JP2005520311A - 電気化学電池用の事前圧縮されたガス拡散層 - Google Patents

電気化学電池用の事前圧縮されたガス拡散層 Download PDF

Info

Publication number
JP2005520311A
JP2005520311A JP2004500350A JP2004500350A JP2005520311A JP 2005520311 A JP2005520311 A JP 2005520311A JP 2004500350 A JP2004500350 A JP 2004500350A JP 2004500350 A JP2004500350 A JP 2004500350A JP 2005520311 A JP2005520311 A JP 2005520311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mea
electrode assembly
compression
pem
membrane electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004500350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005520311A5 (ja
Inventor
エム. ラーソン,ジェイムズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2005520311A publication Critical patent/JP2005520311A/ja
Publication of JP2005520311A5 publication Critical patent/JP2005520311A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1004Fuel cells with solid electrolytes characterised by membrane-electrode assemblies [MEA]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/88Processes of manufacture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8605Porous electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/96Carbon-based electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/92Metals of platinum group
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)

Abstract

電気化学電池用のガス拡散層(GDL)を製造する方法が提供され、該方法は、平織り炭素繊維布の表面を、カーボン粒子および1種もしくはそれ以上の高度フッ素化ポリマーを含んでなる層で被覆して、被覆された平織り炭素繊維布を製造するステップと、被覆された平織り炭素繊維布を25%以上の圧縮まで圧縮するステップとを含んでなる。典型的には、本発明によるGDLを、MEAが圧縮下にある場合でもPEMを横断する短絡が増加せずに、典型的には50ミクロン以下の厚さを有する非常に薄いポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる膜電極組立体(MEA)に組み込むことができる。また、膜電極組立体(MEA)が提供され、該膜電極組立体は、平織り炭素繊維布を含んでなるガス拡散層を含んでなり、かつ50ミクロン以下の厚さを有する高分子電解質膜(PEM)を含んでなり、該膜電極組立体(MEA)は、25%の圧縮まで圧縮した場合、400ohm*cm2以上の電気面積抵抗を有する。

Description

本発明は、共同契約DE−FC02−99EE50582の下でDOEから授与された政府の助成を受けてなされたものである。政府は、本発明において一定の権利を有する。
本発明は、電気化学電池用の平織り炭素繊維布ガス拡散層(GDL)に関する。該炭素繊維布ガス拡散層を、膜電極組立体(MEA)が圧縮下にある場合でもポリマー(高分子)電解質膜(PEM)を横断する短絡が増加しない、非常に薄いPEMを含んでなるMEAに組み込むことができる。
米国特許第6,127,059号には、被覆されたガス拡散層を電気化学電池に使用することが記載されている。
簡潔に述べると、本発明は、電気化学電池用のガス拡散層(GDL)を製造する方法を提供し、該方法は、平織り炭素繊維布の表面を、炭素粒子および1種もしくはそれ以上の高度フッ素化ポリマーを含んでなる層で被覆して、被覆された平織り炭素繊維布を製造するステップと、被覆された平織り炭素繊維布を25%以上の圧縮まで圧縮するステップとを含んでなる。典型的には本発明によるGDLを、MEAが圧縮下にある場合でもPEMを横断する短絡が増加せずに、典型的には50ミクロン以下の厚さを有する、非常に薄いポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる膜電極組立体(MEA)に組み込むことができる。
別の態様では、本発明は、平織り炭素繊維布を含んでなるガス拡散層を含んでなり、および、50ミクロン以下の厚さを有するポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる、膜電極組立体(MEA)を提供し、該膜電極組立体(MEA)が、25%圧縮まで圧縮した場合、400ohm*cm2以上の電気面積抵抗を有する。
当技術分野では説明されたことがなく、かつ本発明により提供されるものは、電気化学電池に使用する平織り炭素繊維布ガス拡散層(GDL)であって、該ガス拡散層は、MEAが圧縮下にある場合でもPEMを横断する短絡が増加しない、非常に薄いポリマー電解質膜(PEM)とともに使用することができる。
本明細書では、用語の意味は次の通りである。
「X%圧縮」は、未圧縮の厚さよりX%小さい厚さに圧縮することを意味する。
「ビヒクル(vehicle)」は、分散液中の微粒子を運ぶ流体を意味し、これには、典型的には水またはアルコールが含まれる。
「高度フッ素化」は、40重量%以上の、典型的には50重量%以上の、より典型的には60重量%以上の量のフッ素を含むことを意味する。
「高度剪断力混合」は、混合される流体が、200sec-1を超える、より典型的には1,000sec-1を超える剪断速度を有する剪断力ゾーンに遭遇する、混合プロセスを意味する。これは、高速度ディスクディスパーサーまたはコールズブレード(Cowles blade)を用いて十分なrpmで混合されることにより代表される。
「超高度剪断力混合」は、混合される流体が、10,000sec-1を超える、より典型的には20,000sec-1を超える剪断速度を有する剪断力ゾーンに遭遇する、混合プロセスを意味する。これは、十分なrpmで粒子摩砕または砂摩砕することにより代表される。
「低剪断力混合」は、混合される流体が、200sec-1を超える、より典型的には100sec-1以下の、より典型的には50sec-1以下の、より典型的には10sec-1以下の剪断速度を有する剪断力ゾーンに実質的に遭遇しない、混合プロセスを意味する。これは、パドル混合、手動撹拌または高速度ディスクディスパーサーを用いた低rpm混合により代表される。
「低剪断力被覆」は、被覆される流体が、2000sec-1を超える、より典型的には1000sec-1以下の、より典型的には500sec-1以下の、より典型的には100sec-1以下の剪断速度を有する剪断力ゾーンに実質的に遭遇しない、被覆プロセスを意味する。これは、3回ロール被覆により代表される。
「炭素ブリードスルー(bleed−through)」は、導電性多孔性基板の被覆されてない面上の炭素粒子の存在を指し、この炭素粒子は、典型的には肉眼で見えるような十分な量が、被覆された面から基板を通って移動したものである。
「置換」は、化学種が、所望の生成物またはプロセスを干渉しない慣用の置換基により置換されることを意味する。例えば、この置換基としては、アルキル、アルコキシ、アリール、フェニル、ハロ(F、Cl、Br、I)、シアノ、ニトロなどを挙げることができる。
本発明の利点は、膜電極組立体(MEA)が圧縮下にある場合でもポリマー電解質膜(PEM)を横断する短絡が増加しない、非常に薄いPEMを含んでなるMEAに組み込むことができる、電気化学電池用の平織り炭素繊維布ガス拡散層(GDL)を提供することである。
簡潔に述べると、本発明は、電気化学電池用のガス拡散層(GDL)を製造する方法を提供し、該方法は、平織り炭素繊維布の表面を、炭素粒子および1種もしくはそれ以上の高度フッ素化ポリマーを含んでなる層で被覆して、被覆された平織り炭素繊維布を製造するステップと、被覆された平織り炭素繊維布を25%以上の圧縮まで圧縮するステップとを含んでなる。
燃料電池は、水素などの燃料および酸素などのオキシダントの触媒的化合により有用な電気を発生させる電気化学電池である。典型的な燃料電池は、触媒作用のある反応部位に隣接する、ガス拡散層(GDL)または拡散/集電板層(DCC)として知られている層を含む。こうした層は、導電性でなければならないが、反応物流体および生成物流体の通過を可能にすることができなければならない。典型的なガス拡散層は、触媒に隣接した表面上に炭素粒子およびフルオロポリマーの層で被覆される。触媒作用のある反応部位は、ポリマー電解質膜(PEM)の両側面上に触媒が分散した薄層である。薄いPEMを使用すると効率が増加するが、それはまた、PEM絶縁破壊の危険を増加させることにもなる。本発明は、電気化学電池用の平織り炭素繊維布ガス拡散層(GDL)に関し、該ガス拡散層を、MEAが圧縮下にある場合でもPEMを横断する短絡が増加しない、非常に薄いポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる膜電極組立体(MEA)に組み込むことができる。
GDLは、任意の好適な平織り炭素布を含んでなることができる。本発明の実施に有用な炭素布には、アブカーブ(Avcarb)TM 1071 HCB(「HCB」)およびアブカーブTM 1071CCB(「CCB」)(テキストロン(Textron)、現在のバラードマテリアルプロダクツ(Ballard Material Products))、パネックス(Panex)TM PW03炭素布(「PW03」)(ゾルテック(Zoltek))などが含まれ得る。炭素布は、被覆の前に処理してもよい。典型的な処理には、PTFEなどのフルオロポリマーで処理するなどの、疎水性を増すまたは与える処理が含まれる。他の典型的な処理では、親水性を増すまたは与えてもよい。
事前圧縮の前に、平織り炭素繊維布は、ビヒクル中にカーボン粒子および1種もしくはそれ以上の高度フッ素化ポリマーを含んでなる被覆組成物で被覆される。通常平織り炭素繊維布は、MEAの触媒層に面する片面だけに被覆される。
被覆組成物には、任意の好適な水溶性ビヒクルを使用してよい。ビヒクルは水を含んでなり、アルコールをさらに含んでなるものでもよく、より典型的には水だけまたはアルコールだけを含んでなる。最も典型的にはビヒクルは水を単独で含んでなる。
被覆組成物は、同時係属中の特許出願第10/027,608号に記載されているアミンオキシド界面活性剤を含めて、任意の好適な界面活性剤または分散剤を含んでなるものでよい。好適なアミンオキシド類は、式II:R3N→Oで表されるものに属していてもよい。ここで、各Rは、独立して1〜20個の炭素を含むアルキル基から選択され、該アルキル基は、場合によりエーテルおよびアルコール基を含み、さらに置換されていてもよい。上記引用文献で開示された、典型的なアミンオキシド界面活性剤は、
Figure 2005520311
で表されるアルキルジメチルアミン酸化物である。
式中、nは、9〜19またはより典型的には11〜15である。最も典型的にはnは、11または13である。式(I)によるアミンオキシドは、場合により置換されていてもよい。好適なアミンオキシド界面活性剤には、商品名ゲナミノックス(Genaminox)(登録商標)、アドモックス(Admox)(登録商標)、アムモニックス(Ammonyx)(登録商標)およびニノックス(Ninox)(登録商標)などの市販のものが含まれ得る。
他の好適な界面活性剤には、トリトン(Triton)TM X100などのアルコールアルコキシラート類が含まれ得る。
被覆組成物は、典型的には0.1〜15重量%の、より典型的には0.1〜10重量%の、最も典型的には1〜5重量%の界面活性剤を含んでなる。
任意の好適な炭素粒子を使用することができる。用語「炭素粒子」は、本明細書で使用されるように、典型的には1〜100nmの平均サイズを有する1次粒子、典型的には0.01〜1ミクロンの平均サイズを有する、1次粒子の1次凝集体、典型的には0.1〜10ミクロンの平均サイズを有する、1次凝集体の2次凝集体、および、典型的には10ミクロンを超える平均サイズを有する、凝集体の集塊、を指すことが理解されよう。最も典型的には、用語「炭素粒子」は、1次粒子または1次凝集体を指す。典型的には、カーボンブラック、例えば、バルカン(Vulcan)XC−72(キャボット社(Cabot Corp.)、スペシャルブラック(Special Blacks)部門、ビラリカ(Billerica)、マサチューセッツ州)、シャウィニガンブラック(Shawinigan Black)グレードC55(シェブロン・フィリップスケミカル社(Chevron Phillips Chemical Company)、LP、アセチレンブラックユニット(Acetylene Black Unit)、ベイタウン(Baytown)、テキサス州)、または、ケジェンブラック(Ketjenblack) EC300J(アクゾ・ノーベル・ケミカル社(Akzo Nobel Chemicals Inc.)、シカゴ、イリノイ州)が使用される。黒鉛粒子もまた使用してもよいが、典型的にはより大きい粒径を有する。水溶性被覆組成物は、典型的には1〜50重量%の、より典型的には1〜20重量%の、最も典型的には5〜15重量%の炭素粒子を含んでなる。典型的には水溶性被覆組成物は、より小さい粒子が使用されている、より低重量パーセント含量の炭素粒子を含んでなる。炭素粒子の最も高い重量パーセント含量は、典型的にはより大きい粒径を有する黒鉛粒子の添加により達成される。
炭素粒子は、予備的組成物を形成するために、典型的には高度剪断力混合によりビヒクル中に懸濁される。高度剪断力混合により、ビヒクルで改良された炭素粒子のウェットアウト(wetting−out)、並びに、改良された分散液および非集塊化が都合よく得られる。加えて、予備的組成物は、静置することを含む任意の好適な方法により、脱ガスまたは消泡してもよい。予備的組成物は、典型的には、脱ガスまたは消泡した後に、超高度剪断力混合によりさらに混合することができる。
増粘剤を予備的組成物に加えてもよい。ポリアクリレート、例えば、カーボポール(Carbopol)(登録商標)EZ−2(B.F.グッドリッチスペシャリィティケミカルズ(Goodrich Specialty Chemicals)、クリーブランド、オハイオ州)を含めて、任意の好適な増粘剤が使用できる。
消泡剤を予備的組成物に加えてもよい。マーズ(Mazu)(登録商標)DF 210 SX(BASF社、マウントオリーブ(Mount Olive)、ニュージャージー州)などの任意の好適な消泡剤が使用できる。
任意の好適な高度フッ素化ポリマーが使用することができる。高度フッ素化ポリマーとしては、典型的にはペルフルオロ化ポリマーがあり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ペルフルオロアルキルアクリラート、ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン/ビニリデンフルオリド三元重合体などがある。水溶性被覆組成物は、典型的には0.1〜15重量%の、より典型的には0.1〜10重量%の、最も典型的には1〜5重量%の高度フッ素化ポリマーを含んでなる。高度フッ素化ポリマーは、典型的には水性またはアルコール性分散液として、最も典型的には水性として提供されるが、粉末として提供されてもよい。
任意の好適な被覆方法を使用することができる。典型的な方法には手動およびマシン方法が含まれ、手動ブラッシング、ノッチ棒被覆、巻線ロッド(wire−wound rod)被覆、流体担持被覆、スロットフェッド(slot−fed)へら被覆、および3回ロール被覆がある。最も典型的には3回ロール被覆が使用される。有利には、基板の被覆された面から被覆されてない面までの炭素ブリードスルーなしで、被覆が実施される。被覆は、ワンパスでまたは複数パスで実施してもよい。対応するマッドクラック(mud cracking)の増加なしで被覆量を増加させるためには、複数パスでの被覆が有用であろう。
次いで、被覆された基板は、ビヒクルおよび界面活性剤を除去するのに十分な温度に加熱することができる。被覆された基板は、高度フッ素化ポリマーを焼結させるのに十分な温度に加熱することができる。
次いで、得られた被覆された平織り炭素繊維布は、任意の好適な方法により、25%以上、より典型的には28%以上、より典型的には40%以上、最も典型的には50%以上の圧縮まで圧縮される。しかし、60%以上の圧縮は、布の構造的整合性を損なうおそれがある。この圧縮ステップは、被覆平織り炭素繊維布を別の層に取り付けずに実施される。圧縮は、プラテン加圧成形およびより典型的にはカレンダー圧延を含めて、任意の好適な方法により実施することができる。
得られたガス拡散層は、通常電気化学電池、例えば水素燃料電池に使用するために、任意の好適な方法により膜電極組立体に組み込まれる。通常、ポリマー電解質膜(PEM)の片側面上またはより典型的には両側面上に、白金含有触媒の分散液が被覆される。PEMは、任意の好適なポリマー電解質材料からなるものでよい。通常PEMは、酸官能性フルオロポリマーまたはその塩からなり、例えば、ナフィオン(Nafion)(登録商標)(デュポンケミカルズ(DuPont Chemicals)、ウィルミントン(Wilmington)、デラウェア州)およびフレミオン(Flemion)TM(旭硝子、東京、日本)がある。PEMのポリマー電解質は、典型的にはテトラフルオロエチレンと1種もしくはそれ以上のフッ素化酸官能性コモノマーとの共重合体であり、典型的にはスルホナート官能基を担持している。最も典型的なポリマー電解質はナフィオンTMである。ポリマー電解質は、好ましくは1200以下の、より好ましくは1100以下の、より好ましくは1050以下の、最も好ましくは約1000の酸当量を有する。本発明によるGDLは、有利には、典型的には厚さ50ミクロン以下、より典型的には厚さ35ミクロン以下、最も典型的には厚さ25ミクロン以下の非常に薄いPEM層とともに使用することができる。通常PEMの各側面上に、熱および圧力を加えることにより、GDLを積層する。あるいは、PEMの各側面ではなく、積層する前に白金含有触媒の分散液を、各GDLに塗布してもよい。
本発明によるMEAは、有利なことに、改良された加圧下での耐電気的短絡性を示す。下記実施例の目的に対しては、面積20cm2のMEAの場合、200オーム未満の実測電気抵抗として、または、4000ohm*cm2の電気面積抵抗として、短絡が定義される。しかし、実践では、1000ohm*cm2までまたはさらに400ohm*cm2までレベルダウンした電気面積抵抗が、「非短絡」として許容できる。本発明によるMEAは、通常厚さ50ミクロン以下の薄いPEMを用いて製造することができるが、その場合でも、20%以上の、より典型的には25%以上の、より典型的には35%以上の、より典型的には40%以上の圧縮でも短絡しないだろう。より典型的には、本発明によるMEAは、厚さ35ミクロン以下の薄いPEMを用いて製造することができるが、その場合でも、20%以上の、より典型的には25%以上の、より典型的には35%以上の、より典型的には40%以上の圧縮でも短絡しないだろう。
加えて、本実施例によれば、短絡の減少特性の操作の有無にかかわらず、GDLのガーレー数を本発明に従って操作してもよいことが示される。一つの応用例では、GDL上の被覆厚さを増加させずに、ガーレー数を増加させることができる。
本発明は、水素燃料電池などの電気化学電池に使用するためのガス拡散層の製造に有用である。
本発明の目的および利点が次の実施例によりさらに例示されるが、これらの実施例において詳述される特定の材料およびその量並びに他の条件および詳細を、本発明を不当に制限するように解釈するべきではない。
特に明記しない限り、すべての試薬は、アルドリッチケミカル社(Aldrich Chemical Co.)(ミルウォーキー、ウィスコンシン州)から入手した、または市販されている。あるいは既知の方法により合成してもよい。
膜電極組立体(MEA)の製造。
MEAを次のように製造した。
GDLの製造:平織り炭素布を、下記表の各実施例に示したように、アブカーブTM 1071HCB(「HCB」)およびアブカーブTM 1071CCB(「CCB」)(テキストロン(Textron)、現在のバラードマテリアルプロダクツ(Ballard Material Products))、並びにパネックスTM PW03炭素布(「PW03」)(ゾルテック)から選択した。先ず、ダイネオン(Dyneon) TF 5235 PTFE分散液(販売された状態の60重量%PTFE、ここではDI水で希釈されている)(ダイネオン LLC、アストン(Aston)、ペンシルバニア州)の1.0重量%溶液を使用して、該布をPTFE中で浸液被覆し、空気乾燥し、次いで、下記表の各実施例に示したように、分散液で被覆した。ヒラノテクシード(Hirano Tecseed)M200LCコーターを使用して、3回ロール被覆方法により、該分散液を炭素布の上に被覆した。この3回ロール被覆方法は、普通3回ロール・ニップ供給・リバースロール・コーター(three roll nip−fed reverse roll coater)と呼ばれる。(コイル(Coyle)、D.J.、「液体フィルム被覆(Liquid Film Coating)における「ナイフおよびロール被覆(Knife and roll coating)」」第12章、シュテファンF.キスラー(Stephan F. Kistler)およびピーターM. シュバイツァー(Peter M. Schweizer)編集、チャップマン・アンド・ホール(Chapman & Hall)、大学出版局(The University Press)、ケンブリッジ、1997年、を参照されたい)。次いで、被覆された布を、380℃で10分間焼結した。この布から、MEA製造に使用するために50cm2サンプルをダイカットした。
被覆分散液を、次のように製造した。
分散液XC−72:直径22.9cmの高速度ディスク撹拌機(HSDD)で混合しながら、19.20kgのカーボンブラック・バルカンXC−72(キャボット社(Cabot Corp.)、スペシャルブラック部門、ビラリカ(Billerica)、マサチューセッツ州)を、プラスチックで裏張りした208Lドラム中の脱イオン水123.6kgに速やかに加えた。見掛け粘度の増加に伴い、HSDD rpmを徐々に増加させた。混合物が、HSDDがもはや混合物を流動させることが不可能になった点に到達したとき、および/または、隆起部が表面に確認されたとき、ゲナミノックスCST(クラリアント社(Clariant Corporation)、ファンクショナル・ケミカルズ(Functional Chemicals)、マウントホリー(Mt. Holly)、ノースカロライナ州)(水中の30重量%界面活性剤)を、HSDDにより混合物を再び流動させることができるまで1L刻みで加え、次に、ゲナミノックス CSTの残りの追加合計16.9kgを、インクリメンタルに加えた。気泡が圧潰できるように一晩静置した後、直径15.2cmの3枚ブレード・プロペラミキサを、混合物をわずかに流動させるのに十分なだけの低rpmで使用して、沈降したすべての炭素を再懸濁し、次いで、超高度剪断力混合のために、0.8〜1.9mmのSEPR型セラミック媒体50容量%の仕込量を有する13L水平媒体ミルを介して、0.95L/分およびシャフト回転1200rpmで、混合物をポンプによりくみ出した。排出された分散液には、有意ないかなる量の気泡も含まれていなかった。この分散液を、19Lプラスチック容器に保存した。
ホリバ(Horiba)LA−910粒径分析器(ホリバインスツルメント社(Horiba Instruments Inc.)、アーヴィン(Irvine)、カリフォルニア州)を使用して、得られた予備的組成物の粒度分析を行った。数ベースでは、平均粒径は0.354ミクロンであり、10%が0.548ミクロンより大きく、90%が0.183ミクロンより大きかった。0.20%だけが1.000ミクロンより大きかった。
上記分散液16.229kgに、ダイネオンTF 5235 PTFE分散液(60PTFE重量%)(ダイネオン LLC、アストン、ペンシルバニア州)813.5gを加えることにより、炭素のPTFEに対する比80/20 w/wの被覆組成物を調製した。へらを用いた簡単な低剪断力手動混合で、混合するのに十分であった。
分散液TXC−72:直径8.9cmの高速度ディスクディスパーサー(HSDD)(直径11.4cm(4.5インチ)コールズブレード(INDCO社)を備えたモデルHAS40A 4hp空気攪拌機)を用いて、1000rpmで混合しながら、13.2gのカーボポールEZ−2(B.F.グッドリッチ)を、XC−72の予備的組成物13.000kgの中にふるい分けた。
攪拌機が、分散液を増粘させて、1000rpmで混合物をもはや流動させることが不可能になるまで混合を継続しながら、601.5gのダイネオン5235 PTFEに9.25gの水酸化アンモニウムを加え、炭素分散液を含有するカーボポールEZ−2にこの混合物を加えることにより、被覆組成物を調製した。使用した水酸化アンモニウムの量が、EZ−2の酸性官能基を完全に中和するのに十分だったことに留意されたい。次いで、消泡を促進するために、0.20gのマーズ(登録商標)DF 210 SX(BASF社、マウントオリーブ、ニュージャージー州)を加えた。
分散液C55:直径7.6cmの高速度ディスクディスパーサー(HSDD)ブレード(直径7.6cm(3インチ)デザインA・コールズ・ブレード(Design A Cowles Blade)、INDCO社)を備えたモデルAS5AM 0.5hp空気攪拌機)と、直径約2.5cm(1インチ)のローターを有する空気駆動ローター−固定子(RS)攪拌機とを共に用いて混合しながら、7.6Lステンレス鋼金属ビーカー(直径23cm)中の5482gの脱イオン水に、389gのシャウィニガンブラック、グレードC55(シェブロン・フィリップスケミカル社、LP、アセチレンブラックユニット、ベイタウン、テキサス州)、並びに、687gのゲナミノックスCSTを、カーボンブラックおよび界面活性剤の全量を交互にインクリメント添加する方法を使用して、加えた。初期のHSDD rpmは約1000であり、添加の間、RS攪拌機をその速度範囲の下方端で使用した。添加の間、HSDD rpmを徐々に約1800rpmまで増加させた。添加が完了した後、RS攪拌機のrpmを最高値近くまで増加させ、両方の攪拌機を用いた混合を、これらの高剪断力の条件で2時間続けた。この時間をかけて、見掛け粘度が減少するのに伴い、HSDD rpmを約1600rpmまで減少させた。一晩静置すると大部分の気泡が壊れ、へらで撹拌すると残留していた粗い気泡が即座に壊れた。
得られた分散液の粒径分析では、粒子数ベースで、平均粒径が0.317ミクロンであり、10%が0.555ミクロンより大きく、90%が0.138ミクロンより大きく、1.4%だけが1.000ミクロンより大きかった。
上記分散液の追加のバッチを同じ方法により調製した。2つのバッチを混合した質量は11,449gであった。次いで、幅45cmのブレードを有するへらを用いて手動で混合することにより、305.3gのダイネオン5235 PTFE分散液を加えた。
分散液EC300J:この分散液は、C55の場合と同じ攪拌機を使用して調製した。7.6Lステンレス鋼金属ビーカー(直径23cm)中の5000gの脱イオン水に、352gのケジェンブラックEC300J(アクゾ・ノーベル・ケミカル社、シカゴ、イリノイ州)を加えた。すべてのEC300Jを水に加え、HSDDを100rpmでおよびRSを低rpmで始めた。次いで、見掛け粘度が、HSDDが混合物をもはや流動させることができない近傍点まで増加するため、1049gのゲナミノックスCSTを、添加の間十分な時間をかけてインクリメンタルに加えた。初期のHSDD rpmは約1000であり、添加の間、空気駆動RS攪拌機をその速度範囲の下方端で使用した。EC300Jの添加の間、HSDD rpmを1500rpmまで徐々に増加させた。添加が完了した後、HSDD rpmを約1700まで増加させ、RS攪拌機のrpmを最高値近くにまで増加させた。両方の攪拌機を用いた混合を、これらの高剪断力の条件で2時間続けた。一晩静置すると大部分の気泡が壊れ、へらで撹拌すると残留していた粗い気泡が即座に壊れた。
得られた分散液の粒径分析では、粒子数ベースで、平均粒径が0.317ミクロンであり、10%が0.555ミクロンより大きく、90%が0.138ミクロンより大きく、1.4%だけが1.000ミクロンより大きく、1.9%が1.000ミクロンより大きかった。
上記分散液の追加のバッチを同じ方法により調製した。2つのバッチを混合した質量は10,759gであった。次いで、幅45cmのブレードを有するへらを用いて手動で混合することにより、269.5gのダイネオン5235 PTFE分散液を加えた。
ELATTM GDL:市販の被覆されたGDLを事前圧縮したものを示す実施例を行った:SS ELATTM(片面被覆)およびDS ELATTM(両面被覆)(イーテック(Eーtek)、デ・ノラノースアメリカ・ディビジョン(Division of De Nora North America))。SS ELATTMは、購入状態のPEM絶縁破壊(PEM Puncture)に対して9%の臨界%圧縮(Critical % Compression)を有し、これは、下記加圧方法を使用して事前圧縮した後は、26%まで増加することが判明した。DS ELATTMは、購入状態のPEM絶縁破壊に対して20%の臨界%圧縮を有し、これは、下記加圧方法を使用して事前圧縮した後は、29%まで増加することが判明した。
GDL事前圧縮:事前圧縮は、カレンダー圧延または加圧成形により実行した。
GDLカレンダー圧延:固定された間隔の圧延カレンダーを使用して、被覆されたGDLをカレンダー圧延した。この場合、カレンダー圧延装置は、セット間隔の幅を維持するのに必要な力を供給する。カレンダー圧延ローラーは、直径25.4cmの硬化クロム表面処理されたハガネロールであった。カレンダー圧延は、下表に示した速度、温度および間隔幅で実行した。
GDL加圧成形:厚さ50ミクロンのポリイミド膜の2枚のシート間にサンプルをはさみ、カーヴァープレス(Carver Press)(フレッド・カーヴァー社(Fred Carver Co.)、ウォバッシュ(Wabash)、インディアナ州)のプラテン間にサンドイッチされたサンプルを1分間、圧力91kg/cm2、温度132℃で配置することにより、被覆されたGDLを圧縮した。加圧の終了は、テフロン(Teflon)TMを被覆したガラス・ファイバーガスケットにより制限を受け、圧縮を40%に制限された。
ポリマー電解質膜:ナフィオンTM1000(デュポン・ケミカル社(DuPont Chemical Co.))の水溶性分散液を、ポリ(塩化ビニル)を下塗りしたポリ(エチレンテレフタレート)(3M社、セントポール、ミネソタ州)支持体の上に、最終の乾燥したフィルムが厚さおよそ30.5μmであるような添着量で、ノッチ被覆することにより、ポリマー電解質膜(PEM)を調製した。キャストフィルムをまず50〜60℃の乾燥器に通し(約3〜4分の滞留時間)、次いで、空気衝突オーブン中で130℃で4分間乾燥して、溶媒の残りを除去し、ナフィオンTMフィルムをアニールした。乾燥したフィルムを、次に使用するため、支持体から剥離させた。
触媒担持PEM:米国特許第5,879,828号にて説明されているように、ナノ構造白金触媒をPEMに押しつけた。
5層膜電極組立体:被覆されたGDLと触媒担持PEMを積層して、次のようにMEAを形成した。GDLの被覆面をPEMに向い合せて、PEMを2枚のGDLの間に挟み込んだ。また、テフロンTMを被覆したガラス繊維ガスケットを各面上に配置した。各GDLが各ガスケットの窓に嵌合するように、GDLの表面積をPEMより小さくした。組立体全体を圧縮した場合、30%のGDL圧縮を可能にするように、ガスケットの高さをGDLの高さの70%にした。組立体を、カーヴァープレス(フレッド・カーヴァー社、ウォバッシュ、インディアナ州)で、10分間、圧力30kg/cm2、温度130℃で圧縮し、完成した膜電極組立体(MEA)を作成した。
絶縁破壊試験のMEA:絶縁破壊試験に使用したMEAは触媒を含んでいない。したがって、これらのMEA試験はより厳密な試験を提供したと考えられる。
物理的性質の測定
キャリパ:すべてのキャリパ測定は、TMI(テスティングマシン社(Testing Machines Inc.))から市販のゲージ、モデル49−701−01−0001を使用して行った。このゲージは、直径1.59cmの円形フートを有し、圧力55.2kPaで閉じる。
ガーレー数:ガーレー数は、ガーレー精密計器(Gurley Precision Instruments)から市販のデンソメータ、モデル4110を使用し、開口面上の開口0.90cmおよびシリンダ重量142gを使用して、決定した。この測定は、単に計器中でサンプルを型締めし、シリンダを落下させることを含むだけである。シリンダが与えられた空気cc量をサンプルを通って押し出すのにかかる時間を決定した。得られたすべての結果は、300ccの空気を通すのにかかる時間に対するものである。ASTM D726−58の方法Aを参照されたい。
坪量:平方メートルごとのg単位の坪量を、直径25.4mmまたは47mmの金属ダイを使用してサンプルをカットすることにより、決定した。そして、+/−0.1mgの精度機能を有する化学天秤を使用して質量を決定した。
Z軸電気面積抵抗:所与の圧力で圧縮および電気抵抗を同時に測定できるように、2個の電気的に絶縁されたプラテン間のサンプルを圧縮する能力があるプレスを含んでなる抵抗/圧縮試験機(Resistance/Compression Tester)を使用して、電気面積抵抗(ohm*cm2単位)を試験した。デバイスのすべての面がコンピュータ制御されていた。プレートを一緒にするのに必要な力を測定するために、ロードセルを使用した。試験の予備的部分では、所与の設定圧力(345kPa)に到達したとき、プレートが停止した。この初期データからおよび圧縮前のサンプルのキャリパから、材料の圧縮率を決定した。サンプルの圧縮量だけサンプルが圧縮され、すでに生じていた圧縮量に対して、より高い圧縮における以降のデータを補正した。この手順により、計器が、圧縮を始める前のプレート間の間隔がどれほどかを決定できるようになる。また、このことにより、電流を印加し、電圧降下を測定できる十分な電気的接触を確立した。電気回路は、この測定点の前には、導通することができない。この初期手順の後に、デバイスの最高圧力、約13,800kPaに到達するまで、底プレートが上部プレートの方へ進み続ける。こうした実験の結果には、%圧縮の関数として、オーム単位の抵抗およびpsi単位の圧力が含まれる。次いで、これらのデータをプロットし、短絡のしきい値として、200オームまで急速に低下するまたは全体的に低下する%圧縮を採取した。
PEMを介して短絡する場合の%圧縮:厚さ約30.5ミクロンのペルフルオロスルホン酸プロトン交換膜(キャストナフィオンTM1000)を介して電気的短絡を生ずるのに必要な%圧縮は、上記方法によって決定したが、絶縁状態から短絡状態にまで進行する際の抵抗変化が、標準オーム計を用いて決定することができるような差異で決定した。印加された電流/電圧降下法は、適切ではなかった。約20cm2の面積を有するMEA円形サンプルをカットし、これらの試験に使用した。所与サイズのサンプル抵抗が200オーム未満に低下したときに短絡が生じたものと定義し、この短絡が生ずる%圧縮を、短絡を回避するための圧縮限界として採用した。
燃料電池分極実験:燃料電池テクノロジー社(Fuel Cell Technologies)(アルバカーキ(Albuquerque)、ニューメキシコ州)により製造されたテストステーションを使用した。ステーションの操作は、コンピュータおよび3M社により開発されたソフトウェアにより制御した。50cm2の活性面積を有する単一セルを使用した。流れ場は、黒鉛ブロックに機械加工された、4重蛇行設計であった。テストセルおよび流れ場用黒鉛ブロックも燃料電池テクノロジー社から入手した。セルの圧縮は、ガスケットにより制御した。特に断りのない限り上記方法により事前圧縮する前のDCCの厚さを基準にして、DCCを約30%だけ圧縮するように、ガスケット厚さを選択した。
開放電圧(Open Circuit Voltage):電流が流れないようにカソードの高電流リードの接続を断った状態で、テストステーションの負荷ボックスに示された電圧を観察することにより、セルを完全にコンディショニングした後、開放電圧を決定した。OCVを決定する因子およびそのOCV値を低下させる原因となり得る因子が多くあるが、電気短絡が一つの原因である。短絡が存在する場合、短絡により生ずる抵抗加熱に起因して、短絡部まわりのPEMの劣化の為に、電圧が時間とともに低下し続ける。一旦ホールが形成されると、水素と酸素が直接混合する為に、一般にOCVおよび電圧が急激に低下することになる。これは通常クロスオーバー(cross−over)と呼ばれる。この時点で、該セルは、欠陥があり、もはや効率のよいまたは安全な電気発生には適さない。クロスオーバーの量並びにohm*cm2単位のセル面積抵抗は、実験評価の際のあらゆる時点で、セルについての標準の電気化学測定から決定することができる。時間の経過に伴うクロスオーバーの増加量により、最初からPEMに存在していたホールと短絡の結果として時間の経過に伴い発現したホールの間の識別が可能になる。同様に、時間の経過に伴って抵抗が減少することは、突起部が徐々にPEMを貫通して作用する状態に一致するだろう。
下表は、多数の実施例の結果を報告する。表IIの実施例の全てに対し、布がHCBであり、分散液がXC−72である。
Figure 2005520311
Figure 2005520311
当業者であれば、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、本発明の様々な変更形態および改変形態が明らかであろう。本発明は、上記本明細書に記載された例示的な実施形態に不当に限定されるべきではないことが理解されよう。

Claims (17)

  1. 電気化学電池用のガス拡散層を製造する方法であって、
    a)平織り炭素繊維布を提供するステップと、
    b)前記平織り炭素繊維布の表面を、炭素粒子および1種もしくはそれ以上の高度フッ素化ポリマーを含んでなる層で被覆して、被覆された平織り炭素繊維布を製造するステップと、
    c)前記被覆された平織り炭素繊維布を25%以上の圧縮まで圧縮するステップと、を含んでなり、前記圧縮するステップが、前記平織り炭素繊維布を別の層に取り付けることを含まない、方法。
  2. 前記被覆された平織り炭素繊維布を圧縮する前記ステップが、前記被覆された平織り炭素繊維布を28%以上の圧縮まで圧縮するステップを含んでなる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記被覆された平織り炭素繊維布を圧縮する前記ステップが、前記被覆された平織り炭素繊維布を40%以上の圧縮まで圧縮することを含んでなる、請求項1に記載の方法。
  4. 請求項1に記載の方法に従い製造される電気化学電池用のガス拡散層。
  5. 請求項3に記載の方法に従い製造される電気化学電池用のガス拡散層。
  6. 請求項1に記載の方法に従い製造されるガス拡散層および50ミクロン以下の厚さを有するポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる膜電極組立体(MEA)。
  7. 請求項3に記載の方法に従い製造されるガス拡散層および50ミクロン以下の厚さを有するポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる膜電極組立体(MEA)。
  8. 請求項1に記載の方法に従い製造されるガス拡散層および35ミクロン以下の厚さを有するポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる膜電極組立体(MEA)。
  9. 請求項3に記載の方法に従い製造されるガス拡散層および35ミクロン以下の厚さを有するポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる膜電極組立体(MEA)。
  10. 25%の圧縮まで圧縮した場合、400ohm*cm2以上の電気面積抵抗を有する、請求項7に記載の膜電極組立体(MEA)。
  11. 40%の圧縮まで圧縮した場合、400ohm*cm2以上の電気面積抵抗を有する、請求項7に記載の膜電極組立体(MEA)。
  12. 25%の圧縮まで圧縮した場合、400ohm*cm2以上の電気面積抵抗を有する、請求項9に記載の膜電極組立体(MEA)。
  13. 40%の圧縮まで圧縮した場合、400ohm*cm2以上の電気面積抵抗を有する、請求項9に記載の膜電極組立体(MEA)。
  14. 膜電極組立体(MEA)であって、平織り炭素繊維布を含んでなるガス拡散層を含んでなり、かつ、50ミクロン以下の厚さを有するポリマー電解質膜(PEM)を含んでなり、前記膜電極組立体(MEA)が、25%の圧縮まで圧縮した場合、400ohm*cm2以上の電気面積抵抗を有する、膜電極組立体(MEA)。
  15. 40%の圧縮まで圧縮した場合、400ohm*cm2以上の電気面積抵抗を有する、請求項14に記載の膜電極組立体(MEA)。
  16. 35ミクロン以下の厚さを有するポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる、請求項14に記載の膜電極組立体(MEA)。
  17. 35ミクロン以下の厚さを有するポリマー電解質膜(PEM)を含んでなる、請求項15に記載の膜電極組立体(MEA)。
JP2004500350A 2001-12-21 2002-10-28 電気化学電池用の事前圧縮されたガス拡散層 Pending JP2005520311A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/028,173 US20030134178A1 (en) 2001-12-21 2001-12-21 Precompressed gas diffusion layers for electrochemical cells
PCT/US2002/034526 WO2003092095A2 (en) 2001-12-21 2002-10-28 Precompressed gas diffusion layers for electrochemical cells

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005520311A true JP2005520311A (ja) 2005-07-07
JP2005520311A5 JP2005520311A5 (ja) 2006-01-05

Family

ID=21841977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004500350A Pending JP2005520311A (ja) 2001-12-21 2002-10-28 電気化学電池用の事前圧縮されたガス拡散層

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20030134178A1 (ja)
EP (1) EP1459402A2 (ja)
JP (1) JP2005520311A (ja)
KR (1) KR20040073494A (ja)
CN (1) CN1606813A (ja)
AU (1) AU2002367782A1 (ja)
CA (1) CA2468298A1 (ja)
WO (1) WO2003092095A2 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6716549B2 (en) * 2001-12-27 2004-04-06 Avista Laboratories, Inc. Fuel cell having metalized gas diffusion layer
EP1365464B1 (en) * 2002-05-17 2005-12-28 Umicore AG & Co. KG Continuous process for manufacture of gas diffusion layers for fuel cells
GB2396124A (en) * 2002-12-04 2004-06-16 Ballard Power Systems Coating of a foamed ionomer layer on substrate with particular application to fuel cells
US20080233436A1 (en) * 2003-07-28 2008-09-25 General Motors Corporation Diffusion media tailored to account for variations in operating humidity and devices incorporating the same
US20050026012A1 (en) * 2003-07-28 2005-02-03 O'hara Jeanette E. Diffusion media tailored to account for variations in operating humidity and devices incorporating the same
US7419741B2 (en) * 2003-09-29 2008-09-02 3M Innovative Properties Company Fuel cell cathode catalyst
US7608334B2 (en) * 2005-03-29 2009-10-27 3M Innovative Properties Company Oxidatively stable microlayers of gas diffusion layers
KR100717790B1 (ko) 2005-07-29 2007-05-11 삼성에스디아이 주식회사 연료 전지용 막-전극 어셈블리 및 이를 포함하는 연료 전지시스템.
US8415076B2 (en) * 2005-11-10 2013-04-09 GM Global Technology Operations LLC Gas diffusion layer preconditioning for improved performance and operational stability of PEM fuel cells
US7833645B2 (en) 2005-11-21 2010-11-16 Relion, Inc. Proton exchange membrane fuel cell and method of forming a fuel cell
US20080032174A1 (en) * 2005-11-21 2008-02-07 Relion, Inc. Proton exchange membrane fuel cells and electrodes
KR100761524B1 (ko) * 2006-02-02 2007-10-04 주식회사 협진아이엔씨 연료전지용 기체확산층의 제조 방법
KR100761523B1 (ko) * 2006-02-02 2007-10-04 주식회사 협진아이엔씨 연료전지용 기체확산층 제조를 위한 탄소 슬러리 조성물
US8026020B2 (en) 2007-05-08 2011-09-27 Relion, Inc. Proton exchange membrane fuel cell stack and fuel cell stack module
US9293778B2 (en) 2007-06-11 2016-03-22 Emergent Power Inc. Proton exchange membrane fuel cell
US8003274B2 (en) 2007-10-25 2011-08-23 Relion, Inc. Direct liquid fuel cell
EP2633579A4 (en) * 2010-10-29 2016-12-28 Audi Ag FUEL CELL ASSEMBLY SEAL ARRANGEMENT
KR101351392B1 (ko) 2011-07-13 2014-01-16 삼성에스디아이 주식회사 연료 전지용 전극, 및 이를 포함하는 막-전극 어셈블리 및 연료 전지 시스템
US9146208B2 (en) * 2011-09-29 2015-09-29 Brigham Young University Lead-free oxygen sensor
EP3011625B1 (en) 2013-06-20 2021-05-05 Gencell Ltd. Gas diffusion electrode and process for making same
CN109935845B (zh) * 2017-12-15 2021-01-05 中国科学院大连化学物理研究所 一种用于燃料电池扩散层微孔层浆液的制备方法
CN111103100B (zh) * 2018-10-26 2021-08-10 中国科学院大连化学物理研究所 一种燃料电池膜电极检漏装置及检漏方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4293396A (en) * 1979-09-27 1981-10-06 Prototech Company Thin carbon-cloth-based electrocatalytic gas diffusion electrodes, and electrochemical cells comprising the same
US5399184A (en) * 1992-05-01 1995-03-21 Chlorine Engineers Corp., Ltd. Method for fabricating gas diffusion electrode assembly for fuel cells
DE19544323A1 (de) * 1995-11-28 1997-06-05 Magnet Motor Gmbh Gasdiffusionselektrode für Polymerelektrolytmembran-Brennstoffzellen
US6232010B1 (en) * 1999-05-08 2001-05-15 Lynn Tech Power Systems, Ltd. Unitized barrier and flow control device for electrochemical reactors
US6627035B2 (en) * 2001-01-24 2003-09-30 Gas Technology Institute Gas diffusion electrode manufacture and MEA fabrication
JP2002343379A (ja) * 2001-05-21 2002-11-29 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池、燃料電池用電極、燃料電池用電極の処理方法
EP1341251A1 (de) * 2002-02-28 2003-09-03 OMG AG & Co. KG PEM-Brennstoffzellenstapel
EP1365464B1 (en) * 2002-05-17 2005-12-28 Umicore AG & Co. KG Continuous process for manufacture of gas diffusion layers for fuel cells

Also Published As

Publication number Publication date
EP1459402A2 (en) 2004-09-22
AU2002367782A8 (en) 2003-11-10
CN1606813A (zh) 2005-04-13
CA2468298A1 (en) 2003-11-06
AU2002367782A1 (en) 2003-11-10
KR20040073494A (ko) 2004-08-19
WO2003092095A2 (en) 2003-11-06
WO2003092095A3 (en) 2004-02-12
US20030134178A1 (en) 2003-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005520311A (ja) 電気化学電池用の事前圧縮されたガス拡散層
JP4824298B2 (ja) 燃料電池用ガス拡散層、電極及び膜電極接合体及びその製造方法
KR101257117B1 (ko) 내구성 연료 전지
JP4901748B2 (ja) 微孔質二重層を有するガス拡散媒体
JP5345838B2 (ja) ガス拡散層の酸化安定性ミクロ層
EP1946400A2 (en) High durability fuel cell components with cerium oxide additives
JP4773582B2 (ja) 膜電極接合体及び燃料電池
EP1624514B1 (en) Membrane electrode complex and solid polymer type fuel cell using it
TW200301582A (en) Gas diffusion backing for fuel cells
JP2002543578A (ja) 無定形フロロポリマ−の電気化学的使用
EP3579315B1 (en) Gas diffusion layer for fuel battery, membrane electrode assembly, and fuel battery
CN108780901A (zh) 气体扩散电极基材、层叠体和燃料电池
CN100377401C (zh) 催化剂层形成用墨、使用该墨的电极及膜电极接合体
WO2014105407A1 (en) Electrode and method of making the same
WO2011087846A1 (en) Membrane electrode assemblies including mixed carbon particles
US20100035125A1 (en) Layered electrode for electrochemical cells
JP7249574B2 (ja) 燃料電池用ガス拡散層、膜電極接合体、及び燃料電池
EP2036927B1 (en) Ionic polymer particle dispersion liquid and method for producing the same
JP4790239B2 (ja) 触媒層形成用インク、これを用いた電極及び膜電極接合体
JP5109502B2 (ja) 触媒層付電解質膜
US20110159404A1 (en) Polyolefin Support to Prevent Dielectric Breakdown in PEMS
Malmquist Rheological behavior of ionomer dispersions and their incorporation in catalytic inks for use in PEMFC electrodes
JP7466095B2 (ja) 燃料電池セル、燃料電池、および燃料電池セルの製造方法
JP3730242B2 (ja) 燃料電池、および燃料電池の製造方法
JP4572530B2 (ja) 燃料電池用膜・電極接合体及び燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050802

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090623

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090630

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105