JP2005512297A - アモルファスシリコン・トランジスタを用いたアクティブマトリクス型有機発光ダイオード - Google Patents

アモルファスシリコン・トランジスタを用いたアクティブマトリクス型有機発光ダイオード Download PDF

Info

Publication number
JP2005512297A
JP2005512297A JP2003551851A JP2003551851A JP2005512297A JP 2005512297 A JP2005512297 A JP 2005512297A JP 2003551851 A JP2003551851 A JP 2003551851A JP 2003551851 A JP2003551851 A JP 2003551851A JP 2005512297 A JP2005512297 A JP 2005512297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deposited
tft
amorphous
amorphous silicon
siox
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003551851A
Other languages
English (en)
Inventor
アンドリー、ポール、エス
リブシュ、フランク、アール
辻村 隆俊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Publication of JP2005512297A publication Critical patent/JP2005512297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/10Apparatus or processes specially adapted to the manufacture of electroluminescent light sources
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/786Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film
    • H01L29/78651Silicon transistors
    • H01L29/7866Non-monocrystalline silicon transistors
    • H01L29/78663Amorphous silicon transistors
    • H01L29/78669Amorphous silicon transistors with inverted-type structure, e.g. with bottom gate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/49Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET
    • H01L29/4908Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET for thin film semiconductor, e.g. gate of TFT
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2310/00Command of the display device
    • G09G2310/02Addressing, scanning or driving the display screen or processing steps related thereto
    • G09G2310/0243Details of the generation of driving signals
    • G09G2310/0254Control of polarity reversal in general, other than for liquid crystal displays
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

【課題】 有機発光ダイオードに電流を供給するための回路を提供する。
【解決手段】 本発明は、(a)アモルファスシリコン電界効果トランジスタ(1000)(1050)(1200)(1250)であって、ゲート電極とドレイン電極を有し、これを介して有機発光ダイオードに電流を供給する、アモルファスシリコン電界効果トランジスタと、(b)ゲート電極とドレイン電極との間のバイアスを制御して約1V未満の閾値電圧シフトを維持するためのコントローラと、を具備する。有機発光ダイオードは、アクティブマトリクスの構成要素であることが好ましい。

Description

本発明は、一般に、アモルファスシリコン電界効果トランジスタ(FET:field effect
transistor)のためのバイアス条件および幾何学的構造に関する。更に具体的には、本発明は、有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)に直接電流を供給している画素内のアモルファスシリコンFET構造、および、経時的な閾値電圧の不安定性を低減させると共にデバイスの性能を劣化させずに必要な電流およびグレースケールを提供するFETのバイアス条件を対象とする。結果として得られるFETデバイスおよびバイアス条件は、マトリクスアドレス型有機発光ダイオード(OLED)に特に有用である。
多くの反対意見があるにもかかわらず、初めて、アクティブマトリクス型有機発光ダイオード(AMOLED:active matrix organic light-emitting diode)ディスプレイの画素電流駆動の要求を満たすために、アモルファスシリコン(a−Si)技術が十分適していることが明らかとなった。この業界でAMLCD a−Siのバックプレーンについて良く知られていることにほぼ例外なく基づいた、最も一般的な知識によって、a−Si薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)を用いて電流駆動要求を満たすことができるとしても、かかるデバイスの周知の閾値不安定性が、それらを電圧駆動アクティブマトリクス設計に使用することを不可能にしていることが示唆される。なぜなら、OLED要素において電流駆動の何らかの損失があると、結果として輝度の損失を直接生じるが、一方AMLCDでは、TFT電流の損失は、最終電圧の変化ではなく、(μsのオーダーの)画素容量の充電時間の増大を引き起こすのみであり、従って、AMLCDでは、10Vの大きさの電圧シフトに対して輝度レベルは不変のままである場合があるからである。しかしながら、AMOLEDディスプレイにおける電圧範囲および電流駆動TFTの駆動方式は、劇的に異なり、また実際、劇的に異ならなければならないことを指摘しておく。典型的な1つのTFTを用いたAMLCD画素回路の概略を示す図1および、2つのTFTを用いたAMOLED画素を示す例示的な図2を参照する。画素LC容量(CLC)および蓄積容量(Cs)の並列接続を充電する際のスイッチとしてのみ機能する図1のTFTについて考える。このスイッチは、100/#Rのデューティサイクルを有する。ここで、#Rはディスプレイの合計行(row)数であり、これは通常、VGAないしSXGAの画素内容で今日利用可能な最も一般的な設計について640ないし1200の範囲である。60Hzのリフレッシュ速度で、これは、26ないし14μsの範囲のスイッチング時間に相当する。適正なデータ電圧Vdを書き込むために、これは、通常2Vないし12Vの範囲である(交流フレーム上で、約7Vのコモン電圧について+5Vないし−5V)。スイッチングTFTのゲート電圧Vgは、通常、約−5VのOFFレベルないし約+25VのONレベルを選ぶ。この状況において、画素が充電中である場合、スイッチングTFTは常にVg−Vth>Vdで線形領域(linear regime)で動作しており、Vdが一定である間にスイッチング・ゲートパルスがオンまたはオフになる場合に短時間のみ飽和する。ここで、VthはTFTの閾値電圧である。
AMOLEDディスプレイにおいて、輝度レベルは、LCセルに印加される最終電圧の関数ではなく、駆動TFTによって供給される電流レベルの関数である(図2を参照のこと)。スイッチTFTは、AMLCDユニットセルにおける単一のTFTと同様に動作する。しかしながら、データ電圧は、電流駆動トランジスタのゲートに接続された蓄積コンデンサ上に書き込まれ、市販のAMOLEDディスプレイの長い動作期間(すなわちフレーム時間の大部分)にわたって、安定した状態でなければならないのは、この電流駆動TFTの閾値安定性である。
この技術領域において考えられていることは、常に、アモルファスシリコンTFTを、マトリクスアドレス画素に組み込んでOLEDを駆動するのに必要な性能を有しないということであり(J.Kanicki等、SID 20th IDRC Proceedings、Sept.25〜28、Palm Beach、FL、pp354〜358)、今日までの全ての試作品および製品は、この考えを反映して、ポリシリコンTFT技術を用いている。
本発明者らは、明らかに閾値シフトを抑制するために特化した以下の独特な駆動方式を開発し、これによって、a−Si技術の使用をAMOLEDに実用的なものとした。本発明によって提供されるもののような、AMOLED要求を満たすアモルファスシリコンTFTを用意することで、よりコストの高いポリSi TFT技術に比べて費用の安いアモルファスシリコン(a−Si)TFT技術は、実質的に低い製造コストを提供するであろう。
また、本発明は、以下に説明するように明らかとなる多くの更に別の利点も提供する。
本発明は、有機発光ダイオード(OLED)に直接電流を供給している画素内のアモルファスシリコンFET構造、および、経時的な閾値電圧不安定性を低減させると共にデバイスの性能を劣化させずに必要な電流およびグレースケールを提供するFETのバイアス条件を対象とする。結果として得られるFETデバイスおよびバイアス条件は、マトリクスアドレス型有機発光ダイオード(OLED)に特に有用である。
本発明は、有機発光ダイオードに電流を供給するための回路であって、(a)ゲート電極およびドレイン電極を有するアモルファスシリコン電界効果トランジスタであって、これを介して有機発光ダイオードに前記電流を供給する、アモルファスシリコン電界効果トランジスタと、(b)ゲート電極とドレイン電極との間のバイアスを制御して約1V未満の経時的な閾値電圧シフトを維持するためのコントローラと、を具備する。
バイアスは、ゲート電極とドレイン電極との間に印加される電圧の範囲、およびゲート電極とドレイン電極との間に印加される電圧の持続時間から成るグループから選ばれる条件である。ゲート電極とドレイン電極との間に印加される電圧差の範囲は約−Vthから20Vの間の範囲である。ゲート電極とドレイン電極との間に電圧を印加するための持続時間の範囲は、フレーム時間の約1%から99.9%の間である。
平均的な輝度(約50ないし500Cd/m2)の平均的な解像度のAMOLEDディスプレイ(すなわち約75乃至150画素/インチ(ppi))の場合、電流は、約10nAから10μAの範囲であることが好ましい。電流は、OLEDの画素フィルファクタ(fill factor)に反比例し、発光(illumination)デューティサイクル(すなわちOLED発光のオンタイム−フレーム時間の比に100パーセントを掛ける)に反比例し、画素領域に比例し、有機膜の効率に反比例し、画素輝度に比例する。
電界効果トランジスタは、通常、薄膜トランジスタである。電界効果トランジスタは、基板と、基板の表面上に堆積されたゲート電極と、ゲート電極上に堆積された第1のアモルファスSiOx層と、第1のアモルファスSiOx層の少なくとも一部の上に堆積された第2のアモルファスSiOxまたはSiNx層と、第2のアモルファスSiOxまたはSiNx層上に堆積された第1のアモルファスシリコン層と、第1のアモルファスシリコン層の少なくとも一部の上に堆積された第3のアモルファスSiNx層と、第3のアモルファスSiNx層の第1および第2の側部上に堆積された第2のアモルファスシリコン層と、第2のアモルファスシリコン層の第1または第2の側部のいずれかの上に堆積されたドレイン電極と、ドレイン電極が堆積されている側部以外の第2のアモルファスシリコン層の側部上に堆積されたソース電極と、を具備し、ドレイン電極およびソース電極は同時に堆積し、同じフォトリソグラフィ工程によって画定することができる。
本発明のその他および更に別の目的、利点、および特徴は、同様の部分に同様の番号を与えた添付図面と関連付けて以下の明細を参照することによって理解されよう。
導入のために、以下で図3および図4について考察する。双方は、同じ基板からの幾何学的に同一の隣接したTFTについて閾値シフトおよび駆動電流の結果を示すが、動作モードは2つの極めて異なるものである。図3は、Vg=+25VおよびVd=+1V(ソースは接地している)での線形領域動作における第1のTFTを示す。図4は、Vg=Vd=+10Vでの飽和領域(saturation regime)における隣接したTFTを示す。これらの電圧は、極めて類似した駆動電流を生じ、図3のTFTについて約1.40μAで、図4のTFTについて約1.55μAで開始することを注記しておく。これらの条件が、公称で同一のデバイスにおいて劇的に異なる閾値安定性を生じることは容易に明らかになる。すなわち、室温において40,000秒の連続的(DC)ストレスの後、第1のTFTの閾値シフト(ΔVT)は約4.0Vであるのに対し、第2のTFTのものはわずか約0.25Vである。安定性が主に重要である場合、所与の電流を駆動するために明らかにもっと適切な電圧範囲があることは明白である。
閾値の不安定性は、SiNxゲート絶縁膜内へのキャリア注入およびa−Si/SiNx界面における弱い結合の破壊の双方から生じ得ることは証明されている(F.R.LibschおよびJ.Kanicki,Applied Physics Letters, VOL.62, No.11, pp1286-1288)ので、どちらのメカニズムも充分に緩和することができないためにa−Siは電流駆動には適していないという認識が存在する。良好なOLED輝度のためには持続的なTFT電流密度が必要なので、a−Siチャネルの界面に近い領域の劣化は閾値シフトの問題を悪化させるだけであると考えられる。以下で示すように、ユニットセルTFTおよび蓄積キャパシタ(storage capacitor)の適正なサイズ調整によって、OLEDに対する電流密度要求は容易に満足させることができる。更に、図5および6に、一部の予想には反するであろうが、我々が明らかに示すことは、充分に高品質のPECVD材料について、飽和状態で駆動したTFTは、実際、Vgのいかなる実用的な値についても、線形領域において駆動した同じTFTよりも閾値シフトに対する安定性がはるかに高いということである。図5および6において、Vgを15Vに固定し、ドレイン電圧を1Vから15Vに増大させると、明らかに安定性が改善する傾向がある。Vd=1では電流が0.8μAであり、Vd=15では電流が8.0μAであったことを注記しておく。電流密度の10Xの増大にもかかわらず、所与のいかなる時間でも、我々は、ΔVTの2Xを超える減少を観察できる。図示するようにデューティサイクルが100%から50%に低減したことの結果として、安定性が更に2X改善する。従って、TFT飽和領域バイアスおよびデューティサイクルは、a−Si AMOLED設計において重要な考慮事項である。
上述の結果によって、我々は、AMOLEDの実用的な駆動方式では、ゲート電極およびドレイン電極の双方に印加する電圧の範囲および持続時間を同時に制御することによって、電流駆動TFTのシフトがほとんどまたは全く起こらないことを確実にしなければならないという結論に達した。実際上、これは、一連のゲートバイアス設定範囲、対応するドレインバイアス範囲、および一連の適切な波形(すなわち各々に対するデューティサイクル)を画定することを必要とし、最終的な結果がシフト不安定性の最終的な補償につながるようにする。正確なバイアス範囲および波形の設定は、a−SiおよびSiNx材料特性に依存し、従って、これらは最適化し、膜堆積条件は既知でなければならない。かかる方式が機能できることは、図7から理解できる。ここで、10Vの固定ドレインバイアスおよび0ないし10Vの可変ゲートバイアス(この場合は双方ともDC)による単純な実験によって、単にTFTをより深く飽和状態で駆動することによって部分的な補償を達成可能であることが実証される。3ないし10Vのゲートバイアスについて、約50nAから1.5μA以上までの一連の有用な駆動電流(グレースケール)が存在し、約4V未満のVgについて、閾値シフトは負であることを注記しておく。一般に、様々な画素サイズ設計に対応するために、面積によって規格化した画素電流が、より有用である場合がある。一般に、有用な画素電流密度は20mA/cm2未満である。NTSCタイプの用途では、パネル寿命にわたってグレーの中央に平均化するパネルバイアス条件を予想し、従って、適切な一連の信号を選択して目標電流レベルでゼロシフトを与えることができる。
実験結果
発明者らによって、飽和状態で駆動されるa−Si TFTは常に、線形領域(通常0.1ないし1.0Vの小さいVd)で駆動される場合よりも、所与のVgに対する閾値シフトが小さいことが、実験的に明らかとなった。これは、一般的に当てはまることがわかっており、複合SiOx/SiNxゲート絶縁膜(GI:gate insulator)を用いるデバイスと同様、多くの単一のPECVDゲート絶縁物材料の組み合わせにおいて検証されている。チャネルの電流は通常Vd=Vgで1オーダー大きいという事実にもかかわらず、あらゆるSiNxゲート絶縁膜は通常、線形領域において発生するものの半分のシフトを飽和状態で生じる。実際、Vdを0からVgに増大させ、さらにもっと増大させるにつれて、所与のデバイスについて閾値安定性が連続的に改善することが速やかに確認された。この傾向を、AMLEDからのサーペンタイン(serpentine)駆動TFTについて、図5および6に示す。対数−対数プロットは、Vdの増大については傾きに大きな変化はないが、一定の前因子(prefactor)は明らかに減少し、その最終的な結果は、特定のΔVTを与えるために必要なストレス時間の1オーダーまでの差であることを示す。
実験的な挙動は全て予測されたものであるが、利点の大きさはある程度の計算を必要とすることを認識するのに長くはかからない。閾値シフトモデルは、式1に示す形態を取り、ここで、前因子V0はゲート駆動と想定され、またはV0〜(Vg−VT0)であり、VT0はストレス前のデバイスの初期閾値と等しい。
ΔVT=|V0|{1−exp(−t/τ)b} (1)
である限り、ストレス実験の間、条件Vd<<Vg(例えばVs=0、Vd=0.1V、Vg>5)は満足され、ゲート絶縁膜を貫通する電界は、ソースからドレインまで実質的に均一であり、式1は直接適用可能である。しかしながら、Vdが増大するにつれて、チャネルに沿った電圧降下、V(y)、ドレインV(y)=VdからソースV(y)=Vsまでの電圧降下を考慮しなければならず、式1の一定の前因子を関数[Vg−VT0−V(y)],0と置換することによって、これをモデルに組み入れる。計算は、3つの部分で行われる。第1に、ソースからドレインまでの初期電位分布は、式2に与えられた標準長チャネル近似によって、Id@t=0を含む初期条件を用いて計算する。V(y)について多項式形態を想定すると役立ち、所望の精度が達成されるまで、自己矛盾のない繰り返しによって続行する。
dV(y)/dy=Id/[WμCi(Vg−VT−V(y))] (2)
図8に、開始D/Sチャネル電位を用いて計算した位置依存の「駆動力(driving force)」電位群を与える。シミュレーションの第2の部分では、開始前因子プロファイルを式(1)に供給し、対数タイムステップ間隔を用いてIdの数値計算を開始する。各シフト再計算の後、チャネルに沿ったいずれかの点で前因子が変化し、式2の数値統合によってVdについての値が生じ、これはIdを比例して小さくすることによってその一定値まで縮小しなければならない。このシミュレーションから得られるものは、Id減衰曲線である。これらの例を図9に示す。シミュレーションの最後の部分では、シミュレーションした曲線と、一定のゲート電界(すなわちVd<<Vgについてのオリジナルモデル)でのId減衰曲線を比較することによって、有効閾値シフトΔVTを計算する。これが必要である理由は、ソースからドレインまでのチャネル長の各要素は低減していく量だけシフトし、最初の電位降下に似たデバイス間の閾値シフトプロファイルが残されるからである。このため、電流に基づいて「統合した」シフトを計算しなければならない。有効閾値シフトの例は、Vdの関数として、図10に示す。
図9および図10に、D/S電位を考慮に入れて修正した理論を用いたシミュレート(線)およびデータ(点)電流減衰曲線を示す。図9および図10は、各々、TFTを(1)線形領域(例えばVd=1、Vg=10V)、この場合ストレスはチャネルに沿ってGIを横切ってどこでも均一な駆動電界である、および(2)飽和領域(例えばVd=Vg=10V)にバイアスさせた場合に生じる有効TFT閾値電圧シフトに対応する、2つの異なるバイアス条件を示す。この2つの一連の曲線の違いは、VdがVgに近づくにつれて達成される相対的な安定性改善を示す。
図10に、飽和に近づくVdについてシミュレーションした有効閾値シフトを示す。図5および6に示すVd=1データ曲線から、減衰パラメータβおよびτを抽出した。図の比較によって、ゲート絶縁膜の更に別の影響が示される。図9は、第1のアモルファスシリコン層の堆積前に1つのアモルファスSiNx層で構成されたGI膜を有するTFTについて、閾値電圧対時間の結果を示す。図10は、第1のアモルファスシリコン層の堆積前にゲート電極上に第1のアモルファスSiOX層を堆積しその後に第2のアモルファスSiNX層を堆積して構成されたGI膜を用いたTFTについての閾値電圧対時間の結果を示す。
今のところ、我々は、いったん飽和に達するとシフトを正確に計算することはできない。なぜなら、チャネル電界がドレインの近くで完全に崩壊するからであり、これによって、Vdが更に増大するにつれて、ピンチオフポイントがどれだけ速くドレインから離れて移動するかを計算するために別の修正を必要とする。それとは関係なく、境界条件は、ドレインの近くのゲート絶縁膜を横切る電界が従来のピンチオフポイントまで実際に逆転しなければならないことを示し、これによって、ドレインの近くのa−Siの劣化が生じない限り、TFT駆動をより深く飽和させる際の利点があるのみであることを保証する。これは、a−SiがおそらくポリSiに勝る利点を有する領域であると見られる。なぜなら、ポリSi TFTのドレインの近くの大きな電界は不安定性の問題を引き起こすことが知られているからである。図5および6のデータにおいて最初に見られ、図9および図10において先に検証した1つの最終的な観察は、Vdが増大するにつれて、対数−対数プロット上の有効閾値シフト対時間の傾きは、目に見えるほど変化しないが、カーブ全体は下がる、すなわち「有効」前因子は低減するということである。先にシミュレーションした条件(Vg=15、VT0=2)では、我々は、Vdが小さい値から5、8、および11.5Vまでそれぞれ増大すると、その元の値の80%、68%、および54%に前因子が低減することを見出した。この傾向によって、(Vg=15データについて)Vd<<Vgの場合、Vd=Vgについていかなる時点でもシフトはその値の半分よりもわずかに小さいという実験的な観察が検証される。
我々は、有効ΔVT前因子の低減が、高温BTSを用いてシフトを加速することによって、TFTの寿命を通じて真に持続することを確認することができる。図11は、75℃においてTFT駆動を飽和状態にする安定化効果について示す。Vg=10Vの固定ゲートバイアスについて、Vdが1から10および15Vにそれぞれ増大すると、有効前因子はいかに低減するかを注記しておく。全ての他のシフトモデルパラメータは一定に保った。75℃での加速シフトの結果は、図11に示すように、TFTの寿命を通じて飽和駆動の利点が持続することを示す。
DCおよびACストレスに基づく予測a−Si TFT寿命:動作ウインドウの探求
a−Si実現可能性の問題の中心には、基本的な課題、すなわち、我々の制御のもとにあるパラメータの全て、すなわちPECVD材料特性、最大バイアス値、デューティサイクルおよび補償を含みうる駆動方式を用いて、許容可能な安定性のウインドウを確立することがある。「標準的な」TFT SiNxゲート絶縁膜特性について、約10Vを越えるゲート電圧は、許容不可能な大きいシフトを生じることがすみやかに確認された。例えば、図9および10のTFTのVg=15V、Vd=11.5Vのシミュレーションでは、ON電流はわずか27時間後にその開始値の80%に、440時間の予測時間で50%に減少することが示される。この理由のため、我々は、ON電流がOLEDを明るく駆動するために十二分に適切であった低ゲートバイアス領域に集中して取り組み始めた。表Iは、様々な異なるGIレシピ、GI厚み、バイアス電圧およびデューティサイクルについてTFTデータに対する指数法則(power law)適合性に基づいて、推定室温寿命(今までのところ、飽和駆動電流がその初期値の半分に達する時間で規定した)を示す。予測寿命は、単純な指数法則適合である、すなわちそれらは対数−対数プロット上で線形であるという意味で、控えめにしてあることを注記しておく。我々は、理論から、境界条件には、ΔVTがVgの約10%を超えて大きくなると、対数−対数曲線が著しく下方向に曲がり始める必要があるということがわかっている(および、高温実験からも検証している)。換言すると、我々は、時間と共に減少することが知られている早期のシフト率に基づいて半減期(half-life)を外挿する。このように、我々は、予測時間を、それらの特定の条件についての上限として考えることができる。
Figure 2005512297
多くのプレート上でデータを収集したが、表1は、特に3つについての収集を示す。プレート4306は、我々の「標準的な」TEL PECVD SiNXを用いて堆積した厚いゲート絶縁膜を有し、プレート4492は、H2希釈液を用いたもっと薄いTEL SiNx GIを有し、プレート4668は、全てのBalzers社製Kai PECVD材料およびそれらのうちで最も薄いGI SiNxを有したものである。W/L=100/7を有するドライバTFT、すなわち40mmAMOLEDディスプレイにおいて用いた同じドライバTFTについて、開始ON電流Id0を指定する。各1.0μAの駆動電流は、実際のディスプレイにおいて約9mA/cm2の画素電流密度に相当するので、試験条件は、ZRLデータに従って良好なAMOLED輝度を達成するのに十二分であることを注記しておく。いくつかのエントリは、DCデータでなく60Hz/50%デューティデータに対応する。特に注記しない限り、AC低レベルは0ボルトである。いくつかの極めて明らかな傾向がある。すなわち、1)同じバイアス条件について、AC動作は、結果として、DC動作よりもはるかに安定性が高い。2)より厚いGI(すなわちGIにかかる最大電界がより低い)は、一般に、同じバイアス条件について高い安定性を生じる、3)より低いゲートバイアス(すなわちGIにかかる最大電界がより低い)は、結果として、所与のゲート絶縁膜の厚さについて高い安定性を示す、および4)AC動作の一部の間にゼロボルトバイアスを置換する低い負のゲートバイアスは、結果として、より低いTFT閾値電圧シフトを生じる可能性がある。これらの結果の全ては、閾値シフトモデル内に含まれる基本的な仮定と一致する。更に、データの傾向は、我々が動作ウインドウを実際に規定することができることを示し、この場合、a−Si TFTは必要なAMOLED駆動電流を供給するのに充分であり、同時にTV用途について充分に安定している。この楽観的な主張を行うには多くの理由がある。まず、表1からのデータによって、100%から50%までデューティサイクルを低減させることによって見られる半減期の改善は単に線形ではないことが示される。データによって、同じバイアス条件について約3から8倍までに及ぶ寿命の増大が示される。我々はわずか50%のみの輝度の低下が認められると予想するので、ドライバTFTの適切な設計によって、我々は寿命の改善を利用する。また、OLED材料が時間と共に効率改善するにつれて、更にデューティサイクルの低減によって、更に寿命の超線形の改善に至るはずであることを注記することができる。楽観的である別の理由は、テレビジョン(TV)用途について、全ディスプレイは、平均して、10Vのデータ(ドライバTFTのVg)によって与えられる「完全オン」状態でなく何らかの中間グレーレベルでなければならないので、約1600から2500時間までに及ぶ50%のデューティサイクル寿命は、最悪の場合(全ての画素が完全オン)であり、通常の状況ではない。4000時間に近い更に長い時間のいくつかは、この点で更に妥当である。しかしながら、a−Si技術が実現可能であると予想する更に説得力のある理由があり、これは、全てのゲート絶縁膜がストレスのもとで同じようにふるまうわけではないという事実に依存する。その結果として、SiOx/SiNxの複合GI積層膜(stack)は、純粋なSiNx堆積GI積層膜とは著しい差をいくつか示す。図9および10は、同一の線形および飽和バイアス条件のもとでの全SiNx GI TFTおよびSiOx/SiNx GI TFTをそれぞれ示す。線形領域(例えばVd=1V、Vg=10Vのカーブ)において、双方のデバイスは、時間と共にほぼ同一のシフトを示し、共通の制御メカニズムのみでなく、同様のパラメータ値を示している。しかしながら、飽和(例えばVg=Vd=10Vのカーブ)では、純粋なSiNx堆積GI積層デバイスのみが修正モデルに従う。SiOx/SiNx GIデバイスは、完全に異なる挙動を示し、これはいくつかの強い補償メカニズムが機能していることを示唆する。
図12に、様々なバイアス条件のもとでの35℃におけるSiOx/SiNx GI TFTに関するAC/DC結果を示す。実際のパネル動作の間の(平均して中間グレーレベル(midgray))10℃の一定の温度上昇は、おそらく、上限と考えられるはずである。SiOx/SiNx GI TFTに関する履歴データによって、負のゲートバイアス補償はこれらのデバイスにおいて更に安定性を高める可能性があると示される。これらのデータは、約600時間まで取られ、先に概説した理由のいくつかに対して、極めて有望である。第1に、それらは、デューティサイクルの半分をカットすることによって閾値シフトを2分の1(この場合3から4分の1)よりもはるかに多く低減させる単一層SiNx堆積GI TFTについて見られる傾向と一致する。第2に、それらは室温よりも約10℃高い温度で取られ、これは上限であると考えられる。なぜなら、「完全オン」動作に対応する絶対最高バイアス値においてのみAMOLEDディスプレイにおいて認知可能な加熱効果があったからであり、我々は、完全ビデオ、中間グレーレベル平均駆動について、この大きさの加熱を予想していない。第3に、OLED材料およびa−Si TFTの双方は、正の温度係数を有する。データ電圧を制限するための何らかの自動的輝度フィードバックがなくこの量だけ温度が上がり始めるとすると、実際のディスプレイにおいて真に認知可能な輝度の増大があろう。これは重要な考慮事項であり、一般にAMOLEDディスプレイの最大輝度および寿命を試験し規定する場合に説明しなければならない。最後に、SiOx/SiNxゲート絶縁膜における充電補償挙動に関する多量のデータが存在し、これまで見られるデータまたは予測を超えたバックプレーンを示唆している。かかる補償は、図13に示すバンド図を利用すると最も良く理解することができる。
図13に示すように、複合SiOx/SiNxゲート絶縁膜のバンド図は、SiOxに対するSiNx電界の低減、a−SiからSiNxへの電子注入、およびSiOxを通じて移動する正の電荷を示す。補償フローは単に例示のものである。SiOxに対するPECVD SiNxの高い誘電率のため(約7対約4.5)、SiNxよりもSiOxを通してよりゲート電圧が降下し、従ってGIのSiNx部分を通る電界(これはSiNxにおける電子の注入およびトラッピングを促すことがわかっている)は比例して低減する。これは、それ自体、明らかに利点があるが、データが強い複合挙動を示す(時に、結果として、ある初期時間期間にわたって負の閾値シフトを生じる)という事実は、反対の符合の電荷キャリアの競合メカニズムはGIのSiOx側で機能しなければならないことを示す。この図が示そうとすることは、補償を実行可能であるが、我々は、電子がポール・フレンケル(Poole-Frenkel)メカニズムによってSiNxを介してホップするのと同じようにホールがSiOxにおいてトラップの場所を介してホップすることを明示的に示すわけではないということである。我々は、できる限りこの挙動を理解し利用しなければならない。なぜならこれは、提案されたAMOLED負ゲートパルス補償駆動方式について特に十分に予言するからである。
TFT閾値電圧シフトを低減する更に別の改良は、電子注入をSiNx層に限定することによって、図13から理解することができ、アモルファルシリコン層に隣接するSiNx層の領域において、低い界面およびバルク状態を示す高品質のSiNx膜を提供することによる。例示として、アモルファスシリコンTFTチャネルに隣接するゲート界面膜を除く同一処理膜を有するTFTの断面を、低品質のゲート層界面膜、例えばCVD SiOx、および、高品質のゲート層界面膜、例えばCVD SiNxと共に、図14および15にそれぞれ示す。
TFTソース電流対ゲート電圧特性を、1000および1050にそれぞれ対応する、図17および図19の一定ゲートバイアス・ストレス時間の関数として比較する際に、ソース電流対ゲート電圧特性シフトに比例する閾値電圧シフトは、1050に比較して1000について、約3倍大きいことは明らかである。更に例示として、それぞれ1000および1050に対応する、図16および17のソース−ドレインオン電流の正規化した時間依存性は、オン電流の減少率よりも約3倍大きいことが示される。
TFT閾値電圧シフトの低減またはオン電流の減少率の低下における更に別の改善は、図13から理解することができ、SiNx層への電子注入の閾値電圧シフト効果を、SiOx膜へのホール注入の逆極性の閾値電圧シフト効果に一致させることによる。例示として、ゲート電極に隣接したゲート界面膜を除く同一処理膜を有するTFTの断面を、ホール注入を可能とするSiOx膜、例えば高温高圧CVD SiOxと共に、更に、良好なホールブロックSiOx層、例えば低温低圧CVD SiOxと共に、図20および図21にそれぞれ示す。
それぞれ1250および1200に対応する、図22および23のソース−ドレインオン電流の正規化時間依存性を比較すると、オン電流シフトに比例する閾値電圧シフトは、1200に比較して1250について小さいことが明らかである。25Vで80Cの高温で、50,000秒の一定ゲートバイアス・ストレス後のオン電流低下の違いは、1250について約2分の1の低下対1200について3分の1を超えた低下である。
図24は、全閾値電圧シフト(ひし形)を定量化するグラフであり、これは、界面での電荷トラッピング(四角)およびバルク絶縁膜の電荷トラッピング(円)対、Moゲート電極の近くでの図21のTFT断面(すなわち低温低圧)についてのストレス時間から成る。
図25は、全閾値電圧シフト(ひし形)を定量化するグラフであり、これは、界面での電荷トラッピング(四角)およびバルク絶縁膜の電荷トラッピング(円)対、Moゲート電極の近くでの図20のTFT断面(すなわち高温高圧SiOx層)についてのストレス時間から成る。
我々の発明に従って、我々はいくつかの実施形態を示し説明してきたが、これは、当業者には明らかな多くの変更を行い得ることは明確に理解されよう。従って、我々は、図示し説明した詳細に限定されることを望むのではなく、添付の特許請求の範囲の範囲内にある全ての変更および変形を示すことを意図する。
従来の1つの薄膜トランジスタ(TFT)を用いるアクティブマトリクス液晶(AMLCD)画素を示す。 従来の2つの薄膜トランジスタ(TFT)を用いるアクティブマトリクス有機発光ダイオード(AMOLED)画素を示す。 0ないし40,000秒までのストレス時間の関数としてのドレイン電流対ゲートバイアス、および、線形領域(Vg=25V、Vd=1V、Vs=0V)で駆動したW/Lが50/7に等しいTFTのストレス電流対時間をプロットしたグラフである。 飽和領域(Vg=Vd=10V)で駆動したW/Lが50/7に等しいTFTのドレイン電流対バイアスおよびストレス電流対時間をプロットしたグラフである。 片対数プロットでVg=15VおよびVs=0Vに固定してTFT安定性を示すVdの関数として閾値シフト対ストレス時間をプロットしたグラフである。 対数−対数プロットでVg=15VおよびVs=0Vに固定してTFT安定性を示すVdの関数として閾値シフト対ストレス時間をプロットしたグラフである。 TFTドレイン電流についての閾値シフト対ゲートバイアス、および、対応する固定Vd=10V(100%デューテイ)についての閾値シフトをプロットしたグラフである。 様々なVdバイアスについてゲート駆動前因子対TFTチャネル位置をプロットしたグラフであり、チャネル位置0%および100%はソース−チャネル接点およびドレイン−チャネル接点にそれぞれ対応する。 単一層PECVD SiNxゲート絶縁膜について、Vg=10Vのバイアス条件ならびにVd=1VおよびVd=10Vの2つのドレイン電圧についてのTFT閾値電圧シフト対ストレス時間をプロットしたグラフである。 二層のSiOx/SiNxゲート絶縁膜について、Vg=10Vのバイアス条件ならびにVd=1VおよびVd=10Vの2つのドレイン電圧についてのTFT閾値電圧シフト対ストレス時間をプロットしたグラフである。 75Cでの加速バイアス温度ストレスを示すグラフであり、高温でもTFT飽和領域ではゲート駆動前因子低減の利点が存在することを示す。 様々なバイアス条件のもとでの35℃におけるAC/DC結果を示すグラフである。実際のパネル動作の間の(平均して中間グレーレベル)10℃の一定の温度上昇は、おそらく上限と考えられるはずである。なぜなら、ヒートシンクおよび強制空気移動等の熱均一および除去管理を用いると想定されるからである。SiOx/SiNyゲート絶縁膜TFTに関するデータによって、負のゲートバイアス補償がこれらのデバイスの安定性を更に高める可能性があることが示される。 SiOxに対するSiNx電界の低減、a−SiからSiNxへの電子注入、およびSiOxを通って移動する正の電荷を示す、複合SiOx/SiNxゲート絶縁膜のバンド図である。 図15と一対であり、a−Si TFTチャネルに隣接するゲート界面膜がCVD SiOxであることを除いて同一に処理された膜を有するTFTの断面図である。 図14と一対であり、a−Si TFTチャネルに隣接するゲート界面膜がCVD SiNyであることを除いて同一に処理された膜を有するTFTの断面図である。 図14のTFT断面図に対応するCVD SiOxのa−Si TFTチャネルに隣接したゲート絶縁膜界面を含む断面を有するTFTについて、ストレス時間の関数としてのソース−ドレインオン電流の正規化時間依存性を示すグラフである。 図14のTFT断面図に対応するCVD SiOxのa−Si TFTチャネルに隣接したゲート絶縁膜界面を含む断面を有するTFTについて、TFT閾値電圧シフト対ストレス時間を示すグラフである。 図15のTFT断面図に対応するCVD SiNyのa−Si TFTチャネルに隣接したゲート絶縁膜界面を含む断面を有するTFTについて、ストレス時間の関数としてのソース−ドレインオン電流の正規化時間依存性を示すグラフである。 図15のTFT断面図に対応するCVD SiNyのa−Si TFTチャネルに隣接したゲート絶縁膜界面を含む断面を有するTFTについて、TFT閾値電圧シフト対ストレス時間を示すグラフである。 Moゲート電極に隣接したゲート界面膜が高温高圧CVD SiOxであることを除いて同一に処理された膜を有するTFTの断面図である。 Moゲート電極に隣接したゲート界面膜が低温低圧CVD SiOxであることを除いて同一に処理された膜を有するTFTの断面図である。 図21のTFT断面(すなわちMoゲート電極の近くの低温低圧SiOx層)に対応する、ストレス時間の関数としてソース−ドレインオン電流の正規化時間依存性を示すグラフである。 図20のTFT断面(すなわちMoゲート電極の近くの高温高圧SiOx層)に対応する、ストレス時間の関数としてソース−ドレインオン電流の正規化時間依存性を示すグラフである。 界面での電荷トラッピング(四角)およびバルク絶縁膜電荷トラッピング(円)から成る全閾値電圧シフト(ひし形)に対する、Moゲート電極の近くの図21のTFT断面(すなわち低温低圧)のストレス時間をプロットしたグラフである。 界面での電荷トラッピング(四角)およびバルク絶縁膜電荷トラッピング(円)から成る合計閾値電圧シフト(ひし形)に対する、Moゲート電極の近くの図20のTFT断面(すなわち高温高圧)のストレス時間をプロットしたグラフである。

Claims (9)

  1. 有機発光ダイオードに電流を供給するための回路であって、
    ゲート電極およびドレイン電極を有するアモルファスシリコン電界効果トランジスタであって、これを介して前記有機発光ダイオードに前記電流を供給する、アモルファスシリコン電界効果トランジスタと、
    前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間のバイアスを制御して約1V未満の閾値電圧の経時シフトを維持するためのコントローラと、
    を具備する、回路。
  2. 前記有機発光ダイオードはアクティブマトリクスの構成要素である、請求項1による回路。
  3. 前記バイアスは、前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間に印加される電圧の範囲、および前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間に印加される電圧の持続時間から成るグループから選ばれる条件である、請求項1による回路。
  4. 前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間に印加される前記電圧の範囲は約3Vから20Vの間の範囲である、請求項3の回路。
  5. 前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間に電圧を印加するための前記持続時間の範囲はフレーム時間の約1%から99.9%の間である、請求項3の回路。
  6. 前記電流は約10nAから10μAの範囲である、請求項1の回路。
  7. 前記電界効果トランジスタは薄膜トランジスタである、請求項1の回路。
  8. 前記電界効果トランジスタは、
    基板と、
    前記基板の表面上に堆積された前記ゲート電極と、
    前記ゲート電極上に堆積された第1のアモルファスSiOx層と、
    前記第1のアモルファスSiOx層の少なくとも一部の上に堆積された第2のアモルファスSiOxまたはSiNx層と、
    前記第2のアモルファスSiOxまたはSiNx層上に堆積された第1のアモルファスシリコン層と、
    前記第1のアモルファスシリコン層の少なくとも一部の上に堆積された第3のアモルファスSiNx層と、
    前記第3のアモルファスSiNx層の第1および第2の側部上に堆積された第2のアモルファスシリコン層と、
    前記第2のアモルファスシリコン層の前記第1または第2の側部のいずれかの上に堆積された前記ドレイン電極と、
    前記ドレイン電極が堆積されている前記側部以外の前記第2のアモルファスシリコン層の前記側部上に堆積されたソース電極と、
    を具備する、請求項1による回路。
  9. 電界効果トランジスタであって、
    基板と、
    前記基板の表面上に堆積されたゲート電極と、
    前記ゲート電極上に堆積された第1のアモルファスSiOx層と、
    前記第1のアモルファスSiOx層の少なくとも一部の上に堆積された第2のアモルファスSiOxまたはSiNx層と、
    前記第2のアモルファスSiOxまたはSiNx層上に堆積された第1のアモルファスシリコン層と、
    前記第1のアモルファスシリコン層の少なくとも一部の上に堆積された第3のアモルファスSiNx層と、
    前記第3のアモルファスSiNx層の第1および第2の側部上に堆積された第2のアモルファスシリコン層と、
    前記第2のアモルファスシリコン層の前記第1または第2の側部のいずれかの上に堆積されたドレイン電極と、
    前記ドレイン電極が堆積されている前記側部以外の前記第2のアモルファスシリコン層の前記側部上に堆積されたソース電極と、
    を具備する、回路。
JP2003551851A 2001-11-20 2002-11-20 アモルファスシリコン・トランジスタを用いたアクティブマトリクス型有機発光ダイオード Pending JP2005512297A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US33191801P 2001-11-20 2001-11-20
PCT/US2002/037296 WO2003050892A1 (en) 2001-11-20 2002-11-20 Active matrix organic light-emitting-diodes with amorphous silicon transistors

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005512297A true JP2005512297A (ja) 2005-04-28

Family

ID=23295915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003551851A Pending JP2005512297A (ja) 2001-11-20 2002-11-20 アモルファスシリコン・トランジスタを用いたアクティブマトリクス型有機発光ダイオード

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6872974B2 (ja)
JP (1) JP2005512297A (ja)
KR (1) KR100609308B1 (ja)
CN (1) CN100568570C (ja)
AU (1) AU2002352830A1 (ja)
WO (1) WO2003050892A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009022563A1 (en) * 2007-08-10 2009-02-19 Canon Kabushiki Kaisha Thin film transistor circuit, light emitting display apparatus, and driving method thereof
KR20150002286A (ko) * 2013-06-28 2015-01-07 엘지디스플레이 주식회사 유기전계 발광표시장치 및 이의 구동방법

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6933529B2 (en) 2002-07-11 2005-08-23 Lg. Philips Lcd Co., Ltd. Active matrix type organic light emitting diode device and thin film transistor thereof
TW565944B (en) * 2002-10-09 2003-12-11 Toppoly Optoelectronics Corp Method of forming a low temperature polysilicon thin film transistor
US6710409B1 (en) * 2002-10-15 2004-03-23 Matrix Semiconductor, Inc. Inverted staggered thin film transistor with etch stop layer and method of making same
TW588565B (en) * 2002-10-31 2004-05-21 Au Optronics Corp Active matrix organic light emitting diode and method of manufacturing the same
US20060092146A1 (en) * 2002-12-04 2006-05-04 Koninklijke Philips Electronics N.V. Organic led display device and method for driving usch a device
JP4482287B2 (ja) * 2003-05-16 2010-06-16 奇美電子股▲ふん▼有限公司 アクティブマトリックス型の画像表示装置
CN100477240C (zh) * 2003-10-06 2009-04-08 株式会社半导体能源研究所 半导体器件以及制造该器件的方法
JP4573091B2 (ja) * 2003-10-31 2010-11-04 ソニー株式会社 薄膜トランジスタおよびその製造方法、ならびに表示装置およびその製造方法
JP4674287B2 (ja) * 2003-12-12 2011-04-20 奇美電子股▲ふん▼有限公司 画像表示装置
US7397448B2 (en) * 2004-07-16 2008-07-08 E.I. Du Pont De Nemours And Company Circuits including parallel conduction paths and methods of operating an electronic device including parallel conduction paths
US7317433B2 (en) * 2004-07-16 2008-01-08 E.I. Du Pont De Nemours And Company Circuit for driving an electronic component and method of operating an electronic device having the circuit
CN100388342C (zh) * 2005-06-06 2008-05-14 友达光电股份有限公司 主动式显示器的驱动方法
KR101282399B1 (ko) 2006-04-04 2013-07-04 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치 및 그 구동 방법
US20080315942A1 (en) * 2007-06-20 2008-12-25 Advantech Global, Ltd Vt Stabilization of TFT's In OLED Backplanes
US8098536B2 (en) 2008-01-24 2012-01-17 International Business Machines Corporation Self-repair integrated circuit and repair method
US8773518B2 (en) * 2009-01-19 2014-07-08 Panasonic Corporation Image display apparatus and image display method

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01217421A (ja) * 1988-02-26 1989-08-31 Seikosha Co Ltd 非晶質シリコン薄膜トランジスタアレイ基板およびその製造方法
JPH03278466A (ja) * 1990-03-27 1991-12-10 Toshiba Corp 薄膜トランジスタおよびその製造方法
US5132745A (en) * 1990-10-05 1992-07-21 General Electric Company Thin film transistor having an improved gate structure and gate coverage by the gate dielectric
JPH06347753A (ja) * 1993-04-30 1994-12-22 Prime View Hk Ltd アモルファス・シリコン薄膜トランジスタ装置の閾値電圧を回復するための方法と装置
US5684555A (en) * 1994-12-19 1997-11-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Liquid crystal display panel
KR100225098B1 (ko) * 1996-07-02 1999-10-15 구자홍 박막트랜지스터의 제조방법
US5952789A (en) * 1997-04-14 1999-09-14 Sarnoff Corporation Active matrix organic light emitting diode (amoled) display pixel structure and data load/illuminate circuit therefor
US6229506B1 (en) * 1997-04-23 2001-05-08 Sarnoff Corporation Active matrix light emitting diode pixel structure and concomitant method
US6023259A (en) * 1997-07-11 2000-02-08 Fed Corporation OLED active matrix using a single transistor current mode pixel design
JP3767877B2 (ja) * 1997-09-29 2006-04-19 三菱化学株式会社 アクティブマトリックス発光ダイオード画素構造およびその方法
JP2001284592A (ja) * 2000-03-29 2001-10-12 Sony Corp 薄膜半導体装置及びその駆動方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009022563A1 (en) * 2007-08-10 2009-02-19 Canon Kabushiki Kaisha Thin film transistor circuit, light emitting display apparatus, and driving method thereof
US8654114B2 (en) 2007-08-10 2014-02-18 Canon Kabushiki Kaisha Thin film transistor circuit, light emitting display apparatus, and driving method thereof
US9041706B2 (en) 2007-08-10 2015-05-26 Canon Kabushiki Kaisha Thin film transistor circuit, light emitting display apparatus, and driving method thereof
KR20150002286A (ko) * 2013-06-28 2015-01-07 엘지디스플레이 주식회사 유기전계 발광표시장치 및 이의 구동방법
KR102026196B1 (ko) * 2013-06-28 2019-11-04 엘지디스플레이 주식회사 유기전계 발광표시장치 및 이의 구동방법

Also Published As

Publication number Publication date
AU2002352830A1 (en) 2003-06-23
WO2003050892A1 (en) 2003-06-19
KR20040063111A (ko) 2004-07-12
CN1589506A (zh) 2005-03-02
US20030094616A1 (en) 2003-05-22
US6872974B2 (en) 2005-03-29
KR100609308B1 (ko) 2006-08-08
CN100568570C (zh) 2009-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005512297A (ja) アモルファスシリコン・トランジスタを用いたアクティブマトリクス型有機発光ダイオード
KR100752380B1 (ko) 유기전계발광표시장치의 화소 회로
US7091940B2 (en) Organic light-emitting diode display
US7616178B2 (en) Driving device and driving method for a light emitting device, and a display panel and display device having the driving device
US7167169B2 (en) Active matrix oled voltage drive pixel circuit
US7126593B2 (en) Drive circuit including a plurality of transistors characteristics of which are made to differ from one another, and a display apparatus including the drive circuit
TW586106B (en) Voltage-source thin film transistor driver for active matrix displays
JP2006209074A (ja) 画像表示装置およびその駆動方法
US20230112253A1 (en) Light emitting display device and manufacturing method thereof
US20060007074A1 (en) Image display apparatus and method of driving same
CN103594059A (zh) 有源矩阵有机发光二极管像素驱动电路及其驱动方法
Meng et al. 24.3: Active‐Matrix Organic Light‐Emitting Diode Display Implemented Using Metal‐Induced Unilaterally Crystallized Polycrystalline Silicon Thin‐Film Transistors
Lin et al. Improvement of brightness uniformity by AC driving scheme for AMOLED display
JP2005031629A (ja) 表示素子および表示装置
US20210343543A1 (en) Manufacturing method of thin film transistor
CN112767882B (zh) 一种有源矩阵有机发光二极管像素补偿电路及其驱动方法
Lih et al. 57.1: Invited Paper: Comparison of a‐Si and Poly‐Si for AMOLEDs
KR101142786B1 (ko) 유기전계 발광 디스플레이 장치 및 그 구동방법
JP2009163061A (ja) 表示装置
CN106558280B (zh) 薄膜晶体管驱动电路
KR100628918B1 (ko) 유기발광소자의 구동방법 및 이를 이용한 표시장치
CN109360850B (zh) 一种降低amoled像素驱动电路中驱动tft功耗的方法
KR102273542B1 (ko) 표시장치
Lee et al. New fraction time annealing method for improving organic light emitting diode current stability of hydorgenated amorphous silicon thin-film transistor based active matrix organic light emitting didode backplane
KR100685851B1 (ko) 유기전계발광표시장치

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090403

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090528

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090703