JP2005519158A - シリコーン被覆組成物用の霧化防止添加物としてのSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマー - Google Patents

シリコーン被覆組成物用の霧化防止添加物としてのSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマー Download PDF

Info

Publication number
JP2005519158A
JP2005519158A JP2003573054A JP2003573054A JP2005519158A JP 2005519158 A JP2005519158 A JP 2005519158A JP 2003573054 A JP2003573054 A JP 2003573054A JP 2003573054 A JP2003573054 A JP 2003573054A JP 2005519158 A JP2005519158 A JP 2005519158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
bonded hydrogen
organopolysiloxane
hydrogen atoms
organosiloxane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003573054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4173820B2 (ja
Inventor
ラウテンシュラーガー ハンス
シュタルバウアー ラインハルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacker Chemie AG
Original Assignee
Wacker Chemie AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacker Chemie AG filed Critical Wacker Chemie AG
Publication of JP2005519158A publication Critical patent/JP2005519158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4173820B2 publication Critical patent/JP4173820B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/48Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
    • C08G77/50Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms by carbon linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/04Polysiloxanes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

一般式
(CR=CH (I)
[式中、Rは、酸素、ケイ素及びチタンのグループから選択される相互に別個のヘテロ原子の1つ以上を有することができる、基1つ当たり有利に1〜25個の炭素原子を有する三価又は四価の炭化水素基を表し、
は、水素原子又は基1つ当たり1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表し、及び
xは3又は4を表す]の少なくとも3つの脂肪族二重結合を有する化合物(1)を、
末端にSi結合水素原子を有するオルガノシロキサン(2)と、
Si結合水素原子と脂肪族二重結合との付加を促進する触媒(3)の存在で、オルガノシロキサン(2)中のSi結合水素原子対有機化合物(1)中の脂肪族二重結合の使用した割合が1.3〜10で反応させ、
かつ、場合により第2の工程で、こうして得られたSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーを、線状の末端にトリオルガノシロキシ基を有するオルガノポリシロキサン、線状の末端にヒドロキシル基を有するオルガノポリシロキサン、分枝鎖の場合によりヒドロキシル基を有するオルガノポリシロキサン、環状のオルガノポリシロキサン及びジオルガノシロキサン単位とモノオルガノシロキサン単位とからなる混合重合体とからなるグループから選択されるオルガノポリシロキサン(4)で平衡化させることにより製造可能なアルケニル基を有するシロキサンコポリマーを霧化防止添加物として使用することを特徴とする、エアロゾル形成を抑制するための架橋可能なシリコーン被覆組成物中での霧化防止添加物の使用が記載されている。

Description

本発明は、架橋可能なシリコーン被覆組成物中のエアロゾル形成を抑制するための霧化防止添加物(Antimisting Additiven)の使用に関する。
シリコーン被覆工業における動向は生産性の向上のための機械速度の向上である。シリコーン被覆を基材上に高速で、例えば300m/minを上回る速度で塗布する場合に、シリコーン被覆系の微細な霧状飛沫が形成されることがある。このエアロゾルはシリコーン塗布装置において生じる。この飛沫形成は、被覆速度をさらに向上させる際の重大な問題である。
この飛沫形成は、シリコーン被覆系にいわゆる霧化防止添加物を添加することにより抑制できる。
EP-A 716 115(Dow Corning Corp.)には、霧化防止添加物が記載されていて、この添加物は有機ケイ素化合物、オキシアルキレン基を有する化合物及び触媒の反応により得られる。このオキシアルキレン基を有する反応生成物を、架橋可能なシリコーン被覆系に添加することにより、高速被覆プロセスにおけるエアロゾル形成は抑制される。
WO 01/98418(Dow Corning Corp.)は、液状のシリコーン霧化防止組成物を開示しており、この組成物は、
(a) 少なくとも3つのSi−H−基(SiH)を有するオルガノヒドロゲンポリシロキサンを、
(b) 少なくとも2つのアルケニル基(C=C)を有する化合物と、
(c) 白金触媒の存在で、及び場合により
(d) 阻害剤の存在で
SiH/C=C ≧4.6の割合で反応させることにより得られる。ゲル化を生じさせないために、オルガノヒドロゲンポリシロキサン(SiH)の極端に大きな過剰量が必要である。この過剰量は、架橋可能なシリコーン被覆組成物のベース系の剥離特性(Release-Eigenschaften)に影響を及ぼす。さらに、ゲル化の抑制のために阻害剤を添加しなければならない。
US-A 6,265,497(Wacker-Chemie GmbH)には、Si結合水素原子を有するシロキサンコポリマーが、アルケニル基を有するシロキサンコポリマーの製造の際の中間体として記載されていて、このシロキサンコポリマーは分枝していてかつオルガノポリシロキサンブロックと炭化水素架橋を介して結合している。
高速被覆プロセスにおいてエアロゾル形成を抑制し、シリコーン被覆組成物と良好に混合可能であり、かつシリコーン被覆組成物に不利な影響を及ぼさないシリコーン被覆組成物用の霧化防止添加物を提供するという課題が生じた。前記の課題は本発明により解決される。
本発明の対象は、エアロゾル形成を抑制するための架橋可能なシリコーン被覆組成物中での霧化防止添加物の使用において、一般式
(CR=CH (I)
[式中、Rは、酸素、ケイ素及びチタンのグループから選択される相互に別個のヘテロ原子の1つ以上を有することができる、基1つ当たり有利に1〜25個の炭素原子を有する三価又は四価の炭化水素基を表し、
は、水素原子又は基1つ当たり1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、及び
xは3又は4を表す]の少なくとも3つの脂肪族二重結合を有する化合物(1)を、
末端にSi結合水素原子を有するオルガノシロキサン(2)と、
Si結合水素原子と脂肪族二重結合との付加を促進する触媒(3)の存在で、オルガノシロキサン(2)中のSi結合水素原子対有機化合物(1)中の脂肪族二重結合の使用した割合が1.3〜10で反応させ、
かつ、場合により第2の工程で、こうして得られたSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーを、線状の末端にトリオルガノシロキシ基を有するオルガノポリシロキサン、線状の末端にヒドロキシル基を有するオルガノポリシロキサン、分枝鎖の場合によりヒドロキシル基を有するオルガノポリシロキサン、環状のオルガノポリシロキサン及びジオルガノシロキサン単位とモノオルガノシロキサン単位とからなる混合重合体とからなるグループから選択されるオルガノポリシロキサン(4)で平衡化させることにより製造可能なSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーを霧化防止添加物として使用することを特徴とする。
このSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマー及びその製造は、冒頭で引用したUS-A 6,265,497に記載されていて、このUS-A 6,265,497(参照により組み込む)は、従って本願明細書の開示内容に属する。
本発明による霧化防止添加物である、アルケニル基を有するシロキサンコポリマーは、高速被覆プロセスにおいて架橋可能なシリコーン被覆組成物のエアロゾル形成を抑制するだけではなく、特に、冒頭に引用したEP-A 716 115によるポリグリコール基を有する霧化防止添加物とは反対に、任意の量比でこの架橋可能なシリコーン被覆組成物と均質に混合可能であるという利点を有する。
さらに、本発明による霧化防止添加物は阻害作用を示さず、かつこの添加物は貯蔵安定性である。本発明による霧化防止添加物は、予め、架橋可能なシリコーン被覆組成物の架橋剤成分(B)と混合することができるという利点を有する。従って、本発明による霧化防止添加物は簡単に取り扱うことができ、かつ架橋可能なシリコーン被覆組成物のベースシステムの剥離特性に不利な影響を及ぼさない。
本発明による、Si結合水素原子を有するシロキサンコポリマーは、好ましくは25℃で2〜500000Pa・s、有利に25℃で10〜100000Pa・s、特に有利に25℃で20〜10000Pa・sの粘度を有する。
極めて粘性のシロキサンコポリマーの場合の有利な実施は、不活性有機溶剤、有利に150℃を下回る沸点を有する炭化水素、例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−オクタン、i−オクタン及びベンジン留分中で、有利に20〜60質量%のシロキサン含有量の濃度での、本発明による、Si結合水素原子を有するシロキサンコポリマーの製造であり、その際、より高い濃度又はより低い濃度が本発明の範囲内に含まれる。
本発明による方法の場合に、1種類の化合物(1)又は異なる種類の化合物(1)を使用することができる。
化合物(1)として、Rが、基1つ当たり1〜25個の炭素原子を有する三価の炭化水素基を表し、xが3の値を表すような化合物を有利に使用できる。
本発明による方法において使用されたオルガノシロキサン(2)は、有利に分子1つ当たり2つのSi結合水素原子を含有する。
1種類のオルガノシロキサン(2)又は異なる種類のオルガノシロキサン(2)を使用することができる。
オルガノシロキサン(2)として、有利に一般式
HRSiO(SiRO)SiRH (II)
[式中、Rは有利に同じ又は異なる、場合によりハロゲン化された、基1つ当たり1〜6個の炭素原子を有する炭化水素基を表し、かつ
nは0又は整数、特に有利に50〜2000の整数を表し、その際、0〜2000の間の全ての整数が明確に言及されたものとして見なすことができる]が使用される。
基Rの例は、アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ−プロピル基、1−n−ブチル基、2−n−ブチル基、イソ−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソ−ペンチル基、ネオ−ペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オクチル基及びイソ−オクチル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例えばn−ドデシル基、及びオクタデシル基、例えばn−オクタデシル基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基及びメチルシクロヘキシル基;アリール基、例えばフェニル基、ナフチル基、アントリル基及びフェナントリル基;アルカリール基、例えばo−、m−、p−トリル基、キシリル基及びエチルフェニル基;及びアラルキル基、例えばベンジル基、α−及びβ−フェニルエチル基である。
置換された基Rの例は、ハロゲンアルキル基、例えば3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基、2,2,2,2′,2′,2′−ヘキサフルオロ−イソプロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基及びハロゲンアリール基、例えばo−、m−及びp−クロロフェニル基である。
アルキル基Rの例は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ−プロピル基、1−n−ブチル基、2−n−ブチル基、イソ−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソ−ペンチル基、ネオ−ペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基である。Rは水素原子が有利である。
本発明によるアルケニル基を有するシロキサンコポリマーを製造することができる化合物(1)の例は次のものである:
1,2,4−トリビニルシクロヘキサン、
1,3,5−トリビニルシクロヘキサン、
3,5−ジメチル−4−ビニル−1,6−ヘプタジエン、
1,2,3,4−テトラビニルシクロブタン、
メチルトリビニルシラン、
テトラビニルシラン、
1,1,2,2−テトラアリルオキシエタン、
その際、1,2,4−トリビニルシクロヘキサンが有利である。
従って、基Rの例は有利に次の式の基である
Figure 2005519158
Figure 2005519158
その際、次の式の基
Figure 2005519158
が有利である。
オルガノシロキサン(2)は、本発明による方法の場合に、オルガノシロキサン(2)中のSi結合水素原子対化合物(1)の脂肪族二重結合の割合は、1.3〜10、好ましくは1.3〜5.0、有利に1.5〜4.0、特に有利に1.6〜3.0であるような量で使用される。
オルガノシロキサン(2)が過剰量で使用されるため、従って、第1の方法工程では有利に化合物(1)中の全ての脂肪族二重結合が反応し、かつSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーが得られる。
第1の方法工程である、化合物(1)、例えば1,2,4−トリビニルシクロヘキサンと、オルガノシラン(2)、例えば1,3−ジヒドロゲン−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンとの、過剰量の触媒(3)の存在での反応は、次の反応式(1)により表すことができる:
Figure 2005519158
得られたシロキサンコポリマー混合物は、この場合に、有利に50%を上回る個々の化合物T及びT及びより高度の分枝したポリマーの割合を含有する。
化学量論的割合H−Si/C=Cに応じて、このシロキサンコポリマー混合物はオルガノシロキサン(2)の変更される量を含有し、このオルガノシロキサン(2)は低分子量の場合に真空中で除去できる、そうでないと活性水素を有する成分として製品混合物中に残留する。
Si結合水素原子と脂肪族二重結合との付加を促進する触媒として、本発明の場合でも、今までにSi結合水素原子と脂肪族二重結合との付加を促進するために使用することができた同じ触媒を使用することができる。この触媒は、有利に白金金属のグループからなる金属又は白金金属のグループからなる化合物又は錯体である。このような触媒の例は、微細に分散した金属の白金(この白金は担体、例えば二酸化ケイ素、酸化アルミニウム又は活性炭上に存在することができる)、白金の化合物又は錯体、例えばハロゲン化白金、例えばPtCl、HPtCl・6HO、NaPtCl・4HO、白金−オレフィン−錯体、白金−アルコール−錯体、白金−アルコラート−錯体、白金−エーテル−錯体、白金−アルデヒド−錯体、白金−ケトン−錯体(HPtCl・6HOとシクロヘキサノンとからの反応生成物を含める)、白金−ビニルシロキサン錯体、例えば白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチル−ジシロキサン錯体(検出可能な無機結合ハロゲンを含有するか又は含有しない)、ビス−(ガンマ−ピコリン)−二塩化白金、トリメチレンジピリジン二塩化白金、ジシクロペンタジエン二塩化白金、ジメチルスルホキシドエチレン二塩化白金(II)、シクロオクタジエン−二塩化白金、ノルボルナジエン−二塩化白金、ガンマ−ピコリン−二塩化白金、シクロペンタジエン−二塩化白金、並びに四塩化白金とオレフィン及び第1級アミン又は第2級アミン又は第1級及び第2級アミンとの反応生成物、例えば1−オクテン中に溶解した四塩化白金とsec−ブチルアミン又はアンモニウム−白金錯体とからの反応生成物である。
この触媒(3)は、第1の方法工程で、それぞれ単体の白金として計算してかつ化合物(1)及びオルガノシロキサン(2)の全質量に対して、有利に0.5〜100質量ppm(百万質量部当たりの質量部)の量で、有利に2〜10質量ppmの量で使用される。
本発明による方法は、有利に周囲の大気圧で、つまりほぼ1020hPa(絶対)で実施されるが、より高い圧力又はより低い圧力で実施することもできる。さらに、本発明による方法は、好ましくは20℃〜150℃、有利に20℃〜120℃、特に有利に20℃〜100℃の温度で実施される。
少なくとも3つの脂肪族二重結合を有する化合物(1)、例えば1,2,4−トリビニルシクロヘキサンは、高温で重合する傾向があるため、本発明による方法の場合に、有利にラジカル阻害剤、例えば4−メトキシフェノール、2,6−ビス(tert−ブチル)−4−メチルフェノール、フェノチアジン、ヒドロキノン又はピロカテキンを一緒に使用することもできる。このラジカル阻害剤は、この場合に好ましくは、化合物(1)及びオルガノシロキサン(2)の全質量に対して、10〜500質量ppmの量で使用される。
本発明による方法の場合には、好ましくは不活性の有機溶剤を一緒に使用することができる。場合により一緒に使用されるこの不活性の有機溶剤は、反応後に蒸留により除去することができるか又は反応混合物中に残留することもできる。
有機溶剤の他に、不活性のシリコーンオイルを本発明による方法の場合に一緒に使用することができるか、又はこの有機溶剤を分枝した本発明によるシロキサンコポリマーの製造の後にシリコーンオイルと交換することができる。取り扱いを改善するために、有機溶剤は分枝した本発明によるシロキサンコポリマーの製造の後に、反応性シリコーンオイルを反応混合物に添加し、その後にこの溶剤を蒸留により除去することによって、反応性シリコーンオイルと交換することができる。25℃で100mm/sまでの粘度を有しかつSi結合水素を有するシリコーンオイルを、反応成分として使用するのが好ましい。
この得られたSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーは、次の方法工程においてオルガノポリシロキサン(4)と平衡化することができる。
オルガノポリシロキサン(4)として、有利に式
SiO(SiRO)SiR
[式中、Rは前記した意味を表し、かつrは0又は好ましくは1〜1500、有利に10〜300の値の整数を表す]の有利に線状の末端にトリオルガノシロキシ基を有するオルガノポリシロキサン、式
HO(SiRO)
[式中、Rは前記した意味を表し、かつsは好ましくは1〜1500、有利に10〜300の値の整数を表す]の線状の末端にヒドロキシル基を有するオルガノポリシロキサン、式
SiO1/2、RSiO及びRSiO3/2
[式中、Rは前記した意味を表す]の単位からなる分枝した、場合によりヒドロキシル基を有するオルガノポリシロキサン、式
(RSiO)
[式中、Rは前記した意味を表し、かつtは3〜12の整数を表す]の環式オルガノポリシロキサン及び式
SiO及びRSiO3/2
[式中、Rは前記した意味を表す]の単位からなる混合共重合体から選択されるものである。
有利なオルガノポリシロキサン(4)は、有利に式RSiO(SiRO)SiR、HO(SiRO)H及び(RSiO)のオルガノポリシロキサンであり、この場合、式RSiO(SiRO)SiRのオルガノポリシロキサンが特に有利である。
場合により実施される平衡化の際に使用されるオルガノポリシロキサン(4)とSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーとの量比は、単に、場合により実施される平衡化の際に生じたシロキサンコポリマー中のSi結合水素原子の所望な割合により及び所望な平均鎖長により決定される。
場合により実施される平衡化の際に、平衡化を促進する塩基性又は酸性の触媒を使用するのが好ましい。このような触媒の例は、有利にアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化カルシウム、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド及びテトラメチルアンモニウムヒドロキシドである。アルカリ金属水酸化物が有利である。アルカリ金属水酸化物は、それぞれ使用したSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーと使用したオルガノポリシロキサン(4)との全質量に対して、有利に50〜10000質量ppm(百万当たりの部)、特に500〜2000質量ppmの量で使用するのが好ましい。
酸性の触媒の例は、硫酸、リン酸、トリフルオロメタン酸、窒化塩化リン、及び反応条件下で固体の酸性の触媒、例えば酸活性の酸性白土、酸性のゼオライト、スルホン化された炭及びスルホン化されたスチレン−ジビニルベンゼン−混合共重合体である。窒化塩化リンが有利である。窒化塩化リンは、それぞれ使用した有機ケイ素化合物の全質量に対して、5〜1000質量ppm(百万当たりの部)、特に50〜200質量ppmの量で使用するのが好ましい。
場合により実施されるこの平衡化を、100℃〜150℃で、周囲の大気圧、つまりほぼ1020hPa(絶対)で実施するのが好ましい。所望の場合には、しかしながらより高い圧力又はより低い圧力を適用することもできる。この平衡化は、それぞれ使用したSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーと使用したオルガノポリシロキサン(4)との全質量に対して、5〜20質量%で、水と混合できない溶剤、例えばトルエン中で実施するのが好ましい。この平衡化の際に得られた混合物の後処理の前に、触媒を無効にすることができる。
この本発明による方法は、バッチ式で、半連続式で又は完全に連続式で実施することができる。
霧化防止添加物として、他の平衡化工程なしで製造されかつ特に高い分枝度を有するアルケニル基を有するシロキサンコポリマーを使用するのが有利である。有利な添加物は、記載された特に有利な化学量論的領域内で作業する場合に得られる。
本発明による霧化防止添加物は、アエロゾル形成の抑制のために架橋可能なシリコーン被覆組成物に添加される。
本発明による霧化防止添加物である、アルケニル基を有するシロキサンコポリマーは、架橋可能なシリコーン被覆組成物中に、架橋可能なシリコーン被覆組成物の全質量に対して好ましくは0.5〜10質量%、有利に1〜5質量%の量で使用される。
架橋可能なシリコーン被覆組成物として、有利に、
(A) 脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を有する有機ケイ素化合物、
(B) Si結合水素原子を有する有機ケイ素化合物、
(C) Si結合水素と脂肪族多重結合との付加を促進する触媒
及び場合により
(D) 阻害剤
を有するような組成物が使用される。
本発明の対象は、さらに、
(X) 本発明による霧化防止添加物、
(A) 脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を有する有機ケイ素化合物、
(B) Si結合水素原子を有する有機ケイ素化合物、
(C) Si結合水素と脂肪族多重結合との付加を促進する触媒
及び場合により
(D) 阻害剤
を有する、アエロゾル形成が抑制された架橋可能なシリコーン被覆組成物である。
架橋可能なシリコーン被覆組成物の場合に、有利に1種類の本発明による霧化防止添加物(X)又は数種類の本発明による霧化防止添加物(X)を使用することができる。
脂肪族炭素−炭素−多重結合を有する基を有するオルガノポリシロキサン(A)として、有利に、次の一般式の単位からなる線状又は分枝状のオルガノポリシロキサンが使用される
Figure 2005519158
[式中、Rは、一価の、場合により置換された、脂肪族炭素−炭素−多重結合を有していない、基1つ当たり1〜18個の炭素原子を有する炭化水素基を表し、
は、末端に脂肪族炭素−炭素−多重結合を有する、基1つ当たり2〜8個の炭素原子を有する一価の炭化水素基を表し、
zは0、1、2又は3であり、
yは0、1又は2であり、
及びz+yの合計は0、1、2又は3であるが、
但し、平均して少なくとも1.5個の基R、有利に平均して少なくとも2個の基Rを有する]。
有機ケイ素化合物(A)として、一般式
3−gSiO(SiR O)(SiRO)SiR 3−g (IV)
[式中、R及びRは、前記の意味を有し、
gは0、1又は2であり、
vは0又は1〜1500の整数であり、
wは0又は1〜200の整数であるが、
但し、平均して少なくとも1.5個の基R、有利に平均して少なくとも2個の基Rが含まれている]のオルガノポリシロキサンである。
本発明の範囲内で、式(IV)はv単位の−(SiR O)−とw単位の−(SiRO)−とが任意にオルガノポリシロキサン分子中に分布していることができると解釈される。
有機ケイ素化合物(A)として、同様に、US 6,034,225(参照により組み込まれる)、特に第1欄第43行〜第2欄第13行、及びUS 6,258,913(参照により組み込まれる)、特に第1欄第62行〜第2欄第35行に記載されているのと同様の、末端にアルケニル基、有利にSi−結合ビニル基を有する分枝したポリマーを使用することができる。有機ケイ素化合物(A)として、US 6,274,692(参照により組み込まれる)、特に第2欄第3行〜第27行に記載されているような、かつ両方の末端にそれぞれ脂肪族不飽和炭化水素基、例えばSi結合ビニル基を有するのではなく、脂肪族飽和炭化水素基、例えばSi結合メチル基を有する線状のオルガノポリシロキサンを使用することができる。有機ケイ素化合物(A)として、US-A 5,241,034(参照により組み込まれる)、特に第16欄第23行〜第17欄第35行、DE-A 195 22 144(参照により組み込まれる)、特に第2頁第44行〜第67行、DE-A 196 29 053(参照により組み込まれる)、特に第2頁第51行〜第3頁第29行、US-A 5,760,145(参照により組み込まれる)、特に第2欄第46行〜第4欄第23行及びUS-A 6,265,497(参照により組み込まれる)、特に第2欄第3行〜第47行に記載されているような化合物も使用できる。
このオルガノポリシロキサン(A)は有利に25℃で100〜10000mPa・sの平均粘度を有する。
炭化水素基Rの例は、アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ−プロピル基、1−n−ブチル基、2−n−ブチル基、イソ−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソ−ペンチル基、ネオ−ペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オクチル基及びイソ−オクチル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例えばn−ドデシル基、及びオクタデシル基、例えばn−オクタデシル基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基及びメチルシクロヘキシル基;アリール基、例えばフェニル基、ナフチル基、アントリル基及びフェナントリル基;アルカリール基、例えばo−、m−、p−トリル基、キシリル基及びエチルフェニル基;及びアラルキル基、例えばベンジル基、α−及びβ−フェニルエチル基である。
基Rの例は、アルケニル基、例えばビニル基、5−ヘキセニル基、アリル基、3−ブテニル基及び4−ペンテニル基;及びアルキニル基、例えばエチニル基、プロパルギル基及び1−プロピン基である。
Si結合水素原子を有する有機ケイ素化合物(B)として、一般式
Figure 2005519158
[式中、Rは前記の意味を表し、
eは0、1、2又は3、
fは0、1又は2
及びe+fの合計は0、1、2又は3であるが、
但し、平均して少なくとも2個のSi結合水素原子が存在する]の単位からなる、有利に線状、環状又は分枝状のオルガノポリシロキサンが使用される。
有機ケイ素化合物(B)は、少なくとも3個のSi結合水素原子を有するのが有利である。
有機ケイ素化合物(B)として、一般式
3−hSiO(SiR O)(SiRHO)SiR 3−h (VI)
[その際、Rは前記の意味を表し、
hは0、1又は2、
oは0又は1〜1500の整数、及び
pは0又は1〜200の整数であり、
但し、平均して少なくとも2個のSi結合水素原子が存在する]のオルガノポリシロキサンが有利に使用される。
本発明の範囲内で、式IVはo単位の−(SiR O)−とp単位の−(SiRHO)−とが任意にオルガノポリシロキサン分子中に分布していることができると解釈される。
このようなオルガノポリシロキサンの例は、特に、ジメチルヒドロゲンシロキサン単位、メチルヒドロゲンシロキサン単位、ジメチルシロキサン単位及びトリメチルシロキサン単位からなる混合重合体、トリメチルシロキサン単位、ジメチルヒドロゲンシロキサン単位及びメチルヒドロゲンシロキサン単位からなる混合重合体、トリメチルシロキサン単位、ジメチルシロキサン単位及びメチルヒドロゲンシロキサン単位からなる混合重合体、メチルヒドロゲンシロキサン単位及びトリメチルシロキサン単位からなる混合重合体、メチルヒドロゲンシロキサン単位、ジフェニルシロキサン単位及びトリメチルシロキサン単位からなる混合重合体、メチルヒドロゲンシロキサン単位、ジメチルヒドロゲンシロキサン単位及びジフェニルシロキサン単位からなる混合重合体、メチルヒドロゲンシロキサン単位、フェニルメチルシロキサン単位、トリメチルシロキサン単位及び/又はジメチルヒドロゲンシロキサン単位からなる混合重合体、メチルヒドロゲンシロキサン単位、ジメチルシロキサン単位、ジフェニルシロキサン単位、トリメチルシロキサン単位及び/又はジメチルヒドロゲンシロキサン単位からなる混合重合体並びにジメチルヒドロゲンシロキサン単位、トリメチルシロキサン単位、フェニルヒドロゲンシロキサン単位、ジメチルシロキサン単位及び/又はフェニルメチルシロキサン単位からなる混合重合体である。
有機ケイ素化合物(B)として、US-A 5,691,435(参照により組み込まれる)、特に第3欄、第45行〜第4欄第29行に記載されているような化合物も使用できる。
このオルガノポリシロキサン(B)は有利に25℃で10〜1000mPa・sの平均粘度を有する。
有機ケイ素化合物(B)は、有機ケイ素化合物(A)中の脂肪族炭素−炭素−多重結合を有するSi結合基1Mol当たり、好ましくは0.5〜3.5、有利に1.0〜3.0グラム原子の量で使用される。
Si結合水素原子と脂肪族多重結合との付加を促進する触媒として、架橋可能なシリコーン被覆組成物の場合でも、今までにSi結合水素原子と脂肪族多重結合との付加を促進するために使用することができた同じ触媒を使用することができる。成分(C)として、有利に上記の触媒(3)が使用される。
この触媒(C)は、それぞれ単体の白金金属として計算してかつ有機ケイ素化合物(A)及び(B)の全質量に対して、好ましくは10〜1000質量ppm(百万質量部当たりの質量部)、有利に50〜200質量ppmの量で使用される。
この架橋可能なシリコーン被覆組成物は、Si結合水素と脂肪族多重結合との付加を室温で遅延する薬剤、いわゆる阻害剤(D)を含有することができる。
阻害剤(D)として、架橋可能なシリコーン被覆組成物の場合でも、今までに同じ目的で使用することができた全ての阻害剤を使用することができる。
阻害剤(D)の例は、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、ベンゾトリアゾール、ジアルキルホルムアミド、アルキルチオ尿素、メチルエチルケトキシム、1012mbar(絶対)で少なくとも25℃の沸点及び少なくとも1つの脂肪族三重結合を有する有機又は有機ケイ素化合物、例えば1−エチニルシクロヘキサン−1−オール、2−メチル−3−ブチン−2−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール及び3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、3,7−ジメチル−オクト−1−イン−6−エン−3−オール、マレイン酸ジアリル及び酢酸ビニルからの混合物、マレイン酸モノエステル、式
HC≡C−C(CH)(OH)−CH−CH−CH=C(CH(これはBASF社の商品名"Dehydrolinalool"で市販されている)の化合物の用な阻害剤である。
阻害剤(D)を一緒に使用する場合に、この阻害剤は好ましくは、有機ケイ素化合物(A)及び(B)の全質量に対して、好ましくは0.01〜10質量%、有利に0.01〜3質量%の量で使用される。
架橋可能なシリコーン被覆組成物の場合に一緒に使用することができる他の成分の例は、分離力を調節する薬剤、有機溶剤、定着剤及び顔料である。
本発明による組成物によって製造される粘着物質を接着させない被覆の分離力を調節する薬剤の例は、式
SiO1/2及びSiO
の単位からなるシリコーン樹脂、いわゆるMQ−樹脂であり、その際、Rは水素原子、炭化水素基R、例えばメチル基、アルケニル基R、例えばビニル基であり、R及びRは上記の意味を表し、式R SiO1/2の単位は同じ又は異なることができる。式R SiO1/2の単位対式SiOの単位の割合は、有利に0.6〜2である。このシリコーン樹脂は、有利に有機ケイ素化合物(A)及び(B)の全質量に対して5〜80質量%の量で使用される。
有機溶剤の例は、ベンジン、例えば沸点範囲70℃〜180℃のアルカン混合物、n−ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、1〜6個の炭素原子を有するハロゲン化アルカン、塩化メチレン、トリクロロエチレン及びペルクロロエチレン、エーテル、例えばジ−n−ブチル−エーテル、エステル、例えば酢酸エチル、及びケトン、例えばメチルエチルケトン及びシクロヘキサノンである。
有機溶剤を一緒に使用する場合に、この有機溶剤は好ましくは、有機ケイ素化合物(A)及び(B)の全質量に対して、好ましくは10〜90質量%、有利に10〜70質量%の量で使用される。
成分(X)、(A)、(B)、(C)及び場合により(D)を混合する場合の順序は重要ではないが、実際に成分(C)つまり触媒を他の成分の混合物に最後に添加するのが有利である。
本発明による組成物の架橋は、有利に70℃〜180℃で行う。加熱による架橋についてのエネルギー源としては、好ましくは炉、例えば循環乾燥庫、加熱通路、加熱されたローラ、加熱されたプレート又は赤外線領域の熱放射が使用される。
本発明による組成物は、加熱に代わって、紫外線の照射によるか又はUV線及びIR線の放射により架橋させることもできる。紫外線として、通常では253.7nmの波長を有する紫外線が使用される。200〜400nmの波長を有する紫外線を放射する多数のランプ及び253.7nmの波長を有する紫外線を放射する多数のランプが市販されている。
本発明の対象は、さらに本発明による組成物の架橋により製造された成形品である。
この成形品は、好ましくは被覆、有利に粘着物質を接着させない被覆である。
本発明の対象は、さらに、本発明による被覆可能な組成物を被覆すべき表面上に塗布しかつ引き続きこの組成物を架橋させることによる、被覆の製造方法である。
本発明による架橋可能な組成物は、有利に粘着物質を接着させない被覆の製造のために、例えば剥離紙の製造のために使用される。粘着物質を接着させない被覆は、本発明による架橋可能な組成物を、粘着物質を接着させなくすべき表面上に塗布し、引き続きこの組成物を架橋させることにより製造される。
本発明による組成物を被覆すべき表面上に、有利に粘着物質を接着させなくすべき表面上に塗布することは、液状の物質から被覆を製造するために任意の適当なかつ多くの公知の方法で行うことができ、例えば浸漬塗布、刷毛塗り、流延塗布、吹付塗布、ローラ塗布、印刷、例えばオフセットグラビア被覆装置を用いた印刷、ナイフ又はブレード塗布又はエアブラシにより行うことができる。
被覆すべき表面上の層厚は、有利に0.3〜6μm、特に有利に0.5〜2.0μmである。
被覆すべき表面、有利に粘着物質を接着させなくする表面は、本発明の範囲内で、室温でかつ1012mbar(絶対)で任意の固体の物質の表面である。この種の表面の例は、紙、木材、コルク及びプラスチックシート、例えばポリエチレンシート又はポリプロピレンシート、天然又は合成の繊維からなる織物又は不織布、セラミック対象物、ガラス(ガラス繊維を含める)、金属、ポリエチレンで被覆された紙、厚紙(アスベストからなるようなものを含める)の表面である。前記のポリエチレンは、それぞれ高圧ポリエチレン、中圧ポリエチレン又は低圧ポリエチレンであることができる。紙は、低品質の紙、例えば吸収性の紙(粗製の、つまり薬品及び/又は高分子の天然物質で前処理されていない、60〜150g/mの重量を有するクラフト紙、サイズされていない紙、低叩解度の紙、木材含有の紙、艶出ししていない又はカレンダ処理されていない紙、紙の製造時に乾燥平坦シリンダを使用することによりさらにコストのかかる手段なしで片面が平坦にされた、いわゆる「片面マシン仕上げ紙」といわれる紙、未被覆紙又は紙くずから製造された紙、つまり古紙であることができる。本発明により処理すべき紙は、しかしながらもちろん高品質の紙、例えば低吸収性の紙、サイズ紙、高叩解度の紙、木材不含の紙、カレンダ処理された又は艶出しされた紙、硫酸紙、パーチメント仕上げ紙又は予備被覆紙であることができる。この紙は高品質であっても低品質であってもよい。
本発明による組成物は、例えば剥離紙、マスク紙及び合紙(流延シート又は装飾シート又は発泡材料(ポリウレタンからなる発泡材料を含める)の製造合紙を含める)の製造のために使用するのが適している。本発明による組成物は、さらに例えば自己接着性テープ又は自己接着性シートの背面側に又は自己接着性のラベルの文字が書かれた側を仕上げ加工するための剥離紙、マスク紙及び合紙、保護シート及び保護布の製造のために適している。この本発明による組成物は、紙、ボール箱、金属シート及び繊維からなる包装材料、例えば粘着性の製品、例えばプラスチック、粘着性の食品、例えばケーキ、ハチミツ、キャンディ及び肉;ビチューメン、アスファルト、加脂材料、生ゴムの貯蔵及び/又は輸送のために規定されている厚紙、プラスチック、木材又は鉄の仕上げ加工のために適している。本発明による組成物の適用のための他の例は、いわゆる「トランスファー法」の際に接着層の添加のための支持体の仕上げ加工である。
本発明の霧化防止添加物を含有する架橋可能なシリコーン被覆組成物は、特に好ましくは300〜2000m/min、有利に400〜1500m/minの被覆速度を有する高速被覆プロセスにおける使用のために適しており、この場合に本発明による組成物は高速で被覆すべき表面に塗布される。
この本発明による組成物は、オフライン法並びにインライン法による、剥離紙と結合した自己接着材料の製造のために適している。
オフライン法の場合には、このシリコーン組成物は紙上に塗布されかつ架橋され、その後の工程で、通常ではこの剥離紙をローラ上に巻き取った後及びローラの貯蔵の後に、例えばラベル表面紙上に存在する接着剤フィルムを被覆すべき紙に塗布しかつこの複合材料を次いで一緒にプレスする。インライン法の場合には、このシリコーン組成物は紙上に塗布されかつ架橋され、このシリコーン被覆を接着剤で被覆し、次いでラベル表面紙が接着剤上に設置されかつこの複合材料は最終的に一緒にプレスされる。オフライン法の場合には、この巻き取り速度は、シリコーン被覆が非粘着性になるために必要な時間に依存する。インライン法の場合には、このプロセス速度は、シリコーン被覆がマイグレーションしなくなるために必要な時間に依存する。このオフライン法及びインライン法は、本発明による組成物を用いて300〜2000m/min、有利に400〜1500m/minの速度で運転することができる。
アルケニル基含有のシロキサンコポリマーの製造:
実施例1:
25℃で、次の成分を均質に混合した:Si結合水素(活性水素)0.054質量%を有するα,ω−ジヒドロゲンシロキサン1259.3g、25℃で粘度9.8mm/sのトリメチルシリル末端のポリジメチルシロキサン1280.9g及びトリビニルシクロヘキサン(SiH/C=C = 1.7)21.6g。
次いで、25℃で1000mPa・sの粘度のα,ω−ジビニルジメチルポリシロキサン中の白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン−錯体の1質量%(単体の白金に対して)の溶液0.25gを添加した(いわゆるKarstedt触媒の溶液、この製造はUS 3,775,452に記載されている)。1時間の間にこの混合温度は約8K上昇した。その後で、なお1時間100℃で後撹拌した。SiH−官能基を有する分枝したシロキサンポリマーの、25℃で230mm/sの粘度の同じ量のトリメチルシリル末端のポリジメチルシロキサン中の透明な溶液が得られた。この溶液はビニル官能性ポリシロキサンと無制限に混合可能であった。
実施例2:
25℃で、次の成分を均質に混合した:活性水素0.0106%を有するα,ω−ジヒドロゲンシロキサン799.2g、25℃で粘度9.8mm/sのトリメチルシリル末端のポリジメチルシロキサン801.9g及びトリビニルシクロヘキサン(SiH/C=C = 1.7)2.7g。
次いで、実施例1に記載された、白金含有量1.0%のKarstedt触媒溶液0.3gを添加した。この混合物を1時間撹拌し、その際に混合温度はほとんど上昇しなかった。その後で、なお1時間40℃で後撹拌した。SiH−官能基を有する分枝したシロキサンポリマーの、25℃で約10000mm/sの粘度の同じ量のトリメチルシリル末端のポリジメチルシロキサン中の透明な溶液が得られた。
実施例3:
25℃で、次の成分を均質に混合した:活性水素0.0106%を有するα,ω−ジヒドロゲンシロキサン799.2g、トルエン802g及びトリビニルシクロヘキサン(SiH/C=C = 1.7)2.7g。
次いで、実施例1に記載された、白金含有量1.0%のKarstedt触媒溶液0.3gを添加した。この混合物を1時間撹拌し、その際に混合温度はほとんど上昇しなかった。その後で、なお1時間40℃で後撹拌した。次いで、トルエンを減圧下で除去し、同じ量の1−ドデセンと交換した。SiH−官能基を有する分枝したシロキサンポリマーの、25℃で2700mm/sの粘度の同じ量の1−ドデセン中の透明な溶液が得られた。この溶液はビニル官能性ポリシロキサンと無制限に混合可能であった。
2. このアルケニル基を有するシロキサンコポリマーの霧化防止添加物としての使用:
実施例4:
高速の塗布速度でかつ所定の被覆調製物で、このエアロゾル形成は、既に500m/minを明らかに下回る機械速度で生じた。
本発明による分枝したシロキサンコポリマーのエアロゾル形成の抑制のための適用は、架橋可能なシリコーン被覆系中での添加物としてこのような被覆プロセス中での使用のために行われる。
標準調製物として、ビニルジメチルシロキシ末端基を有する分枝したポリシロキサン(粘度420mPa・s(25℃)及びヨウ素価8.0を有しかつUS 6,034,225の実施例3に従って製造した)100質量部、24:1のモル比でのヒドロゲンメチルシロキサン単位とトリメチルシロキサン単位とからの線状のポリシロキサン3.6質量部、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチル−ジシロキサン−錯体の1質量%(単体の白金に対して)の、25℃で粘度1000mPa・sのα,ω−ジビニルジメチルポリシロキサン中の溶液1.04質量部及び1−エチニルシクロヘキサノール0.3質量部を使用した。
表1に記載した製造例による本発明による添加物を、標準調製物に表1に記載された量に従って添加した。比較として、本発明による添加物なしの標準調製物を使用した。この混合物を紙の被覆のために使用した。
基材として、商品名Glassine Larice Tipo 325の62g/mのAhlstrom社の紙を使用した。この被覆をDixon社の型番号1060の、5本ローラ塗工装置を備えたパイロット被覆装置で150m/minで行った。この場合に塗布ローラは紙速度の95%で走行した。この被覆装置は乾燥炉中で140℃で3mで硬化した。
このエアロゾル形成はDusttrak Aerosol Monitor Model 8520で測定した。この試料の取り出しはシリコーン塗布ローラとローラ間隙との間で、シリコーン塗布ローラに対して12cmの間隔で行った。さらに、エアロゾル形成を視覚的に評価し、1〜3の評点で採点した。
1 目に見えるエアロゾル形成はない
2 若干の目に見えるエアロゾル形成
3 著しいエアロゾル形成
被覆試験の間に、最大で表示されたエアロゾル値を記録した。この被覆速度は、蛍光X線分析を用いて適当な標準に対する対照で測定し、4g/mであった。
さらに、本発明による霧化防止添加物の被覆系の硬化に関する影響をマイグレーション試験により測定した。このマイグレーションは、その程度に応じて、評点1〜6で評価し、その際、評点1はマイグレーションなし(完全に硬化)、評点3は軽度なマイグレーション、評点6は著しいマイグレーション(不完全な硬化)を表す。このマイグレーション試験はWacker-Chemie GmbH社のパンフレットDEHESIVE(R) Silicones試験法に記載されている。
この結果は表1中にまとめられている。
表1:
Figure 2005519158
この比較試験は、本発明による分枝した、Si結合水素原子を有するシロキサンコポリマーの、霧化防止添加物としての添加が、高速被覆プロセスにおいて架橋可能なシリコーン被覆系のエアロゾル形成を明らかに抑制することを示した。

Claims (13)

  1. 一般式
    (CR=CH (I)
    [式中、Rは、酸素、ケイ素及びチタンのグループから選択される相互に別個のヘテロ原子の1つ以上を有することができる、基1つ当たり有利に1〜25個の炭素原子を有する三価又は四価の炭化水素基を表し、
    は、水素原子又は基1つ当たり1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表し、及び
    xは3又は4を表す]の少なくとも3つの脂肪族二重結合を有する化合物(1)を、
    末端にSi結合水素原子を有するオルガノシロキサン(2)と、
    Si結合水素原子と脂肪族二重結合との付加を促進する触媒(3)の存在で、オルガノシロキサン(2)中のSi結合水素原子対有機化合物(1)中の脂肪族二重結合の使用した割合が1.3〜10で反応させ、
    かつ、場合により第2の工程で、こうして得られたSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーを、線状の末端にトリオルガノシロキシ基を有するオルガノポリシロキサン、線状の末端にヒドロキシル基を有するオルガノポリシロキサン、分枝鎖の、ヒドロキシル基を有していてもよいオルガノポリシロキサン、環状のオルガノポリシロキサン及びジオルガノシロキサン単位とモノオルガノシロキサン単位とからなる混合重合体とからなるグループから選択されるオルガノポリシロキサン(4)で平衡化させることにより製造可能なSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマーを霧化防止添加物として使用することを特徴とする、エアロゾル形成を抑制するための架橋可能なシリコーン被覆組成物中での霧化防止添加物の使用。
  2. オルガノシロキサン(2)として一般式
    HRSiO(SiRO)SiRH (II)
    [式中、Rは同じ又は異なり、ハロゲン化されていてもよい、基1つ当たり1〜6個の炭素原子を有する炭化水素基を表し、かつ
    nは0又は整数を表す]オルガノシロキサンを使用することを特徴とする、請求項1記載の使用。
  3. nは50〜2000の整数を表すことを特徴とする、請求項2記載の使用。
  4. 有機化合物(1)として、Rが基1つ当たり1〜25個の炭素原子を有する三価の炭化水素基を表し、xは3の値を表す有機化合物を使用することを特徴とする、請求項1、2又は3記載の使用。
  5. 有機化合物(1)として、1,2,4−トリビニルシクロヘキサンを使用することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の使用。
  6. オルガノシロキサン(2)中のSi結合水素対有機化合物(1)中の脂肪族二重結合との使用した割合は1.6〜3.0であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の使用。
  7. 架橋可能なシリコーン被覆組成物として、
    (A) 脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を有する有機ケイ素化合物、
    (B) Si結合水素原子を有する有機ケイ素化合物、
    (C) Si結合水素と脂肪族多重結合との付加を促進する触媒
    及び場合により
    (D) 阻害剤
    を有する組成物を使用することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の使用。
  8. (X) 請求項1から6までのいずれか1項記載の霧化防止添加物、
    (A) 脂肪族炭素−炭素多重結合を有する基を有する有機ケイ素化合物、
    (B) Si結合水素原子を有する有機ケイ素化合物、
    (C) Si結合水素と脂肪族多重結合との付加を促進する触媒
    及び場合により
    (D) 阻害剤
    を含有する、アエロゾル形成が抑制された架橋可能なシリコーン被覆組成物。
  9. 請求項8記載の組成物を架橋させることにより製造された成形品。
  10. 成形品が被覆であることを特徴とする、請求項9記載の成形品。
  11. 成形品が粘着物質を接着させない被覆であることを特徴とする、請求項9記載の成形品。
  12. 請求項8記載の架橋可能な組成物を、被覆すべき表面上に塗布し、引き続きこの組成物を架橋させることによる被覆の製造方法。
  13. 請求項8記載の架橋可能な組成物を、粘着物質が接着されないようにする表面上に塗布し、引き続きこの組成物を架橋させることによる、粘着物質が接着しない被覆の製造方法。
JP2003573054A 2002-03-07 2003-02-20 シリコーン被覆組成物用の霧化防止添加物としてのSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマー Expired - Fee Related JP4173820B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10210014A DE10210014A1 (de) 2002-03-07 2002-03-07 Si-gebundene Wasserstoffatome aufweisende Siloxancopolymere als Antimisting Additive für Siliconbeschichtungszusammensetzungen
PCT/EP2003/001761 WO2003074591A1 (de) 2002-03-07 2003-02-20 Si-gebundene wasserstoffatome aufweisende siloxancopolymere als antimisting additive für siliconbeschichtungszusammensetzungen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005519158A true JP2005519158A (ja) 2005-06-30
JP4173820B2 JP4173820B2 (ja) 2008-10-29

Family

ID=27771079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003573054A Expired - Fee Related JP4173820B2 (ja) 2002-03-07 2003-02-20 シリコーン被覆組成物用の霧化防止添加物としてのSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマー

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7153913B2 (ja)
EP (1) EP1481018B1 (ja)
JP (1) JP4173820B2 (ja)
CN (1) CN1286886C (ja)
DE (2) DE10210014A1 (ja)
WO (1) WO2003074591A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006511646A (ja) * 2002-12-20 2006-04-06 ダウ・コーニング・コーポレイション 有機水素シリコン化合物から得られる分岐ポリマー
JP2006511645A (ja) * 2002-12-20 2006-04-06 ダウ・コーニング・コーポレイション 有機水素シリコン化合物由来の分岐ポリマー
JP2006290919A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコーンミスト抑制剤及びそれを含むコーティング組成物

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2894589B1 (fr) * 2005-12-09 2008-03-21 Rhodia Recherches & Tech Procede de lutte contre l'apparition de brouillard lors de l'enduction de supports flexibles avec une composition silicone liquide reticulable, dans un dispositif a cylindres
FR2894590B1 (fr) * 2005-12-09 2008-03-14 Rhodia Recherches & Tech Procede de lutte contre l'apparition de brouillard lors de l'enduction de supports flexibles avec une composition silicone liquide reticulable, dans un dispositif a cylindres
CN101191019B (zh) * 2006-11-29 2011-05-04 烟台大学 加成型交联硫化聚二硅氧烷弹性体
US20080276836A1 (en) * 2007-05-09 2008-11-13 Momentive Performance Materials Inc. Composition containing anti-misting component of reduced molecular weight and viscosity
US20080281055A1 (en) * 2007-05-09 2008-11-13 Momentive Performance Materials Inc. Branched polysiloxane of reduced molecular weight and viscosity
DE102009003275A1 (de) 2009-05-20 2010-11-25 Evonik Goldschmidt Gmbh Verzweigte Polydimethylsiloxan-Polyoxyalkylen Copolymere, ein Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Anti-Vernebelungsadditiv in UV-härtenden Silikonen
US9986743B2 (en) 2016-03-18 2018-06-05 Wacker Chemie Ag Baking paper coated with a silicone-containing emulsion
FR3052784A1 (fr) * 2016-06-21 2017-12-22 Bluestar Silicones France Procede de lutte contre l'apparition de brouillard dans un dispositif a cylindres lors de l'enduction de supports flexibles avec une composition silicone liquide reticulable
WO2019040265A1 (en) * 2017-08-24 2019-02-28 Dow Silicone Corporation INJECTION MOLDABLE SILICONE COMPOSITION
CN112280047A (zh) * 2019-07-24 2021-01-29 中科广化(重庆)新材料研究院有限公司 一种防雾添加剂及其制备方法和应用
US11390775B2 (en) 2019-12-02 2022-07-19 Dow Silicones Corporation Composition for preparing a release coating

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4123423A1 (de) * 1991-07-15 1993-01-21 Wacker Chemie Gmbh Alkenylgruppen aufweisende siloxancopolymere, deren herstellung und verwendung
US5625023A (en) 1994-12-09 1997-04-29 Dow Corning Corporation Aerosol suppressant compositions for silicone coatings
DE19522144A1 (de) 1995-06-19 1997-01-02 Wacker Chemie Gmbh Alkenylgruppen aufweisende Siloxancopolymere
DE19548474A1 (de) * 1995-12-22 1997-06-26 Wacker Chemie Gmbh Aliphatisch ungesättigte Reste aufweisende Organopolysiloxane, deren Herstellung und deren Verwendung in vernetzbaren Massen
US5691435A (en) * 1996-01-25 1997-11-25 Wacker-Chemie Gmbh Crosslinkable compositions
DE19627022A1 (de) * 1996-07-04 1998-01-08 Wacker Chemie Gmbh Aliphatisch ungesättigte Kohlenwasserstoffreste aufweisende Organopolysiloxane, deren Herstellung und Verwendung
DE19629053A1 (de) 1996-07-17 1998-01-22 Wacker Chemie Gmbh Aliphatisch ungesättigte Kohlenwasserstoffgruppen aufweisende Organosiliciumverbindungen
US5990588A (en) * 1996-12-13 1999-11-23 General Electric Company Induction motor driven seal-less pump
DE19755151A1 (de) * 1997-12-11 1999-06-24 Wacker Chemie Gmbh Vernetzbare Zusammensetzungen
DE19856115A1 (de) * 1998-12-04 2000-06-21 Wacker Chemie Gmbh Alkenylgruppen aufweisende Siloxancopolymere
US6586535B1 (en) * 2000-06-22 2003-07-01 Dow Corning Corporation Coatings containing silicone mist suppressant compositions
US6489407B1 (en) * 2000-06-22 2002-12-03 Dow Corning Corporation Silicone coatings containing silicone mist suppressant compositions
DE50201143D1 (de) 2001-07-19 2004-11-04 Wacker Chemie Gmbh Verzweigte Organosiloxan(co)polymere und deren Verwendung als Antimisting Additive für Siliconbeschichtungszusammensetzungen
DE10161334A1 (de) * 2001-12-13 2003-07-17 Wacker Chemie Gmbh Alkenylgruppen aufweisende Siloxancopolymere als Antimisting Additive für Siliconbeschichtungszusammensetzungen

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006511646A (ja) * 2002-12-20 2006-04-06 ダウ・コーニング・コーポレイション 有機水素シリコン化合物から得られる分岐ポリマー
JP2006511645A (ja) * 2002-12-20 2006-04-06 ダウ・コーニング・コーポレイション 有機水素シリコン化合物由来の分岐ポリマー
JP4925026B2 (ja) * 2002-12-20 2012-04-25 ダウ・コーニング・コーポレイション 有機水素シリコン化合物由来の分岐ポリマーの調製方法
JP4925027B2 (ja) * 2002-12-20 2012-04-25 ダウ・コーニング・コーポレイション 有機水素シリコン化合物から得られる分岐ポリマーの調製方法
JP2006290919A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Shin Etsu Chem Co Ltd シリコーンミスト抑制剤及びそれを含むコーティング組成物
JP4493023B2 (ja) * 2005-04-05 2010-06-30 信越化学工業株式会社 シリコーンミスト抑制剤及びそれを含むコーティング組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CN1639230A (zh) 2005-07-13
EP1481018B1 (de) 2006-11-29
US20050101679A1 (en) 2005-05-12
US7153913B2 (en) 2006-12-26
DE10210014A1 (de) 2003-09-25
DE50305839D1 (de) 2007-01-11
JP4173820B2 (ja) 2008-10-29
WO2003074591A1 (de) 2003-09-12
EP1481018A1 (de) 2004-12-01
CN1286886C (zh) 2006-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2983610B2 (ja) 硬化性有機ケイ素組成物及びその使用方法
US5691435A (en) Crosslinkable compositions
JP4002172B2 (ja) シリコーン塗料組成物のための曇り防止添加剤としてのアルケニル基を有するシロキサンコポリマー
JP2693387B2 (ja) ポリマー有機ケイ素化合物の組成物及び粘着性物質剥離被覆
US6093782A (en) Crosslinkable compositions
US20060058486A1 (en) Alkenyl-functional organopolysiloxanes
JP4173820B2 (ja) シリコーン被覆組成物用の霧化防止添加物としてのSi結合水素原子を有するシロキサンコポリマー
US6258913B1 (en) Polymeric organosilicon compounds, their production and use
US5760145A (en) Crosslinkable compositions comprising organopolysiloxanes containing aliphatically unsaturated hydrocarbon radicals
JP2006083392A (ja) アルケニル基を有するオルガノポリシロキサン
KR101037999B1 (ko) 가교결합 가능한 실리콘 코팅 조성물
US20080227930A1 (en) Cross-Linkable Compositions Containing Allylorganopolysiloxanes
US7238755B2 (en) Branched siloxane polymers comprising alkenyl groups and used as antimisting additives for silicone coating compositions
US20070208132A1 (en) Crosslinkable Silicone Compositions
US7135513B2 (en) Branched organosilicon compounds as antimisting additives for silicone coating compositions
US5386007A (en) Siloxane copolymers containing alkenyl groups, their preparation and their use
US6274692B1 (en) Cross-linkable compounds, optionally containing MQ silicon resins
JPH05148452A (ja) 硬化シリコーンコーテイングの形成方法
US5861457A (en) Organopolysiloxane resin solutions, processes for their preparation, and their use in coating compositions
CA2041262C (en) Crosslinkable compositions and their use in the production of coatings which repel sticky substances
JP4065852B2 (ja) 架橋可能なシリコーン被覆組成物中の霧化防止添加物としての、アルケニル基を有するシロキサンコポリマーの使用
US11236232B2 (en) Crosslinkable compositions
JP3821856B6 (ja) ポリマー有機珪素化合物、その製法及びその使用

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071109

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080201

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080716

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees