JP2001065422A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

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JP2001065422A
JP2001065422A JP24339099A JP24339099A JP2001065422A JP 2001065422 A JP2001065422 A JP 2001065422A JP 24339099 A JP24339099 A JP 24339099A JP 24339099 A JP24339099 A JP 24339099A JP 2001065422 A JP2001065422 A JP 2001065422A
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JP
Japan
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coupling
drive shaft
pump
fuel injection
claws
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JP24339099A
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Bunro Tanaka
文朗 田中
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Original Assignee
Denso Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M39/00Arrangements of fuel-injection apparatus with respect to engines; Pump drives adapted to such arrangements
    • F02M39/02Arrangements of fuel-injection apparatus to facilitate the driving of pumps; Arrangements of fuel-injection pumps; Pump drives
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M41/00Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor
    • F02M41/08Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined
    • F02M41/10Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined pump pistons acting as the distributor
    • F02M41/12Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined pump pistons acting as the distributor the pistons rotating to act as the distributor
    • F02M41/121Fuel-injection apparatus with two or more injectors fed from a common pressure-source sequentially by means of a distributor the distributor and pumping elements being combined pump pistons acting as the distributor the pistons rotating to act as the distributor with piston arranged axially to driving shaft

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十字スライド継手の2種類の打音発生(軸方
向のカップリング異音、回転方向のラジアルクリアラン
スでの音)の中でも、特に回転方向の打音発生を良好に
抑制する燃料噴射ポンプを提供する。 【解決手段】 十字スライド継手部のカップリング27
の周面に締結部材52により固定された板バネ51を設
け、板バネの一端61aがドライブシャフト5の爪4
1、43をカップリング27の溝45a、45cの回転
方向側端面27a、27cに押圧する。押圧力は、カッ
プリング27の外周部に切欠き53を設け、前記締結部
材52を切欠き内部方向へねじ込むことにより板バネ5
1の端部61aの押圧力を設定する。さらに、他端61
bは、フェイスカム9の爪42、44を溝45b、45
dの反回転方向側端面27b、27dに接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関等
に用いられる分配型の燃料噴射ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディーゼルエンジンの燃料噴
射ポンプとしては、図6に例示するように、ドライブシ
ャフトP1と、ドライブシャフトP1と一緒に回転しか
つ軸方向に往復運動するフェイスカムP2と、ドライブ
シャフトP1をフェイスカムP2に結合する十字形のカ
ップリングP3とを備えた分配型の燃料噴射ポンプが知
られている。
【0003】ドライブシャフトP1の出力側に一対の爪
P5a、P5bと、フェイスカムP2の入力側には一対
の爪P5c、P5dとがお互いに向き合って形成されて
おり、これらの爪P5a〜P5dの間に前記カップリン
グP3が設けられている。つまり、駆動トルクをドライ
ブシャフトP1の爪P5a、P5bからフェイスカムP
2の爪P5c、P5dへ伝達するカップリングP3の十
字片P6a〜P6dが、軸方向に運動自在に爪P5a、
P5bと爪P5c、P5dとの間に配置されている。
【0004】このため、このカップリングP3によれ
ば、ドライブシャフトP1とフェイスカムP2とを、軸
方向に近接離間可能に、かつ軸回りに一体に回転可能に
結合することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した燃料噴射ポン
プは良好に作動しかつ騒音は少ないが、近年燃費の改善
や出力の向上等の点で注目されている直接噴射方式に採
用する場合には、下記のような問題があり、その改善が
望まれていたつまり、直接噴射方式の場合、噴射圧が高
いために著しく負荷が大きくなるので、高速側の回転数
範囲で聞こえる程のカップリング異音(ラッセル音)を
生じる。このラッセル音発生の原因は、フェイスカムP
2の圧送時に十字片P6a〜P6dがフェイスカムP2
の爪P5c、P5dによって軸方向に連行され、圧送終
了時にその慣性のためにフェイスカムP2の爪P5c、
P5dに対して余分に運動して、ドライブシャフトP1
の出力側の端面に繰り返し衝突するすることにある。
【0006】また、車両の品質の向上に伴い静粛性に対
する要求も高まってきていることから、上記の異音の対
策として、ドライブシャフトP1にカップリングP3の
衝突の際の衝撃を緩和する圧縮コイルバネP8を設けた
方法が提案されている(特公平6−1065号公報、特
開平8−312486号公報)。
【0007】しかしながら、圧縮コイルバネの設計条件
により、圧縮コイルバネP8のドライブシャフトP1の
出力側の端面からの突出長を比較的大きくすることがで
きないため、カップリングP3がドライブシャフトP1
の出力側の端面に衝突するときのエネルギを減衰するこ
とはできても衝突そのものを回避することはできない。
【0008】つまり、この従来技術では、カップリング
の着座音が発生することを前提にしており、カップリン
グP3がドライブシャフトP1の出力側の端面に衝突す
るときのエネルギを減衰することによる着座音低減を目
的にしているにすぎない。
【0009】このため、フェイスカムP2の圧送時に十
字片P6a〜P6dがフェイスカムP2の爪P5c、P
5dによって連行される移動量により着座音低減量も左
右されると考える。移動量の大小を左右する因子の1つ
として十字片P6a〜P6dとフェイスカムP2の爪P
5c、P5dと間の摩擦係数があり、この摩擦係数は燃
料性状により変わることが一般に知られている。燃料事
情は世界各国異なり、地域によっては使用する燃料性状
の影響により異音低減効果が低いという問題が発生する
こともある。
【0010】さらに、直接噴射方式を採用すると上述の
ように噴射圧が高いので著しく負荷が大きくなるため、
噴射毎に発生する駆動トルク変動も大きくなる。このた
め、噴射終了時噴射圧急低下と共に発生する負の駆動ト
ルクによりドライブシャフトP1に回転方向とは逆の加
速度が加わり、十字片P6a〜P6dとドライブシャフ
トP1の爪P5a、P5bとの反回転方向に接する端面
間でラジアル方向に繰り返し衝突することによる騒音も
問題となっている。
【0011】ここで、上記2種類の騒音において、第1
の騒音である、カップリングP3の十字片P6a〜P6
dとドライブシャフトP1の爪P5a、P5bとの反回
転方向に接する端面間でラジアル方向に繰り返し衝突す
ることにより発生する騒音は、以下 回転方向の本体騒
音(第1の騒音)と呼ぶ。また、第2の騒音である、カ
ップリングP3がフェイスカムP2の軸方向移動に連行
されてドライブシャフトP1出力側の端面との軸方向衝
突により発生する騒音は、以下軸方向のカップリング異
音(第2の騒音)と呼ぶところが、上記従来技術では、
カップリングP3のラジアル方向はフリーであるため、
噴射圧増加に伴うラジアル方向のポンプ本体騒音(第1
の騒音)の抑制手段にはならない。
【0012】さらに、直接噴射方式を採用することによ
り、ラジアル方向の本体騒音は、軸方向のカップリング
異音よりも悪化度合が大きく、その改善が望まれてい
る。
【0013】そこで、本発明は、上記問題に鑑み、カッ
プリングの2種類の騒音発生(軸方向のカップリング異
音、回転方向のラジアルクリアランスでの騒音)の中で
も、特に回転方向の騒音の発生を良好に抑制する燃料噴
射ポンプを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
燃料噴射ポンプによると、一端が駆動軸の爪部を、1方
向に押圧して駆動軸と一体に回転可能にするカップリン
グの溝部の駆動軸回転方向側端面へ接触させ、他端はポ
ンプ分配部材の爪部を、このポンプ分配部材と一体に回
転可能にするカップリンングの溝部の駆動軸反回転方向
側端面へ接触させる押圧部材をカプリングに配置するの
で、軸回りに回転可能に配置されたカップリングの溝部
と駆動軸の爪部とのラジアルクリアランスがなくなる。
このため、ラジアル方向の遊びがなくなり、カップリン
グの溝部と駆動軸の爪部とがラジアル方向に衝突するの
を防止することができる。したがって、噴射毎の駆動ト
ルク変動により発生するラジアル方向の騒音のポンプ本
体騒音(第1の騒音)の発生を抑制することができる。
【0015】また、カップリングの溝部と駆動軸の爪部
に押圧力が加わる一方、ポンプ分配部材の爪部には押圧
力は加わらないので、カップリングを軸方向に連行させ
る要因であるフェイスカムの爪部とカップリング溝部と
の摺動抵抗が、駆動軸の爪部とカップリング溝部との摺
動抵抗より小さくすることができ、フェイスカム圧送時
にカップリングの溝部がフェイスカム爪部によって軸方
向に連行されることを抑制できる。このため、フェイス
カム戻り工程時に駆動軸出力側の端面にカップリングが
衝突するのを防止できるので、軸方向のカップリング着
座音であるカップリング異音(第2の騒音)を抑制する
ことができる。
【0016】本発明の請求項2記載の燃料噴射ポンプに
よると、駆動軸の爪部を押圧する部材として弾性部材を
カップリングに配置するので、負の駆動トルクにより駆
動軸に反回転方向の加速度が加わっても、駆動軸の爪部
に回転方向に付勢する弾性部材の弾性係数に応じた押圧
力をさらに加えることができる。
【0017】本発明の請求項3記載の燃料噴射ポンプに
よると、押圧部材としての弾性部材が押圧力を締結部材
により調整可能で、該押圧力を調整するための切欠き部
をカップリングに備えるので、前記押圧力をカップリン
グの調芯機能を阻害しない程度の強さに調整できる。こ
のため、駆動軸の回転軸とポンプ分配部材の回転軸とが
多少ずれても、駆動軸に伝達された回転力を良好にポン
プ部材に伝達することができる。
【0018】また、カップリングに固定する弾性部材と
締結部材をカップリング内に設けた切欠き部を利用して
配置することにより、カップリングコンポーネントの外
径サイズを押さえることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態である燃
料噴射ポンプを説明する。
【0020】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態を表す分配型燃料噴射ポンプの概略構成を示
している。第1の実施形態の燃料噴射ポンプは、ローラ
と接触しているフェイスカムが回転するときに、その表
面のカムの波形によってプランジャに往復運動を与え
て、燃料を噴射ノズルに分配して供給する形式のもので
ある。
【0021】図1に示すように、燃料噴射ポンプ1は、
フィードポンプ72により燃料タンクからポンプ低圧側
通路に汲み上げた燃料をポンプ高圧側通路を経てギャラ
リ73に取り込み、噴射時期と噴射量を後述するように
調節した高圧燃料をデリバリバルブ77からディーゼル
機関の噴射ノズルに圧送する。
【0022】燃料噴射ポンプ1のケーシング3内には、
駆動軸としてのドライブシャフト5が回転自在に支承さ
れており、ドライブシャフト5は、十字スライド継手7
を介して、ポンプ分配部材としてのディスク状のフェイ
スカム9に連結されている。このフェイスカム9は、シ
リンダ11内に滑動可能に案内されたプランジャ13に
結合されることにより、プランジャ13と共に移動する
ように1ユニットを形成している。よって、フェイスカ
ム9およびプランジャ13は、一体となって回転しかつ
往復運動する。
【0023】また、前記フェイスカム9は、機関の気筒
数に相当する数のカム15を備えた走行面17を有して
おり、走行面17は、ケーシング3に固定されたローラ
リング19内に保持されたローラ21に接している。こ
のフェイスカム9は、ヨーク23を介して圧縮コイルバ
ネ25によって矢印B方向に付勢されて、ローラ21に
圧着されている。また、プランジャ13には、燃料噴射
量の制御のための制御スライド26がプランジャ13を
取囲んで摺動可能に取り付けられており、この制御スラ
イド26には調整部材29が係合している。
【0024】図3に示す十字スライド継手を分解して表
す斜視図ように、ドライブシャフト5の端部にはフラン
ジ31が設けられており、その端部の軸方向に形成され
た有底穴内には、たとえば、圧縮コイルバネ35が座着
している。圧縮コイルバネ35は、その一端部の線輪に
よって有底穴33の底部に支持されており、その他端部
は、ドライブシャフト5側の後述の爪41、43の基台
の形成する平面から所定長だけ突出している。そして、
この圧縮コイルバネ35には、カップリング27が圧接
されている。また、圧縮コイルバネ35は、フェイスカ
ム9およびプランジャ13の往復運動時にカップリング
27が軸方向に往復連行され、続いてカップリング27
がドライブシャフト5の端部へ向かって移動してしまっ
た場合に、緩衝部材としてカップリング27の運動を制
動する。
【0025】圧縮コイルバネ35は、ドライブシャフト
5側の上記基台の形成する平面から所定長だけ突出しカ
ップリング27のドライブシャフト側への移動を規制す
る音低減部材と緩衝部材との構成に換えても、カップリ
ング27の運動を制動する。
【0026】さらに、前記十字スライド継手7は、ドラ
イブシャフト5からフェイスカム9およびプランジャ1
3への回転駆動力の伝達のために使用されるものであ
り、図2に示すドライブシャフト軸に対して垂直方向の
十字スライド継手の断面図のように、ドライブシャフト
5とフェイスカム9との間に配置された十字状のカップ
リング27は、その周面に4つの所定幅の溝45a〜4
5dを備えている。このうち、互いに対向する2つの溝
45a、45c内には、ドライブシャフト5のフランジ
31から軸平行に突起した爪41、43が係合する。同
様に、90°ずれた他の2つの溝45b、45dには、
フェイスカム9から軸平行に突起した2つの爪42、4
4が係合している。
【0027】前記溝45a〜45dと爪41〜44との
間には若干の間隙が形成されている。駆動軸回転方向が
図2に示す矢印方向の場合、ドライブシャフト5の爪4
2、43の回転移動に対して、カップリング27の前記
溝45a、45cは回転方向の側面に接する。逆にポン
プ分配部材のフェイスカム9に対して回転駆動力の出力
側になるカップリング27の前記溝45b、45dは反
回転方向の側面に接する。
【0028】前記カップリング27は周面にネジ等の締
結部材52により固定された板バネ51が配置されされ
ており、この板バネ51の一端61aは、ドライブシャ
フト5の爪41、43を溝45a、45cの回転方向側
端面27a、27cに押圧している。他端61bは、フ
ェイスカム9の爪42、44を溝45b、45dの反回
転方向側端面27b、27dに接する。
【0029】さらに、カップリング27の外周内部に切
欠き部53を設け、前記締結部材52を切欠き内部方向
へねじ込むことにより前記板バネ51の一端61aの押
圧力を設定する。
【0030】前記板バネ51の端部61a、61bは、
ドライブシャフト5の爪41、43と溝45a、45c
とのラジアルクリアランスおよびフェイスカム9の爪4
2、44と溝45b、45dとのラジアルクリアランス
を弾性力により押さえる。
【0031】図4に示すように板バネ51の端部61
a、61bのうち、フェイスカムの爪部42、44と接
する板バネ端部61bは、爪42、44をカップリング
27の溝45b、45dの反回転方向側端面に、ラジア
ルクリアランスをなくすように当接する。板バネの孔5
4とネジ締結部材52の外径差のよる遊びを使って、た
とえば、カプリング27の外周に溝45a〜45dに垂
直な板バネのガイド用案内溝となるガイド55を設け、
そのガイド55に沿って板バネ51の端部61bをフェ
イスカムの爪42、44と反回転方向に接するよう調節
する。一方、ドライブシャフト5の爪部41、43と接
する板バネ端部61aは、爪41、43をカップリング
27の溝45a、45cの回転方向側端面27a、27
cに押圧力を加え、締結部材52をカップリング27の
外周内部に設けた切欠き内部方向にねじ込むことにより
所定押圧力を調整できる。このとき、板バネ形状より、
板バネ51の端部61bは、締結部材52をネジ込む
と、カプリングの半径方向には位置変化するが、周方向
には、位置変化は小さい図1に示すようにシリンダ11
の内部には、ギャラリ75から連通路74を介して加圧
室73に燃料を供給するための吸入ポート83、加圧室
73で加圧された燃料を分配通路84を経由してデリバ
リバルブ77に圧送するための吐出通路82、燃料噴射
量を調節するために加圧室73からギャラリ75に燃料
を逃がす溢流通路85がそれぞれ設けられ、これらの通
路82、85は、シリンダ内周壁面90にて摺動するプ
ランジャ13の外周面にそれぞれ開口されている。
【0032】燃料を分配するプランジャ13には、加圧
室73に供給される燃料を各デリバリバルブ77に対応
する吐出通路82に分配する分配ポート84、加圧室7
3で加圧された高圧燃料を分配ポート84、加圧室73
で加圧された高圧燃料を分配ポート84から吐出通路8
2に吐出する吐出ポート92がそれぞれ設けられてい
る。
【0033】制御スライド26の内周壁面を摺動プラン
ジャ13の外周面に溢流ポート85が備えられている。
この溢流ポート85は、フェイスカム圧送途中で、カム
波形に対応するプランジャの動きにより制御スライド2
6との相対位置関係によりギャラリ75に開口する。制
御スライド26に係合する調整部材29は、アクセルペ
ダルと連動し所望の噴射量となるように制御スライド2
6を位置制御する。
【0034】次に、上記のように構成された第1の実施
形態の燃料噴射ポンプ1の作動について説明する。
【0035】ディーゼル機関の回転によってドライブシ
ャフト5が回転されると、プランジャ13がフェイスカ
ム9の走行面17に沿って軸方向に往復動し、これに伴
いギャラリ75から吸入通路74、吸入ポート83を経
由して加圧室73に燃料を吸入する吸入工程と、加圧室
73から分配ポート84、吐出ポート92、吐出通路8
2を経由してデリバリバルブ77から高圧燃料をノズル
に送出する圧送工程とを繰り返す。これに同期して、調
整部材29により位置制御された制御スライド26との
位置関係による溢流ポート85の開口により加圧室73
からギャラリ75へ溢流する燃料の溢流時期の調整、す
なわち、燃料噴射量の制御がなされる。
【0036】第1の実施形態の燃料噴射ポンプでは、十
字スライド継手7のラジアルクリアランスとなるドライ
ブシャフト5の爪41、43と溝45a、45cとのラ
ジアルクリアランスおよびフェイスカム9の爪42、4
4と溝45b、45dとのラジアルクリアランスを、弾
性体である板バネ51の端部61a、61bによりなく
し、ラジアル方向の遊びが発生することを防止する。こ
のため、カップリング27の十字片P6a〜P6dとド
ライブシャフォトおよびフェイスカムの爪41〜43と
がラジアル方向に衝突するのを防止することができる。
したがって、高圧燃料をノズルに送出する圧送工程中、
制御スライド26と溢流ポート85が開口することによ
り発生する噴射毎の駆動トルク変動に対して、この駆動
トルク変動に起因する十字スライド継手7のラジアル方
向の騒音のポンプ本体騒音(第1の騒音)の発生を抑制
することができる。
【0037】また、板バネ51の端部61a、61bの
うち、ドライブシャフォト5の爪41、43と接する板
バネ一端61aは、爪41、43をカップリング27の
溝45a、45cの回転方向側端面に押圧力を加えるの
で、ドライブシャフト5の爪41、43と溝45a、4
5cとの間で発生する摺動摩擦抵抗がフェイスカム9の
爪42、44と溝45b、45dとの間で発生する摺動
抵抗より大きくなる。このため、フェイスカム圧送にお
けるフェイスカム9の軸方向移動時にカップリング27
の十字片P6a〜P6dがフェイスカム9の爪42、4
4によって連行されることを抑制できる。したがって、
フェイスカム戻り工程時にドライブシャフト出力側の端
面(爪41、43の基台)にカップリング27が衝突す
るのを防止ができ、この衝突時の軸方向のカップリング
着座音であるカップリング異音(第2の騒音)を抑制す
ることができる。
【0038】また、第1の実施形態では、ドライブシャ
フォト5の爪41、43をカップリング27の溝45
a、45cの回転方向側に押圧力を加える押圧部材とし
て、弾性体である板バネ51の弾発力を利用するので、
噴射毎に発生する駆動トルク変動において負の駆動トル
クが発生したとき、負の駆動力が加わるドライブシャフ
ト5の爪41、43がカップリングの溝45a、45c
の反回転方向側端面に衝突しようとするのを初期押圧力
と板バネの弾性係数に応じた押圧力を得ることができ
る。したがって、ラジアル方向の騒音のポンプ本体騒音
(第1の騒音)の発生をさらに抑制することができる。
【0039】さらに、第1の実施形態では、板バネ51
の端部61a、61bのうち、フェイスカムの爪部4
2、44と接する板バネ端部61bは、爪42、44を
カップリング27の溝45b、45dの反回転方向側端
面27b、27dに押圧する初期力はなく、ラジアルク
リアランスのみ押さえるだけで、一方、、ドライブシャ
フォト5の爪41、43と接する板バネ端部61aは、
爪41、43をカップリング27の溝45a、45cの
回転方向側端面27a、27cに押圧力を加え、締結部
材52をカップリング27の外周内部に設けた切欠き内
部方向にねじ込むことにより所定押圧力を設定できるの
で、押圧力はカプリングの調芯機能を阻害しない程度の
強さに設定できる。このため、ドライブシャフト5とフ
ェイスカム9との回転軸が多少ずれていても、上記回転
駆動力の伝達を支障なく行うことができる。
【0040】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態を図5に示す。第2の実施形態は、カップリング12
7に配設する板バネ151の端部161a、161bの
うち、ライブシャフォト5の爪41、43と接する板バ
ネ一端161aが、カップリング27の溝145a、1
45cの反回転方向側端面と爪41、43との間に挿入
され、爪41、43を回転方向に押圧する。この端部1
61aが爪41、43と接する面には孔156を設け、
たとえば、図5に示す長孔形状を有して、この孔156
は爪41、43と端部161aとの接触面の潤滑作用を
する。その他の構成は第1の実施形態と同一である。
【0041】第2の実施形態では、ドライブシャフォト
5の爪部41、43をカップリング27の溝145a、
145cの回転方向側端面127a,127cに押す押
圧力の設定するための組付け調整工数を低減するため、
カップリング27の溝145a、145cの反回転方向
側端面127b、127dと爪41、43との間に挿入
される端部161aの形状で押圧力を決定できるものに
して、対向する爪41と爪43とにそれぞれ作用する押
圧力の組付け誤差を小さくすることにより、カップリン
グの調芯機能と騒音発生の抑制をより効果的に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態となる燃料噴射ポンプ
を表す概略構成図である。
【図2】図1中の十字スライド継手の構成を表す説明図
である。
【図3】図2の十字スライド継手を分解して表す斜視図
である。
【図4】図2のカップリング構成を表す説明図及び矢視
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の十字スライド継手を
表す説明図及び矢視図である。
【図6】従来技術を例示する説明図。
【符号の説明】
1 燃料噴射ポンプ 5 ドライブシャフト(駆動軸) 7、107 十字スライド継手 9 フェイスカム(ポンプ分配部材) 11 シリンダ 13 プランジャ(ポンプ分配部材) 19 ローラリング 27、127 カップリング 41〜44 爪 45a〜45d、145a〜145d 溝 51、151 板バネ(押圧部材、弾性部材) 52、152 締結部材 53、153 切欠き部 54 孔 55 ガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部より回転力が伝達される駆動軸と、 該駆動軸と共に回転しかつ軸方向に往復運動するポンプ
    分配部材と、 上記駆動軸とポンプ分配部材とを、上記軸方向に近接離
    間可能に、かつ上記軸回りに一体に回転可能に結合する
    カップリングと、 を備え、上記駆動軸の爪部が上記カップリングの第1の
    溝と係合するとともに、上記ポンプ分配部材の爪部が上
    記カップリングの第2の溝と係合する燃料噴射ポンプに
    おいて、 上記カップリングに前記駆動軸の爪部を1方向に押す押
    圧部材を少なくとも1つ設けて、前記押圧部材の一端は
    前記駆動軸の爪部を押して該爪部を前記カップリングの
    第1の溝部の駆動軸回転方向側端面へ接触させるように
    配置すると共に、前記押圧部材の他端は前記ポンプ分配
    部材の爪部を前記カップリングの第2の溝部の駆動軸反
    回転方向側端面へ接触させるように配置したことを特徴
    とする燃料噴射ポンプ。
  2. 【請求項2】 上記押圧部材は、一端が上記カップリン
    グに付勢し、他端が上記駆動軸の爪部を回転方向に付勢
    する弾性部材であることを特徴とする請求項1記載の燃
    料噴射ポンプ。
  3. 【請求項3】 上記弾性部材は、締結部材により上記カ
    ップリングに固定されており、 前記カップリングは、締結部材により前記弾性部材の押
    圧力を可変に調整可能にする切欠き部を備えていること
    を特徴とする請求項2記載の燃料噴射ポンプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003042529A1 (de) * 2001-11-12 2003-05-22 Robert Bosch Gmbh Verteilereinspritzpumpe mit vorgespanntem kraftübertragungselement
JP2009529474A (ja) * 2006-03-16 2009-08-20 オーチス エレベータ カンパニー 双方向エスカレータ
CN102588177A (zh) * 2011-01-07 2012-07-18 株式会社电装 燃料喷射设备

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