JPS5837419B2 - ゴム製品補強材 - Google Patents

ゴム製品補強材

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Publication number
JPS5837419B2
JPS5837419B2 JP52077200A JP7720077A JPS5837419B2 JP S5837419 B2 JPS5837419 B2 JP S5837419B2 JP 52077200 A JP52077200 A JP 52077200A JP 7720077 A JP7720077 A JP 7720077A JP S5837419 B2 JPS5837419 B2 JP S5837419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filament
rubber product
polyamide
reinforcing material
strength
Prior art date
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Expired
Application number
JP52077200A
Other languages
English (en)
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JPS5415052A (en
Inventor
陸雄 木村
明 加藤
浩和 榎本
尚信 田所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Tires In General (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な高強力ポリアミドフィラメントから或る
ゴム製品補強材に関するものである。
ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドフィラメント
を撚糸してコード状としたものをタイヤ、ベルト等のゴ
ム製品補強材として使用することは従来よく知られてい
るが、かかるゴム製品補強材において常に問題となるこ
とは、フィラメントに下撚り及び上撚りをかけてコード
状とした場合の強力維持率が95%程度にとどまりフィ
ラメントの強度が十分に生かされないこと、及びコード
のゴムに対する接着性が未だ十分満足し得るに至らない
、ということである。
本発明者らは、従来の高強力ポリアミドフィラメントか
らなるゴム製品補強材にみられる前述の如き欠点を解消
すべく研究の結果、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、9.0fl/de以上の切断強度
を有し、且つ各フィラメントの全周面にわたり均一に該
フィラメントの長さ方向に伸びた無数のすし状の凹凸を
有するポリアミドフィラメントを撚糸してコード状とな
したゴム製品補強材である。
本発明において言うポリアミドは、ナイロン6(ポリー
ε一カブロアミド)又はナイロン66(ポリヘキサメチ
レンアジパミド)を主たる対象とするが、これらの性質
を本質的に変化させない範囲(例えば10モル%以下)
で他のアミド形成成分を共重合してもよい。
これらのポリアミドには公知の安定剤やその他の添加剤
を含有しても良い。
ポリアミドとしてナイロン6を使用する場合は紡糸後の
固有粘度〔η〕f(m−クレゾール中35℃で測定)が
1.30〜1.70の範囲のものが、強伸度物性及び紡
糸性の両面からみて好適である。
本発明のゴム製品補強材を構成するポリアミドフィラメ
ントは、9.OS’/de以上、好ましくは9.2〜9
.7t/deの切断強度を有することが必要である。
フィラメントの切断強度が9.OI?/de未満のもの
はゴム製品の補強効果が不十分であるので好ましくない
該フィラメントは特に0.05〜0.06の複屈折率を
有し15〜20%の切断伸度を示し、且つ充分結晶化し
て12,O%以下の沸水収縮率を示すものが好ましい。
本発明のゴム製品補強材を構成する高強力ポリアミドフ
ィラメントにおいて重要なことは、各フィラメントの全
周面にわたり均一に該フィラメントの長さ方向に伸びた
無数のすし状の凹凸を有することである。
このようなすし状凹凸は平均約1〜10μの幅と約10
0〜1000μの長さを有し、フィラメントの全周面に
わたり該フィラメントの表面積1平方ミリメートル当り
約1000〜10000本程度の密度で均一に分布して
いる。
凹凸の深さ(高さ)はきわめて微小で、フィラメント直
径の約1/1 0 0 0〜1/1 0 0程度である
第1図は、本発明のゴム製品補強材を構成するポリアミ
ドフィラメントの表面を示す顕微鏡写真(倍率3000
倍)であり、該フィラメントの全周面にわたって、フィ
ラメントの長さ方向に伸びた無数の微細な凹凸が均一な
分布状態で存在することが観察される。
一方、第2図は、従来のゴム製品補強用ポリアミドフィ
ラメントの表面を示す顕微鏡写真(倍率3000倍)で
あり、平滑な表面を有していることが判る。
また、第3図は従来の直接紡糸延伸において水系油剤を
使用して製造したゴム製品補強用ポリアミドフィラメン
トの表面を示す顕微鏡写真(倍率3000倍)であり、
フィラメントの長さ方向に伸びた微細なすじ状の凹凸が
存在するが、フィラメント周面上の凹凸の存在が不均一
であり、部分的に凹凸が存在しない部位が観察される。
該フィラメントの単糸デニールは通常の場合5.0〜7
.Odeが適当であり、フィラメント断面は通常の円形
でよい。
かかる特殊な高強力フィラメントからなるポリアミド糸
条はポリアミドの直接紡糸延伸法において、紡出糸条に
水系エマルジョン油剤をエマルジョン付着量(EPU)
が5.0〜7.0重量%(対繊維重量)を付与して引取
り、引続き気体乱流ノズルにより交絡度5〜25ケ/m
,好ましくは10〜20ケ/mのフィラメント間交絡を
付与したのち、第1段で3.0〜4.0倍に延伸し、続
いて第2段で全延伸倍率が4.0〜6.0倍となるよう
に延伸したのち、180〜220℃で熱処理することに
よって製造される、前記方法において特に重要なことは
、紡出糸条に水系エマルジョン油剤を特定量付与したの
ち、引続き気体乱流ノズルで交絡処理し、次いで一たん
巻取ることなく延伸することであり、かかる工程を経な
い限り、前述の如き全周面に均一な凹凸を有する高強力
ポリアミドフィラメントは形成されない。
このポリアミドフィラメントからなる糸条は、通常約8
00〜2000deのマルチフィラメント状で約25〜
50T/Mの下撚りを施し更に2〜3本合糸して約25
〜50T/Mの上撚りを施して全デニール1700〜4
500deのコード状となし本発明のゴム製品補強材と
なる。
かかる本発明のゴム製品補強材は、構成ポリアミドフィ
ラメントが前述の如き特異な表面状態を有するため、従
来のものに比べてコード状としたときの強力維持率がき
わめて良好で、驚くべきことに殆んどの場合100%を
超える強力利用率を示す。
また、ゴムに対する接着性がすぐれ、従来のものに比べ
接着力が約10%程度向上する。
従って、本発明のゴム製品補強材はタイヤ、ベルト等の
ゴム製品の補強材としてきわめて有用である。
実施例 固有粘度〔η〕が1.50のナイロン6を溶融後、紡糸
口金(孔径0. 5 mlφ、孔数204ホール)より
吐出し、紡糸筒内で令却風により冷却固化せしめた後、
エステル系平滑剤を主成分とする水系エマルジョン油剤
(エマルジョンii15%)ヲエマルジョン付着量(E
PU)が6.0%(対繊維重量)となるようにオイリン
グローラで付与し、1対のゴデットローラにて430m
/分で引取った。
この際、ゴデットローラ間の糸条経路に気体乱流ノズル
を設けて、該ノズルを通る糸条の張力及び該ノズルに供
給する気体の圧力を調整して第1表に示す交絡度のフィ
ラメント間交路を与え、引続き50℃の供給ローラと1
70℃の第1延伸ローラとの間で3.5倍に延伸し更に
前記第1延伸ローラと200℃の第2延伸ローラとの間
で1.5倍に延伸したのち、若干のオーバーフイードを
与えて2000m/分で巻取った。
また、比較のため、水系エマルジョン油剤に代えて公知
の非水系油剤を用いた場合及び水系油剤を付与した後フ
ィラメント間交絡を与えなかった場合について同様の実
験を行った。
得られた糸条の物性及び延伸時の断水率を第1表に示す
なお、延伸糸の繊度はすべて1250デニール/204
フィラメントに統一した。
第l表における実験A1,2は本発明で特定したポリア
ミドフィラメントであり、第1図より明らかな如くフィ
ラメント全周面にわたり均一にその長さ方向に伸びた無
数の凹凸を有するものである。
また、実験A3,4は非水系油剤を用いた場合であり、
第2図の如くフィラメントは平滑な表面を有している。
実験A5は気体乱流ノズルを使用しない場合で第3図の
如くフィラメント表面に微細な凹凸は見られるもののそ
の分布状態が不均一である。
次に、前記実験煮2、実験A3および実験A5のポリア
ミド糸条に対して、それぞれZ方向に39T/Mの下撚
りを施し更に2本合せてS方向に39T/Mの上撚りを
施して全デニール2580deのコードとし、その強度
を測定した。
次に、このコードを熱処理後スダレ織にして下記条件で
接着処理を施し、接着性を評価した。
その結果を第2表に示す。
接着処理条件 未加硫ゴム HDゴム(ダンロップ社指定)加硫圧力
50kg/cIIL 加硫温度 150℃ 加硫時間 30分 接着力評価 H型加硫ゴムブロックから中央に埋込まれたタイヤコー
ドを引張試験機で引き抜き、検出される荷重( kg)
でもって、接着力を評価した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 9.0f/de以上の切断強度を有し且つ各フィ
    ラメントの全周面にわたり均一に該フィラメントの長さ
    方向に伸びた無数のすし状の凹凸を有するポリアミドフ
    ィラメントを、撚糸してコード状となしたゴム製品補強
    材。 2 ポリアミドが固有粘度〔η)11.30以上のナイ
    ロン6である特許請求の範囲第1項記載のゴム製品補強
    材。 3 ポリアミドフィラメントが0.05〜0.06の複
    屈折率を有する特許請求の範囲第2項記載のゴム製品補
    強材。 4 単糸デニールが5.0〜7.Odeであり且つ撚糸
    後の全デニールが1700〜4500deである特許請
    求の範囲第1項第2項又は第3項記載のゴム製品補強材
JP52077200A 1977-06-30 1977-06-30 ゴム製品補強材 Expired JPS5837419B2 (ja)

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JPS5415052A JPS5415052A (en) 1979-02-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS519047A (ja) * 1974-07-14 1976-01-24 Sumitomo Electric Industries Rogokin

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