JP2005509780A - プレロードのかけられた力伝達エレメントを備えた分配型噴射ポンプ - Google Patents

プレロードのかけられた力伝達エレメントを備えた分配型噴射ポンプ Download PDF

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Abstract

本発明は、自己着火式の内燃機関の燃料噴射装置に燃料供給するための圧送ユニットに関する。該圧送ユニットには、爪形の突起(6)を端面(5,40)に備えた駆動軸(3)が設けられており、その爪形の突起(6)が力伝達エレメント(7)の切欠き(7.1)内に係入するようになっており、かつ爪形の突起(57)を端面(10)に形成した回動可能なストロークディスク(9)が設けられており、その爪形の突起(57)が、これに対応して力伝達エレメント(7)に設けられた切欠き(57.1)内に進入するようになっている。力伝達エレメント(7)は駆動軸(3)の端面(40)に、プレロードエレメント(46)によって負荷されて、ジョイントを介して支承されている。

Description

【0001】
技術分野
自己着火式の内燃機関の噴射装置には、燃料を、噴射のために必要な高い圧力に昇圧する噴射ポンプが使用される。噴射ポンプとして分配型噴射ポンプが使用されることがき、分配型噴射ポンプには、内燃機関の複数のシリンダに供給するために1つのポンプシリンダと1つのポンププランジャが設けられている。圧送された燃料は分配溝を介して、供給したい内燃機関のシリンダ数に相当する数の、分配型噴射ポンプの吐出口に分配される。分配型噴射ポンプは一般的に、乗用車、トラクター並びに軽及び中形の実用車両の3気筒、4気筒、5気筒及び6気筒ディーゼルエンジンで使用される。
【0002】
背景技術
刊行物『Kraftfahrtechnisches Taschenbuch(BOSCH社、第23版、改訂版、ISBN 3−528−03876−4、Vieweg出版、1999年、第544頁)』に基づいて分配型噴射ポンプは公知である。縦断面図で図示されている当該分配型噴射ポンプの駆動は、分配型噴射ポンプのポンプハウジング内に軸支された駆動軸を介して行われる。駆動軸には、遠心調速機を駆動するために働く歯車が配置されている。駆動軸の、ストロークディスクに対向して位置する端部には、互いに対向して位置する爪が装備されており、爪は、爪形形状に対応する、力伝達エレメントの切欠きに係入する。これらに対して90゜ずらされた回動位置で、ストロークディスクに、同じく互いに対向して位置する2つの爪形の突起が形成されており、爪形の突起は同じく、ストロークディスクの突起の形状に対応して形成された、力伝達エレメントの切欠きに係入し、このようにして、駆動モーメントを分配型噴射ポンプのストロークディスクに伝達する。分配型噴射ポンプの下側の領域には、噴射時点をシフトするための調整ユニット(タイマー)が配置されている。この調整ユニットによって、分配型噴射ポンプの圧送開始は、自己着火式の内燃機関のクランクシャフトの回転位置に対して進角され、つまり噴射開始を早める方向にシフトされる。調整ユニットによって燃料の噴射遅れ並びに着火遅れが補償され得る。
【0003】
背景技術により知られている分配型噴射ポンプでは、力伝達エレメントは、駆動軸の端面に設けられた爪ペアと、ストロークディスクの爪ペアとの間に位置した形で支承されている。確かに、力伝達エレメントは、分配型噴射ポンプのポンプハウジング内で軸方向では固定的に但し周方向では可動に配置されたローラリングによって、周方向で包囲されてはいるが、力伝達エレメントは軸方向で爪形の突起に沿って運動することができる。この際に欠点となるのは、片持ち式(fliegend)に駆動軸端面とストロークディスク端面との間に収容された力伝達エレメントの軸方向摺動時に、不均等に発生する捩り応力及び曲げ応力が力伝達エレメントに作用するしてしまうことである。駆動軸もしくはストロークディスクの爪形の突起と、これらの爪形の突起が係入する、力伝達エレメントの切欠きとの間のオーバーラップがずれた場合に、トルクが、比較的小さな面積区分によって伝達され、このことは結果として、力伝達エレメントに、特に切欠きの側面に、より高い機械的負荷がかかることになる。駆動モーメントを伝達する力伝達エレメントの不均等な機械的応力に基づいて早期に発生する疲労破壊は結果として、分配型噴射ポンプの早期の故障につながる恐れがある。
【0004】
発明の開示
本発明の解決手段によって、力伝達エレメントは駆動軸に関して軸方向位置で固定される。力伝達エレメントの、軸方向で特定された支承によって、例えばストロークディスクの加速時において該力伝達エレメントの運動は阻止されるので、力伝達エレメントの、ストロークディスク及び駆動軸の爪形の突起が係入する切欠きの、支持している収容側面が部分的にしかオーバーラップしないことによって生じる不均等な負荷は発生しない。
【0005】
力伝達エレメントは有利には、ボールジョイントが装嵌される、ボールソケット形の内部輪郭を有しており、ボールジョイント自体はスタッドの端部領域に装備されている。スタッドは、力伝達エレメントと、これに協働するプレロードエレメントとを通って延びている。例えばコイルばねとして形成されたプレロードエレメントは、ポット形のスリーブによって包囲されており、スリーブは、スタッドの他端に配置されている別のボールジョイントに支持されている。プレロードエレメントを部分的に包囲する、ポット形のスリーブは駆動軸の端面において駆動軸内に支承されている。ポット形のスリーブの底部と、力伝達エレメントの、駆動軸の端面に対向して位置する端面とに支持されているプレロードエレメントによって、力伝達エレメントは常に、ストロークディスクの当接面に当接した状態に維持される。従って、力伝達エレメントは、遊び補償を可能にする軸方向位置に保たれている。その一方で、選択した支承装置によって力伝達エレメントの傾倒を予防することが可能になる。プレロードエレメントは、駆動軸の回転時における力伝達エレメントの傾動に対して対抗作用を働かせ、それによって、力伝達エレメントはプレロードエレメントに基づいて元の軸方向位置の方向に戻されるようになっていて、そして、力伝達エレメントは、元の出発位置に、つまり力伝達エレメントに対向して位置するストロークディスクの当接面に当接した状態に保持される。
【0006】
力伝達エレメントをストロークディスクに当接させるプレロード力もしくは予荷重力は、コイルばねとして形成されたプレロードエレメントの材料選択と巻条数とによって、伝達したい駆動モーメントに適合させることができる。
【0007】
実施変化例
次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0008】
図1に、片持ち式に、つまり宙に浮いたような形で支承された力伝達エレメントを備えた分配型噴射ポンプの縦断面を示す。
【0009】
圧送ユニットとして燃料の圧力を高める働きをする分配型噴射ポンプ1は、駆動側2に収容された駆動軸3を有している。該駆動軸3は圧送ユニット1のハウジング内で軸受4に回転可能に支承されて、スリーブ状のエレメントによって包囲されている。トルク導入部位に対して対向して位置する端面5に、駆動軸3は爪形の突起6を有している。爪形の突起6は駆動軸3の端面5において、約180゜の角度で相互に対向して位置するように設けられている。駆動軸3の端面5に設けられた爪形の突起6は、図1では部分的に断面図で示された力伝達エレメント7に凹設された切欠き7.1に突入している。
【0010】
圧送ユニット1のハウジング内にローラリング8が収容されており、ローラリング8は軸方向では位置固定されているが、圧送ユニット1のハウジング内において周方向では移動調整可能である。ローラリング8は力伝達エレメント7をその円周で包囲しており、かつローラリング8には複数のローラ(図2の図示参照)がその円周に沿って設けられている。これらのローラは、端面10に幾つかの山もしくは谷11が形成されているストロークディスク9、つまりフェイスカムと協働する。ストロークディスク9は、ストロークディスク9に対応配設されたばね受け皿12に支持されている緊張ばね13を介して、ローラリング8のローラに当て付けられている。緊張ばね13は一端でばね受け皿12に支持され、他端で、分配プランジャ16を包囲する制御スライド弁14に支持されている。
【0011】
ストロークディスク9の端面10には爪形の突起57が形成されており(図2の断面図参照)、爪形の突起57は同じく力伝達エレメント7の切欠き57.1に係入している。力伝達エレメント7は片持ち式に、駆動軸3の端面5とストロークディスク9の端面10との間に支承されており、かつ駆動軸3に導入されたトルクをストロークディスク9に伝達し、ストロークディスク自体は分配プランジャ16を駆動する。
【0012】
圧送ユニット1のハウジング内に装嵌されたローラリング8の下位に調整スタッド17が設けられており、調整スタッド17はローラリング8に、ピン18を介して結合されている。調整スタッド17の下側の端部は滑子(Gleitstein)19内に収容されており、滑子19自体は、図1に図示した図平面に対して垂直に延びる噴射調整プランジャ20内に突入している。噴射調整プランジャ20は、図平面に対して垂直に摺動可能であり、圧送ユニット1のハウジング内部のローラリング8を周方向で運動させて、それによって、自己着火式内燃機関のシリンダのための噴射開始時点を早める方向にシフトさせることができるので、噴射遅れ及び点火遅れを補償することができるようになっている。
【0013】
駆動軸3の端面5に設けられた爪形の突起6と、ストロークディスク9の爪形の突起57とにより貫通された力伝達エレメント7は、軸方向で見て、片持ち式に支承されており、その軸方向位置では固定されていない。駆動軸3内へ駆動力が導入されると、ストロークディスク9の加速が生じ、これによって駆動エレメント7の、軸方向での摺動が発生することができる。片持ち式に支承された力伝達エレメント7の、軸方向での摺動は、爪形の突起6もしくは爪形の突起57の、力伝達エレメント7の円周に設けられたそれぞれの切欠きとのオーバーラップ部(重複部)における摺動を生ぜしめるので、トルクを伝達する種々異なる大きさの面が生まれ、このことは、力伝達エレメント7の捩りモーメントもしくは曲げモーメントに関して不均等な力導入を惹起してしまう。この不均等に導入される機械的な力は、例えば十字形ディスクとして形成された力伝達エレメント7に疲労破壊を生ぜしめ得る。
【0014】
図2に、力伝達エレメント領域における圧送ユニット(分配型噴射ポンプ)及び噴射調整プランジャの横断面図を示す。
【0015】
図2に示した断面図から判るように、ローラリング8は、インナーリング23とアウターリング24とを有している。インナーリング23とアウターリング24との間にローラエレメント21が延在しており、その際、ローラ21の軸の回転軸受は、インナーリング23内にもアウターリング24内にも配置されている。例えば十字形ディスクとして形成された力伝達エレメント7は、ローラリング8のインナーリング23によって包囲されている。力伝達エレメント7の周囲に、互いに対向して位置する切欠き7.1が配置されており、切欠き7.1を、駆動軸3の端面5に設けられた爪形の突起6が貫通する。これらの切欠き7.1に対して90゜だけずらされて、力伝達エレメント7の周囲に、別の2つの切欠き57.1が形成されており、切欠き57.1を、ストロークディスク9の端面10に設けられた爪形の突起57が貫通する。
【0016】
ローラリング8の下側の領域には、調整スタッド17をローラリング8に固定するピン18が認識可能である。
【0017】
調整スタッド17の下側の領域は、回動可能に噴射調整プランジャ20内に装嵌されている滑子19内に突入している。噴射調整プランジャ20は第1の端面26と第2の端面27とを有しており、かつ、ハウジング側で支持された調整ばね25によって負荷されている。噴射調整プランジャ20は、ハウジングカバー29によって閉塞されているハウジング内で、シールリング28を介して封止されている。さらに、噴射調整プランジャ20には、孔31と、調整ばね25のための切欠き30とが形成されている。噴射調整プランジャ20の第1の端面26もしくは第2の端面27を交互に圧力負荷することによって、噴射調整プランジャ20は、そのハウジング内で摺動し、それによって調整スタッド17の下側の端部を運動させる。噴射調整プランジャ20の第1の端面26もしくは第2の端面27を交互に圧力負荷した際に生じる、調整スタッド17のシフトは、燃料圧送ユニット1のハウジング内で、ローラリング8の回動を生ぜしめる。これによって、ローラリング8のインナーリング23とアウターリング24との間に回転可能に収容された4つのローラ21の位置は、周方向で調整移動され、それにより、ローラ21に沿って転動するストロークディスク9により、自己着火式内燃機関の個々の燃焼室における噴射時点のシフトを生ぜしめるようになっている。
【0018】
図1もしくは図2の断面図では、分配型噴射ポンプとして形成された圧送ユニット1の構造を図示したのに対し、図3の図示に基づいて、本発明によって提案される、力伝達エレメント7を軸方向で確保された位置で駆動軸3の端面に収容することが説明される。本発明により提案された解決手段により、一方では、駆動軸3と力伝達エレメント7との間の遊び補償が可能になり、他方では、傾動補償、つまり力伝達エレメント7の傾動後に力伝達エレメントを元の位置へ戻すことが可能になる。
【0019】
駆動軸3の端面40には孔41が穿設されており、孔41は孔出口42へ移行している。孔41内には、スリーブ状に構成された支持部分47が嵌装されており、支持部分47は図3の図示ではポット形に形成されている。支持部分47の底部領域48は、力伝達エレメント7の第2の端面45に支持されているプレロードエレメント46のための支持面を形成している。力伝達エレメント7の第1の端面44はストロークディスク9の当接面43に接して位置しており、当接面43は、ストロークディスク9の爪形の突起57間に延在している。
【0020】
例えば十字形ディスクとして構成された力伝達エレメント7の内面は、有利にはボールソケット状に延びる輪郭50を有している。力伝達エレメント7の内面のボールソケット状輪郭50は、有利にはボールジョイントとして構成されている第1のジョイント51の当接面を形成している。第1のボールジョイント51のジョイント体は有利には、スタッド49に被せ嵌められた球体として構成されており、この球体はスタッド49上に、止めリング52を用いて軸方向で固定されている。
【0021】
スタッド49の、第1のボールジョイント51の止めリング52とは対向して位置する端部には、第2のジョイント54が形成されている。第2のボールジョイント54は、スタッド49自体の厚肉部として形成してもよいし、択一的な実施形態では、第2のボールジョイント54の球体を、スタッド49の端部に被せ嵌めてもよい。スタッド49は第2のボールジョイント54から、有利にはポット形のスリーブとして構成されている支持部分47の底部領域48に設けられた開口55を通って延びている。
【0022】
スタッド49に形成された、第2のボールジョイント54は、ストロークディスク側の第1の座58と、駆動軸側の第2の座59とを有している。プレロードエレメント46を支持する支持部分47は、駆動軸3の端面40に穿設された孔41内でスリーブ座56に収容されている。
【0023】
支持部分47により、有利にはコイルばねとして形成されたプレロードエレメント46の一端が支持されており、プレロードエレメント46の他端は、力伝達エレメント7の第2の端面45に支持されている。それによって、力伝達エレメントを常に、ストロークディスク9の爪形の突起57間に延在する当接面43に当接させた状態に保持する。力伝達エレメント7への力導入時に、力伝達エレメント7が傾動(この傾動はスタッド49の第1のボールエレメントにおける力伝達エレメントのフレキシブルな支承によって可能である。)を行うべき場合、この傾動運動に対して、プレロードエレメント46によって生ぜしめられたプレロード力が対抗作用を働かせる。第1のボールジョイント51において傾動させられた力伝達エレメント7は、プレロードエレメント46によって常に、再び元の姿勢に、つまりストロークディスク9の当接面43に当接した状態に復帰させられる。それに加え、ポット形に構成された支持部分47によって支持されているプレロードエレメント46に基づいて曲げ補償が結果的に生じる。駆動軸3の孔41内に設けられた、支持部分47の座56において生じる、支持部分47のズレ現象(Setzerscheinung)は、プレロードエレメント46によって自動的に補償され、つまり力伝達エレメント7と駆動軸3の端面40における力伝達エレメントの支承装置との間に遊びが生じることはあり得ない。
【0024】
力伝達エレメント7を収容するスタッド49を、駆動軸3内に設けられた第2のボールジョイント54において収容することによって、駆動軸3の端面40に穿設された孔41内におけるスタッド49の変向もしくは振れが、構成エレメントを損傷させることなしに可能である。
【0025】
本発明により提案される解決手段により、力伝達エレメント7が、駆動軸3の端面40に関して、正確に特定された軸方向位置に保持されることが保証されている。力伝達エレメント7の、正確に特定された軸方向位置が維持されることによって、ストロークディスク9の端面10に設けられた爪形の突起57と、これに対応して力伝達エレメント7の周囲に設けられた切欠き57.1との一様なオーバーラップが常に保証されている。同じことは、力伝達エレメント7の円周に設けられた切欠き7.1と、これに係合する、駆動軸3の端面5もしくは40に設けられた爪形の突起6との一様なオーバーラップにも当てはまる。
【0026】
爪形の突起6もしくは57を、力伝達エレメント7の円周に沿って設けられた切欠き7.1もしくは57.1の側面に一様にオーバーラップさせたことにより、ストロークディスク9の、ローラリング8に対して相対的にローラリングのローラ21に沿って転動する端面10にトルクを導入する際に、力伝達エレメント7を周方向で均等に負荷することが保証される。駆動軸3の端面40もしくは端面9に対する力伝達エレメント7の相対摺動は、本発明による解決手段によって排除されるので、力伝達エレメントの疲労破壊が発生する確率を顕著に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
片持ち式に支承された力伝達エレメントを備えた分配型噴射ポンプの縦断面図である。
【図2】
力伝達エレメントの領域における分配型噴射ポンプ及び噴射調整プランジャの横断面図である。
【図3】
遊び補償を有する、駆動軸の端面に設けられた、力伝達エレメントの本発明による支承装置の断面図である。
【符号の説明】
1 分配型噴射ポンプの圧送ユニット、 2 駆動側、 3 駆動軸、 4 軸受、 5 駆動軸の端面、 6 爪形の突起、 7 力伝達エレメント、 7.1 切欠き、 8 回動可能なローラリング、 9 ストロークディスク、 10 ストロークディスクの端面、 11 山/谷、 12 ばね受け皿、 13 緊張ばね、 14 制御スライド弁、 15 磁石構成群、 16 分配プランジャ、 17 調整スタッド、 18 ピン、 19 滑子、 20 噴射調整プランジャ、 21 ローラ、 22 ローラ軸軸受、 23 インナーリング、 24 アウターリング、 25 調整ばね、 26 第1の端面、 27 第2の端面、 28 シールリング、 29 ハウジングカバー、 30 切欠き、 31 孔、 40 駆動軸の端面、 41 孔、 42 孔出口、 43 ストロークディスクの当接面、 44 力伝達エレメントの第1の端面、 45 力伝達エレメントの第2の端面、 46 プレロードエレメント、 47 ポット形の支持部分、 48 底部、 49 スタッド、 50 力伝達エレメントのボールソケット、 51 第1のボールジョイント、 52 止めリング、 53 当接面、 54 第2のボールジョイント、 55 底部の開口、 56 スリーブ座、 57 ストロークディスクの爪形の突起、 57.1 切欠き、 58 第2のボールジョイントの、ストロークディスク寄りの第1の座、 59 第2ボールジョイントの、駆動軸寄りの第2の座

Claims (15)

  1. 自己着火式の内燃機関の燃料噴射装置に燃料供給するための圧送ユニットであって、爪形の突起(6)を端面(5,40)に備えた駆動軸(3)が設けられており、その爪形の突起(6)が力伝達エレメント(7)の切欠き(7.1)内に進入するようになっており、かつ爪形の突起(57)を端面(10)に形成した回動可能なストロークディスク(9)が設けられており、その爪形の突起(57)が、これに対応する、力伝達エレメント(7)の切欠き(57.1)内に係入するようになっている形式のものにおいて、力伝達エレメント(7)が駆動軸(3)の端面(40)に、プレロードエレメント(46)によって負荷されて、ジョイントを介して支承されていることを特徴とする、プレロードのかけられた力伝達エレメントを備えた分配型噴射ポンプ。
  2. 力伝達エレメント(7)がスタッド(49)にジョイントを介して装備されており、スタッド(49)が第1のジョイント(51)と第2のジョイント(54)とを有している、請求項1記載の圧送ユニット。
  3. 力伝達エレメント(7)がその内側に、当接面を形成する輪郭(50)を有している、請求項1記載の圧送ユニット。
  4. 力伝達エレメント(7)の輪郭(50)がボールソケット状に形成されている、請求項3記載の圧送ユニット。
  5. プレロードエレメント(46)が、力伝達エレメント(7)の端面(44,45)のうちの一方と、駆動軸(3)の端面(40)内に装嵌された支持部分(47)とに支持されている、請求項1記載の圧送ユニット。
  6. 支持部分(47)が、駆動軸(3)の端面(40)に穿設された孔(41)内に装嵌されている、請求項5記載の圧送ユニット。
  7. スタッド(49)が第2のジョイント(54)と共に、駆動軸(3)の端面(40)の孔(41)内に装嵌されており、しかも第2のジョイント(54)が、第1の座(58)と、駆動軸(3)に面した第2の座(59)とを有している、請求項2記載の圧送ユニット。
  8. プレロードエレメント(46)によって包囲されたスタッド(49)が第2のジョイント(54)で、支持部分(47)の底部(48)に支持されており、支持部分(47)がプレロードエレメント(46)を、力伝達エレメント(7)の端面(44,45)のうちの一方に当接させている、請求項7記載の圧送ユニット。
  9. 第1のジョイント(51)が、力伝達エレメント(7)の当接面(50)と、スタッド(49)の端部領域に装備された止めリング(52)とに当接しており、それによって、力伝達エレメント(7)がスタッド(49)に対して相対的に傾倒可能であるようになっている、請求項2記載の圧送ユニット。
  10. 力伝達エレメント(7)がディスク状に形成されており、その円周に、駆動軸(3)もしくはストロークディスク(9)の爪形の突起(6,57)を収容するための切欠き(7.1,57.1)を有している、請求項1記載の圧送ユニット。
  11. 力伝達エレメント(7)がプレロードエレメント(46)によって、ストロークディスク(9)の端面(10)に設けられた当接面(43)に当接した状態に保持されている、請求項1記載の圧送ユニット。
  12. 第1のジョイント(51)がスタッド(49)に、ジョイント体として被せ嵌められており、かつ止めリング(52)によって確保されている、請求項2記載の圧送ユニット。
  13. 第2のジョイント(54)がスタッド(49)に形成されている、請求項2記載の圧送ユニット。
  14. 第2のジョイント(54)がスタッド(49)に被せ嵌められており、かつスタッド(49)に軸方向で確保されている、請求項2記載の圧送ユニット。
  15. 支持部分(47)のスタッド(49)が、支持部分(47)の底部領域(48)において、開口(55)を通って貫通しており、該開口(55)が、第2のジョイント(54)を中心としたスタッド(49)の変向を許容する、請求項5記載の圧送ユニット。
JP2003544329A 2001-11-12 2002-10-09 プレロードのかけられた力伝達エレメントを備えた分配型噴射ポンプ Pending JP2005509780A (ja)

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