JP2005524189A - 多次元符号化及び復号化のための方法及び装置 - Google Patents

多次元符号化及び復号化のための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、ユーザワードからなるユーザデータストリームを無限の範囲の一次元方向において生成されるチャネルワードからなるチャネルデータストリームに多次元に符号化する方法に関する。さらに、本発明は、対応する復号化方法に関する。所定の二次元又は多次元の符号化の制限、及びより高い記録密度を導き、符号化効率を改善する符号化の形態を実現するため、符号化の本方法が提案される。本方法では、該ユーザワード及び基礎をなす有限状態マシンの現在の状態に依存して、コードテーブルからNRZチャネルワードを選択することで、ユーザワードはNRZチャネルワードに符号化される。NRZチャネルワードは、一次元方向に沿った一次元の解釈を有するNRZチャネルビットのNRZチャネルシンボルの系列を有しており、多次元コードの特性を記述する基礎をなす有限状態マシンの状態は、前のチャネルワードのNRZIチャネルビット、及び現在のチャネルワードのNRZチャネルシンボルにより定義され、NRZチャネルシンボルは、2を法とするインテグレーションを含む一次元の1Tプレコーディングにより、NRZIチャネルシンボルにコード変換される。該1Tプレコーディング動作は、無限の範囲の一次元の方向に沿って実行される。該有限状態マシンは、ユーザワードのチャネルワードへのエンコーディングと共に、該ユーザワードと該有限状態マシンの現在の状態とに依存して、該コードテーブルから選択された新たな状態にされる。

Description

本発明は、ユーザワードからなるユーザデータストリームを無限範囲の一次元方向に生成されるチャネルワードからなるチャネルデータストリームに多次元符号化する方法に関する。
さらに、本発明は、チャネルデータストリームの多次元復号化の対応する方法、対応する符号化装置、対応する復号化装置、かかるチャネルデータストリームを含む記憶媒体及び信号、並びに該方法を実現するためのコンピュータプログラムに関する。
欧州特許出願EP01203878.2は、少なくとも二次元で、エンコードされた情報のチャネルビット位置を表す格子構造への情報を多次元にエンコードし、及び/又は該格子構造からの情報を多次元に復号化する方法及びシステムを開示している。符号化及び/又は復号化は、擬似の稠密格子構造を使用することで実行される。3次元の符号化及び復号化のケースでは、好ましくは(擬似)六方稠密(hcp)格子構造が使用されることになる。三次元における別の可能性は、(擬似)面心立方(fcc)格子構造の使用である。二次元の符号化及び復号化のケースでは、好ましくは、擬似六方格子構造が使用されることになる。二次元における別の可能性は、擬似平方格子構造の使用となる。本発明の目的に関して、より簡単かつ明確な説明のため、二次元のケースについて特別の注意が与えられる。高次のケースは、二次元のケースを多かれ少なかれ簡単に拡張することで導出することができる。
擬似の六方格子、特に1つの中央のチャネルビット及び複数の最近隣のチャネルビットからなる少なくとも部分的な擬似六方クラスタを定義することができ、該少なくとも部分的な擬似六方クラスタのそれぞれについて、予め決定された最小の数の該最近隣のビットが該中央のビットと同じビット状態(チャネルに書き込まれるバイポーラのビット値を示す1又は0)にあるように、コードの制限を適用することができる。これにより、符号間干渉(ISI: InterSymbol Interference)を高い符号効率で最小にすることができる。さらに、該少なくとも部分的な擬似六方クラスタのそれぞれについて、予め決定された最小値の該最近隣のビットが該中央のビットと反対のビット状態であるように、別のコードの制限を適用することができる。この制限は、同じタイプのチャネルビットからなる広い領域を回避するための有利な高域通過特性を提供する。
本発明の目的は、先に説明された欧州特許出願で定義されている符号化の制限及び符号化の形態を実現し、これにより更に高い記憶密度をもたらし、符号化効率を改善する多次元の符号化及び復号化の方法を提供することにある。
上記目的は、請求項1に記載されるように、ユーザワードからなるユーザデータストリームを無限の範囲の1次元方向に生成されるチャネルワードからなるチャネルデータストリームに多次元にエンコードする方法により達成される。このとき、該ユーザワードと基礎をなす有限状態マシンの現在の状態とに依存して、コードテーブルからNRZ(Non Return to Zero)チャネルワードを選択することで、ユーザワードがNRZチャネルワードにエンコードされる。NRZチャネルワードは、該一次元方向に沿って一次元の解釈を含むNRZチャネルビットのNRZチャネルシンボル系列を含んでいる。多次元コード特性を記述する基礎をなす有限状態マシンの状態は、前のチャネルワードのNRZI(Non Return to Zero Inversion)チャネルビットと現在のチャネルワードのNRZチャネルシンボルとにより定義される。2を法とするインテグレーション(integration modulo 2)を含む一次元の1Tプレコーディング動作により、NRZチャネルシンボルがNRZIチャネルシンボルにコード変換され、該1Tプレコーディング動作は、該無限範囲の該一次元方向に沿って実行される。有限状態マシンは、ユーザワードをチャネルワードにエンコードすると共に、該ユーザワードと有限状態マシンの現在の状態とに依存して、該コードテーブルから選択された新たな状態にされる。
上記目的は、請求項8記載の多次元にデコードする方法によりさらに達成される。本方法では、2を法とするインテグレーションを含む一次元の1Tプレコーディング動作とは逆の動作により、NRZIチャネルシンボルは、NRZチャネルシンボルにコード変換される。該逆の動作は、少なくとも差分演算を含んでいる。NRZチャネルワードは、該一次元方向に沿った一次元の解釈を含むNRZチャネルビットのNRZチャネルシンボルの系列を含んでおり、多次元コードの特性を記述する基礎をなす有限状態マシンの状態は、前のチャネルワードのNRZIチャネルビットと現在のチャネルワードのNRZチャネルシンボルとにより定義される。該NRZチャネルワードと該ユーザデータストリームにおける次のユーザワードがエンコードされている該基礎をなす有限状態マシンの次の状態とに依存して、コードテーブルから該ユーザワードを選択することで、NRZチャネルワードがユーザワードにデコードされ、該基礎をなす有限状態マシンの現在のチャネルワードの該次の状態は、現在のチャネルワードのNRZIチャネルビットと次のチャネルワードのNRZチャネルシンボルとにより定義される。
さらに、本発明は、請求項28記載の符号化装置、請求項29記載の復号化装置、請求項30記載の記憶媒体、請求項31記載の信号、及び請求項32記載のコンピュータプログラムに関する。本発明の好適な実施の形態は、従属の請求項に定義されている。
本発明は、無限の範囲の一次元方向においてコードが生成される多次元の符号化及び復号化全般に関するものである。特別のケースである2次元(2D)では、請求項2及び8の特定の実施の形態で定義されるように、本方法は、無限の範囲の方向にコードが生成される2Dストリップに適用される。特別のケースである3Dでは、本方法は、2つの方向が有限の範囲からなる3Dチューブにも当てはまる。好ましくは、3Dチューブは、該無限の範囲の該一次元方向に沿ったストレートチューブである。無限範囲の該方向に直交する3Dチューブの選択は、好ましくは六方平方の形状であり、稠密の3Dチューブとなる。
本発明は、先に記載された欧州特許出願で定義された符号化の制限を実現するための考えに基づいており、該出願は、符号間干渉による誤り率の低減、及び/又はチャネルビットの多数の行を含むストリップに沿って実行される2D符号化方法における同じ(バイポーラの)ビットタイプからなる広い領域の低減をもたらす。本発明によれば、チャネルシンボルの所定の取り決めを使用した符号化スキームの構築のために、等方性の2Dの制限が使用される。1Dのランレングス制限(RLL)符号化方法では、符号化の制約は、コードが生成される無限の範囲の方向に沿って適用される一次元の制限である。二次元(及び多次元)符号化のための本発明に係る符号化方法は、1Dの符号化方法とは異なる。これは、制限が2次元(又はより多くの次元)の等方的であり、ストリップに沿ったチャネルビットストリームがストリップの無限の範囲の該方向で一次元に生成されるためである。したがって、特徴的な問題は、一次元で生成されるコードについて等方的なコード制限をもつ2Dのコード(及び多次元のコード)の構築である。
本発明によれば、符号化及び復号化のためにその後使用されるコードの構築の間に生成されたコードテーブルの定義のため、有限状態マシン(FSM: Finite-State-Machine)が使用される。該有限状態マシンは、多数のFSM状態を有しており、このFSM状態は、前のチャネルワードのNRZIチャネルビットと現在のチャネルビットのNRZチャネルシンボルとに依存して、本発明に従って定義される。コードテーブルは、ユーザワードとチャネルワードとの間の関係を定義しており、さらに、ユーザワードと該有限状態マシンで使用されることになる次の状態との間の関係を定義しており、該関係は、有限状態マシンの現在の状態に依存している。
この関係では、NRZIチャネルビットは、ディスクに書き込まれたディスク用のマーク及びノンマークを表すチャネルビットを意味しており、たとえば、ビット値“0”はノンマーク又はランドを意味しており、ビット値“1”はマーク又はピットを意味している。ビット値“1”を有するNRZチャネルビットは、新たなランの一次元の開始のためにのみ使用され、この場合、ランは同じタイプの多数の連続するNRZIビットを含んでいる。NRZ−NRZI変換は、2を法とするインテグレーションを含む1Tプレコーダにより典型的に行われる。
二次元ストリップに沿った、二次元の符号化されたチャネルビット(又はデータ)ストリームのランニングデジタルサムに基づくDC制御が実行される好適な実施の形態は、請求項4乃至7に定義される。好ましくは、二次元のチャネルデータストリームにおいて所定のDC制御ポイントが識別される。好ましくは、該DC制御ポイントで、メインコードと呼ばれる標準コードを使用する代わりに、置換コードと呼ばれる別の個別のチャネルコードが使用される。DC制御について、チャネルワードからなるセットからチャネルワードを選択することが有利にも実行され、該チャネルワードからなるセットは、ユーザワードをチャネルワードに符号化するために主に使用されるメインコードとは異なる、該個別の置換コードに属する。
本発明の更なる実施の形態によれば、請求項12及び13に定義されるように、擬似六方格子構造が使用される。かかる擬似六方格子の利益は、たとえば、平方格子と比較したとき、符号化効率と符号間干渉への次の最近隣の作用との微妙な組み合わせから生じる。擬似六方格子が理想的に六角形に配置される格子であることが意図されるが、理想的な格子からの僅かな格子歪みが存在する場合がある。たとえば、格子の基本的な2つの軸間の角度が正確に60°に等しくない場合がある。擬似六方格子は、読み取りの間に使用されるスキャニングレーザスポットの強度プロファイルに類似するビットの配置となる。
代替的に、4つの最近隣を有する擬似矩形格子又は擬似平方格子を使用することができる。
本発明は、好ましくは二次元コードに適用され、この二次元コードは、以下「フィッシュボーンコード」と呼ばれる3行のチャネルビットからなる二次元ストリップを有しており、このフィッシュボーンコードは、それぞれが8に関する(8-ary)チャネルシンボルを形成し、全体で12チャネルビットを生じる4つの連続するビットトリプレットに11ユーザビットをマッピングする。該二次元の3行のストリップは、コヒーレントではあるが、個別のストリップに共通である基礎をなす格子を使用して、独立に互いにスタックすることができる。2Dクラスタの制限は、好ましくは、それぞれのNRZIチャネルビットがその6つの最近隣のビットの間から同じビット値をもつ少なくとも1つの隣のビットを有することに従い適用され、これによりビット誤り率における低減がもたらされる。
さらに好適な実施の形態によれば、ランニングデジタルサムの制御のために好ましくは使用され、ストリップにおける有限の範囲の方向で平均される置換チャネルワードを含む置換コードが定義される。該置換コードでは、7のユーザビットが9の置換チャネルに好ましくはマッピングされ、この9の置換チャネルは、それぞれが8に関する置換チャネルシンボルを形成する3つのチャネルビットトリプレットで2Dのストリップに沿って配置される。結果的に、該置換コードの基礎をなす有限状態マシン及びコードテーブルは、メインコードの有限状態マシン及びコードテーブルとは異なる。
本発明のなお更なる実施の形態では、バルククラスタの制限及びバンダリクラスタの制限は、請求項23で定義され、チャネルデータストリームに適用される。本明細書では、バンダリは、無限の範囲の一次元方向で生成されるチャネルワードの系列の(2Dについての)ストリップ、(3Dについて)チューブの間のバンダリ(boundary)として、又はいずれかの(多次元についての)多次元ボディ間のボーダー(border)として理解されるべきである。
バンダリクラスタの制限の違反は、好ましくは、対応するバンダリでのバルククラスタの制限に違反することなしに、請求項24乃至27で定義されるチャネルデータストリームにおける同期パターンとして有利にも使用することができる。さらに、異なる同期カラーを埋め込むため、同期パターン内のフリービットを使用することができる。
以下、本発明は、添付図面を参照しながら詳細に説明される。
図1は、典型的な、データストレージシステムの符号化及び信号処理エレメントを示している。入力DIから出力DOへのユーザデータのサイクルは、インターリーブ10、誤り訂正コード(ECC)及び変調符号化20,30、信号処理40、記録媒体へのデータストレージ50、信号後処理60、バイナリ検出70、及び変調コードの復号化80、及びインターリーブされたECCの復号化90を含むことができる。ECCエンコーダ20は、各種雑音源からのエラーに対するプロテクションを提供するため、冗長度をデータに付加する。その後、ECC符号化されたデータは、変調エンコーダ30に通過され、この変調エンコーダは、該データをチャネルに適合する。すなわち、変調エンコーダは、該データをチャネルエラーにより破壊される可能性が低い形式であって、チャネル出力でより容易に検出される形式に処理する。次いで、変調されたデータは、たとえば、空間光変調器等の記録装置に入力され、記録媒体50に記憶される。検索側では、読取り装置(たとえば、電荷結合素子(CCD))は、変換されなければならない擬似アナログデータ値をデジタルデータに戻す(典型的に、バイナリ変調スキームについて画素当たり1ビット)。このプロセスにおける第一のステップは、イコライゼーションと呼ばれる後処理ステップ60であり、この後処理ステップは、擬似アナログ領域で、記録プロセスで生じた歪みを取り消すことを試みる。その後、擬似アナログ値のアレイは、ビット検出器70を介してバイナリデジタルデータのアレイに変換される。その後、デジタルデータのアレイは、はじめに、変調符号化とは逆の動作を実行する変調デコーダ80に通過され、次いで、ECCデコーダ90に通過される。
先に説明された欧州特許出願EP01203878.2では、最近隣のチャネルビットのクラスタの観点で六方格子の2Dの制限符号化が記載されている。そこでは、チャネルを通したよりロバストな送信の観点でそれらの利点をもつ制限に関して主に焦点があてられており、かかる2Dコードの実際の構築に関して焦点があてられていない。本出願では、後者のトピックが対処され、すなわち、かかる2Dコードの実現及び構築が提供されることになる。例を経由して、制限Nnn=1について所定の2Dヘキサゴナルコードが以下では例示される。しかし、本発明の一般的な考え及び全ての手段は、いずれかの2Dヘキサゴナルコードに一般に適用することができる。さらに、一般的な考えは、2D平方格子のような他の2D格子のケースにも同様に適用することができる。最後に、一般的な考えは、一次元コードの発生により特徴付けされる、可能であれば等方性の制限をもつ多次元コードの構築についても適用することができる。
説明されたように、Nnn=1により与えられるヘキサゴナルクラッタの制限をもつ、以下の2Dヘキサゴナルコードが考慮されることになる。ヘキサゴナルクラッタは、6つの最近隣のビットにより囲まれる、中央の格子サイトでのビットから構成される。パラメータNnnは、中央の格子サイトのチャネルビットと同じタイプであることを必要とする最小の最近隣(nearest neighbours)のビットである。このように、低域通過特性をもつ2Dコードは、1Dコードが生じる一次元方向に沿って低減されたISIをもつd制限をもつランレングス制限(RLL)コードの1Dのケースに類似して、符号間干渉(ISI)の低減により実現される。2Dストリップにおける2Dコードの実現は、ヘキサゴナル格子のケースについて考慮される。2Dストリップは、2Dヘキサゴナル格子のスタックルールに従ってスタックされる、多数の1Dの行から構成される。図2には、ストリップベースの2D符号化の原理が示される。
2Dストリップのバンダリでは、不完全なヘキサゴナルクラッタが形成され、すなわち、中央のストリップエリアにおけるバルククラスタの7つの格子サイトの代わりに、1つの中央のサイトに4つの最近隣のサイトを加えて、5の格子サイトのみから構成される。図3には、クラスタの構造が示されている。図3Aに示されるバルククラスタでは、中央のビットは数i=0を有しており、6つの最近隣のビットはそれらの方位の順序で連続的にi=1...6に番号付けされている。図3Bの不完全又は部分的にサイズ化されたバンダリクラスタは、ボトム(下の)バンダリクラスタを示しており、図3Cは、バルククラスタの7ビット又はビットサイトに比較して、5ビット又はビットサイトのみから構成されるストリップのエッジでのトップ(上の)バンダリクラスタを示している。また、中央のビットは、番号i=0を有しており、4つの方位的に連続する最近隣のビットは、連続的にi=1...4に番号付けされている。
ストリップは、垂直方向におけるストリップのコヒーレントな連続によりストリップのバンダリにわたり制限の違反とならないようなやり方で構築される。垂直方向におけるストリップのコヒーレントな連続により、(ストリップ当たり1クリスタル構造となるクリスタル構造のエピタキシャル成長に比較して)異なるストリップについて同じヘキサゴナル格子を使用することが意味される。このことは、ストリップのバンダリにわたり他の側に位置される2つの失われているチャネルビットに関する情報なしに、バンダリクラッタの2D制限は既に満足されていることを意味している。制限Nnn=1について、このことは、バルククラッタの1つのコンフィギュレーション及びバンダリクラッタの1つのコンフィギュレーションが禁止されていることを意味している。
図4Aは、禁止されたバルククラスタを示しており、図4Bは、禁止されたバンダリクラスタを示している。中央の格子サイトでのビットは、(0に等しいか又は1に等しい)値xを有している。全ての包囲しているビットは、(それぞれ1に等しいか又は0に等しい)反対の値
(外1)
Figure 2005524189
を有している。これらのクラスタは、中央の格子サイトに位置されるビットと同じタイプ又はビット状態でなければならない、最少の数(Nnn=1)の最近隣のビットに従って先に説明された低域通過制限を満足しない。六方格子の制限及び一般的な態様並びに特徴に関する更に詳細な説明に関して、先に説明された欧州特許出願EP01203878.2が参照され、引用により本実施の形態に組み込まれる。
以下では、2Dストリップにおける3行の実際のケースがNnn=1の状態遷移図(STD: State Transition Diagram)を説明するために考慮される。STDは、Nnn制限に従うエンコーダについて基本的なシンボルフローを説明している。コードのFSMは、このSTDから導出される、このSTDに基づいている。いずれか他の行数に対する一般化は、多かれ少なかれ簡単である。STD状態は、ストリップにおける所与の水平位置にある3つのNRZIチャネルビットの観点で説明される。図5A及び図5Bには、ビットコンフォギュレーションが概念的に示されている。これらは、1Dフィッシュボーンのスタックとして再考慮され、それぞれのフィッシュボーンは、2Dストリップの有限の範囲の方向である、垂直方向におけるビットトリプレットを特徴付けている。STD状態は、それぞれ垂直に配列されたフィッシュボーン、すなわち(uvw)、(xyz)、(abc)等に沿ったビットトリプレットに対応している。STD状態は、ピットマーク及びランドマーク、若しくはその逆であるランドマーク及びピットマークを表す値−1又は+1を有するバイポーラチャネルビットであるNRZIチャネルビットにより特徴付けされる。代替的に、同じ説明を導出するが、ビット値0及び1は、バイポーラのビット値−1及び+1の代わりに使用することができる。それぞれのビットの全体の符号変換とは別に同一であるビットトリプレット、すなわち(xyz)、
(外2)
Figure 2005524189
は同じ状態を示している。このように、既に4つの異なる状態を区別することができる。図5Bには、1つの単一のストリップのフィッシュボーンコードが概念的に示されている。
先に説明されたように、より多くの行をもつブロードスパイラルは、(材料科学におけるエピタキシャル成長構造に匹敵する)コヒーレントなやり方で互いのトップに2以上の2Dストリップ(たとえば、3行のそれぞれ)をスタックすることで構築することができる。六方格子は、2つのストリップの共通のバンダリにわたり連続している。図6Aでは、ボトムフィッシュボーンパターン(ストリップ1)は、トップフィッシュボーンパターン(ストリップ2)に関して連続するビット間の距離の半分に等しい距離にわたり水平方向にシフトされる。このことは、基礎をなす六方格子をストリップバンダリにわたり保持するために必要とされる。このように、たとえば、それぞれが3行のnストリップを使用して、3n行から構成されるブロードスパイラルを構築することができる。それぞれのストリップについて、ストリップの方向において3行のみを通して符号化が行われる。バンダリクラスタの制限は、Nnn制限の違反なしに、他のトップに1つのスタックをコヒーレントにスタックすることを可能にする。ストリップを異なる数の行と組み合わせることで、いずれかの行数をもつブロードスパイラルを構築することができる。図6Aには、2つのストリップをもつスタックの状況が示されている。第一のストリップのビットは、1に等しい添え字を有しており、第二のストリップのビットは、2に等しい添え字を有している。図6Bには、フィッシュボーンコードの2つのストリップの該スタックの概念図が示されている。
つぎに、既に識別された4つに加えて余分な状態のセットは、2D制限Nnn=1を実現することを可能にするために導入される。この制限は、等方性の2D特性を有しており、この2D特性は、この実際のケースではトリプレットである、全ての行について単一ビットが同時に発せられるストリップに沿った符号化の1Dの生成である。このため、xiで示される分離されたビット(アイソレートビット)、及びxsで示される包囲されたビット(サラウンドビット)の概念が導入される。アイソレートビットについて、現在のビットトリプレット及び前のビットトリプレットにおける隣のビットは、反対のビット値を全て有している。かかるケースでは、Nnn=1制限を満たすため、考慮されるアイソレートビットの隣である次のビットトリプレットにおける少なくとも1つのビットがアイソレートビットと同じビット値を有する必要がある。サラウンドビットについて、現在のビットトリプレット及び前のビットトリプレットにおける隣のビットの少なくとも1つは、次のビットトリプレットの値(又はビット状態)に関わらず、そのビットについてNnn=1制限が既に満たされるように、同じビット値を有する。
図7には、両方のビットタイプの例が示されている。ドットは、例について無関係のビットを表している。はじめに、図7Aに示されるように、バンダリの行におけるアイソレートビットが考慮されており、この場合、バンダリクラスタの制限が満足される必要がある。図7Aに示される2つの連続するビットトリプレットは、
(外3)
Figure 2005524189
である。ビット
(外4)
Figure 2005524189
の2D制限を満足するため、次のビットトリプレットは、(xss.)と異ならなければならない。
つぎに、図7Bに示されるように、中央の行におけるアイソレートビットが考慮され、この場合、バルククラスタの制限が満足されなければならない。例に示される2つの連続するビットトリプレットは、
(外5)
Figure 2005524189
である。ビット
(外6)
Figure 2005524189
の2D制限を満足するため、次のビットトリプレットは、(.xs.)と異ならなければならない。
次の関心のある観察は、トリプレットにおけるアイソレートビットの数は、0,1又は2のいずれかとすることができ、後者のケースでは、2つのアイソレートビットは、隣のサイトに位置することができない点である。したがって、アイソレートビットの観点で5つの可能なトリプレットのコンフィギュレーションは、(xsss)(アイソレートビットなし),(xiss),(xsis),(xssi)(1つのアイソレートビット),及び(xisi)(正確に2つのアイソレートビット)。x,y及びzのビット値は、+1又は−1のいずれかとすることができる。
最後に、10の状態に関する状態遷移図(STD)が得られる。最初の4つの状態σ1,σ2,σ3,σ4は、トリプレットにおけるサラウンドビットタイプのビットのみを有している。図8には、これら4つの状態が示されている。
つぎに、図9に示されるように、トリプレットにおいて1つのアイソレートビットをもつ5つのSTD状態σ5,...,σ9が存在する。状態σ2に関連する1つの状態σ5が存在し、この状態では、最初のビットが分離されたタイプになっている。状態σ3に関連して3つの状態σ6,σ7及びσ8が存在する。これらの状態では、第一ビット、第二ビット及び第三ビットがそれぞれ分離されたタイプになっている。また、状態σ4に関連する1つの状態σ9が存在し、この状態では、第三ビットが分離されたタイプとなっている。
最後に、図10に示されるように、トリプレットにおいて2つのアイソレートビットをもつ1つの状態σ10が存在する。かかる状態σ10は、状態σ3に関連し、この状態では、第一ビット及び第三ビットがアイソレートビットとなっている。
つぎに、チャネルシンボルのアルファベットが説明される。2Dストリップに沿った2D符号化は、STDのある状態からSTDの可能性のある次の状態のうちの1つに向かう遷移に応じたチャネルシンボルの放出を含んでいる。チャネルシンボルは、Mに関するものであり、ここでNrowをストリップにおける行数としてM=2N rowである。ここで考慮される実際のケースNrow=3について、0≦l≦7として[l]により示される8つの異なるチャネルシンボルが存在する。チャネルシンボル[l]は、シンボルトリプレット(ijk)と対応しており、この場合、ビットi,j及びkはバイナリ(0又は1)であり、関係l=i+2j+4kである。ビットi,j及びkは、NRZビットであり、すなわち、現在の水平位置でストリップにおいて対応する行のバイポーラNRZIチャネルビットストリームにおける遷移がある場合(1)又は遷移がない場合(0)を示している。NRZビットからNRZIビットへの変換は、1Tプレコーダとして知られる、1Dランレングス制限符号化のケースと全く同じラインに沿って進む。
図11には、チャネルシンボルの解釈が概念的に示されている。ビットトリプレット(x111)及び(x222)は、0及び1により示されるバイポーラビットxj,yj,zj(j=1,2)の観点で実際に定義されるが、−1又は+1に等しい「現実の」バイポーラ値で表される。
図12には、チャネルシンボルの解釈のための実際の例が示されている。
つぎに、状態遷移図(STD)の構造が説明される。STDを通したチャネルシンボルのフローは、図13により示されるテーブルにより説明される。かかるテーブルは、次のSTD状態が次のNRZIビットトリプレットと対応することをマトリクスで示しており、次のNRZIビットトリプレットは、l=0,1,...,7である[l]により示されるMに関する値(M=8)をもつNRZチャネルシンボルの発生に応じて現在のNRZIビットトリプレットをもつ開始STD状態から開始して変換される。理解されるように、ある開始STD状態について、さもなければ2Dコード制限が違反されるので、所定のNRZIチャネルシンボルが許可されない。
図13に示されるテーブルから、STDのコネクションマトリクスD(10×10マトリクス)を導出することができる。このマトリクスの最大の固有値は6.888204であり、チャネルビット当たりC=0.928043という理論的なキャパシティとなる。なお、それぞれ8に関するチャネルシンボルに対応して、3チャネルビットがSTDにおける1ステップに応じて発生される。したがって、現実のコードは、mユーザビットの3nチャネルビットへのマッピングを有する必要がある。現在の制限のためのある種の潜在的なコードマッピング(Nnn=1及び3行のストリップ)は、図14に示されるテーブルに与えられている。コードのレートは、R=m/3nにより与えられており、シャノンによれば、不等号式R≦Cを満足すべきである。コード効率ηは、η=R/Cにより与えられる。コードは、増加するmについて、テーブルにおける前のエントリよりも高い効率となるときにのみ列挙されている。
STDの状態の記述を洞察することで、対称な関係を有する3つのペア、状態σ2及びσ4のペア、状態σ5及びσ9のペア、σ6及びσ8のペアのSTD状態が存在することが即座に示される。それぞれのペアの状態は、フィッシュボーンコードの3行のストリップの中央の行の周りのミラーオペレーションにより互いに変換される。同様に、図13に示されるテーブルでは、この対称性は、チャネルシンボルの適切な置換及び次の状態の適切な置換が図15A,図15Bに示されるテーブルに従って実行される場合、状態のペアのそれぞれに関する状態の同一のファンアウトとして観察することができる。高効率をもつスライディングブロックコード、すなわちキャパシティCに接近する高レートRをもつコードの設計について、“Algorithms for Sliding Block Codes. An application of Symbolic Dynamics to Information Theory”, R.L. Adler, D. Coppersmith, M. Hassner, IEEE trans. inform. theory, vol.29, 1983, pp.5-22 に記載される、ACHアルゴリズムとして知られる手順に従う。ACHアルゴリズムは、1DのRLLコードについて最初に設計されている。ACHアルゴリズムは、これより、2Dストリップに沿った2Dコードの設計のために適用される。このことは、本発明に係る2Dコードでは、チャネルシンボルは、無限の範囲の一次元方向における2Dストリップに沿った1Dの生成により連続的になお発生されるという事実による。ACHアルゴリズムを介したコード設計は、適切な固有値vに基づいており、そのコンポーネントは、mから3nへのマッピングによるコードについて、DnをコネクションマトリクスDのn番目のパワーとし、Dn i,jをDのn番目のパワーのインデックス(i,j)をもつエレメントとし、及びSTDにおいて10の状態をもつものとすると、
Figure 2005524189
を満足する必要がある。
コード設計では、先に説明された対称性の特性が使用されることになる。したがって、適切な固有値は、
Figure 2005524189
のケースに制限されることになる。STD状態σ7は、他のSTD状態と容易に共有することができないファンアウトを有するので、コードの有限状態マシン(FSM)における最後の状態の数が増加しない限り、v7はできるだけ低く、好ましくはv7=0という更なる制限が導入される。
これらの(v7=0による)条件を満足する4つの適切な固有値が存在する。
Figure 2005524189
適切な実施の形態として、v2がコード構築について選択されている。ベクトルv3及びv4は、STD状態Σ3について更なるFSM状態を導出する。ベクトルv1及びv2の両者は、16の異なるFSM状態を導出するが、コード構築においてほんの僅かな自由度をもたらすためにv2が選択される。余分の自由度は、m=11として要求される数2mのトップにある余分のワード数がv1についてよりもv2のケースについて大きいという事実による。
つぎに、Nnn=1及びNrow=3による11−12フィッシュボーン2Dコードの次の有限状態マシンの構造が説明される。前のセクションの第二の対象となる近似的な固有値、すなわちv2={4,4,3,4,3,3,0,3,3,2}が使用されることになる。それぞれのチャネルワードは、それぞれ3ビットの4つの連続する8に関する NRZチャネルシンボルを有しており、全体としてチャネルワード当たり3×4=12チャネルビットとなる。
ストリップに沿った方向においてk制限を実現するため、全てのワードabcdが除かれ、この場合、abc=000又はbcd=000である。このように、最大で2つの前及び2つの後ろの8に関するゼロがそれぞれのチャネルワードで許可される。このことは、ストリップに沿った方向でk=4制限を自動的に導出する。
16状態FSMが得られ、その特性は、図16に示されるテーブルに説明されている。FSM状態は、Σにより示されており、STD状態はσにより示されており、関連されるSTD状態により、適切な固有値のそれぞれのコンポーネントにより示されるようなSTDの状態及び対応する状態分割の量を意味している。たとえば、状態σ1は、コンポーネントv1=4を有しており、したがって、Σ1,Σ2,Σ3及びΣ4である、σ1に基づいて4つの異なるFSM状態が構築される。また、テーブルリストは、その状態を離れるチャネルワード数である、それぞれのFSM状態についてのファンアウトである。コードを有するため、ファンアウトは、211=2048よりも常に小さくはなく、これは、それぞれのFSM状態について必要とされる最少のファンアウトである。得られるコードは、DC制御を持つ2D符号化のために後に導入されるコンビコードの観点でメインコードと呼ばれる。かかるコンビコードは、このメインコードと後に定義される追加の置換コードとを有している。
図16に示されるテーブルにより特徴付けされるFSMは16状態のFSMであるが、16FSMの状態のうちの5つの状態は、図15A、図15Bを参照して説明されたミラーオペレーションの適用により得られており、効率的な異なる状態の数が11となる。なお、全てのFSM状態について余分なワード数が存在し、これは、実際のファンアウトと、2048に等しい要求される最小のファンアウトとの違いである。余分のワードは、確率的なタイプのDC制御のような追加の目的のために、又はユーザデータのチャネルデータへの11−12マッピングによるメインデータチャネルのトップでのサイドチャネルとして使用することができる。かかる余分なワードの使用は、DVDで使用されるEFMPlusのような1DのRLLチャネル変調コードにおいて一般的である。
例示を経由して、16状態のフィッシュボーンコード、すなわち11−12マッピングによるメインコードのコードテーブルの一部は、図17に示されている。12チャネルビットのチャネルワードは、4つの連続するフィッシュボーンに対応する、4つの連続する8に関するNRZシンボルとして表されている。テーブルは、垂直方向に配列されるそれぞれのユーザワードについて、対応するNRZチャネルワード、及びテーブルの水平方向に配列される現在のFSM状態Σに依存するFSMの次のFSM状態(NS)Σを示している。なお、それぞれのユーザワードについてテーブルにおいて2つのラインが存在し、それぞれのラインは、8FSM状態のワードを有している。
図18は、本発明に係る符号化装置のブロック図を示している。かかるエンコーダは、状態Σkにより示されるその現在の状態にあるものと仮定される。かかるエンコーダは、指定されたユーザビット数を含むユーザワードUkを、NRZIチャネルワードBkに続いて変換されるNRZチャネルワードCkにエンコードする。さらに、基礎をなす有限状態マシンは、新たな状態Σk+1にされる。メインコードの特定の実施の形態では、ユーザワードUkは、11ビットを有しており、この11ビットは、マッピングユニット1により12ビットのNRZチャネルワードCkにマッピングされる。ユーザワードUk以外のマッピングについて、基礎をなす有限状態マシンの現在の状態Σkは、図17を参照して先に説明されたように関連する。該現在のFSM状態Σkは、状態変換ユニット2により次のFSM状態Σk+1に同時に変換され、この状態変換ユニットの変換は、図17から即座に明らかとなるようにユーザワードUk及び現在のFSM状態Σkにも依存する。その後、NRZチャネルワードCkのNRZIチャネルワードBkへの変換は、チャネルワードコンバータ3により実行され、このチャネルワードコンバータは、完全なストリップにおける行のそれぞれについて行毎の1Tプレコーダである。1Tプレコーダは、標準的な1DのRLLコードについて使用されるような2を法とするインテグレーションを有している。
図19に示されるように、NRZチャネルワードCkは、4つの8に関するチャネルシンボルc4k,c4k+1,c4k+2,c4k+3を含んでおり、それぞれは、3つのNRZチャネルビットを含んでいる。これに応じて、それぞれのNRZIチャネルワードBkは、4つの8に関するNRZIチャネルシンボルb4k,b4k+1,b4k+2,b4k+3を含んでおり、それぞれは、フィッシュボーンの3のNRZIチャネルビットからなるトリプレットを形成している。図19に示されるように、NRZチャネルビットは、現在のNRZIフィッシュボーンのNRZIビットが次のフィッシュボーンのNRZIビットにどのように変換されたかを判定する。この変換は、ストリップの個々の行のそれぞれに沿って、一次元の1Tプレコーダの動作に従って行毎に実行される。なお、チャネルワードCkの最初のNRZシンボルは、前のチャネルワードBk-1の最後のNRZIビットトリプレットb4k-1を変換する。このように、c4kにより示される、チャネルワードCkの第一のNRZシンボルについて、NRZチャネルビットc0 4kは、NRZIチャネルビットb0 4k-1がNRZIチャネルビットb0 4kにどのように変換されるかを判定し、NRZチャネルビットc1 4kは、NRZIチャネルビットb1 4k-1がNRZIチャネルビットb1 4kにどのように変換されるかを判定する等であり、c4k+1により示される、チャネルワードCkの第二のNRZシンボルについて、NRZチャネルビットc0 4k+1は、NRZIチャネルビットb0 4kがNRZIチャネルビットb0 4k+1にどのように変換されるかを判定し、NRZチャネルビットc1 4k+1は、NRZIチャネルビットb1 4kがNRZIチャネルビットb1 4k+1にどのように変換されるかを判定する等である。
フィッシュボーンコードのチャネルワードの復号化は、以下を必要とする。(a)関心のある現在のワードの4Mに関する(M=8)NRZチャネルシンボル、及び(b)最後のチャネルシンボル、又はSTD状態を決定するため、現在のチャネルワードの最大で最後の2つのチャネルシンボルのNRZIビットトリプレットを必要とし、次のチャネルワードの最大で最初の3シンボルのNRZのMに関するチャネルシンボルを更に必要とする次のFSM状態のデコード。
図20には、本発明に係る復号化装置のブロック図が示されている。この図では、チャネルワードコンバータ11は、第一のステップで、受信されたNRZIチャネルワードBk,Bk+1,...をNRZチャネルワードCk,Ck+1,...,に変換するため、すなわち、図19と比較して逆の動作として、絶対値と結合される水平差分演算を実行するために設けられている。かかる変換は、一次元の動作に従ってそれぞれのストリップの行について個々に再び実行される。
NRZIチャネルワードBkにエンコードされるユーザワードUkを決定することができるため、NRZチャネルワードCk以外に、現在のユーザワードの次のFSM状態Σk+1、すなわち、次のユーザワードUk+1がエンコードされているFSM状態Σk+1が決定されなければならない。該FSM状態Σk+1は、コードの基礎になる有限状態マシンFSMの特性に基づいてユニット16により決定されることになる。該特性、すなわち図16に示されるテーブルの特性は、FSMユニット15に記憶される。
該FSM状態Σk+1を決定するための第一のサブステップでは、NRZIチャネルワードBkの最後の2つのNRZIトリプレットは、ブロック12で決定される。該現在のNRZIチャネルワードBkは、図21に概念的に示されており、最後の2つのビットトリプレットが明示的に書かれている。ブロック12では、最後の2つのトリプレットb4k+2及びb4k+3がこのように決定される。第二の最後のトリプレットb4k+2は、最後のトリプレットにおいてアイソレートビットを潜在的に識別する必要がある。該最後の2つのトリプレットに関する情報は、次のチャネルワードの開始でのSTD状態σk+1の識別を可能にし、FSM状態の第一の選択を表している。たとえば、STD状態σ1は、図16に示されるコードテーブルにおけるFSM状態Σ1,Σ2,Σ3,Σ4のうちの1つの方向を示す。該STD状態σk+1は、ユニット13でこのように決定される。
第二のサブステップでは、ブロック14で、次のチャネルワードCk+1から最大で3つのNRZチャネルシンボルが決定される。このことは、図22に例示されており、現在のNRZチャネルワードCkの4つのNRZチャネルシンボル、及び最大で最初の3つのNRZチャネルシンボルc4k+4,c4k+5,c4k+6が決定される次のNRZチャネルワードCk+1の4つのNRZチャネルワードが示されている。このことは、状態決定ユニット16により、図16に示されるFSMストレージ15に記憶されるFSMテーブルを使用して次のチャネルワードの開始でのFSM状態Σk+1の完全な識別を可能にする。
現在のNRZチャネルワードCk及び次のFSM状態Σk+1に関する情報を使用して、ユーザワードUkは、図17に示され、コードテーブルストレージ18に記憶されるコードテーブルを使用して、ブロック17で最後に決定することができる。
図23には、本発明に係る復号化装置の更に詳細なブロック図が示されている。図23は、NRZIチャネルワードBk及びNRZチャネルワードCkの個々のビットトリプレットが遅延ブロックDによりどのように遅延されるかを例示している。さらに、ユーザワードUkを最後に決定するため、該個々のビットトリプレットが使用されるかを例示している。
本発明に係る2DチャネルコードにおけるDC制御が説明される。DC制御は、以下の幾つかの理由のために必要とされる。(1)スライサレベルの検索、(2)サーボ制御ループの狭い帯域幅内での低周波のデータコンテンツの干渉の回避。ストリップベースの2Dコードについて、異なるDC制御メカニズムを適合することができる。1つの可能性は、ストリップにおけるそれぞれの表に関するランニングデジタルサム(RDS)を個別に制御することである。図24には、3行のケースについてのコンフィギュレーションが示されている。ストリップの水平方向に沿ったビット位置iでは、インデックスlをもつ行について、RDSは、RDSi (l)により示される。RDS値は、NRZI(バイポーラ)チャネルビットuj (l)(値−1,+1)に基づいて計算される。ボトムインデックスは、ストリップの方向に沿ったチャネルシンボルの位置を示し、括弧間のトップインデックスは、ストリップにおける行数を示している。
別の選択は、すなわち、ストリップにおける全ての行のRDSの値を平均することで、1つのストリップの全体のRDSを制御することである。かかるケースにおける全体のRDSは、以下で与えられる。
Figure 2005524189
2D符号化におけるDC制御は、たとえばEFM,EFM Plus,EFM CC,17PP等のような1DのRLL符号化のケースと同様に、RDSを制御することで実現される。1DのRLL符号化では、RDSは、NRZチャネルビットストリームにおける代替的な選択により制御され、この場合、代替的な選択は、バイナリパリティの反対の値を有している。反対のパリティは、NRZIチャネルビットストリームにおける、正確に1(又は3,5,...)多い遷移又は1(又は3,5,...)少ない遷移に関する違いとなり、このように、NRZI(バイポーラ)ビットストリームの極性は、チャネルビットストリームにおけるDC制御ポイントでのチャネルワードについて代替的な選択を選択することで反転することができ、これは、所定の境界内のRDSを保持するため、すなわちRDSをできるだけゼロの近くに境界付けされた状態にするためのメカニズムである。
2D符号化のケースでは、Mに関するNRZチャネルシンボルが使用されるので、Mに関するパリティはM=2N rowにより使用される。それぞれの行のRDSの個々の制御(行ベースのRDS)は、2DビットストリームにおけるそれぞれのDC制御ポイントで、Mの可能性のあるパリティ値間で自由に選択するための可能性を要求する。他方で、全体のRDSの制御は、関係p1+p2=M−1を満足しなければならない、2つのみのパリティ値p1とp2との間で選択する可能性を要求する。この関係により、2つの代替的な選択により、DC制御ポイント後に反転されたNRZI(バイポーラ)チャネルビットストリームとなることが実現される。
以下、全体のRDS値及びNrow=3による制御に関する実際のケースが説明される。多数のチャネルシンボルを構成する、それぞれのチャネルワードにより、バイナリコンポーネントをもつパリティベクトルpが関連される。Nrow=3という実際のチョイス以外に、チャネルワードが3つの連続するMに関するシンボル(M=8)から構成される更なる選択が行われる。後者のケースは、以下に説明される置換コードについて当てはまる。それぞれのシンボルのNRZビットは、ai (l)により示され、ここで、ストリップに沿ったシンボルポジションはi=1,2,3により与えられ、ストリップにおける矢印はl=1,2,3により示されている。パリティベクトルpは、図25に示されるようにそれぞれの矢印について計算される。
全体のRDS制御について、全ての行のNRZIビットストリームが所与のDC制御ポイントで同時に反転することができるように、適切な代替的なチョイスを提供するM/2のパリティベクトルのペアが存在する。考慮される実際のケースについて、図26に列挙されるように、4つのパリティベクトルのかかるペアが存在する。M=8であるMに関するパリティ値である、パリティベクトルp=(p(1)(2)(3))のモジュロpは、p=p(1)+2p(2)+4p(3)として定義される。
先に説明されたように、以下では、Nnn=1及びNrow=3をもつ2DのDCフリー符号化のフィッシュボーンコンビコードが説明されることになる。はじめに、全体のRDSの制御が考慮される。DC制御について、“Combi-Codes for DC-free Runlength Length Limited Coding”, W. Coene, IEEE Trans. Cons. Electr., vol. 46, pp. 1082-1087, Nov. 2000における1DのRLLに記載されるコンビコードの概念を使用することが提案されている。2D符号化について、C1により示されるメインコードは、先に説明されたような、4つのフィッシュボーンを有する11−12マッピングをもつコードである。ここで、以下の特性をもつ、C2により示される置換コードが設計される。
置換コードは、3つのフィッシュボーンにより表される、ユーザビットからチャネルビットへの7−9マッピングを有している。p1+p2=7であるように相補的なパリティp1及びp2を有するパリティベクトルの2つの9ビットチャネルワードが存在し、すなわち、2つのパリティベクトルは、図26に示されるテーブルに説明されるような4つのパリティペアのうちの1つに属する。両方の9ビットチャネルワードは、フィッシュボーンコードの16状態FSMにおける同じ次の状態を有する。
最後の2つの特性は、置換コードが使用されるビットストリームにおけるそれぞれの位置で、ストリップの全ての行におけるチャネルビットストリームの完全な反転による、完全なDC制御を保証する。さらに、1D RLLのケースと同様に、改善されたDC制御のパフォーマンスのため、ルックアヘッドDC制御を適用することができる。
図27には、該メインコードと該置換コードを含む2Dコンビコードの使用が示されている。垂直の列は、使用される異なるチャネルワードを示している。コードC1とC2との間の繰返しスキームは、自由に選択することができ、手近にアプリケーションにおいて必要とされるDC制御のための実際の要件に従って選択することができる。図27では、置換コードC2の2つの連続した使用は、メインコードC1の3つの連続的な使用により分離されている。たとえば、2D符号化のためのフォーマットの選択が同意されたとき、該代替的なスキームが固定され、デコーダだけでなくエンコーダに知られ、2Dチャネルビットストリームにおける同期パターンの位置に結合させる。
フィッシュボーン置換コードの構築は以下のようなものである。メインコードの設計について使用されたように、同じ近似固有ベクトルが使用される。先に説明されたような条件を満たすワードペアの十分なファンアウト(≧27=128)を有するため、置換コードについてFSMの特性における僅かな変更が導入される必要がある。変更は、状態Σ1,Σ2及びΣ3にのみ当てはまる。図28には、置換コードのFSMの対応する構造が示されている。
例示を経由して、図29には、7−9マッピングをもつ16状態のフィッシュボーン置換コードのコードテーブルの一部が示されている。NRZチャネルワードの9チャネルビットは、3つの連続するフィッシュボーンに対応して、3つの連続する8に関するNRZチャネルシンボルとして表されている。テーブルは、以下のように編成されている。ワードペアのワードは、はじめにFSM状態Σ1からΣ8について、次いでFSM状態Σ9からΣ16について、互いのトップに列挙される。
したがって、次の状態の復号化のためのデコーディングロジックは、次のユーザワードがメインコードで符号化されるか、又は置換コードで符号化されるかに依存することが明らかである。置換コードのデコーダは、先に説明されたメインコードのデコーダに類似している。主な違いは、(1)チャネルワードがメインコードの4つのトリプレットの代わりに3つのみのトリプレットから構成されること、(2)コードテーブルの特性が異なること、及び(3)次のステージの復号化のためのロジックがメインコードでエンコードされた11ビットシンボルであるか、又は置換コードでエンコードされた7ビットシンボルであるかに依存することである。後者のケースは、コンビコードでは、置換コードの使用がメインコードの使用よりも(非常に)頻度が少ないので、起こりそうにない。しかし、たとえば、置換コードのみが使用される別の極端な状況を考えることができる。
先に説明されたメインコードと置換コードとの11−12マッピング及び7−9マッピングは、従来のECCで使用されるようなバイト指向のリードソロモンコードで使用される8ビットシンボルのサイズに正確に整合しない。11ビットシンボルに基づいた新たなECCは、多くの問題なしに考案することができる。しかし、バイト指向のECCを使用することがなお可能であり、この場合、8ビットからなるバイトがおそらく1を超えるチャネルワードにわたり分散される。さらに、1を超える2Dストリップから構成されるブロードスパイラルの垂直方向にも沿ってバイトを分散することもできる。
つぎに、(ストリップにおける3ビット行に基づく)先に説明されたフィッシュボーンコードの同期パターンの適用が説明される。1DのRLLでは、コード同期パターンは、ブロードスパイラルにおける2D領域のチャネルビットストリームにおいて、これらの同期パターンを明確に識別することを可能にする固有な特徴を有している。1DのRLL符号化のケースでは、固有の特徴は、通常、RLLコードのランレングス制限の違反である。典型的に、この目的のためにk制限の違反が使用される。たとえば、DVDでは、EFM−Plus k=10が使用され、11Tという最大のランレングスとなり、固有な同期の特徴は、14Tランレングスである。同様の考えは、ストリップに沿う方向におけるMに関するシンボルの符号化についてk=4の制限を有する、2Dコードについて適用することができる。代替的に、2Dコードについて、Nnn制限に関連する、ストリップのバンダリ領域での特別のビットパターンは、同期の目的のために使用することができる。
以下では、少なくとも2つのストリップが垂直方向において互いにコヒーレントにスタックされる状況が考慮される。便宜上、2つのストリップをもつケースが更に例示されることになる。かかるケースでは、1つのストリップのバンダリ制限の違反を有することが可能であり、このことは、2D制限は隣接するストリップのビットにより満足されるため、ストリップ間のバンダリにわたる2D制限(Nnn=1)の違反を招くことはない。2つの隣接するストリップのバンダリにわたる1つのかかる特徴的なパターンは、典型的な同期パターンを有するために既に十分である。
以下では、1つの同期パターンにおける2つのかかる特徴的な特性のケースが論じられる。図30には、状況が概念的に示される。同期パターンは、2つのストリップのそれぞれにおいて6つの連続するフィッシュボーンから構成されている。(特徴的な特性、又は同期パターンをユニークにする2Dビットパターンについて関連のない)ドントケアビットは、簡単なドットにより示されている。最後のNRZIビットトリプレットは、同期パターンが開始されるちょうど前に、第一のストリップ及び第二のストリップのそれぞれについて(p111)及び(p222)として示されている。
フィッシュボーンコードについて、本発明に係る同期パターンの特徴的な特性は、S1及びS2により示される角度60°及び120°にあるストリップの水平方向とのそれぞれの傾斜の下での2つの2Tマークの発生である。それぞれのストリップについて個別に適用されたとき、それらのパターンS1,S2は、バンダリの制限により禁止されるが、構成しているストリップの2倍の行数をもつ1つのブロードストリップとして両方のストリップが見られるとき、バルク制約について許可される。異なる角度での2つのかかるパターンの発生は、ディスクチルトのレジメにおける非対称のスポット形状のような、チャネル歪みに対して同期パターンをよりロバストにするために選択される。
つぎに、同期パターンの追加の要求が例示されることになる。便宜上、3行のストリップのケースに説明が再び制限される。同期パターンの関連してある追加の特性が要求される。
同期ワードの開始は、同期の開始のちょうど前にある、前のチャネルワードの適切な復号化を許容する必要がある。また、チャネルワードの復号化は、次のチャネルワードの第一のNRZのMに関するシンボルへのルックアヘッドを必要とする。このことは、フィッシュボーンコードのFSMのそれぞれの状態について別個の同期パターンが区別される必要があることを意味している。さらに、同期を構成する2つのストリップのバンダリエリアにおける傾斜された2Tマークの発生が可能にされる必要がある。バンダリの反対のサイトにある(それぞれ2Tマークの)2つのNRZIチャネルビットは、同じ極性を有する必要がある。トップストリップについて、この極性は制御されない。ボトムストリップにおける2Tマークのビットの適切なビット値の実現は、同期パターンを構成する6フィッシュボーンの系列における第二のフィッシュボーンとして位置される値0又は7を有する更なるNRZチャネルシンボルにより達成される。第一のアプローチは、以下のようである。更なるチャネルシンボルは全体のNRZIビットストリームを(値7で)切り替えるか、(値0で)全て同じに保持する。ボトムストリップにおける2Tマークのビットのビット値について適切な極性の発生のため、全ての3つの行の極性を反転する必要がない。これは、ボトムストリップの2つのトップの行を切り替えることで十分である。このことは、下の同期パターンの第二のフィッシュボーンのNRZシンボルについて、一方で値0及び4を有し、他方で7及び3を有することができることを意味している。その後、下の行におけるNRZIビット値は、フリービットとして残され、このフリービットは、後に説明される同期パターンのカラーリングのために使用することができる。
トップストリップにおける同期パターンの最初の2つのチャネルシンボルは、次の状態のデコーディング、及び同期NRZIビットストリームにおける特別の同期特性の開始の実現について本質的なものである。トップストリップの2つの本質的なシンボルは、NRZIビット及びNRZチャネルシンボルの観点でFSMの16状態のそれぞれについて図31A,図31B,図31Cに示されている。左の列は、同期パターンが開始する前の最後のNRZIビットトリプレットのコードを示しており、右の列は、同期パターンの最初の2つのNRZIビットトリプレットを示している。上の行は、最初の2つの同期ビットトリプレットについて対応するNRZシンボルを示している。
なお、ここで示されることになるテーブル数を制限するため、それぞれのFSM状態について1つのみの極性が示され、図示されるテーブルでは、左上のNRZIビットは、1であるNRZI値を常に有している。さらに、図示される最後のビットトリプレットの2つの上のNRZIビット、すなわちトップストリップにおける同期の第二のシンボル又はフィッシュボーンは同じであるが、大部分の一般的なケースでは、最上位のビットは、その下の隣のビットとは異なっている場合がある。
ボトムストリップにおける同期パターンの最初の3つのチャネルシンボルは、次の状態の復号化、及び特別の同期特性、すなわち、同期のNRZIビットストリームにおけるストリップのボーダーをクロスする2つの傾斜された2Tマークの開始の実現について本質的なものである。ボトムストリップの3つの本質的なシンボルは、NRZIビット及びNRZチャネルシンボルの観点でFSMの16状態のそれぞれについて、図32A,図32B,図32Cに示されている。再び、左の列は、同期パターンが開始する前の、最後のビットトリプレットのコードを示しており、右の列は、同期パターンの最初の3つのチャネルシンボルを示している。上の行は、対応するNRZシンボルを示している。
なお、それぞれのFSM状態について1つのみの極性が再び示されている。ここで図示されるテーブルでは、左上のNRZIビットは、1であるNRZI値を常に有している。ボトムストリップの同期パターンの第二のNRZシンボルは、この同期パターンに第三のビットトリプレットにおけるNRZIビットの適切な極性の選択を可能にする。さらに、第二のNRZシンボルにおける値0のケースのみがここでは示されている(他の値7は、括弧で示されている)。第二のNRZシンボルについて、NRZシンボル0の代わりに、シンボル4も使用することができ、同様に、NRZシンボル7の代わりに、シンボル3も使用することができる。また、図示される最後のビットトリプレット、すなわちボトムストリップにおける同期パターンの第三のシンボル又はフィッシュボーンの2つの下のNRZIビットは同じである。大部分の一般的なケースでは、最下位のビットは、そのより上位の隣のビットと異なる場合がある。これらのビットが異なるケースでは、括弧間のNRZシンボルは、ボトムストリップにおける同期パターンの第三のシンボルに適用される。
つぎに、本発明に従って異なる同期カラーがどのように実現されるかが説明される。記録フォーマットにおいて、ECCクラスタは、多数の記録フレームから構成され、それぞれの記録フレームは、同期パターンにより先行される。異なるフレームの識別について、異なる同期カラーが使用され、典型的にはDVDフォーマットにおけるような8つのカラーが使用される。2Dフィッシュボーンコードのこのスタックの同期パターンについて、異なる同期カラーを生成するために、「フリー」なNRZIチャネルビットが使用される。「フリー」ビットによれば、これらのビットは、同期パターンの開始での次の状態識別における役割を果たさないか、下の同期パターンの上の2行について必要とされる極性の反転のために下の同期パターンの第二のフィッシュボーンのうちの2つの上のビットにおける役割を果たさないことをいう。なお、「フリー」ビットは、バルク及びバンダリクラスタのためのNnn=1の制限になお従わなければならないという意味で、100%フリーではない。トップストリップにおける6つの「フリー」のチャネルビット、同期パターンの上の行の左上部分における5ビット、及び第三の最後の位置での真中の部分における余分なビットが存在する。ボトムストリップでは、同期パターンの下の行の右下部分に「フリー」な5ビットが存在する。
8つの同期カラーについて、2つのストリップのスタックのボトムストリップ及びトップストリップにおいて、下の行又は上の行の5つの最も右のNRZIビットは十分である。このことは、以下に簡単に見ることができる。第一のビットは、サラウンディングチャネルビットにより制限の違反を回避するための機能をもつマージングビットとして扱われる。その後、4つの次のビットは、d=1の制限でエンコードされる1D RLLと考えることができる。トップストリップの上のバンダリ及びボトムストリップの下のバンダリにおける1DのRLLのd=1の制限の使用は、隣の行に関わらず、これらの行におけるNnn=1の制限を自動的に満たすことになる。それらの1DのNRZ表現は、以下の正確に8つの可能な値となる。
Figure 2005524189
同期パターンの後に、フィッシュボーンコードによる2D符号化がチャネルビットストリームにおいて進行しなければならない状態は、その最後のトリプレットにおけるSTD状態に依存して、同期パターンの終了で決定される。2つのストリップスタックについて同期パターンのそれぞれのストリップの最後で生じる場合がある可能性のある状況は、以下に示される。
Figure 2005524189
互いの上にある2つの3行のストリップから構成される、6行のブロードスパイラルのケースについて、上の部分及び下の部分において8つの同期パターンを個別につくることは可能であり、通常の数の同期カラーに比較して非常に多い全体で64の可能なパターンをとなる。
本発明に係るコードの応用領域は、好ましくは、以下のような次世代の光記録である。(1)レーザスポットのアレイにより読み取られるチャネルビットの多くの行をもつブロードスパイラルを使用し、これにより高いデータレート及び高いキャパシティを導く2D光ストレージのための応用、(2)ホログラフィック光記録、(3)蛍光灯光記録、又は(4)ページ指向の光記録。
符号化システムの一般的なレイアウトに関するブロック図である。 ストリップベースの二次元符号化スキームを示す概念図である。 図3Aから図3Cは、六角形のバルククラスタ、ビットサイトのボトム及びトップバンダリクラスタを示す図である。 図4A及び図4Bは、バルククラスタ及びバンダリクラスタの禁止パターンを示す図である。 3行のストリップに沿ったヘキサゴナルコードの一部、及びその概念的な表現を示す図である。 フィッシュボーンコードの2つのストリップのコヒーレントなスタック、及びその概念的な表現を示す図である。 バンダリの行及び中央の行のそれぞれにおけるアイソレートビットを例示するフィッシュボーンコードのビットトリプレットを示す図である。 アイソレートビットをもたないSTD状態を示す図である。 1つのアイソレートビットをもつSTD状態を示す図である。 2つのアイソレートビットをもつSTD状態を示す図である。 NRZチャネルシンボルの解釈を例示する図である。 NRZチャネルシンボルの解釈の例を与える図である。 状態遷移図の構造を示す図である。 2Dコードに関する好適な実施の形態のコードレート及び効率を示す図である。 図15A及び図15Bは、状態遷移図の対称性を例示する図である。 フィッシュボーンメインコードの好適な実施の形態に係る16状態の有限状態マシンの特性を示す図である。 図16に示される有限状態マシンに基づく、フィッシュボーンメインコードの可能な実現に関するコードテーブルの一部を示す図である。 本発明に係るエンコーダのブロック図である。 NRZチャネルシンボルからNRZIチャネルシンボルへの変換を例示する図である。 本発明に係るデコーダのブロック図である。 復号化の間に次のFSM状態を決定するための第一の条件を例示する図である。 復号化の間に次のFSM状態を決定するための第二の条件を例示する図である。 本発明に係るデコーダのより詳細なブロック図である。 ランニングデジタルサムの行ベースの制御を例示する図である。 パリティベクトルを使用した全体のランニングデジタルサムを例示する図である。 全体のDC制御のためのパリティベクトルのペアを示す図である。 メインコードと置換コードの代替的なスキームを示す図である。 16状態のフィッシュボーン置換コードの特性を示す図である。 図28に係る置換コードのための可能な実現のコードテーブルの一部を示す図である。 2つの3行ストリップのスタックの特徴的な同期パターンを示す図である。 11−12フィッシュボーンコードの異なるFSM状態についてトップストリップにおける同期パターンの最初の2つのチャネルシンボルを示す図である。 11−12フィッシュボーンコードの異なるFSM状態についてトップストリップにおける同期パターンの最初の2つのチャネルシンボルを示す図である。 は、11−12フィッシュボーンコードの異なるFSM状態についてトップストリップにおける同期パターンの最初の2つのチャネルシンボルを示す図である。 11−12フィッシュボーンコードの異なるFSM状態についてボトムストリップにおける同期パターンの最初の3つのチャネルシンボルを示す図である。 1−12フィッシュボーンコードの異なるFSM状態についてボトムストリップにおける同期パターンの最初の3つのチャネルシンボルを示す図である。 11−12フィッシュボーンコードの異なるFSM状態についてボトムストリップにおける同期パターンの最初の3つのチャネルシンボルを示す図である。 11−12フィッシュボーンコードの異なるFSM状態についてボトムストリップにおける同期パターンの最初の3つのチャネルシンボルを示す図である。

Claims (32)

  1. ユーザワードからなるユーザデータストリームを、無限の範囲の一次元方向で生成されるチャネルワードからなるチャネルデータストリームに多次元に符号化する方法であって、
    該ユーザワードと基礎をなす有限状態マシンの現在の状態とに依存して、コードテーブルからNRZチャネルワードを選択することで、ユーザワードがNRZチャネルワードに符号化され、該NRZチャネルワードは、該一次元方向に沿った一次元の解釈を有するNRZチャネルビットのNRZチャネルシンボルの系列を含み、多次元コードの特性を記述する基礎をなす有限状態マシンの状態は、前のチャネルワードのNRZIチャネルビットと現在のチャネルワードのNRZチャネルシンボルとにより定義され、
    2を法とするインテグレーションを含む一次元の1Tプレコーディング動作により、NRZチャネルシンボルがNRZIチャネルシンボルにコード変換され、該1Tプレコーディング動作は、該無限の範囲の一次元方向に沿って実行され、
    ユーザワードをチャネルワードに符号化すると共に、該ユーザワードと該有限状態マシンの現在の状態とに依存して、該有限状態マシンが該コードテーブルから選択された新たな状態にされる、
    ことを特徴とする方法。
  2. 該方法は、ユーザワードからなるユーザデータストリームを、チャネルビットからなる二次元格子の第一の方向における無限の範囲のストリップであって、該第一の方向に直交する第二の方向における有限の範囲のストリップに沿ったチャネルワードからなるチャネルデータストリームに二次元に符号化するために使用され、該ストリップは、チャネルビットからなる多数の行を含み、該行は、該第一の方向に沿って配列され、
    それぞれのNRZチャネルシンボルは、ストリップにおけるそれぞれの行について正確に1つのNRZチャネルビットを含み、NRZチャネルビットは、該ストリップにおける行の方向に沿ってそれぞれの個々の行について一次元の解釈を有し、
    NRZチャネルシンボルは、該ストリップの該個々の行のそれぞれに沿って、2を法とするインテグレーションを含む行毎の一次元の1Tプレコーディング動作によりNRZIシンボルにコード変換される、
    請求項1記載の方法。
  3. NRZチャネルシンボルは、ストリップ内のNRZIチャネルビットが二次元の特性を有する符号化の制限を満足するように、一次元の1TプレコーダによりNRZIチャネルシンボルにコード変換される、
    請求項2記載の方法。
  4. 該ストリップにおける少なくとも1つの行のランニングデジタルサムは、該ストリップにおける他の行のランニングデジタルサムとは別に制御される、
    請求項2記載の方法。
  5. 該ストリップの全ての行の全体のランニングデジタルサムは、特に、該ストリップにおけるそれぞれの行について個別に計算されたランニングデジタルサムを平均することで制御される、
    請求項2記載の方法。
  6. 該ストリップの平均されたランニングデジタルサムが、ストリップの所望のスペクトル応答を全体として生成するために制御されるか、又は、該ストリップにおける多数の行の多数のランニングデジタルサムが、該多数のストリップにおける行のそれぞれについて定義される所望のスペクトル応答を独立に生成するために制御される、
    請求項4又は5記載の方法。
  7. 該チャネルデータストリームにおける予め決定された制御ポイントでランニングデジタルサムが制御され、該制御は、置換チャネルワードからなるセットのうちから特定の置換チャネルワードを選択することで達成される、
    請求項2記載の方法。
  8. ユーザデータストリームのユーザワードが符号化されたチャネルワードからなるチャネルデータストリームを多次元に復号化する方法であって、該チャネルデータストリームは、無限の範囲の一次元方向で生成され、
    2を法とするインテグレーションを含む一次元の1Tプレコーディング動作とは逆の動作により、NRZIチャネルシンボルがNRZチャネルシンボルにコード変換され、該逆の動作は、少なくとも差分演算を含み、NRZチャネルワードは、該一次元方向に沿った一次元の解釈を有するNRZチャネルビットのNRZチャネルシンボルの系列を含み、多次元コードの特性を記述する基礎をなす有限状態マシンの状態は、前のチャネルワードのNRZIチャネルビットと現在のチャネルワードのNRZチャネルシンボルとにより定義され、
    該NRZチャネルワードと該ユーザデータストリームにおける次のユーザワードが符号化された該基礎をなす有限状態マシンの次の状態とに依存して、コードテーブルから該ユーザワードを選択することで、NRZチャネルワードがユーザワードに復号化され、該基礎をなす有限状態マシンの現在のチャネルワードの該次の状態は、現在のチャネルワードのNRZIチャネルビットと次のチャネルワードのNRZチャネルシンボルとにより定義される、
    ことを特徴とする方法。
  9. 該方法は、チャネルビットの二次元格子の第一の方向における無限の範囲のストリップであって、該第一の方向に直交する第二の方向における有限の範囲のストリップに沿ってユーザデータストリームのユーザワードが符号化された、チャネルワードからなるチャネルデータストリームを二次元に復号化するために使用され、該ストリップは、チャネルビットからなる多数の行を含み、該行は、該第一の方向に沿って配列され、
    2を法とするインテグレーションを含む該一次元の1Tプレコーディング動作とは逆の行毎の動作により、NRZIチャネルシンボルがNRZチャネルシンボルにコード変換され、該逆の動作は、少なくとも差分演算を含み、該行毎の動作は、該ストリップの個々の行のそれぞれに沿って実行され、
    それぞれのNRZチャネルシンボルは、ストリップにおけるそれぞれの行について正確に1つのNRZチャネルビットを含み、該NRZチャネルビットは、該ストリップにおける行の方向に沿ってそれぞれの個々の行について一次元の解釈を有する、
    請求項8記載の方法。
  10. 該有限状態マシンの該次の状態は、現在のチャネルワードの1以上の最後のNRZIチャネルシンボルのSTD状態を決定し、次のチャネルワードから得られる、該ストリップにおけるそれぞれの行について正確に1つのNRZビットを含む多数のNRZチャネルシンボルの値を決定することで得られる、
    請求項9記載の方法。
  11. チャネルワードの個々のNRZチャネルビットは、ビット値1が該ストリップにおける該行に沿ったバイナリ波形における遷移の存在を表し、ビット値0が該ストリップにおける該行に沿ったバイナリ波形における遷移の不存在を表すように、該ストリップにおける行の方向に沿った一次元の解釈を有する、
    請求項2又は9記載の方法。
  12. NRZIチャネルビットは、格子クラスタからなる擬似六方格子の格子点に配置され、該格子クラスタのそれぞれは、1つの中央ビットと6つの最近隣のビットとからなる、
    請求項2又は9記載の方法。
  13. 該最近隣のNRZIビットの、特に少なくとも1である予め決定された最小の数が、該中央のNRZIビットと同じNRZIビット状態の数であるように、第一のコード制限が該格子クラスタのそれぞれに適用される、
    請求項12記載の方法。
  14. NRZIチャネルビットは、擬似平方格子の格子点に配置される、
    請求項2又は9記載の方法。
  15. NRZIチャネルビットは、擬似矩形格子の格子点に配置される、
    請求項2又は9記載の方法。
  16. 該チャネルデータストリームは、二次元のストリップに沿った3行のチャネルビットを含み、11ユーザビットは、8に関するチャネルシンボルをそれぞれ形成する4チャネルビットトリプレットで該ストリップに沿って配置される12チャネルビットに符号化される、
    請求項2又は9記載の方法。
  17. 該チャネルデータストリームは、二次元ストリップに沿って5行のチャネルビットを含み、14ユーザビットは、32に関するチャネルシンボルをそれぞれ形成する3チャネルビット5トリプレットで該ストリップに沿って配置される15チャネルビットに符号化される、
    請求項2又は9記載の方法。
  18. 該有限状態マシンは、NRZIシンボルが取ることができる異なる可能なSTD状態に基づいて定義され、STD状態は、全体としてNRZIチャネルシンボルの両方の全体の極性をカバーし、該有限状態マシンは、前のチャネルワードの1以上の最後のNRZIチャネルシンボルの1以上の関連するSTD状態と現在のチャネルワードのNRZビット及びシンボルの値とに依存して定義される、異なる有限状態マシンの状態を取ることが可能である、
    請求項1又は8記載の方法。
  19. 該有限状態マシンの次の状態は、現在のチャネルワードの最大で2である最後のNRZIチャネルシンボルの1以上の関連するSTD状態と、次のチャネルワードの最大で3であるチャネルシンボルのNRZビットの値とに依存して定義される、
    請求項16又は18記載の方法。
  20. ランニングデジタルサムの制御のために使用されないチャネルワードは、メインコードからなるコードテーブルと置換チャネルワードのペアからなるコンプリートテーブルとを構成し、ランニングデジタルサムの制御のために使用される、それぞれのユーザワードのためのチャネルワードの1つのペアは、該メインコートとは異なる置換コードを構成し、それぞれのユーザワードについて、相補的なパリティを有するパリティベクトルを含む少なくとも2つの置換チャネルからなるセットは、置換コードテーブルに提供され、該少なくとも2つの置換チャネルワードのそれぞれに対して、該置換コードの有限状態マシンの同じ次の状態が割り当てられる、
    請求項1又は8記載の方法。
  21. 7ユーザビットは、8に関する置換チャネルシンボルをそれぞれ形成する3チャネルビットトリプレットで該ストリップに沿って配置される置換チャネルワードの9置換ワードチャネルビットに符号化される、
    請求項20記載の方法。
  22. 該置換チャネルコードの基礎をなす有限状態マシンは、該メインチャネルコードの基礎をなす有限状態マシンとは異なり、特に、有限状態マシンの状態は、次のチャネルワードのNRZチャネルシンボルの異なる値に依存して定義される、
    請求項21記載の方法。
  23. 中央のビットと多数の最近隣のビットとを含むバルククラスタが定義され、
    バンダリビットと多数の最近隣のビットとを含むバンダリクラスタが定義され、
    それぞれのバルククラスタの中央のビットと同じビット状態を有する該最近隣のビットの最小の数を定義するバルククラスタの制限が該バルククラスタに適用され、
    それぞれのバンダリクラスタの中央のビットと同じビット状態を有する該最近隣のビットの最小の数を定義するバンダリクラスタの制限が該バンダリクラスタに適用される、
    請求項1又は8記載の方法。
  24. 該バルククラスタの制限がバンダリにわたり違反されないように、該バンダリクラスタの制限の違反を導入することで、チャネルデータストリームに同期パターンが埋め込まれる、
    請求項23記載の方法。
  25. 該同期パターンは2つのストリップ間のバンダリにわたる少なくとも1つの2Tマークを有し、特に、該ストリップの無限の範囲の方向との異なる傾斜の下で2つの2Tマークを有する、
    請求項2、9又は24記載の方法。
  26. 該同期パターンは、それぞれのストリップにおいて6つの連続するチャネルシンボルを有する、
    請求項25記載の方法。
  27. 多数のフリーチャネルビットを予め決定された値に設定することで、異なる同期カラーにより異なるチャネルデータフレームの同期パターンを特徴付けるため、同期パターンのフリーチャネルビットが使用される、
    請求項26記載の方法。
  28. ユーザワードからなるユーザデータストリームを無限の範囲の一次元方向で生成されるチャネルワードからなるチャネルデータストリームに多次元に符号化する装置であって、
    該ユーザワードと基礎をなす有限状態マシンの現在の状態とに依存してコードテーブルからNRZチャネルワードを選択することで、ユーザワードをNRZチャネルワードに符号化するマッピングユニットと、該NRZチャネルワードは、該一次元方向に沿った一次元の解釈を有するNRZチャネルビットのNRZチャネルシンボルの系列を含み、多次元コードの特性を記述する基礎をなす有限状態マシンの状態は、前のチャネルワードのNRZIチャネルビットと現在のチャネルワードのNRZチャネルシンボルとにより定義され、
    2を法とするインテグレーションを含む一次元の1Tプレコーディング動作により、NRZチャネルシンボルをNRZIチャネルシンボルにコード変換するチャネルワード変換ユニットと、該1Tプレコーディング動作は、無限の範囲の該一次元方向に沿って実行され、
    ユーザワードをチャネルワードに符号化すると共に、該ユーザワードと該有限状態マシンの現在の状態とに依存して該有限状態マシンを該コードテーブルから選択された新たな状態にする状態変換ユニットと、
    を有することを特徴とする装置。
  29. ユーザデータストリームのユーザワードが符号化されるチャネルワードからなるチャネルデータストリームを多次元に復号化する装置であって、該チャネルデータストリームは、無限の範囲の一次元方向で生成され、
    2を法とするインテグレーションを含む一次元の1Tプレコーディング動作とは逆の動作により、NRZIチャネルシンボルをNRZチャネルシンボルにコード変換するチャネルワード変換ユニットと、該逆の動作は、少なくとも差分演算を含み、該NRZチャネルワードは、該一次元方向に沿って一次元の解釈を有するNRZチャネルビットのNRZチャネルシンボルの系列を含み、多次元コードの特性を記述する基礎をなす有限状態マシンの状態は、前のチャネルワードのNRZIチャネルビットと現在のチャネルワードのNRZチャネルシンボルとにより定義され、
    該NRZチャネルワードと、該ユーザデータストリームにおける次のユーザワードが符号化される該基礎をなす有限状態マシンの次の状態とに依存して、コードテーブルから該ユーザワードを選択することで、NRZチャネルワードをユーザワードに復号化するマッピングユニットとを有し、該基礎をなす有限状態マシンの現在のチャネルワードの該次の状態は、現在のチャネルワードのNRZIチャネルビットと次のチャネルワードのNRZチャネルシンボルとにより定義される、
    ことを特徴とする装置。
  30. 請求項1記載の方法に従って符号化されたコードワードの形式でデータを記憶する記憶媒体であって、
    ユーザワードからなるユーザデータストリームは、無限の範囲の一次元方向で生成されるチャネルワードからなるチャネルデータストリームに多次元符号化される、
    ことを特徴とする記憶媒体。
  31. 請求項1記載の方法に従って符号化されたコードワードの形式でデータを含む信号であって、
    ユーザワードからなるユーザデータストリームは、無限の範囲の一次元方向で生成されるチャネルワードからなるチャネルデータストリームに多次元符号化される、
    ことを特徴とする信号。
  32. コンピュータでプログラムが実行されているとき、コンピュータに、請求項1又は8記載の方法のステップを実現させるためのプログラムコード手段を含むコンピュータプログラム。




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