JP2005510502A - ニオビウム含有担体上のパラジウムを使用する直接エポキシ化方法 - Google Patents

ニオビウム含有担体上のパラジウムを使用する直接エポキシ化方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ニオビウム含有担体上にパラジウムを含む担持触媒の存在下にオレフィンを水素と酸素でエポキシ化するための液相方法である。本方法は、オレフィンの水素と酸素によるエポキシ化に対して良好な生産性と選択性を示す。通常のパラジウム含有エポキシ化触媒はチタンゼオライトの存在を必要とするので、これは特に意外である。

Description

この発明は、水素、酸素、及びオレフィンからエポキシドを製造するため担持触媒を使用する液相エポキシ化方法に関する。この担持触媒はニオビウム含有担体上にパラジウムを含む。驚いたことに、この担持触媒は液相直接エポキシ化に活性である。
エポキシド製造のため種々多くの方法が開発されている。一般に、エポキシドは触媒存在下にオレフィンと酸化剤との反応により生成される。プロピレンと、エチルベンゼンヒドロペルオキシド又はt-ブチルヒドロペルオキシドのような有機ヒドロペルオキシド酸化剤とから酸化プロピレンの製造は商業的に実施されている技術である。この方法は、可溶化されたモリブデン触媒の存在下(米国特許3,351,635を見よ)又はシリカ触媒上の不均一チタニアの存在下(米国特許4,367,342を見よ)で実施される。過酸化水素はエポキシド製造に有用な他の酸化剤である。過酸化水素とチタンシリケ-トゼオライト(titanium silicate zeolite)を使用するオレフィンエポキシ化は米国特許4,833,260に説明されている。これら両方法の不利な点の1つはオレフィンとの反応に先立って酸化剤を予め形成させる必要があることである。
商業的に実施されている別の方法は、銀触媒上で酸素との反応によるエチレンの酸化エチレンへの直接エポキシ化である。不運にも、この銀触媒は高級オレフィンのエポキシ化にそれほど有用ではないことがわかった。それ故現行の多くの研究は、触媒存在下に酸素及び水素による高級オレフィンの直接エポキシ化に焦点を合わせている。この方法では、酸素と水素がその場で反応して酸化剤を形成すると考えられている。したがって、効果的な方法(及び触媒)の開発により、予め形成した酸化剤を使用する商業的な方法に比べてより費用の少ない方法が期待される。
高級オレフィンの直接エポキシ化に使用するため多くの異なる触媒が提案されている。液相反応用に、触媒は通常チタンゼオライト担体上にパラジウムを含む。例えば、特開平4-352771は結晶性チタノシリケート(titanosilicate)上のパラジウムのようなVIII族の金属を含む触媒を使用する、プロピレン、酸素、及び水素の反応からの酸化プロピレンのエポキシ化を開示している。オレフィンの蒸気相エポキシ化用に酸化チタン上に担持された金(Au/TiO2又はAu/TiO2-SiO2)、例えば米国特許5,623,090参照);及びチタノシリケート上に担持された金(例えば国際PCT出願WO98/00413参照)が開示されている。
上述の直接エポキシ化触媒の不利な点の1つは、これらはどれも最適な選択性又は生産性よりも劣ることである。どの化学的方法とも同じように新規なエポキシ化方法と新規な触媒を開発することが望まれる。
要するに、オレフィンの直接エポキシ化のための新規方法と触媒が必要である。発明者は、エポキシドへの良好な生産性と選択性を与える効果的、好都合なエポキシ化方法を見出した。
発明の要約
本発明は、ニオビウム含有担体上にパラジウムを含む触媒の存在下、溶媒中でオレフィン、酸素、及び水素を反応させることを含むオレフィンのエポキシ化方法である。この新規な触媒は水素と酸素によるオレフィンのエポキシ化に驚くほど有用である。
発明の詳細な説明
本発明方法はパラジウムとニオビウム含有無機酸化物担体を含む触媒を用いる。好適なニオビウム含有無機酸化物担体は酸化ニオビウムとニオビウム混合酸化物を含む。酸化ニオビウムはニオビウムの原子価が2〜5であるニオビウムの酸化物を含む。好適な酸化ニオビウムはNbO、Nb23,NbO2、及びNb25のような酸化物を含む。酸化ニオビウム-シリカ、酸化ニオビウム-アルミナ、及び酸化ニオビウム-チタニアのようなニオビウム混合酸化物もまた使用することができる。担体中に存在するニオビウムの量は好ましくは約0.1〜約86重量%の範囲にある。好ましいニオビウム含有無機酸化物担体はNb25及び酸化ニオビウム-シリカを含む。
本発明の方法に用いられる触媒はパラジウムも含む。触媒中に存在するパラジウムの通常量は約0.01〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%の範囲にある。パラジウムが触媒中に組み入れられる方法は特に重要とは考えられない。例えば、パラジウム(例えば、Pdテトラミンブロミド)はニオビウム含有無機酸化物担体上に含浸、吸着、イオン交換、沈澱又は類似方法によって担持することができる。
パラジウムの原料として使用するパラジウム化合物の選択に関しては特別な制限はない。例えば、好適な化合物には硝酸塩、硫酸塩、ハロゲン化物(例えば塩化物、臭化物)、カルボキシレ−ト(たとえばアセテ−ト)、及びパラジウムのアミン錯体が含まれる。
同様に、パラジウムの酸化状態は決定的に重要とは考えられない。パラジウムは0〜+4のいずれの酸化状態又はそのような酸化状態のどんな組み合わせであってもよい。望ましい酸化状態又は酸化状態の組み合わせを達成するため、パラジウム化合物は触媒に添加後完全に又は部分的に前還元することができる。しかしながら、前還元なしでも満足の行く触媒成績を達成することができる。
触媒生成後、触媒は場合によって、窒素、ヘリウム、真空、水素、酸素、空気などのようなガス中で熱処理することができる。この熱処理温度は通常約50〜約550℃である。
この触媒は粉末又はペレットとしてエポキシ化方法に使用できる。ペレット化又は押し出された場合は、触媒はさらにバインダー又は類似物を含むことができ、エポキシ化に使用する前に望ましいどんな形にも成型、噴霧乾燥、成形又は押し出すことができる。
パラジウムとニオビウム含有無機酸化物担体を含む触媒の例は既知である。例えば、ニオビア(niobia)上のパラジウム触媒は、過酸化水素製造用に開示されている(例えば米国特許5,496,532参照)。
本発明の方法は、触媒存在下に酸素化した溶媒中でオレフィン、酸素、及び水素を接触させることを含む。
好適なオレフィンは1つ以上の炭素-炭素二重結合と一般に2〜60の炭素原子数を有するすべてのオレフィンを含む。 好ましくは、オレフィンは2〜30の炭素原子数の非環式アルケンである;本発明の方法はC2〜C6オレフィンをエポキシ化するのに特に適当である。例えばジエン又はトリエンでのように1つ以上の二重結合が存在してもよい。オレフィンは炭化水素(すなわち炭素と水素原子のみを含む)であってもよく、あるいはハライド、カルボキシル、ヒドロキシル、エーテル、カルボニル、シアノ、又はニトロ基などの官能基を含んでいてもよい。本発明の方法はプロピレンを酸化プロピレンに転化させるのに特に有用である。
本発明の方法はまた溶媒の使用を必要とする。好適な溶媒は、反応条件下で液体であるすべての化学品を含み、アルコールのような酸素含有炭化水素、トルエンやヘキサンのような芳香族や脂肪族の溶媒、塩化メチレンやクロロベンゼンのような塩素化された芳香族や脂肪族の溶媒、及び水を含むが、これらに限定されない。好ましい溶媒は、その化学構造中に1つ以上の酸素原子を含む酸素含有溶媒である。好適な酸素含有溶媒は水及び、アルコール、エーテル、エステル、ケトン、及び類似物のような酸素含有炭化水素を含む。好ましい酸素含有溶媒はメタノール、エタノール、イソプロパノール、及びt-ブタノール、又はこれらの混合物のような低級脂肪(C1〜C4)アルコール、及び水を含む。フッソ化アルコールが使用できる。特に好ましい溶媒は水である。上記引用アルコールと水の混合物も使用可能である。
好ましくは、本発明の方法はさらに緩衝剤を用いるであろう。使用する場合は、緩衝剤は通常溶媒に加えられて緩衝溶液を生成させる。この緩衝溶液は反応中に用いられてエポキシ化中のグリコール生成を抑制する。緩衝剤は当業界で周知である。
好適な緩衝剤はオキシ酸の適当な塩すべてを含み、その性質と混合物中の割合によって、溶液のpHを3〜10、好ましくは4〜9、より好ましくは5〜8の範囲にすることができる。好適なオキシ酸の塩はアニオン及びカチオンを含む。塩のアニオン部分は、フォスフェ−ト、カ−ボネ−ト、アセテ−ト、シトレ−ト、ボレ−ト、フタレート、シリケート、アルミノシリケート、又は類似物のようなアニオンを含むことができる。塩のカチオン部分は、アンモニウム、アルキルアンモニウム(例えばテトラアルキルアンモニウム)、アルカリ金属、アルカリ土類金属、または類似物のようなカチオンを含むことができる。カチオンの例はNH4,NBu4,Li,Na,K,Cs,Mg,及びCaカチオンを含む。より好ましい緩衝剤はアルカリ金属フォスフェ−ト緩衝剤である。緩衝剤は、好ましくは1つを超える適当な塩の組み合わせを含むことができる。通常、緩衝剤の濃度は通常約0.0001M〜約1M、好ましくは約0.0001M〜約0.1M、最も好ましくは約0.005M〜約0.05Mである。
本発明方法に酸素と水素も必要である。すべての酸素及び水素源が適当であるけれども、分子状酸素及び分子状水素が好ましい。水素の酸素に対するモル比は通常H2:O2=1:100〜5:1の範囲で変わることができ、特に1:5〜2:1が好都合である。酸素のオレフィンに対するモル比は通常1:1〜1:20であり、好ましくは1:1.5〜1:10である。ある種のオレフィンに対しては比較的高い酸素対オレフィンモル比(例えば1:1〜1:3)が有利である。
オレフィン、酸素及び水素に加えて、好ましくは不活性ガスのキャリヤが本発明方法に使用される。キャリヤガスとして望ましいすべての不活性ガスが使用できる。好適な不活性ガスのキャリヤは、窒素及び炭酸ガスの他にヘリウム、ネオン、及びアルゴンのような希ガスを含む。炭素原子数1〜8、殊に1〜6、好ましくは1〜4を有する飽和炭化水素、例えばメタン、エタン、プロパン、及びn-ブタンも好適である。窒素及びC1〜C4飽和炭化水素が好ましい不活性キャリヤガスである。上に挙げた不活性キャリヤガスの混合物も使用できる。オレフィンのキャリヤガスに対するモル比は通常100:1〜1:10、特に20:1〜1:10の範囲にある。
特に、本発明にしたがうプロピレンのエポキシ化において、適宜な過剰のキャリヤガス存在下でプロピレン、プロパン、水素、及び酸素の混合物の爆発限界が安全に回避されるようにプロパンを供給することができ、したがって反応器中又は供給や排出ライン中で爆発混合物が生成できない。
使用する触媒の量は、触媒中に含まれるパラジウムの、単位時間当りに供給されるオレフィンに対する、モル比をベースにして決めることができる。通常、パラジウム/オレフィン(単位時間当りのモル供給量)モル比が0.0001〜0.1となるのに十分な触媒が存在する。
本発明の液相方法に対しては、触媒はサスペンジョン又は固定床の形が好ましい。本方法は、連続流、セミ-バッチ又はバッチ様式の運転方法を使用して実施できる。1〜100バールの圧力で運転するのが有利である。本発明によるエポキシ化は、望ましいオレフィンエポキシ化を達成する効果的な温度、好ましくは0〜250℃、より好ましくは20〜200℃範囲の温度で行なわれる。
以下の実施例は本発明を単に説明するものである。当業者は本発明の精神及び特許請求の範囲内にある多くの変形があることを認めるであろう。
実施例1:Pd/Nb25触媒
触媒1A: 酸化ニオビウム上の1重量%のパラジウム
ガラスのビーカー中で、40gの脱イオン水にPd(NH34Br2(0.64g)が溶解される。別のビーカーで90gの脱イオン水中に酸化ニオビウム粉末(20g,参照金属から)が懸濁される。この酸化ニオビウムスラリーに攪拌しながら10分間でパラジウム塩溶液が加えられる。得られたスラリーは23℃で2時間攪拌され、次いで固体が遠心分離により分離される。この固体は、80gの水の中に懸濁させ、遠心分離することにより4回洗浄される。次いで固体が真空オーブン中(1トリチェリー)50℃で4時間乾燥されて、14.6gの触媒1Aが得られる。元素分析はパラジウム=1.01重量%、臭化物=1.6重量%、窒素=0.22重量%、及びニオビウム=68重量%を示した。
触媒1B: 酸化ニオビウム上0.5重量%のパラジウム
0.24gのPd(NH34Br2(30gの脱イオン水中)と15gの酸化ニオビウム粉末が使用される以外は触媒1Aの方法が繰り返される。この製造法により9.6gの触媒1Bの単離が得られた。元素分析はパラジウム=0.51重量%、臭化物=0.72重量%、窒素 0.1重量%以下、ニオビウム=68重量%を示した。
実施例2:Pd/Nb25触媒を使用するプロピレンのエポキシ化
運転(ラン)2A: 燐酸セシウム緩衝剤を有する触媒1A
先ず燐酸セシウム緩衝剤が次の手順にしたがって製造される。水酸化セシウム(22.12g)がプラスチックビーカー内の脱イオン水(17.25g)中に溶解される。別のコンテナ中で、85%燐酸(5.85g)が400gの脱イオン水に冷却しながら加えられる。25gの水酸化セシウム溶液がこの燐酸溶液に注意深く加えられる。添加後、500mLの容積にするため十分な量の脱イオン水が燐酸セシウム緩衝剤に加えられる。溶液のpHが6.9と測定される。220gの上記溶液(pH=6.9)が次いで85%燐酸(1.01g)で処理され、pH=6.02を有する燐酸セシウム緩衝溶液を得る。
触媒1A(0.6g)、脱イオン水(117g)、及び13gの緩衝剤(0.1モル燐酸セシウム、pH=6(上記のように製造して))が300ccのステンレススチール反応器に装入される。反応器は次いで、4%水素、4%酸素、5%プロピレン、0.5%メタン、及びバランスが窒素からなるフィードで200psig(ポンド/インチ2ゲージ)まで装入される。反応器中の圧力はフィードガスが1480cc/分(23℃、1気圧で測定)の流量で反応器中を連続的に通過して背圧制御器によって200psigに維持される。運転中、反応器内で一定の溶媒レベルを維持するため、酸素、窒素及びプロピレンフィードは反応器の前に1.5Lの水を含む2Lのステンレススチール容器中を通される。反応器は1600rpmで攪拌される。反応混合物は60℃に加熱され、ガス流出物は毎時オンラインGCで分析され、液体はオフラインGCによって18時間運転の終わりに分析される。GC分析により、ガス相中で合計6ミリモルの酸化プロピレン、液相中でプロピレングリコールの形の2ミリモルのPOが生成することがわかった。
ラン2B: 燐酸カリウム緩衝剤を有する触媒1B
以下の手順で燐酸カリウム緩衝液が製造される。燐酸二水素カリウム(6.8g)が500gの脱イオン水中に溶解される。水酸化カリウム(1.68g)がプラスチックビーカー中の脱イオン水300mLに溶解される。400gの燐酸二水素カリウム溶液に232gの水酸化カリウム溶液を加えることによってpH=7の緩衝液が得られる。混合溶液のpHは6.97である。11.2gの水酸化カリウム溶液を100gの燐酸二水素カリウム溶液に加えることによってpH=6の緩衝液が得られる。混合溶液のpHは6.03である。
300ccのステンレススチール反応器に0.6gの触媒1B、117gの脱イオン水、及び13gの緩衝液(0.1モル燐酸カリウム、pH=6)が装填される。エポキシ化が運転2Aと同様に行なわれる。GC分析は、ガス相中で合計2.5ミリモルのPO及び液相中でPGの形の0.92ミリモルのPO を示した。
実施例3: 緩衝剤を含まないPd/Nb2O5触媒を使用するプロピレンのエポキシ化
300ccのステンレススチール反応器に0・6gの触媒1Aと130gの脱イオン水が装填される。 エポキシ化は、水が緩衝剤を含まない以外は実施例2と同じ方法にしたがって運転される。GC分析は、ガス相中で合計0.77ミリモルのPO及び0.16ミリモルのアセトン、液相中でPGの形の2.7ミリモルのPOを示した。
このエポキシ化結果は,Pd/Nb2O5触媒の使用が、意外にも、H2とO2によるプロピレンのエポキシ化において酸化プロピレン(PO)とプロピレングリコール(PG)の形のPO相当物を生成させることを示している。緩衝溶液の使用は、好ましくないグリコールの生成を少なくして、酸化プロピレンへの選択性を向上させる。

Claims (17)

  1. 担体がニオビウムを含む無機酸化物であることを特徴とする、パラジウムと担体を含む担持触媒の存在下に溶媒中でオレフィン、水素、及び酸素を反応させることを含む、エポキシドの製造方法。
  2. 前記担持触媒が0.01〜10重量%のパラジウムを含む、請求項1記載の方法。
  3. 担体がNb25又は酸化ニオビウム-シリカである、請求項1記載の方法。
  4. 担体がNb25である、請求項1記載の方法。
  5. オレフィンがC2〜C6オレフィンである、請求項1記載の方法。
  6. オレフィンがプロピレンである、請求項1記載の方法。
  7. 溶媒が、アルコール、エーテル、エステル、ケトン、水、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる酸素を含む溶媒である、請求項1記載の方法。
  8. 溶媒が、水、C1〜C4アルコール、及びそれらの混合物からなる群から選ばれる、請求項7記載の方法。
  9. 溶媒が水である、請求項8記載の方法。
  10. 溶媒が緩衝剤を含む、請求項1記載の方法。
  11. さらにキャリヤガスを含む、請求項1記載の方法。
  12. キャリヤガスが、ヘリウム、ネオン、アルゴン、窒素、二酸化炭素、及びC18飽和炭化水素からなる群から選ばれる、請求項11記載の方法。
  13. キャリヤガスがプロパンである、請求項12記載の方法。
  14. パラジウムとNb25を含む担持触媒の存在下、水中でプロピレン、水素、及び酸素を反応させることを含む、酸化プロピレンの製造方法。
  15. 担持触媒が、0.01〜10重量%のパラジウムを含む、請求項14記載の方法。
  16. 水が、緩衝剤を含む、請求項14記載の方法。
  17. ヘリウム、ネオン、アルゴン、窒素、二酸化炭素、及びC18飽和炭化水素からなる群から選ばれるキャリヤガスをさらに含む、請求項14記載の方法。
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