JP2005517872A - 可変横断面をもつ過剰圧力チャネルを備えた流体弾性継手 - Google Patents

可変横断面をもつ過剰圧力チャネルを備えた流体弾性継手 Download PDF

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Abstract

【課題】 低周波数励振の共振減衰および衝撃型励振を確保しかつ付加予荷重を受けたときに満足できる共振減衰特性を保持する継手を提案することにある。
【解決手段】 内側補強体(2)と、該内側補強体(2)の周囲に配置された外側補強体(1)と、両補強体の間に嵌装された弾性変形可能要素(6)とを有し、該弾性変形可能要素は所定の減衰方向(B)に従って対向する少なくとも2つのチャンバ(17a、17b)を形成し、両チャンバは、可変横断面を有する少なくとも1つのを備えた少なくとも1つの過剰圧力チャネル(25a、25b)を介して連通できる構成の流体弾性継手において、力(F)が生じたときに過剰圧力チャネルの可変横断面部分に緊締力(P)を発生させる力復帰手段(24)を有し、該手段は、前記両補強体を相互にオフセットさせ、過剰圧力チャネルを通る減衰流体の循環を妨げることを特徴とする流体弾性継手。

Description

本発明は、2つの構成部品を結合すると同時に、一方の構成部品から他方の構成部品に伝達される振動を減衰するように設計された流体弾性継手に関する。
特許文献1にはこのような継手、すなわち外側シェルおよび内側シェルを有し、外側シェルが内側シェルの周囲に配置され、両シェルの間には弾性変形可能要素が配置されていて、両シェル間の相対変位を可能にし、弾性変形可能要素は、両シェル間に空間を形成するような形状を有し、前記空間は減衰液体を収容しかつ互いに所定の減衰方向に対向する少なくとも2つのチャンバを有し、該チャンバは少なくとも1つの過剰圧力チャネルを介して連通でき、過剰圧力チャネルの少なくとも一部は可変横断面を有する構成の流体弾性継手が開示されている。
この形式の継手は2つの主機能すなわち、結合される構成部品間に自由度を付与する機能、および両構成部品間の振動伝達を減衰する機能を有している。
自動車構造の分野では、このような継手は、第一に、主構造すなわち車両ボディに対して駆動集合体(drive aggregate)を減衰させ、第二に主構造に対してホイールトレーンのサスペンション・ウィッシュボーンのような路面接触要素を減衰させるのに使用されている。
第二の場合、企図した減衰は、特に、障害物に接触したときのホイールの反動のような、車両の長手方向の変位モードに関する。車両の路面接触要素のレベルで知られている振動源として、例えば、走行時のタイヤの不均一性、ディスクブレーキの欠陥および制動補助装置がある。路面接触要素の振動は、一般に、例えば15〜20Hzの比較的低い共振周波数、および例えば約1mm以上の比較的大きい振幅に特徴を有し、充分に減衰されない場合には、車両に乗る人(以下、乗客という)が気付くものである。
概略的にいえば、一方のシェルに少なくとも減衰方向の励振が付与されると、例えばエラストマーから作られた変形可能要素が、チャンバ体積の変化、チャンバ間の圧力差、および最終的には共振チャネルを通る減衰液体の流れにより弾性変形される。しかしながら、この流れは、液体の慣性により、および液体の速度増大を生じさせる共振チャネルの絞り断面により増幅される度合いにより、該流れに刺激を与える力との位相が外れ、この位相シフトにより、第二シェルに伝達される励振が減衰される。継手のこの形式の減衰特性は、第二シェルに伝達される励振と第一シェルに加えられる振動変位(vibratory displacement)との比である動的剛性(dynamic rigidity)に関して決定される。このような動的剛性は、励振変位(excitation displacement)の周波数および振幅に関して定量化できる。この動的剛性は、入力変位の調和振幅(harmonic magnitudes)および出力励振の古典的複素数表記を用いて、剛性と呼ばれる振幅および位相シフトと呼ばれる位相に特徴を有する複素数の形態に表される。
励振周波数の関数としての継手のこの形式の挙動は次のように、すなわち、剛性は周波数と共に増大するということができる。この位相シフトは、最初は、周波数と共に、継手の圧力共振周波数で到達する最大値まで増大し、この最大値を超えると位相シフトは減少または安定化する。この挙動は、図9aおよび図9bにおいて破線を用いて示されている。
既知の態様では、継手の共振周波数を調整するため、変形可能要素の組成および幾何学的形状、減衰液体(例えば水/グリコール混合物)の粘度、および共振チャネルの横断面および長さを選択することにより、動的剛性が適合される。
この共振周波数は、継手の減衰性能が最高となりかつ位相シフトが最大になる周波数に一致する。剛性が大きい周波数範囲内(一般に圧力共振周波数より高い周波数)では継手が非常に良く振動を伝達するため、周波数による継手剛性の増大は欠点となる。かくして、車両のホイールが、例えば道路の継目またはドレンカバーのような障害物に遭遇するときに発生されるような衝撃形式の力が継手に作用するとき、この力は、共振チャネルによっては減衰されない例えば約40〜50Hzの中間周波数を有している。
過剰圧力チャネルは、伝統的に、非常に激しい励振時の破裂に対して構成部品を保護するように設計されている。従って、継手の通常の作動時には弁を閉じた状態に維持し、両チャンバ間に非常に大きい圧力差が生じたときにのみ弁を開くようにする、可変横断面を備えた部品を構成する過剰圧力弁が設けられている。
前掲の特許文献1には、過剰圧力弁の開圧力を適当に選択しかつ過剰圧力チャネルを通して液体を循環させることにより、衝撃を受けた場合に継手の動的剛性が増大することを防止することが提案されている。しかしながら、2つの相反する条件が存在する。なぜならば、弁は、特に、低い周波数において共振チャネルの効果を抑制しないように充分な漏洩防止性をもたなくてはならない一方で、開圧力は、衝撃を受けた場合に迅速に開くことができるように充分に低くなくてはならないからである。
特許文献2には、上記形式の継手であって、休止時には過剰圧力弁のフラップが過剰圧力チャネルの対向壁に接触せず、このためチャネルが部分開状態に維持されるように構成された継手が提案されている。しかしながら、この場合には、次に共振チャネルが過剰圧力チャネルにより永久的に短絡され、このため継手の位相シフトが有効でなくなる。
特許文献3には、衝撃が生じたときの継手の音響的挙動の改善は、過剰圧力弁のフラップとチャネルの対向壁との間の摩擦を低減させることにより、および弁フラップの残部よりきめ細かくかつ可撓性が高い材料で作られたソフト領域を有する弁フラップを設けることにより得られることが開示されている。しかしながら、この設計は、フラップ弁をより脆くしかつその製造コストを増大させる。
図9a、図9b、図10aおよび図10bには、約20Hzの共振周波数と、過剰圧力弁の密閉性についての2つの異なる値とをもつ従来技術の2つの継手についての動的剛性の測定値が示されている。破線で示された曲線は、純粋な安全機能例えば弁フラップの材料の1〜1.5mmに亘る半径方向圧縮をもつ弁についての古典的緊締値(classical tightness value)に一致する。実線で示された曲線は、継手が休止しているときに、弁フラップが、気付くほどの圧縮なくしてチャネルの対向壁と単に接触するに過ぎない低い緊締力(tightness)に一致する。
図9aおよび図9bは、それぞれ、当該励振周波数の関数としての、予静荷重のない減衰方向に沿う調和励振を受ける2つの継手の動的剛性|K|および位相シフトφを示すものである。共振周波数より高い周波数では、低い弁緊締力によって動的剛性が約50%低下され(これは望ましい効果である)、かつ共振周波数では位相シフトを約30%低下させる(これは欠点であるが、位相シフトは40Hzより高い周波数では改善され、これは長所である)ことが理解されよう。概していえば、この長所は共振周波数での位相シフトの低下を上回ると考えられる。なぜならば、これが許容レベルに維持されるからである。
図10aおよび図10bは、2つの継手が減衰方向に付加予静荷重を受けるときに得られるそれぞれ図9aおよび図9bと同じパラメータを示すものである。動的剛性に、小さい弁緊締力の優れた効果が保持されるが、共振周波数での位相シフトが50%以上低下され、高い周波数に大きい位相シフト低下が生じる。この位相シフト低下は許容できないものである。なぜならば、簡単な金属−ゴム継手ではなく静流体圧力型の継手を使用する場合にあらゆる点を除去するからである。
かくして、既知の継手では、過剰圧力弁の開圧力に関して許容できる妥協が見出されて、継手がその休止形態の近くで変形されるときの衝撃の減衰を改善するが、これは、継手が、車両の制動時に路面接触要素の継手への慣性質量の移動により作られる車両の長手方向に沿って配向される予荷重のような付加予静荷重を受けるときには当てはまらない。この場合、特に共振周波数の近くでの残留位相シフトは不充分である。
ドイツ国特許第42 33 705号 ドイツ国特許第195 03 445号 欧州特許第1 046 833号
本発明の目的は、継手がその休止形状の近くで変形されたときに、低周波数励振の共振減衰および衝撃型励振を確保しかつ付加予荷重を受けたときに満足できる共振減衰特性を保持する継手を提案することにより、上記欠点の少なくとも一部を解消することにある。
上記目的を達成するため、本発明によれば、2つの構造部品を結合しかつ一方の構成部品から他方の構成部品に伝達される振動を減衰するように設計された流体弾性継手であって、内側シェルおよび該内側シェルの周囲に配置された外側シェルと、前記両シェル間で相対変位できるように両シェル間に配置された弾性変形可能要素とを有し、前記弾性変形可能要素は両シェル間に空間を形成するような形状を有し、前記空間は減衰液体を収容しかつ互いに所定の減衰方向に対向する少なくとも2つのチャンバを有し、該チャンバは少なくとも1つの過剰圧力チャネルを介して連通でき、過剰圧力チャネルの少なくとも一部は可変横断面を有する構成の流体弾性継手において、前記過剰圧力チャネルを通る減衰液体の循環に対向させるべく、前記シェルを前記減衰方向に沿って互いに変位させる力から、可変横断面をもつ前記過剰圧力チャネルの前記一部のレベルに緊締力を発生させる力復帰手段を有することを特徴とする流体弾性継手が提供される。
この特徴により、休止位置では、両チャンバ間の圧力差が比較的小さい場合でも減衰液体が過剰圧力チャネルを通って循環することを可能にし、これにより衝撃型励振を満足いくように減衰でき、また、減衰方向に沿う予荷重を受けるときは、過剰圧力チャネルを通る減衰液体の循環を制限して、継手により発生される共振の減衰が改善される。
本発明による継手では、必ずしも、過剰圧力チャネルとは異なる共振チャネルにより2つのチャンバを連結する必要はない。なぜならば、過剰圧力チャネル(単一または複数)が同じ機能すなわち、励振力の位相にはない液体が両チャンバ間で流れることを可能にし、これにより、チャネルの横断面または開圧力を適当に調節することにより第二シェルに伝達される励振が減衰されるからである。
本発明の特定実施形態では、少なくとも1つの共振チャネルが設けられており、該共振チャネルは、前記両チャンバを連結しかつ少なくとも1つの過剰圧力チャネルと並列に連結される。
好ましくは、可変横断面をもつ過剰圧力チャネルの部分は、過剰圧力チャネルの2つの対向側壁の間で延びている可撓性過剰圧力弁フラップを有し、これにより、過剰圧力チャネルは、前記チャンバ間の圧力差が開閾値を超えたときにのみ開かれ、力復帰手段により発生される前記緊締力は、過剰圧力チャネルの両対向側壁間で弁フラップを圧縮し、前記開閾値を増大させる。
この特徴により、休止時に、伝統的な継手におけるよりも弱い緊締力で、過剰圧力チャネルの両対向壁で閉じられる弁フラップが設けられた継手の設計を可能にする。しかしながら、減衰方向に沿って予荷重が加えられると、過剰圧力チャネルを通る減衰流体の循環を制限するため、この弁フラップの緊締力が増大される。
本発明の他の特徴によれば、可変横断面を備えた過剰圧力チャネルの部分は過剰圧力チャネルの入口部分を有し、該入口部分は側壁を備え、該側壁は前記入口部分を制限すべく前記力復帰手段により変位される。これにより過剰圧力チャネルの入口部分が制限されるため、過剰圧力チャネルを通る減衰流体の循環が制限される。
本発明の第一実施形態によれば、力復帰手段は内側シェルに形成された表面を有し、該表面は、両シェルの減衰方向での相対変位中に、弾性変形可能要素の幾分かの材料を、過剰圧力チャネルにより定められる循環方向に対して横方向に押すように傾斜している。
傾斜表面は内側シェルの外面の一部を有するのが有利である。
好ましくは、弾性変形可能要素内に埋入された埋入補強体を有し、該埋入補強体は、前記傾斜面により埋入補強体を通して押される弾性変形可能要素の材料の変位を可能にする、力復帰手段の前記傾斜面に対向する開口を備えている。
本発明の第二実施形態では、力復帰手段は少なくとも1つの前記チャンバと接触している半剛性本体を有し、該本体は前記外側シェルと内側シェルとの間に保持される撓みゾーンを備え、これにより内側シェルおよび外側シェルが減衰方向に沿って変位されるときに前記撓みゾーンを弾性的に曲げ、前記本体は更に、前記撓みゾーンの曲げに応答して過剰圧力チャネルの可変横断面部分の断面を減少させるべく枢動できる少なくとも1つの閉塞ゾーンを有する。
第二実施形態の第一の有利な特徴によれば、半剛性本体は本質的にWの形状をなす弾性波型シートからなり、半剛性本体の中央アーチは外側シェルと内側シェルとの間で減衰方向に本質的に平行に突出して撓みゾーンを形成し、該撓みゾーンの少なくとも1つの側方ウイングは緊締ゾーンを形成している。
第二実施形態の第二の有利な特徴によれば、内側および外側シェルは本質的に円筒状でかつ共通軸線方向を有し、半剛性本体は円筒状の弾性包囲体を有し、該包囲体の軸線は前記共通軸線方向に対して本質的に平行であり、包囲体の撓みゾーンは本質的に軸線方向の2つのリッジ間に形成されており、該リッジ上で、包囲体が外側シェルの内面に当接して載置されている。
好ましくは、撓みゾーンは、外側シェルと、前記減衰方向に突出する、内側シェル上の衝合本体との間に保持される。
好ましくは、半剛性本体の閉塞ゾーンは、過剰圧力チャネルの可変横断面部分の横方向隔壁を形成している。この場合有利なことは、横方向隔壁が過剰圧力チャネルの対向側壁の方向に延びている弁フラップを支持しているか、半剛性本体の横方向隔壁に対向する過剰圧力チャネルの側壁が弁フラップを支持し、横方向隔壁が弁フラップの自由端と接触して、弁フラップを圧縮することである。
本発明の他の特徴によれば、チャンバ間で延びている共振チャネルを有し、該共振チャネルは過剰圧力チャネルに対して横方向隔壁の他方の側をバイパスさせ、横方向隔壁は共振チャネルに開口した孔を有している。
好ましくは、半剛性本体は、横方向隔壁と外側シェルとの間に形成された共振チャネルの横断面を、過剰圧力チャネルの可変横断面に反比例する態様で変化させ、これにより、内側および外側シェルが減衰方向に沿って変位されるときに共振チャネルの共振周波数を高くする。
この特徴は、継手が車両の路面接触システムに使用されて、制動時に減衰方向の予荷重を受けたときに、制動時に増大する、車両のサスペンションシステム自体の周波数の変化(evolution)に一致する、共振チャネルの共振周波数の変化を得ることを可能にする。かくして、継手により発生される減衰は、継手の共振周波数およびサスペンション自体の周波数が、制動時および非制動時の両方において広い作動範囲に亘って維持されるという事実により改善される。
有利なことは、弾性変形可能要素は2つの端部隔壁を有し、該端部隔壁は内側および外側シェルの対向側部のレベルで両シェルを漏洩防止態様で連結して、減衰液体の前記体積を収容し、半剛性本体は、これらの端部隔壁と半剛性本体の縁部との間に実質的な漏洩を引起こさないことを確保するように設計されている。かくして、過剰圧力チャネルを短絡するいかなる漏洩流も非常に少ない。
本発明の第三実施形態では、外側シェルの回りに配置された付加シェルを有し、力復帰手段は外側シェルと付加シェルとの間に形成された流体回路を有し、該流体回路は、減衰方向に突出する、内側シェルの衝合本体に対向する外側シェルの第一開口内に取付けられた第一可撓膜により一方の減衰流体チャンバから分離された第一リザーバと、外側シェルの第二開口内に取付けられた第二可撓膜により形成された壁を備えた第二リザーバとを有し、第二可撓膜は過剰圧力チャネルの可変横断面部分の外側側壁を形成し、前記第二リザーバは、第一膜の外方への変形が、衝合本体の圧力を受けて、流体圧力の伝達により、過剰圧力チャネルの横断面を収縮させる第二膜の内方への変形を引起こす。
好ましくは、付加シェルと外側シェルとの間に配置された第二弾性変形可能要素を有し、流体回路は第二弾性変形可能要素内に形成されている。
以下、本発明の他の目的、詳細、特徴および長所は、添付図面を参照して単なる例示として述べる本発明の幾つかの特定実施形態についての以下の記載から一層明らかになるであろう。
図1および図2を参照して、本発明の第一実施形態をここに説明する。この実施形態では、継手の外形は円形横断面を有する本質的に円筒状であり、継手は、本質的に円筒状でかつ軸線Aの回りで同心状に配置された外側シェル1および内側シェル2を有している。これらのシェルは剛性を有し、例えば金属またはプラスチックで作られている。外側シェル1および内側シェル2は、それぞれ2つの構造部品(図示せず)に固定されて、これらの構造部品を結合しかつこれらの構造部品間の振動伝達を減衰するように設計されている。両構造部品間での継手の取付けを容易にするため、内側シェル2は、継手の両端部において外側シェル1を長手方向に超えて延びている。
両シェル1、2間には、流体減衰ばねを構成する組立体5が取付けられている。流体減衰ばねは、1つ以上のエラストマー配合物で作られかつ包囲型補強体7が設けられた弾性変形可能要素6と、該弾性変形可能要素6と外側シェル1の内面10との間に形成された漏洩防止空間9を充満する流体減衰液体8とにより形成される。変形可能要素6の全体的形状は中空円筒状スリーブの形状をなしている。変形可能要素6の内面は内側シェル2の外面11に接合され、変形可能要素6の外面12は、漏洩防止空間9を形成すべく凹状をなしている。
変形可能要素6の外形は次の通りである。すなわち、変形可能要素6は、その軸線方向両端部のレベルに、空間9を漏洩防止態様で閉じるべく内側シェル2と外側シェル1との間で延びる2つの環状壁13、14を形成すべく、その軸線方向両端部の間の中央部が凹んでいる。直径方向に対向する2つの軸線方向突出部15a、15bがそれぞれ壁13、14まで延びている。これにより、空間9は、継手の軸線Aおよび突出部15a、15bを含む平面に対して対称的な本質的に半環状の2つのチャンバ17a、17bに分割される。これらの2つのチャンバ17a、17bは、組立体5の流体減衰方向を形成する方向Bに沿って直径方向に対向している。
各チャンバ17a、17bの底には、チャンバの中心から半径方向外方に突出しているそれぞれの膨出部18a、18bが形成されており、これらの膨出部は、両シェル1、2が方向B内で相対変位するときに外側シェル1の内面10に当接できる衝合体を構成する。或る変位閾値を超えると、膨出部18a、18bの一方は、変位方向に基いて内面10に接触し、これにより、継手のB方向の剛性が増大する。かくして、膨出部18a、18bは、継手が非常に顕著な半径方向励振を受けたときに壁13、14の損傷を防止するため、変形可能要素6のB方向への過剰変形を防止する。
図1および図2に示す実施形態では、変形可能要素6の膨出部18a、18bの各々は、その中央でそれぞれ剛性リング3a、3bを包囲している。剛性リング3a、3bは、内側シェル2の外面11と接触しておりかつ変形可能材料のマス内に埋入されている。例えば金属で作られたリング3a、3bは膨出部18a、18bをB方向に強化し、これにより、膨出部18a、18bの一方が内面10と接触するときに継手の剛性を増大する。変更形態として、膨出部18a、18bの全体を、図3の実施形態に示すように、いかなる剛性リングも存在しない変形可能要素6の材料で作り、継手の剛性を一層漸増できる。
補強体7は、変形可能要素6の弾性マス内に埋入される。補強体7は、外側シェル1と本質的に同じ長さの管セクションからなりかつ外側シェル1と同心状である。補強体7の中央部には2つの開口が設けられ、各開口は軸線Aの回りで例えば約120°の広角セクタを覆っている。これらの各開口はチャンバ17a、17bの一方の位置に一致しており、この一方のチャンバの膨出部18aまたは18bが開口を通って外側シェル1に接触できるようにしている。かくして、補強体7は、その軸線方向両端部のレベルで2つのリング20、21を形成し、これらのリング20、21はそれぞれ壁13、14の外周部内に埋入されている。リング20、21に隣接して、軸線Aに平行な2つのストリップ22a、22bが、リング20、21に対して半径方向に僅かに拘束されておりかつそれぞれ突出部15a、15b内に埋入されている。かくして、変形可能要素6は、その端壁13、14の外面に2つの環状凹部28、29を有し、該凹部は、内側シェル2と埋入された補強体7との間でエラストマーのマス内に形成されている。
埋入された補強体のストリップ22a、22bの外面は、それぞれ突出部15a、15bのクラウン面23a、23bを形成する変形可能要素6の材料の薄層で覆われている。かくして、各クラウン面23a、23bは、幾分かの半径方向間隙を隔てて外側シェル1の内面10に一致する円筒状セクタの形状を有している。ストリップ22a、22bの半径方向収縮量に本質的に等しいこの半径方向間隙は、両チャンバ17a、17b間の連通チャネルを形成している。
より正確には、クラウン面23bと内面10との間には過剰圧力チャネル25bおよび共振チャネル26が形成されており、これらのチャネル25b、26は、外側シェル1の周方向に平行に延びておりかつ変形可能要素6のマスと一体に形成されたリッジ27により分離されている。共振チャネル26は小さいセクションのチャネルであり、両チャンバ17a、17bを連結して、既知の方法に従って所与の共振周波数で圧力共振を発生する。クラウン面23aと内面10との間には、過剰圧力チャネル25aと、共振チャネル26と同一の他の共振チャネル(図示せず)とが形成されている。変更形態として、過剰圧力チャネル25aは、いかなる第二共振チャネルをも設けないで、クラウン面23aの全軸線方向長さを占拠するように構成できる。
図2に示すように、各クラウン面23a、23bは、突出部15a、15bの正中平面に本質的に一致する軸線に沿って、それぞれの可撓性弁フラップ16a、16bを有している。弁フラップ16a、16bは過剰圧力チャネル25a、25bの全幅に亘って延びており、かつ変形可能要素6の材料の一体部分として形成されている。弁フラップ16bは図1から省略されている。休止時には、過剰圧力チャネル25a、25bを気密的にシールするため、フラップ16a、16bの端部が外側シェル1の内面10に当接している。両フラップ16a、16bは軸線Aの回りで同方向に回転するヘリコイダル配向(helicoidal orientation)を有している。継手が半径方向に励振されて一方のチャンバ(例えばチャンバ17a)内に充分な過剰圧力が生じると、これらのうちの一方のフラップ(この例ではフラップ16a)がそのラッピング方向(巻き付き方向)に押される。これにより、弁フラップ16aは、これを支持する突出部(この例では突出部15a)の方向に曲り、過剰圧力チャネル25aを介して両チャンバ17a、17b間に連通が形成され、液体圧力が均等化される。他方のフラップ(この例ではフラップ16b)は、液体の過剰圧力によりアンラッピング方向(巻き解き方向)に押される。このため、フラップ16bは外側シェル1に当接した状態に維持され、チャネル25bを介して両チャンバ17a、17bが連通することはない。
突出部15aの下で、内側シェル2はその外面11上に、軸線Aに平行な突出部19を有している。この突出部19の一方の斜面は、突出部15aの半径方向延長方向に対して例えば20〜60°(好ましくは約45°)傾斜した平坦面を形成している。埋入された補強体7の軸線方向ストリップ22aはまた、弁フラップ16aの下で、内側シェル2に向かって半径方向内方にオフセットした、軸線方向に延びる部分30を有しており、これにより、カットアウト31を形成することにより一部が除去された、表面24に平行な傾斜面を形成している。
空間9は、減衰液体が充満された後に、変形可能要素6上に外側シェル1を圧嵌めすることにより閉じられる。充満は、液体中に継手を浸漬することにより行なわれる。両リング20、21は、壁13、14のレベルでの高い半径方向剛性を変形可能要素6に付与して、外側シェル1との漏洩防止接触を確保する。変形可能要素6は外側シェル1に接合されることはないが、外側シェル1の内面10とリング20、21との間で半径方向に圧縮される変形可能要素6の材料の薄膜により形成される摩擦により外側シェル1内に保持される。
弁フラップ16a、16bの開圧力(opening pressure)は、該フラップを適当に設計し、フラップの軸線方向および半径方向延長部、厚さおよび使用される弾性材料の性質を調節することにより適合させることができる。減衰方向Bに沿って両シェル1、2を相対変位させる何らかの静的力が加えられない場合には、継手が例えば40〜50Hzかつ数10分の1mm程度の振幅で、主構造部品に影響を与える衝撃型励振を受けるときに過剰圧力チャネルを開くことができるように、弁フラップ16a、16bは、かなり小さいレベルの予圧縮応力をシェル1に作用するように設計される。一般にこの予応力レベルは、過剰圧力弁が、非常に苛酷な励振条件下で継手の破裂を防止する安全機能のみを有する場合に使用される予応力レベルより低い。シェル1に当接する弁フラップ16a、16bの予圧縮応力もまた、事実上ゼロ(0)にすることができるが、休止位置において過剰圧力チャネルを通る両チャンバ間の通路を残さないのが好ましい。
作動に際し、弁フラップ16aは、継手が受ける励振の種類に基いて幾つかの緊締力レベルを有している。実際に、継手が、図2に矢印Fで示される静(static)または準静作動励振(quasi-static differential excitation)を受けるときは(これにより、内側シェル2がチャンバ17aの方向に変位される)、傾斜面24が、弁フラップ16aの下の変形可能要素6の材料をカットアウト31を通して押出し、これにより弁フラップ16aのベースを半径方向外方におよび過剰圧力チャネル25aの入口に向かって周方向に変位させる。この押圧力(図2に矢印Pで示す)は、外側シェル1に対する弁フラップ16aの緊締力を増大させ、このため、その開圧力も増大される。
この結果は、力Fが内側シェル2を突出部15aの方向に変位させるのと同じであることに留意されたい。これに対し、カットアウト31が存在しない場合には、内側シェル3が変位しても弁フラップ16aの緊締力を修正することはできない。なぜならば、弁フラップ16aは、両シェルの剛性と、リング20、21のレベルでのシェル同士の連結とによって外側シェル1に対する本質的な固定位置を占める埋入補強体7により支持されているからである。
静的力Fが存在する場合に、継手が、この変位された形状の回りで振動的励振を受けると、チャンバ17aから過剰圧力チャネル25aを通ってチャンバ17bへと流れる減衰液体8の循環は、弁フラップ16aの増大した開圧力により制限されかつ過剰圧力チャネル25bにより阻止される。従って、共振チャネルを通る減衰液体の循環が増大され、これにより、特に、共振チャネルの共振周波数に近い周波数で継手により発生される減衰が改善される。換言すれば、弁フラップ16aを弛緩することにより増長された、過剰圧力チャネルを通る漏洩流は、減衰方向に沿う予荷重の付与時の、外側シェル1に対する弁フラップの再密封により妨げられる。このため、予静荷重を受けた継手の位相シフトは、例えば共振周波数で30〜50°程度の満足できるレベルに増大されバックアップされる。
もちろん、継手を軸線Aに対して対称的に作ることにより、過剰圧力弁16bの同様な機能を得ることができる。
次に、図3〜図7を参照して、本発明の第二実施形態を説明する。第一実施形態の構造部品と同一または類似の構造部品は、第一実施形態に使用した参照番号に100を加えた参照番号で表し、これらの構造部品を再び説明することは省略する。この第二実施形態において、内側シェル102は円筒状外面111を有し、埋入された補強体107の突出部115aのレベルにはいかなるカットアウトも設けられていない。例えば金属またはプラスチック材料より詳しくはポリアミドで作られた半剛性本体4aが空間109と接触している。
図3および図4を参照して、第二実施形態の第一変更形態を説明する。突出部115a、115bには、弁フラップもリッジも設けられていない。本体4aはベースシートを有し、該ベースシートは、本質的に矩形でありかつ長手方向の波型を有している。この波型は本質的にW型の横断面を有し、外側シェル101の内面110の曲率と同じ曲率で内方に湾曲している2つの側方ウイング32a、32bと、該ウイングとは反対方向に僅かに内方に湾曲しかつそれぞれ2つのベンド34a、34bのレベルでウイング32a、32bに結合された中間アーチ33とを有している。各側方ウイング32a、32bは、これらの中間部分に、側方ウイングの曲率中心の方向に離隔した部分35a、35bを有している。該離隔部分35a、35bはウイングの端縁部から本質的にベンド34a、34bまで延びており、かつ離隔部分35a、35bの端部は、ベンドの近くのそれぞれの開口36a、36bに終端している。ベースシートの各側方ウイング32a、32bの湾曲内面には、それぞれ弁フラップ116a、116bが固定(好ましくはベースシートと一体に形成)されている。弁フラップ116a、116bは、上記離隔部分35a、35bを通ってベースシートの全長に沿って延びている。
各フラップ116a、116bは、該フラップを支持するウイング32aまたは32bの離隔部分の両側でウイングに対して本質的に垂直なベース部分と、離隔部分の上方でベンドを介してベース部分に連結されかつウイングから僅かに離れる方向に傾斜してウイングに沿って配向された端部とを有している。端部は薄い厚さを有している。フラップ116aの端部はウイング32aの端部の方向を向いており、フラップ116bの端部は中間アーチ33の方向を向いている。
本体4aは、その中間アーチ33がチャンバ117a内に減衰方向Bに横方向に延びかつ2つのウイング32a、32bが突出部115a115bのクラウン面123a、123bとの間に係合するようにして、変形可能要素6の回りで空間109を包むようにして空間109内に横方向に挿入される。ウイング32a、32bの外面は、ベンド34a、34bまで外側シェルの内面110に当接する。中間アーチ33は内面110から離隔して、変形可能要素106の膨出部118aに向かってチャンバ117aの中心で僅かに突出している。クラウン面123a、123bと外側シェル101との間の半径方向空間内で、各ウイング32a、32bは隔壁を形成し、この隔壁は、該隔壁とクラウン面123a、123bとの間に形成される過剰圧力チャネル125aまたは125bを、内面110と離隔部分35aまたは35bとの間にされる共振チャネル126aまたは126bから分離する。弁フラップ116a、116bの端部がそれぞれのクラウン面123a、123bと接触して、過剰圧力チャネル125a、125bを密閉する。休止時の弁フラップ116a、116bの緊締力は、第一実施形態におけると同じ基準に従って調節される。
本体4aの長さは空間109の軸線方向長さと本質的に同じであり、このため、ベースシート4aの長手方向端縁部と空間109の軸線方向端壁との間に或るレベルの気密シーリングが確保され、従って、アーチ33の下を通ることにより両チャネルを短絡する漏洩流は充分に小さく、継手の減衰特性に悪影響を与えない。しかしながら、本体4aはまた、一般に流体弾性継手に脆弱領域を形成する、空間109の軸線方向端壁に損傷を与えないように設計されかつ構成されている。
力Fが両シェル101、102を相対変位させてチャンバ117aの体積を小さくするとき、膨出部118aがアーチ33の中央部と接触して、該アーチを内面110の方向に弾性的に曲げられる。この曲げにより本体4aが変形され、これにより側方ウイング32a、32bがベンド34a、34b(該ベンドは、必要に応じて表面100に沿って僅かに摺動できる枢軸線を形成する)の回りで枢動することにより互いに接近する。側方ウイング32a、32bの枢動により緊締力(図3に矢印Sで示す)が生じ、この緊締力は弁フラップ116a、116bの開圧力を増大させる。
同時に、側方ウイング32a、32bが内方に枢動すると、開口36a、36bにより形成される共振チャネル126a、126bの入口のレベルを除き、共振チャネル126a、126bの横断面が増大する。この形状変化により、共振チャネルの共振周波数が高くなる。
図11は上記第一変更形態の他の実施形態を示す部分図であり、この実施形態では、本体4aの弁フラップ116a、116bが省略されており、かつ図2に示したフラップ16a、16bと同様な弁フラップにより置換されかつ変形可能要素106の突出部により支持されている。図11には、埋入補強体107上に成形された、突出部115b上のこのような弁フラップ316bが示されている。
次に、図5および図6を参照して、第二実施形態の第二変更形態を説明する。この変更形態では、弁フラップが突出部115a、115bにより支持されており、休止時の弁フラップの緊締力は、第一実施形態におけると同じ基準に従って調節される。
この第二変更形態では、本体4bは本質的に矩形の金属シートからなり、長手方向の波型を有している。この波型は本質的にW型の横断面を有し、かつ内方に湾曲した2つの側方ウイング132a、132bと、中間アーチ133とは反対方向に内方に湾曲した2つのベンド134a、134bのレベルでウイング132a、132bに結合された、両ウイングと同方向に内方に湾曲した中間アーチ133とを有している。
側方ウイング132a、132bは、第一変更形態のウイング32a、32bのように幅広ではなく、過剰圧力チャネル125a、125bの入口部分と係合するに過ぎない。この入口部分は、両ウイング132aまたは132bと各突出部115a、115bの縁部38aまたは38b(該縁部は、変形可能要素106の材料からなる薄膜により覆われたストリップ122aまたは122bの縁部を有する)との間に形成される可変横断面を有する。
力Fにより引起こされかつチャンバ117aの体積減少をもたらすシェル101、102の相対変位中に、膨出部118aはアーチ133の中央部に接触し、アーチを内面110の方向に弾性的に曲げる。本体4bは、内面110に沿うベンド134a、134bの摺動によりおよびこの結果生じる側方ウイング132a、132bの互いに近付き合う方向への枢動により変形され、これにより、過剰圧力チャネルの横断面は、各側方ウイング132a、132bの各端部が縁部38aまたは38bに気密接触するときに、完全閉塞するまで減少する。
本体4bの長さは空間109の軸線方向長さと本質的に同じであり、従ってシート4bの長手方向端縁部と空間109の軸線方向端壁との間の一定の気密シーリングを確保できるため、縁部38a、38bと接触する側方ウイング132a、132bは、117aの側の過剰圧力チャネル125a、125bの入口を気密的に閉塞する。しかしながら、各側方ウイング136aまたは136bの端部に形成されたカットアウト136aまたは136bは、カットアウトの縁部が共振チャネルと過剰圧力チャネルとの間の分離リッジに対して接触するので、共振チャネルが閉塞されないようにすることができる。
第一実施形態におけるように、静的力Fが内側シェル102をチャンバ117aの方向に変位させるとき、および継手が励振を受けるとき、過剰圧力チャネル125a、125bを通る減衰液体の循環は、これらのチャネルの入口を閉塞する本体4aにより防止され、このため共振チャネルを通る減衰液体の循環が増大される。
もちろん、第二本体4bを内側シェル102内に設けることによっても、内側シェル102がチャンバ117aの方向に変位されるときに継手の同様な作動が得られる。
次に、図7を参照して第二実施形態の第三変更形態を説明する。この変更形態では、半剛性本体4cは、外側シェル101内で変形可能要素106の回りに配置される横断面を有する弾性変形可能な円筒管からなる。弁フラップが設けられたクラウン面123a、123bと、本体4cの内面との間には、過剰圧力チャネル125a、125bが形成されている。
本体4cは、該本体の周囲に規則的に分布された例えば4つの軸線方向リッジを介して、本体4cの軸線方向全長に亘って内面110上に支持される。図示の例では、軸線方向リッジ40の位置は、減衰方向Bに対して軸線Aの回りで約45°隔てている。
本体4cの軸線方向端部のレベルでは、他の2つの形態が考えられる。第一形態は、本体4cの長さは空間109の軸線方向長さと本質的に同じであり、本体4cは空間109の軸線方向端壁(図1の参照番号13、14参照)間の空間109内に延びているに過ぎない。従って、前記壁と本体4cの長手方向端縁部との間には或る緊締力レベルがあり、このため、本体4cと外側シェル101との間を通ることにより共振チャネルを短絡する漏洩流が制限される。
第二形態では、本体4cの長さは、埋入された補強体107の軸線方向長さと本質的に同じである。補強体107の端部のリング(図1の参照番号20、21参照)は、外側シェル101ではなく本体4c内に圧嵌めされる。かくして外側シェル101は、リッジ40のグリップにより本体4cの回りに保持される。
本体4cは、少なくとも中央部分のレベルで変形できるように設計されており、このため、膨出部118aまたは118bが2つのリッジ40間の表面39と接触したときに該膨出部の圧力を受けて楕円形になる。かくして、継手が予静荷重Fを受けると、本体4cは少なくとも中央部のレベルで弾性的に曲り、減衰方向Bに平行な長軸および突出部115a、115bの半径方向に一致する短軸をもつ本質的な楕円形断面となる。このため、表面39は、弁フラップに、矢印Sで示す大きい緊締力を発生する。上記第二形態の場合には、本体4cの端部は、本体4cが変形されるときの状態でも、変形可能要素6との確実な漏洩防止接触を維持するように設計されている。
第一実施形態におけるように、静的力Fが存在しかつ継手が励振を受けるときは、弁フラップ116a、116bの増大した緊締力により、過剰圧力チャネル125a、125bを通る減衰液体の循環が制限され、このため共振チャネルを通る減衰液体の循環が助長される。
本体4cは完全な管状にする必要はなく、大きいまたは小さい長さの円弧の形状の横断面をもつ半管状断面形状にすることができる。図13および図14は、上記第三変更形態の本体4cの2つの対応実施形態の部分図である。内側シェルおよび変形可能要素は図7の実施形態の内側シェルおよび変形可能要素と同じであるので、これらの図面には内側シェルおよび変形可能要素は示されていない。
図13では、本体4cは、約270°をカバーする円弧としての断面形状をもつ半管状セクタの形状を有し、この形状は、図7の管状本体4cの壁を2つのリッジ40間で除去することにより得られる。図13の本体4cの周方向中間壁233は、図7に示すように膨出部118aに対向して配置される好ましい撓みゾーンを構成し、上記予荷重Fの作用を受けたときに両ウイング234を互いに近付けるように、本体4cの曲げを生じさせる。この実施形態の本体4cの作動は、前述の本体4aの作動と同じである。図14に示す本体4cの実施形態は、ウイング34の自由端の2つのリッジ40が省略されている点を除き図13の実施形態と同じである。かくして、内面110に接触するリッジは、中間壁233の両側に2つの軸線方向リッジ40があるだけである。
本体4cの円弧長さおよびリッジ40の個数は、本体4cの可撓性を調節すべく適宜選択される。円弧長さは、常に弁フラップとの満足できる接触を確保するため、180°より大きいことが好ましい。しかしながら、前記フラップの位置を修正しかつこれに応じて本体4cの円弧長さを適合させることができる。
次に、図8を参照して本発明の第三実施形態を説明する。第一実施形態の構造部品と同じまたは類似の構造部品は、第一実施形態に使用した参照番号に200を加えた参照番号で示され、ここで再び説明することは省略する。
弁フラップ216a、216bの端部の接触ゾーンのレベルで、外側シェル201には例えば円形の開口が設けられており、該開口内には、可撓膜41a、41bが、例えば接着剤による接合により漏洩防止態様で固定されている。膨出部218aに対して半径方向Bに対向するもう1つの開口には膜41cが設けられている。外側シェル201の周囲には、例えばエラストマー層の第二弾性要素43を介して、外側シェル201と同心状に円筒状の付加シェル42が固定されている。両シェル201、42の間の第二弾性要素43の材料には中空の漏洩防止回路46が形成されており、該回路46は、例えば減衰液体または他の液体またはガス状流体のような低圧縮性流体が充填されている。回路46は、それぞれの膜41a、41b、41cの背後の流体リザーバ44a、44b、44cと、リザーバ44cをそれぞれリザーバ44a、44bに連結する2つのコネクタダクト45a、45bとを有している。
両シェル201、202が、力Fにより、チャンバ217aの体積を減少させる方向に充分な量だけ相対変位されると、膨出部218aが膜41cと接触し、これにより、リザーバ44cの体積が減少される。膜41a、41bを外側シェル201の内部に向けて膨張させるため、流体がダクト45a、45bを通ってリザーバ44a、44bへと流れ、これにより矢印Sにより示す緊締力が弁フラップ216a、216bに加えられる。
第一実施形態におけるように、静的力Fが存在する場合に継手が励振を受けると、過剰圧力チャネル225a、225bを通る減衰液体の循環が、弁フラップ216a、216bの増大した緊締力により制限され、これにより共振チャネルを通る減衰液体の循環が助長される。
全ての実施形態において、液体チャンバを永久的に連結する共振チャネルの存在は必ずしも必要ではない。なぜならば、過剰圧力チャネルの寸法、および必要ならば弁フラップの開圧力を適当に選択するならば、全ての液体流を過剰圧力チャネルのみに通すことにより、異なるものではあるが満足できる減衰が得られるからである。例えば、休止位置における各弁フラップと、過剰圧力チャネルの対向壁との間に僅かな間隙を設けるか、前記弁フラップを僅かに過小サイズに作ることもできる。
全ての実施形態において、弁フラップの存在は不可欠というものではない。より詳しくは、低周波数での小さい減衰が許容できるものであれば、弁フラップを設ける必要もないし、過剰圧力チャネルとは別の共振チャネルを設ける必要もない。予荷重を作用しない場合には、過剰圧力チャネルは、2つのチャンバ間の液体の永久流通を行なう。しかしながら、予荷重を作用する場合には、上記種々の実施形態は、可変横断面をもつ過剰圧力チャネルの部品を絞ること、従って過剰圧力チャネル内の圧力損失の増大(この効果は振動を減衰することである)を許容する。弁フラップまたは共振チャネルをもたない静流体継手の実施形態の一例は、図5に示す実施形態を改変することにより得ることができる。この場合、カットアウト136a、136bを省略するのが適当である。内側シェル102をチャンバ117aの方向に変位させる静的力Fが存在しかつ継手が励振を受ける場合には、過剰圧力チャネル125a、125bを通る減衰液体の循環が、過剰圧力チャネルの入口を閉塞する本体4bにより妨げられ、これにより粘性減衰が改善される。
弁フラップが設けられる場合、該弁フラップは半径方向に真直形状にすることができる。図12は、図5に示した実施形態の変更形態に使用されるこのような弁フラップ416bの部分図である。フラップ416bは埋入補強体107上に成形され、かつ外側シェル101の内面110に向かって半径方向に延びている。
以上、本発明を幾つかの特定実施形態に関連して説明したが、本発明は、特許請求の範囲に包含されるものであれば、いかなる意味においても例示の特定実施形態に限定されるものではなく、上記説明にかかる手段の技術的均等物をも含むものであることは明白である。
本発明の第一実施形態による継手を図2のI−I線に沿って切断した縦断面図である。 図1の継手をII−II線に沿って切断した断面図である。 本発明の第二実施形態の第一変更形態を示す図2と同様な断面図である。 図3の継手の半剛性本体を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態の第二変更形態による継手を示す図2と同様な断面図である。 図3の継手の半剛性本体を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態の第三変更形態による継手を示す図2と同様な断面図である。 本発明の第三実施形態による継手を示す図2と同様な断面図である。 従来技術による2つの継手についての予静荷重を加えない調和励振時に観察される動的剛性を示すグラフである。 従来技術による2つの継手についての予静荷重を加えない調和励振時に観察される位相シフトを示すグラフである。 従来技術による2つの継手についての予静荷重を加えた調和励振時に観察される動的剛性を示すグラフである。 従来技術による2つの継手についての予静荷重を加えない調和励振時に観察される位相シフトを示すグラフである。 図3に示した継手の変更形態を示す部分断面図である。 図5に示した継手の変更形態を示す部分断面図である。 図5に示した継手の変更形態を示す部分断面図である。 図7に示した継手の変更形態を示す部分断面図である。
符号の説明
1 外側シェル
2 内側シェル
6 弾性変形可能要素
7 包囲型補強体
8 減衰液体
9 漏洩防止空間
16a、16b 弁フラップ
18a、18b 膨出部
25a、25b 過剰圧力チャネル
26 共振チャネル

Claims (19)

  1. 2つの構造部品を結合しかつ一方の構成部品から他方の構成部品に伝達される振動を減衰するように設計された流体弾性継手であって、内側シェル(2、102、202)および該内側シェルの周囲に配置された外側シェル(1、101、201)と、前記両シェル間で相対変位できるように両シェル間に配置された弾性変形可能要素(6、106)とを有し、前記弾性変形可能要素は両シェル間に空間(9、109、209)を形成するような形状を有し、前記空間は減衰液体を収容しかつ互いに所定の減衰方向(B)に対向する少なくとも2つのチャンバ(17a、17b;117a、117b;217a、217b)を有し、該チャンバは少なくとも1つの過剰圧力チャネル(25a、25b;125a、125b;225a、225b)を介して連通でき、過剰圧力チャネルの少なくとも一部は可変横断面を有する構成の流体弾性継手において、前記過剰圧力チャネルを通る減衰液体の循環に対向させるべく、前記シェルを前記減衰方向(B)に沿って互いに変位させる力(F)から、可変横断面をもつ前記過剰圧力チャネルの前記一部のレベルに緊締力(P,S)を発生させる力復帰手段(24、4a〜4c、46)を有することを特徴とする流体弾性継手。
  2. 前記過剰圧力チャネルの前記可変横断面部分は過剰圧力弁の可撓性フラップ(16a、16b;116a、116b;216a、216b;316a、316b)を有し、該可撓性フラップは前記過剰圧力チャネルの2つの対向壁(10、23a、23b;35a、35b;123a、123b;110、39、41a、41b)の間で延びており、これにより、過剰圧力チャネルは、前記チャンバ間の圧力差が開閾値を超えたときにのみ開かれ、前記力復帰手段により発生される前記緊締力(P、S)は、過剰圧力チャネルの前記対向側壁間で弁フラップを圧縮し、前記開閾値を増大させることを特徴とする請求項1記載の流体弾性継手。
  3. 前記過剰圧力チャネルの可変横断面部分は過剰圧力チャネルの入口部分を有し、該入口部分は側壁(132a、132b)を備え、該側壁は前記入口部分を閉塞すべく前記力復帰手段により変位されることを特徴とする請求項1または2記載の流体弾性継手。
  4. 前記力復帰手段は前記内側シェル(2)に形成された表面(24)を有し、該表面は、前記両シェルの減衰方向での相対変位中に、前記弾性変形可能要素(6)の幾分かの材料を、過剰圧力チャネル(25a)により定められる循環方向に対して横方向に押すように傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載の流体弾性継手。
  5. 前記傾斜表面(24)は内側シェルの外面(11)の一部を有していることを特徴とする請求項4記載の流体弾性継手。
  6. 前記弾性変形可能要素(6)内に埋入された埋入補強体(7)を有し、該埋入補強体は、前記傾斜面により埋入補強体を通して押される弾性変形可能要素の材料の変位を可能にする、力復帰手段の前記傾斜面(24)に対向する開口(31)を備えていることを特徴とする請求項4または5記載の流体弾性継手。
  7. 前記力復帰手段は少なくとも1つの前記チャンバ(117a)と接触している半剛性本体(4a〜4c)を有し、該本体は前記外側シェルと内側シェルとの間に保持される撓みゾーン(33、133、39、233)を備え、これにより内側シェルおよび外側シェルが減衰方向に沿って変位されるときに前記撓みゾーンを弾性的に曲げ、前記本体は更に、前記撓みゾーンの曲げに応答して過剰圧力チャネル(125a、125b)の前記可変横断面部分の断面を減少させるべく枢動できる少なくとも1つの緊締ゾーン(32a、32b;132a、132b;39、234)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の流体弾性継手。
  8. 前記半剛性本体は本質的にWの形状をなす弾性波型シート(4a、4b)からなり、半剛性本体の中央アーチ(33、133)は前記外側シェルと内側シェルとの間で前記減衰方向に本質的に平行に突出して前記撓みゾーンを形成し、該撓みゾーンの少なくとも1つの側方ウイング(32a、32b;132a、132b)は前記緊締ゾーンを形成していることを特徴とする請求項7記載の流体弾性継手。
  9. 前記内側および外側シェルは本質的に円筒状でかつ共通軸線方向(A)を有し、前記半剛性本体(4c)は円筒状の弾性包囲体(39)を有し、該包囲体の軸線は前記共通軸線方向に対して本質的に平行であり、前記包囲体の撓みゾーンは本質的に軸線方向の2つのリッジ(40)間に形成されており、該リッジ上で、包囲体が外側シェル(101)の内面(110)に当接して載置されていることを特徴とする請求項7記載の流体弾性継手。
  10. 前記撓みゾーン(33、133、39、233)は、外側シェルと、前記減衰方向に突出する、内側シェル上の衝合本体(118a、118b)との間に保持されることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載の流体弾性継手。
  11. 前記半剛性本体の緊締ゾーンは、過剰圧力チャネルの前記可変横断面部分の横方向隔壁(32a、32b;132a、132b;39、234)を形成していることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項記載の流体弾性継手。
  12. 前記横方向隔壁(32a、32b)は、過剰圧力チャネルの対向側壁(123a、123b)の方向に延びている弁フラップ(116a、116b)を支持していることを特徴とする請求項11記載の流体弾性継手。
  13. 前記半剛性本体(4a、4c)の前記横方向隔壁に対向する過剰圧力チャネルの側壁(123a、123b)は弁フラップ(316a、316b)を支持し、前記横方向隔壁(32a、32b;39、234)は弁フラップの自由端と接触して、弁フラップを圧縮することを特徴とする請求項11記載の流体弾性継手。
  14. 前記チャンバ間で延びている共振チャネル(126a、126b)を有し、該共振チャネルは前記過剰圧力チャネル(125a、125b)に対して前記横方向隔壁(32a、32b)の他方の側をバイパスさせることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項記載の流体弾性継手。
  15. 前記半剛性本体(4a)は、前記横方向隔壁(35a、35b)と外側シェル(101)との間に形成された前記共振チャネル(126a、126b)の横断面を、過剰圧力チャネルの可変横断面に反比例する態様で変化させ、これにより、内側および外側シェルが前記減衰方向に沿って変位されるときに共振チャネルの共振周波数を高くすることを特徴とする請求項14記載の。流体弾性継手
  16. 前記弾性変形可能要素(106)は2つの端部(13、14)を有し、該端部は内側および外側シェルの対向端部のレベルで両シェルを気密的に連結して、減衰液体(109)の体積を包囲し、前記半剛性本体(4a〜4c)は、これらの端部隔壁と縁部との間の本質的な漏洩防止シールを確保することを特徴とする請求項7〜15のいずれか1項記載の流体弾性継手。
  17. 前記外側シェル(201)の回りに配置された付加シェル(42)を有し、前記力復帰手段は外側シェルと付加シェルとの間に形成された流体回路(46)を有し、該流体回路は、減衰方向(B)に突出する、内側シェル(202)の衝合本体(218a)に対向する外側シェルの第一開口内に取付けられた第一可撓膜(41c)により一方の減衰流体チャンバ(217a)から分離された第一リザーバ(44c)と、外側シェルの第二開口内に取付けられた第二可撓膜(41a、41b)により形成された壁を備えた第二リザーバ(44a、44b)とを有し、前記第二可撓膜は過剰圧力チャネル(225a、225b)の可変横断面部分の外側側壁を形成し、前記第二リザーバは、第一膜の外方への変形が、前記衝合本体の圧力(F)を受けて、流体圧力の伝達により、過剰圧力チャネルの横断面を収縮させる第二膜の内方への変形(S)を引起こすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の流体弾性継手。
  18. 前記付加シェル(42)と外側シェル(201)との間に配置された第二弾性変形可能要素(43)を有し、前記流体回路が前記第二弾性変形可能要素内に形成されていることを特徴とする請求項17記載の流体弾性継手。
  19. 前記少なくとも1つの過剰圧力チャネル(25a、25b;125a、125b;225a、225b)と平行に配置された前記チャンバ(17a、17b;117a、117b;217a、217b)を連結する少なくとも1つの共振チャネル(26、126a、126b)を有することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載の流体弾性継手。
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