JP2005531480A - アパタイト系セラミック顔料 - Google Patents

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Abstract

本発明は、一般式M(AOX[式中、Xはアパタイト構造の六角チャネル中に適合され、かつCu原子を含む]を有するアパタイト系化合物、その製造方法並びにこれらの化合物の使用に関する。本願に示される化合物は特に顔料として有用である。

Description

本発明はアパタイト系化合物、その製造方法並びにこれらの化合物の使用に関する。本願に表される化合物は顔料として特に有用である。
セラミック顔料は、人工物に色及び/又は不透明度を付与するために広範に使用され、かつ通常は微細粒子として塗料、プラスチック及び他の材料に導入される。多くの化学的化合物は顔料として効果的に適用されるが、明るい色を示し、そして比較的廉価で、熱及び光に対して安定であり、材料と化学的に認容性であり、非毒性かつ環境に優しい新規の化合物及びその混合物を見いだすことが依然として必要とされている。
適当な組成Sr(VO(CuO)(1)を有する化合物は既に合成され、そして構造的にはW.Carrillo-Cabrera, H.G. von Schnering, Z.anorg.Allg.Chem.1999, 625, 183によって特徴付けられている。しかしながら該化合物は無色であり、+1の酸化状態のみの銅を含有する。同じ論文で同形化合物(Sr0.9Ca0.1(Cr(CuO)が挙げられ、それについてのデータは公表されていない。バナジン酸ストロンチウムを含有する銅は早期にP.E.Kazin, M.A.Uskova, Yu.D.Tretyakov, M.Jansen, S.Scheurell, E.Kemnitz, Physica C 1998, 301, 185によって記載されている。しかしながら金属元素比と見出しのない粉末回折像がそこで報告されているにすぎない。これまで銅はM位でのみリン酸塩アパタイト中に導入されていた。固溶体(M1−xCu(POOH[式中、M=Sr、Ca]並びに全置換された化合物Cu(POOHはM.Pujari, P.N.Patel, J.Solid State Chem.1989, 83, 100によって報告されている。その他に、アクチベーターとして少量のCuでドープされたリンSr(POClが知られている(Hunt, McKeag, J.Electrochem. Soc.1959, 106, 1032)。
従って本発明の対象は、アパタイト系の新規化合物、特に明るい呈色を示す化合物を提供することであった。
本発明によれば、前記課題は一般式(I)
(AO
[式中、群M(AOはアパタイト構造を形成し、かつXはアパタイト構造の六角チャネル(hexagonal channel)に適合され、そしてCu原子を含む]を有する化合物であるが、但し、Sr(VO(CuO)、Sr(VO(Cu0.8940.952)又は(Sr0.9Ca0.1Cr(CuO)ではない化合物を提供することによって解決される。
特に本発明は新規の化学的化合物、その製造方法及び使用に関する。該化合物は一般組成M(AOX[式中、M及びAは異なる別個の化学的元素又はその元素の混合物である]を有するアパタイト系構造を有し、アパタイト構造の形成に適当である。
有利な態様において、AはP、V又はその混合物を表し、かつMはBa、Sr、Ca又はその混合物を表す。Xは種々の量の異なる原子を表し、六角チャネル中に適合されている。該化合物の必須の特徴はCuの存在、特にCuイオンがチャネル中に存在することである。より有利にはCuイオンはO−Cu−O直鎖単位を形成する。
本発明の化合物、特に異常な二重の配位でCu2+を有する化合物は暗青色から青バイオレットを通って、赤バイオレットへと明るい呈色を示す。色調は、種々のMとAの元素を使用することによって調節でき、種々の酸素分圧を有する雰囲気中で焼鈍することにより銅イオンを酸化又は還元させることによって明度を高めることができるか又は低下させることができる。該化合物は大気条件において、そして空気中の1000℃より高い温度での加熱に対して安定である。一定のM、A及びXを有する化合物は比較的廉価であり、非毒性であり、かつ環境に優しい。該化合物は有利にはプラスチック、塗料、セメント及びプラスターのための顔料として適用される。
群Xは有利には−1の電荷を有し、そして形式的には、OH、F、Cl、Brのようなアニオンと混合された定率のCu2+及び/又はCu及びO2−を表す。より有利にはXはCu[式中、0<x<0.85、0≦z<1及び0.5<y≦1]を表す。更に有利にはXはCu[式中、0.1≦x≦0.6、特に0.2≦x≦0.5]を表す。
本発明の化合物の幾つかの例をX線単結晶回折及び粉末回折、ICP−OES分析、EDX分析による走査型電子顕微鏡法、IR分光法及びNMR分光法、磁気測定、UV−VIS分光法(拡散反射率スペクトル)によって特徴付けた。
有利な態様において、本発明で特許の保護が請求される化合物の主要な新規の特徴は、(i)銅(II)がアパタイト構造の六角チャネル中に存在し、かつ明るい色の試料を提供し、及び/又は(ii)銅イオンはリン酸塩アパタイト及びアパタイト構造を有する他の化合物の六角チャネル中に存在し、及び/又は(iii)銅酸化物イオンとしての銅原子が六角チャネル中に、場合により他のアニオンと一緒に連続的な固溶体を形成する。本来期待されていないことは、よく知られたリン酸塩アパタイト中のヒドロキシルに代わって銅−酸素単位が導入されること並びに酸素原子による二重の配位における該チャネル中の二価の銅の存在である。(ii)によれば銅イオンは酸化状態+1、+2又はその両者でアパタイトのチャネル中に存在する。アパタイトの例はリン酸塩アパタイト並びにバナジン酸塩アパタイトである。Aについての適当な元素を選択することによってSiO 2−、SiO 4−及びAsO 3−系のアパタイト構造を製造することもできる。
特定のアパタイトSr(VOCuOのチャネル中に長い、理想的には無限の長鎖Cun+1 (n+2)−が存在することが報告されている。(iii)によれば前記のCu−O単位を、アパタイト中に存在するアニオン、例えばOH、F又はClによって連続的に置換できるので、長鎖[CuO] n−は短い単位、例えば単量体のO−Cu−O3−、O−Cu−O2−、HO−Cu−O2−又はオリゴマーのO−(Cu−O−)−Cu−O[式中、nは1〜10の整数、有利には1〜5の整数、より有利には1〜3である]に分解される。
Cu2+を含有する化合物、特にCu2+並びにCuを含有する化合物は明るい呈色を示す。これらの化合物は、特に顔料、例えばセラミック顔料として使用できる。
更に本発明の化合物、特に群X中にCuだけを有しCu2+を有さない化合物は中間体として使用できる。これらの化合物から、例えば酸化によって着色された物質を得ることができる。色を付与するか、又は色を増強するために、しばしば若干部のCu(I)をCu(II)に酸化するだけで十分である。
本発明による化合物は元素M、A及びXを含有する化合物を混合し、そして該化合物を200〜1700℃の範囲で熱処理して、一般式(I)の化合物を得ることで容易に製造できる。出発化合物は、有利には所望の化学量論比に近い比率で使用される。熱処理は、有利には400〜1500℃、より有利には700〜1400℃で行われる。熱処理は有利には0.01〜60時間、より有利には0.1〜30時間、殊に有利には1〜10時間実施してよい。所望の化合物の収率を高めるために、熱処理を中間再粉砕と一緒に実施してよい。所望のCu2+の量に依存して、熱処理は酸素含有雰囲気、例えば空気又は酸素又は酸素不含雰囲気、例えばアルゴン、窒素又は別の保護ガス中で実施してよい。アパタイトの六角チャネル中に存在するCu2+の量を高めるために付加的な工程を実施してよく、それは酸素、不活性ガス雰囲気又は真空中での500〜900℃、有利には600〜800℃での0.5〜24時間、有利には2〜12時間の化合物の熱処理を含む。
より有利な態様において本発明による方法は、以下の工程:
(i)Mの炭酸塩、(NH)HPO及びCu化合物を混合すること、
(ii)該混合物を固体状態で空気中で600〜850℃で1〜5時間にわたり熱処理すること、
(iii)再粉砕すること、
(iv)1100〜1400℃で約1〜24時間にわたり熱処理すること、
(v)冷却すること、及び
(vi)再粉砕すること
を含む。
化合物M(AOXは有利には化学量論比に近くで所望の成分を含有する塩及び酸化物の混合物から固体状態反応によって約700〜1400℃で、又は約1000〜1700℃での溶融及び固化によって製造できる。空気中で製造された試料は同時にCuとCu2+のイオンを含有する。銅含有量及び熱処理条件に依存して、別個の直鎖単位O−Cu−O及び/又は縮合単位(−)−O−Cu−O−Cu−O(−)が六角チャネル中に形成する。銅は更に酸素雰囲気中での焼鈍によって酸化させることができ、又はアルゴン雰囲気又は真空中でCuO−CuOゲッターと一緒に焼鈍することによって還元させることができる。
特にCu2+を含有する試料は銅イオンについて予測されないほど明るい色を呈する。吸光スペクトルは、可視領域で重複するバンドを示す。これらは直鎖単位O−Cu(II)−O中のd−d電子遷移に関連することがある。後者は固体状態の二重に配位された二価の銅の初めての例であると思われる。この色はBa(POCuOHについての暗青から、Sr(POCuOHについての青バイオレットを通ってCa(POCuOHについての赤バイオレットにまで変化する。最も明るい色はxについて約0.1〜0.4に至る。色強度は更に試料を酸素中で600〜800℃で焼鈍することによって増大する。
本発明の化合物は、有利には空気中で大気条件において安定であり、水不溶性であり、かつ1000℃までの加熱に耐性である。M=Sr、Ca、A=P及びX=CuOHである化合物は非毒性である。なかでもM=Caである化合物は非常に廉価かつ環境に優しい。それというのも、これらは六角チャネル中に少量の銅を挿入することにより変性されたヒドロキシルアパタイトを単純に表しているからである。更に本発明の化合物はそのヒドロキシルアパタイトの塩基性性質のためアルカリ性媒体中に安定性である。
本発明は更に本発明の化合物、特に一般式(I)の化合物[式中、XはCu2+を含み、より有利にはXはCu2+並びにCuである]を含有する顔料に関する。
本発明の化合物は着色剤の製造のための中間体並びに着色された材料自体として使用できる。従ってこれらは、例えば顔料、塗料又は、例えばセメント又はプラスター中の着色添加物として使用できる。
以下の図面及び実施例により本発明を説明する。
図1は実施例1の試料の拡散反射率スペクトルを示している。
Sr(POCuOH;製造されたまま;A1、x=0.1、A3、x=0.3、A5、x=0.5;酸素中800℃で焼鈍した:D1、x=0.1、D3、x=0.3
図2は実施例4と実施例5の試料の拡散反射率スペクトルを示している。
(POCu0.3OH
実施例1
Sr(POCuOH、約1〜5gの製造
SrCO、NHPO及びCuO(全て99.99%)を完全に粉砕し、そして瑪瑙乳鉢中で5.05:3:xのモル比(x=0.01、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6)で混合した。これらの混合物を段階的に600℃及び850℃で32時間にわたり中間再粉砕を伴って加熱した。その粉末を圧縮してペレットにし、空気中1100℃で24時間にわたり焼鈍し、そして空気急冷した。該ペレットを瑪瑙乳鉢中で粉砕して微細な粉末を得た。
X線回折像は殆ど単相アパタイトに相当する(x=0.01について約97%、かつ他のxについて>99%)。リートベルト構造解析により銅が六角チャネル中に適合されていることが確認された。赤外スペクトルは非常に弱い水素結合を有するOH基の存在を示している。該試料は青バイオレット色であり、xの増大に伴い深みを増す。拡散反射率スペクトルを図1に示している。2つの重複した線が可視領域で観察される。このx=0.1と0.3を有する試料を更に酸素流中で800℃で2時間にわたり焼鈍した。この処理によって吸光線の強度が増大した。
実施例2
Sr(POCu0.3OH、5kgの製造
20モルの粗結晶性のNHPO及び33.67モルのSrCOを完全に粉砕し、そしてミル中で1時間にわたり混合した。2モルのCu(NO*2.5HOの水溶液を添加し、そしてこれらの成分を1時間にわたり再び混合した。該混合物を段階的に600℃及び1200℃で約36時間の合計時間にわたって中間再粉砕を伴って焼鈍し、そして空気急冷した。
得られた粉末は明るい青バイオレット色である。
実施例3
Sr(POCu1/32/3、約1gの製造
実施例1と同様に製造されるx=1である試料(約0.5g)を銅板上で空気中で約1700℃において約1〜2分間にわたりアーク溶融させ、そして空気急冷した。試料は青バイオレット色であり、そして>98%のアパタイト相を含有する。
実施例4
(POCu0.3OH(式中、MはCa又はBaである)、約1〜5gの製造
MCO、NHPO及びCuO(全て99.99%)を完全に粉砕し、そして瑪瑙乳鉢中で5.05:3:0.3のモル比で混合した。該混合物を段階的に600℃、850℃及び1100℃で約60〜80時間の合計時間にわたって中間再粉砕を伴って焼鈍し、そして空気急冷した。
そのCaを有する試料は赤バイオレット色であり、かつBaを有する試料は暗青である。相応の拡散反射率スペクトルを図2に示す。
実施例5
Sr2.5M'2.5(POCu0.3OHの製造
実施例4と同様の製造方法であるが、MCOの代わりに等モルのSrCOとM'COの混合物を使用した。
該試料は実施例2と実施例4の試料の色の中間色を有する。そのM'=Caである試料の拡散反射率スペクトルを図2に示す。
実施例6
(VOCu0.31−z[式中、MはSr又はCaである]の製造
実施例4と同様の製造方法であるが、1/2のVをNHPOの代わりに採用する。
得られたアパタイト相として灰青バイオレット色(M=Sr)又は淡灰緑色(M=Ca)の色を有する。
実施例7
(POCu(O,X)[式中、MはCa又はSr、XはF又はCl]の製造
実施例4と同様の製造方法であるが、0.2〜0.7モルのNHXを初期混合物に添加した。
該試料はピンク色から青バイオレットに及ぶ色を示す。
実施例8
Sr(POCu0.3OH、約250gの製造
1モルのNHPO及び1.68モルのSrCOを完全に粉砕させ、そしてミル中で1時間にわたり混合した。0.1モルのCu(NO*2.5HOの水溶液を添加し、そしてこれらの成分を再び1時間にわたり混合した。該混合物を段階的に600℃及び1100℃で約24時間の合計時間にわたりロータリーキルン(Al管、d=12cm、1=50cm、回転速度1分−1)中で焼鈍した。その後に煙管を、回転によって粉末が下に動きそして冷却容器中に落ちるように傾斜させた。冷却後に、該容器中に回収された粉末を再粉砕した。
得られた粉末は明るい青バイオレット色である。
実施例9
Sr(POCu0.3OH、1〜10gの製造
SrCO、NHPO及びCu(NO*2.5HO(全て99%純度)を完全に粉砕させ、そして瑪瑙乳鉢中で5.05:1:0.3のモル比で混合した。該混合物を600℃で6時間にわたり加熱した。次いで再粉砕された混合物を異なる作業雰囲気方式で備えられた管状炉中に置き、そして気流中で1100℃で3時間にわたり加熱した。その後に作業温度を1000℃に低下させ、作業雰囲気を乾燥空気に変更し、そして該混合物を更に室温に冷却した。両方の場合における冷却段階の速度は200℃/時間に設定した。
該粉末は明るい青バイオレット色である。
実施例10
Sr(POCu0.3OH、1〜10gの製造
実施例9と同様の製造方法であるが、雰囲気を乾燥空気に変更した後に該炉を止めた。
試料は明るい青バイオレット色である。
実施例11
Sr(POCu0.3OH、約1〜10gの製造
実施例9と同様の製造方法であるが、該混合物の更なる後焼鈍は酸素流中600℃で2時間にわたり行った。
試料の色は実施例9と同様であるが、より明るい色である。
実施例12
Sr(POCu0.3OH、約1〜10gの製造
実施例9と同様の製造方法であるが、乾燥空気中での混合物の冷却は600℃にまで行っただけで、その後に作業雰囲気を酸素に変更し、該混合物を600℃で2時間加熱し、そして更に室温に冷却した。
試料の色は実施例9と同様であるが、より明るい色である。
図1は実施例1の試料の拡散反射率スペクトルを示している 図2は実施例4と実施例5の試料の拡散反射率スペクトルを示している

Claims (18)

  1. 一般式(I)
    (AO
    [式中、群M(AOはアパタイト構造を形成し、かつXはアパタイト構造の六角チャネルに適合され、そしてCu原子を含む]を有する化合物であるが、但し、Sr(VO(CuO)、Sr(VO(Cu0.8940.952)又は(Sr0.9Ca0.1Cr(CuO)ではない化合物。
  2. AがP、V又はその混合物を表し、かつMがBa、Sr、Ca又はその混合物を表す、請求項1記載の化合物。
  3. XがCu2+、Cu、O2−、OH、F、Cl、Br及び/又はIの混合物を表す、請求項1記載の化合物。
  4. Xが銅イオンを含む、請求項1記載の化合物。
  5. XがCu2+を含む、請求項1から4までのいずれか1項記載の化合物。
  6. 直鎖単位O−Cu−Oがアパタイト構造の六角チャネル中に存在する、請求項1から5までのいずれか1項記載の化合物。
  7. XがCu[式中、0<x≦0.85、0≦z<1及び0.5<y≦1である]を表す、請求項1から6までのいずれか1項記載の化合物。
  8. 0.1≦x≦0.6である、請求項1から7までのいずれか1項記載の化合物。
  9. AがPを表す、請求項1から8までのいずれか1項記載の化合物。
  10. 請求項1から9までのいずれか1項記載の化合物の製造方法であって、以下の工程:
    (i)元素M、A及びXを含有する化合物を混合する工程、
    (ii)該混合物を200〜1700℃の範囲で熱処理して、一般式(I)の化合物を得る工程
    を含むことを特徴とする方法。
  11. 熱処理を0.01〜60時間にわたり実施する、請求項10記載の方法。
  12. 熱処理を中間再粉砕を伴って実施する、請求項10又は11記載の方法。
  13. 混合物の熱処理を空気中、アルゴン中又は酸素中で実施する、請求項10から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. 更に以下の工程:
    (iii)工程(ii)で得られた化合物を酸素中、不活性ガス雰囲気下又は真空下で500〜900℃において0.5〜24時間にわたり熱処理する工程
    を含む、請求項10から13までのいずれか1項記載の方法。
  15. 以下の工程:
    (i)Mの炭酸塩、(NH)HPO及びCu化合物を混合する工程、
    (ii)該混合物を固体状態で空気中で600〜850℃で1〜5時間にわたり熱処理する工程、
    (iii)再粉砕する工程、
    (iv)1100〜1400℃で約1〜24時間にわたり熱処理する工程、
    (v)冷却する工程、及び
    (vi)再粉砕する工程
    を含む、請求項6から12までのいずれか1項記載の方法。
  16. 請求項1から9までのいずれか1項記載の化合物を含有する顔料。
  17. 一般式(I)の化合物中のXがCu2+を含む、請求項15記載の顔料。
  18. 顔料、塗料又はセメントもしくはプラスターにおける着色添加剤としての、請求項1から7までのいずれか1項記載の化合物の使用。
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