JP2005517872A - 可変横断面をもつ過剰圧力チャネルを備えた流体弾性継手 - Google Patents
可変横断面をもつ過剰圧力チャネルを備えた流体弾性継手 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 内側補強体(2)と、該内側補強体(2)の周囲に配置された外側補強体(1)と、両補強体の間に嵌装された弾性変形可能要素(6)とを有し、該弾性変形可能要素は所定の減衰方向(B)に従って対向する少なくとも2つのチャンバ(17a、17b)を形成し、両チャンバは、可変横断面を有する少なくとも1つのを備えた少なくとも1つの過剰圧力チャネル(25a、25b)を介して連通できる構成の流体弾性継手において、力(F)が生じたときに過剰圧力チャネルの可変横断面部分に緊締力(P)を発生させる力復帰手段(24)を有し、該手段は、前記両補強体を相互にオフセットさせ、過剰圧力チャネルを通る減衰流体の循環を妨げることを特徴とする流体弾性継手。
Description
この形式の継手は2つの主機能すなわち、結合される構成部品間に自由度を付与する機能、および両構成部品間の振動伝達を減衰する機能を有している。
第二の場合、企図した減衰は、特に、障害物に接触したときのホイールの反動のような、車両の長手方向の変位モードに関する。車両の路面接触要素のレベルで知られている振動源として、例えば、走行時のタイヤの不均一性、ディスクブレーキの欠陥および制動補助装置がある。路面接触要素の振動は、一般に、例えば15〜20Hzの比較的低い共振周波数、および例えば約1mm以上の比較的大きい振幅に特徴を有し、充分に減衰されない場合には、車両に乗る人(以下、乗客という)が気付くものである。
既知の態様では、継手の共振周波数を調整するため、変形可能要素の組成および幾何学的形状、減衰液体(例えば水/グリコール混合物)の粘度、および共振チャネルの横断面および長さを選択することにより、動的剛性が適合される。
この共振周波数は、継手の減衰性能が最高となりかつ位相シフトが最大になる周波数に一致する。剛性が大きい周波数範囲内(一般に圧力共振周波数より高い周波数)では継手が非常に良く振動を伝達するため、周波数による継手剛性の増大は欠点となる。かくして、車両のホイールが、例えば道路の継目またはドレンカバーのような障害物に遭遇するときに発生されるような衝撃形式の力が継手に作用するとき、この力は、共振チャネルによっては減衰されない例えば約40〜50Hzの中間周波数を有している。
前掲の特許文献1には、過剰圧力弁の開圧力を適当に選択しかつ過剰圧力チャネルを通して液体を循環させることにより、衝撃を受けた場合に継手の動的剛性が増大することを防止することが提案されている。しかしながら、2つの相反する条件が存在する。なぜならば、弁は、特に、低い周波数において共振チャネルの効果を抑制しないように充分な漏洩防止性をもたなくてはならない一方で、開圧力は、衝撃を受けた場合に迅速に開くことができるように充分に低くなくてはならないからである。
かくして、既知の継手では、過剰圧力弁の開圧力に関して許容できる妥協が見出されて、継手がその休止形態の近くで変形されるときの衝撃の減衰を改善するが、これは、継手が、車両の制動時に路面接触要素の継手への慣性質量の移動により作られる車両の長手方向に沿って配向される予荷重のような付加予静荷重を受けるときには当てはまらない。この場合、特に共振周波数の近くでの残留位相シフトは不充分である。
本発明による継手では、必ずしも、過剰圧力チャネルとは異なる共振チャネルにより2つのチャンバを連結する必要はない。なぜならば、過剰圧力チャネル(単一または複数)が同じ機能すなわち、励振力の位相にはない液体が両チャンバ間で流れることを可能にし、これにより、チャネルの横断面または開圧力を適当に調節することにより第二シェルに伝達される励振が減衰されるからである。
好ましくは、可変横断面をもつ過剰圧力チャネルの部分は、過剰圧力チャネルの2つの対向側壁の間で延びている可撓性過剰圧力弁フラップを有し、これにより、過剰圧力チャネルは、前記チャンバ間の圧力差が開閾値を超えたときにのみ開かれ、力復帰手段により発生される前記緊締力は、過剰圧力チャネルの両対向側壁間で弁フラップを圧縮し、前記開閾値を増大させる。
この特徴により、休止時に、伝統的な継手におけるよりも弱い緊締力で、過剰圧力チャネルの両対向壁で閉じられる弁フラップが設けられた継手の設計を可能にする。しかしながら、減衰方向に沿って予荷重が加えられると、過剰圧力チャネルを通る減衰流体の循環を制限するため、この弁フラップの緊締力が増大される。
傾斜表面は内側シェルの外面の一部を有するのが有利である。
好ましくは、弾性変形可能要素内に埋入された埋入補強体を有し、該埋入補強体は、前記傾斜面により埋入補強体を通して押される弾性変形可能要素の材料の変位を可能にする、力復帰手段の前記傾斜面に対向する開口を備えている。
第二実施形態の第一の有利な特徴によれば、半剛性本体は本質的にWの形状をなす弾性波型シートからなり、半剛性本体の中央アーチは外側シェルと内側シェルとの間で減衰方向に本質的に平行に突出して撓みゾーンを形成し、該撓みゾーンの少なくとも1つの側方ウイングは緊締ゾーンを形成している。
第二実施形態の第二の有利な特徴によれば、内側および外側シェルは本質的に円筒状でかつ共通軸線方向を有し、半剛性本体は円筒状の弾性包囲体を有し、該包囲体の軸線は前記共通軸線方向に対して本質的に平行であり、包囲体の撓みゾーンは本質的に軸線方向の2つのリッジ間に形成されており、該リッジ上で、包囲体が外側シェルの内面に当接して載置されている。
好ましくは、半剛性本体の閉塞ゾーンは、過剰圧力チャネルの可変横断面部分の横方向隔壁を形成している。この場合有利なことは、横方向隔壁が過剰圧力チャネルの対向側壁の方向に延びている弁フラップを支持しているか、半剛性本体の横方向隔壁に対向する過剰圧力チャネルの側壁が弁フラップを支持し、横方向隔壁が弁フラップの自由端と接触して、弁フラップを圧縮することである。
好ましくは、半剛性本体は、横方向隔壁と外側シェルとの間に形成された共振チャネルの横断面を、過剰圧力チャネルの可変横断面に反比例する態様で変化させ、これにより、内側および外側シェルが減衰方向に沿って変位されるときに共振チャネルの共振周波数を高くする。
この特徴は、継手が車両の路面接触システムに使用されて、制動時に減衰方向の予荷重を受けたときに、制動時に増大する、車両のサスペンションシステム自体の周波数の変化(evolution)に一致する、共振チャネルの共振周波数の変化を得ることを可能にする。かくして、継手により発生される減衰は、継手の共振周波数およびサスペンション自体の周波数が、制動時および非制動時の両方において広い作動範囲に亘って維持されるという事実により改善される。
有利なことは、弾性変形可能要素は2つの端部隔壁を有し、該端部隔壁は内側および外側シェルの対向側部のレベルで両シェルを漏洩防止態様で連結して、減衰液体の前記体積を収容し、半剛性本体は、これらの端部隔壁と半剛性本体の縁部との間に実質的な漏洩を引起こさないことを確保するように設計されている。かくして、過剰圧力チャネルを短絡するいかなる漏洩流も非常に少ない。
好ましくは、付加シェルと外側シェルとの間に配置された第二弾性変形可能要素を有し、流体回路は第二弾性変形可能要素内に形成されている。
図1および図2を参照して、本発明の第一実施形態をここに説明する。この実施形態では、継手の外形は円形横断面を有する本質的に円筒状であり、継手は、本質的に円筒状でかつ軸線Aの回りで同心状に配置された外側シェル1および内側シェル2を有している。これらのシェルは剛性を有し、例えば金属またはプラスチックで作られている。外側シェル1および内側シェル2は、それぞれ2つの構造部品(図示せず)に固定されて、これらの構造部品を結合しかつこれらの構造部品間の振動伝達を減衰するように設計されている。両構造部品間での継手の取付けを容易にするため、内側シェル2は、継手の両端部において外側シェル1を長手方向に超えて延びている。
両シェル1、2間には、流体減衰ばねを構成する組立体5が取付けられている。流体減衰ばねは、1つ以上のエラストマー配合物で作られかつ包囲型補強体7が設けられた弾性変形可能要素6と、該弾性変形可能要素6と外側シェル1の内面10との間に形成された漏洩防止空間9を充満する流体減衰液体8とにより形成される。変形可能要素6の全体的形状は中空円筒状スリーブの形状をなしている。変形可能要素6の内面は内側シェル2の外面11に接合され、変形可能要素6の外面12は、漏洩防止空間9を形成すべく凹状をなしている。
各チャンバ17a、17bの底には、チャンバの中心から半径方向外方に突出しているそれぞれの膨出部18a、18bが形成されており、これらの膨出部は、両シェル1、2が方向B内で相対変位するときに外側シェル1の内面10に当接できる衝合体を構成する。或る変位閾値を超えると、膨出部18a、18bの一方は、変位方向に基いて内面10に接触し、これにより、継手のB方向の剛性が増大する。かくして、膨出部18a、18bは、継手が非常に顕著な半径方向励振を受けたときに壁13、14の損傷を防止するため、変形可能要素6のB方向への過剰変形を防止する。
より正確には、クラウン面23bと内面10との間には過剰圧力チャネル25bおよび共振チャネル26が形成されており、これらのチャネル25b、26は、外側シェル1の周方向に平行に延びておりかつ変形可能要素6のマスと一体に形成されたリッジ27により分離されている。共振チャネル26は小さいセクションのチャネルであり、両チャンバ17a、17bを連結して、既知の方法に従って所与の共振周波数で圧力共振を発生する。クラウン面23aと内面10との間には、過剰圧力チャネル25aと、共振チャネル26と同一の他の共振チャネル(図示せず)とが形成されている。変更形態として、過剰圧力チャネル25aは、いかなる第二共振チャネルをも設けないで、クラウン面23aの全軸線方向長さを占拠するように構成できる。
空間9は、減衰液体が充満された後に、変形可能要素6上に外側シェル1を圧嵌めすることにより閉じられる。充満は、液体中に継手を浸漬することにより行なわれる。両リング20、21は、壁13、14のレベルでの高い半径方向剛性を変形可能要素6に付与して、外側シェル1との漏洩防止接触を確保する。変形可能要素6は外側シェル1に接合されることはないが、外側シェル1の内面10とリング20、21との間で半径方向に圧縮される変形可能要素6の材料の薄膜により形成される摩擦により外側シェル1内に保持される。
この結果は、力Fが内側シェル2を突出部15aの方向に変位させるのと同じであることに留意されたい。これに対し、カットアウト31が存在しない場合には、内側シェル3が変位しても弁フラップ16aの緊締力を修正することはできない。なぜならば、弁フラップ16aは、両シェルの剛性と、リング20、21のレベルでのシェル同士の連結とによって外側シェル1に対する本質的な固定位置を占める埋入補強体7により支持されているからである。
もちろん、継手を軸線Aに対して対称的に作ることにより、過剰圧力弁16bの同様な機能を得ることができる。
同時に、側方ウイング32a、32bが内方に枢動すると、開口36a、36bにより形成される共振チャネル126a、126bの入口のレベルを除き、共振チャネル126a、126bの横断面が増大する。この形状変化により、共振チャネルの共振周波数が高くなる。
この第二変更形態では、本体4bは本質的に矩形の金属シートからなり、長手方向の波型を有している。この波型は本質的にW型の横断面を有し、かつ内方に湾曲した2つの側方ウイング132a、132bと、中間アーチ133とは反対方向に内方に湾曲した2つのベンド134a、134bのレベルでウイング132a、132bに結合された、両ウイングと同方向に内方に湾曲した中間アーチ133とを有している。
側方ウイング132a、132bは、第一変更形態のウイング32a、32bのように幅広ではなく、過剰圧力チャネル125a、125bの入口部分と係合するに過ぎない。この入口部分は、両ウイング132aまたは132bと各突出部115a、115bの縁部38aまたは38b(該縁部は、変形可能要素106の材料からなる薄膜により覆われたストリップ122aまたは122bの縁部を有する)との間に形成される可変横断面を有する。
本体4bの長さは空間109の軸線方向長さと本質的に同じであり、従ってシート4bの長手方向端縁部と空間109の軸線方向端壁との間の一定の気密シーリングを確保できるため、縁部38a、38bと接触する側方ウイング132a、132bは、117aの側の過剰圧力チャネル125a、125bの入口を気密的に閉塞する。しかしながら、各側方ウイング136aまたは136bの端部に形成されたカットアウト136aまたは136bは、カットアウトの縁部が共振チャネルと過剰圧力チャネルとの間の分離リッジに対して接触するので、共振チャネルが閉塞されないようにすることができる。
もちろん、第二本体4bを内側シェル102内に設けることによっても、内側シェル102がチャンバ117aの方向に変位されるときに継手の同様な作動が得られる。
本体4cは、該本体の周囲に規則的に分布された例えば4つの軸線方向リッジを介して、本体4cの軸線方向全長に亘って内面110上に支持される。図示の例では、軸線方向リッジ40の位置は、減衰方向Bに対して軸線Aの回りで約45°隔てている。
本体4cの軸線方向端部のレベルでは、他の2つの形態が考えられる。第一形態は、本体4cの長さは空間109の軸線方向長さと本質的に同じであり、本体4cは空間109の軸線方向端壁(図1の参照番号13、14参照)間の空間109内に延びているに過ぎない。従って、前記壁と本体4cの長手方向端縁部との間には或る緊締力レベルがあり、このため、本体4cと外側シェル101との間を通ることにより共振チャネルを短絡する漏洩流が制限される。
本体4cは、少なくとも中央部分のレベルで変形できるように設計されており、このため、膨出部118aまたは118bが2つのリッジ40間の表面39と接触したときに該膨出部の圧力を受けて楕円形になる。かくして、継手が予静荷重Fを受けると、本体4cは少なくとも中央部のレベルで弾性的に曲り、減衰方向Bに平行な長軸および突出部115a、115bの半径方向に一致する短軸をもつ本質的な楕円形断面となる。このため、表面39は、弁フラップに、矢印Sで示す大きい緊締力を発生する。上記第二形態の場合には、本体4cの端部は、本体4cが変形されるときの状態でも、変形可能要素6との確実な漏洩防止接触を維持するように設計されている。
本体4cは完全な管状にする必要はなく、大きいまたは小さい長さの円弧の形状の横断面をもつ半管状断面形状にすることができる。図13および図14は、上記第三変更形態の本体4cの2つの対応実施形態の部分図である。内側シェルおよび変形可能要素は図7の実施形態の内側シェルおよび変形可能要素と同じであるので、これらの図面には内側シェルおよび変形可能要素は示されていない。
本体4cの円弧長さおよびリッジ40の個数は、本体4cの可撓性を調節すべく適宜選択される。円弧長さは、常に弁フラップとの満足できる接触を確保するため、180°より大きいことが好ましい。しかしながら、前記フラップの位置を修正しかつこれに応じて本体4cの円弧長さを適合させることができる。
弁フラップ216a、216bの端部の接触ゾーンのレベルで、外側シェル201には例えば円形の開口が設けられており、該開口内には、可撓膜41a、41bが、例えば接着剤による接合により漏洩防止態様で固定されている。膨出部218aに対して半径方向Bに対向するもう1つの開口には膜41cが設けられている。外側シェル201の周囲には、例えばエラストマー層の第二弾性要素43を介して、外側シェル201と同心状に円筒状の付加シェル42が固定されている。両シェル201、42の間の第二弾性要素43の材料には中空の漏洩防止回路46が形成されており、該回路46は、例えば減衰液体または他の液体またはガス状流体のような低圧縮性流体が充填されている。回路46は、それぞれの膜41a、41b、41cの背後の流体リザーバ44a、44b、44cと、リザーバ44cをそれぞれリザーバ44a、44bに連結する2つのコネクタダクト45a、45bとを有している。
第一実施形態におけるように、静的力Fが存在する場合に継手が励振を受けると、過剰圧力チャネル225a、225bを通る減衰液体の循環が、弁フラップ216a、216bの増大した緊締力により制限され、これにより共振チャネルを通る減衰液体の循環が助長される。
全ての実施形態において、弁フラップの存在は不可欠というものではない。より詳しくは、低周波数での小さい減衰が許容できるものであれば、弁フラップを設ける必要もないし、過剰圧力チャネルとは別の共振チャネルを設ける必要もない。予荷重を作用しない場合には、過剰圧力チャネルは、2つのチャンバ間の液体の永久流通を行なう。しかしながら、予荷重を作用する場合には、上記種々の実施形態は、可変横断面をもつ過剰圧力チャネルの部品を絞ること、従って過剰圧力チャネル内の圧力損失の増大(この効果は振動を減衰することである)を許容する。弁フラップまたは共振チャネルをもたない静流体継手の実施形態の一例は、図5に示す実施形態を改変することにより得ることができる。この場合、カットアウト136a、136bを省略するのが適当である。内側シェル102をチャンバ117aの方向に変位させる静的力Fが存在しかつ継手が励振を受ける場合には、過剰圧力チャネル125a、125bを通る減衰液体の循環が、過剰圧力チャネルの入口を閉塞する本体4bにより妨げられ、これにより粘性減衰が改善される。
弁フラップが設けられる場合、該弁フラップは半径方向に真直形状にすることができる。図12は、図5に示した実施形態の変更形態に使用されるこのような弁フラップ416bの部分図である。フラップ416bは埋入補強体107上に成形され、かつ外側シェル101の内面110に向かって半径方向に延びている。
2 内側シェル
6 弾性変形可能要素
7 包囲型補強体
8 減衰液体
9 漏洩防止空間
16a、16b 弁フラップ
18a、18b 膨出部
25a、25b 過剰圧力チャネル
26 共振チャネル
Claims (19)
- 2つの構造部品を結合しかつ一方の構成部品から他方の構成部品に伝達される振動を減衰するように設計された流体弾性継手であって、内側シェル(2、102、202)および該内側シェルの周囲に配置された外側シェル(1、101、201)と、前記両シェル間で相対変位できるように両シェル間に配置された弾性変形可能要素(6、106)とを有し、前記弾性変形可能要素は両シェル間に空間(9、109、209)を形成するような形状を有し、前記空間は減衰液体を収容しかつ互いに所定の減衰方向(B)に対向する少なくとも2つのチャンバ(17a、17b;117a、117b;217a、217b)を有し、該チャンバは少なくとも1つの過剰圧力チャネル(25a、25b;125a、125b;225a、225b)を介して連通でき、過剰圧力チャネルの少なくとも一部は可変横断面を有する構成の流体弾性継手において、前記過剰圧力チャネルを通る減衰液体の循環に対向させるべく、前記シェルを前記減衰方向(B)に沿って互いに変位させる力(F)から、可変横断面をもつ前記過剰圧力チャネルの前記一部のレベルに緊締力(P,S)を発生させる力復帰手段(24、4a〜4c、46)を有することを特徴とする流体弾性継手。
- 前記過剰圧力チャネルの前記可変横断面部分は過剰圧力弁の可撓性フラップ(16a、16b;116a、116b;216a、216b;316a、316b)を有し、該可撓性フラップは前記過剰圧力チャネルの2つの対向壁(10、23a、23b;35a、35b;123a、123b;110、39、41a、41b)の間で延びており、これにより、過剰圧力チャネルは、前記チャンバ間の圧力差が開閾値を超えたときにのみ開かれ、前記力復帰手段により発生される前記緊締力(P、S)は、過剰圧力チャネルの前記対向側壁間で弁フラップを圧縮し、前記開閾値を増大させることを特徴とする請求項1記載の流体弾性継手。
- 前記過剰圧力チャネルの可変横断面部分は過剰圧力チャネルの入口部分を有し、該入口部分は側壁(132a、132b)を備え、該側壁は前記入口部分を閉塞すべく前記力復帰手段により変位されることを特徴とする請求項1または2記載の流体弾性継手。
- 前記力復帰手段は前記内側シェル(2)に形成された表面(24)を有し、該表面は、前記両シェルの減衰方向での相対変位中に、前記弾性変形可能要素(6)の幾分かの材料を、過剰圧力チャネル(25a)により定められる循環方向に対して横方向に押すように傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載の流体弾性継手。
- 前記傾斜表面(24)は内側シェルの外面(11)の一部を有していることを特徴とする請求項4記載の流体弾性継手。
- 前記弾性変形可能要素(6)内に埋入された埋入補強体(7)を有し、該埋入補強体は、前記傾斜面により埋入補強体を通して押される弾性変形可能要素の材料の変位を可能にする、力復帰手段の前記傾斜面(24)に対向する開口(31)を備えていることを特徴とする請求項4または5記載の流体弾性継手。
- 前記力復帰手段は少なくとも1つの前記チャンバ(117a)と接触している半剛性本体(4a〜4c)を有し、該本体は前記外側シェルと内側シェルとの間に保持される撓みゾーン(33、133、39、233)を備え、これにより内側シェルおよび外側シェルが減衰方向に沿って変位されるときに前記撓みゾーンを弾性的に曲げ、前記本体は更に、前記撓みゾーンの曲げに応答して過剰圧力チャネル(125a、125b)の前記可変横断面部分の断面を減少させるべく枢動できる少なくとも1つの緊締ゾーン(32a、32b;132a、132b;39、234)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の流体弾性継手。
- 前記半剛性本体は本質的にWの形状をなす弾性波型シート(4a、4b)からなり、半剛性本体の中央アーチ(33、133)は前記外側シェルと内側シェルとの間で前記減衰方向に本質的に平行に突出して前記撓みゾーンを形成し、該撓みゾーンの少なくとも1つの側方ウイング(32a、32b;132a、132b)は前記緊締ゾーンを形成していることを特徴とする請求項7記載の流体弾性継手。
- 前記内側および外側シェルは本質的に円筒状でかつ共通軸線方向(A)を有し、前記半剛性本体(4c)は円筒状の弾性包囲体(39)を有し、該包囲体の軸線は前記共通軸線方向に対して本質的に平行であり、前記包囲体の撓みゾーンは本質的に軸線方向の2つのリッジ(40)間に形成されており、該リッジ上で、包囲体が外側シェル(101)の内面(110)に当接して載置されていることを特徴とする請求項7記載の流体弾性継手。
- 前記撓みゾーン(33、133、39、233)は、外側シェルと、前記減衰方向に突出する、内側シェル上の衝合本体(118a、118b)との間に保持されることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載の流体弾性継手。
- 前記半剛性本体の緊締ゾーンは、過剰圧力チャネルの前記可変横断面部分の横方向隔壁(32a、32b;132a、132b;39、234)を形成していることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項記載の流体弾性継手。
- 前記横方向隔壁(32a、32b)は、過剰圧力チャネルの対向側壁(123a、123b)の方向に延びている弁フラップ(116a、116b)を支持していることを特徴とする請求項11記載の流体弾性継手。
- 前記半剛性本体(4a、4c)の前記横方向隔壁に対向する過剰圧力チャネルの側壁(123a、123b)は弁フラップ(316a、316b)を支持し、前記横方向隔壁(32a、32b;39、234)は弁フラップの自由端と接触して、弁フラップを圧縮することを特徴とする請求項11記載の流体弾性継手。
- 前記チャンバ間で延びている共振チャネル(126a、126b)を有し、該共振チャネルは前記過剰圧力チャネル(125a、125b)に対して前記横方向隔壁(32a、32b)の他方の側をバイパスさせることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項記載の流体弾性継手。
- 前記半剛性本体(4a)は、前記横方向隔壁(35a、35b)と外側シェル(101)との間に形成された前記共振チャネル(126a、126b)の横断面を、過剰圧力チャネルの可変横断面に反比例する態様で変化させ、これにより、内側および外側シェルが前記減衰方向に沿って変位されるときに共振チャネルの共振周波数を高くすることを特徴とする請求項14記載の。流体弾性継手
- 前記弾性変形可能要素(106)は2つの端部(13、14)を有し、該端部は内側および外側シェルの対向端部のレベルで両シェルを気密的に連結して、減衰液体(109)の体積を包囲し、前記半剛性本体(4a〜4c)は、これらの端部隔壁と縁部との間の本質的な漏洩防止シールを確保することを特徴とする請求項7〜15のいずれか1項記載の流体弾性継手。
- 前記外側シェル(201)の回りに配置された付加シェル(42)を有し、前記力復帰手段は外側シェルと付加シェルとの間に形成された流体回路(46)を有し、該流体回路は、減衰方向(B)に突出する、内側シェル(202)の衝合本体(218a)に対向する外側シェルの第一開口内に取付けられた第一可撓膜(41c)により一方の減衰流体チャンバ(217a)から分離された第一リザーバ(44c)と、外側シェルの第二開口内に取付けられた第二可撓膜(41a、41b)により形成された壁を備えた第二リザーバ(44a、44b)とを有し、前記第二可撓膜は過剰圧力チャネル(225a、225b)の可変横断面部分の外側側壁を形成し、前記第二リザーバは、第一膜の外方への変形が、前記衝合本体の圧力(F)を受けて、流体圧力の伝達により、過剰圧力チャネルの横断面を収縮させる第二膜の内方への変形(S)を引起こすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の流体弾性継手。
- 前記付加シェル(42)と外側シェル(201)との間に配置された第二弾性変形可能要素(43)を有し、前記流体回路が前記第二弾性変形可能要素内に形成されていることを特徴とする請求項17記載の流体弾性継手。
- 前記少なくとも1つの過剰圧力チャネル(25a、25b;125a、125b;225a、225b)と平行に配置された前記チャンバ(17a、17b;117a、117b;217a、217b)を連結する少なくとも1つの共振チャネル(26、126a、126b)を有することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載の流体弾性継手。
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