JP2005523341A - 新規ホルマザン反応性染料 - Google Patents
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- OGBHOBCGEADUOZ-UHFFFAOYSA-N NNc(ccc(S(O)(=O)=O)c1)c1C(O)=O Chemical compound NNc(ccc(S(O)(=O)=O)c1)c1C(O)=O OGBHOBCGEADUOZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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Abstract
本発明は、式(I)(式中の符号は請求項1に規定のとおりである)の新規繊維反応性ホルマザン染料、その製造、ヒドロキシル含有もしくは窒素含有有機基材を染色及びプリントするためのその使用、並びにこの化合物により染色もしくはプリントされた基材に関する。
Description
本発明は、下式(I)の新規繊維反応性ホルマザン染料、その混合物及びその塩に関する。
(上式中、P及びP’は独立に、H、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、又は−SO3Hであり、
Q及びQ’は独立に、H又は−SO3Hであり、
MeはCu又はNiであり、
X及びYは独立にハロゲン原子であり、
m、n、o、r、s及びtは独立に、0、1又は2であり、
uは0又は1であり、
vは1又は2であり、但しuとvの合計は常に3未満である)
Q及びQ’は独立に、H又は−SO3Hであり、
MeはCu又はNiであり、
X及びYは独立にハロゲン原子であり、
m、n、o、r、s及びtは独立に、0、1又は2であり、
uは0又は1であり、
vは1又は2であり、但しuとvの合計は常に3未満である)
好ましい化合物において、X及びYは各々フッ素であり、oは0又は1であり、r、s及びtは各々0であり、そしてmとnは共に1又は2である。
式Iの化合物及びその混合物は反応性染料であり、ヒドロキシル含有もしくは窒素含有有機基材の染色もしくはプリントに、並びに紙及び所望により予備処理された基材のプリント用のインクジェットプリントインクにおける使用に有用である。
好ましい基材は、皮革、並びに天然もしくは合成ポリアミド、特に天然もしくは再生セルロースを含む繊維材料、例えばコットン、フィラメントビスコースもしくはステープルビスコースを含む。最も好ましい基材はコットンを含む織物材料である。
式(I)の化合物は、反応性染料に一般的な染色もしくはプリント方法による染色液もしくはプリントペーストに用いることができる。30〜60℃、好ましくは50〜60℃の温度間隔を用いる吸尽法による染色が好ましい。
本発明の化合物は単独の染料として用いることができ、またその優れた相溶性を考慮すれば、匹敵する染色性(例えば堅牢性、吸尽性)を有する同じもしくは他の種類の反応性染料と組み合わせて用いることもできる。この組み合わせは個々の染料による染色と同じ堅牢性を有する。
式(I)の化合物は、優れた吸尽性及び定着性を与える。染料の定着されていない部分は容易に洗浄して除去することができる。得られる染色及びプリントは優れた光堅牢性を示す。これはまた、洗浄、水、海水及び汗に対して優れた湿潤堅牢性を有し、塩水、過塩素漂白、過酸化物漂白、過硼酸含有洗剤のような酸化に対する影響に耐性を有する。
さらに本発明は、上記化合物、その塩もしくはその混合物により染色もしくはプリントすることによる、ヒドロキシル含有もしくは窒素含有有機基材の染色方法を提供する。
さらに本発明は、上記染色もしくはプリント方法により染色もしくはプリントされたヒドロキシル含有もしくは窒素含有有機基材を提供する。
本発明はさらに、上記化合物により染色もしくはプリントされた基材、特にセルロース、ポリアミド及び動物性繊維、好ましくはコットンを提供する。
同様に、上記化合物、その塩もしくはその混合物を含むインクジェットプリントインクによりプリントされた紙及びセルロース、ポリアミドもしくは動物性繊維を含む所望により予備処理された基材も提供される。
以下の例は本発明を説明するものである、部は質量基準であり、温度は摂氏である。
例1
ジアゾ化された3-アミノベンズアルデヒドをω-メタンスルホン酸にカップリングすることにより製造された下式1a
のアゾ染料32部を250部の水に入れた。次いでpHを6〜7に保ちながら下式1b
の化合物23部を加えた。その後、この反応混合物に酢酸ナトリウム30部及び5水和硫酸銅25部を加えた。従来の方法において27部の2-アミノフェノール-4,6-ジスルホン酸より製造したジアゾニウム懸濁液を用い、下式1c
の銅ホルマザンにカップリングさせた。
ジアゾ化された3-アミノベンズアルデヒドをω-メタンスルホン酸にカップリングすることにより製造された下式1a
添加の間、炭酸ナトリウムの添加によって反応混合物のpHを6〜8に保った。メチレン基のアルカリ加水分解および塩化ナトリウムによる塩析により、下式1d
のアミノホルマザン65部を含む湿ったプレスケーキが得られた。
こうして得られたプレスケーキを500部の水に入れスラリーとし、これを50℃に加熱した。この際、14部の2,4,6-トリフルオロピリミジンを10時間かけて加えた。添加の間、炭酸ナトリウムを用いてpHを約7に保った。反応後、塩析及びろ過を行った。これによりコットンを鮮やかな青緑色に染色する緑黒色の塩含有粉末の形態の下式1e
の化合物が60部得られた。
以下に、この染料の可能な用途を説明する。
使用例A
300部の脱イオン水中の例1の染料0.3部及びグラウバー塩(焼成済み)15部を含む染料槽に、40℃において10部のコットン布帛(漂白済み)を入れた。40℃において30分後、温度を40℃に保ちつつ、合計6部の炭酸ナトリウム(焼成済み)を10分間隔で0.2部、0.6部、1.2部、最後に4部の割合で加えた。次いで、40℃において1時間染色を続けた。染色された材料を冷流水で洗浄し、次いで温流水で3分洗浄した。この染色を、0.25部のマルセル石鹸を含む沸騰した500部の脱イオン水中で15分間洗浄した。流水(3分温水)で洗浄後、布帛を遠心し、約70℃の乾燥容器内で乾燥させた。これにより、優れた堅牢性を有する緑色のコットン布帛が得られ、これは優れた光及び湿潤堅牢性を示し、酸化に対して安定であった。
300部の脱イオン水中の例1の染料0.3部及びグラウバー塩(焼成済み)15部を含む染料槽に、40℃において10部のコットン布帛(漂白済み)を入れた。40℃において30分後、温度を40℃に保ちつつ、合計6部の炭酸ナトリウム(焼成済み)を10分間隔で0.2部、0.6部、1.2部、最後に4部の割合で加えた。次いで、40℃において1時間染色を続けた。染色された材料を冷流水で洗浄し、次いで温流水で3分洗浄した。この染色を、0.25部のマルセル石鹸を含む沸騰した500部の脱イオン水中で15分間洗浄した。流水(3分温水)で洗浄後、布帛を遠心し、約70℃の乾燥容器内で乾燥させた。これにより、優れた堅牢性を有する緑色のコットン布帛が得られ、これは優れた光及び湿潤堅牢性を示し、酸化に対して安定であった。
使用例B
300部の脱イオン水中の10部のグラウバー塩(焼成済み)を含む染料槽に10部のコットン材料(漂白済み)を入れた。この染料槽に例1の染料を0.51部加え、10分後に40℃に加熱した。さらに40℃で30分後、3部の炭酸ナトリウム(焼成済み)を加え、さらに40℃で45分間染色を続けた。
300部の脱イオン水中の10部のグラウバー塩(焼成済み)を含む染料槽に10部のコットン材料(漂白済み)を入れた。この染料槽に例1の染料を0.51部加え、10分後に40℃に加熱した。さらに40℃で30分後、3部の炭酸ナトリウム(焼成済み)を加え、さらに40℃で45分間染色を続けた。
染色された材料を、例Aと同様にして冷流水、次いで温流水で洗浄し、さらに沸騰水中で洗浄した。洗浄及び乾燥により、使用例Aに示す特性を有する緑色のコットン染色が得られた。
例2〜4の染料及び例1〜4の染料混合物も使用例A及びBと同様に染色に用いることができる。得られた染色は優れた堅牢性を有していた。
使用例C
40部の例1の染料
100部の尿素
350部の水
500部の4%アルギン酸ナトリウム増粘剤
10部の炭酸水素ナトリウム
合計1000部
からなるプリントペーストを一般的なプリント法によりコットン材料に適用した。
40部の例1の染料
100部の尿素
350部の水
500部の4%アルギン酸ナトリウム増粘剤
10部の炭酸水素ナトリウム
合計1000部
からなるプリントペーストを一般的なプリント法によりコットン材料に適用した。
プリントされた材料を102〜104℃の水蒸気中に4〜8分間入れ、次いで冷水及び熱水で洗浄した。定着されたコットン材料を沸騰水中で洗浄し、乾燥した。得られた青緑色のプリントは優れた堅牢性を示した。
例2〜4の染料及び例1〜4の染料混合物も使用例Cと同様にコットンのプリントに用いることができる。優れた堅牢性を有する青緑色のプリントが得られた。
使用例D
例1の染料2.5部を、20部のジエチレングリコールと77.5部の水の混合物に25℃において攪拌しながら溶解させた。この溶液はインクジェットプリント装置によりプリント用のプリントインクとして直接用いることができる。
例1の染料2.5部を、20部のジエチレングリコールと77.5部の水の混合物に25℃において攪拌しながら溶解させた。この溶液はインクジェットプリント装置によりプリント用のプリントインクとして直接用いることができる。
Claims (8)
- oが0又は1であり、r、s及びtは各々0であり、mとnの両者は1又は2であり、X及びYは各々フッ素である、請求項1記載の化合物。
- ヒドロキシル含有もしくは窒素含有有機基材を染色するための、請求項1記載の式(I)の化合物並びにその塩及びその混合物の使用。
- セルロース、ポリアミド及び動物性繊維を染色するための、請求項5記載の式(I)の化合物の使用。
- 紙、又は所望によりセルロース、ポリアミドもしくは動物性繊維を含む予備処理した基材を染色するためのインクジェットプリントインクにおける請求項1記載の式(I)の化合物並びにその塩及びその混合物の使用。
- 請求項1記載の式(I)の化合物により染色もしくはプリントされた、セルロース、ポリアミドもしくは動物性繊維を含む基材。
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