JP2005522152A - ディジタル遠隔制御装置 - Google Patents

Abstract

テレビジョン受像装置と共に使用される遠隔制御装置である。テレビジョン受像装置は、システム制御器、放送されたビデオデータ及び補助テキストデータを受信する受信器、並びに、データを表示するＴＶディスプレイを有する。遠隔制御装置は、テレビジョン受像装置のシステム制御器と通信するよう動作可能であり、それ自身のディスプレイ及びユーザ制御可能な制御部を有する。遠隔制御装置は、テレビジョン受像装置によって受信されるビデオ及び／又は補助テキストデータを要求しダウンロードするようユーザ制御可能な制御部に応答的である。ビデオ及び／又は補助テキストデータは、現在はＴＶディスプレイ上に表示されておらず、遠隔制御装置のディスプレイ上でユーザによって見られる。

Description

本発明は、マルチメディアＴＶ受像機用の遠隔制御器に関連する。特に、本発明は、ディスプレイを有する遠隔制御器、及び、様々な新規なインタラクティブな適用を可能とするよう構成されたマルチメディアＴＶ受像機との双方向通信に関連する。

特許文献１は、テレビジョン（ＴＶ）受信器から遠隔に、電子番組ガイド（ＥＰＧ）、テレテキスト、及びインターネットコンテンツを表示するよう構成されたディスプレイを有する遠隔制御器を記載する。特許文献１は更に、ユーザによって見られているテレビジョン放映された番組の一部の即時の再生用の機能について記載する。

特許文献２は、やはりＴＶディスプレイから遠隔のディスプレイ上にＥＰＧ及び他の情報及びデータを与えることが可能な遠隔制御器について記載する。更に、特許文献２に記載の遠隔制御器は、ソフト・グラフィック・ユーザ・インタフェース（ＧＵＩ）及び音声認識機能を有し、それによりユーザは、例えば特定のトピック（例えばスポーツ、映画、又は指定されたテレビショー）に関連する情報をＥＰＧから要求しうる。
英国特許公開第２３４３０７３号明細書 国際公開第００／５９２１２号パンフレット

上述の従来技術の遠隔制御器は、ユーザによって特に要求された情報又はデータのみを提供する点で、機能が限られている。また、これらの従来技術の装置を用いて遠隔に表示可能なビデオ画像は、遠隔制御器の使用時にテレビジョン上で見られているチャネル選択によって限られている。

本発明は、視覚ディスプレイを有する遠隔制御器のためのユーザ用途を広げることを更なる目的とする。

１つの面によれば、本発明は、テレビジョン受像装置と共に使用される遠隔制御装置であって、テレビジョン受像装置は、システム制御器、放送されたビデオデータ及び補助テキストデータを受信する受信器、及びデータを表示するＴＶディスプレイを有し、遠隔制御装置は、テレビジョン受像装置のシステム制御器と通信するよう動作可能であり、それ自身のディスプレイ及びユーザ操作可能な制御部を有し、遠隔制御装置は、ユーザ操作可能な制御部に応答的な、テレビジョン受像装置によって受信されたが現在はＴＶディスプレイ上に表示されていないビデオ及び／又は補助テキストデータが遠隔制御装置のディスプレイ上でユーザによって見られるよう、ビデオ及び／又は補助テキストデータを要求しダウンロードする手段を有する、遠隔制御装置を提供する。

本発明は、都合よく、テレビジョン受像装置のシステム制御器が、２つのチューナを有し、そのうちの第１のチューナは、ＴＶディスプレイ上への表示のためのデータ及び情報を見つけるよう動作可能であり、第２のチューナは遠隔制御装置のディスプレイ上への表示のためのデータ及び情報を見つけるよう動作可能であるものとして実施される。

他の面では、本発明は、放送されたビデオデータ及び補助テキストデータを受信する受信器と、データを表示するＴＶディスプレイと、システム制御器とを有し、システム制御器は複数のチューナを有し、少なくとも１つのチューナは第１の面による遠隔制御装置に関連付けられるユーザ操作可能な制御装置により、遠隔制御装置のディスプレイ上にデータを表示するよう制御可能である。

更なる面によれば、本発明は、複数のデータストリーム中の放送されたビデオデータ及び補助テキストデータを受信する受信器と、データを表示するＴＶディスプレイと、システム制御器とを有し、システム制御器は、ＴＶディスプレイ上に表示されるもの以外のデータストリームに関連付けられるデータを他のディスプレイ装置上に表示することについての他のディスプレイ装置からの要求を受信し処理する手段を有する、テレビジョン受像装置を提供する。

他の面によれば、本発明は、テレビジョン受像装置によって受信されるデータストリームに関連付けられる画像及び／又は情報をテレビジョン受像装置から遠隔の表示装置上に表示する方法であって、要求に応じて、要求された画像及び／又は情報が関連付けられているデータストリームの位置を見つける段階と、位置が見つけられたデータストリームを抽出する段階と、抽出されたデータストリームを、前記テレビジョン受像装置及び前記遠隔表示装置にとって相互に理解可能な形で定義する段階と、定義されたデータストリームを遠隔表示装置へ送信する段階と、定義されたデータストリームに関連付けられる画像及び／又は情報を遠隔表示装置の表示画面上で描出する段階とを有する、方法を提供する。

更なる面によれば、本発明は、テレビジョン番組へのインタラクティブな参加を与える方法であって、第１のデータストリーム中で、テレビジョン受像装置に関連付けられる第１のディスプレイ装置上で表示されるべき番組のビデオを放送する段階と、第２のデータストリーム中で、ユーザインタフェースを具備した第２の表示装置上に表示されるべき第１のデータストリームの内容に関連する情報を与える段階と、第２のデータストリーム中に含まれる情報に対するユーザ応答を要求する段階とを有する方法を提供する。

本発明は、主ＴＶディスプレイ上で見られているものとは異なる画像をユーザが遠隔制御装置上で見ることを可能とする。これは、ユーザが、主ＴＶディスプレイ上に現在表示されている番組を見ることを妨げることなく、（例えば広告が終わったかどうかを確かめるために、又は関心のあるニュース記事になったかどうかを確かめるために）他のチャンネル上の番組を追うことを可能とする。或いは、ユーザは、ＴＶディスプレイ上に現在表示されている以外のチャンネルに関連付けられるテレテキストページを見ることができ、又は、主ＴＶディスプレイ上での視聴を中断することなく、インターネットウェブサイトへアクセスしたり電子メールを送受信することができる。都合よく、本発明は、セットトップボックス（ＳＴＢ）の中央プロセッサ（ＣＰＵ）又はインタラクティブ・テレビジョン受像機の他のシステム制御器上で実行される全ソフトウエア復号化によって可能とされうる。このことは、遠隔ディスプレイ上に減少された（しかし満足のいく）解像度のプレビューが表示されることを可能とし、製造者にとっての追加費用を殆ど生じさせずに比較的簡単なＳＴＢ技術を介してこれが実施されることを許す。

望ましくは、遠隔制御装置は、ＴＶディスプレイが作動しているか否かにかかわらず、要求されたデータを表示するよう構成される。ＴＶディスプレイが作動しているとき、遠隔制御装置は、ＴＶディスプレイ上で見られている以外のＴＶチャンネルからの画像をちょうどよい具合に表示する。それに加えて又はその代わりに、遠隔制御器は、現在ＴＶディスプレイ上で見られている番組中の以前のシーンの再生のように、ＴＶディスプレイ上で現在表示されている画像を要求し、受信し、表示するよう構成されうる。この特徴は、ユーザ操作可能な制御部とシステム制御器中のメモリとの間の相互作用によって、又は遠隔制御装置中のローカルメモリによって可能とされうる。

ユーザ操作可能な制御器は、キーボード（任意に、スクリーンメニュー表示からの選択を支援するためにマウス、トラックボール、又は同様の特徴を組み込む）、タッチスクリーン技術、及び／又は音声認識を含むがこれらに厳密に限られることはない任意の都合のよい形で与えられうる。

遠隔制御装置は、いかなる適当な手段によってもＴＶ受信装置のシステム制御器と通信しうる。望ましくは、通信は赤外線といった（しかしこれに厳密に限られることはない）コードレス接続を介したものである。

望ましくは、遠隔制御装置は、ＤＶＤプレーヤ、ＶＣＲ、又はゲームコンソールといった他のオーディオ／ビジュアル装置と相互作用するよう構成される。このような実施例では、遠隔制御器は、ユーザ操作可能な制御部に応答的な、他のオーディオビジュアル装置からのＴＶディスプレイ上で現在表示されているもの以外のデータ又は情報を要求し、受信し、表示する手段を具備する。このような特徴は、ユーザが、例えば、ＴＶディスプレイ上で他の番組が見られている間にＶＣＲ上で記録されている番組を見ることを可能とする。或いは、ユーザは、ＤＶＤ上に記録されている映画がＴＶディスプレイ上で再生されている間に、現在放送されているＴＶ番組を遠隔に見ることができる。

ディジタルＴＶ放送については別々のデータストリームから構成されうるビデオデータ及びテキスト情報の両方を含むことが知られている。データストリームは、単一の搬送信号上でタンデムに伝送されうる。このような配置は、レース中の競争者の位置、ニュース速報、又はスポーツの試合の最新のスコアといったインタラクティブなデータを与えるのに使用されうる。このような技術は、本発明の遠隔制御装置のディスプレイを介してインタラクティブな媒体を提供するのに使用されうることが考えられる。例えば、ユーザ操作可能な制御器は、遠隔制御装置のディスプレイにクイズの質問をダウンロードし、これらの質問に対する回答をアップロードするよう構成されうる。やはり、ユーザは、主ＴＶディスプレイの他の視聴者によるＴＶ番組の楽しみを妨害することなく、このインタラクティブな経験をすることができる。

適当に生放送されたスポーツイベントの場合、選手／参加者の位置データは、（例えば固定カメラからのビデオ供給に対する画像処理により）生の放送とタンデムに放送者によって伝送されうる。更に、プレーヤのグラフィックな表現は、生のスポーツイベントが行われているコース／ピッチ／トラックの表現に重ね合わされ、主ＴＶディスプレイ上で生のアクションが放送されている間に遠隔制御装置の画面上に表示のためにダウンロードされうる。イベントについての統計を表示する連続的に更新されるフィールドは、グラフィック表現を増加させうる。ユーザ操作可能なディスプレイによる遠隔制御装置との対話により、ユーザは、ＴＶディスプレイ上のイベントの表示のための制御オプションを選択しうる。例えば、ユーザは、単純にグラフィック表現上の所望の位置を示すことにより、カメラ角度、オーディオ供給場所等を選択しうる。ユーザによる選択は、ＴＶ受信装置のシステム制御器を介して放送者へアップロードされてもよく、カメラビュー／オーディオ供給はユーザの要求に従って遠隔装置及び／又はＴＶディスプレイへ伝送されうる。

それに加えて又はその代わりに、生のアクションのビデオ及びグラフィック表現が一緒に記憶されるときは、グラフィック表現（高速で流される）は、ユーザが再生のうちの関心となる部分を素早く識別し、記録されたビデオからハイライトパッケージを作成するためにこれらに印を付けることを可能とする。

上述のインタラクティブ適用では、放送会社は「ロイヤルティ・ポイント」制を通じてチャンネルの愛顧を奨励することが考えられる。「ポイント」は、電子信用の形で与えられる。このような体制は、小売業界で周知であり、その場合は、購買者が店舗で一定量の金額を使うとそれと引き換えにロイヤルティカードを介して購買者に対して電子的にポイントが与えられる。本発明の提案される体制では、放送者は、ビデオ放送に埋め込んでＴＶ受像機へ（電磁信号で搬送される）ポイントを送信する。遠隔制御装置は、これらのロイヤルティポイントを要求しダウンロードするためのユーザ操作可能な制御部と、ポイントを格納するメモリが設けられる。更なる放送では、放送者は、ポイントと同じ経路を介して遠隔制御装置へ直接インタラクティブ情報を送信しうる。このようなインタラクティブな情報は、ユーザにロイヤルティポイントを使う機会、又は、例えば放送されるインタラクティブな情報によって示される将来のイベントの結果に対してポイントを賭けることによって更なるポイントを取得する機会が与えられうる。

生じたポイントは、それを出している放送者によって販売のために提供されているアイテム又はサービスを購入するのに使用されうる。例えば、ポイントは、ペイ・パー・ビュー表現を見るために交換されうる。或いは、放送者による主要なＴＶショー放送に関連するキャラクタ商品は、実際の通貨の代わりにロイヤルティポイントで購入されうる。或いは、インタラクティブＴＶデータを供給するのと同じサービスプロバイダを用いてされた電話の呼又はインターネットアクセスに対する支払いは、生じたポイントを用いてなされうる。ポイントは、放送者によって、例えば広告を見ること又は商品又はサービスを購入することといったいくつかの行動に対する報償として与えられうる。

特定の実施例は、「ロイヤルティポイント」システムに基づく、多数の特定的な特徴を有するゲーム／ギャンブルの仕組みを与える。即ち、ポイントは、ユーザがポイントを用いてギャンブルを行うことを奨励するために放送者によって自由に与えられうる。

ゲーム／ギャンブル活動は、ユーザが主ＴＶディスプレイ上で現在見ているＴＶ番組に関連する、遠隔ディスプレイ上に現れる質問の形である。遠隔制御装置は、放送者がユーザへ質問を与えるために装置を休眠状態から「目覚めさせる（wake up）」ことができるよう適切に構成され、ゲームの質問に対するユーザ応答（又は応答がないこと）はユーザプロファイルを作成するのに使用されうる。ユーザプロファイルは、後に、選択的な広告及びマーケティングの目的で放送者によって使用されうる。例えば、ユーザがスポーツ提示に関連する質問に応答していることが認識されると、放送者は、スポーツ雑誌、スポーツ衣料、及び、放送者によって今後放送される将来のペイ・パー・ビュー・スポーツ提示に関する広告でユーザをターゲットとする。

本発明の真の範囲を逸脱することなく、当業者によればおそらく他の可能性が考えられるであろう。

他の面では、本発明の遠隔制御装置は、例えばビデオカメラ／レコーダといったディジタル記録装置と関連して使用されうる。カメラ／レコーダによって記録されたシーンは、遠隔ディスプレイ及び適当に構成されたユーザインタフェースを用いて遠隔にダウンロード及び編集されうる。完全に編集されたバージョンは、カメラへ戻るようアップロードされえ、再生及び個人的な使用のためにデータ担体上に記録される。

更なるインタラクティブな適用では、放送者は、例えば作動コードを装置又はシステム制御器へダウンロードすることにより、遠隔制御装置を休眠状態から「目覚めさせる」機能を有しうる。いったん装置が目覚めさせられると、放送者は表示のため遠隔制御装置へデータ及び情報を選択的に送信しうる。情報は、例えば、ユーザがＴＶディスプレイ上で現在見ている素材に関連する広告データを含む視覚的なチラシのダウンロードの形であり得る。視聴されている番組がコマーシャルである場合、データは、背景情報又は同様の製品範囲に入っている他のアイテムの詳細を含みうる。ユーザが、ダウンロードされたチラシを無視することを選択すると、所定期間後チラシは遠隔制御装置から自動的に除去されるが、ユーザが所定期間内にチラシの受信を認めると、遠隔制御装置との対話により、チラシの主題に関する詳細とユーザの応答の性質は放送者へ渡され、放送者は視聴者の個人プロファイルを作成するためにデータを使用しうる。プロファイルは、履歴から個人が見て関心を示した商品又はサービスに対する広告で個人を選択的にターゲットとするのに使用されうる。かかる広告は、ユーザの関心となりうる他のチャンネル（同じ放送者の）上のＴＶ放送の宣伝を含みうる。チラシは、繰り返し送信されえ、ローカルシステムが許す場合は、大量のデータのダウンロードを防止するためチラシはローカルにキャッシュされうる。

本発明の実施例及びその様々な面について説明する。この説明のため、以下の用語は以下の定義のとおり解釈されるべきである。

「ブロードバンド」：広い範囲の周波数をサポートすることが可能な伝送媒体である。本発明の説明においては、これは、ケーブル、ＤＳＬ、衛星、又はワイヤレス加入者回線を介した高速（一般的には５１２キロビット／秒であるが、最大で４０メガビット／秒が可能である）インターネット接続を指す。

「ゲートウェイ」：インテリジェント・ハブを構成するようブロードバンドモデム、ワイヤレスインタフェース、及び関連するソフトウエアを含む装置。これは、セットトップボックス（ＳＴＢ）、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）又はスタンドアロン型装置でありうる。

以下の頭文字は、本発明の技術分野で一般的に用いられ理解されていると考えられる。
ＡＤＳＬ Asymmetric Digital Subscriber Line（非対称ディジタル加入者回線）
ＤＣＴ Discrete Cosine Transformation（離散コサイン変換）
ＤＳＬ Digital Subscriber Line（ディジタル加入者回線）
ＤＶＢ Digital Video Broadcast（ディジタルビデオ放送）
ＥＰＧ Electronic Program Guide（電子番組ガイド）
ＦＬＴＫ Fast Light Tool Kit
ＧＵＩ Graphical User Interface（グラフィック・ユーザ・インタフェース）
ＩＤＣＴ Inverse Discrete Cosine Transformation（逆離散コサイン変換）
ＭＰＥＧ Motion Picture Expert Group
ＰＤＡ Personal Digital Assistant（携帯情報端末）
ＰＥＳ Packetised Elementary Stream
ＰＯＴＳ Plain Old Telephone System
ＰＳＩ Program Specific Information
ＳＩ Service Information
ＳＴＢ Set-Top Box（セットトップボックス）
ＶＬＣ Variable Length Coding（可変長符号化）
ＸＭＬ Extensible Mark-up Language（拡張マークアップ言語）
望ましくは、本発明は、通常はＴＶ画面上に表示される情報が「オフスクリーン」で、遠隔のタッチスクリーン装置のディスプレイ上に表示されることを可能とする。情報は、現在ＴＶ画面上に表示されていない装置上に表示されえ、例えば他のチャンネルのプレビュー画像又は視聴されている番組に関連付けられるウェブページである。この遠隔ディスプレイ機能は、ユーザが、主ＴＶディスプレイを見ている人の視聴を妨げることなく、ＥＰＧリストをブラウズすること又はいずれかのチャンネル上のテレテキストページを見ることといった、自分が望む情報を見つけることを可能とする。また、適切に構成されていれば、装置は、ユーザが広い範囲のインタラクティブな活動を経験することを可能とする。

本発明の遠隔制御装置によって表示されるコンテンツは、ＳＴＢといったゲートウェイ装置を通じてアクセスされ、装置はそれ自身の直接外部ネットワーク接続を有さない。複数のこのような装置が同時に、独立に、単一のＴＶ受像機に関連して使用されうることが考えられる。例えば、家族の一人一人が自分自身の個人的な装置を有してもよい。或いは、単一の装置がメモリ機能を備え、複数の個々のユーザの設定が記憶され、個々のユーザによって選択されてもよい。

本発明の説明は、ＴＶコンパニオンと言った装置に注目してなされるが、装置は、ＰＶＲ、ＤＶＤ及びＭＰ３ジュークボックス等のディジタル消費者装置用のユニバーサルなフロントエンドといった潜在的な適用があることが認められるべきである。これらのディジタル消費者装置はより多くの機能を提供するため、それらのユーザインタフェースは益々複雑となり、本発明の装置はかかるユーザインタフェースを与えるための非常に適切なプラットフォームである。

装置には２つの主な特徴がある。第１に、ゲートウェイ装置中で情報のマイニングをする特徴であり、第２に、主ＴＶディスプレイ上で表示されている以外の異なる伝送に関連する画像又はデータを遠隔装置上に表示する機能である。

例示のため、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図１は、ディジタルＴＶコンパニオン装置として使用されたときに遠隔制御装置にどのようにコンテンツが到達するかを示す図である。

図１中、テレビジョン受像装置１は、ユーザの家庭環境Ｈに配置されている。テレビジョン受像装置１は、ＳＴＢ２内に具現化されたシステム制御器と、ディスプレイ３とを有する。装置１とワイヤレス通信して、また、家庭環境Ｈ中に、上述の遠隔制御装置４がある。Ｈから遠隔の場所には、サービスプロバイダ（例えばＴＶ放送者）ＳＰが配置され、サービスプロバイダＳＰは自分で作成したコンテンツ５を環境Ｈ内の装置１へ送信する。更に、サービスプロバイダＳＰは、例えばインターネットデータ６及びパートナー・ウェブサイト７からのコンテンツを受信しうる。コンテンツ６及び７は、テレビジョン受像装置１によって要求され、サービスプロバイダＳＰを介してＳＴＢ２へ送信されうる。上述のように、遠隔制御装置４は、次に、遠隔制御装置４のディスプレイ８上での表示のためにサービスプロバイダＳＰから、或るコンテンツ５、６、７を要求するよう、ＳＴＢ２に命令しうる。

図示するように、サービスプロバイダＳＰと家庭（又はユーザの場所）Ｈの間のリンクは、衛星、ケーブル、地上波放送又は電気通信オペレータ、又は、ディジタルＴＶデータを与えるためのいかなる他の経路であってもよい。リンクは、幾つかのマルチプレックスから構成され、各マルチプレックスは幾つかのビデオ、オーディオ、及び／又はデータストリームを搬送しうる。当業者は、様々なストリームが多重化される様々な方法については、ＤＶＢ技術に関連して上述されているため、これらの方法に気づくであろう。幾つかの異なる種類のデータストリームが特定され、特にＳＩ（テレテキスト、ＥＰＧ又はインターネット）及びＰＳＩ（ビデオ／オーディオ放送）が特定される。

やはり知られているように、幾つかのＤＶＢ仕様は、いかなる種類のディジタル情報もプライベート・データ・ストリームとして送信されることを可能とする。このデータストリームは、全ての受信器、個々の受信器、又は選択された受信器の群へ送信されえ、適当なソフトウエアにより、本発明の装置はこのデータを、ＴＶ画面上での表示用のデータとは独立に受信するよう構成されうる。図１に示すＷＡＮ接続は任意であり、ダウンストリーム・インターネット・データが本発明の装置へ送信されることを可能とする（アップストリーム接続は図示されていないが、例えばＰＯＴＳ又はＡＤＳＬモデム、ケーブルモデム、又は衛星バックチャネルでありうる。この配置は、インターネット画像とＴＶビデオ放送に同時にアクセスするのを容易とする（この動作は「テレウェブ動作（telewebbing）」と称されることもある）。この配置により、向上されたサービス（ＥＰＧ、テレテキスト等）の配信もまた可能とされる。

以下、本発明の装置により情報が得られ表示される方法について説明する。

外部装置上での情報の表示は、幾つかの段階を含む。情報はまず発見され、次に抽出され、レンダリングされ、送信され、表示されねばならない。

［発見］：情報の項目（例えばＥＰＧ記述又はプレビュー画像用のＩフレーム）が要求されるとき、最初の段階は、その情報が何処にあるかを求めることである。これは、既存の（例えばＳＴＢメモリ内の）ＳＩテーブルの一部であってもよく、又は現在調べられているものとは異なるトランスポートストリーム中に存在してもよい。発見段階は、要求されている情報の項目の位置を解決する。

［抽出］：情報項目の位置が求められると、適当な情報が抽出される。抽出のための機構は、関連のある場所に依存する。項目がＳＴＢメモリ内でもＴＶディスプレイ用に現在選択されているチャンネルについてのデータストリーム中でも入手可能でないとき、チューナは要求されている情報を受信するために（発見段階中に求められた）正しい周波数へ変更するよう命令される。ＰＩＤ及びセクションフィルタは、要求された情報項目について調べられうるテーブルを作成するよう構成されうる。

［描出］：従来の情報のオンスクリーン表示では、描出（rendering）段階は、適当な画像を、ＴＶピクチャに重ね合わされるグラフィック平面上に描くことからなる。本発明の装置は、ＴＶ画面以外のディスプレイ（即ち遠隔ディスプレイ）上に画像を描出することを提供する。従って、描出段階は、情報項目をゲートウェイ装置及び本発明の遠隔制御装置のいずれにも相互に理解可能な形で記述するからなる。説明する実施例では、これは、ＸＭＬ及び適当なＤＴＤ／スキーマを用いて達成される。

［送信］：要求される情報のＸＭＬ記述は、遠隔装置へワイヤレスに送信される。これは、本発明の技術分野で知られているいかなる数の既存のワイヤレスプロトコルを用いても達成される。例えば、Bluetooth, IEEE802.11又はHomeRF。

［表示］：要求された情報項目のＸＭＬ記述がうまく受信されると、これは遠隔制御装置のディスプレイ上に描出される。

以下、幾つかのユーザ適用のための本発明の実施例の機能について説明する。本発明の実施例についての適当なハードウエア及びソフトウエア構成の例について概説する。

２つの適当なプラットフォームは、Intel StrongARM SA111xリファレンスボード及びCompaq iPAQ H3630ＰＤＡである。ｉＰＡＱ装置は、StrongArmリファレンスボードと非常によく似たハードウエア（特に、同じＣＰＵ）を備え、よりコンパクトな形状因子でStrongARM機能の下位集合を与える。

上述の実施例では、ＳＴＢはSGS-Thomson STi5512チップを基礎とするローエンド・ボックスである。このチップは、ＳＴＢを制御し全てのネイティブ・アプリケーションを実行するのに十分な処理パワーを与える６０ＭＨｚ ＳＴ２０ ３２ビットプロセッサを備える。また、本発明に組み込まれるＩフレーム・グラバ（grabber）又はＥＰＧマイナ（miner）といった他のアプリケーションを実行するのに利用可能な処理パワーの量は限られている（正確な量はほかに何が同時になされる必要があるかによる）。より進歩したＳＴＢは、より高いパフォーマンスのプロセッサを具備し、これらの進歩したＳＴＢによって与えられる増加された処理パワーは、本発明の装置においてより広い範囲のアプリケーションが実装されることを可能とし、遠隔画面上に画像を与える際の遅延が減少されることを可能としうることが考えられる。望ましくは、ＳＴＢ（又は他のゲートウェイ装置）には、ＴＶディスプレイ上での表示のためにチャンネルを選択するために使用されるものとは別個の第２のチューナが設けられ、第２のチューナは本発明の遠隔制御装置によって制御可能である。ＳＴＢは、見られている番組とは異なる番組をハードディスクに記録するための第２のチューナを具備するものが入手可能であることが知られており、本発明について考えられる多くのアプリケーションを可能とするよう既存の技術が利用されうることが期待される。第２のチューナが存在する場合、ＴＶ受像機によって受信されるいかなるトランスポートストリームからも情報（データ又はピクチャ）にアクセスすることが可能である。

本発明の装置は、シリアルケーブルによってＳＴＢ（又は他のゲートウェイ装置）に接続されうるが、望ましくは、Bluetoothリンクといったワイヤレスリンクによって接続される。これは、Bluetooth「ドングル（dongle）」モジュールを、ゲートウェイ装置及び遠隔制御装置のシリアルポートに取り付けることによって達成されうる。既存の、設置されたＳＴＢ及び他のゲートウェイ装置は、かかるドングルモジュールを取り付け、関連するコードでゲートウェイ装置のフラッシュメモリをアップグレードすることにより、本発明の遠隔制御装置のための機能を与えるよう現場でアップグレードされうることが考えられる。これは、既に現場にあるゲートウェイ装置の供給者にとってかなり費用面で有利であり、供給者は、既存の世代のＳＴＢ及び他のゲートウェイ装置に対する簡単で低費用なアドオン（add-on）により消費者へ様々な新規サービスを提供しうる。

図２を参照して、本発明のための適当なソフトウエア枠組みについて以下説明する。システムは、遠隔制御装置とゲートウェイ装置（ＳＴＢ）の間でのコマンド及びデータの転送のためのプロトコルを必要とする。遠隔制御装置上で用いられるソフトウエア・スタックは、主に、自由に利用可能なオープン・ソース・コードを基礎とする。ソフトウエアは、本発明の装置のために適当なＧＵＩを用いて情報を交換し、情報を解釈し、情報を表示するために新規なプロトコルを実装する。

システムは、ＴＶ上で表示されるためにＳＴＢによって復号化される第１のビデオストリームに加えて、第２のビデオストリームの復号化を可能とする。第２のストリームの復号化は、ＳＴＢといったゲートウェイ装置の主プロセッサ上の適当に構成されたソフトウエアによって都合よく実行される。プロセッサ上に既にロードされＳＴＢによって要求されているタスク、又はこれらのタスクの（予測不可能でありうる）サイクル予算と競合しないよう、ソフトウエア復号化は、望ましくは、低い処理負荷を有し、ＳＴＢプロセッサの利用可能なサイクル予算が減少されるときでもうまく動作するようスケーラブルである。

望ましい実施例では、時間的な（フレームを捨てる）及び空間的な（解像度を低下させる）スケーラビリティが用いられる。１つの例では、Ｉフレームのみが復号化され、解像度は水平方向及び垂直方向の両方に８倍減少される。これは、以下の方法を用いて行われうる。
i)第２のデータストリーム用のＰＥＳフィルタは、復号化器のデマルチプレクサ中に設定される。
ii)データは、ハードウエアデマルチプレクサによってＰＥＳバッファへ書き込まれる。
iii)バッファ中で完全なＩフレームが見つかると、復号化が開始する（復号化処理については以下詳述する）。
iv)復号化された画像は、遠隔制御装置のディスプレイ（又はＧＵＩ）へ送信される。表示の前に、Ｉフレームの画像フォーマットは、パレット上へマッピングされうる。
v)ＰＥＳフィルタは、再び有効とされ、サイクルは繰り返される。

１つの実施例では、Ｉフレームは復号化され、８×８ブロックのＤＣ成分のみが計算される。これは、解像度の８倍の低下を与える。この低下された解像度でもなお、画像コンテンツ中の変化（例えば、コマーシャルが終わったか、サッカーの試合が再開したか等）を検出することが可能である。ＤＣ係数のみを用いることにより、ＩＤＣＴ操作を行う必要がなくなるため、かなりの処理負荷が省かれうる。全てのＤＣＴ係数８×８ブロック（ＤＣとも称される）は、入来するＭＰＥＧ２ビットストリーム中でＶＬＣワードとして符号化される。ＤＣ係数は、各マクロブロックの始まりに配置される。しかしながら、マクロブロックはバイト整列されていない。これは、次のマクロブロックのＤＣを得るために、以前のマクロブロックの全てのＡＣ係数がスキップされねばならないことを意味する。このことは、基本的には、完全な解像度の復号化の場合のように、完全な可変長復号化操作が行われねばならないことを意味する。これは、費用のかかるビットごとの処理であり、処理負荷のはるかに最大の部分を消費する。

ＡＣ係数をスキップするためには、ＡＣ係数の（正確な値ではなく）長さのみが必要とされるため、ＭＰＥＧ ＶＬＣテーブルの特性を用いることによりＶＬＣ係数をより効率的に処理することが可能である。例えば、特定の係数に対するビットの解析は、係数の長さがいったん分かると止められ、残るビットはスキップされうる。復号化の所望の結果は、最終的にはプログレッシブ・ピクチャとなることである。これは、フィールド符号化されたマクロブロック又はＤＣＴブロックについては、フィールドからフレームへの変換が行われねばならないことを意味する。これは、単純に、フィールドのＤＣ成分を平均化することによって達成される。

遠隔装置のディスプレイ内で見られるべきチャンネルは、主ＴＶディスプレイ上の画像を妨害することなく変更されうる。ユーザによって要求されると、遠隔制御装置は、ＳＴＢへチャンネル変更コマンドを送信する。ＸＭＬインタプリタ・アプリケーションは、ＳＴＢミドルウエアのチャンネル変更機能へチャンネル番号を渡すことによりこのコマンドを取り扱う。多くのＰＤＡは、正しい遠隔制御コードがＰＤＡによって知られている場合は、音量、明るさ等のテレビジョン機能を制御するのに使用されうる内蔵型ＩＲポートを備える。

詳細に記載されていない本発明の装置の他の潜在的な用途は、ＴＶディスプレイ上で見られているもの以外のチャンネルからの情報の遠隔テレテキスト表示；広告及びコンテンツの位置を見つけること；インタラクティブな「プッシュ」広告を行うこと；主ＴＶディスプレイ上で見られる番組の遠隔監視を行うこと；スポーツ番組についての侵入アプリケーション；ユニバーサル・フロントエンド／遠隔制御；新しいユーザインタフェース；ＥＰＧサーチエンジン；遠隔ディスプレイ上のインスタント・メッセージング；ゲームコンソール用の交互のビューを含む。

遠隔装置４は、キーパッド、手書き認識を含むタッチスクリーン、及び音声制御といった標準ユーザインタフェースを介してユーザから情報を受信しうる。

上述のことは、本発明の幾つかの実施例及び用途を例示するだけのものであって、特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を制限することを意図するものではないと理解されるべきである。

本発明による遠隔表示装置の実施例についてのシステムアーキテクチャを示す図である。 本発明による遠隔表示装置の実施例についてのソフトウエアアーキテクチャを示す図である。

Claims (35)

1. テレビジョン受像装置と共に使用される遠隔制御装置であって、
   前記テレビジョン受像装置は、システム制御器、放送されたビデオデータ及び補助テキストデータを受信する受信器、及び前記データを表示するＴＶディスプレイを有し、前記遠隔制御装置は、前記テレビジョン受像装置のシステム制御器と通信するよう動作可能であり、それ自身のディスプレイ及びユーザ操作可能な制御部を有し、
   前記遠隔制御装置は、前記ユーザ操作可能な制御部に応答的な、前記テレビジョン受像装置によって受信されたが現在は前記ＴＶディスプレイ上に表示されていないビデオ及び／又は補助テキストデータが前記遠隔制御装置のディスプレイ上でユーザによって見られるよう、前記ビデオ及び／又は補助テキストデータを要求しダウンロードする手段を有する、遠隔制御装置。
2. 前記テレビジョン受像装置のシステム制御器は、２つ又はそれ以上のチューナを有し、そのうちの１つは、前記遠隔制御装置のディスプレイ上への表示のためのデータ及び情報を見つけるよう前記ユーザ操作可能な制御によって制御可能である、請求項１記載の遠隔制御装置。
3. 前記ユーザ操作可能な制御部は、英数字キーボードを含むユーザインタフェースを有する、請求項１又は２記載の遠隔制御装置。
4. 前記キーボードは前記遠隔制御装置のディスプレイ上に表示された仮想キーボードであり、前記キーボードはタッチスクリーン技術を組み込む、請求項３記載の遠隔制御装置。
5. 前記ユーザ操作可能な制御部は、前記装置のディスプレイに組み込まれたタッチスクリーン技術を含むユーザインタフェースを有する、請求項１乃至３のうちいずれか一項記載の遠隔制御装置。
6. 前記ユーザ操作可能な制御部は、音声認識を含むユーザインタフェースを有する、請求項１乃至５のうちいずれか一項記載の遠隔制御装置。
7. 前記遠隔制御装置は、コードレス手段により前記システム制御器と通信するよう動作可能である、請求項１乃至６のうちいずれか一項記載の遠隔制御装置。
8. 前記コードレス手段は赤外線である、請求項７記載の遠隔制御装置。
9. 前記コードレス手段は、Bluetooth, IEEE802.11又はHomeRFである、請求項７記載の遠隔制御装置。
10. 前記装置によって受信されたデータ及び情報を格納するメモリを更に有する、請求項１乃至９のうちいずれか一項記載の遠隔制御装置。
11. 前記遠隔制御器は、前記ユーザ操作可能な制御部に応答的な、他のオーディオビジュアル装置からの前記ＴＶディスプレイ上で現在表示されているもの以外のデータ又は情報を要求し、受信し、表示する手段を具備する、請求項１乃至１０のうちいずれか一項記載の遠隔制御装置。
12. 前記他のオーディオビジュアル装置は、ＶＣＲ、ビデオカメラ、ＤＶＤプレーヤ、及びゲームコンソールから選択される、請求項１１記載の遠隔制御装置。
13. 複数のデータストリーム中の放送されたビデオデータ及び補助テキストデータを受信する受信器と、データを表示するＴＶディスプレイと、システム制御器とを有し、前記システム制御器は、ＴＶディスプレイ上に表示されるもの以外のデータストリームに関連付けられるデータを他のディスプレイ装置上に表示することについての前記他のディスプレイ装置からの要求を受信し処理する手段を有する、テレビジョン受像装置。
14. 放送されたビデオデータ及び補助テキストデータを受信する受信器と、前記データを表示するＴＶディスプレイと、システム制御器とを有し、前記システム制御器は複数のチューナを有し、少なくとも１つのチューナは請求項１乃至１２のうちいずれか一項記載の遠隔制御装置に関連付けられるユーザ操作可能な制御により、前記遠隔制御装置のディスプレイ上にデータを表示するよう制御可能である、テレビジョン受像装置。
15. テレビジョン番組へのインタラクティブな参加を与える方法であって、
    第１のデータストリーム中で、テレビジョン受像装置に関連付けられる第１のディスプレイ装置上で表示されるべき番組のビデオを放送する段階と、
    第２のデータストリーム中で、ユーザインタフェースを具備した第２の表示装置上に表示されるべき前記第１のデータストリームの内容に関連する情報を与える段階と、
    前記第２のデータストリーム中に含まれる情報に対するユーザ応答を要求する段階とを有する方法。
16. ユーザ応答を受信し、前記ユーザ応答の性質に基づいて前記第２のデータストリーム中の情報を更新し再送信する段階を更に有する、請求項１５記載の方法。
17. 前記第１の表示装置はＴＶディスプレイであり、前記第２の表示装置は遠隔制御装置に設けられたディスプレイである、請求項１５又は１６記載の方法。
18. 前記第２のデータストリームは、前記第１のデータストリームを通じて放送される番組の内容に関する質問を含む、請求項１５乃至１７のうちいずれか一項記載の方法。
19. 前記要求されたユーザ応答は、前記第２のデータストリーム中の問題に対する回答である、請求項１８記載の方法。
20. 前記第２のデータストリームは、受信者によって使用されるべき電子信用を含む、請求項１５乃至１９のうちいずれか一項記載の方法。
21. 前記質問は関連するオッズとともに提示され、ユーザ応答はオッズの承認及びユーザが持つ口座から所定の数の信用を電子的に借方記入することについての許可を含む、請求項１８乃至２０のうちいずれか一項記載の方法。
22. 前記ユーザ応答に応答的な更新された第２のデータストリームは、前記ユーザ応答内の借方記入が許可された信用の値、前記質問とともに提示されたオッズ、及び、前記ユーザ応答の正しさに基づく値に等しい信用を含む、請求項２１記載の方法。
23. 前記第１のデータストリームは、リアルタイムの生のアクションのイベントのビデオを含み、質問は、予想されるが生のアクションのイベントではまだ行われていないアクションに関連する、請求項２１又は２２記載の方法。
24. 前記生のアクションのイベントはスポーツイベントである、請求項２３記載の方法。
25. 前記信用は、ユーザの個人口座に入っている実際の通貨に対応する、請求項２１乃至２４のうちいずか一項記載の方法。
26. 前記信用は、前記番組の放送者によって発せられ、以前の対話を通じてユーザへ与えられた仮想通貨の電子信用に対応する、請求項２１乃至２４のうちいずか一項記載の方法。
27. 前記第２のデータストリーム中の情報は、商品又はサービスの購入への案内を含み、前記ユーザ応答は、案内の承認及びユーザが持つ口座から電子的に定義された数の信用を借方記入することに対する許可を含む、請求項１５乃至１７のうちいずれか一項記載の方法。
28. ユーザのプロファイルを作成するために前記ユーザ応答を記録し、前記プロファイルが提案するものがユーザにとって特に関心となる情報でユーザを選択的にターゲットとする段階を更に含む、請求項１５乃至２７のうちいずれか一項記載の方法。
29. 前記第１のデータストリームは、リアルタイムの生のアクションのイベントのビデオを含み、前記第２のデータストリームは、イベントがユーザによって見られ得る視点についてのオプションを含み、更新された第２のデータストリームはユーザの応答中でユーザによって選択された視点からのイベントのビューを含む、請求項１５乃至１７のうちいずれか一項記載の方法。
30. 前記第１のデータストリームもまた、前記ユーザ応答に従って更新され、それにより第１のディスプレイ装置上での生のアクションの放送の選択された視点からのビューを与える、請求項２９記載の方法。
31. テレビジョン受像装置によって受信されるデータストリームに関連付けられる画像及び／又は情報を前記テレビジョン受像装置から遠隔の表示装置上に表示する方法であって、
    要求に応じて、要求された画像及び／又は情報が関連付けられているデータストリームの位置を見つける段階と、
    前記位置が見つけられたデータストリームを抽出する段階と、
    前記抽出されたデータストリームを、前記テレビジョン受像装置及び前記遠隔表示装置にとって相互に理解可能な形で定義する段階と、
    前記定義されたデータストリームを前記遠隔表示装置へ送信する段階と、
    前記定義されたデータストリームに関連付けられる画像及び／又は情報を遠隔表示装置の表示画面上で描出する段階とを有する、方法。
32. 前記抽出する段階は、前記テレビジョン受像装置中のチューナに対して、指定された周波数へ変更するよう命令する段階を含む、請求項３１記載の方法。
33. 前記定義する段階はＸＭＬを使用することを含む、請求項３１又は３２記載の方法。
34. 前記送信する段階は、ワイヤレスプロトコルの使用を含む、請求項３０乃至３３のうちいずれか一項記載の方法。
35. 前記ワイヤレスプロトコルはBluetoothプロトコルである、請求項３４記載の方法。

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