JP2005508448A - 部品の表面上に連続被覆を作る方法 - Google Patents

部品の表面上に連続被覆を作る方法 Download PDF

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Abstract

連続コーティングが形成される部品(10)を、作られるコーティングの材料より弱い材料で作られる分離層(26)を備える1以上の支持体上に置く。作られるコーティングの成分材料の連続層(24)を支持体領域の少なくとも近傍において部品と支持体との間に介在させる。コーティング(12)を化学蒸気浸透または化学蒸着により形成し、次いで部品を、分離層(26)内での裂開により支持体から分離する。支持領域における部品のコーティングの連続性は、部品上に残る連続層(24)に由来するコーティングの部分により提供される。

Description

【0001】
発明の背景
本発明は、部品の表面上に連続コーティングを作ることに関する。
【0002】
本発明の分野は、より具体的には、酸化による腐食に敏感な材料で作られた部品上に保護コーティングを作ること、および/または耐火性多孔性材料で作られた部品を封孔するためのコーティングを形成することである。
【0003】
関係する材料は、典型的には、炭素、黒鉛、および炭素/炭素(C/C)複合材料および炭素繊維補強によるセラミック母材複合材料(例えば、C/SiC複合材料)またはセラミック繊維補強によるセラミック母材複合材料(例えば、SiC/SiC)のような耐熱構造(thermostructural)複合材料であり、セラミック繊維とセラミック母材の場合には、炭素は、セラミック繊維とセラミック母材との間の中間相(interphase)に存在し得る。
【0004】
意図される用途に応じて、そのような材料で作られた部品の外表面上に連続コーティングを形成することは、炭素、黒鉛、および上記全ての耐熱構造複合材料のような材料のすべてが、多かれ少なかれ内部多孔性を有するのであれば、高温で酸化媒体内で良好に挙動することを保証するために、および/またはそれらの表面を封孔するために、必要である。
【0005】
コーティング層は、可能的には液体技術と組み合わせられた気体技術(組み合わせ技術)により形成され得る。
【0006】
気体技術は、化学蒸気浸透または蒸着からなる。形成されるコーティングの材料のための少なくとも1種の前駆体を含む気体は、前駆体の分解によるかまたは、その複数の成分の間の反応による前記材料の形成を促進する温度と圧力の条件の下で部品と接触させる。化学蒸気浸透によれば、コーティング材料は同様に部品の材料の細孔の中に堆積し、表面コーティングは、細孔が少なくとも表面の近傍で充填された後に形成される。
【0007】
液体技術は、可能的には溶媒およびフィラーとともに、コーティング材料、典型的には樹脂の前駆体である液体中で部品の表面を塗布することからなる。架橋後、前駆体は、熱処理を加えることにより変換される。コーティングは、気体技術を用いることにより仕上げられる。
【0008】
コーティングを形成するために、部品は、通常、部分と各支持体との間に限定された接触をもって1以上の支持体上に配置される。
【0009】
例えば、化学蒸着または化学蒸気浸透により作られるコーティングについては、得られるコーティング1の材料は、図1に極めて模式的に示され、図2により詳細に示されるように、部品2および支持体3の両方の上に堆積する。部品を支持体から分離するとき、特に黒鉛のような部品の材料が炭化ケイ素(SiC)のようなコーティングの材料ほど強力ではない場合には、発生する裂開は、保護されていない領域4(図3)を残す。
【0010】
そのような欠陥は許容し得ない。というのは、そのような欠陥は、部品の材料を攻撃する周囲媒体中の酸素のためのアクセス経路を残すからである。
【0011】
一般的に採用される解決策は、反転させた後支持体上に部品を配置しなおすことにより第2のコーティング層5(図4)を作ることからなる。
【0012】
連続して2つの堆積物を作ることは、実質的に過剰の出費となる。加えて、第2の蒸着操作の後、支持体から当該部分を分離するとき、同じ損傷のリスクがやはり起こり得る。
【0013】
部品のコーティングが、全外表面上に液体技術により行われるとき、同様の困難に遭遇する。
【0014】
発明の目的と概要
本発明の目的は、部品が支持体から分離されるとき、連続して2回コーティング材料を堆積させる手段を取る必要がなく、コーティングに欠陥を作り出すリスクもない、1以上の支持体上に配置される部品の全表面上に連続被覆を作ることを可能とする方法を提供する。
【0015】
この目的は、
−作られるコーティングの材料より弱い材料の分離層を支持体に設ける工程、
−少なくとも支持領域において、支持体と部品との間に、作られるコーティングの成分材料の連続層を介在させる工程、
−化学蒸気浸透(chemical vapor infiltration)または蒸着(chemical vapor deposition)によりコーティングを形成する工程、および
−続いて、分離層内での裂開により支持体から部品を分離する工程であって、支持領域における部品上のコーティングの連続性が、連続層に由来し、かつ部品上に残存するコーティングの部分により提供される工程
を含む方法により達成される。
【0016】
したがって、部品と支持体との間の分離層により形成される弱い領域の存在は、連続層を介在させるとともに、最終的に形成されるコーティングの連続性を維持することを可能とする。
【0017】
有利には、分離層は、フレーク状構造の材料で作られ、支持体と部品との間の分離は、該材料内での割裂(cleavage)により達成される。
【0018】
分離層の材料は、層状熱分解炭素、六方晶構造の窒化ホウ素、黒鉛フレーク、またはタルクまたはクレーのようなフレーク構造のアルミノシリケートから選択され得る。
【0019】
本発明の方法の具体的な特徴によれば、連続層は、分離層上に渡って支持体上に形成される。したがって、連続層は、それが支持体上に配置されるとき部品と接触し、連続相は、支持体が分離層内で起こる裂開により除去されるとき当該部分の表面上に残る。
【0020】
変形として、連続層は、部分上で、少なくともその支持領域において局所的に形成され得る。
【0021】
本発明の方法のもう1つの具体的な特徴によれば、連続層は、コーティングが作られる材料と同様の材料で作られる。連続層の事前の表面処理は、コーティング材料による結合を改善するために有利に実施される。この表面処理は、熱処理または酸攻撃による処理であり得る。
【0022】
変形として、連続層は、多孔性材料で作られる。次いで、コーティングは、化学蒸気浸透により作られ、連続層の多孔性材料は、少なくとも部分的に緻密化される。
【0023】
本発明は、非限定的指標として与えられる以下の記載を読み、添付の図面を参照してより良く理解されうる。
【0024】
本発明の実施の詳細な説明
以下、黒鉛部品を酸化から保護するために、黒鉛部品の全表面上に炭化ケイ素(SiC)の連続コーティングを形成すべく化学蒸気浸透を用いるコンテキストの下に本発明による第1の実施形態を記載する。
【0025】
化学蒸着プロセスと比較すると、化学蒸気浸透は、反応性気体が黒鉛部品の表面の細孔の中で拡散することを促進する温度と圧力の条件の下で実施される。したがって、コーティングの連続性およびコーティングと部品の表面との間の結合を保証するためには、化学蒸気浸透方法を用いることが好ましい。にもかかわらず、例えば、電子産業で用いられるような、低圧化学蒸着(LPCVD)のような化学蒸着方法の使用も本発明の範囲内にある。
【0026】
塗布される黒鉛部品10は、化学蒸気浸透オーブン30の中で支持体20上に配置されている。複数の当該部品を、異なるトレー32上でオーブンの中に同時に装填することができる。SiCコーティングは、SiCの前駆体としてメチルトリクロロシラン(MTS)を含み得る気体を用いることにより得られる。化学蒸気浸透によるSiC堆積物を形成するための方法および装置は周知である。文献EP0256073を参照することができる。
【0027】
支持体20は、部品10と接触する領域に限定された面積の先端を提供する円錐形またはピラミッド型のものである。嶺部(ridge)に沿って限定された接触面積を提供する他の形態、例えば角柱状の棒の支持体を用いることを想定することもできる。
【0028】
図6においてより詳細に示されているように、それぞれの支持体20は、例えば、黒鉛のような耐火材料またはC/C複合材料のような耐熱構造複合材料の基材22および形成されるSiCコーティングの連続層を構成するための炭化ケイ素の外側層24を備える。層24のSiCより弱い耐火材料の分離層26が基材22と層24との間に介在する。
【0029】
分離層26は、弱い領域を規定する。それは、有利には、層状熱分解炭素(PyC)、六方晶系窒化ホウ素(BN)、フレーク状黒鉛または例えばタルクもしくはクレーのようなフレーク状アルミノシリケートのような他の耐火材料のようなフレーク状構造の材料または割裂性(cleavable)材料で作られる。
【0030】
PyCまたはBNの層は、化学蒸気浸透または化学蒸着により得ることができる。繊維と、耐火性補強繊維およびセラミック母材を有する耐熱構造複合材料の母材との間に小さな剪断強度を有するPyCまたはBNのフレーク状中間相を作ることを記載する文献EP0172082を参照することができる。
【0031】
BNまたはフレーク黒鉛の層もまた、特に、例えば、名称「ピュルベ・アエロA」の下で販売されているフランスの供給者「ACHESON FRANCE」由来のBNに基づく材料、または同じ供給者由来の、名称「グラフォイルD31A」の下で販売される「黒鉛系材料」を用いて型の壁に脱型剤の層を形成するために公知の技術を用いてスプレー次いで任意に平滑化することにより得ることができる。
【0032】
タルクまたはクレーの層はまた、細かく分割された形態でダスチングし、ついで平滑化することによっても得ることができる。
【0033】
層26の厚さは、後にSiC層24を損傷することなく前記層の中での裂開により分離を達成することを可能とするのに十分でなければならない。
【0034】
にもかかわらず、この厚さは、最終的な分離まで外側層24にとって十分な結合を保証するために比較的小さなままでなければならない。
【0035】
層26の厚さは、好ましくは、0.1マイクロメートル(μm)から20μmの範囲にあり、典型的には、0.5μmから5μmの範囲にあるように選択される。
【0036】
SiC層24は、化学蒸気浸透または蒸着により形成される。その厚さは、部品10上に形成されるべきコーティングの厚さ未満ではないように選択される。
【0037】
オーブンに装填された後、図7に詳細に示されるように、SiCコーティング12は部品上および支持体20の暴露されている側面上に形成される。
【0038】
一旦コーティング12が形成されると、部品10は支持体20とともにオーブンから取り出され、それから、支持体20は、部品10から物理的に分離される。弱い層26の存在のために、支持体と部品との間の分離は、図8で示されるように弱い層の中で起こる。
【0039】
したがって、部品上のSiCコーティングは、その支持体との接触領域において連続的であることが保証され、連続性は、部品10に結合したままの状態にある支持体由来の層24により提供される。層24の過剰部分は、後に、部品10の全表面上に実質的に一定の厚さのSiCの連続コーティングを提供するために、必要であれば(図8の破線16を参照)、機械加工により取り除くことができる。
【0040】
層24とコーティング12との間に良好な結合を提供するために、層24は、好ましくは、同じ構造を有するSiC堆積物を得るために、コーティング12のために用いられるものと同様の化学蒸気浸透プロセスにより作られる。加えて、コーティング12を作る前に、不純物および/または形成されるかもしれないシリカ(SiO)のフィルムを除去するために外側層24の表面上に表面処理を実施し得るものであり、それにより、コーティング12との強力な結合を容易にする。
【0041】
そのような表面処理は、例えば、2次真空(secondary vacuum)の下、1200℃から1900℃の範囲の温度での熱処理からなり得る。シリカのフィルムは、SiCとの反応、すなわち:
SiC+2SiO→3SiO+CO
により除かれる。
【0042】
変形として、表現処理は、例えば、SiOの表面フィルムを除去するためのフッ化水素酸(HF)等を用いる酸攻撃である。
【0043】
SiCコーティングは、黒鉛で作られた部品上に形成されるべきであると上では考えられているけれども、本発明の方法は、さまざまの種類の基材上に化学蒸気浸透または蒸着により得られるものとして適切ないずれのタイプの連続コーティングも形成するために用いることができる。したがって、酸化に対して部品を保護するために少なくとも部分的に炭素または黒鉛から作られる部品を提供するための連続コーティングは、特に窒化物およびSiC以外の炭化物から選択される耐火セラミック材料から作ることができる。用いられる試薬ガスは、形成されるコーティングの性質の関数として選択される。化学蒸着または化学蒸気浸透により様々の種類のコーティングを作ることを記載する文献FR2401888を一例として参照することができる。
【0044】
部品のための支持体上の外側層及び分離層の形成は、部品と接触させるべき支持体の領域に限定され得ることもまた認識されるべきである。
【0045】
図9は、コーティングされる部品を支持するための支持体30の変形態様を示す。
【0046】
支持体30は、分離層36を備える耐火材料の基材32を含む。基材32と層36は、例えば、図6を参照して上述された基材22と層26と同様である。
【0047】
支持体30は、それが分離層36上に形成された多孔性材料の外側層34を有するという点で図6の支持体20とは異なる。層34は、支持体30により支持される部品上に後に形成されるコーティング上に連続性を提供する層である。
【0048】
例として、多孔性層34は、支持体30の少なくとも頂部上の分離層36上に液体組成物を堆積させることにより作られ、この液体組成物は、形成されるコーティングの材料と同様の材料のための前駆体を含む。SiCコーティングのためには、前駆体は、例えば、ポリカルボシラン(PCS)樹脂により構成される。例えば、ポリカルボシロキサンまたはシリコーンのような他の前駆体を用いることもできる。樹脂は、可能的には、その粘度を調節するために溶媒とともに、それ自体SiC粉末を充填され得る。支持体上に塗布された後、樹脂は硬化され、次いで、セラミック化が熱処理により行われる。
【0049】
コーティングのための部品10は、1以上の支持体30上に配置され、SiCコーティングは、化学蒸気浸透により形成される。
【0050】
図10に示されるように、浸透後、層34は緻密化され、コーティング12は、部品10上に形成される。浸透は、少なくとも層34の表面部分において孔が充填されるまで続けられ、外側コーティング12’がその上に形成され、この被覆はコーティング12より薄い。
【0051】
支持体は、分離層36内で生じる裂開により除去される。連続SiCコーティングは、部品10の全表面にわたって得られ、支持領域における連続性はSiCによりそれ自体緻密化されるSiC連続層34により提供される(図11)。層34と12’の過剰部分は、層12の表面と面一になるように、必要であれば後に取り除かれ得る。
【0052】
図12から図14は、図9から図11の方法の変形を示す。
【0053】
この変形において、多孔性連続層14は、1以上の支持体40の分離相46上ではなくて、部品10の表面上に形成される。
【0054】
層14は、少なくとも支持領域に存在するように、可能的には複数の別々の部分において、部品10の表面の一部上に形成される。したがって、支持体40は、分離層46を介して層14上に置かれる(図12)。層14の材料は、上記層34の材料と同一であり得る。支持体40は、分離層46により塗布された基材42を含み、それら2つは、上記支持体20の基材22と分離層26と同様である。
【0055】
SiCコーティングは化学蒸気浸透により形成される。多孔性層14は緻密化され、一方、被覆12および12”は、多孔性層14によってはまだ被覆されていない当該部分の表面の一部上、およびまた分離層46上に形成される。浸透は、少なくとも表面部分で層14の細孔を充填し、被覆12の厚さより薄い厚さの、その上の外側被覆14’を展開するような方式で実施される(図13)。
【0056】
支持体は、分離層内での裂開により取り除かれる。連続SiCコーティングは部品の全表面にわたって得られ、支持領域における連続性は、SiCにより緻密化され、コーティング14’を備える連続層14により得られる(図14)。コーティング12”の過剰部分は、適切であれば、例えば、コーティング14’の表面レベルと面一にされて取り除かれ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、化学蒸着または化学蒸気浸透により基板上に連続コーティングを形成する先行技術の方法での連続工程の1つを示す。
【図2】図2は、化学蒸着または化学蒸気浸透により基板上に連続コーティングを形成する先行技術の方法での連続工程の1つを示す。
【図3】図3は、化学蒸着または化学蒸気浸透により基板上に連続コーティングを形成する先行技術の方法での連続工程の1つを示す。
【図4】図4は、化学蒸着または化学蒸気浸透により基板上に連続コーティングを形成する先行技術の方法での連続工程の1つを示す。
【図5】図5は、化学蒸気浸透オーブン中の、支持体上に配置された部品の図である。
【図6】図6は、本発明による方法の実施での部品のための支持体の断面の拡大図である。
【図7】図7は、コーティングが化学蒸着または化学蒸気浸透により形成された後の図6に示される種類の部分と支持体との間の接触領域を拡大しての詳細図である。
【図8】図8は、部品と支持体が分離された後の図7と類似の拡大図である。
【図9】図9は、本発明による方法のもう1つの実施における部品のための支持体の拡大断面図である。
【図10】図10は、コーティングが化学蒸気浸透により形成された後の図9において示される種類の部品と支持体との間の接触領域の拡大された詳細図である。
【図11】図11は、部品と支持体が分離された図10と類似の拡大された詳細図である。
【図12】図12は、本発明による方法のさらにもう1つの実施における支持体と部品との間の接触の領域における拡大された詳細図である。
【図13】図13は、コーティングが化学蒸気浸透により形成された図12と同様の拡大された詳細図である。
【図14】図14は、支持体と部品が分離された後の図13と同様の拡大された詳細図である。
【符号の説明】
1…コーティング、2,10…部品、3,20、30,40…支持体、30…オーブン、32…トレー、36…分離層

Claims (14)

  1. 1またはそれ以上の支持体上に配置された部品の全表面上に連続コーティングを形成する方法であって、
    −各支持体に前記形成されるコーティングの材料より弱い材料の分離層を設ける工程、
    −少なくとも各支持領域において、各支持体と該部品との間に前記形成されるコーティングの成分材料の連続層を介在させる工程、
    −化学蒸気浸透または化学蒸着により前記コーティングを形成する工程、および
    −続いて、前記分離層内での裂開により前記支持体から前記部品を分離する工程であって、前記支持領域における前記部品上の前記コーティングの連続性が、前記連続層に由来し、かつ前記部品上に残存する前記コーティングの部分により提供される工程
    を備えることを特徴とする方法。
  2. 前記分離層がフレーク状構造の材料で作られ、前記支持体と前記部品との間の分離が前記材料の割裂により達成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記分離層の材料が、層状熱分解炭素、六方晶系構造窒化ホウ素、フレーク黒鉛、またはタルクもしくはクレーのようなフレーク構造アルミノシリケートから選択されることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 前記連続層が、前記分離層状の前記支持体上に形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の方法。
  5. 前記連続層が、少なくとも前記支持領域上にわたって前記部品上に局所的に形成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の方法。
  6. 前記連続層が、多孔性材料から作られることを特徴とする請求項4または5記載の方法。
  7. 前記コーティングが化学蒸気浸透により作られ、前記連続層が少なくとも部分的に緻密化されていることを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 前記連続層が、前記形成されるコーティングの材料と同様の材料からなることを特徴とする請求項4記載の方法。
  9. 化学蒸気浸透または化学蒸着の前に、後に作られるコーティングとの結合を高めるために、前記連続層に対し表面処理を行うことを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 前記表面処理が熱処理であることを特徴とする請求項9記載の方法。
  11. 前記表面処理が酸攻撃処理であることを特徴とする請求項9記載の方法。
  12. 酸化に対する保護を部品に付与するために、炭素または黒鉛から少なくとも部分的に作られる部品上に連続被覆を作るための請求項1ないし11のいずれか1項記載の方法。
  13. 前記部品の全表面上に形成される前記連続被覆が炭化物および窒化物から選択される耐火セラミック材料で作られることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項記載の方法。
  14. 前記部品の前記全表面上に形成される前記連続被覆が炭化ケイ素で作られていることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項記載の方法。
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