JP2004523029A - メタ情報へのアクセスにより自動バッファリングをトリガする方法 - Google Patents

Abstract

ユーザがメタ情報で「注意が逸らされた」後にコンテンツストリーム中の指定の点へ戻りうる「コンテンツ・リエントリ」特徴が提供される。ユーザ又はアプリケーションが関連する又は代わりのコンテンツ（注意が逸れている間のパス）を辿り始めると元のコンテンツストリーム中のリエントリ点が記録され容易に注意が逸れた点へ戻りうる。放送の表示の場合、メタ情報へのアクセスはコンテンツ素材の記録と統合される。アクセスが要求されると記録装置はコンテンツ素材を記録し記録の開始の場所を記憶するよう自動的に作動する。メタ情報の表示が終了するとコンテンツ素材の表示は記憶された場所で自動的に再開する。再開後、コンテンツ素材が時間的に推移されても連続的に表示されるよう、コンテンツ素材の記録はコンテンツ素材の表示中続けられる。制御可能なストリーミング表示では注意が逸れている間のパスの間にストリーミングは終了しその点で再開する。

Description

【０００１】
［発明の背景］
１．発明の分野
本発明は消費者電子機器の分野に係り、特にコンテンツ素材に関するメタ情報がアクセスされたときにコンテンツ素材のバッファリングを自動化するシステム及び方法に関連する。
【０００２】
２．関連技術の説明
コンテンツ情報をリアルタイムバッファリングすることにより、続けて、又は、時間的に推移させてユーザに見せることは、ますます一般的となってきている。ＴｉＶｏ（登録商標）ビデオ記憶装置及び同様の製品は、例えば電話の呼に応対している間、テレビジョン放送の表示をユーザが「一時停止」させ、次に一時停止の点から再び表示させることを可能とする。このテレビジョン放送の見せかけの「一時停止」は、放送を受信すると同時に放送を記憶し、ユーザが表示を再開させたときにこれを再生することによって行われる。しかしながら、従来のＶＣＲとは対照的に、ＴｉＶｏ（登録商標）及び同様の製品は、再生中も放送を記録し続けるため、放送素材は連続的に時間的に推移されてユーザに見せられる。続く一時停止は時間的な推移を延ばし、コマーシャル等の間の「早送り」は時間的な推移を短くする。
【０００３】
家庭環境における装置の統合もまたますます一般的となっている。ネットワーク上の多くの装置の相互操作性を高めるため、フィリップス・エレクトロニクス（Ｐｈｉｌｉｐｓ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ）、サンマイクロシステムス（Ｓｕｎ Ｍｉｃｒｏｓｙｓｔｅｍｓ）社のＪｉｎｉ技術等からの実質的な寄与によって、ＨＡＶｉアーキテクチャ、Ｈｏｍｅ ＡＰＩ ｉｎｉｔｉａｔｉｖｅ及びＵＰｎＰ、ユニバーサル・シリアル・バス（ＵＳＢ）、Ｈｏｍｅ ＲＦ Ｌｉｔｅ及びＢｌｕｅｔｏｏｔｈ標準が開発されている。これらの制御ネットワーク、又は装置間のポイント・ツー・ポイント通信を介して、ユーザは都合良く種々の情報及びエンターテインメント源にアクセスしうる。
【０００４】
コンテンツ情報へ多数の情報源を合わせることも一般的となっている。例えば、従来のＤＶＤ記録物は、コンテンツ素材の製造や実演者の経歴、並びに、他の情報源への参照に関する補助情報を含む場合が多い。この補助情報又は補助情報のためのロケータは、一般的に「メタ情報」と称される。放送の分野では、コンテンツ情報の放送は、コンテンツ情報に関連するメタ情報の同時放送を伴う。幾つかの放送シナリオ、例えばＶＢＩ、ＷｅｂＴＶ及びＨＤＴＶでは、メタ情報はコンテンツ情報の放送に含まれ、他のシナリオでは、無線放送を通じてメタ情報を送信するために使用されるＭＳＦＴ Ｂａｒｎｅｙ ｄｏｌｌ方法のように、別々の通信チャネル上で放送される。幾つかのシナリオでは、インターネット上のウェブサイトは、無線又はテレビジョンを通じて放送される素材に関連する情報を含む。例えば、テレビジョン放送スタジオ又はネットワークは、同じ時間帯に放送された又は放送されるコンテンツ素材に関連する情報を含むサイトを提供しうる。ニュースキャスターは、例えば、ニュース放送中の話題に関する追加的な情報が特定のＵＲＬ（例えば”ｗｗｗ．ｋｘｂｓｎｅｗｓ．ｃｏｍ”）で見つけられると告げることによってニュース放送を終了する場合が多い。
【０００５】
従来のテレビジョンとインターネットとの間の相乗効果をサポートする装置として、フィリップス・マグナヴォックス（Ｐｈｉｌｉｐｓ Ｍａｇｎａｖｏｘ）のＷｅｂ−ＴＶがある。フィリップス・マグナヴォックスのＷｅｂ−ＴＶ Ｐｌｕｓ Ｒｅｃｅｉｖｅｒは、ＷｅｂＰＩＰ（ピクチャ・イン・ピクチャ）特徴を提供する。ユーザは、テレビ受像機がＰＩＰ機能を有さない場合であっても、ウェブへの接続を維持しつつテレビ番組を視聴することができる。これにより、例えば、居間のソファーを離れる必要なしにテレビ番組を見つつＥメールを取り出すことが可能となる。受像機は、ＴＶシステム上で利用可能な全ての番組に関するテキスト及びビデオ情報をユーザが受信することを可能とする電子番組ガイド（ＥＰＧ）と共に提供される。ＥＰＧは、毎日Ｗｅｂから更新される。ＥＰＧは、オフラインであるときユーザよって連続的に利用可能である。ユーザのオンライン機能を更に拡張すると、統合ＷｅｂＴＶ・クロスオーバ・リンク（Ｃｒｏｓｓｏｖｅｒ Ｌｉｎｋｓ）特徴は、ユーザがテレビ番組又はコマーシャル中の埋込みリンクをクリックしたときにウェブサイトへの即時アクセスを与える。
【０００６】
例えば、宇宙に関する番組でＴＶドキュメンタリーを見て、それと同時に特定の話題についての追加的な情報を得るためにＮＡＳＡウェブサイトにリンクすることができる。或いは、新しい自動車を購入しようとする消費者は、広告主のＴＶコマーシャル中のウェブサイトリンクをクリックし、購入の可能性、オプション、及び地元のディーラーについての更なる情報を即時に入手することができる。更に、販売者は、インターネットサイトへの関連するＵＲＬを通じて広告されているアイテムの購入を容易とする情報を与えうる。ユーザは、広告を見ること又は聴くことができ、関連するＵＲＬに接続し、アイテムをすぐに購入することができる。同様に、ユーザは、多数の専用ショッピングチャンネル、コンテンツ・ストリーミング・サービス、並びに、予め記録された素材にアクセスしうる。
【０００７】
一般的に、ＰＩＰ機能は、コンテンツ素材の表示を邪魔しないよう画面の隅に配置されるか、コンテンツ素材の表示を邪魔することなくＰＩＰのための場所を与えることを可能とするようコンテンツ素材の表示は縮められる。やはり一般的に、コンテンツ素材の表示に干渉しないよう、ユーザはコマーシャル時間中にメタ情報にアクセスする。或いは、メタ情報へのアクセスによって生ずる中断を減少させるために、メタ情報はコンテンツ素材とは異なる装置上に表示される。メタ情報へのアクセスによって生ずる中断は、サービス又は製品を提供するメタ情報の魅力を低下させる。更に、ユーザがメタ情報へのアクセス権を有している場合であっても、アクセスによる中断を最小限とするために、アクセスの頻度は意識的に又は無意識的に制限されている場合が多い。中断の効果、及びメタ情報アクセスの対応する最小化によっても、「衝動買い」をし易いよう促す上述の購入メタ情報といったメタ情報アクセスの商業上の利用の成功は制限される。
【０００８】
［発明の概要］
本発明は、メタ情報へのアクセスの容易性を高めることを目的とする。本発明は、関連するコンテンツ素材の表示に対する干渉を最小としてメタ情報へのアクセスを与えることを更なる目的とする。本発明は、ユーザの環境の自動化を高めることを更なる目的とする。
【０００９】
これらの目的及び他の目的は、ユーザがメタ情報によって「注意が逸らされた」後にコンテンツストリーム中の指示された点へ戻ることを可能とする「コンテンツ・リエントリ」特徴を提供することによって達成される。ユーザ又はアプリケーションが関連する又は代わりのコンテンツ（注意が逸れている間のパス）をたどり始めるたびに、元のコンテンツストリーム中のリエントリ点が記録され、それにより注意が逸れた点へ戻ることを容易とする。放送の表示では、メタ情報へのアクセスはコンテンツ素材の記録と統合される。ユーザがメタ情報へのアクセスを要求するたびに、記録装置は、コンテンツ素材を記録し、記録の開始の場所を記憶するよう自動的に作動される。ユーザがメタ情報の表示を終了させると、コンテンツ素材の表示は記憶された場所で自動的に再開する。表示が再開された後にコンテンツ素材がたとえ時間的に推移されていても連続的に表示されるよう、コンテンツ素材の記録はコンテンツ素材が見られている間続けられる。制御可能なストリーミング表示では、注意が逸れている間のパスをたどっている間ストリーミングは終了し、そして、終了した点で再開する。
【００１０】
以下、例として添付の図面を参照して本発明について詳述する。全ての図において、同じ参照番号は同様の又は対応する特徴又は機能を示す。
【００１１】
［発明の詳細な説明］
図１は、本発明によるリエントラント（ｒｅｅｎｔｒａｎｔ）・システムの一例の流れ図を示す図である。コンテンツ・ストリームは、連続的な水平な線（パス）１１０によって示される。コンテンツ・ストリームは、放送、ポイント・ツー・ポイント・ストリーミング、固定又は取り外し可能な媒体からの読み出し、受渡しの組合せによってユーザに渡される。或る点１１１において、ユーザの注意が逸らされ、コンテンツ素材のパス１１０を逸脱し、他の点１２０へのパスをたどる。コンテンツ素材の主要な話に関連するＵＲＬ（ユニバーサル・リソース・ロケータ）は、注意が逸れた点１１１を含みうる。注意が逸れた点の他の例は、コンテンツ素材の主なセグメント間に入れられる広告でありうる。他の例では、注意が逸れた点１１１は、テレビジョン番組と同時に行われるインタラクティブなゲームといった、コンテンツ素材に関連するインタラクティブなアプリケーションでありうる。例えば、クイズ番組では、インタラクティブなゲームをしている自宅にいる視聴者／出場者には、答えを探すための時間が与えられてもよく、又は追加的なヒントの源のＵＲＬが与えられてもよい。本発明によれば、コンテンツ素材（テレビジョンゲーム）は、ユーザがインタラクティブな部分を行っているときは「フリーズ」され、ユーザのコマンドで再開するか、インタラクティブなゲームのために決められた時間制限に従って再開される。注意を逸らさせるもの（例えばインタラクティブなゲーム）は、ユーザのコマンドによって開始されてもよく、又は、コンテンツ素材と共に放送されるメタ情報に結合されるアプリケーションプログラムによって与えられてもよい。尚、ゲームがフリーズされている間、ユーザは「注意を逸らさせる」素材を見るために同じディスプレイ装置（テレビジョン）を使用してもよい。
【００１２】
本発明は、コンテンツ素材に関連するメタ情報へのアクセスに特に適しているが、注意を逸らさせるものはコンテンツ素材とは関連しなくともよく、例えば、視聴者が自分がすることを忘れていたこと、例えばインターネットを通じて誕生日カードを送信することを思い出し、また忘れてしまう前にこれを直ぐにすると決めたことでありうる。この例では、メタ情報は通常アクセスされるＵＲＬ又は買い物又はサーチの作業を容易とするスポンサー付きＵＲＬの集合を含む。望ましい実施例では、ユーザ機器は、メタ情報の現在の内容とは独立のＵＲＬ及び現在アクセスされているコンテンツ素材とは独立のＵＲＬへのアクセスを可能とするよう、このような通常アクセスされるＵＲＬを記憶するよう設定される。参照を容易とするため、本発明についてコンテンツに関連するメタ情報の実例を用いて以下説明するが、本発明は本願に記載される例に限られるものではない。
【００１３】
点１３０、１４０によって示されるように、連続する注意が逸れた後のパスがたどられうる。或る点１４０において、ユーザは元の注意が逸れた点１１１においてパス１１０に再び入る。望ましい実施例では、システムは、ユーザ又はアプリケーションが多数のリエントリ点を保存し、それにより所望であればユーザ又はアプリケーションが素材を再び見ることを可能とする。リエントリ点は、元の中断と同じ点１１１として示されているが、記憶されたリエントリ点はユーザ又はアプリケーションによって変更されてもよい。例えば、コマーシャル中にユーザの注意が逸れる場合、システムは記憶されたリエントリ点をコマーシャルの終了の点で上書きするよう設定されうる。同様に、リエントリ点は、放送の各シーンの始まりに定義されうる。シーン中にユーザの注意が逸らされる場合、システムは、連続性を与えるため、シーンの始まりへ戻るよう設定される。望ましくは、コンテンツ素材は連続性を容易とするためにかかる発生の可能性の高いリエントリ点をマークするよう設定される。同様に、コンテンツ素材が関連付けられるメタ情報を含む場合、他のリエントリ点が与えられうる。例えば、メタ情報がコンテンツ素材中に出現する文字に関連する場合、コンテンツ素材中の最初の文字出現に対応する他のリエントリ点が与えられうる。上述及び他のリエントリスキームは、当業者によれば本願から明らかとなろう。
【００１４】
本発明は、制御、アクセス、記録、及び表示の機能を与えるよう構成されるパーソナルコンピュータ（ＰＣ）といった単一の装置、又は、テレビジョンと言った受像及び表示装置と対話するよう構成されるセット・トップ・ボックス（ＳＴＢ）といったサブシステム、又は、互いに対話するよう構成又は制御されうる装置のネットワーク、又は、以下説明する機能を与える機能要素の種々の組合せのいずれかの中で具現化される。理解と例示を容易とするため、本願では、ローカルネットワークを通じてコマンドを受信し情報を転送する種々の装置を含むホーム・ネットワーク環境の実例を用いて本発明について説明する。
【００１５】
図２は、コンテンツ素材にアクセスしている間のメタ情報へのアクセスを容易とする例としてのシステム２００を示す図である。例としてのシステム２００は、例としてのホーム・ネットワーク２５０を介して相互接続される種々の装置２１０乃至２４０を含む。図２中、制御装置２９０が示されており、これは、ユーザ入力を受信し、例えば、直接、又は、装置２１０乃至２４０に設けられた受信部への赤外線（ＩＲ）リンクを介して、又は、ホーム・ネットワーク２５０に設けられるインタフェースを介して、この入力に対応するコマンドを１以上の装置２１０乃至２４０と通信するよう構成される。当業者によって明らかとなるように、制御装置２９０は、１以上の装置２１０乃至２４０の中に具現化されてもよい。
【００１６】
図２中、コントローラ２６０は別個の要素として図示されているが、１以上の装置２１０乃至２４０、２９０の中に、又は、ネットワーク上のＰＣといった他の装置、又は、独立した装置として具現化されてもよく、それが望ましい。例えば、制御装置２９０はプログラム可能な携帯型制御装置であってもよく、コントローラ２６０は装置２９０にコントローラ２６０の機能を与えるプログラムをダウンロードすることにより制御装置２９０中で具現化されてもよい。又は、記録装置２２０又は任意の他の装置は、制御装置２９０からコマンドを受け取り、ネットワーク２５０上の他の装置へコマンドを送信するために処理するよう構成されうる。以下、特定の実施例が選択されていても、コントローラ２６０によって与えられる機能を区別することを容易とするため、本発明について、コントローラ２６０が別個の装置であるという実例を用いて説明する。
【００１７】
同様に、記録装置２２０は、ＴｉＶｏのような装置といった独立の装置として示されるが、ネットワーク２５０上の、他の装置２１０、２３０、２４０のうちのいずれか、又は、ファイルサーバといった他の装置の中の記憶装置として具現化されうる。
【００１８】
本発明によれば、コントローラ２６０は、ユーザコマンド又は要求を監視し、メタ情報へのアクセスのための要求が受信されたときはいつでもコンテンツ素材の記録を開始するよう構成される。コンテンツ素材の記録は、続く同時の記録及び再生を可能とし、［発明の背景］の段落において説明したように、再生は記録された素材の時間的に推移したバージョンである、ＴｉＶｏのような記録装置２２０を介して行われることが望ましい。
【００１９】
システム２００におけるコントローラ２６０の動作は、図３のフローチャートを参照することにより最もよく理解される。理解を容易とするため、参照番号の最初の数字は、参照される対応する図面を指す。
【００２０】
ステップ３１０において、システム２００は、例えばテレビジョン装置２３０、オーディオシステム２１０、または、インターネットアクセス装置２４０を介したオンライン表現を通じて、コンテンツ素材を連続的に受け取る。このコンテンツ素材は、従来のＲＦ、衛星、又は、ケーブル接続を介したテレビジョン番組放送やラジオ番組放送等でありうる。このコンテンツ素材にはメタ情報が関連付けられ、上述のように、このメタ情報は、コンテンツ素材に埋め込まれコンテンツ素材からの他のチャネル上に同時に送信されるか、他の方法でコンテンツ素材と関連付けられる。メタ情報は、放送される素材との対話を容易とする情報に関して上述したような、例えば、実演者、製造担当者、特定のシーン、同様の番組、及び現在受信されているコンテンツ素材に関連する他のアイテム等に関連するものでありうる。メタ情報は、番組ガイド、コンテンツ素材のスポンサーに関連する広告情報等といった未来又は過去のコンテンツ素材に関連付けられるものであってもよい。
【００２１】
尚、本発明はホームネットワークシステムの実例を用いて示されているが、本発明の原理はこの特定の適用に限られるものではない。例えば、コンテンツ素材は、現在の株式市場価格といったデータの連続的なダウンロードであってもよく、又は、メタ情報は特定の上場ベンチャー企業に関連する背景情報であってもよい。
【００２２】
ステップ３１５において、コントローラ２６０は、メタ情報へのアクセスが要求されたかどうかを判定する。望ましくは、コントローラ２６０は、ユーザがメタ情報へのアクセスを要求したか、そしてそれが終了していないかに対応する状態変数を保持し、この変数はテストブロック３１５で使用される。この状態判定は、制御装置２９０から伝送されるコマンドを途中で捕らえること、又は、インターネットアクセス装置２４０といったメタ情報プロバイダの状態若しくはコンテンツ素材の受信器内のメタ情報アクセス装置からの報告された状態を監視すること等によって行われうる。
【００２３】
メタ情報がアクセスされている場合、コントローラ２６０は、ステップ３５０におけるコンテンツ素材の記録とステップ３６０におけるメタ情報へのアクセスを同時に行う。例えば、コントローラ２６０は、記録装置２２０へ「記録」コマンドを伝送し、記録の開始点をリエントリ点として記録し、インターネットアクセスコマンドをインターネットアクセス装置２４０へ伝送する。記録装置２２０がテレビジョン２３０又はオーディオシステム２１０のいずれかからのコンテンツ素材の記録を行うことが可能であれば、コントローラ２６０は記録装置２２０へ適当な源選択コマンドを伝送する。望ましい実施例では、コントローラ２６０は作動状態の装置のユーザ選択を監視し、ユーザが装置２１０、２３０を選択したときは記録装置２２０へ適当な選択コマンドを自動的に伝送し、それにより記録装置２２０を、上述の記録コマンドが受信された時に適当な入力を有するよう予め設定するよう構成される。
【００２４】
メタ情報がアクセスされているとき、コントローラ２６０はステップ３１０−３１５−（３５０−３７０、３６０）−３１０ループを介して記録及びインターネットアクセスを維持する。特定の装置２１０−２４０に依存して、この状態維持は、単に、状態の変化を記録装置２２０及びメタアクセス装置へ伝送しないことによって行われる。コントローラ２６０は、メタ情報アクセスの終了を検出すると、決定ブロック３１５の続く結果を行うために、上述のメタ情報状態変数を変化させる。
【００２５】
望ましい実施例では、記録装置２２０は、一般的には２つのポインタを装置２２０内の記録媒体に維持することによって、ステップ３７０において「時間推移」参照を維持する。記録ポインタは、コンテンツ素材が格納されるメモリ位置を同定し、再生ポインタは、記録された素材が再生され始めるべきメモリ位置を同定する。望ましい実施例では、ステップ３６０においてユーザがメタ情報にアクセスしている間、ステップ３５０においてコンテンツ素材が記録されるが、コンテンツ素材の表示が続けられるか否かはユーザ選択（図示せず）に依存する。即ち、本発明によれば、コンテンツ素材はメタ情報がアクセスされている間連続的に記録されるが、上述の従来のメタ情報アクセスシステムの場合のように、コンテンツ素材はメタ情報がアクセスされている間連続的に表示されてもよい。しかしながら、コンテンツ素材を自動的に記録することにより、例えば主なスポーツのプレー中又は何らかの予測不可能な事象といった間の悪いときにユーザの注意がメタ情報から逸れた場合のために、ユーザにコンテンツ素材を再び再生するオプションが与えられる。或いは、ユーザには、コントローラ２６０に、コンテンツ素材の「記録」を自動的に開始すると同時にコンテンツ素材の表示を自動的に「一時停止」させるオプションが与えられる。システムがコンテンツ素材の表示を自動的に一時停止する場合、再生ポインタは上述の記憶されたリエントリ時間に等しい。システムが、メタ情報がアクセスされている間に再生を続けるよう構成されている場合、ユーザには、再生ポインタを記憶されたリエントリ時間に戻すオプションが与えられる。
【００２６】
メタ情報がアクセスされていなければ、ステップ３１５において、コントローラ２６０又は記録装置２２０は、表示されるべきコンテンツ素材と受信されているコンテンツ素材との間に残る時間的な推移があるかどうかを判定する。ステップ３２５において、時間的な推移が無ければ、受信されているコンテンツ素材はステップ３３０においてユーザに直接表示される。ステップ３２５において、時間的な推移があると判定されれば、コントローラ２６０又は記録装置２２０は、ステップ３４０において記録された素材の同時再生を行い、ステップ３５０においてコンテンツ素材の記録を行う。図示しないが、ユーザは記録された素材を「早送り」で再生するオプションを有し、それにより表示されている素材と受信されている素材との間の時間的な推移を減少させる。システムは、ユーザがメタ情報へのアクセスを再び要求するまで、ループ３１０−３１５−３２５−３３０−３１０又はループ３１０−３１５−３２５−（３４０，３５０）−３７０−３１０を介してコンテンツ素材を受信及び表示及び／又は記録し続ける。
【００２７】
コンテンツ素材が制御可能なストリーミング源を介して与えられる場合、一般的には、コンテンツ素材パスへのリエントリを行うために、開始時間をリエントリ点として記憶することで十分である。例えば、源のＵＲＬ及びリエントリ点又は対応するインデックスを源のネットワークへ伝送することにより、一般的に、リエントリ点又はインデックスからのコンテンツ素材のストリーミングの再開が行われる。ストリーミング源がローカルな再生装置、例えばＤＶＤであるとき、開始時間は再生機構を適当なリエントリ点へ再配置するために使用される。尚、システムがストリーム源を自動的に一時停止させるよう構成されている場合、リエントリは、単に「再開」コマンドを与えることによって行われうる。実際に、この例では一時停止された装置はリエントリ点を実際の値として、又は、一時停止されたＶＣＲの場合は機械的な状態として記憶する。
【００２８】
上述のように、本発明はコンテンツ素材の表示に対する中断の効果を最小限とするメタ情報へのアクセスへのアクセス手段を提供する。本発明は、ＰＩＰ表現でコンテンツ素材又はメタ情報のいずれかを表示する従来の技術よりもユーザフレンドリーな代替技術を提供する。本発明はまた、ＴｉＶｏのような装置の魅力や実用性を高め、ＴｉＶｏのような機能を例えばＷｅｂＴＶセットトップボックスといったインターネットアクセス装置と統合するための実際的且つ効率的な組合せを提供する。更に、購入メタ情報をアクティブとすることはコンテンツ素材の表示に時間的な推移を与えるだけであり、中断自体を与えるものではないとわかるため、ユーザが衝動買いの決定を行って行動する可能性が高まる。
【００２９】
これらの利点は、上述の相乗効果を生じさせるために装置２１０−２６０の特徴を組み合わせる製品を与えるという明らかなオプションに加え、ビジネスモデルのためのユニークな機会を与える。例えば、販売者は、コンテンツ素材の広告に関連付けられるメタ情報を通じたアイテムの購入を容易とするために、低い費用又は費用なしで、制御装置２６０を提供しうる。市場の機会を作るため、非常に安価な携帯電話機及び非常に安価なコンピュータを提供することに成功した後、ペイ・パー・ビュープロバイダ、ショッピングネットワークスポンサー等を含む販売者は、衝動買いをありふれた都合のよいこととするよう組み合わされた制御装置２６０及び記録装置２２０を提供しうる。
【００３０】
上述のことは単に本発明の原理を示す。従って、当業者は、本願では明示的に説明又は図示しないが、本発明の原理を具現化し、請求の範囲内にある種々の配置を考え出すことが可能であることが認識されよう。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明によるリエントラント・システムを示す流れ図である。
【図２】
本発明によるコンテンツ素材に関連するメタ情報へのアクセスを容易とするシステムの一例を示すブロック図である。
【図３】
本発明によるコンテンツ素材に関連するメタ情報へのアクセスを容易とするフローチャートを示すブロック図である。

Claims (23)

1. メタ情報へのアクセスの開始に対応するコンテンツ素材に対するインデックスに対応するリエントリ点を記憶し、
   上記リエントリ点に対応する上記コンテンツ素材の続く受信を容易とするよう構成されるコントローラを含む、
   コンテンツ素材の受信と同時にメタ情報へのアクセスを容易とするシステム。
2. 上記コントローラは、メタ情報へのアクセスの開始において上記コンテンツ素材の記録を開始するよう更に構成される、請求項１記載のシステム。
3. 上記コントローラは、上記メタ情報へのアクセスの終了と同時に上記コンテンツ素材の記録物の再生を開始するよう更に構成される、請求項２記載のシステム。
4. 上記コンテンツ素材の記録を行うよう構成される記録装置を更に含む、請求項２記載のシステム。
5. 上記コントローラは上記メタ情報へのアクセスを開始するよう更に構成される、請求項１記載のシステム。
6. 上記コンテンツ素材及び上記メタ情報のうちの少なくとも１つのレンダリングを行うよう構成されるレンダリング装置を更に含む、請求項１記載のシステム。
7. 上記メタ情報にアクセスするよう構成されるインターネット・アクセス装置を更に含む、請求項１記載のシステム。
8. 上記コンテンツ素材の記録を行うよう構成される記録装置を更に含む、請求項７記載のシステム。
9. 上記コントローラはネットワークに結合され、上記ネットワークを通じて伝送されるコマンドを介して、上記メタ情報へのアクセスの要求の受信、及び、上記コンテンツ素材の記録のうちの少なくとも１つを行う、請求項１記載のシステム。
10. 上記メタ情報は上記コンテンツ素材に関連付けられる１以上のアイテムの購入を容易とする、請求項１記載のシステム。
11. 上記コントローラは、アクセス情報に対応する情報に対する続くアクセスを容易とするよう上記メタ情報に基づいてアクセス情報を記憶するよう更に構成される、請求項１記載のシステム。
12. コンテンツ素材にアクセスしている間に上記メタ情報へのアクセスの要求を受信する段階と、
    リエントリ値に対応する上記コンテンツ素材への続くアクセスを容易とするよう、上記要求に対応するリエントリ値を記憶する段階とを含む、
    メタ情報へのアクセスを容易とする方法。
13. 上記メタ情報へのアクセスの要求に応答して上記コンテンツ素材の記録を開始する段階を更に含む、請求項１２記載の方法。
14. 上記メタ情報へのアクセスの終了と同時に上記コンテンツ素材の記録物の再生を開始する段階を更に含む、請求項１３記載の方法。
15. 上記コンテンツ素材を受信する段階を更に含む、請求項１２記載の方法。
16. 上記メタ情報にアクセスする段階を更に含む、請求項１２記載の方法。
17. メタ情報がアクセスされている間にリエントリ値を記憶するよう構成された制御装置を設ける段階を含み、
    上記リエントリ値は、上記リエントリ値に対応する点においてコンテンツ素材への続くアクセスを容易とする、
    コンテンツ素材にアクセスしている間にメタ情報へのアクセスを介してアイテムの購入を容易とする方法。
18. 上記制御装置は、上記メタ情報がアクセスされているときに上記コンテンツ素材の記録を開始するよう更に構成される、請求項１７記載の方法。
19. 上記制御装置は、上記メタ情報へアクセスするためのユーザ要求を受け入れるよう更に構成され、
    上記方法は、上記ユーザ要求に基づいて上記メタ情報へアクセスする段階を更に含む、請求項１７記載の方法。
20. 上記制御装置は、上記コンテンツ素材に関連するアイテムを購入するためのユーザ要求を受け入れるよう更に構成され、
    上記方法は、上記ユーザ要求に基づいて上記アイテムの購入を行う段階を更に含む、請求項１７記載の方法。
21. 上記コンテンツ素材を記録するための記録装置を設ける段階を更に含む、請求項１７記載の方法。
22. コンテンツ素材中の１つ以上のリエントリ点の識別情報を含むエンドユーザ装置によって処理されるコンテンツ素材であって、
    上記リエントリ点は、上記コンテンツ素材をアクセスする間にユーザ要求に対応する注意が逸れた点に基づいて上記コンテンツ素材への続くアクセスを容易とするコンテンツ素材。
23. 上記コンテンツ素材は関連するメタ情報を含み、
    少なくとも１つの上記リエントリ点は上記メタ情報へのアクセスに対応する上記注意が逸れた点に基づく、請求項２２記載のコンテンツ素材。

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