JP2005516126A - 疲労耐性の向上した高dph糸 - Google Patents

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Abstract

少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックス数DPFおよび疲労強度保持力FRを有し、前記糸は、DPFが増加するとき、FRが増加するように紡ぎ出され延伸された寸法安定高分子マルチフィラメント糸を含む製品。特に好ましい糸は、ポリ(エチレンテレフタレート)から製造され、DPFを有する。

Description

本発明の分野は、寸法安定糸である。
ポリエステルマルチフィラメント糸は、多様な用途での広範囲の使用が見出されており、そのような繊維への機械的特性の要求の高まりにより、向上した特質が他にもある中で比較的諸係数が高く、比較的自由収縮が低い多様な高強度ポリエステル糸が開発されている。
例えば、Nelsonらは、米国特許第5,067,538号および第5,231,764号に、11.5%未満のE4.5+FSの寸法安定性および約20g/d以上の末端係数(terminal modulus)を有するポリエステルマルチフィラメント糸の方法および配合を記載している。望ましい特性が他にもある中で、一般的に、Nelsonの糸は、比較的高温(ここでは80〜120℃)の環境下で採用することができる。さらに、Nelsonの糸においてポリ(エチレンテレフタレート)(PET)の結晶が紡ぎ出しの間に生じ、それにより望ましい糸の機械的特性の少なくともいくつかを延伸の間のばらつきと潜在的に関係なくさせている。
他の例では、Rimらは、米国特許第5,397,527号に、5%以下の寸法安定性(EASL+収縮)および少なくとも6.5g/dの引っ張り強さを有するポリ(エチレンナフタレート)(PEN)または半結晶質のポリエステルから作られたマルチフィラメント糸を製造する方法を記述している。Rimの糸は、以前に知られていたPEN糸のいくつもの機械的特性を有利に向上させ、高速紡糸能力のない装置を使用しても製造することができる。しかしながら、機械的特性の向上の多くを達成するために、そのような糸の化学組成は典型的にはPENに限定され、あるいは多量のPENを含む組成である。
さらなる例として、Simonsらの米国特許第5,238,740号では、少なくとも10g/dの引っ張り強度と8%以下の収縮率を有するポリエステル糸が、紡ぎ出したフィラメントを加熱および保温したカラムの中を通過させて生産され、前記カラムにおいて温度分布は、望ましい向上した機械的特性を得るために比較的高い巻取り速度との組み合わせが採用されている。Simonsの方法は、一般に、比較できるほど低い収縮率で、比較的高い引張り強度および比較的高い割線係数(150g/d/100%以上)を有する糸を製造するが、比較的高価な装置と加熱したカラムのための追加のプロセス制御が必要である。
寸法安定糸を製造するための様々な組成と方法が公知であるが、それらのすべてまたはほとんどは、タイヤのような疲労が要求される用途での使用のためには中程度から高度の撚糸を必要とする。疲労耐性への世界的な要求がますます差し迫ってきているが、多くの要求する用途において高い撚りを必要としない疲労耐性の相応の改善はなされていない。寸法安定糸の疲労耐性を向上させる様々な提案(例えば、Davisの米国特許第4,101,525号、Buylousの米国特許第4,975,326号、Eastの米国特許第4,355,132号、McClaryの米国特許第4,414,169号およびKimの再発行特許36,698号を参照)が存在する。しかしながら、すべてまたはほとんどの過去の試みは、一般にDPFが高くなると疲労耐性が低下すると信じられていた(例えば、Baillievierの米国特許第5,285,623号参照)ために、5以下のDPFを有する糸に焦点を合わせている。さらに、多くの糸の疲労強度保持力は、フィラメント数の増加と同様に、実質的に減少または留まる傾向にあると信じられている。
PET処理撚り紐は、DPF7.2のHochest T748を使用して製造され、DPF4.8の糸を処理した撚り紐と比較して同様の疲労耐性を示した。このように、依然として、疲労強度保持力特性が向上した寸法安定糸を製造する組成および方法を提供することへの要求がある。
本発明は、少なくとも7.5のDPF(フィラメント当たりのデシテックス[1デニール=1.1デシテックス])を有する寸法安定高分子マルチフィラメント糸を製造する配合および方法を対象とする。特に、企図する糸は、疲労強度保持力RFを有する糸を含み、前記糸は、DPFが増加したときにFRが増加するように紡ぎ出され延伸される。
本発明の主題のひとつの局面では、企図する糸は、10から20の間のDPFを有し、ポリエステル、好ましくはポリ(エチレンテレフタレート)を含む。さらに、そのような糸は、12以下の、より好ましくは11以下のE+TSで定められる寸法安定性を有し、企図する糸のDPF当たりの強度保持力の増加が1%未満ではない。典型的には、第1世代の糸は11から12の間の、後に改良されたものはより低いE+TSを有している。Eは、糸の応力x下での伸びであり、xは41cN/tex、または、例えば、1100デシテックスの糸に45N、1440デシテックスの糸に58N、1650デシテックスの糸に67N、2200デシテックスの糸に89Nである。TSは、熱収縮である。
本発明の主題の別の局面では、企図する糸は、少なくとも一部がゴムの中に配置された撚り上げた紐または撚り上げた単糸である。
本発明の主題のさらなる局面では、糸を形成する方法は、高分子材料を与えて複数のフィラメントに紡ぎ出すステップを有する。さらなるステップにおいて、寸法安定糸を、複数のフィラメントから延伸し、糸が少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックスDPFおよび疲労強度保持力FRを有し、DPFが増加したときにFRが増加するように糸を紡ぎ出して延伸する。
本発明の様々な対象、特徴、局面および利点は、以下の、図とともにする本発明の好ましい実施形態の詳細な説明からより明らかになる。
発明者らは、意外にも、卓越した疲労耐性を有する寸法安定糸が、少なくとも7.5のDPFを有する複数の高分子フィラメントから製造できるということを発見した。さらに好ましい局面では、DPFが増加したときに糸の疲労強度が増加するように糸を紡ぎ出して延伸する。
本発明の主題の特に好ましい局面では、フィラメント当たりのデシテックスが11の糸は、ポリエステル(より好ましくはポリ(エチレンテレフタレート))を紡糸口金から複数の個々のフィラメントに、所定の押出し率(通常は約25.0〜80.0kg/hr)でガス遅延域(gaseous delay zone)に押し出して製造される。その後、フィラメントは、ガス冷却カラムで固められ、約0.02から約0.15、より好ましくは約0.05から約0.09の間の複屈折を有する未延伸の寸法安定糸が形成される。未延伸糸は、連続して延伸ロールに移送され、そこで、約70℃から約250℃の間の糸温度で、85%、好ましくは90%の最大の延伸率で延伸される。典型的な装置は、米国特許第5,630,976号、米国特許第5,132,067号、米国特許第4,8673,936号および米国特許第4,851,172号に記述されている。
高分子に関して、多くの高分子はここに示す教示に関連する用途に適しているが、特に好ましい高分子は多様なポリエステルおよび、殊にポリ(エチレンテレフタレート)を含む。好ましい高分子の固有の粘度は、少なくとも0.7、より典型的には少なくとも約0.85から約0.98の間、いくつかの場合は約0.99から1.30の間およびそれ以上である。
糸の好ましいフィラメントの数に依存して、溶解押出し工程に使用される企図された紡糸口金の構成は相当に変化する。一般に、紡糸束(spin pack)のオリフィスの数は、発明の主題に限定されず、このため、最も典型的には1100デシテックスの糸で20から150の間であり、他の糸で同等のDPFを達成するのに相応した数であることが企図される。しかしながら、比較的少ないフィラメント数の糸が望ましい場合、オリフィスの数は5から20の間でもよい。同様に、比較的多いフィラメント数の糸が望ましい場合、オリフィスの数は200から400であり、デシテックスが高い糸ではもっと多くてもよい。
オリフィスの口径に関し、一般に、多数の口径が企図する繊維の紡ぎ出しに好ましいと考えられ、特定の口径の選択は少なくとも一部において繊維の望ましい物理特性に依存する。例えば、企図するオリフィス口径は口径0.8〜2.3mmおよびそれ以上を含む。さらなる例として適切なオリフィスのパラメータは、ここに参考として示すHamlynらの米国特許第5,085,818号に見出される。
さらに、適切な高分子マルチフィラメント糸は、11デシテックス/フィラメントに限定する必要ないが、企図する高分子マルチフィラメント糸が寸法的に安定である限り、繊維当たりのデシテックス数DPFが少なくとも7.5、より好ましくは少なくとも9、よりいっそう好ましくは少なくとも10、最も好ましくは少なくとも12を有する寸法安定マルチフィラメント糸を含むと評価しなければならない。このため、特に企図する寸法安定糸は、10から20の間のDPFを有している。ここで使用する「寸法安定糸」という用語は、E+TSで規定される寸法安定性が12以下、より好ましくはE+TSで規定される寸法安定性が11以下である好ましい糸を意味する。
さらに、フィラメントは遅延冷却(delayed quench)に紡ぎ出され、特に、遅延冷却のガス雰囲気温度は一般に250℃以上であると考えられる。押出されたフィラメントの硬化は、好ましくは空気冷却カラムの中で、好ましくは約10mm(HO)から約70mm(HO)の間の冷却率(quench rate)で行われる。しかしながら、10mm(HO)未満のおよび70mm(HO)超の多くの冷却率(例えば、2〜10mmおよびそれ以下、または、70〜120mmおよびそれ以上)もまた適切であると評価しなければならない。
このように、企図するフィラメントで形成された非延伸糸は、Δnが少なくとも第1世代の寸法安定性を示す限り、少なくとも0.020の複屈折Δnを有する寸法安定糸の先駆物質となると評価しなければならない。
本発明の主題のさらに企図する局面では、非延伸糸、延伸糸またはその両方に接着活性仕上げ(adhesion active overfinish)が施される。典型的な接着活性仕上げは、ポリグリシジルエーテル(引用することでここに組み入れる、米国特許4,462,855号、第4,557,967号および5,547,755号)、多機能エポキシシラン(引用することでここに組み入れる、米国特許4,348,517号)および現場で(in situ)エポキシドを形成する添加剤(引用することでここに組み入れる、米国特許4,929,760号)を含む。
本発明の主題のさらになお企図する局面では、企図する非延伸糸は、一連の延伸ロールで延伸され、典型的な延伸構成は4から5のロール対Z〜Zである。そして、Zは様々な温度に加熱され、通常好ましくはZは約20℃から約120℃の間に、より好ましくは、約40℃から約80℃の間に加熱される。Zの温度は、Zがより速い速度(ロール間での延伸)であるかまたは類似の速度(ロール間の予備温度設定)であるかによって60℃から250℃まで広く変化する。ロール間で事実上追加延伸が起こる場合、低い温度が好ましい。最終ゴデットロール対のZ(4ロール対盤)またはZ(5ロール対盤)に関し、好ましい温度は、約120℃から160℃の範囲であると考えられる。企図するマルチフィラメント糸の延伸速度は、特に1.2から2.5の範囲である。さらに殊に好ましい材料および紡ぎ出し/延伸条件は、Nelsonの米国特許第5,067,538号および第5,234,764号の両方に記載され、これらは引用することでここに組み入れる。
本発明の主題のさらに企図する局面では、企図する糸は、当業者に公知の手段および装置によって多様な態様の紐に撚り上げられてもよい。例えば、特に企図する構成は、270×270から320×320の比較的低度の撚りから420×420から470×470(およびそれ以上)の比較的高度の撚りを有する1100/2デシテックスの紐を含む。他のデニールに均等な撚りは、撚り乗数((公称紐デシテックス)の平方根×撚り(tpm))を一定に保つようにして定められる。
このように、糸を形成する方法は、高分子材料を提供して、複数のフィラメントを高分子材料から紡ぎ出すステップからなる。他のステップにおいて、寸法安定糸を複数のフィラメントから延伸する。ここで、糸は、少なくとも7.5の繊維当たりのデシテックスDPFおよび疲労保持力RFを有し、DPFが増加したときにFRが増加するように紡ぎ出して延伸する。そのように準備された紐は、多数の用途および製品への使用が見出され、特に好ましい用途および製品は、動力伝達ベルト、自動車タイヤ、安全ベルト、パラシュートハーネスおよびライン、貨物搬送および安全網等を含む。
以下の例は、本発明の主題の様々な局面を示すために提供され、1またはそれ以上のパラメータはここに提示する本発明の概念から外れることなく修正してよいものと評価しなければならない。
11デシテックス/フィラメントの1100デシテックスのポリエステル(ここではPET)糸は、100の独立したフィラメントを33.5kg/hrで0.762mmの紡糸孔を通して450℃に加熱された5.08cmのスリーブの中に押し出して、空気冷却カラムで硬化して製造された。製造された未延伸糸は、少なくとも第2世代の寸法安定性の特徴である0.083の複屈折率を有していた。未延伸糸は連続的に一連の延伸ロールに搬送され、表1にまとめた条件で延伸され、表2に記載したような特徴を有する糸が生産された。
Figure 2005516126
Figure 2005516126
接着性仕上げは、延伸ステップの後で糸に施され、糸は、下に示すような異なる撚りの1100/2の紐に撚り上げられた。接着性コーティング操作は、アンモニア処理したレゾシノールホルムアルデヒド接着剤に紐を浸漬コーティングし、続いて、室温の第1オーブンの中で2.4Nで10秒、室温の第2オーブンの中で2.4Nで30秒、177℃の第3オーブンの中で2.4Nで30秒、そして、240℃の第3オーブンの中で、約1.0%から2.0%の間の、より好ましくは1.4%から1.8%の、最も好ましくは約1.6%の望ましい収縮率を得るに十分な張力および時間で(張力および時間は個々のデニールで調節する必要がある)延伸することで実施した。屈曲疲労は、接着性処理した紐において、ゴムの中で養生して以下に記述するような複合材料を形成した後に実施された。試験条件は、15mmのプーリ、70kgの負荷、200回/分の試験頻度および40000回の連続回数であった。疲労させた後、紐をゴムから取り外し、破断強度の残留パーセントを対照複合試料から取り外した紐と比較して測定した。処理紐の特性および疲労結果は、対照糸(control yarn)(5.5デシテックス/フィラメントの糸(Honeywell 200フィラメントの1100dtex))から同じ方法で処理した紐とで表3および4に比較されている。これらの結果は、本発明の糸の疲労保持力の大幅な向上を示す。45Nでの伸びおよび185℃での収縮の合計として測定した処理紐の寸法安定性が、第3世代の寸法安定素材である1X53と近いことは特に評価されるべきである。
Figure 2005516126
Figure 2005516126
まとめると、上述した11デシテックス/フィラメントの糸は、(a)少なくとも絶対値96%の処理紐強度保持力を有する470×470の撚り(撚り乗数は22043)の1100/2の紐、(b)少なくとも絶対値85%の処理紐強度保持力を有する450×450の撚り(撚り乗数は20636)の1100/2の紐、および、(c)少なくとも絶対値70%の処理紐強度保持力を有する400×400の撚り(撚り乗数は18760)の1100/2の紐に撚り上げられている。このため、特に企図する製品は、少なくとも7.5のデシテックス当たりのフィラメントと、撚り乗数が1860では少なくとも絶対値70%の処理紐強度保持力、撚り乗数が20636では少なくとも絶対値85%の処理紐強度保持力、または、撚り乗数が22043では少なくとも絶対値96%の処理紐強度保持力とを有する寸法安定高分子マルチフィラメント糸を含む。
このように、少なくとも7.5の繊維当たりのデシテックス数DPFを有する寸法安定高分子マルチフィラメント糸を含む製品が製造されると認識しなければならない。好ましいマルチフィラメント糸は、ポリエステル(例えばPET)からなり、10から20の間のDPFを有するであろう。さらに、企図する糸の個々の構成(例えば、320×320から470×470の撚り(単線×ケーブルTPM)の2本撚り紐)をここに提示したが、等しい撚り乗数を有する他の紐の構成が企図されることを評価しなければならない。
他の実験において、前述の11デシテックス/フィラメントの糸は、420×420で1100/2の紐に撚り上げた。前述のコーティング工程と同一の条件の接着性処理を施し、処理紐強度保持力は後で述べるように測定した。処理紐の特性および疲労結果を下の表5に示す。表では、撚り420×420で1100/2の紐(実施例2)が、国際規格で準備された5.5デシテックス/フィラメントの糸(実験例−Honeywell 1X53−200フィラメント)および3.7デシテックス/フィラメントの糸(比較例−Honeywell 1X53−300フィラメント)と同じ手順で準備した処理紐と比較している。表5とグラフ1(表5のデータを描く)の疲労結果(70kg負荷、30,000回)は、フィラメント当たりのデシテックスが増加するにつれ疲労に対する連続的改善が現れることを示す。特に、企図する糸は広範な様々の製品に組み込める。そのため、企図する製品は、少なくとも7.5の繊維当たりのデシテックス数DPFおよび疲労強度保持力FRを有する寸法安定高分子マルチフィラメント糸を含むであろう。その製品で、糸は、DPFが対照糸より少なくとも100%増加し、FRが対照糸より少なくとも絶対値19%増加するように紡ぎ出されて延伸される。ここで、対照糸(対照糸は市場入手可能なHoneywell 1X53−300フィラメント、前記「比較例」参照)は、撚り乗数が19700であり、64%の疲労強度保持力および3.7のDPFを有する。対照糸(すなわち、撚り乗数19700で、疲労強度保持力64%、DPF3.7)の特定の値を達成する実験条件に関して、実験条件は以下の記述のように与える。
Figure 2005516126
結果として、発明者らは、本発明の主題による寸法安定高分子糸は、およそ18760の撚り乗数で、少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックスおよび少なくとも絶対値70%の処理紐強度保持力を有し、より好ましくは、およそ20636の撚り乗数で、少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックスおよび少なくとも絶対値85%の処理紐強度保持力を有し、最も好ましくは、およそ22043の撚り乗数で、少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックスおよび少なくとも絶対値96%の処理紐強度保持力を有する。その中で、「撚り乗数」という言葉は、ここでは、(公称紐デシテックス)の平方根×TPMでの撚り)で定められる。さらに、表5の実施例の糸は420×420の撚りの紐に撚り上げられたが、代案として、撚りは、また、特に1100デシテックスの糸で320から470の間の撚りも企図して含む。
このように、企図する糸(特に、好ましくは約10から20の間のDPFを有する、ポリ(エチレンテレフタレート)から製造された糸)は、DPFが増加するにつれて疲労強度が増加するように(例えば、1%より小さくないDPF当たりの疲労強度保持力が増加するように)紡ぎ出されて延伸される。通常の当業者は、(例えば、冷却の際の皮−芯効果(skin-core effect)により)DPFの増加につれてFRが減少すると予想するであろうが、発明者らは、3.7のDPFと64%の疲労強度保持力とを有する対照糸より少なくとも100%DPFが増加するとき、対照糸より少なくとも絶対値19%FRが増加するという驚くべき発見をした。それ故、DPFが増加するときにFRが増加するように寸法安定糸を紡ぎ出して延伸することができると認識されなければならない。
そのほか示した以外では、破断強度、最大伸びおよびXNでの伸びは、以下の標準手順で、糸についてはStatimat FPM/M型装置を使用して、処理紐についてはInstron 4466型(ASTM:D885−84)を使用して測定した。あご部の間の距離は254mmでトルク速度は305mm/minである。熱収縮は、Testrite(NK5型)装置を使用して以下の手順で測定した。試料の一端に((デシテックス)×0.05g)に等しい錘を取り付け、試料を所望の温度で120秒間、装置の中に搬送した。糸の寸法安定性は、xNでの伸びと177℃での熱収縮との合計で表した。
そのほか示した以外では、処理紐強度保持力は以下のような屈曲疲労試験((1)サンプル準備、(2)屈曲試験、および、(3)強度測定と計算を含む3ステップの手順)で評価した。
サンプル準備:屈曲サンプルはゴム、ケブラー、ポリエステルおよび紐をサンドイッチ状にして準備した。サンプルの寸法は、17.5cm×51cmで次の9つの異なる層を有する。ゴム(2.2mm)+ゴム(0.43mm)+ケブラー層+ゴム(0.43mm)+ポリエステルフィルム+ゴム(0.43mm)+サンプル表面を覆うように平行に並べた検討中の処理ポリエステル紐(28端/2.54cm)+ゴム(0.43mm)+ゴム(0.9mm)。準備したサンプルを171℃で20分間、78.5Nの負荷の下で加硫処理する。加硫処理後、屈曲試験の前にサンプルを室温で保管する。サンプルを幅2.54cmの5つのサンプルに切り分ける。中央のサンプルを対照として室温で保存し、残る4つのサンプルを屈曲試験にかける。
屈曲試験:4つのサンプルを直径15mmの4つのプーリに掛ける。それぞれのサンプルに70kgの加重を隣接させる。屈曲疲労装置は、プログラム可能な関節機構である。装置を始動すると、サンプルを200回/分で30000回プーリの周りで屈曲する。耐久サイクルが終了すると、サンプルをプーリから取り外し、最低でも12時間室温で保存する。
測定と計算:4つのサンプルそれぞれの中央から5本の紐を取り出し、Instronで試験してそれぞれの紐の強度を測定する。同様に、対照サンプルの中央から5本の紐を取り出して上記試験をする。保持力は、疲労試験後の処理紐強度の20本の平均を割り出し、対照として保存した処理紐強度の5本の平均を割り出して測定する。
複屈折試験:複屈折は、BEREK補償器(Leitzの2061K)で可能な最も暗い帯域を使用して計測した。
このように、向上した疲労強度を有する寸法安定糸の特定の実施形態および用途が開示された。しかし、当業者には、ここにおける本発明の概念から逸脱することなく、前述のそれらに加えて多くのさらなる変形が可能であることが明白である。それ故、本発明の主題は、添付の特許請求の範囲による他に制限されない。さらに、本明細書および特許請求の範囲を解釈するにあたり、すべての言葉は文脈に矛盾しないように最も広く解釈しなければならない。特に、「含む」および「含んでいる」という言葉は、非限定的な方法の要素、部品またはステップを指し、言及した要素、部品またはステップは、提示され、利用され、または、他の要素、部品またはステップと組み合わされてもよいこと示す。

Claims (27)

  1. 少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックス数DPFおよび疲労強度保持力FRを有する寸法安定高分子マルチフィラメント糸であって、前記糸は、DPFが対照糸より少なくとも100%増加し、FRが前記対照糸より少なくとも絶対値19%増加するときのように紡ぎ出されて延伸され、
    前記対照糸は、撚り乗数が19700のとき疲労強度保持力64%およびDPF3.7を有する製品。
  2. 前記マルチフィラメント糸は、ポリエステルからなる請求項1に記載の製品。
  3. 前記ポリエステルは、ポリ(エチレンテレフタレート)を含む請求項1に記載の製品。
  4. DPFが10から20の間である請求項3に記載の製品。
  5. 前記糸は、E+TSで定める寸法安定性が12以下である請求項4に記載の製品。
  6. 前記糸に接着活性仕上げが施され、前記糸は、E+TSで定める寸法安定性が11以下である請求項4に記載の製品。
  7. 前記糸は、撚り上げられまたは紐に撚り上げられ、少なくとも一部がゴムの中に配置される請求項1に記載の製品。
  8. 前記糸は、撚り上げられまたは紐に撚り上げられ、前記紐は、撚り(単線×ケーブルTPM)が、1100デシテックスの糸では320から470の間である請求項1に記載の製品。
  9. 高分子材料を与え、前記高分子材料から複数のフィラメントを紡ぎ出し、
    前記複数のフィラメントから寸法安定糸を形成し、
    前記糸は、少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックス数DPFおよび疲労強度保持力FRを有し、
    DPFが増加したときにFRが増加するように前記糸を紡ぎ出して延伸することを特徴とする糸の形成方法。
  10. 前記マルチフィラメント糸は、ポリエステルからなることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記ポリエステルは、ポリ(エチレンテレフタレート)を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. DPFが10から20の間であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記糸は、E+TSで定める寸法安定性が12以下であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  14. DPF当たりの疲労強度保持力の増加が1%以上であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  15. 前記糸に接着活性仕上げを施し、前記糸を撚り上げまたは紐に撚り上げることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  16. 前記撚り上げた糸または紐をゴムの中に配置することを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックス数DPFを有する寸法安定高分子マルチフィラメント糸を含むことを特徴とする製品。
  18. 前記マルチフィラメント糸は、ポリエステルからなることを特徴とする請求項17に記載の製品。
  19. DPFが10から20の間であることを特徴とする請求項18に記載の製品。
  20. 前記糸は、撚り上げられまたは紐に撚り上げられ、少なくとも一部がゴムの中に配置され、前記紐は、撚り(単線×ケーブルTPM)が、1100デシテックスの糸では320から470の間であり、40000回の後の疲労強度保持力が少なくとも90%であることを特徴とする請求項17に記載の製品。
  21. 前記糸は、撚り上げられまたは紐に撚り上げられ、少なくとも一部がゴムの中に配置され、前記紐は、撚り(単線×ケーブルTPM)が、1100デシテックスの糸では320から470の間であり、40000回の後の疲労強度保持力が少なくとも97%であることを特徴とする請求項17に記載の製品。
  22. 少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックス数DPFおよび疲労強度保持力FRを有し、前記糸は、DPFが増加するとき、FRが増加するように紡ぎ出され延伸された寸法安定高分子マルチフィラメント糸を含むことを特徴とする製品。
  23. 前記マルチフィラメント糸は、ポリエステルからなることを特徴とする請求項22に記載の製品。
  24. DPFが10から20の間であることを特徴とする請求項22に記載の製品。
  25. 前記寸法安定高分子マルチフィラメント糸は、少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックスを有し、処理紐の40000回の後の強度保持力が撚り乗数18760のとき少なくとも絶対値70%であることを特徴とする請求項22に記載の製品。
  26. 前記寸法安定高分子マルチフィラメント糸は、少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックスを有し、処理紐の40000回の後の強度保持力が撚り乗数20636のとき少なくとも絶対値85%であることを特徴とする請求項22に記載の製品。
  27. 前記寸法安定高分子マルチフィラメント糸は、少なくとも7.5のフィラメント当たりのデシテックスを有し、処理紐の40000回の後の強度保持力が撚り乗数22043のとき少なくとも絶対値96%であることを特徴とする請求項22に記載の製品。
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