JP2005518385A - 新規なベンゾチアジン及びベンゾチアジアジン化合物、それらの製造方法、並びにそれらを含む医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)〔式中、R1は、アリール又はヘテロアリールを表し;R2は、水素、ハロゲン又はヒドロキシを表し;Xは、酸素又は硫黄を表し;Yは、酸素、硫黄又はNR(ここで、Rは、水素又はアルキルを表す)を表し;Aは、CR45又はNR4を表し;R3は、水素、アルキル又はシクロアルキルを表し;R4は、水素又はアルキルを表すか、或いはAは、窒素を表し、隣接する−CHR3−と共に、環(a)(ここで、mは、1、2又は3を表し、R3は、水素又はハロゲンを表す)を形成する〕で示される化合物;それらの異性体及びそれらの付加塩に関する。前記化合物は、AMPA調節薬として、医薬として有用である。

Description

本発明は、新規なベンゾチアジン及びベンゾチアジアジン化合物、それらの製造方法、並びにそれらを含む医薬組成物に関する。
興奮性アミノ酸、更に具体的にはグルタメートは、現在、神経可塑性の生理学的過程、並びに学習及び記憶の根底的メカニズムにおいて非常に重要な役割を演じると認識されている。病態生理学的研究によって、グルタミン酸作動性神経伝達における欠陥が、アルツハイマー病の発現に密接に関連することが明らかに示されている(Neuroscience and Biobehavioral reviews, 1992, 16, 13-24; Progress in Neurobiology, 1992, 39, 517-545)。
その上、近年の数多くの研究によって、興奮性アミノ酸レセプターサブタイプの存在及びそれらの機能的相互作用が実証されている(Molecular Neuropharmacology, 1992, 2, 15-31)。
それらのレセプターのうち、AMPA(「α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イソキサゾール−プロピオン酸」)レセプターは、生理学的な神経興奮性の現象、特に記憶の過程に含まれる現象で最も関与するレセプターであると思われる。例えば学習は、記憶認識過程(mnemocognitive processes)に不可欠な大脳領域の1つ、海馬におけるAMPAのレセプターへの結合増加に関連することが示された。同様に、アニラセタムのような向知性薬が、神経細胞のAMPAレセプターを正に調節することが、極めて最近になって記載されている(Journal of Neurochemistry, 1992, 58, 1199-1204)。
文献において、ベンズアミド構造の化合物が同様の作用機序を有し、記憶の機能を改善すると記載されている(Synapse, 1993, 15, 326-329)。特に化合物BA74は、それらの新規な薬理学的物質のうちで最も活性がある。
最後に、特許明細書EP692484は、AMPAフラックス(flux)の促進作用を有するベンゾチアジアジン化合物を記載し、特許出願WO99/42456は、とりわけ、AMPAレセプターの調節薬として多数のベンゾチアジアジン化合物を記載する。
本発明の主題を形成するベンゾチアジン及びベンゾチアジアジン化合物は、新規であることに加えて、意外にも先行技術文献に記載された類似構造の化合物よりも明らかに優れた、AMPAフラックス(flux)に関する薬理学的活性を示す。それらは、年齢、不安又は抑うつ症候群、進行性神経変性疾患、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン舞踏病、統合失調症、急性神経変性疾患の後遺症、虚血の後遺症及びてんかんの後遺症に関連する記憶認知障害の治療又は予防においてAMPA調節薬として有用である。
本発明は、より具体的には、
式(I):
Figure 2005518385
〔式中、
1は、アリール又はヘテロアリール基を表し、
2は、水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシ基を表し、
Xは、酸素原子又は硫黄原子を表し、
Yは、酸素原子、硫黄原子又はNR基(ここで、Rは、水素原子又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基を表す)を表し、
Aは、CR45基又はNR4基を表し、
3は、水素原子、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基又は(C3〜C7)シクロアルキル基を表し、
4は、水素原子又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基を表すか、或いは
Aは、窒素原子を表し、隣接する−CHR3−基と一緒になって、下記式:
Figure 2005518385
(式中、mは、1、2又は3を表す)で示される環を形成し、
5は、水素原子又はハロゲン原子を表す〕で示される化合物、
それらの異性体、及び薬学的に許容されうる酸又は塩基とのそれらの付加塩
(ここで、
「アリール基」は、芳香族単環式基又は二環式基(環の少なくとも1個が芳香性である)を意味し、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシ、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ(1個以上の直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基で場合により置換されている)、アミノスルホニル(1個以上の直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基で場合により置換されている)、(C1〜C6)アルキルスルホニルアミノ又はフェニル(ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルキル、ヒドロキシ、又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシの1個以上の同一又は異なる基で場合により置換されている)の1個以上の同一又は異なる基で場合により置換されていることが理解され、
「ヘテロアリール基」は、芳香族単環式基又は二環式基(環の少なくとも1個が芳香性である)を意味し、窒素、酸素及び硫黄から選択される1、2又は3個の同一又は異なるヘテロ原子を含有し、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシ、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ(1個以上の直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基で場合により置換されている)、アミノスルホニル(1個以上の直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基で場合により置換されている)又は(C1〜C6)アルキルスルホニルアミノの1個以上の同一又は異なる基で場合により置換されていることが理解される)に関する。
薬学的に許容されうる酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ショウノウ酸などを挙げることができるが、これらに限定するものではない。
薬学的に許容されうる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、tert-ブチルアミンなどが挙げられるが、これらに限定するものではない。
好ましいアリール基は、フェニル基である。
好ましいR2基は、水素原子である。
Aは、好ましくは、NR4基を表すか又は窒素原子を表し、隣接する−CHR3−基と一緒になって、下記式:
Figure 2005518385
(式中、mは、好ましくは1という数である)で示される環を形成する。
Yは、好ましくは、酸素原子又は硫黄原子を表す。
本発明は、また、式(I)の化合物の調製方法に関する。
Aが、NR4基を表すか、又はAが、窒素原子を表し、隣接するCHR3基と一緒になって、下記式:
Figure 2005518385
(式中、mは、1、2又は3を表す)で示される環を形成する、式(I)の化合物の調製方法は、出発原料として式(II):
Figure 2005518385
(式中、
R′1は、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表し、
R′2は、水素原子、ハロゲン原子、又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表す)で示される化合物を使用して、
それを
(a)テトラヒドロフラン又はアセトニトリル媒体中、塩基の存在下で式(III):
Cl−CH2−(CH2m−CH2−COCl (III)
(式中、mは、式(I)で定義されたとおりである)で示される酸塩化物と反応させて、式(IV):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2及びmは、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
次にそれを塩基性媒体中で環化して、式(V):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2及びmは、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
それをアルコール又はジメチルホルミアミド媒体中、水素化ホウ素ナトリウムの存在下で還元して、式(VI):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2及びmは、上記で定義されたとおりである)で示される化合物得て、
それを三臭化ホウ素と作用させて、式(VII):
Figure 2005518385
(式中、mは、上記で定義されたとおりであり、そしてR2は、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得るか、或いは
(b)式(VIII):
Figure 2005518385
(式中、R3は、式(I)で定義されたとおりである)で示されるアミジンの存在下で環化して、式(IX):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2及びR3は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
それを
金属水素化物によって還元して、式(X):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2及びR3は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得るか、若しくは
アルキル化剤:R′4X(ここで、R′4は、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルキル基を表し、そしてXは、ハロゲン原子を表す)の存在下、強塩基の作用によってアルキル化し、次に還元して、式(XI):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2、R3及びR′4は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得る、のいずれかを行うか、又は
式(XII):
Figure 2005518385
(式中、R3は、式(I)で定義されたとおりである)で示されるアルデヒドの存在下で環化して、上記式(X)の化合物を得て、
式(X)又は(XI)の化合物の基R′1及び基R′2が、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表す場合、それらをヒドロキシ基に変換して、式(XIII):
Figure 2005518385
(式中、R2、R3及びR4は、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得る、のいずれかを行い、
式(VII)又は(XIII)の化合物を、
式(XIVa):
Figure 2005518385
(式中、R1、Xは、式(I)で定義されたとおりであり、そしてY′は、酸素原子、硫黄原子又はNR′基(ここでR′は、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基を表す)を表す)で示される化合物と反応させるか、又は
式(XIVb):
1−N=C=X (XIVb)
(式中、R1及びXは、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物と反応させて、式(I)の化合物の特別な例である式(I/a1)又は式(I/a2):
Figure 2005518385
(式中、X、Y、R1、R2、R3及びR4は、式(I)で定義されたとおりである)
Figure 2005518385
(式中、X、Y、R1、R2及びmは、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
式(I/a1)又は式(I/a2)の化合物を、必要であれば、従来の精製技術に従って精製し、場合により、従来の分離技術に従って異性体に分離し、所望であれば、薬学的に許容されうる酸又は塩基とのその付加塩に変換することを特徴とする。
Aが、CR45基を表す式(I)の化合物の調製方法は、出発原料として式(XV):
Figure 2005518385
(式中、
R′1は、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表し、
R′2は、水素原子、ハロゲン原子又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表す)で示される化合物を使用して、
それを、ジメチルホルムアミド媒体中、ミネラルベースの存在下でクロロアセトンと作用させて、式(XVI):
Figure 2005518385
(式中、R′1及びR′2は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
それを、塩基性媒体中で転位反応に付して、式(XVII):
Figure 2005518385
(式中、R′1及びR′2は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
それを、ベンゼン媒体中、過剰のエチレングリコール及び触媒量のp−トルエンスルホン酸の存在下で加熱還流によって脱アセチル化して、式(XVIII):
Figure 2005518385
(式中、R′1及びR′2は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
それを、酸性媒体中で加水分解して、式(XIXa):
Figure 2005518385
(式中、R′1及びR′2は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得るが、
場合により、R3が、水素原子以外の場合、窒素原子を、保護基により保護し、次にそれを、強塩基で処理した後、式:R′3−P(式中、R′3は、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基、又は(C3〜C7)シクロアルキル基を表し、そしてPは、脱離基を表す)で示される化合物で処理して、
窒素原子を脱保護した後、式(XIX′a):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2及びR3′は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
式(XIX):
Figure 2005518385
(式中、R′1及びR′2は、同一の意味を有し、そしてR3は、式(I)で定義されたとおりである)で表される式(XIXa)又は(XIX′a)で示される化合物を、
接触還元して、式(XX):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2及びR3は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得るか、又は
水素化物の作用によってアルコール中で変換して、得られた化合物のヒドロキシ基を適切な試薬の作用によってハロゲン原子に変換して、式(XXI):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2及びR3は、上記で定義されたとおりであり、R′5は、ハロゲン原子を表す)で示される化合物を得るか、又は
有機マグネシウム化合物:R′4MgBr(ここで、R′4は、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルキル基を表す)と作用させて、式(XIXb):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2、R3及びR′4は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
式(XIXb)の化合物を
接触還元して、式(XXII):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2、R3及びR′4は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得るか、若しくは
式(XIXb)の化合物のヒドロキシ基を、適切な試薬の作用によってハロゲン原子に変換して、式(XXIII):
Figure 2005518385
(式中、R′1、R′2、R3及びR′4は、上記で定義されたとおりであり、そしてR′5は、ハロゲン原子を表す)で示される化合物を得る、のいずれかを行い、
式(XX)〜(XXIII)の化合物の基R′1及び基R′2が、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表す場合、それらをヒドロキシ基に変換して、式(XXIV):
Figure 2005518385
(式中、R2、R3、R4及びR5は、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
式(XXIV)で示される化合物を、式(XIVa):
Figure 2005518385
(式中、R1、Xは、式(I)で定義されたとおりであり、そしてY′は、酸素原子、硫黄原子又はNR′基(ここで、R′は、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6アルキル基を表す)を表す)で示される化合物と反応させるか、又は
式(XIVb):
1―N=C=X (XIVb)
(式中、R1及びXは、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物と反応させて、式(I)で示される化合物の特別な例である式(I/b):
Figure 2005518385
(式中、X、Y,R1、R2、R3、R4、R5は、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
それを、必要であれば、従来の精製技術に従って精製し、場合により、従来の分離技術に従って異性体に分離し、所望であれば、薬学的に許容されうる酸又は塩基との付加塩に変換することを特徴とする。
本発明は、また、活性成分として式(I)で示される化合物を、1種以上の適切で不活性かつ非毒性の賦形剤と共に含む医薬組成物にも及ぶ。本発明の医薬組成物としては、更に具体的に経口、非経口(静脈内若しくは皮下)又は経鼻投与に適したもの、錠剤又は糖衣錠、舌下錠、ゼラチンカプセル剤、トローチ剤、坐剤、クリーム、軟膏、皮膚用ゲル(dermal gels)、注射用製剤、飲用懸濁剤などを挙げることができる。
用いられる投与量は、障害の性質及び重症度、投与経路、並びに患者の年齢及び体重に応じて適合させることができる。投薬量の範囲は、1回以上の投与で、1日当たり1〜500mgである。
以下の実施例は、本明細書を説明するが、本発明をいかようにも限定するものではない。
用いられる出発原料は、公知の生成物、又は公知の手順によって調製される生成物である。
実施例に記載された化合物の構造は、慣例的な分光光度法(赤外、NMR、質量分析など)によって決定した。
実施例1:5,5−ジオキシド−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−c〕〔1,2,4〕ベンゾチジアジン−7−イルフェニルカルボナート
工程A:N−〔2−(アミノスフルホニル)−4−メトキシフェニル〕−4−クロロブタンアミド
トリエチルアミン144mmol、次に滴下により、テトラヒドロフラン(THF)30ml中に4−クロロブタン酸クロリド135mmolを含有する溶液を、THF200ml中に2−アミノ−5−メトキシベンゼンスルホンアミド96.4mmolを含有する溶液に加えた。周囲温度で一晩撹拌した後、THFを蒸発させ、残渣を水に取った。酢酸エチルで抽出した後、有機相を洗浄し、乾燥させた。蒸発させた後、目的生成物を油状物の形態で得た。
工程B:5,5−ジオキソ−7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−c〕〔1,2,4〕ベンゾチアジアジン
上記工程で得られた生成物を、1N水酸化ナトリウム水溶液320ml中、周囲温度で一晩撹拌した。酢酸エチル50mlを加えた後、激しく撹拌し、沈殿した目的生成物を濾取し、すすぎ、乾燥させた。
工程C:5,5−ジオキシド−7−メトキシ−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−c〕〔1,2,4〕ベンゾチアジアジン
水素化ホウ素ナトリウム 106.5mmolを、ジメチルホルムアミド(DMF)40ml中に上記工程で得えられた生成物35.5mmolを含有する懸濁液に加えた。周囲温度で一晩撹拌した後、反応混合物を冷却し、次に上記混合物に1N塩酸の氷冷溶液150mlを加えた。目的生成物を沈殿させ、濾取した。
融点:193〜198℃
工程D:5,5−ジオキシド−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−c〕〔1,2,4〕ベンゾチアジアジン−7−オール
三臭化ホウ素79.3mmolを、ジクロロメタン350ml中に上記工程で得られた生成物26.7mmolを含有し、−60℃、窒素下で維持した懸濁液に滴加した。この温度を1時間維持し、次に全体を周囲温度に戻し、一晩撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却した後、水100mlを加え、形成された二相系を激しく撹拌した。そのようにして形成された懸濁液を濾過した。得られた白色の固体を水、エーテルで洗浄し、乾燥させ、目的生成物を得た。
融点:237〜242℃
工程E:5,5−ジオキシド−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−c〕〔1,2,4〕ベンゾチジアジン−7−イルフェニルカルボナート
トリエチルアミン0.175ml、4−ジメチルアミノピリジン5mg、及び滴下により、ジクロロメタン(CH2Cl2)2mlに溶解したクロロギ酸フェニル0.136mlを、CH2Cl2 30ml中に上記工程で記載された化合物0.83mmolを含有する懸濁液に加えた。周囲温度で一晩撹拌した後、溶液を1N塩酸、次に飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。残渣をエーテルに取り、濾過により目的生成物を得た。
Figure 2005518385
下記の実施例は、適切な出発材料を使用して、実施例1に記載の手順に従って得た。
実施例2:O−(5,5−ジオキシド−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−c〕〔1,2,4〕ベンゾチアジアジン−7−イル)O−フェニルチオカルボナート
工程Eでクロロギ酸フェニルをチオノクロロギ酸フェニルに代えて、目的生成物を得た。
Figure 2005518385
実施例3:O−(5,5−ジオキシド−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−c〕〔1,2,4〕ベンゾチアジアジン−7−イル)S−フェニルジチオカルボナート
工程Eでクロロギ酸フェニルをジチオクロロギ酸フェニルに代えて、目的生成物を得た。
Figure 2005518385
実施例4:O−(5,5−ジオキシド−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−c〕〔1,2,4〕ベンゾチアジアジン−7−イル)O−(4−クロロフェニル)チオカルボナート
工程Eでクロロギ酸フェニルをチオノクロロギ酸4−クロロフェニルに代えて、目的生成物を得た。
Figure 2005518385
実施例5:O−(4−エチル−1,1−ジオキシドー3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル)O−フェニルチオカルボナート
工程A:7−メトキシ−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン1,1−ジオキシド
ホルムアミジン塩酸塩1.31g及びトリエチルアミン2.27mlの存在下、トルエン50ml中の2−アミノ−5−メトキシベンゼンスルホンアミド3.0gの懸濁液を80℃で一晩撹拌した。トルエンを真空下で蒸発させた。残渣を水に取り、沈殿物を濾取した。
工程B:7−メトキシ−4−エチル−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン1,1−ジオキシド
上記工程で得られた生成物2.88gを、ミネラルベース中60%NaH 570mgを含有するDMF 9mlの懸濁液に、一部ずつ加えた。混合物を、黒色の溶液が得られるまで30分間撹拌した。次にヨードエタン929μlをそれに滴加した。撹拌を1時間続け、水を加えて反応混合物を沈殿させた。沈殿物を濾取し、水、次にエーテルですすいで、目的生成物を得た。
工程C:7−メトキシ−4−エチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン1,1−ジオキシド
水素化ホウ素ナトリウム1.19gを、エタノール40ml中の上記工程の生成物2.37gの懸濁液に加えた。混合物を徐々に均質にした。周囲温度で1時間反応させた後、混合物を氷浴で冷却し、1N HClを加えて中和した。白色の沈殿物を15分間撹拌し、標記生成物を濾取した。
工程D:4−エチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−オール1,1−ジオキシド
三臭化ホウ素79.3mmolを、ジクロロメタン200ml中の上記工程で得られた生成物2gを含有し、−60℃窒素下で維持した懸濁液に滴加した。この温度を1時間維持し、次に全体を周囲温度に戻し、一晩撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却した後、水100mlを加え、二相系を激しく撹拌した。そのようにして形成された懸濁液を濾過した。得られた固体を水、エーテルで洗浄し、乾燥させて、目的生成物を得た。
Figure 2005518385
工程E:O−(4−エチル−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル)O−フェニルチオカルボナート
クロロギ酸フェニルをチオノクロロギ酸フェニルに代え、実施例1の工程Eに記載の手順に従って、目的生成物を得た。
Figure 2005518385
実施例6:O−(4−エチル−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル)S−フェニルジチオカルボナート
工程Eでチオノクロロギ酸フェニルをジチオクロロギ酸フェニルに代え、実施例5に記載の手順に従って、目的生成物を得た。
Figure 2005518385
実施例7:O−(4−エチル−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル)O−(4−クロロフェニル)チオカルボナート
工程Eでチオノクロロギ酸フェニルをチオノクロロギ酸4−クロロフェニルに代え、実施例5に記載の手順に従って、目的生成物を得た。
Figure 2005518385
本発明の生成物の薬理学的試験
Xenopus卵母細胞におけるAMPA誘発興奮性フラックスの試験
a−方法:
mRNAを、グアニジニウムチオシアナート/フェノール/クロロホルム法により、雄Wistarラットの大脳皮質から調製した。poly−(A+)mRNAを、oligo-dTセルロールのクロマトグラフィーにより単離し、卵母細胞1つ当たり50ngの量を注入した。卵母細胞を18℃で2〜3日間放置、インキュベートして、レセプターを発現させ、次に8〜10℃で保存した。
電気生理学的記録を、2電極「電位固定」法(第3の電極は基準とするために、浴中に置いた)により、OR2媒体中、Plexiglass(登録商標)チャンバーにおいて20〜24℃で実施した(J. Exp. Zool., 1973, 184, 321-334)。
全ての化合物を、インキュベーション媒体を介して投与し、電流を投与期間の終了時に測定した。AMPAは、10μMの濃度で使用した。試験したそれぞれの化合物において、AMPA単独(5〜50nA)により誘発される、電流強度を2倍(EC2X)にする、又は5倍(EC5X)にする濃度を測定した。
b−結果:
本発明の化合物は、AMPAの興奮性作用を相当に増強し、その活性は、参照化合物よりも明らかに極めて優れていた。
特に実施例2の化合物は、1.8μMでEC2X及び9.6μMでEC5Xを有した。
医薬組成物
それぞれ100mgの用量を含む錠剤1000錠を調製する処方
実施例1の化合物 100g
ヒドロキシプロピルセルロース 2g
小麦デンプン 10g
乳糖 100g
ステアリン酸マグネシウム 3g
タルク 3g

Claims (10)

  1. 式(I):
    Figure 2005518385

    〔式中、
    1は、アリール又はヘテロアリール基を表し、
    2は、水素原子、ハロゲン原子又はヒドロキシ基を表し、
    Xは、酸素原子又は硫黄原子を表し、
    Yは、酸素原子、硫黄原子又はNR基(ここで、Rは、水素原子又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基を表す)を表し、
    Aは、CR45基又はNR4基を表し、
    3は、水素原子、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基又は(C3〜C7)シクロアルキル基を表し、
    4は、水素原子又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基を表すか、或いは
    Aは、窒素原子を表し、隣接する−CHR3−基と一緒になって、下記式:
    Figure 2005518385

    (式中、mは、1、2又は3を表す)で示される環を形成し、
    5は、水素原子又はハロゲン原子を表す〕
    で示される化合物、それらの異性体、及び薬学的に許容されうる酸又は塩基とのそれらの付加塩
    (ここで、
    「アリール基」は、芳香族単環式基又は二環式基(その環の少なくとも1個が芳香性である)を意味し、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシ、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ(1個以上の直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基で場合により置換されている)、アミノスルホニル(1個以上の直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基で場合により置換されている)、(C1〜C6)アルキルスルホニルアミノ又はフェニル(ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルキル、ヒドロキシ、又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシの1個以上の同一又は異なる基で場合により置換されている)の1個以上の同一又は異なる基で場合により置換されていることが理解され、
    「ヘテロアリール基」は、芳香族単環式基又は二環式基(その環の少なくとも1個が芳香性である)を意味し、窒素、酸素及び硫黄から選択される1、2又は3個の同一又は異なるヘテロ原子を含有し、ハロゲン、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシ、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルキル、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)ペルハロアルコキシ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ(1個以上の直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基で場合により置換されている)、アミノスルホニル(1個以上の直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基で場合により置換されている)又は(C1〜C6)アルキルスルホニルアミノの1個以上の同一又は異なる基で場合により置換されていることが理解される)。
  2. 1が、アリール基を表す、請求項1記載の式(I)の化合物。
  3. 2が、水素原子を表す、請求項1又は2記載の式(I)の化合物。
  4. Aが、NR4基を表す、請求項1〜3のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
  5. Aが、隣接する−CHR3−基と一緒になって、下記式:
    Figure 2005518385

    で示される環を形成する、請求項1〜3のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
  6. mが、1という数を表す、請求項5記載の式(I)の化合物。
  7. Aが、NR4基を表すか、又はAが、窒素原子を表し、隣接するCHR3基と一緒になって、下記式:
    Figure 2005518385

    (式中、mは、1、2又は3を表す)で示される環を形成する、式(I)の化合物の調製方法であって、出発原料として式(II):
    Figure 2005518385

    (式中、
    R′1は、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表し、
    R′2は、水素原子、ハロゲン原子、又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表す)で示される化合物を使用して、
    それを
    (a)テトラヒドロフラン又はアセトニトリル媒体中、塩基の存在下で式(III):
    Cl−CH2−(CH2m−CH2−COCl (III)
    (式中、mは、式(I)で定義されたとおりである)で示される酸塩化物と反応させて、式(IV):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1及びR′2は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    次にそれを塩基性媒体中で環化して、式(V):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2及びmは、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    それをアルコール又はジメチルホルムアミド媒体中、水素化ホウ素ナトリウムの存在下で還元して、式(VI):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2及びmは、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    それを三臭化ホウ素に作用させ、式(VII):
    Figure 2005518385

    (式中、mは、上記で定義されたとおりであり、そしてR2は、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得るか、或いは
    (b)式(VIII):
    Figure 2005518385

    (式中、R3は、式(I)で定義されたとおりである)で示されるアミジンの存在下で環化して、式(IX):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2及びR3は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    それを
    金属水素化物により還元して、式(X):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2及びR3は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得るか、若しくは
    アルキル化剤:R′4X(ここで、R′4は、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルキル基を表し、そしてXは、ハロゲン原子を表す)の存在下、強塩基の作用によりアルキル化し、次に還元して、式(XI):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2、R3及びR′4は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得る、のいずれかを行うか、又は
    式(XII):
    Figure 2005518385

    (式中、R3は、式(I)で定義されたとおりである)で示されるアルデヒドの存在下で環化して、上記式(X)の化合物を得て、
    式(X)又は(XI)の化合物の基R′1及び基R′2が、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表す場合、それらをヒドロキシ基に変換して、式(XIII):
    Figure 2005518385

    (式中、R2、R3及びR4は、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得る、のいずれかを行い、
    式(VII)又は(XIII)の化合物を、
    式(XIVa):
    Figure 2005518385

    (式中、R1、Xは、式(I)で定義されたとおりであり、そしてY′は、酸素原子、硫黄原子又はNR′基(ここでR′は、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基を表す)を表す)で示される化合物と反応させるか、又は
    式(XIVb):
    1−N=C=X (XIVb)
    (式中、R1、Y及びXは、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物と反応させて、式(I)の化合物の特別な例である式(I/a1)又は式(I/a2):
    Figure 2005518385

    (式中、X、Y、R1、R2、R3及びR4は、式(I)で定義されたとおりである)、
    Figure 2005518385

    (式中、X、Y、R1、R2及びmは、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    式(I/a1)又は式(I/a2)の化合物を、必要であれば、従来の精製技術に従って精製し、場合により、従来の分離技術に従って異性体に分離し、所望であれば、薬学的に許容されうる酸又は塩基とのその付加塩に変換することを特徴とする方法。
  8. Aが、CR45基を表す式(I)の化合物の調製方法であって、出発原料として式(XV):
    Figure 2005518385

    (式中、
    R′1は、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表し、
    R′2は、水素原子、ハロゲン原子又は直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表す)で示される化合物を使用して、
    それを、ジメチルホルムアミドの存在下、クロロアセトンと作用させ、式(XVI):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1及びR′2は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    それを、塩基性媒体中で転位反応させて、式(XVII):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1及びR′2は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    それを、ベンゼン媒体中、過剰のエチレングリコール及び触媒量のp−トルエンスルホン酸の存在下で加熱還流によって脱アセチル化して、式(XVIII):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1及びR′2は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    それを、酸性媒体中で加水分解して、式(XIXa):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1及びR′2は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得るが、
    場合により、R3が、水素原子以外の場合、窒素原子を、保護基により保護し、次にそれを、強塩基で処理した後、式:R′3−P
    (式中、R′3は、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6)アルキル基、又は(C3〜C7)シクロアルキル基を表し、そしてPは、脱離基を表す)で示される化合物で処理して、
    窒素原子を脱保護した後、式(XIX′a):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2及びR3′は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    式(XIX):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1及びR′2は、同一の意味を有し、そしてR3は、式(I)で定義されたとおりである)で表される式(XIXa)又は(XIX′a)で示される化合物を、
    接触還元して、式(XX):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2及びR3は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得るか、又は
    水素化物の作用によりアルコール中で変換して、得られた化合物のヒドロキシ基を適切な試薬の作用によりハロゲン原子に変換して、式(XXI):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2及びR3は、上記で定義されたとおりであり、R′5は、ハロゲン原子を表す)で示される化合物を得るか、又は
    有機マグネシウム化合物:R′4MgBr(ここで、R′4は、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルキル基を表す)を作用させて、式(XIXb):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2、R3及びR′4は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    式(XIXb)の化合物を
    接触還元して、式(XXII):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2、R3及びR′4は、上記で定義されたとおりである)で示される化合物を得るか、若しくは
    式(XIXb)の化合物のヒドロキシ基を、適切な試薬の作用によりハロゲン原子に変換して、式(XXIII):
    Figure 2005518385

    (式中、R′1、R′2、R3及びR′4は、上記で定義されたとおりであり、そしてR′5は、ハロゲン原子を表す)で示される化合物を得る、のいずれかを行い、
    式(XX)〜(XXIII)の化合物の基R′1及び基R′2が、直鎖状又は分枝状(C1〜C6)アルコキシ基を表す場合、それらをヒドロキシ基に変換して、式(XXIV):
    Figure 2005518385

    (式中、R2、R3、R4及びR5は、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    式(XXIV)で示される化合物を、式(XIVa):
    Figure 2005518385

    (式中、R1、Xは、式(I)で定義されたとおりであり、そしてY′は、酸素原子、硫黄原子又はNR′基(ここで、R′は、直鎖状若しくは分枝状(C1〜C6アルキル基を表す)を表す)で示される化合物と反応させるか、又は
    式(XIVb):
    1―N=C=X (XIVb)
    (式中、R1及びXは、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物と反応させて、式(I)で示される化合物の特別な例である式(I/b):
    Figure 2005518385

    (式中、X、Y,R1、R2、R3、R4、R5は、式(I)で定義されたとおりである)で示される化合物を得て、
    それを、必要であれば、従来の精製技術に従って精製し、場合により、従来の分離技術に従って異性体に分離し、所望であれば、薬学的に許容されうる酸又は塩基との付加塩に変換することを特徴とする方法。
  9. 活性成分として請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物を、1種以上の薬学的に許容されうる不活性で非毒性の賦形剤又は担体と組み合わせて含む医薬組成物。
  10. AMPA調節薬のような医薬としての使用のための、活性成分として請求項1〜6のいずれか1項記載の化合物を含む、請求項9記載の医薬組成物。
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