JP2005527439A - 物品配送のための方法及びユニットロード - Google Patents

Abstract

パレタイズされた形態の物品を、物品供給業者（１１）から配送する方法において、これら物品は供給業者において二つ以上の載荷レッジ（１）上に配置されてユニットロードを形成し、前記ユニットロードは物品の受取り者（１３，１４）へ輸送される。各載荷レッジ（１）は、ユニットロードをその支持物上方で若干の距離をおいて支持するための突出部（３）を有するＬ形輪郭を備える。

Description

本発明は、物品供給業者からパレタイズされた形態で物品を配送する方法に関するものである。本発明は、そのような配送のためのユニットロードにも関係する。

パレタイズされた物品を配送する従来の方法は、ほとんどの場合標準化された寸法の木製パレットのような伝統的なパレットを使うことにより実施され、前記パレットの上に物品が積載されて、しばしば例えばストラップによって結合される。

木製パレットは、非常に広く使用されていて、その利点はほとんど問題にされていない。しかしながら、木製パレットに対するいくつかの重要な以下の欠点がある。
− 木製パレットを稼動させるための返送システムを維持することに費用がかかる。
− かさばって重い空の木製パレットを輸送するために多くの輸送設備が使用される。
− 木製パレットは耐用期間が短く、そのことがコストに付加される。
− かさばって重い木製パレットを使用することは、輸送効率を低下させる。
− 木製パレットを供給業者において及び配送ネットワークの他の場所において保管するために、かなり大きなスペースが必要とされる。
− パレットの標準サイズは、多くの物品、並びにコンテナ及び貨車及びトラック及びトレーラーのような輸送手段に対して最適ではない。

木製パレットに結びついた欠点を減らすための従来の試みは、ダンボールの載荷パネルを配送中に使用することである。そのような載荷パネルは、木製パレットより低い高さと軽い重量とを有することが可能であり、また一回の使用後に廃棄されることが意図されている。価格及び汎用性に対する一定の利点も得られるが、上述のタイプの載荷パネルはそれでもなお、前述の欠点のない配送方法を生み出すという課題に対する最適の解決法を代表しない。

本発明の主な目的は従って、物品をパレタイズされた形態で物品供給業者から配送する方法を生み出すことである。

従来から使用されている配送方法に関する問題は、本発明に従って未然に防がれ、また非常に改良された配送方法が、ユニットロードを形成するために一つ以上の物品を二つ以上の載荷レッジに供給業者において載置し、各レッジが、ユニットロードをその支持物上方で若干の距離をおいて支持するための突出部を有するＬ形輪郭を具備し、また各レッジが、ユニットロードの下端縁に配置され、ユニットロードをその載荷レッジ上で物品の受け取り者へ輸送することにより獲得される。

載荷レッジに支持用突出部を準備することによって、形成されたユニットロードは、木製パレット上のユニットロードの荷役に使用される例えばフォークリフトトラックのような荷役機械によって荷役されることが可能である。

通常は、ユニットロードは、供給業者（しばしば物品の製造業者）において、（載荷レッジを覆って延在する）外周ストラップ及び/又はストレッチラップ若しくは収縮ラップ等を備える。このように、載荷レッジを持つユニットロードが一体に保持され、また周囲環境に対して保護される。

ユニットロードは、通常の輸送手段によって供給業者から倉庫へ輸送され、そこでユニットロードは、小売業者等への更なる配送のために保管され、前記小売業者等において物品は配送システムから離れる。

代わりに、ユニットロードは小売業者等へ直接に輸送されることも可能である。

前者の場合には、倉庫から小売業者へ輸送するときに伝統的な木製パレットを使用することが可能であり、また保管システムが木製パレットに適合しているならユニットロードを小売業者で保管するために伝統的な木製パレットを使用することが可能である。

この場合は、木製パレットは、伝統的パレット返送システムにおいて新たな使用のために戻される。

載荷レッジは、例えば非着色のポリプロピレン（ＰＰ）のリサイクル可能なプラスチックから好ましく作り出される。製造方法は射出成形法が可能である。他の材料及び製造方法が可能である。

載荷レッジは、新しいユニットロードに対する新たな使用のために戻されることが可能であるが、載荷レッジを例えば粉砕することによってリサイクルして、材料を載荷レッジの製造業者に戻すことが有利なことがある。代わりに、材料をプラスチック原材料として通常の市場に投入することも可能である。後者の場合には、非着色のプラスチック材料であることが特に重要なことである。

前述の載荷レッジを使用することにより、一つだけのサイズを全ての用途に使用することが可能になる。ユニットロードの底の縁に、伝統的な荷役機械による荷役を可能にする下方に延びる突出部をもつ二つ以上の載荷レッジが備えられるので、ユニットロードのサイズは、パレットサイズには依存しないで物品のサイズに依存する。物品が長い場合には、二個又は更に三個の載荷レッジが下端の各縁に備えられることがある。

載荷レッジの使用は、換言すると、最適なユニットロードが、今日のパレットサイズに基づいてではなく、物品又は商品に基づいて構築可能であることを意味する。

更に、載荷レッジの自重は非常に軽くまた価格は非常に低い。

荷物を積んでいない載荷レッジは、輸送のために積み重ねが可能であり、従ってこのことが非常に効率的である。

パレタイズされた形態のユニットロードであって、物品供給業者から該ユニットロードで受取り者へ配送するためのユニットロードは、本発明に従って、一つ以上の物品から成るユニットロードの下端縁に配置された二つ以上の載荷レッジを有する。

ユニットロードはその基本形態において、下端の対向する各縁に一つの載荷レッジを有するが、ユニットロードが特に長い場合には、ユニットロードは二以上の載荷レッジを有する。また、載荷レッジが、ユニットロードの全ての下端縁に、又はユニットロード内に設けられることもある。

外周ストラップが、対向する載荷レッジを巡って設けられることがある。

例えば、ユニットロードが相当数の分離された物品（又はダンボール箱）を有している場合、底板が物品と載荷レッジとの間に配置されることがある。

本発明は、添付図面を参照して以下に更に詳細に説明される。

載荷レッジ１が図１に示されている。それは、好ましく射出成形された好ましくはポリプロピレン（ＰＰ）のリサイクル可能なプラスチックからなるＬ形輪郭である。レッジの下方脚２は、ユニットロードを地面又は他の支持物の上で支持して、配送システムで現在広く使用されている通常の木製パレット上の商品に利用される通常の荷役機械での荷役を可能にするために、図示された例では三つの突出部である突出部３を備えている。その上方脚４は、概ね平坦であって、載荷レッジによって支持されるべきユニットロードの垂直側面に当接する。

実際（但し非限定）の場合には、載荷レッジ１の全長は７６０ｍｍであり、下方脚２及び上方脚４の幅はそれぞれ１８０ｍｍ及び１００ｍｍである。突出部３は、３５ｍｍの高さ及び７５ｍｍの幅を有する。中央の突出部は１６０ｍｍの長さを有し、また外側の二つの突出部の各々は７５ｍｍの長さを有する。

以下に示された理由のために、非着色のプラスチックを載荷レッジ１に使用することが有利である。

ここで図２を参照する。そこでは、参照符号１０は、物品又は商品の供給又は製造業者１１に配送される載荷レッジ１の製造業者を示している。供給業者１１において、物品は、ユニットロードを形成するために二つ以上の載荷レッジ１に載置され、また好適にはストラップ及び/又はストレッチラップ若しくは収縮ラップを施される。

ユニットロードは、倉庫１３から物品を供給されるいくつかの小売業者１４の一つへ後で配送するために、供給業者１１から例えばトラック又はローリー１２によって中央倉庫１３に輸送される。下方の矢印により示されるように、輸送は、供給業者１１から各小売業者１４へ直接に行われることも代替的にある。

伝統的な木製パレット１５を（その製造業者１６から）倉庫１３と小売業者１４との間で使用することが、図２において示唆されている。この理由は、既存の小売業者１４における保管システムが、保管はり上で木製パレットを使用することに基づいていることによる。進展するにつれて、木製パレット１５の追加的な使用は停止可能である。

載荷レッジ１が小売業者１４から倉庫１３へ戻され得ることが、図２の破線矢印によって示唆される。

使用済みの載荷レッジ１は、新たな使用のために供給又は製造業者１１へ上手く戻されることが可能である。とりわけ、各載荷レッジ１の状態が保証され得ないので、載荷レッジ１のリサイクルシステムを使用することがしかしながら目下好適である。使用済みのレッジは、例えばリサイクル会社１７でしかるべく粉砕される。そこから、材料は原材料として載荷レッジ製造業者１０に供給されて戻されるか、又は例えば経済的な観点から有利であるなら通常の市場に持って行かれる。極めて当然のことながら、プラスチック材料を非着色のままにしておくことが好適である。

前述されたような載荷レッジの使用は、例えば倉庫１３における所要保管スペースを３０〜３５％だけ縮小することが可能であり、また輸送における充填率をおよそ３５％高める。輸送中のよりコンパクトな充填が、相互の移動を防止して輸送の損傷を最小限にまで減少させる。

標準的木製パレット７個／ｍ^３に比較すると、現在の寸法の載荷レッジ約５００個／ｍ^３が輸送されることが可能であり、これは理論的に約９７％の節約である。

図３は、ユニットロードの配列に対する確実な可能性を図示している。図３ｂ及びｄは、二つの載荷レッジ１上の“基本的な”ユニットロードを表しており、前記二つの載荷レッジ１の各々は、例えば二本のストラップ２０を備えている。図３ａは、各々の側に二つの載荷レッジ１を、また例えば四本のストラップを有する長いユニットロードを示している。図３ｃでは、各々が二つの載荷レッジ１と二本のストラップ２０を有する三つのサブユニットロードが積み重ねられて、ユニットロードを形成するために二本の更なるストラップ２１によって一体に保持されている。

図３ｅでは、四個の物品（又はダンボール箱）が、図３ｆに更に図解されるように、四個の載荷レッジ１上に配置されている。非図示のストラップがユニットロードを完成させ得る。

図３ｇは、二個の載荷レッジ１を持つユニットロードを形成する３２個の小さな物品（又はダンボール箱）を図示している。この場合には、例えばハードボード又はプラスチックから作られた底板２２が使用される。非図示のストラップが、ユニットロードを完成させ得る。図３ｈは、四個の物品と一枚の底板２２を持つユニットロードを図示している。ここでは四個の載荷レッジ１が底面の各縁に一個ずつ使用される。

図３ｉは、図３ｈで示された様態と同様の様態の、四個の載荷レッジを持つユニットロードを最後に図示している。

更なる同様の可能性がもちろん実現可能である。

本発明による方法において使用される載荷レッジの斜視図である。 本発明による配送方法の概観図である。 載荷レッジを備えたユニットロードの例を示す図である。 載荷レッジを備えたユニットロードの例を示す図である。 載荷レッジを備えたユニットロードの例を示す図である。 載荷レッジを備えたユニットロードの例を示す図である。 載荷レッジを備えたユニットロードの例を示す図である。 載荷レッジを備えたユニットロードの例を示す図である。 載荷レッジを備えたユニットロードの例を示す図である。 載荷レッジを備えたユニットロードの例を示す図である。 載荷レッジを備えたユニットロードの例を示す図である。

Claims (18)

1. パレタイズされた形態の物品を物品供給業者（１１）から配送する方法であって、
   供給業者（１１）において、ユニットロードを形成するために一つ以上の物品を二つ以上の載荷レッジ（１）に載置し、各レッジが、ユニットロードをその支持物上方で若干の距離をおいて支持するための突出部（３）を有するＬ形輪郭を備えて、ユニットロードの下端縁に配置され、またユニットロードをその載荷レッジ上で物品受取り者（１３，１４）まで輸送することを特徴とする、パレタイズされた形態の物品を物品供給業者（１１）から配送する方法。
2. ユニットロードが、供給業者（１１）において外周ストラップ（２０，２１）及び/又はストレッチラップ若しくは収縮ラップ等を施される、請求項１に記載の方法。
3. ユニットロードが、小売業者（１４）への更なる輸送のために倉庫（１３）へ輸送される、請求項１に記載の方法。
4. ユニットロードが、小売業者（１４）へ輸送される、請求項１に記載の方法。
5. ユニットロードが、小売業者（１４）へ輸送される前に、例えば木製パレットのような伝統的パレット（１５）に載置される、請求項３に記載の方法。
6. 伝統的パレット（１５）が、伝統的パレット返送システムにおいて新たな使用のために戻される、請求項５に記載の方法。
7. 載荷レッジ（１）が、リサイクル可能なプラスチックから作り出される、請求項１に記載の方法。
8. 前記プラスチックが着色されていない、請求項７に記載の方法。
9. 前記プラスチックがポリプロピレン（ＰＰ）であり、また製造方法が射出成形法である、請求項７に記載の方法。
10. 載荷レッジ（１）が、新しいユニットロードに対する新たな使用のために戻される、請求項３又は４に記載の方法。
11. 載荷レッジ（１）が、例えば粉砕されることによってリサイクルされて、新しい載荷レッジを作り出すために載荷レッジの製造業者（１０）に戻されるか、又はプラスチック原材料として通常の市場に投入される、請求項３又は４に記載の方法。
12. パレタイズされた形態のユニットロードであって、該ユニットロードの形で物品供給業者（１１）から受取り者（１３，１４）へ配送するためのユニットロードにおいて、
    二つ以上の載荷レッジ（１）が、一つ以上の物品から成るユニットロードの下端縁に配置され、各レッジが、ユニットロードをその支持物上方で若干の距離をおいて支持するための突出部（３）を有するＬ形輪郭を備えることを特徴とする、ユニットロード。
13. 一つの載荷レッジ（１）が、ユニットロードの対向する各下端縁に備えられる、請求項１２に記載のユニットロード。
14. 二つ以上の載荷レッジ（１）が、ユニットロードの対向する各下端縁に備えられる、請求項１２に記載のユニットロード。
15. 外周ストラップ（２０）が、対向する載荷レッジ（１）を巡って備えられる、請求項１３又は１４に記載のユニットロード。
16. 載荷レッジ（１）が、ユニットロードの四つの下端縁全てに備えられる、請求項１２に記載のユニットロード。
17. 底板（２２）が、ユニットロードと載荷レッジ（１）との間に配置される、請求項１２に記載のユニットロード。
18. 載荷レッジ（１）が、ユニットロード内に備えられる、請求項１２に記載のユニットロード。

Images