

ヘムオキシゲナーゼレベルの上昇を必要とする治療上の処置におけるレインの使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2005538098A
JP2005538098A JP2004523858A JP2004523858A JP2005538098A JP 2005538098 A JP2005538098 A JP 2005538098A JP 2004523858 A JP2004523858 A JP 2004523858A JP 2004523858 A JP2004523858 A JP 2004523858A JP 2005538098 A JP2005538098 A JP 2005538098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rain
diacerein
use according
treatment
tissue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004523858A
Other languages
English (en)
Inventor
シャルビット,スージー
シュッツ,フランソワ
プロヴディーニ,ディエゴ
フィシュー,エルヴェ
Original Assignee
ネグマ−レラズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ネグマ−レラズ filed Critical ネグマ−レラズ
Publication of JP2005538098A publication Critical patent/JP2005538098A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/185Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
    • A61K31/19Carboxylic acids, e.g. valproic acid
    • A61K31/192Carboxylic acids, e.g. valproic acid having aromatic groups, e.g. sulindac, 2-aryl-propionic acids, ethacrynic acid 
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/21Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates
    • A61K31/215Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates of carboxylic acids
    • A61K31/235Esters, e.g. nitroglycerine, selenocyanates of carboxylic acids having an aromatic ring attached to a carboxyl group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P39/00General protective or antinoxious agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

【課題】レイン及びジアセレインの新規な治療への応用
【解決手段】本発明は、レイン及びジアセレインの新規な治療への応用に関する。レイン及びジアセレイン、並びにその塩及びエステルは、ヘムオキシゲナーゼ酵素率の上昇を必要とする疾病を治療し、細胞及び組織へのストレスの予防及び阻害、並びに臓器及び組織移植拒絶反応の治療及び予防を提供するために使用され得る。

Description

本発明は、幾つかの急性及び慢性病態の原因に作用すること、細胞及び組織へのストレス効果の予防及び阻害を確実に行うこと、及び臓器及び組織移植拒絶反応の予防及び治療を確実に行うことによる、有効量のレイン(rhein)若しくはジアセレイン(diacerein)、又はその塩若しくはエステルの一方の投与によるヘムオキシゲナーゼ酵素レベルの上昇を必要とする疾患のヒト及び動物治療法における治療、並びにヘムオキシゲナーゼ酵素レベルの上昇を必要とする疾病を治療する医薬品を製造するためのレイン若しくはジアセレイン、又はその塩若しくはエステルの一方の使用に関する。
免疫系の反応は、生体を狙う幾つかのタイプ及び形状の攻撃(「ストレス」)への反応の生理病理学的メカニズムである。この反応は、例えばHarrison’s Principles of Internal Medicine、第14版(1998)、749−754で参照される、幾つかの重要な病的形状の原因であり得る。多数の研究が、免疫系要素の反応開始の原因である媒介物、及び初期でのこの反応の薬理学的かつ治療的制御に向けられてきた。これらの研究は、例えば急性炎症の治療における、効率的な医薬品の製造及び市場取引を可能にした。
正常な状態で、ストレス(化学、熱、機械、感染性等)に対する生体の保護及び応答メカニズムは、反応の根底にある原因を制御し、かつ過程を停止することができる。確かに、研究者は、免疫系要素の反応が、急性初期後の第二期で治まり得ることをしばしば発見してきた。しかしながら、この反応の自然良性進行、及びその薬理学的かつ治療的制御の問題を検討した研究は、僅かである。
原因の持続性、及び/又は治療の無効果のために、免疫系要素の反応は、慢性になり得る。慢性状態への進行は、頻繁に起こり、かつ特にTarkowski A.ら、Mol.Med.Today(1988)4:15−18;及びLevy B.D.ら、Nature Immunol.(2001)2:612−619で参照される、種々の重要な病的様相を取り得る。この、慢性状態への進行に関する問題は、多数の研究プロジェクトの中心にある。しかしながら現在利用できる、満足のゆく治療は、僅かである。その上、これらの治療はしばしば、患者にとって耐えがたく、かつ低用量でも深刻な有害事象を引き起こし得る。
幾つかの作業は、免疫系要素の反応の自然良性進行に対するある種の内生要素の影響を示した。D.Willisら(Nature Medicine(1996)2:pp.87−90)は、このように酵素、ヘムオキシゲナーゼ−1(HO−1)が、急性炎症反応の最も進んだ段階で漸次発現すること、及びこの反応の消散期に先行することを示した。この反応中に起きる主要な事象の干渉性モデルは、このようにして図1に示す(ラットにカラゲーンを注入した後の誘発胸膜炎のモデル)が、この中で「HO−1」は、ヘムオキシゲナーゼ−1のレベルを、「iNOS」は、誘発性酸化窒素合成酵素を、かつ「PGE」は、プロスタグランジンEを表す。ヘムオキシゲナーゼのレベルは、時間が経つにつれ漸次増加し、かつ免疫系要素の反応の減少に先行することが観察され得る。
ヘムオキシゲナーゼ酵素は、「熱ショックタンパク」(HSP)のクラスに属する:それは、「熱ショックタンパク32K」(HSP32)(Keyse S.M.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1991)86:99−103参照)としても知られる。マウスマクロファージ培養、ヒト軟骨細胞及びラット大腿骨頭の摘出軟骨に対してインビトロで出願人が実施した実験により確認されるように、HSPは、発現がストレス(熱、低酸素、酸化、金属による中毒等)によって刺激されるタンパク群に属する。図2は、ラット大腿骨頭軟骨モデルにおける熱ショック(43℃で1時間)後のHSP32(HO−1)及びHSP70の発現を分析する「ウェスタンブロット」(対象となるタンパクのレベルの感度の高い測定方法)の結果を示す(Cont.=対照)。
HSPは、ストレスに関連した防御及び細胞修復メカニズムにおいて非常に重要な役割を演じる。特に、HO−1は、炎症反応中に非常に重要な変調効果を有する:炎症は、酵素レベルが増加すると抑制され、他方で酵素阻害は、炎症反応の増加を引き起こす(Nature Medicine(1996)2:87−90)。
HO−1の発見及びその効果の評価は、ストレスへの細胞反応の薬理学的かつ治療的制御の可能性を示唆した;確かに、特に免疫抑制患者において観察されたような、細胞及び組織ストレスを含む幾つかの状態の治療用に、酵素HO−1のレベル増加に有利に働きそうな、かつ/又はそれを維持しそうな医薬品を使うことは、好適であろう。
その上、ストレスへの反応の原因である細胞メカニズムは、組織又は臓器移植への反応として観察される現象中にも作動する(Harrison’s Principles of Internal Medicine、第14版(1998)、1760−68)。従って、組織及び臓器移植中に観察される移植片の劣化から生体を保護するために、酵素HO−1のレベル増加に有利に働きそうな、かつ移植拒絶反応の予防及び治療に有用な医薬品を使うことも、好適であろう。
レイン、及びジアセレインを含むその誘導体の幾つかは、医薬品の作用物質としてヒト及び獣医治療法に使用されてきた。良好な収率で、かつ非常に低い含有量のアロエエモジン及び他の好ましくない不純物を示す、その治療法での使用に適合する純度のジアセレインを得るために、製造方法が開発された。
ヒト治療法において、ジアセレインは、骨関節炎を示し、かつ動くことに苦痛及び困難を感じる患者に投与された。その上、ジアセレインによる治療は、骨関節炎の進行の速度を落とし、良好な使用安全性を有する。しかしながら、ジアセレイン及びレインは、両方共、骨関節炎の急性期において、中程度の鎮痛及び抗炎症症候性活性を有する(Nguyenら、Arthritis and Rheumatism(1994)37:529−536)。
今般、出願人によって行われ、かつジアセレイン及びレインの作用機序を明らかにすることを目指す作業及び実験は、思いがけなくも、レイン、ジアセレイン又はそれらの塩若しくはエステルが、HO−1の形成を著しく促進し、かつストレスへの細胞及び組織反応の制御メカニズムに有利に働くことを示した。従って、レイン、ジアセレイン又はその塩若しくはエステルの投与が、ストレス関連の有害事象から生体を保護することを実証することが可能であった。
その上、レイン、ジアセレイン又はその塩若しくはエステルの投与は同様に、免疫系細胞による臓器又は組織の劣化、及び特に軟骨の劣化から生体を保護し、かつ臓器及び組織移植への反応として生じる現象を制御し、このことは、臓器及び組織移植片拒絶反応の予防及び治療における使用を検討することを可能にする。
従って、本発明は、高レベルのヘムオキシゲナーゼ酵素を必要とする疾患の治療におけるヒト及び獣医治療法、細胞及び組織へのストレス効果の予防及び阻害、並びに臓器及び組織移植片拒絶反応の予防及び治療のための、ジアセレイン、及び更に一般的にはレイン及びレイン誘導体の使用に関する。
本発明は、高レベルのヘムオキシゲナーゼを必要とする状態の治療のための医薬品製造用のレイン及びレイン誘導体、特にジアセレインの使用にも関する。
従って、レイン及びジアセレインは、その塩及びエステルと共に、細胞及び組織へのストレスの影響の予防及び阻害、並びに臓器及び組織移植片拒絶反応の治療を必要とする被験者での臓器及び組織移植片拒絶反応の予防及び治療において、高レベルのヘムオキシゲナーゼに有利に働く、又はそれを維持するために特に好適であるように見える。
本発明で使用され得るレイン及びレイン誘導体、特にジアセレインは、次の一般式(I):
(式中、Rは、水素原子又はアルキル基、例えばメチル、エチル又はプロピル基、又はアルカリ若しくはアルカリ土類金属原子、例えばナトリウム、カリウム又はカルシウム原子を表し、R及びRは、同一又は異なっており、式R’−COO−(式中、R’は、1から4個の炭素原子のアルキル基、例えばメチル、エチル又はイソプロピル基である)のアシルオキシ基又はヒドロキシ基を表す)によって表すことができる。
上記一般式(I)中、Rは好ましくは水素原子を表し、かつR及びRは、好ましくはヒドロキシ又はアセトキシ基を表す。Rが水素原子であり、かつR及びRがアセトキシ基−COOCHである上記一般式(I)は、ジアセレインのものである。
ジアセレイン及びレインは、技術の公知の方法に従って、例えばセンノシドのようなアロエ又はセンナ葉抽出生成物から、又は酸化クロムによる酸化が後に続くバルバロインアセチル化によって調製され得る。欧州特許第801639号明細書及び欧州特許第909268号明細書に記載された合成プロセスも使用できる。例えば、これらのプロセスは、酸化的脱保護の後にレイン及びジアセレインに容易に変換され得るテトラヒドロアントラキノンを得るために、非環式ジエンを用いたユグロンのようなナフトキノンに対するディールス・アルダー反応である。
これらのプロセスの結果、得られるジアセレインは、薬剤基準を完全に満たし、かつ所望のあらゆる保証を与える生成物を得るために必要であれば精製され得る。例えば、欧州特許第754173号明細書に記載された精製プロセスが、使用でき、これによるとトリエチルアミン及び酢酸カリウムの作用によって、後に続く微酸性媒体中での加水分解によって、可溶性ジアセレイン塩が調製される。
HO−1に対するジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルの効果を立証するために、出願人が実施した研究は、以下に示すような有効なモデルを使用して行われた。
インビトロ作業及び実験は、次のモデルを使用した:
1.− 熱ストレス無し、及び熱ストレス(43℃で1時間)後の、赤血球(%w/v)、赤血球可溶化物(3×10)、又はヘモグロビン(%w/v)で処理された、組織培養、及び特にラット大腿骨頭軟骨の有効なモデル。軟骨全体は、放射性硫酸の組み込みによって測定された(35SO、回数/分 CPM(coups per minutes)、CPM)。このモデルで、図3、4に示すように、細胞生存度の減少及び細胞による放射性硫酸の組み込み減少によって証明されるように、赤血球、赤血球可溶化物、及びヘモグロビンは細胞破壊を引き起こす。
図3は、赤血球によって引き起こされる細胞破壊が、放射性硫酸の細胞組み込み減少によって立証されるように、用量依存性であることを示す(モデル:%v/vの赤血球を有するラット大腿骨頭軟骨;Cont.=対照:赤血球のない溶液;35SO=放射性硫酸;sem=標準誤差)。
同様に、図4は、ヘモグロビンによって引き起こされる細胞破壊が、放射性硫酸の細胞組み込み減少によって立証されるように、用量依存性であることを示す(モデル:%v/vのヘモグロビンを有するラット大腿骨頭軟骨;Cont.=対照:ヘモグロビンのない溶液;35SO=放射性硫酸;sem=標準誤差)。
この組織培養モデルにおいて、ストレスによって予め誘発されたHSPは、細胞による放射性硫酸の組み込み増加によって図5で証明するように細胞破壊を予防する(モデル:熱ストレス(43℃で1時間)下の、かつ次にヘモグロビン(1%w/v)によって処理されたラット大腿骨頭軟骨;35SO=放射性硫酸;sem=標準誤差)。
2.− 熱ストレス無し、及び熱ストレス(43℃で1時間)後の、赤血球(%w/v)、赤血球可溶化物(3×10)、又はヘモグロビン(%w/v)で処理された、細胞培養、及び特にヒト軟骨細胞の有効なモデル。細胞培養全体は、その細胞生存度(対照と比較した生存細胞)、アポトーシスの存在(核分断;対象と比較した数及び百分率)、及び放射性硫酸の組み込み(35SO;回数/分、CPM)によって測定された。
大腿骨頭軟骨ですでに観察されたように、赤血球、赤血球可溶化物、及びヘモグロビンは、このモデルにおいても細胞破壊を引き起こす。しかしながら、ストレス誘発HSPは、生存細胞を算出する図6に示すように、この細胞破壊を予防し、かつ細胞を保存する(モデル:熱ストレス(43℃で1時間)下の、かつ赤血球可溶化物(3×10)によって処理されたヒト軟骨細胞;sem=標準誤差)。
これらの実験に基づき、出願人によって実施された研究は、図7a、7b及び7cを参照して、以下に詳細に示すように、HO−1の発現に対するジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルの効果を立証した。
図7aは、ジアセレインが、対照及び基準溶液と比較した時に、HO−1の発現の用量依存性増加を引き起こすことを示す「ウェスタンブロット(Westernblots)」(モデル:ラット大腿骨頭軟骨;Cont.=対照;Veh.=基準溶液;ジアセレイン:10μM及び100μM)である。
図7b及び7cも、濃度10−5Mで、ジアセレイン有り及び無しで(図7b:それぞれカラム「D∈」及び「C∈」)、又はレイン有り及び無しで(図7c)、培養され、かつその後、15、30及び60分(図7b)及び0、15、30、60、120分及び18時間(図7c)で分析された細胞(モデル:マウスマクロファージ)の「ウェスタンブロット」である。対象となるタンパク、HO−1の同一性は、その分子量によって確認された(図の左側の第1カラム)。これらの結果は、ジアセレイン及びレインが、HO−1発現の時間依存性増加を引き起こすことを証明する。
以上に記載されたインビトロモデルを使用し、出願人が行った研究は、ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルが、図8及び9に詳細に示すように、HO−1に対する効果の結果、細胞完全性を保存することも証明した。
図8(モデル:ヒト軟骨細胞;可溶化物=3×10の赤血球の溶解生成物;ジアセレイン:100μM;sem=標準誤差)は、ジアセレインによる処理が、赤血球可溶化物により引き起こされる細胞破壊を予防することを示す。
図9(モデル:ヒト軟骨細胞;可溶化物=3×10の赤血球の溶解生成物;レイン:100μM;sem=標準誤差)は、レインによる処理が、赤血球可溶化物により引き起こされるアポトーシスを予防することを示す。
ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルの効果に関する、以上に記載したモデルにより、出願人がインビトロで行った作業及び実験の主要な結論は、次の通りである:
− ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルは、細胞完全性の保護において、役割を果たすHO−1酵素のレベルの用量依存性増加を誘発する;
− HO−1のこの増加の結果、ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルは、ストレス誘発有害反応に直面する時に、細胞及び組織完全性を保存する;
− ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルは、アポトーシス(核分断、続いて細胞破壊及び死が後に起こる)を予防する。
出願人は、以下に記載したモデルを使用して、インビボ作業及び実験も行った。
組織反応、並びに破壊及び拒絶現象の強度に対するジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルの効果は、マウス中のラット組織の組織劣化及び誘発肉芽腫のモデルを使用して、組織移植に続いて評価された(Bottomley KMら、Osteoarthritis and Cartilage(1998)6:19−23)。
方法は、次のステップを含む:
− 摘出組織(ウィスターラット、雄)が、滅菌綿内に置かれ、かつTOマウスに皮下移植される;
− 皮下移植片は、2週間の期間中、保持される;
− 指示した適量でのジアセレイン、レイン、その塩又はエステル、並びに対照及び比較による、動物の毎日の治療;
− 移植組織及び反応性肉芽腫の収集;
− 組織炎症反応(肉芽腫の大きさ、浸出物中の炎症細胞の数及び浸出物の体積の評価)、及び拒絶反応(移植組織の劣化の評価)の程度の測定。
以上に記載されたモデルを使用し、出願人が行った研究は、ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルが、以下で図10、11及び12に詳細に示すように、ラット組織のマウスへの移植により引き起こされる組織反応(肉芽腫の形成、炎症細胞の漸増、浸出物の形成)を減少させ、かつ移植組織の完全性を保存することを証明した。
図10は、ジアセレインによる治療が、組織反応(反応性肉芽腫の形成)の用量依存性減少を引き起こすことを示す(ジアセレイン:経口経路で5、15及び50mg/kg;**対照と比較した統計的有意差:p<0.01)。
図11は、ラット組織のマウスへの移植により引き起こされる組織反応が、ジアセレインによる治療によって用量依存的に減少することを示す(図11の左側:炎症細胞数;右側:浸出物の体積)(Cont.=対照;ジアセレイン:経口経路で5、15及び50mg/kg;対照と比較した統計的有意差:p<0.05)。
図12は、ジアセレインによる治療が、移植組織のコラーゲン(図12の左側)及びグリコサミノグリカン(GAG;右側)の含有量の保存によって立証されるように、投与されるジアセレインの用量に従って移植組織の完全性を保存することを示す(ジアセレイン:経口経路で5、15及び50mg/kg;対照と比べた統計的有意差:p<0.05:**p<0.01)。
以上に記載したモデルによるインビボでのジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルの効果に関し、出願人が行った作業及び実験の主要な結論は、次の通りである:
− ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルは、ラット組織のマウスへの移植により引き起こされる組織反応(肉芽腫の大きさ、炎症細胞数、浸出物の体積)を減少させる;
− ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルは、組織反応に直面する時、移植組織の完全性を保存する;
− ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルは、移植組織の破壊及び拒絶反応を予防する。
急性炎症現象の治療のために、最も広く使用される医薬品は、ある種の有害事象、及び特に胃及び腸潰瘍を誘発する傾向を示すとしても、非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)である(Goodman及びGilman、The Pharmacological Basis of Therapeutics;第9版、McGraw Hill)。これらの有害事象は、シクロオキシゲナーゼ−1酵素(COX−1;構成性イソ型)の阻害に関係する。
シクロオキシゲナーゼ酵素のもう一つのイソ型、シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2;炎症発症において誘発されるイソ型)の存在の発見は、潜在的により特定かつ安全な薬剤の開発に向けて新しい展望を開いた。現在利用可能なNSAIDは、COX−2の作用の選択的阻害剤として作用し、かつ従って炎症に作用し、上部胃腸管に関連するより有害でない事象を引き起こす。新しいクラスの薬剤、セレコキシブ及びロフェコキシブのような、COX−2阻害剤は、炎症疾病の対症治療のためにこのようにして開発された。
しかしながら、「伝統的な」NSAIDにせよ、COX−2阻害剤にせよ、ヘムオキシゲナーゼ酵素に関する限り、有利な効果は観察されなかった。
出願人によって行われた研究は、伝統的なNSAID及びCOX−2阻害剤が、ラット組織のマウスへの移植により引き起こされる組織反応(肉芽腫、炎症細胞浸潤、浸出物)を減少させることを確認した。しかしながら、添付の図13、14及び15に示すように、伝統的なNSAIDも、COX−2阻害剤も、レイン及びジアセレインとは反対に、移植組織の完全性を保存しない。
図13は、ラット組織のマウスへの移植により引き起こされる組織反応(反応性肉芽腫の形成)の減少に関する、一方でCOX−2阻害剤(ロフェコキシブ)、かつ他方でジアセレインによる治療効果の比較を示す(ジアセレイン:5、15及び50mg/kg、ロフェコキシブ:3mg/kg、経口経路で;対照と比較した統計的有意差:p<0.05;**p<0.01)。
図14は、ラット組織のマウスへの移植により引き起こされる組織反応の減少に関する、一方でロフェコキシブ、かつ他方でジアセレインによる治療効果の比較を可能にする。左側のグラフは、細胞浸潤を示し、右側のものは、浸出物の体積を示す(Cont.=対照;DAR:ジアセレイン:2、10及び50mg/kg、ロフェコキシブ:3mg/kg、経口経路で;対照と比較した統計的有意差:p<0.05)。
図15は、移植組織の完全性の保存に関する、一方でロフェコキシブ、かつ他方でジアセレインによる治療効果の間の差の比較を可能にする。左側のグラフは、コラーゲン含有量に対応し、右側のものは、組織のグリコサミノグリカン(GAG)含有量に対応する(ジアセレイン:5、15及び50mg/kg、ロフェコキシブ:3mg/kg、経口経路で;対照と比較した統計的有意差:p<0.05:**p<0.01)。
得られた結果は、ジアセレイン及びレインの特性が、特に移植組織の保存及びこの組織の拒絶反応に関して、伝統的な非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)又はCOX−2阻害剤のような他の薬剤のそれと著しく異なることを示す。
本発明によれば、作用が治療される病変に応じて相補的であり得る、伝統的なNSAID又はCOX−2阻害剤と、ジアセレイン若しくはレイン又はその塩若しくはエステルを結合させることは、有用であり得る。このようにしてジアセレインは、ジクロフェナクのようなNSAIDと、1日当たり25から150mgの用量で、又はロフェコキシブのようなCOX−2阻害剤と、1日当たり10から50mgの用量で結合され得る。
先に示したように、ジアセレイン、レイン及びその塩又はエステルは、好適には、高レベルのヘムオキシゲナーゼ酵素を必要とする疾患の治療のためのヒト及び獣医治療法に、細胞及び組織へのストレス効果の予防及び阻害に、かつ組織及び臓器移植拒絶反応を予防及び治療するために使用され得る。例えば、指示された用量でのその使用は、以下に列挙した疾患の治療に特に有用である。
− 末梢神経障害及び慢性皮膚潰瘍のような、I及びI型糖尿病に関連した炎症、
− 黄斑変性
− 網膜炎、
− 非感染性中間又は後部ブドウ膜炎
− 緑内障
− (紅斑性狼瘡、強皮症、サルコイドーシスのような)「結合性(connectivitis)」
− 伝統的な治療(光線療法及び/又は光化学治療)の無効果、又は不耐性、又は禁忌の場合の、結節性紅斑及び成人性アトピー皮膚炎
− 筋無力症及び膵臓線維症
− 慢性副鼻腔炎、閉塞性慢性気管支炎、気管支拡張
− (肺、腎、及び骨局在性を有する)結核及び(寄生虫病、リーシュマニア症、塵肺症でのような)肉芽腫の形成の予防
− (ウイルス又はアルコール由来の)慢性肝炎、慢性膵臓炎
− 血液透析中の患者の糸球体腎炎、ネフローゼ症候群及び毒血症(「尿毒症」)
− 第三度熱傷を負った免疫抑制患者の日和見感染症、骨髄炎
− 溶血性貧血、鎌状赤血球貧血、関節血症
− アテローム斑発生、出血性発作、血栓静脈炎
− (患者が同種の骨髄移植片を有するとしても)後天性骨髄不全
− 組織(軟骨、皮膚、骨髄)又は臓器(肝臓、腎臓、心臓)移植片拒絶反応の予防
− 腎移植初期を含む、移植片拒絶反応及び移植後の拒絶反応の予防、並びに移植片対宿主病(GVHD)の予防又は治療的処置
− 特に最初に免疫抑制プロトコルにより治療された患者における拒絶反応の治療。
ジアセレイン及びレインは、両方共、水及びアルコール中で非常に僅かに可溶性であり、かつ従って好ましくは経口経路で投与される。薬剤領域での経口経路での通常の投与形状が、適切であり、かつ例えば薬剤は、錠剤、カプセル又は軟質ゼラチンカプセルの形状、又は他の適切ないかなる剤形でも投与され得る。
投与の特に適切な形状は、ジアセレインが、良好な生物学的利用能が得られることを可能にする、液体油及び非イオン性界面活性剤と混合されるカプセル又は軟質カプセルを記載している欧州特許第862423号明細書に記載されたものである。本発明で使用され得るもう一つの形状は、米国特許第6124358号明細書に記載されており、かつラウリル硫酸、例えばラウリル硫酸ナトリウムとのレイン又はジアセレインの共同微粉化(comicronisation)によって調製される。
薬量は、患者の健康状態に応じて医師によって決定されるが、一般的に1日当たり25mgから500mgであり、好ましくは1日当たり50mgから100mgである。それは、成人の被験者において、患者の体重とは比較的無関係である。経口投与の単位量は、一般的に25mgから50mgである。
ラットにカラゲーンを注入した後の誘発胸膜炎のモデルである。 図2は、ラット大腿骨頭軟骨モデルにおける熱ショック(43℃で1時間)後のHSP32(HO−1)及びHSP70の発現を分析する「ウェスタンブロット」(対象となるタンパクのレベルの感度の高い測定方法)の結果を示す(Cont.=対照)。 図3は、赤血球によって引き起こされる細胞破壊が、放射性硫酸の細胞組み込み減少によって立証されるように、用量依存性であることを示す(モデル:%v/vの赤血球を有するラット大腿骨頭軟骨;Cont.=対照:赤血球のない溶液;35SO=放射性硫酸;sem=標準誤差)。 図4は、ヘモグロビンによって引き起こされる細胞破壊が、放射性硫酸の細胞組み込み減少によって立証されるように、用量依存性であることを示す(モデル:%v/vのヘモグロビンを有するラット大腿骨頭軟骨;Cont.=対照:ヘモグロビンのない溶液;35SO=放射性硫酸;sem=標準誤差)。 熱ストレス(43℃で1時間)下の、かつ次にヘモグロビン(1%w/v)によって処理されたラット大腿骨頭軟骨;35SO=放射性硫酸;sem=標準誤差。 熱ストレス(43℃で1時間)下の、かつ赤血球可溶化物(3×10)によって処理されたヒト軟骨細胞;sem=標準誤差。 図7aは、ジアセレインが、対照及び基準溶液と比較した時に、HO−1の発現の用量依存性増加を引き起こすことを示す「ウェスタンブロット(Westernblots)」(モデル:ラット大腿骨頭軟骨;Cont.=対照;Veh.=基準溶液;ジアセレイン:10μM及び100μM)である。 図7bは、濃度10−5Mで、ジアセレイン有り及び無しで(それぞれカラム「D∈」及び「C∈」)培養され、かつその後、15、30及び60分で分析された細胞(モデル:マウスマクロファージ)の「ウェスタンブロット」である。 図7cは、濃度10−5Mで、レイン有り及び無しで(それぞれカラム「D∈」及び「C∈」)培養され、かつその後、0、15、30、60、120分及び18時間で分析された細胞(モデル:マウスマクロファージ)の「ウェスタンブロット」である。 図8(モデル:ヒト軟骨細胞;可溶化物=3×10の赤血球の溶解生成物;ジアセレイン:100μM;sem=標準誤差)は、ジアセレインによる処理が、赤血球可溶化物により引き起こされる細胞破壊を予防することを示す。 図9(モデル:ヒト軟骨細胞;可溶化物=3×10の赤血球の溶解生成物;レイン:100μM;sem=標準誤差)は、レインによる処理が、赤血球可溶化物により引き起こされるアポトーシスを予防することを示す。 図10は、ジアセレインによる治療が、組織反応(反応性肉芽腫の形成)の用量依存性減少を引き起こすことを示す(ジアセレイン:経口経路で5、15及び50mg/kg;**対照と比較した統計的有意差:p<0.01)。 図11は、ラット組織のマウスへの移植により引き起こされる組織反応が、ジアセレインによる治療によって用量依存的に減少することを示す(図11の左側:炎症細胞数;右側:浸出物の体積)(Cont.=対照;ジアセレイン:経口経路で5、15及び50mg/kg;対照と比較した統計的有意差:p<0.05)。 図12は、ジアセレインによる治療が、移植組織のコラーゲン(図12の左側)及びグリコサミノグリカン(GAG;右側)の含有量の保存によって立証されるように、投与されるジアセレインの用量に従って移植組織の完全性を保存することを示す(ジアセレイン:経口経路で5、15及び50mg/kg;対照と比べた統計的有意差:p<0.05:**p<0.01)。 図13は、ラット組織のマウスへの移植により引き起こされる組織反応(反応性肉芽腫の形成)の減少に関する、一方でCOX−2阻害剤(ロフェコキシブ)、かつ他方でジアセレインによる治療効果の比較を示す(ジアセレイン:5、15及び50mg/kg、ロフェコキシブ:3mg/kg、経口経路で;対照と比較した統計的有意差:p<0.05;**p<0.01)。 図14は、ラット組織のマウスへの移植により引き起こされる組織反応の減少に関する、一方でロフェコキシブ、かつ他方でジアセレインによる治療効果の比較を可能にする。左側のグラフは、細胞浸潤を示し、右側のものは、浸出物の体積を示す(Cont.=対照;DAR:ジアセレイン:2、10及び50mg/kg、ロフェコキシブ:3mg/kg、経口経路で;対照と比較した統計的有意差:p<0.05)。 図15は、移植組織の完全性の保存に関する、一方でロフェコキシブ、かつ他方でジアセレインによる治療効果の間の差の比較を可能にする。左側のグラフは、コラーゲン含有量に対応し、右側のものは、組織のグリコサミノグリカン(GAG)含有量に対応する(ジアセレイン:5、15及び50mg/kg、ロフェコキシブ:3mg/kg、経口経路で;対照と比較した統計的有意差:p<0.05:**p<0.01

Claims (14)

  1. ヘムオキシゲナーゼ酵素のレベル増加を必要とする疾患の治療のためのヒト及び獣医治療法におけるレイン(rhein)及びレイン誘導体の使用。
  2. レイン及びレイン誘導体は、次の一般式(I):
    (式中、Rは、水素原子、又はアルキル基、又はアルカリ若しくはアルカリ土類金属原子を表し、R及びRは、同一又は異なっており、式R’−COO−(式中、R’は、1から4個の炭素原子のアルキル基である)のアシルオキシ基又はヒドロキシ基を表す)によって表される請求項1に記載の使用。
  3. 前記誘導体が、レイン又はジアセレイン(diacerein)である請求項2に記載の使用。
  4. レイン誘導体が、1日当たり25から500mgの用量で投与される請求項1から3のいずれかに記載の使用。
  5. レイン誘導体が、経口経路で投与され得る形状である請求項1から4のいずれかに記載の使用。
  6. ヘムオキシゲナーゼ酵素のレベル増加を必要とする疾患の治療のための医薬品製造用のレイン及びレイン誘導体の使用。
  7. レイン及びレイン誘導体が、次の一般式(I):
    (式中、Rは、水素原子、又はアルキル基、又はアルカリ若しくはアルカリ土類金属原子を表し、R及びRは、同一又は異なっており、式R’−COO−(式中、R’は、1から4個の炭素原子のアルキル基である)のアシルオキシ基又はヒドロキシ基を表す)によって表される請求項6に記載の使用。
  8. 誘導体が、レイン又はジアセレインである請求項7に記載の使用。
  9. レイン誘導体が、1日当たり25から500mgの用量で投与される請求項6から8のいずれかに記載の使用。
  10. レイン誘導体が、経口経路で投与され得る形状である請求項6から9のいずれかに記載の使用。
  11. 単位量が、25mgから50mgである請求項10に記載の使用。
  12. レイン誘導体が、非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)又はCOX−2阻害剤と結合される請求項6から11のいずれかに記載の使用。
  13. 治療が、移植拒絶反応を治す又は予防することを目的とする請求項6から12のいずれかに記載の使用。
  14. 治療が、細胞及び組織へのストレス効果を予防及び阻害することを目的とする請求項6から12のいずれかに記載の使用。
JP2004523858A 2002-07-23 2003-07-18 ヘムオキシゲナーゼレベルの上昇を必要とする治療上の処置におけるレインの使用 Pending JP2005538098A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0209340A FR2842738B1 (fr) 2002-07-23 2002-07-23 Utilisation d'une rheine pour la preparation d'un medicament pour le traitement de l'inflammation chronique, la prevention et le traitement du rejet des transplantations d'organes et de tissus
PCT/FR2003/002286 WO2004010990A1 (fr) 2002-07-23 2003-07-18 Elevation du taux d’ heme oxygenase avec des derives de la rheine

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005538098A true JP2005538098A (ja) 2005-12-15

Family

ID=30011416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004523858A Pending JP2005538098A (ja) 2002-07-23 2003-07-18 ヘムオキシゲナーゼレベルの上昇を必要とする治療上の処置におけるレインの使用

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20060058392A1 (ja)
EP (1) EP1523312A1 (ja)
JP (1) JP2005538098A (ja)
AU (1) AU2003269037A1 (ja)
CA (1) CA2493074A1 (ja)
FR (1) FR2842738B1 (ja)
IL (1) IL166434A0 (ja)
MX (1) MXPA05000904A (ja)
WO (1) WO2004010990A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022078204A (ja) * 2017-01-19 2022-05-24 ティダブリューアイ・バイオテクノロジー・インコーポレイテッド 免疫炎症性皮膚障害を予防または治療するための方法および医薬組成物

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI473610B (zh) * 2008-10-28 2015-02-21 Twi Biotechnology Inc 包含雙醋瑞因(diacerein)之醫藥組合物
CN102596246A (zh) * 2009-08-20 2012-07-18 Twi生物技术有限公司 诊断糖尿病及测定治疗疗效的方法
US8652540B2 (en) * 2012-06-04 2014-02-18 Hong Kong Baptist University Method of using rhein for treating fibrotic conditions and tumors
EP3337782A4 (en) * 2015-08-17 2019-04-03 TWI Biotechnology, Inc. DIACEREIN OR ITS ANALOGUES FOR INHIBITING THE EXPRESSION OF ASC AND NLRP3 PROTEINS, AND / OR THE FORMATION OF THE INFLAMMASOME COMPLEX NLRP3
TW201739448A (zh) * 2016-05-06 2017-11-16 安成生物科技股份有限公司 用於治療及/或預防血液相關疾病之方法及配方

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002502881A (ja) * 1998-02-13 2002-01-29 ニュートラマックス ラボラトリーズ,インコーポレイテッド 結合組織を保護、治療、および修復するための薬剤および方法
WO2002022119A1 (fr) * 2000-09-15 2002-03-21 Negma-Lerads Utilisation d'une rhéine pour la préparation d'un médicament pour la prévention de la dégradation du cartilage articulaire

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ZA761627B (en) * 1976-03-16 1978-01-25 C Friedmann Improvements in or relating to the treatment of arthritis
JPH0374326A (ja) * 1989-08-17 1991-03-28 Tsumura & Co ケミルミネッセンス抑制剤
CA2132690A1 (en) * 1994-09-22 1996-03-23 Dean Willis Control and modulation of inflammatory response in humans in need of such control and modulation
US5652265A (en) * 1995-03-29 1997-07-29 Wisconsin Alumni Research Foundation Production of rhein and rhein derivatives
IT1283771B1 (it) * 1996-07-31 1998-04-30 Medidom Lab Procedimento per la preparazione di derivati della reina
JP4049406B2 (ja) * 1996-10-15 2008-02-20 正規 小菅 津液改善剤及びそれを含有する経口投与用組成物
NZ500287A (en) * 1997-04-11 2002-10-25 Sangstat Medical Corp Cytomodulating lipophilic peptides for modulating immune system activity and inhibiting inflammation
CN1086289C (zh) * 1997-09-30 2002-06-19 中国人民解放军肾脏病研究所 大黄酸或大黄酸盐在制备治疗糖尿病肾病药中的用途
WO2000012118A2 (en) * 1998-08-28 2000-03-09 President And Fellows Of Harvard College Inhibiting cardiomyocyte death
JP2000119182A (ja) * 1998-10-09 2000-04-25 Nippon Chemiphar Co Ltd ヘムオキシゲナーゼ誘導促進剤
AU2366900A (en) * 1998-12-17 2000-07-03 Sangstat Medical Corporation Methods for enhancing graft survival by modulating heme oxygenase activity
AU4117701A (en) * 2000-03-17 2001-09-24 Toshio Tanaka Heme oxygenase-1 inducers or induction enhancers
US20020128317A1 (en) * 2001-01-23 2002-09-12 Laboratories Negma Treatment of pathological conditions characterized by an increased IL-1 level

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002502881A (ja) * 1998-02-13 2002-01-29 ニュートラマックス ラボラトリーズ,インコーポレイテッド 結合組織を保護、治療、および修復するための薬剤および方法
WO2002022119A1 (fr) * 2000-09-15 2002-03-21 Negma-Lerads Utilisation d'une rhéine pour la préparation d'un médicament pour la prévention de la dégradation du cartilage articulaire

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022078204A (ja) * 2017-01-19 2022-05-24 ティダブリューアイ・バイオテクノロジー・インコーポレイテッド 免疫炎症性皮膚障害を予防または治療するための方法および医薬組成物
JP7381629B2 (ja) 2017-01-19 2023-11-15 ティダブリューアイ・バイオテクノロジー・インコーポレイテッド 免疫炎症性皮膚障害を予防または治療するための方法および医薬組成物

Also Published As

Publication number Publication date
MXPA05000904A (es) 2005-03-23
US20060058392A1 (en) 2006-03-16
WO2004010990A1 (fr) 2004-02-05
FR2842738B1 (fr) 2006-02-10
IL166434A0 (en) 2006-01-15
CA2493074A1 (fr) 2004-02-05
FR2842738A1 (fr) 2004-01-30
AU2003269037A1 (en) 2004-02-16
EP1523312A1 (fr) 2005-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11166978B2 (en) Compositions comprising sulfated polysaccharides
WO2016062283A1 (zh) 抗发炎用药物在制备抑制癌症的医药组合物中的应用
JP4205943B2 (ja) 天然および合成hcaのバイオアベイラブルな組成物
NO328797B1 (no) Anvendelse av essensielle fettsyrer inneholdende en blanding av eikosapentaensyreetylester (EPA) og docosaheksaensyreetylester (DHA) for fremstilling av et medikament nyttig ved forebyggelse av dodsfall hos en pasient som har hatt et hjerteinfarkt.
RU2644635C2 (ru) Системы, способы и составы для лечения рака
JPH04504726A (ja) アナフィラキシーの遅反応性物質に対する拮抗薬としてのリポキシンa↓4およびその誘導体の使用
JP2018532806A (ja) デオキシコール酸およびその塩による蓄積脂肪の処置方法
US5512573A (en) Use of phthaloylhydrazide derivatives as anti-hypoxic and defensive agents
JP2005538098A (ja) ヘムオキシゲナーゼレベルの上昇を必要とする治療上の処置におけるレインの使用
US20070042976A1 (en) Method of treating cosmetic and dermatologic conditions by a demethylating agent
TW201827044A (zh) 用於治療發炎性腸病的組合物
FR2987264A1 (fr) Methodes et compositions pour le traitement des metastases cancereuses
WO2018161890A1 (zh) 小檗碱在制备治疗急性软组织损伤的药物中的应用
Townsend et al. The Effect of the Synthetic Haemorrhagic Agent, 3, 3′-Methylenebis (4-Hydroxycoumarin), in Prolonging the Coagulation and Prothrombin Time in the Human Subject
RU2730476C1 (ru) Противовоспалительная мазь для животных
KR102470029B1 (ko) 오메가-3 지방산 및 우르소데옥시콜산(udca)을 포함하는 콜레스테롤 담석 예방 또는 치료용 약학적 조성물 및 이의 제조방법
JP7418502B2 (ja) 非常に速い皮膚及び膜浸透速度を有するnsaiaプロドラッグ及びその新規医薬使用
Karatieieva et al. Application of ozone therapy in surgical practice
KR20060066177A (ko) 데커신 및/또는 데커시놀 안젤레이트, 또는 데커신및/또는 데커시놀 안젤레이트를 유효성분으로 하는당귀추출물을 포함하는 간기능 치료제 조성물
RU2739184C1 (ru) Фармацевтическое средство для лечения артрологических заболеваний
RU2173155C1 (ru) Ранозаживляющий, противовоспалительный и противоинфекционный лекарственный препарат
WO2022254006A1 (en) Cannabidiol for use in the treatment of pain resulting from an indoleamine 2,3-dioxygenase-1 (ido1) related disease
WO2022106112A1 (de) Neues therapiekonzept für die behandlung von corona-infektionen, insbesondere covid-19-infektionen
JP2021123530A (ja) 多発性骨髄腫の治療剤
WO1994012186A1 (en) Prostaglandin derivative having radioprotective effects

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060425

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100608