JP2005535315A - Adamts−13のフォン・ウイルブランド因子分解プロテアーゼ活性の測定方法 - Google Patents

Adamts−13のフォン・ウイルブランド因子分解プロテアーゼ活性の測定方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、被験液にその1mL当りADAMTS−13を含有しないフォン・ウイルブランド因子(VWF)を0.5から5U混合し、インキュベートした後、ADAMTS−13活性を血小板のVWF媒介凝集の低下に基づいて測定する、該被験液中のADAMTS−13のVWF分解活性を測定するための診断方法。

Description

本発明は、血漿および他の液体中の、フォン・ウイルブランド因子を分解するADAMTS−13活性を測定する、診断方法に関する。
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は、古典的な血小板減少症状および微小血管障害、溶血性貧血、神経学的症状、腎機能障害、ならびに発熱が観察される疾患である。TTP患者の血漿中には異常に大きなフォン・ウイルブランド因子(VWF)の重合体がみられ、富VWF性および富血小板性血栓生成の原因と考えられている。内皮細胞が大きな重合体の形態でフォン・ウイルブランド因子を分泌し、これは正常血漿では還元酵素と金属プロテアーゼの組み合わされた作用により分解される。
さらに、先天性または後天性TTPに罹患している患者では、VWFをTyr842とMet843の間のペプチド結合で切断する特異的な金属プロテアーゼの欠損が観察されることが、既に知られている。この金属プロテアーゼは最近ADAMTS(a disintegrin and metalloprotease with thrombospondin motifs;トロンボスポンジン・モチーフを有するジスインテグリンおよび金属プロテアーゼ)ファミリーの新しいメンバーとして同定され、ADAMTS−13と名づけられた(文献1〜3)。
以下、ADAMTS−13のVWF分解プロテアーゼ活性は単にADAMTS−13活性と呼ぶことにする。ADAMTS−13活性は、通常は、低イオン強度の希釈血漿を用い、尿素と塩酸グアニジンで処理したVWFサンプルをインキュベートして測定される。蛋白分解は、SDSアガロースゲル電気泳動を用いた多重解析により、または、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動とその後の免疫ブロッテイング、すなわち抗原抗体反応によるセルロース膜上の蛋白質の検出法、を用いた断片の解析によって測定される(文献4、5)。また、ADAMTS−13が関与するフォン・ウイルブランド因子の分解は、VWFのコラーゲン結合活性を測定法により(WO−A00/50904)、または特異的な二相性(bilateral)ELISA検出法により測定できる(文献6)。緑色蛍光蛋白質でN末端を標識した組換え単量体VWFも、最近、蛋白分解の測定を目的として記載されている(文献7)。
通常の電気泳動方法は、試験の実施が特別な実験機器および必要な技術を要求するために、特別な研究実験施設でのみ行うことができる。一方、ADAMTS−13の蛋白分解活性を検出するためのコラーゲン結合試験(WO−A00/50904)および特異的なELISA(文献6)はADAMTS−13活性の測定を簡略化しているものの、やはり適切な機器や必要なノウハウが自由に使える実験室でなければ行うことができない。さらに、二相性ELISA検出法は、商業的に入手できないために限られた実験室でしか利用できない特異的なモノクローナル抗体を必要とする。したがって、ここで示される目的はADAMTS−13活性を測定するための簡便法を開発することである。この新規な方法は血漿および他の体液(例えば、血清および唾液)ならびに他の液体中のADAMTS−13活性を、信頼性をもって適時に定量することを可能にした。これは、どのような通常の臨床凝固検査室でも利用可能であり、どのような特別の実験機器、特別なノウハウ、または商業的に入手できない試薬を必要としない。さらに、この新規な方法は、安い操作費用で多数検体を処理すること(high sample throughput)を達成するために、できるかぎり、自動化凝固機器上での自動化を可能にする。低値のADAMTS−13活性がTTP以外の疾患でも観察されることがこれまで明らかにされてきたことから(文献8)、そう
した方法はTTPを特徴とする重篤なADAMTS−13欠損症と軽度なADAMTS−13欠損症の識別を可能にする。早期の診断およびそれに続く血漿交換治療法の開始は、原則的にしばしば生命を危機に陥れるTTP発症をもたらすような臨床的経緯を決定する。この理由により、この新規な方法はADAMTS−13活性を迅速にかつ可能なかぎり広範囲で測定することを可能にした。適時のADAMTS−13活性の測定はまた代替治療の選択肢の存在のために必須である。とりわけ、この方法は、この後に異なった治療可能性(例えば、リツキシマブ(rituximab)または免疫吸着)の可能性があるために、ADAMTS−13に対する阻害剤を迅速に測定することを可能にし、または、阻害剤の力価(titer)を測定することを可能にする。この方法はまた先天性TTPと後天性TTPを識別することを可能にした。これに加えて、日常的に行うことができる迅速なADAMTS−13活性測定は、利用可能性のある組換えADAMTS−13(WO242441)を用いるために必須である。この方法は、適時の診断やTTP患者の治療の監視を可能にするだけではなく、さらにどのような任意の液中のでも、ADAMTS−13活性の信頼性のある定量化を可能にした。ADAMTS−13はVWFの重要な制御因子(regulator)でありかつその結果として止血における重要な因子であるために、この新規な方法は健常人および異なった疾患に罹っている患者のVWFのADAMTS−13介在性蛋白分解の重要性に関する広範な研究において適用することが可能であった。
驚くべきことに、VWFのADAMTS−13介在性蛋白分解がVWFの血小板凝集能により検出できることが見出された。ADAMTS−13によるVWFの分解は結果的にVWF多量体を短縮化する。VWFが血小板を凝集する能力は原則的に多量体の長さによって決められる。VWF多量体が大きいほど、血小板を凝集する能力は大きい。本発明の方法において、ADAMTS−13活性を測定するためにこの関連性が探求された。
したがって、本発明は、ADAMTS−13を含有しないフォン・ウイルブランド因子(VWF)を1mL当り0.5から5U被験液と混合し、インキュベートした後、ADAMTのADAMTS−13のVWF分解活性を測定するための診断方法に関する。
本発明における用語上、「被験液」とは、血漿、血清、唾液および脳脊髄液のようなあらゆる体液、ならびに、細胞培養上清または細胞抽出液のような他の被験液を意味する。
ADAMTS−13を含有しないVWF(以下ではVWF基質とよばれる)を被験液に加える。用いるVWF基質は、好ましくは、正常血漿での多量体パターンを示す高度に精製された血漿性VWFであり、かつ内因性ADAMTS−13活性を含んでいない。しかしながら、いかなるADAMTS−13活性も示さない他の様々なVWF基質、例えば、組換えVWF、細胞培養上清からのVWF、またはADAMTS−13活性が不可逆的に阻害されている血漿性VWFなどを使用することもできる。
高度に精製された血漿性VWFの典型的な多量体パターンを図1aの最初のカラムに示す。続く7個のカラムはADAMTS−13により蛋白分解を受けた結果の、高分子量VWF多量体の経時的な消失を示す。このために、それぞれの場合に、図1aに示すインキュベーション時間(0.5〜22時間)の後、被験混合物から一定量のサンプルを採取し、反応をEDTAの添加により停止させた。サンプルは次に、慣用の標準法に従いSDSアガロースゲル電気泳動で分画化され、次いで免疫ブロッテイングにより可視化された。さらに、それぞれの場合に、VWFの機能的活性を測定するために、対応するインキュベーション時間の後に一定量のサンプルを採取した。このために、VWFが血液の血小板を凝集する能力をリストセチン(ristocetin)の存在下で測定した;この能力は通常リストセチン補因子(ristocetin cofactor;RCo)活性とよばれている。このRCo活性は、Dade Behring社(マールブルグ、ドイツ)より購入できるBCフォン・ウイルブランド試薬を用いて測定できる。こうして測定された対応するサンプルのRCo活性は、図1aに示された免疫プロッテイングのカラムの下に記載されている。経時的なADAMTS−13介在の高分子量VWFの消失はRCo活性の顕著な消失、すなわち、反応の開始時の357%から22時間のインキュベーション時間の後の13%までの低下、をもたらす。図1bは再びこの経時的な、反応液に加えられたVWF基質のRCo活性のADAMTS−13による消失を例示している。
一般的に、本発明の方法における手順では、希釈された被験液、すなわち血漿が、1mL当り0.5〜5U、好ましくは1〜3UのADAMTS−13を含有しないフォン・ウイルブランド因子(VWF)に加えられる。この関連で、被験液は内因性VWFを無視できるまで、すなわちどのような検出可能な血小板凝集をも生じさせないところまで希釈しなければならない。このADAMTS−13を含有しないVWFおよび希釈被験液は次に一定の十分長い時間、好ましくは0.1〜24時間、とりわけ好ましくは6〜15時間、インキュベートされる。利用できる研究結果によれば、このインキュベーション時間は0.5〜6分、好ましくは1〜3分まで短縮することさえも可能なようである。このインキュベーションは便宜上、低いモル濃度の反応緩衝液(例えば、5〜20mmol/Lのトリス塩酸、pH8)、ならびに、好ましくは二価のカチオン、例えば、Ba2+またはCa2+、および、セリンプロテアーゼインヒビター、例えばPefaBlocSC、ならびに尿素の存在下で達成される。反応液中の二価カチオンの好ましい濃度は5〜15mmol/L、特に好ましくは7〜9mmol/Lである。反応液中のPefaBlocSCの好ましい濃度は0.5〜6.5mmol/L、特に好ましくは0.75mmol/Lである。反応液中の尿素の好ましい濃度は0.5〜3mol/L、特に好ましくは1.5mol/Lである。適切なインキュベーションの終了時、残存するVWF基質が血小板を凝集する能力を測定する。これは、例えば、リストセチン補因子活性(リストセチン存在下での、VWFが介在する血小板の凝集を記載する)によって、好ましくはDade Behring社(マールブルグ、ドイツ)より購入できるBCフォン・ウイルブランド試薬を用いて、好ましくは自動化された自動化凝固機器上での測定法で、測定することができる。このために、決められた量の血小板およびリストセチンが反応液に加えられる。被験液中の血液の血小板の好ましい濃度は、1μL当り1,000,000個から100,000個、より好ましくは1μL当り500,000個から200,000個の血小板数である。被験液中のリストセチンの好ましい濃度は0.5〜3mg/mL、特に好ましくは1〜2mg/mLである。リストセチンの存在下で、反応液中のVWF基質は血小板を凝集させる。生じた凝集は反応液の濁度を減少させる。その結果、光学密度を測定することによりVWF基質が血小板を凝集させる能力を定量できる。このようにして測定された反応液中に残存するVWF基質のリストセチン補因子活性は、被験液中のADAMTS−13活性に依存する。被験液中により多くのADAMTS−13活性が存在すれば、加えられたVWF基質はより多く分解されかつその血小板を凝集する能力を失う。不活性化された(不活性化されたADAMTS−13の活性である)正常ヒト血漿の異なった量で希釈された、正常ヒト血漿を検量のために用いる。不活性化は、例えば、加熱により達成される。この関連性は図2に示した。X軸は正常ヒト血漿の異なった希釈(1:21希釈=100%)を示す。Y軸は、90秒間での吸収(mE/1.5分)の減少により測定された、リストセチンの存在下での血小板を凝集させる対応するサンプルの能力を示す。正常ヒト血漿の希釈は、被験液中のADAMTS−13活性の限定された消失をもたらし、1:21希釈を100%と定義する。本発明の方法の条件下で、被験液中のADAMTS−13の量が、反応液中の基質のリストセチン補因子活性を決定する。被験液中のADAMTS−13活性と反応液中のリストセチン補因子活性の相関性は次の式で記載できる: y=A+(D−A)/(1+e(B*(c-x))、(Tecan、バーゼル、スイス、から入手したソフトウエアである、Easy fit(バージョン5.14)を用いて計算される)。VWFのリストセチン補因子活性の測定は通常血漿で行い(DE19964109A1)、そして、いかなる機器が完備した日常的な凝固検査室であっても通常の迅速試験である。本発明の方法の試験法の成功裡の使用は、この場合には、VWF基質のRCo活性が、低い緩衝液濃度を含む非常に非生理的な反応液で、そしてセリンプロテアーゼインヒビターおよび尿素の存在下で測定されるために、とりわけ驚くべきことである。RCo活性試験は通常は与えられた血漿サンプル中のRCo活性を測定するために使用される。この代わりに、血漿(または対応する被験液)を、本発明の方法により、内因性VWFがもはやどのような血漿の凝集をも起こさせないような、すなわち内因性RCo活性が2.5%未満であるような程度まで希釈される。内因性ADAMTS−13を含有しないVWFは、記載された条件下で、このように希釈された血漿に、希釈血漿サンプル中でADAMTS−13活性により分解されたVWFと共に、添加される。内因性VWF基質の分解はRCo活性を測定することにより定量化される。日常的に行われることが可能な、公知の広く用いられている試験法の、本発明による方法における新規な使用法は、どのような機器の完備した日常的な凝固検査室においても採用することができる。
簡略すれば本発明の方法は以下のように記載できる;
− 被験液に存在しているADAMTS−13がADAMTS−13を含有しないVW
F基質に作用し、次に、それによりVWFの活性を変化させる(VWF多量体の短縮化)
− 変化したVWF活性をリストセチン存在下でVWF介在の血小板凝集を測定することにより定量する
− VWF活性の減少の程度を被験液中のADAMTS−13活性と同等のものと見做す。
しかしながら、本発明の方法は反対に行うことも可能である;
− リストセチンの存在または不存在下でADAMTS−13を含有しないVWFにより血小板を凝集させる
− ADAMTS−13を含有している被験液と共にインキュベートする
− それによりVWF活性を変化させ、このために血小板凝集の解離をもたらす
− 解離の程度を被験液中のADAMTS−13活性と同等のものと見做す。
本発明の方法の特別の実施態様では、ADAMTS−13を含有しないVWF基質は、また、例えばマイクロタイタープレートまたはマイクロパーテクルのような固相に、例えば特異的な結合相手を利用して、結合させることもできる。
本発明における用語上、「固相」とは、多孔型および/または非孔型で一般的には水に不溶性で、例えば容器、チューブ、マイクロタイトレーションプレート、球体、マイクロパーテクル、ロッド、切片、濾紙、クロマトグラフィー用紙等のような非常に広い種類の形態を有することができる物質から構成された物品を意味する。概して、固相の表面は親水性であり、または親水性になるように作ることができる。固相は非常に広い種類の物質、例えば無機および/または有機物質によって構成でき、また、合成物質、天然由来物質および/または改良された天然由来物質によって構成できる。固相用物質の例には、セルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース、塩化ポリビニル、ポリアクリルアミド、交差式デキストラン分子、アガロース、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリレートもしくはナイロンのようなポリマー;セラミック;ガラス;金属、とりわけ金や銀のような貴金属;マグネタイト;それらの混合物もしくは組合せ;等が挙げられる。細胞、リポソームおよびリン脂質の小胞もまた固相の意味に包含される。
固相は、例えば、固相に対するサンプルの構成成分の非特異的結合を抑制もしくは防止するため、または、例えば、粒子状固相の懸濁安定性、保存安定性、形状安定性もしくは
紫外光線、微生物もしくは他の破壊作用のある作用物質への抵抗性に関して改善を行うために、1個またはそれ以上の層、例えば蛋白質、炭水化物、親油性物質、バイオポリマー、有機ポリマー、またはそれらの混合物によって構成される被覆を有することができる。
本発明における用語上、「マイクロパーテクル」とは、おおよそ、少なくとも20nmで20μmを超えない、通常は40nmで10μm、好ましくは0.1μmから10μmの間、特に好ましくは0.1μmから5μmの間、さらに特に好ましくは0.15μmから2μmの間の直径を有する粒子を意味するものと理解される。マイクロパーテクルは規則的または不規則な形状を取ることができる。これらは球、長球、または、空洞もしくはより大きなもしくはより小さな孔を有する球を構成できる。マイクロパーテクルは有機物質から、無機物質から、またはこれら二つの混合物もしくは組合せから構成することができる。これらは多孔型または非孔型物質から、および膨潤型または非膨潤型物質から構成することができる。原則的には、マイクロパーテクルはどのような密度でも良く;しかし好ましいのは、水の密度に近い密度、例えば、約0.7〜約1.5g/mL、を有する粒子である。好ましいマイクロパーテクルは水性溶液の中で懸濁することができ、そして懸濁液は可能なかぎり長い間安定である。マイクロパーテクルは透明でも、半透明でもまたは不透明でも良い。マイクロパーテクルは、例えばコアと1個またはそれ以上の被覆層を有する、コアおよび殻(core-and-shell)粒子とよばれる数種の層から構成することができる。マイクロパーテクルという用語は、例えば、色素結晶、金属ゾル、シリカ粒子、ガラス粒子、帯磁粒子、化学発光性および/または蛍光性物質、ポリマー粒子、油滴、脂肪粒子、デキストランおよび蛋白質凝縮物を包含する。好ましいマイクロパーテクルは水性溶液に懸濁でき、そして水不溶性ポリマー物質、特に置換されたポリエチレンで構成されている粒子である。特に好ましいものは、例えばポリスチレン、アクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、アクリルニトリルポリマー、アクリルニトリルブタジエンスチレン、ポリビニル酢酸アクリレート、ポリビニルピリジンまたは塩化ビニルアクリレートから構成されたラテックス粒子である。表面に、例えばカルボキシ基、アミノ基もしくはアルデヒド基のような、例えば特定の結合パートナーとそのラテックス粒子に共有結合させることができる反応基を有するラテックス粒子がとりわけ関心がある。ラテックス粒子の製造方法は、例えば、EP0080614、EP0227054およびEP0246446に記載されている。
マイクロパーテクルは、例えば、粒子表面に対するサンプルの構成成分の非特異的結合を抑制もしくは防止するため、または、例えば、マイクロパーテクルの懸濁安定性、形状安定性もしくは紫外光線、微生物もしくは他の破壊作用のある作用物質への抵抗性に関して改善を行うために、1個またはそれ以上の層、例えば蛋白質、炭水化物、親油性物質、バイオポリマー、有機ポリマー、またはそれらの混合物によって構成される被覆を有することができる。そのために、この被覆は、特に、マイクロパーテクルに共有結合でまたは吸着性で結合した、例えばシクロデキストリン、デキストラン、ハイドロゲル、アルブミンまたはポリアルブミンのような蛋白質層もしくはポリマー層で構成することができる。
「結合した(associated)」という用語は、例えば、共有結合および非共有結合の、直接および間接連結(linkage)、表面への吸着およびくぼみまたは空洞への組み込み等を包含している。通常、共有結合は、少なくとも1個の分子の1個の原子核が第二の分子の少なくとも1個の原子核と電子を分け合っているとき、2個の分子の間に存在すると言われている。非共有結合の例は、表面吸着、空洞への取り込み、または、2個の特異的結合パートナーの結合である。直接連結に加えて、結合する対象はまた、特異的結合パートナーとの特異的相互作用により間接的に固相に結合することができる。
「特異的結合パートナー」は特異的結合対の一員として理解される。特異的結合対のメンバーとは、その相補的構造により結合が構成されて互いに結合できる2個の分子の、そ
れぞれの場合に、少なくとも1個の他の分子が有する構造に相補的である構造を有する2個の分子である。分子という用語はまた、アポ酵素と補酵素から成る蛋白質、蛋白質と脂質から成るリン脂質のような様々なサブユニットから成る蛋白質、のような分子複合体も包含する。特異的結合パートナーは天然由来であっても良く、また、化学的合成、微生物学的技術により、および/または組換え方法により製造された物質であっても良い。特異的結合パートナーの用語を説明する目的のために、それに限定されると理解することなしに、以下の例を挙げることができる:チロキシン結合グロブロリン、ステロイド結合蛋白質、抗体、抗原、ハプテン、酵素、レクチン、核酸、レプレッサー、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、プロテインA、プロテインG、アビジン、ストレプトアビジン、ビオチン、補体成分C1q、核酸結合蛋白質、等。特異的結合対の例は:抗体−抗原、抗体−ハプテン、オペレーター−レプレッサー、ヌクレアーゼ−ヌクレオチド、ビオチン−アビジン、レクチン−多糖類、ステロイド−ステロイド結合蛋白質、活性物質−活性物質受容体、ホルモン−ホルモン受容体、酵素−基質、IgG−プロテインA、相補的オリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチド等が挙げられる。
方法の他の実施態様では、後者は、例えば流動液中で、剪断力の影響下で行うことができる。
本発明はさらにADAMTS−13を含有しないVWF基質、血小板、および場合によってはリストセチンを含む、診断用キットに関している。
本発明はさらにADAMTS−13活性を検出する目的でVWF活性を検出するための試薬の使用に関している。
本発明は、以下で実施例を用いてより詳細に説明される。
〔実施例〕
本発明の方法は、以前から採用されている免疫ブロッテイング法と、詳細に比較された。本発明の診断方法は、14名の患者で、急性発症期、治療の経過中、および寛解期での、ADAMTS−13活性を測定するために用いられ;さらに、80名の健常人被験者、血小板減少症および/または溶血に罹患している23名の患者、ならびに抗リン脂質症候群(antiphospholipid syndrome; APS)に罹患している14名の患者のADAMTS−13活性を測定するために用いられた。
1.血漿サンプル
クエン酸処理血漿サンプルを、新鮮凍結血漿による血漿置換を行う前に、22の急性TTP発症に関連して14名の患者から採取した。最初の診断は臨床症状(特に神経学的障害)および重篤な血小板減少および微小血管障害性溶血性貧血の検出のような検査室の所見に基づいていた。血漿サンプルはまた寛解期にある11名の患者からも採取した。血液はまた血漿置換療法中の10名の患者からも採取した。急性の血小板減少症および/または溶血に罹患した23名の患者、抗リン脂質症候群に罹患した14名の患者、ならびに80名の健常人被験者から採取した血漿サンプルもまた分析した。血小板涸渇血漿(platelet-depleted plasma)は、4℃、2500gで40分間、遠心分離して調製した。次に、この上清は使用時まで−20℃で保存した。
2.ADAMTS−13活性を測定するための本発明の方法の使用
血漿サンプルは、12.5mMの塩化バリウム(BaCl2)、1mMのPefaBloc SC、および血清プロテアーゼインヒビター(AppliChem社、ダームシュタット、ドイツ)を含む5mMのTris−HCl緩衝液、pH8、で、1:21に希釈され、次にプロテアーゼを活性化するために5分間、37℃でインキュベートした。精製したVWF(ヒトウイルブランド因子濃縮物、超高度精製;Concendre de Facteur Willebrand Humain, Tres Haute Purite, LFB、フランス)を基質として用いた。この濃縮物は、検出可能なADAMTS−13活性を含まず、100U/mLの濃度で注射するために水で再構成され、一定量を取り出し、使用時まで−20℃で保存した。プロテアーゼを作用させる前に、基質を解凍し、5mMのTris−HCl、pH8、中の5M尿素を用いて1:20の割合で希釈した。次に、この基質溶液100μLを希釈血漿210μLに加え、溶液全体を、37℃で終夜放置し反応させた。その後、加えたVWF基質の残存するリストセチン補因子活性を、Dade Behring社(マールブルグ、ドイツ)より供給された商品のBCフォン・ウイルブランド試薬を用いて、反応液中で測定した。80名の明らかに健常な成人被験者から採取し、1:21に希釈した、血漿混合物中のADAMTS−13活性を100%であると定義した。検量のために1:2から1:32まで連続して希釈した血漿プールを、加熱処理した血漿プールを用いて調製した。加熱処理のために、血漿プールを60℃で30分間インキュベートし、次に、蛋白質凝集物を沈殿させるために、13,000rpmで5分間、遠心分離した(Biofuge A、 Heraeus)。このように処理された血漿には、いかなる検出可能なADAMTS−13活性も含まれていなかった。従って、この異なった希釈液はADAMTS−13活性の定められたパーセント量を含んでいた。このようにして得られた検量曲線は図2に示している。定義により200から0%のADAMTS−13活性を含んでいる、正常血漿プールの異なった希釈をX軸にプロットする。Y軸は、90秒の測定時間における吸光(mE/1.5分)の減少により測定した、対応するサンプルの、リストセチンの存在下での血小板の凝集能を示している。
3.ADAMTS−13活性を測定するための免疫ブロッティング法の使用(対照用の実施例)
Furlan等およびTsai(4、5)により最初に記載された方法の変法を、免疫ブロッテイング法によるADAMTS−13活性の測定のために用いた。血漿サンプルを、12.5mMのBaCl2および1mMのPefaBloc SCを含む5mMのTris−HCl緩衝液、pH8、で、1:5に希釈し、活性化し、次にプロテアーゼ反応を、本発明の方法として記載されたものと同様に行った。反応を、最終濃度23.5mMのEDTA二ナトリウムの添加により終結させた。多量体分析(multimer analysis)を、1.4%アガロース(Seakem HGT;Biozym Diagnostics, Hess, Oldenburg, ドイツ)上のSDS電気泳動を用いて実施し、ペルオキシダーゼ結合抗−VWF抗体(P0226、Daka-Glostrup、デンマーク)を免疫ブロッティングに用いた。定量的測定のために、正常血漿の連続希釈液を上で既に記載したように試験した。免疫ブロッテイング法を用いた例示的な試験の結果を図3に示した。検量のために、正常人血漿の種々の希釈液(1:5から1:160)をVWF基質で処理した。定義により、希釈液は100から0%のADAMTS−13活性を含んでいる(カラム1−7;1:5希釈=100%)。カラム8−10はTTP患者から採取した血漿サンプルを示す。被験サンプルのADAMTS−13活性は、カラム1−7の検量を用いて算定された。
4.インヒビター試験
また本発明の方法はADAMTS−13に対する阻害活性を測定するためにも使用できる。ADAMTS−13に対する阻害活性を測定することは、特に、先天性と後天性のTTPを識別するために臨床において決定的な重要性を有する。さらに、インヒビターを検出すること、つまりインヒビターの力価(titer)を測定することは、代替の治療の選択肢(例えば、リツキシマブまたは免疫吸着)に関する決定に達するために必須である。ADAMTS−13に対する阻害活性を測定する目的で、非希釈または加熱処理血漿プールにより希釈された血漿サンプルを等量の正常血漿と混合した。比較のために、正常血漿を加熱処理血漿プールと1:1で混合した。37℃で30分間インキュベーションの後、混合物中のADAMTS−13活性を、本発明の方法を用いるか、または、これまでの慣用
法である免疫ブロッテイング法を用いて測定した。被験サンプル中のADAMTS−13活性を比較混合物の活性で割り100を掛けて残存するADAMTS−13活性を測定した。定量的な測定のために、25から75%の残存活性を有するサンプルを選択し、インヒビターの量を、第VIII血液凝固因子のインヒビターで記載された(8)ように測定した。定義により、正常ADAMTS−13活性の50%阻害を生じるサンプルは1U/mLのインヒビターを含んでいた。
5.結果
本発明の方法の正確性および再現性
本発明の方法の正確性は、従来の免疫ブロッテイング法および本発明の方法に従って、患者および健常人被験者から採取した282個の血漿サンプルを試験することにより立証された。結果を図4に示す。この実験において、免疫ブロッテイング法の結果は次のカテゴリーに分けられた:重篤なADAMTS−13欠損で活性は<12.5%(三角)、中程度の重篤性のADAMTS−13欠損で活性は12.5から25%の間(ひし形)、軽度のADAMTS−13欠損で活性は25から50%の間(円)および正常なADAMTS−13活性で、>50%の活性を有するもの(四角)。対応するサンプルについて本発明の方法により得られた結果は、Y軸に示した。重篤なADAMTS−13欠損の72例のサンプル中71例において、両方の方法で同じ結果が得られた。血漿交換治療を受けているTTP患者の1例において、免疫ブロッテイング法では0から12.5%の活性だったが、一方、本発明の方法では同じサンプルが18%の活性を示した。免疫ブロッテイング法で中程度に重篤なADAMTS−13欠損と判定された19例のサンプルは、本発明の方法では9から39%のADAMTS−13活性を示した。免疫ブロッテイング法で軽度のプロテアーゼ欠損と判定された64例のサンプルの場合は、本発明では20から60%の活性があると測定された。免疫ブロッテイング法で正常とされた127例のサンプルもまた本発明の方法で>50%との正常の活性を示した。要約すれば、図4に示された結果は従来の免疫ブロッテイング法とこの新規方法の優れた一致を立証し、そのために、非常に手間のかかる免疫ブロッテイング法を、VWF介在血小板凝集を測定する、本発明に従って代替できることが証明された。本発明の方法は、特定の一連の試験の中で、および、異なった一連の試験との間での、非常に小さい誤差限界で示されたように、再現性がある。
本発明の方法の臨床適用
この新規な方法の臨床への適用性を、22例の急性TTP発症および他の血栓性、血小板減少性および/または溶血性疾患を含む51例の患者から得られた測定結果を研究することにより証明することが可能であった。重篤なADAMTS−13活性の欠損は、急性の古典的なTTPに罹患した患者でのみ観察された。低いインヒビター濃度を有する患者は血漿置換にADAMTS−13活性の増加を伴って反応し、一方、高いインヒビター濃度を有する患者では、血漿置換が臨床的な寛解をもたらしたにも関わらず、ADAMTS−13活性の測定可能な増加はみられなかった。入院時に低いインヒビター濃度(0.7U/mL)を有していた女性患者の症例におけるADAMTS−13活性の経過を例示として図5に示した。この患者は50日に渡って総計36回の血漿置換による治療を受け良い結果を得た。14日目の早期の再発の後、血漿療法はADAMTS−13活性の一貫した増加をもたらした。この増加は、図5の円で示される血小板の増加と密接に関連している。この図は、TTP発症の臨床的経過が、本発明の方法により測定されたADAMTS−13活性により反映できることを明らかにしている。
これらの実施例は、本発明の方法による診断方法は、ADAMTS−13のVWF分解プロテアーゼ活性を測定することを可能にしている。本発明の方法と公知の免疫ブロッテイング法との比較は、本発明の方法の正確性を立証している。本発明の方法は再現性があり、そして従来の免疫ブロッテイング法とは反対に、いかなる特殊な実験機器または特別
なノウハウも必要としない。この方法は、好ましくは終夜で実施され、またインキュベーション時間を、数時間から数分まで短縮することも可能である。本発明の方法は免疫ブロッテイング法より費やす時間が少なくてすむ。
本発明の診断方法は、ADAMTS−13活性を、どのような一般的な機器を有する凝固検査室においても、迅速にかつ信頼性をもって測定するために使用できる。これは、特に、急性発症を成功裡に治療するための必須である、TTPを迅速に診断し、したがって治療を即座に開始することを可能にする。早期に治療を開始することは、必要とされる血漿置換の数を減少させ、これにより治療の費用を大きく実質的に減少させる。
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1aは高度に精製された血漿性VWFの典型的な多量体パターンを示し、1bは経時的な、反応液に加えられたVWF基質のRCo活性のADAMTS−13による消失を例示する。 ADAMTS−13活性[%]とRCo[mE/1.5分]との関係を示す。 ADAMTS−13活性の免疫ブロッティング法を用いた試験結果を示す。 本発明方法の正確性を282個の血漿サンプルの試験結果から立証する図である。 TTP発症の臨床的経過が本発明の方法により測定されたADAMTS−13活性により反映できることを示す図である。

Claims (20)

  1. 被験液中のADAMTS−13のフォン・ウイルブランド因子(VWF)分解活性を測定する診断方法であって、被験液にその1mL当りADAMTS−13を含有しないフォン・ウイルブランド因子0.5から5Uを加え、インキュベートした後、ADAMTS−13活性を血小板のVWF媒介凝集の減少によって測定する、上記の方法。
  2. 被験液中のADAMTS−13のフォン・ウイルブランド因子(VWF)分解活性を測定する診断方法であって、血小板をADAMTS−13を含有しないフォン・ウイルブランド因子に加え、血小板を凝集させ、ついで被験液をこの混合物に加え、ADAMTS−13活性を血小板凝集の解離によって測定する、上記の方法。
  3. リストセチンの存在下で行われることを特徴とする、請求項1または2の方法。
  4. 血小板のVWF媒介凝集の減少が、検量線を構成するために用いられる不活性化正常ヒト血漿の異なった用量で希釈された正常ヒト血漿による、検量線を用いて測定される、請求項1の方法。
  5. 血小板の解離が、検量線を構成するために用いられる不活性化正常ヒト血漿の異なった用量で希釈された正常ヒト血漿による、検量線を用いて測定される、請求項2の方法。
  6. セリンプロテアーゼインヒビターが用いられることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかの方法。
  7. セリンプロテアーゼインヒビターが用いられないことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかの方法。
  8. 二価のカチオンが用いられることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかの方法。
  9. 二価のカチオンが用いられないことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかの方法。
  10. ADAMTS−13を含有しないVWFが固相に結合していることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかの方法。
  11. 固相が粒子状固相であることを特徴とする、請求項10の方法。
  12. 被験液が血漿であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかの方法。
  13. 被験液が血清であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかの方法。
  14. 被験液が唾液であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかの方法。
  15. 被験液が脳脊髄液であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかの方法。
  16. 被験液が細胞培養上清であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかの方法。
  17. 被験液が細胞抽出物であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかの方法。
  18. ADAMTS−13を含有しないVWFおよび血小板を含む、診断キット。
  19. さらにリストセチンを含むことを特徴とする、請求項18の診断キット。
  20. プロテアーゼADAMTS−13を測定するための、VWF活性測定試薬の使用。
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