JP2006151972A - 新規なベンゾチアジアジン化合物、その製造方法、およびそれを含有する医薬組成物 - Google Patents

新規なベンゾチアジアジン化合物、その製造方法、およびそれを含有する医薬組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】AMPAレセプターの働きを促進させ、学習および記憶に関する疾患の治療または予防に有用な化合物の提供。
【解決手段】
式(I):
Figure 2006151972

[式中、R1は、1個以上のハロゲン原子で置換されるアルキルを表し、R2は、水素、ハロゲンまたはOHを表し、R3は、非置換または置換アリール基を表す]で示される化合物、その異性体、およびその付加塩、ならびに医薬としてのその使用。
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規なベンゾチアジアジン化合物、その製造方法、およびそれを含有する医薬組成物に関する。
いまや、興奮性アミノ酸、非常に格別にはグルタミン酸は、ニューロンの柔軟性の生理学的過程、ならびに学習および記憶を裏付ける機序に決定的な役割を演じることが認識されている。病態生理学的研究は、グルタミン酸作用性神経伝達の欠損が、アルツハイマー病の発症に密接に結び付いていることを明確に示している[Neuroscience and Biobehavioral Reviews, 1992, 16, 13-24;Progress in Neurobiology, 1992, 39, 517-545]。
加えて、無数の論文が、近年では、興奮性アミノ酸レセプターのサプタイプ、およびそれらの機能的相互作用の存在を立証している[Molecular Neuropharmacology, 1992, 2, 15-31]。
これらのレセプターのうちでも、AMPA(α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イソキサゾールプロピオン酸)レセプターは、生理学的ニューロン興奮性という現象、および特に記憶過程が関与するような現象に最高度に関与していると思われる。たとえば、学習は、AMPAと、海馬、すなわち記憶および認知の過程に不可欠な、脳の部域の一つにおけるそのレセプターとの結合の増大に関連することが示されている。同様にアニラセタムのような向精神性薬剤(nootropic agents)は、非常に最近、ニューロン細胞のAMPAレセプターを積極的な仕方で調節するとして記載されている[Journal of Neurochemistry, 1992, 58, 1199-1204]。
文献には、ベンズアミド構造を有する化合物は、この同じ作用機序を保有し、記憶性能を改善するとして記載されている[Synapse, 1993, 15, 326-329]。特に、化合物BA 74は、これらの新規な薬理学的薬剤のうちで最も活性に富む。
最後に、ヨーロッパ特許第692 484号公報は、AMPAの流れについて、促進活性を有するベンゾチアジアジン化合物を記載し、国際公開特許第99/42456号公報は、とりわけ、AMPAレセプターのモジュレーターとして、ある種のベンゾチアジアジン化合物を記載している。
本発明が関係するベンゾチアジアジン化合物は、新規である上に、AMPAの流ついて、特に価値ある薬理学的活性を驚異的にも示す。これらは、年齢、不安または抑うつの症候群、進行性神経変性性疾患、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン舞踏病、精神分裂病、急性神経変性性疾患の後遺症、虚血の後遺症、およびてんかんの後遺症に関連する、記憶および認知の障害の治療または予防のためのAMPAモジュレーターとして有用である。
より詳細には、本発明は式(I):
Figure 2006151972

[式中、R1は、1個以上のハロゲン原子で置換されている直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基を表し、
2は、水素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシル基を表し、
3は、非置換アリール基、あるいは、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル;直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシ;直鎖または分枝鎖C1〜C6ポリハロアルキル;ハロゲン原子;直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシカルボニル;直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキルチオ;カルボキシル;直鎖または分枝鎖C1〜C6アシル;直鎖または分枝鎖C1〜C6ポリハロアルコキシ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;アミジノ(場合により、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシおよび
Figure 2006151972

から選ばれる、同一または異なる、一つもしくは二つの基で置換されている);アミノ(場合により、一つまたは二つの直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている);アミノカルボニル(場合により、一つまたは二つの直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている);ベンジルオキシ;C1〜C6アルキルスルホニルアミノ(場合により、窒素において、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている);(トリフルオロメチルスルホニル)アミノ;複素環基;ならびに、一方では、水素およびハロゲン原子ならびに直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基から選ばれる、同一または異なる、一つ以上の基で置換され、他方では、NR45、S(O)n6、OR7、アミジノ(場合により、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシおよび
Figure 2006151972

から選ばれる、同一または異なる、一つもしくは二つの基で置換されている)および複素環基から選ばれる基で置換されている、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキルから選ばれる、同一もしくは異なる一つ以上の基で置換されているアリール基を表して、ここで、
4は、水素原子、あるいは直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、S(O)p8、COR9またはP(O)(OR10)(OR11)基を表し、
5は、水素原子または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表すか、あるいはR4およびR5は、それらと結合している窒素原子と一緒に、複素環基を形成し、
6、R8、R9、R10、R11およびR12は、同一であるかまたは異なってもよくて、それぞれ、水素原子、あるいは1個以上のハロゲン原子で場合により置換されている、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状であるアリール−C1〜C6アルキル基;またはアリール基を表し、
7は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基、または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アシル基を表し、
nおよびpは、同一であるかまたは異なってもよくて、それぞれ、0、1または2を表す]
で示される化合物、その鏡像異性体およびジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩に関する。
複素環基は、窒素、酸素および硫黄から選ばれる同一または異なる、1〜4個のヘテロ原子を有する、単環もしくは二環式の、芳香族もしくは非芳香族の基であって、場合により、ハロゲン、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシ、直鎖または分枝鎖C1〜C6ポリハロアルキル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシカルボニル、オキソ、チオキソ、カルボキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6ポリハロアルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アミノ(場合により、一つ以上の直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている)、アミノスルホニル(場合により、一つ以上の直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている)およびC1〜C6アルキルスルホニルアミノから選ばれる、同一または異なる、一つ以上の基で置換されているものを意味し、
アリール基は、単環芳香族の基または、環の少なくとも一つが芳香族である二環の基であり、場合により、ハロゲン、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル(一つ以上のヒドロキシル基で場合により置換されている)、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシ、直鎖または分枝鎖C1〜C6ポリハロアルキル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシカルボニル、オキソ、チオキソ、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキルチオ、カルボキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6ポリハロアルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、アミノ(場合により、一つ以上の直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アシル基で置換されている)、アミノカルボニル(場合により、一つ以上の直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている)、アミノスルホニル(場合により、一つ以上の直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている)、モノ−またはジ−(C1〜C6アルキルスルホニル)アミノ、モノ−またはジ−(トリフルオロメチルスルホニル)アミノ、PO(ORa)(ORb)(式中、RaおよびRbは、同一であるかまたは異なってもよくて、それぞれ、水素原子、または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表す)、ベンジルオキシおよびフェニル(場合により、ハロゲン、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、直鎖または分枝鎖C1〜C6ペルハロアルキル、ヒドロキシルおよび直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシから選ばれる、同一もしくは異なる、一つ以上の基で置換されている)から選ばれる、同一もしくは異なる、一つ以上の基で置換されているものを意味するものと解される。
薬学的に許容され得る酸のうちでも、塩酸、臭化水素酸、硫酸、ホスホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ショウノウ酸等々を、いかなる限定も意味することなく、列挙し得る。
薬学的に許容され得る塩基のうちでも、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、t−ブチルアミン等々を、いかなる限定も意味することなく、列挙し得る。
好ましいのは、フルオロエチル、クロロエチルまたはブロモエチルのようなハロエチルであり、より好ましくは、フルオロ−またはクロロ−エチルである、基Rである。
2は、好ましくは、水素原子を表す。
好ましいのは、フェニルもしくは置換フェニル基であり、より格別には、
−アミジノ基、
−ヒドロキシアミジノ基、
−アルコキシ基、
−窒素において、アルキル基で場合により置換されているアルキルスルホニルアミノ基または
−アミジノ、ヒドロキシアミジノ、OR7、NHS(O)p8もしくはNHCOR9
で置換されているフェニル基である基R3である。
はるかに格別には、本発明は、下記である式(I)の化合物に関する:
・N−(4−{[4−(2−ブロモエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド、
・N−(4−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド、
・N−(4−{[4−(2−クロロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド、
・N−(3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}フェニル)メタンスルホンアミ、
・N−(4−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}フェニル)メタンスルホンアミド、
・4−(2−フルオロエチル)−7−(3−メトキシフェノキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン 1,1−ジオキシド、
・N−(3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)アセトアミド、
・N−(3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド、
・N−(4−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)−N−メチルメタンスルホンアミド、
・4−(2−フルオロエチル)−7−フェノキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン 1,1−ジオキシド、
・3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}−N’−ヒドロキシベンゼンカルボキシミドアミド、
・及び3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}−N−メチルベンズアミド。
本発明は、また、式(I)の化合物を製造する方法であって、出発原料として式(II):
Figure 2006151972

[式中、R2は、式(I)で定義されたとおりである]
で示される化合物を用い、塩基性媒体中で、ヒドロキシ基を有する直鎖または分枝鎖C1〜C6ハロアルキルとこれとを縮合させ、次いで、対応するハロゲン化化合物へと転換して、式(III):
Figure 2006151972

[式中、R1およびR2は、式(I)について定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、
これを、たとえば、BBr3またはBF3の存在下で、脱メチル化反応に付して、式(IV):
Figure 2006151972

[式中、R1およびR2は、これまでに定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、Cu(OAc)2の存在下で、式(V):
Figure 2006151972

[式中、R3は、式(I)について定義されたとおりである]
で示されるボロン酸化合物とこれとを縮合させて、式(VI):
Figure 2006151972

[式中、R1、R2およびR3は、これまでに定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、これを、たとえば、NaBH4による還元に付して、式(I):
Figure 2006151972

[式中、R1、R2およびR3は、これまでに定義されたとおりである]
で示される化合物を得るか、あるいは
式(III)の化合物を、たとえば、NaBH4の存在下で還元に付して、式(VII):
Figure 2006151972

[式中、R1およびR2は、これまでに定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、これを、たとえば、BBr3またはBF3の存在下で、脱メチル化反応に付して、式(VIII):
Figure 2006151972

[式中、R1およびR2は、これまでに定義されたとおりである]
で示される化合物を得て、Cu(OAc)2の存在下で、これまでに定義されたとおりの式(V)のボロン酸化合物とこれとを縮合させて、式(I)の化合物を得て、式(I)の化合物を、必要ならば、慣用の精製手法に従って精製し、適切ならば、慣用の分離手法に従って、その異性体へと分離し、所望により、薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩へと転換することを特徴とする方法に関する。
本発明は、式(I)の化合物の合成のための合成中間体として有用であり、AMPAレセプター調節剤として有用である、これまでに定義されたとおりの式(VIII):
Figure 2006151972
で示される化合物に、そして、より格別には、式(I)の化合物の合成のための合成中間体として有用であり、AMPAレセプター調節剤として有用である、式(VIII)の化合物の特定の場合である、式(IX):
Figure 2006151972
[式中、Xは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を表す]
で示される化合物にも関する。
本発明は、活性成分として、式(I)または(IX)の化合物を、適切で、不活性かつ非毒性な、1種類以上の賦形剤とともに含む医薬組成物にも関する。本発明による医薬組成物のうちでも、より格別には、経口、非経口(静脈内または皮下)または経鼻投与に、錠剤もしくは糖衣錠、舌下錠、ゼラチンカプセル剤、ロゼンジ、坐薬、クリーム剤、軟膏、皮膚ゲル剤、注射可能製剤、服用可能懸濁液等々に適するものを列挙し得る。
有用な投与量は、障害の性質および重篤度、投与経路、ならびに患者の年齢および体重に応じて変えることができ、1回以上の投与での1日あたり1〜500mgにわたる。
以下の製造例および実施例は、本発明を例示するが、いかなる方途でもそれを限定しない。
用いられる出発原料は、公知であるか、または公知の操作手順に従って製造される生成物である。
実施例に記載される化合物の構造は、通常の分光光学的手法(赤外線、NMR、質量分析法等々)に従って決定された。
製造例1:4−(2−ブロモエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−オール 1,1−ジオキシド
工程A:2(7−メトキシ−1,1−ジオキシド−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−4−イル)エタノール
DMF30mlおよびCH3CN30mlの混合物中の7−メトキシ−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン 1,1−ジオキシド(4.0g、18.8mmol)の溶液に、CsF8.6g(56.6mmol)および2−ブロモエタノール1.47ml(18.8mmol)を加える。撹拌を75℃で2時間実施し、2−ブロモエタノール1.47ml(18.8mmol)を加える。75℃で更に6時間後、2−ブロモエタノールの更なる1.47ml(18.8mmol)を加え、次いで、CsF2.8g(18.8mmol)を加え、撹拌を75℃で終夜継続する。周囲温度で、塩を濾取し、CH3CNですすぎ、濾液を蒸発乾固する。残渣をCH2Cl2に入れし、有機相を飽和NaCl溶液で洗浄し、乾燥(MgSO4)する。蒸発させ、その後、粘着性の残渣を、エチルエーテル/CH2Cl2の混合物に入れる。このガムを、固体が得られるまでつき砕き、これを濾取して、標記化合物を得る。
融点:160〜162℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
工程B:4−(2−フルオロエチル)−7−メトキシ−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン 1,1−ジオキシド
氷浴中で冷却する、CH2Cl2100ml中の、前工程の化合物3.85g(15.02mmol)の溶液に、CH2Cl220mlで希釈するDAST3.97g(30.0mmol)を滴下する。次いで、反応溶液を、約1時間で周囲温度に戻す。次いで、飽和NaCl溶液100mlを注ぎ込み、有機相を、傾瀉除去し、乾燥(MgSO4)し、真空下で蒸発させる。残渣を、エチルエーテル/CH2Cl2の混合液中で、固体が得られるまでつき砕き、これを濾取して、標記化合物を得る。
融点:123〜128℃
元素の微量分析
Figure 2006151972
工程C:4−(2−フルオロエチル)−7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン 1,1−ジオキシド
NaBH4454mg(12.0mmol)を、小部分ずつ、エタノール25ml中の前工程の化合物2.77g(10.7mmol)の懸濁液に加える。周囲温度で2時間撹拌し、その後、1NHClを、白沈が形成されるまで滴下し、これを濾取して、標記化合物を回収する。
融点:91〜93℃
工程D:4−(2−ブロモエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−オール 1,1−ジオキシド
CH2Cl2中のBBr3の1M溶液17.6ml(17.6mmol)を、氷浴中で冷却する、CH2Cl270ml中の、前工程の化合物1.53mg(5.88mmol)の溶液に滴下する。混合物を、周囲温度に戻しながら、終夜撹拌する。反応懸濁液を、氷浴中で冷却し、水50mlを滴下する。30分間撹拌し、その後、沈澱を濾取し、水ですすぎ、真空下で乾燥する
。これにより、期待される化合物を明褐色粉末の形態で得る。
融点:144〜148℃
製造例2:4−(2−フルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−オール 1,1−ジオキシド
工程A:4−(2−フルオロエチル)−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−オール 1,1−ジオキシド
錯体BF3・Me3S100ml(950mmol)を、窒素で掃気し、次亜塩素酸ナトリウムを含むトラップに接続する二口フラスコに、カニューレを用い、窒素圧力下で導入する。次いで、撹拌し、および窒素の穏やかな気流の下で、CH2Cl275ml中の、製造例1の工程Bの化合物5.63g(21.8mmol)の懸濁液を、小部分ずつ、素早く加える。窒素流を停止し、反応懸濁液を周囲温度で終夜撹拌する。反応混合物を氷浴中で冷却し、氷および水を加える。懸濁液を30分間撹拌し、沈澱を濾取し、水およびヘプタンですすぐ。固体を乾燥し、水から再結晶させて、標記化合物を得る。
融点:230〜235℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
工程B:4−(2−フルオロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−オール 1,1−ジオキシド
手順は、上記工程Aで得た化合物から出発して、製造例1の工程Cのとおりであるが、標記化合物を、1NHClを加えた後に沈澱させず、CH2Cl2で抽出する。
融点:178〜180℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
製造例3:4−(2−クロロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−オール 1,1−ジオキシド
工程A:4−(2−クロロエチル)−7−メトキシ−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン 1,1−ジオキシド
CH2Cl220ml中の、製造例1の工程Aの化合物1.0g(3.90mmol)の懸濁液に、周囲温度で、DMF0.1mlを加え、次いで、CH2Cl25ml中にSOCl21.42ml(19.5mmol)を含有する溶液を滴下する。添加の終点で、溶液が得られ、これを、これをCH2Cl2の還流にて2時間撹拌する。CH2Cl2を真空下で蒸発させ、残渣をNaHCO3の5%溶液に入れる。残渣をつき砕いて、その後、固体を得て、これを濾取し、水ですすぎ、乾燥して、標記化合物を得る。
融点:126〜130℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
工程B:4−(2−クロロエチル)−7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン 1,1−ジオキシド
条件および処理は、製造例1の工程Cと同一である。
融点:139〜143℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
工程C:4−(2−クロロエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−オール 1,1−ジオキシド
条件および処理は、製造例1の工程Dと同一である。
融点:171〜173℃
実施例1〜12の化合物は、製造例1、2または3に記載の中間体について、適切なボロン酸を用い、以下の実施例1に記載の反応および処理条件下で実施する、O−アリール化反応によって得られる。
実施例1:N−(4−{[4−(2−ブロモエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド
CH2Cl280ml、ピリジン548μl(6.79mmol)、製造例1の化合物700mg(2.29mmol)、4Åの分子ふるい8g、4−{[(メチルスルホニル)アミノ]メチルフェニル}ボロン酸786mg(3.43mmol)およびCu(OAc)2623mg(3.43mmol)を、100mlのエーレンマイヤーフラスコに導入する。懸濁液を、周囲温度で激しく撹拌し、エーレンマイヤーフラスコを空気中に開放しておく。4時間30分後、反応混合物を更なる50mlのCH2Cl2で希釈し、懸濁液を濾過する。濾液を乾燥乾固し、残渣を、最初のクロマトグラフィー手順で、CH2Cl2/MeOH(98/2)で、2回目の手順で、CH2Cl2/アセトン(95/5)で連続的に溶出させる、シリカカラムでの2回のクロマトグラフィーに付して、標記化合物を得る。
融点:182〜184℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例2:N−(4−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2で得られる化合物および4−{[(メチルスルホニル)アミノ]メチル}フェニルボロン酸から出発する。
融点:100〜102℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例3:N−(4−{[4−(2−クロロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例3で得られる化合物および4−{[(メチルスルホニル)アミノ]メチル}フェニルボロン酸から出発する。
融点:172〜175℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例4:N−(3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}フェニル)メタンスルホンアミド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2で得られる化合物および3−{[(メチルスルホニル)アミノ]}フェニルボロン酸から出発する。
融点:131〜134℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例5:N−(4−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}フェニル)メタンスルホンアミド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2で得られる化合物および4−{[(メチルスルホニル)アミノ]}フェニルボロン酸から出発する。
融点:151−152℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例6:4−(2−フルオロエチル)−7−(3−メトキシフェノキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン 1,1−ジオキシド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2で得られる化合物および3−メトキシフェニルボロン酸から出発する。
融点:101〜102℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例7:N−(3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)アセトアミド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2で得られる化合物および3−[(アセチルアミノ)メチル]フェニルボロン酸から出発する。
融点:129〜131℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例8:N−(3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2で得られる化合物および3−{[(メチルスルホニル)アミノ]メチル}フェニルボロン酸から出発する。
融点:110〜112℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例9:N−(4−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)−N−メチルメタンスルホンアミド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2で得られる化合物および4−{[メチル(メチルスルホニル)アミノ]メチル}フェニルボロン酸から出発する。
融点:59℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例10:4−(2−フルオロエチル)−7−フェノキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン 1,1−ジオキシド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2で得られる化合物およびフェニルボロン酸から出発する。
融点:145℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
実施例11:3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}−N’−ヒドロキシベンゼンカルボキシミドアミド
工程A:3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンゾニトリル
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2の工程Aで得られる化合物および3−シアノフェニルボロン酸から出発し、反応時間を48時間に延長する。
融点:202〜208℃
工程B:3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}−N’−ヒドロキシベンゼンカルボキシミドアミド
トリエチルアミン770μl(5.52mmol)を、DMSO1.8ml中の塩酸ヒドロキシルアミン(384mg、5.52mmol)の溶液に加え、懸濁液を、周囲温度で20分間撹拌する。沈澱を濾去し、濾液を真空下で濃縮する。得られる濾液に、上記工程Aの化合物225mg(0.921mmol)を加え、溶液を75℃で4時間撹拌する。反応混合物を周囲温度に冷却し、反応混合物を水から沈澱させる。白色の濾過できないゴム状ペーストを得て、これを単なる傾瀉によって水相から分離する。ゴムを、晶出が生じるまでエタノール中でつき砕く。固体を濾取して、標記化合物を得る。
融点:181〜183℃
工程C:3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}−N’−ヒドロキシベンゼンカルボキシミドアミド
NaBH410mg(0.258mmol)を、エタノール1ml中の工程Bで得られる化合物(75mg、0.198mmol)の懸濁液に加える。懸濁液を周囲温度で30分間撹拌し、次いで氷浴中で冷却する。反応混合物を、1NHClを加えることによって中和し、酢酸エチルで抽出する。有機相を、飽和NaCl溶液で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、真空下で蒸発させる。蒸発残渣をCH2Cl2から晶出させる。期待される化合物を濾過によって回収する。
融点:160〜163℃
実施例12:3−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}−N−メチルベンズアミド
手順は、実施例1のとおりであって、製造例2で得られる化合物および3−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニルボロン酸から出発する。
融点:194〜196℃
元素の微量分析:
Figure 2006151972
本発明の化合物の薬理学的研究
ツメガエル属(Xenopus)の卵母細胞におけるAMPAによって誘導される興奮流の研究
a−方法:
オスWistar系ラットの大脳皮質からmRNAを、チオシアン酸グアニジニウム/フェノール/クロロホルム法によって調製する。ポリ(A+)mRNAを、オリゴdTセルロース上のクロマトグラフィーによって単離し、1卵母細胞あたり50ngのレベルで注入する。卵母細胞を、18℃で2〜3日間温置して、レセプターの発現を許し、次いで8〜10℃で貯蔵する。
電気生理学的記録を、Plexiglass(登録商標)製チャンバー内で、OR2培地[J. Exp. Zool., 1973, 184, 321-334]中、20〜24℃で、二つの電極を、参照として役立つ、浴中に定置した第三の電極とともに用いる「電圧固定」法によって実施する。
化合物は、すべて、温置媒体を介して適用し、電流は、適用期間の終点で測定する。AMPAは、10μMの濃度で用いる。調べた各化合物について、AMPAが単独で誘導する電流の強さ(5〜50nAを倍化(EC2X)または五倍化(EC5X)する濃度を決定する。
b−結果:
本発明の化合物は、AMPAの興奮性効果を非常に顕著な程度に強化し、その活性は、参照化合物のそれより非常に明らかに優れている。
例として、実施例1の化合物は、0.04μMというEC2Xを有する。
医薬組成物
それぞれ、100mg(実施例2の化合物)を含有する1,000錠を製造するための処方:
N−(4−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド(実施例2)........................100g
ヒドロキシプロピルセルロース.....................2g
コムギ澱粉.............................10g
乳糖...............................100g
ステアリン酸マグネシウム.......................3g
タルク................................3g

Claims (11)

  1. 式(I):
    Figure 2006151972

    [式中、R1は、1個以上のハロゲン原子で置換されている直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基を表し、
    2は、水素原子、ハロゲン原子またはヒドロキシル基を表し、
    3は、非置換アリール基、あるいは、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル;直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシ;直鎖または分枝鎖C1〜C6ポリハロアルキル;ハロゲン原子;直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシカルボニル;直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキルチオ;カルボキシル;直鎖または分枝鎖C1〜C6アシル;直鎖または分枝鎖C1〜C6ポリハロアルコキシ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;アミジノ(場合により、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシおよび
    Figure 2006151972

    から選ばれる、同一または異なる、一つもしくは二つの基で置換されている);アミノ(場合により、一つまたは二つの直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている);アミノカルボニル(場合により、一つまたは二つの直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている);ベンジルオキシ;C1〜C6アルキルスルホニルアミノ(場合により、窒素において直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基で置換されている);(トリフルオロメチルスルホニル)アミノ;複素環基;ならびに、一方では、水素およびハロゲン原子ならびに直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基から選ばれる、同一または異なる一つ以上の基で置換され、他方では、NR45、S(O)n6、OR7、アミジノ(場合により、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、ヒドロキシル、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルコキシおよび
    Figure 2006151972

    から選ばれる、同一または異なる一つもしくは二つの基で置換されている)および複素環基から選ばれる基で置換されている、直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキルから選ばれる、同一もしくは異なる一つ以上の基で置換されているアリール基を表して、ここで、
    4は、水素原子、あるいは直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、S(O)p8、COR9またはP(O)(OR10)(OR11)基を表し、
    5は、水素原子または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基を表すか、あるいはR4およびR5は、それらと結合している窒素原子と一緒に、複素環基を形成し、
    6、R8、R9、R10、R11およびR12は、同一であるかまたは異なってもよくて、それぞれ、水素原子、あるいは、場合により、1個以上のハロゲン原子で場合により置換されている直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル基;アルキル部分が直鎖または分枝鎖状であるアリール−C1〜C6アルキル基;またはアリール基を表し、
    7は、直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル基または直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アシル基を表し、
    nおよびpは、同一であるかまたは異なってもよくて、それぞれ、0、1または2を表す]
    で示される化合物、その鏡像異性体およびジアステレオ異性体、および薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  2. 1がハロエチル基を表す、請求項1記載の式(I)の化合物。
  3. 2が水素原子を表す、請求項1記載の式(I)の化合物。
  4. 3が非置換フェニル基を表す、請求項1記載の式(I)の化合物。
  5. 3が、アミジノ基、ヒドロキシアミジノ基、アルコキシ基、アルキルスルホニルアミノ基(場合により、窒素原子においてアルキル基で置換されている)、または、アミジノ、ヒドロキシアミジノ、OR7、NH(SO)p8もしくはNHCOR9基で置換されているアルキル基で置換されているフェニル基を表す、請求項1記載の式(I)の化合物。
  6. N−(4−{[4−(2−フルオロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド、および
    N−(4−{[4−(2−クロロエチル)−1,1−ジオキシド−3,4−ジヒドロ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−7−イル]オキシ}ベンジル)メタンスルホンアミド
    である請求項1記載の式(I)の化合物、ならびに薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩。
  7. 請求項1記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、出発原料として式(II):
    Figure 2006151972

    [式中、R2は、式(I)で定義されたとおりである]
    で示される化合物を用い、塩基性媒体中で、ヒドロキシ基を有する、直鎖または分枝鎖C1〜C6ハロアルキルとこれとを縮合させ、次いで、対応するハロゲン化化合物へと転換して、式(III):
    Figure 2006151972

    [式中、R1およびR2は、式(I)について定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、
    これを、たとえば、BBr3またはBF3の存在下で、脱メチル化反応に付して、式(IV):
    Figure 2006151972

    [式中、R1およびR2は、これまでに定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、Cu(OAc)2の存在下で、式(V):
    Figure 2006151972

    [式中、R3は、式(I)について定義されたとおりである]
    で示されるボロン酸化合物とこれとを縮合させて、式(VI):
    Figure 2006151972

    [式中、R1、R2およびR3は、これまでに定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、これを、たとえば、NaBH4による還元に付して、式(I):
    Figure 2006151972

    [式中、R1、R2およびR3は、これまでに定義されたとおりである]
    で示される化合物を得るか、あるいは
    式(III)の化合物を、たとえば、NaBH4の存在下で還元に付して、式(VII):
    Figure 2006151972

    [式中、R1およびR2は、これまでに定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、これを、たとえば、BBr3またはBF3の存在下で、脱メチル化反応に付して、式(VIII):
    Figure 2006151972

    [式中、R1およびR2は、これまでに定義されたとおりである]
    で示される化合物を得て、Cu(OAc)2の存在下で、これまでに定義されたとおりの式(V)のボロン酸化合物とこれとを縮合させて、式(I)の化合物を得て、式(I)の化合物を、必要ならば、慣用の精製手法に従って精製し、適切ならば、慣用の分離手法に従って、その異性体へと分離し、所望により、薬学的に許容され得る酸または塩基とのその付加塩へ転換することを特徴とする方法。
  8. 式(I)の化合物に対する合成中間体として用いるための、請求項7記載の式(VIII):
    Figure 2006151972

    [式中、R1およびR2は、請求項7に定義されたとおりである]
    で示される化合物。
  9. 式(I)の化合物に対する合成中間体として用いるための、請求項8記載の式(VIII)の特定の場合である、式(IX):
    Figure 2006151972

    [式中、Xは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を表す]
    で示される化合物。
  10. 活性成分として、請求項1〜6、8および9のいずれか一項記載の化合物を、不活性で、非毒性な、薬学的に許容され得る、1種類以上の賦形剤または担体と組合せて、含む医薬組成物。
  11. AMPAモジュレーターとしての医薬として用いるため、活性成分として、請求項1〜6、8および9のいずれか一項記載の化合物を含む、請求項10記載の医薬組成物。
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