JP2005525320A - ヒトのケラチン繊維を処理するための可溶性導電性ポリマーの使用 - Google Patents

ヒトのケラチン繊維を処理するための可溶性導電性ポリマーの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、化粧品的に許容可能な媒体に、該媒体に可溶性の形態の少なくとも一の導電性ポリマーを含有せしめてなる組成物の、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪に視覚的効果を付与する化粧品としての、又は該化粧品の製造のための使用、さらに該導電性ポリマーが可視領域を吸収する場合には、該繊維を着色することを意図した化粧品としての、又は該化粧品の製造のための使用に関する。
また本発明は、対応する処理方法にも関する。

Description

本発明は、化粧品的に許容可能な媒体に、少なくとも一の可溶性導電性ポリマーを含有せしめてなる組成物の、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪に視覚的効果を付与する化粧品としての、又は該化粧品の製造のための使用、さらに該導電性ポリマーが可視領域を吸収する場合には、該繊維を着色することを意図した化粧品としての、又は該化粧品の製造のための使用に関する。
また本発明は、対応する処理方法にも関する。
毛髪に光沢効果を付与する製品が知られている。このような製品は、化粧品用溶媒に溶解、乳化又は分散した形態である種の分子、又はポリマーを含有する。
しかしながら、これらの製品は、未だ所望される光沢を毛髪に付与することはない。
毛髪上で光沢効果を得るために、疎水性の潤滑性物質、例えば有機油又はロウ又はシリコーン類に富む組成物を使用することが知られている。しかしながら、このケースにおいては、得られた光沢効果は強度に欠け、一般的に繊維に不自然な外観を付与してしまう。
さらに、これらの組成物は、満足できないことに、脂性感や粘着感を繊維に付与するといった欠点を有する。
よって、上述した欠点を有することなく、特に強度及び自然な光沢を毛髪に付与可能な、毛髪のための化粧品用組成物に見い出す必要がある。
さらに、特に魅力的な効果を得るために、視覚的効果、例えば光沢条件と着色条件を組合せることは、折に触れて有利であることがわかっている。
今日、全く驚くべきことに、また予期しないことに、導電性ポリマーを使用することで、従来技術の手段よりもかなり強度があり、より自然で魅力的な光沢を、頭髪全体に均一に付与することができることを見いだし、このことが本発明の基礎を形成している。
さらに、前記導電性ポリマーが可視スペクトルを吸収する場合、視覚的効果、例えば光沢と色調が同時に得られる。
最後に、毛髪は有利には柔軟で、好ましい感触を有している。
よって、本発明の第1の主題は、化粧品的に許容可能な媒体に少なくとも一の導電性ポリマーを含有せしめてなる組成物の、ヒトのケラチン物質、好ましくはヒトのケラチン繊維、特に毛髪に視覚的効果を付与するための薬剤としての使用であって、該ポリマーが該媒体に可溶性の形態である使用にある。
また、本発明の主題は、化粧品的に許容可能な媒体に少なくとも一の導電性ポリマーを含有せしめてなる組成物の、ヒトのケラチン物質、好ましくはヒトのケラチン繊維、特に毛髪に視覚的効果を付与するための化粧品の製造のための使用であって、該ポリマーが該媒体に可溶性の形態である使用にある。
さらに本発明は、前記導電性ポリマーを含有する組成物を用いた、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪の処理方法に関する。
第1の変形例において、本方法は、化粧品的に許容可能な媒体に少なくとも一の導電性ポリマーを含有する組成物を、湿った又は乾燥した繊維に適用し、該ポリマーが該媒体に可溶性の形態であり、ついで、繊維が乾燥するまで、20〜120℃、好ましくは20〜80℃で媒体を蒸発させるか、又は媒体が蒸発するまで放置することからなる。
第2の変形例において、本方法は、化粧品的に許容可能な媒体に少なくとも一の導電性ポリマーを含有する組成物を、湿った又は乾燥した繊維に適用し、該ポリマーが該媒体に可溶性の形態であり、ついで該繊維をすすぎ、20〜120℃で乾燥させることからなる。
本発明の主題は、化粧品的に許容可能な媒体に、可視スペクトルを吸収する少なくとも一の導電性ポリマーを有効量含有せしめ、該ポリマーが該媒体に可溶性の形態である、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪のための染色用組成物にある。
しかしながら、本発明の他の特徴及び利点は、以下の記載及び実施例を読むことにより、より明らかになるであろう。
本発明の目的において、「視覚的効果」なる用語は、光沢、色調、金属光沢、ゴニオクロマティック(goniochromatic)、チラチラする光(shimmering)、蛍光、サーモクロミック(thermochromatic)及びエレクトロクロミック(electrochromatic)効果を含む。
さらに、光沢とは、毛髪の束に角度−αで光を当てた場合に、角度αで反射する光強度に相当することを記しておかなければならない。この正反射、換言すれば光沢を測定するために従来から使用されている角度αは20°に等しい。この条件の光沢は、例えばAFNORのISO規格2813−1994(1994年8月、1997年2月に改訂)に記載されたようにして、光沢計を使用して測定できる。
導電性ポリマー
本発明において、「導電性ポリマー」なる用語は、モノマー(群)が、高度な電子非局在化を示し、ポリマー骨格中の配置がπ軌道の重複を可能にする分子構造を意味する。この化学的特徴は、UV-可視スペクトルの吸収に、又は赤外線スペクトルの吸収に同時に発現し、あるいはしない可能性のある電気伝導現象により示される。
本発明の目的において、「可視スペクトルを吸収する導電性ポリマー」なる表現は、たとえポリマーの吸収極大が400〜800nmの範囲外であっても、その400〜800nmの範囲の波長においてはゼロではない吸光度を有する任意の導電性ポリマーを意味する。
本発明で使用される導電性ポリマーは、適用に適した化粧品用媒体に可溶性である導電性ポリマーである。本ポリマーは水又は水/溶媒混合物を含有する媒体中に25℃で等方性の透明液を形成する場合に、媒体に可溶性であると言われ、これは、0.001重量%〜50重量%の導電性ポリマーの濃度範囲の全体又は一部にわたって得られる。
さらに有利には、本ポリマーは、10−5〜5×10ジーメンス/cm、特に10−3〜10ジーメンス/cm、好ましくは10−1〜10ジーメンス/cmの導電率(電気伝導度)を有する。
導電率は、4探針測定ヘッド(ジャンデル社(Jandel)から販売されているユニバーサル4探針プローブ)を具備する定電流源(ジャンデル社から販売されているRM2テストユニット)を使用して測定される。同じ間隔dだけ離間して一直線状に配された4探針を、分析するサンプルに対して単に圧力をかけて作用させる。電流源を使用し、外側の探針を介して電流Iを流入させ、電位変動を生じさせる。定電流源の電圧計に連結された内側の2探針間の電圧Uを測定する。
この構成において、S/cmで表されるサンプルの導電率は次のように表される:
σ=(K×I)/(U×e)
[上式中:
Kはサンプル表面上の探針の位置に依存する係数であり、
探針が一直線上に等距離にある場合には、Kはπ/log(2)に等しく、
I:アンペアで表される、引加電流値、
U:ボルトで表される、測定電圧値、
e:cmで表される、サンプル厚]
この表現は、材料厚が2探針間の距離dと比較して無視できる(e/d<0.25)場合にのみ使用することができる。十分に薄い厚みとし、よって材料の導電率を算出可能とするために、希釈溶液の蒸発により得られる、分析される材料で被覆された非導電性支持体(例えばスライドガラス)上で測定を行うことが推奨される。また、分析されるコーティングの均質性を改善するために、「スピンコート」成膜技術を使用することも推奨される。
特に本発明において、好ましく使用される導電性ポリマーは、可視スペクトルを吸収し、特に:
− 次の構造(I)のポリアニリン類:
Figure 2005525320
− 次の構造(IIa)及び(IIb)のポリピロール類:
Figure 2005525320
− 次の式(IIIa)及び(IIIb)のポリチオフェン類:
Figure 2005525320
− 次の式(IIIbis)のポリチオフェンビニレン類:
Figure 2005525320
− 次の式(IV)のポリフラン類:
Figure 2005525320
− 次の構造(V)のパラフェニレンスルフィド類:
Figure 2005525320
− 次の式(VI)のポリ-パラ-フェニレンビニレン類:
Figure 2005525320
− 次の式(VII)のポリインドール類:
Figure 2005525320
- 次の式(VIIIa)、(VIIIb)、(VIIIc)及び(VIIId)の芳香族ポリアミド類:
Figure 2005525320
− 次の式(IXa)、(IXb)及び(IXc)の芳香族ポリヒドラジド類:
Figure 2005525320
− 次の式(Xa)、(Xb)及び(Xc)の芳香族ポリアゾメチン類:
Figure 2005525320
− 次の式(XIa)、(XIb)及び(XIc)の芳香族ポリエステル:
Figure 2005525320
{上式(I)ないし(XI)において:
nは5〜10000、特に5〜1000、さらには10〜1000、好ましくは20〜700の範囲であり、
R及びRないしR基は同一でも異なっていてもよく、水素、R'が直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表す-R'、-OR'、-COOR'、及び-OCOR'基、ハロゲン原子(好ましくは塩素、臭素又はヨウ素から選択される)、ニトロ基、シアノ基、アルキルシアノ基、及び可溶化基からなる群から選択され;
R及びRないしRの少なくとも一の基は可溶化基を示すと理解され;
X=-NHCO-、-O-、-S-、-SO-、-N=N-、-C(CH)-、-CH-、-CH=CH-、-CH=N-;
Arは単環芳香族又は多環芳香族基を含む基を表す}
を含むホモポリマー及びコポリマーから形成される群から選択されるものである。
特に、Arは次の:
Figure 2005525320
から選択される少なくとも一の基を表す。
本発明の目的において、「可溶化基」なる用語は、組成物を乾燥させた後に、ポリマーが導電性を有するように、化粧品用媒体中に前記分子を溶解させる基を意味する。
可溶化基は、好ましくは:
・カルボキシル基(-COOH)又はカルボキシラート基(Mがアルカリ金属、例えばナトリウム又はカリウム、アルカリ土類金属、有機アミン、例えば第1級、第2級又は第3級アミン、アルカノールアミン又はアミノ酸を表す、-CO-O)、
・スルホン基(-SOH)又はスルホナート基(Mが上と同じ定義を有する-SO )、
・第1級、第2級又は第3級アミン基、
・第4級アンモニウム基、例えば-NR' で、Z=Br、Cl、又は(C-C)アルキル-OSOであり、R'アルキルは同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状のCないしC20であるか、又はそれらの2つが窒素と共に複素環を形成するもの、
・ヒドロキシル基、
・C-Cポリアルキレンオキシド基、
からなる群から選択される。
カルボン酸又はスルホン酸官能基は、塩基、例えば水酸化ナトリウム、2-アミノ-2-メチルプロパノール、トリエチルアミン又はトリブチルアミンで中和されていてもいなくてもよい。
アミン基は、無機酸、例えば塩酸、又は有機酸、例えば酢酸又は乳酸で中和されていてもいなくてもよい。
さらに、前記可溶化基は、R''が酸素等の一又は複数のヘテロ原子を含有していてもよい直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表す、-R''-、-OR''-、-OCOR''-又は-COOR''-基等の、スペーサー基を介して環に連結されていてもよいことは記しておくべきである。
好ましくは、R及びRないしR基は同一でも異なっていてもよく、水素、R'が直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基を表す、R'、-OR'、-OCOR'、及び-COOR'、さらに次の中和された又は中和されていない可溶化基:-COOH、-CHCOOH、-CHOH、-(CH)OH、-(CH)SOH、-O(CH)SOH、−O(CH)N(CHCH)、-[(CH)O]CHCHOH、-[(CH)O]CHCHOCHでxが0〜200の平均数であるものから選択される。
本発明の特定の一実施態様において、使用される導電性ポリマーは、繰り返し単位当たり少なくとも一の可溶化基を含有する。
本発明の組成物に存在する導電性ポリマーは当業者によく知られており、特に文献「有機導電性分子及びポリマーのハンドブック(Handbook of Organic Conductive Molecules and Polymers)」-Wiley 1997-New York, Vol.1、2,3に記載されているが、Can. J. Chem. Vol64, 1986の総説にもまた記載されている。
ポリチオフェン類及びそれらの合成方法は、著者Rasmussen S.C., Pickens J.C.及びHutchison J.E.によるChem. Mater. 1998, Vol.10, No7、1990-1999頁の総説「官能化されたポリチオフェン類の特性をチューニングさせるための新規で一般的なアプローチ:一置換されたビチオフェン類の酸化重合(A new,general approach to tuning the properties of functionalized polythiophenes:The oxidative polymerization of monosubstituted bithiophenes)」;同じ著者によるMacromolecules 1998, 31, 933-936頁の総説「一置換されたビチオフェン類の直接酸化重合を介して高度に共役した水溶性ポリマー(Highly conjugated, water-soluble polymers via direct oxidative polymerization of monosubstituted bithiophenes)」からの文献に特に記載されている。化学的又は電気化学的酸化を介した重合に加えて、それらは、重縮合(ジハロチオフェン;ニッケル又はパラジウム錯体を用いた触媒反応);スズキカップリング(ハロゲン官能基、例えば臭素と、ボロン酸とのカップリング、触媒反応:パラジウム錯体と塩基;ついで、AA-BB型(B-X'-BとA-X-A型モノマーとの反応)又はA-B型(A-X-B型のいくつかのモノマーの反応)のカップリングが付与される);シュティレカップリング(Pd系触媒-AA-BB又はA-B型の存在下における炭素-炭素結合の形成);レイケ(Reike)重合(ニッケル錯体の存在下における有機亜鉛);マカロック型の重合等を介して得てもよい。
本発明での実施に適した導電性ポリマーとしては、可溶化基が、好ましくはカルボン酸基;スルホン酸基;第3級アミン基;第4級アンモニウム基、例えば-NR' で、Z=Br、Cl、又は(C-C)アルキル-OSOであり、R'アルキルは同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状のC-C20であるか、又はそれらの2つが窒素と共に複素環を形成するものであり;該基がスペーサーを介して環に連結していてもよい、式(III)及び(IIIbis)に相当するポリマーを特に挙げることができる。カルボン酸又はスルホン酸官能基は、中和されていてもいなくてもよい。
好ましくは、導電性ポリマーは、式(IIIa)のRないしR、又は式(IIIb)又は(IIIbis)のR又はRの少なくとも一の基が、好ましくは直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基等の、スペーサーを介して環に連結していてもよい、中和された又はされていない形態のカルボン酸型の可溶化基を表し、他の基(群)が水素原子を表す、式(III)及び(IIIbis)のものから選択される。
導電性ポリマーは、組成物の全重量に対して、少なくとも0.001重量%、特に少なくとも0.01重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%の割合で、組成物に一般的に存在している。さらに導電性ポリマーの含有量は、有利には、組成物の全重量に対して、有利には50重量%を超えない、特に30重量%を超えない、好ましくは20重量%を超えない、さらに好ましくは10重量%を超えない。
本発明の特に有利な一実施態様において、導電性ポリマーの含有量は、組成物の全重量に対して0.1重量%〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量%、さらに好ましくは0.5重量%〜10重量%である。
媒体
化粧品用組成物の化粧品的に許容可能な媒体は、好ましくは水を含む水性媒体であり、有利には、アルコール類、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール及びフェニルエチルアルコール、又はグリコール類又はグリコールエーテル、例えばエチレングリコールモノメチル、モノエチル又はモノブチルエーテル、プロピレングリコール又はそのエーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテル、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール及びジエチレングリコールアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテル又はモノブチルエーテル、又はポリオール類、例えばグリセロールを含む、化粧品的に許容可能な有機溶媒を含有してよい。ポリエチレングリコール類及びポリプロピレングリコール類、及びこれら全ての化合物の混合物を、溶媒として使用してもよい。
溶媒は、組成物の全重量に対して、0.5重量%〜20重量%の範囲、好ましくは2重量%〜10重量%の範囲の濃度で存在し得る。
添加剤
化粧品用組成物は、ヒトのケラチン繊維の処理で以前から知られている他の薬剤、例えば種々の一般的なアジュバント、特に従来技術でよく知られており、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は双性イオン性の界面活性剤、又はそれらの混合物、増粘剤、酸化防止剤、香料、分散剤、コンディショナー、特にカチオン性又は両性ポリマーを含むもの、乳白剤、金属イオン封鎖剤、例えばEDTA及びエチドロン酸、紫外線遮蔽剤、ロウ、(特にアミン基により)有機変性されているか又は未変性であり、揮発性又は非揮発性で、環状又は直鎖状又は分枝状のシリコーン類、防腐剤、セラミド類、擬似セラミド類、植物性、鉱物性又は合成油、ビタミン類又はプロビタミン類、例えばパンテノール、及び非イオン性、アニオン性、両性又はカチオン性の会合性ポリマーを有効量、さらに含有していてもよい。
界面活性剤
本発明の化粧品用組成物は、好ましくは、アニオン性、両性、非イオン性、双性イオン性及びカチオン性の界面活性剤から、選択することなく、単独物又は混合物として選択され得る一又は複数の界面活性剤を含有する。
本発明の実施に適した界面活性剤は、特に次のものである:
(i)アニオン性界面活性剤(類):
本発明において単独で又は混合物として使用可能なアニオン性界面活性剤の例として、特に(非限定的列挙)、次の化合物:アルキルスルファート類、アルキルエーテルスルファート類、アルキルアミドエーテルスルファート類、アルキルアリールポリエーテルスルファート類、モノグリセリドスルファート類;アルキルスルホナート類、アルキルホスファート類、アルキルアミドスルホナート類、アルキルアリールスルホナート類、α-オレフィンスルホナート類、パラフィンスルホナート類;(C-C24)アルキルスルホスクシナート類、(C-C24)アルキルエーテルスルホスクシナート類、(C-C24)アルキルアミドスルホスクシナート類;(C-C24)アルキルスルホアセタート類;(C-C24)アシルサルコシナート類;及び(C-C24)アシルグルタマート類の塩(特にアルカリ塩、中でもナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩又はマグネシウム塩)を挙げることができる。また、(C-C24)アルキルポリグリコシドのカルボン酸エステル、例えばアルキルグルコシドシタラート類、アルキルポリグリコシドタルタラート類及びアルキルポリグリコシドスルホスクシナート類、アルキルスルホスクシナマート類;アシルイセチオナート類及びN-アシルタウラート類で、これら全ての種々の化合物のアルキル又はアシル基が、好ましくは12〜20の炭素原子を有し、アリール基が、好ましくはフェニル又はベンジル基を示すものを使用することができる。また、使用可能なアニオン性界面活性剤として、脂肪酸塩、例えば、オレイン酸、リシノレイン酸、パルミチン酸及びステアリン酸の塩、ココナツ油酸又は水素化ココナツ油酸;アシル基が8〜20の炭素原子を有するアシルラクチラート類を挙げることもできる。さらに、アルキル-D-ガラクトシドウロン酸及びそれらの塩、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸及びそれらの塩、特に2〜50のアルキレンオキシド基、特にエチレンオキシド基を有するもの、及びそれらの混合物を使用することもできる。
(ii)非イオン性界面活性剤(類)
非イオン性界面活性剤は、それ自体よく知られている化合物[これに関して、特に、ブラッキー・アンド・サン社(グラスゴー及びロンドン)から出版されているエム・アール・ポーター(M.R. Porter)の「界面活性剤のハンドブック(Handbook of Surfactants)」(1991年、116-178頁)を参照]であり、本発明において、それらの性質は重要な特徴ではない。しかして、それらは、特に(非限定的列挙)、ポリエトキシル化又はポリプロポキシル化された、例えば8〜18の炭素原子を有する脂肪鎖を有するアルコール類、α-ジオール類、アルキルフェノール類から選択することができ、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数を特に2〜50の範囲とすることができる。また、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー、脂肪アルコールとエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミド類、平均1〜5、特に1.5〜4のグリセロール基を有するポリグリセロール化脂肪アミド類;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミン類;2〜30モルのエチレンオキシドを有するオキシエチレン化されたソルビタンの脂肪酸エステル;スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド類、N-アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド類、例えば(C10-C14)アルキルアミンオキシド又はN-アシルアミノプロピルモルホリンオキシドを挙げることもできる。
(iii)両性又は双性イオン性界面活性剤(類):
両性又は双性イオン性界面活性剤は、その性質が、本発明において重要な特徴ではなく、特に(非限定的列挙)、脂肪族基が8〜18の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の鎖であり、少なくとも1つの水溶性のアニオン性基(例えば、カルボキシラート、スルホナート、スルファート、ホスファート又はホスホナート)を含有する、脂肪族の第2級又は第3級アミンの誘導体であってよく;さらに、(C-C20)アルキルベタイン類、スルホベタイン類、(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルベタイン類又は(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルスルホベタイン類を挙げることができる。
アミン誘導体としては、次の構造:
-CONHCHCH-N(R)(R)(CHCOO-)
[上式中:Rは、加水分解されたココナツ油中に存在する酸R-COOHのアルキル基、ヘプチル、ノニル又はウンデシル基を示し、Rはβ-ヒドロキシエチル基を示し、Rはカルボキシメチル基を示す];及び
2'-CONHCHCH-N(B)(C)
[上式中:
Bは-CHCHOX'を示し、Cはz=1又は2である-(CH)-Y'を示し、
X'は、-CHCH-COOH基又は水素原子を示し、
Y'は、-COOH又は-CH-CHOH-SOH基を示し、
2'は、加水分解された亜麻仁油又はココナツ油中に存在する酸R-COOHのアルキル基、アルキル基、特にC、C、C11又はC13アルキル基、C17アルキル基及びそのイソ形、不飽和C17基を示す];
の構造の、アンホカルボキシグリシナート類及びアンホカルボキシプロピオナート類の名称でCTFA辞書、第3版、1982に分類され、米国特許第2528378号及び同2781354号に記載され、ミラノールの名称で販売されている製品を挙げることができる。
これらの化合物は、ココアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium coco-ampho-diacetate)、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium lauro-ampho-diacetate)、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium capryl-ampho-diacetate)、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム(disodium caprylo-ampho-diacetate)、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium coco-ampho-dipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium lauro-ampho-dipropionate)、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium capryl-ampho-dipropionate)、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(disodium caprylo-ampho-dipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸及びココアンホ二プロピオン酸の名称で、CTFA辞典、第5版、1993に分類されている。
例えば、ローディア・シミー社(Rhodia Chimie)からミラノール(登録商標)C2M濃縮物の商品名で販売されているココアンホジアセタートを挙げることができる。
(iv)カチオン性界面活性剤:
カチオン性界面活性剤としては、特に(非限定的列挙):ポリオキシアルキレン化されていてもよい第1級、第2級又は第3級脂肪アミン類の塩;第4級アンモニウム塩、例えばテトラアルキルアンモニウム、アルキルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム、トリアルキルベンジルアンモニウム、トリアルキルヒドロキシアルキルアンモニウム又はアルキルピリジニウムクロリド又はブロミド;イミダゾリン誘導体;又はカチオン性のアミンオキシドを挙げることができる。
本発明の組成物に存在する界面活性剤の量は、組成物の全重量に対して0.01〜40重量%、好ましくは0.5〜30重量%の範囲であってよい。
言うまでもなく、当業者であれば、考慮される添加により、本発明の染色用組成物に固有の有利な特性が悪影響を受けないか又は実質的に受けないように留意して、上述した任意の付加的な化合物(類)を選択するであろう。
記載された組成物を、一般的には湿った又は乾燥したケラチン繊維に適用する。ついで、組成物の媒体を、繊維が乾燥するまで、20〜120℃、好ましくは20〜80℃で蒸発させるか、又は蒸発するまで放置する。
また、組成物を湿った又は乾燥した繊維に適用し、ついで前記繊維をすすぎ、20〜120℃で乾燥させることもできる。
本発明により、処理されたケラチン繊維に視覚的効果、特に光沢効果を生じせしめることができる。
この視覚的効果は、導電性ポリマーが可視スペクトルを吸収する場合に、着色効果であってよい。
以下の実施例は本発明を例証するためのものであって、その範囲を限定するものではない。
ポリ(3-チオフェン酢酸)の合成
Figure 2005525320
手順
ポリマー:ポリ(エチル-3-チオフェンアセタート)の調製
25mlのドライクロロホルムを、アルゴン下でシュレンク(Schlenk)チューブに入れ、系を脱気した後、以下の試薬を導入する:
2.5gのエチル-3-チオフェンアセタート(14.7mmol)
Figure 2005525320
及び1gのFeCl(6.15mmol)。
混合物を50℃、アルゴン下で24時間攪拌する。
ついで、ポリ(エチル-3-チオフェンアセタート)ポリマーをヘプタン中で沈殿させる。
ついで、ポリマーをテトラヒドロフラン溶液に溶解する。
赤外線特性:
C=Oバンド:1719cm−1;CH及びCHバンド=2979cm−1、2934cm−1;モノマー中に存在する3102cm−1のCHバンドの消失。
ポリマーの加水分解:ポリ(エチル-3-チオフェンアセタート)からポリ(3-チオフェン酢酸)の形成
上述にて得られたポリマーを、ついで、50mlを越える水酸化ナトリウム水溶液(2N)を用い、70℃で48時間加水分解し、生成物:ポリ(3-チオフェン酢酸)の沈殿点まで濃HClを用いて酸性化する。
ついでポリマーを濾過し、微量の触媒を除去するために蒸留水で数回洗浄する。
ポリマーの赤外線特性:
C=Oバンド:1740cm−1;COO 1580cm−1;OH(広帯域3000-3500cm−1;)
ポリ(3-チオフェン酢酸)ポリマーの中和:
ポリ(3-チオフェン酢酸)ポリマー(2g)をテトラヒドロフラン(30g)に溶解し、カルボン酸1mol当たり1molの割合の水酸化ナトリウムで中和する。
ついで、水(30g)を添加する。
テトラヒドロフランを蒸発させる。
このようにして、ナトリウム塩の形態のポリ(3-チオフェン酢酸)の6%水溶液が得られる。
得られたポリマーを含有する調製物:
組成物:
上述したポリマー 4%
アミノメチルプロパノール pHを7にする量
シンタレン(Synthalen)K 1%
エタノール 10%
水 全体を100gにする量
先の実施例で得られた導電性ポリマーを含有する上述した組成物を、室温(20℃)でナチュラルなチェスナットブラウンの毛髪の束に適用する(毛髪1g当たり0.1g)。ついで毛髪の束を乾燥させる。
毛髪の束は、金色に輝く非常に光沢のある外観をしており、特に毛髪の束を低角度から観察した場合に知覚される。
さわってみても、毛髪は脂性感が感じられないといった利点を有しており、上述の所望される視覚的特性は経時的に維持されている(12時間後も変化なし)。
実施例2
得られたポリマーを、水酸化ナトリウムの代わりにトリエチルアミンを用いて中和したことを除き、先の実施例を再生する。

Claims (19)

  1. 化粧品的に許容可能な媒体に少なくとも一の導電性ポリマーを含有せしめてなる組成物の、ヒトのケラチン物質、特にヒトのケラチン繊維に視覚的効果を付与するための薬剤としての使用であって、該ポリマーが該媒体に可溶性の形態である使用。
  2. 化粧品的に許容可能な媒体に少なくとも一の導電性ポリマーを含有せしめてなる組成物の、ヒトのケラチン物質、特にケラチン繊維に視覚的効果を付与するための化粧品の製造のための使用であって、該ポリマーが該媒体に可溶性の形態である使用。
  3. 導電性ポリマーが:
    − 次の構造(I)のポリアニリン類:
    Figure 2005525320
    − 次の構造(IIa)及び(IIb)のポリピロール類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(IIIa)及び(IIIb)のポリチオフェン類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(IIIbis)のポリチオフェンビニレン類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(IV)のポリフラン類:
    Figure 2005525320
    − 次の構造(V)のパラフェニレンスルフィド類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(VI)のポリ-パラ-フェニレンビニレン類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(VII)のポリインドール類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(VIIIa)、(VIIIb)、(VIIIc)及び(VIIId)の芳香族ポリアミド類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(IXa)、(IXb)及び(IXc)の芳香族ポリヒドラジド類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(Xa)、(Xb)及び(Xc)の芳香族ポリアゾメチン類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(XIa)、(XIb)及び(XIc)の芳香族ポリエステル:
    Figure 2005525320
    {上式(I)ないし(XI)において:
    nは5〜10000、特に5〜1000、さらには10〜1000、好ましくは20〜700の範囲であり、
    R及びRないしR基は同一でも異なっていてもよく、水素、R'が直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表す-R'、-OR'、-COOR'、及び-OCOR'基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルキルシアノ基、及び可溶化基からなる群から選択され;
    R及びRないしRの少なくとも一の基は可溶化基を示すと理解され;
    X=-NHCO-、-O-、-S-、-SO-、-N=N-、-C(CH)-、-CH-、-CH=CH-、-CH=N-;
    Arは単環芳香族又は多環芳香族基を含む基を表す}
    を含むホモポリマー及びコポリマーから形成される群から選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 可溶化基が:
    ・カルボキシル基(-COOH)又はカルボキシラート基(Mがアルカリ金属、アルカリ土類金属、有機アミン、アルカノールアミン又はアミノ酸を表す、-COO)、
    ・スルホン基(-SOH)又はスルホナート基(Mが上と同じ定義を有する-SO )、
    ・第1級、第2級又は第3級アミン基、
    ・-NR' で、Z=Br、Cl又は(C-C)アルキル-OSOであり、R'アルキルが同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状のCないしC20であるか、又はそれらの2つが窒素と共に複素環を形成するものなどの、第4級アンモニウム基、
    ・ヒドロキシル基、
    ・C-Cポリアルキレンオキシド基、
    からなる群から選択されることを特徴とする、請求項3記載の使用。
  5. 導電性ポリマーが、繰り返し単位当たり少なくとも一の可溶化基を含有することを特徴とする、請求項3又は4のいずれか1項に記載の使用。
  6. 導電性ポリマーが、式(IIIa)のRないしR、又は式(IIIb)又は(IIIbis)のR又はRの少なくとも一の基が、好ましくは直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基であるスペーサーを介して環に連結されていてもよい、中和された又はされていない形態のカルボン酸型の可溶化基を表し、他の基が水素原子を表す、式(III)又は(IIIbis)に相当することを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の使用。
  7. 導電性ポリマーが、組成物の全重量に対して、少なくとも0.001重量%、特に少なくとも0.01重量%、好ましくは少なくとも0.1重量%、さらに好ましくは少なくとも0.5重量%の割合で存在していることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の使用。
  8. 導電性ポリマーが、組成物の全重量に対して、最も多くて50重量%、特に最も多くて30重量%、好ましくは最も多くて10重量%の割合で存在していることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の使用。
  9. 化粧品的に許容可能な媒体が、水及び水/溶媒混合物から形成される群から選択されることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の使用。
  10. 溶媒が、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル、ポリオール類、ポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリコール、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項9に記載の使用。
  11. 少なくとも一の非イオン性、アニオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性の界面活性剤をさらに含有していることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の使用。
  12. 組成物を湿った又は乾燥した繊維に適用し、ついで、繊維が乾燥するまで、20〜120℃、好ましくは20〜80℃で組成物の媒体を蒸発させるか、又は組成物の媒体が蒸発するまで放置することを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の使用。
  13. 組成物を湿った又は乾燥した繊維に適用し、ついで繊維をすすぎ、20〜120℃、好ましくは20〜80℃で乾燥させることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の使用。
  14. 化粧品的に許容可能な媒体に、少なくとも一の導電性ポリマー有効量含有せしめてなるヒトのケラチン繊維、特に毛髪のための染色用組成物において、該ポリマーが:
    − 次の構造(I)のポリアニリン類:
    Figure 2005525320
    − 次の構造(IIa)及び(IIb)のポリピロール類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(IIIa)及び(IIIb)のポリチオフェン類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(IIIbis)のポリチオフェンビニレン類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(IV)のポリフラン類:
    Figure 2005525320
    − 次の構造(V)のパラフェニレンスルフィド類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(VI)のポリ-パラ-フェニレンビニレン類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(VII)のポリインドール類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(VIIIa)、(VIIIb)、(VIIIc)及び(VIIId)の芳香族ポリアミド類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(IXa)、(IXb)及び(IXc)の芳香族ポリヒドラジド類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(Xa)、(Xb)及び(Xc)の芳香族ポリアゾメチン類:
    Figure 2005525320
    − 次の式(XIa)、(XIb)及び(XIc)の芳香族ポリエステル:
    Figure 2005525320
    {上式(I)ないし(XI)において:
    nは5〜10000、特に5〜1000、さらには10〜1000、好ましくは20〜700の範囲であり、
    R及びRないしR基は同一でも異なっていてもよく、水素、R'が直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基を表す-R'、-OR'、-COOR'、及び-OCOR'基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルキルシアノ基、及び可溶化基からなる群から選択され;
    R及びRないしRの少なくとも一の基は可溶化基を示すと理解され;
    X=-NHCO-、-O-、-S-、-SO-、-N=N-、-C(CH)-、-CH-、-CH=CH-、-CH=N-;
    Arは単環芳香族又は多環芳香族基を含む基を表す}
    を含むホモポリマー及びコポリマーから形成される群から選択され、可視スペクトルを吸収し、該媒体に可溶性の形態であることを特徴とする染色用組成物。
  15. 導電性ポリマーの可溶化基が:
    ・カルボキシル基(-COOH)又はカルボキシラート基(Mがアルカリ金属、アルカリ土類金属、有機アミン、アルカノールアミン又はアミノ酸を表す、-COO)、
    ・スルホン基(-SOH)又はスルホナート基(Mが上と同じ定義を有する-SO )、
    ・第1級、第2級又は第3級アミン基、
    ・-NR' で、Z=Br、Cl又は(C-C)アルキル-OSOであり、R'アルキルが同一でも異なっていてもよく、直鎖状又は分枝状のCないしC20であるか、又はそれらの2つが窒素と共に複素環を形成するものなどの、第4級アンモニウム基、
    ・ヒドロキシル基、
    ・C-Cポリアルキレンオキシド基、
    からなる群から選択されることを特徴とする、請求項14記載の組成物。
  16. 導電性ポリマーが、繰り返し単位当たり少なくとも一の可溶化基を含有することを特徴とする、請求項14又は15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 導電性ポリマーが、式(IIIa)のRないしR、又は式(IIIb)又は(IIIbis)のR又はRの少なくとも一の基が、好ましくは直鎖状又は分枝状のC-C20アルキル基であるスペーサーを介して環に連結されていてもよい、中和された又はされていない形態のカルボン酸型の可溶化基を表し、他の基が水素原子を表す、式(III)又は(IIIbis)に相当することを特徴とする、請求項14ないし16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. 請求項14ないし17のいずれか1項に記載の組成物を湿った又は乾燥した繊維に適用し、ついで、繊維が乾燥するまで、20〜120℃、好ましくは20〜80℃で組成物の媒体を蒸発させるか、又は組成物の媒体が蒸発するまで放置することからなることを特徴とする、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪の処理方法。
  19. 請求項14ないし17のいずれか1項に記載の組成物を湿った又は乾燥した繊維に適用し、ついで繊維をすすぎ、20〜120℃、好ましくは20〜80℃で乾燥させることからなることを特徴とする、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪の処理方法。
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