JP2005507438A - 野菜および微生物物質からの多糖類の抽出 - Google Patents
野菜および微生物物質からの多糖類の抽出 Download PDFInfo
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Abstract
原料をグルカン中の第一級ヒドロキシル基の酸化をもたらす酸化剤で処理することにより生物学的原料からの有用な多糖類、例えばβ−1,3−グルカン類を可溶化させおよび/または単離することができる。酸化剤は好ましくは例えば次亜塩素酸または酸化性酵素と酸素または過酸化水素の存在下における触媒量のニトロキシル化合物である。多糖はこの処理中にその有用な性質を保有しており、さらに、比較的容易に入手可能である。所望に応じて、原料からの蛋白質物質を利用することもできる。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、多糖類およびそれらの誘導体を抽出および利用する目的で、生物学的物質、例えば酵母細胞並びに野菜物質からの残渣および抽出物を処理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多種の酵母、例えばパン酵母(サッカロミセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae))、の細胞壁は主として多糖類より構成される(固体の80〜90%)。これらの多糖類はほとんどがグルカン類およびマンナン類並びに少量のキチンである。内層はβ−1,3−およびβ−1,6−グルカン類を含有しそして外層はマンノ蛋白質(mannoproteins)を含有し、それらはしばしば内側のグルカン層と共有結合している。酵母細胞壁は様々な量の蛋白質、脂肪および無機燐酸塩類も含有する。工業的な酵母細胞壁の製造では、蛋白質含有量はしばしば比較的高く(15〜30%)そして多糖含有量は対応して比較的低い。
【0003】
β−グルカン類およびマンノ蛋白質は有用な性質を有する。β−1,3−結合されたグルコピラノシル単位と側面のβ−1,6−結合されたグルコピラノシル単位よりなるβ−グルカン類はヒトの免疫系を強化する。これは、腫瘍抑制、抗細菌、抗ウイルス、凝血抑制および創傷治癒作用をもたらす(非特許文献1)。マンノ蛋白質を乳化剤として使用できることが見出され(非特許文献2)、それらはグルカン類の酵素分解によってのみ抽出することができ、従って利用状態はない。
【0004】
野菜残渣物質、例えばテンサイパルプ、サトウキビ残渣およびビール滓はしばしばかなりの量の価値ある多糖類、例えばβ−グルカン類、アラビノキシラン類およびセルロースを含有しており、それらはヒトおよび動物のための食品繊維、前抗生物質、脂肪代替品、濃稠化剤、乳化剤、湿潤剤などとして適しうるであろう。
【0005】
酵母細胞残渣並びに別の微生物および野菜残渣物質は従って潜在的に価値ある原料であるが、この原料の利用は現在までにほとんど開発されていない。大きな理由は、多糖類および蛋白質の現在までに利用できる抽出方法、例えばオートクレーブ抽出(非特許文献3)に費用がかかりすぎることである。
【0006】
オーノ(Ohno)ら(非特許文献4)により、次亜塩素酸ナトリウムを用いる酸化およびジメチルスルホキシドを用いる酸化生成物の不溶性部分の抽出により酵母細胞からのβ−(1,3)−グルカン類を可溶化することが提唱されている。酸化は0.1M NaOH中で行われる。この方法で、乾燥酵母細胞の多くとも14%(m/m)がβ−(1,3)−グルカン部分として最終的に単離される。生成物は106Daの平均分子量を有し、分子量分布は広範囲であり、そしてアニオン性基をほとんど含有していない。多糖物質の大部分は抽出不能な分解生成物に明らかに転化されていた。この方式の別の欠点は、望ましくない官能基、例えばケトン官能基、および塩素原子が加えられること、並びに望ましくない溶媒、例えばジメチルスルホキシド、が必要なことである。
【非特許文献1】
Bohn,J.A.and BeMiller,J.M.(1995),Carbohydrate Polymers,28,3−14
【非特許文献2】
Cameron,D.R.et al.(1988),Appl.Environm.Microbiol.,54,1420−1425
【非特許文献3】
Torabizadeh et al.(1996),Lebensm.−Wiss.u.Technol.,29,734
【非特許文献4】
Ohno et al.,Carbohydrate Res.,316,(1999)、161−172
【発明の開示】
【0007】
第一級ヒドロキシル基がほとんどまたは事実上ほとんど酸化されるような剤を用い且つそのような条件下での酸化により多糖類を生物学的原料から効率的に可溶化させ、そして所望するなら、単離できることが今回見出された。この方法で酸化されそして単離された多糖類がそれらの有用な生物学的性質を保有しており且つそれらの増加した溶解度の結果として未処理の多糖類より広い用途を見つけることも見出された。特により徹底的な酸化の場合には、例えば化粧品中または食品中の、乳化剤、結合剤または濃稠化剤として特に適する生成物が得られる。
【0008】
酵母物質の場合のオーノら(上記参照)の方法と比べた本発明に従う方法の利点は、β−1,3−グルカン類自体が酸化されそして特に調節された方法で酸化され、価値ある明確に定義された誘導体が得られることである。オーノらに従う方法では、多分主として別の物質、例えば蛋白質、マンナン類およびβ−1,6−グルカン類が酸化されそしてさらに分解されるが、β−1,3−グルカン類の一部も調節されない酸化および分解の結果として損失される。さらに、本発明によると、出発物質のはるかにより多い割合、具体的にはオーノらよる多くとも14%の代わりに約80%が有効に使用される。さらに、本発明に従う方法からの生成物は、一般的にあまり望ましくないβ−1,6−グルカン類のより減じられた含有量を有する。
【0009】
ここでは、多糖類は平均10個より多い単量体単位を有する糖類、並びに多糖類の誘導体、プロテオグリカン類、糖蛋白質などであると理解される。当該多糖類は特に、予め水中に不溶性であるかまたは微溶性である(100g当たり2gより少ない)多糖類である。鎖長(重合度、DP)は例えば10,000もしくはそれ以上(分子量約2,500,000)程度の高さであることができそして特に20〜3,000そしてより特に40〜1000である。多糖類は生物学的原料中に1〜75%(m/m)、特に2〜40%(m/m)(乾燥重量)の量で存在し、別の物質は一般的には蛋白質を含んでなる。
【0010】
本発明に従う方法では、多糖類と別の生物学的物質、特に蛋白質との間の前もっての分離は必要ない。生物学的原料は一般的にこの別の生物学的物質を少なくとも8%(m/m)の量で、普通は10%より多い量で、含有する。所望するなら、例えば変性または別の部分的蛋白質分解、脂肪除去、消化などのような予備処理を行なうことができる。消化は、例えば、アルカリ(pH10〜13)中での膨潤により行なうことができ、その結果、物質はさらに容易に酸化試薬に到達可能になる。
【0011】
多糖類中の第一級ヒドロキシル基の酸化はそれ自体既知である。酸化は、とりわけ、澱粉、セルロースおよび別のグルカン類に関して記載されており、例えば、窒素酸化物(NO2/N2O4または亜硝酸塩/硝酸塩;オランダ特許出願第9301172号)を用いてそして特に例えば次亜塩素酸塩、過酢酸または過硫酸の如き再酸化剤の存在下でニトロキシル化合物を用いて(国際特許出願公開第95/07303号および国際特許出願公開第99/57158号パンフレット参照)行なうことができる。ニトロキシル化合物用の再酸化剤は過酸化水素または酸素であることもでき、その場合、例えば、酸化性酵素、例えばペルオキシダーゼ、ラッカーゼもしくは別のフェノールオキシダーゼ、または金属錯体が存在する(国際特許出願公開第00/50388号および国際特許出願公開第00/50621号パンフレット参照)。これらの酸化方法では、アルデヒドを最初に生成することができ、それを次にカルボン酸に転化させる。
【0012】
ニトロキシル化合物は、特に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル(TEMPO)並びに誘導体(例えば4−ヒドロキシ−、4−アセトキシ−および4−アセトアミド−TEMPO)並びに同様なオキサゾリジンおよびピロリジン化合物である。これらは触媒量、例えば多糖の予測量(単糖当量)に関して0.1〜5%(モル/モル)で使用することができる。この反応では、再酸化剤(例えば次亜塩素酸塩または酸素)の量が生成物の最終的酸化度を決める。次亜塩素酸を用いる再酸化は実施が比較的簡単である。場合により、触媒量の臭化物を加えることにより幾らかさらに選択的な次亜臭素酸塩を実際の再酸化剤として使用することができ、その臭化物はその場で次亜塩素酸塩により次亜臭素酸塩に転化されそして酸化中に再生される。例えば酸素または過酸化水素および酸化性酵素を用いてニトロキシル化合物を先に酸化してニトロソニウム化合物を与えることも可能であり、それをこの形態で所望する量で生物学的物質の中に加えそしてその後に再生する。
【0013】
本発明に従う方法では、多糖が薬品または食品中での用途が意図される場合には、多糖を所望するなら部分的にのみ酸化することができ、例えば3〜30%酸化することができる。意図する用途にとって所望される場合には、酸化をさらに徹底的に行うこともできる。例えば、存在するアンヒドログリコースの30〜90%を酸化することができる。このさらに徹底的な酸化は、例えば乳化剤、結合剤、濃稠化剤などの中のようにアニオン性または別の官能基が望まれる用途にとって特に重要である。さらに、酸化された多糖類の分離がそのような高い酸化度でさらに促進されることも見出された。特に好ましくは50〜85%の酸化が行われる。例えば30%酸化が意味することは、再酸化剤が完全に利用される場合には多糖の単量体単位の30%でヒドロキシルメチル基がカルボキシル基に転化されるような量の再酸化剤を用いて酸化が行われることである。再酸化剤としての次亜塩素酸塩の場合には、これは従って式:
R−CH2OH+2ClO−→R−COOH+2Cl−+H2O
(式中、Rはアンヒドロモノース単位のデヒドロキシメチル化された基である)に従い1モルの単量体(アンヒドロモノース)当たり0.60モルの次亜塩素酸塩を意味する。より高い酸化度では、所望するなら、過剰の酸化剤(再酸化剤)、例えば1モルのアンヒドロモノース単位当たり2モルもしくはそれ以上の再酸化剤(例えば次亜塩素酸塩)を使用することが可能である。
【0014】
所望する酸化度への酸化後に、例えば反応混合物を、酸化された多糖を容易に分離されうる塩類および別の成分と一緒に含有する可溶性部分と、主として蛋白質および多糖の用途に望ましくない別の生物学的物質を含有する不溶性部分とに分離することにより、酸化された多糖を容易に単離することができる。水不溶性部分および水溶性部分への前もっての分離を用いてもしくは用いずに、酸化された多糖を非溶媒、例えばエタノールまたは高級アルコール、により沈澱させることができる。所望するなら、水溶性物質(酸化された多糖類)および水不溶性物質(普通は蛋白質類似物質)への分離を次に行なうことができる。多糖生成物中のカルボン酸(ウロン酸)含有量は既知の方法で、例えばBlumenkrantzらの方法(Anal.Biochem.,(1973),54、484)の方法により測定することができ、そこでは生成物を濃硫酸中でホウ酸(0.0125M)を用いて加水分解し、そして3−ヒドロキシビフェニルを次に加えそして吸光を520nmで測定する。
【0015】
本発明に従う方法は、酵母、カビ、細菌および他の微生物の細胞壁からのグルカン類の単離に適するだけでなく、多糖類が蛋白質物質および分離が難しい別の成分と一緒に存在する別の生物学的物質からの同様なグルカン類または別の多糖類の単離にも適する。これらの例は、草、テンサイ残渣、ビートパルプ、穀類繊維並びに別の穀類残渣(アラバン類、アラビノキシラン類およびアラビノガラクタン類)、ビール滓、植物細胞壁並びに別の野菜残渣(セルロースおよび半セルロース)である。本発明に従う方法の大きな利点は、出発物質からの別の生物学的成分の予備的分離が全くまたはほとんど必要ないことである。
【0016】
しかしながら、1,2−、1,3−および1,4−結合されたポリヘキソアルドピラノシド類、2,1−および2,6−結合されたポリヘキソケトフラノシド類、1,2−および1,3−結合されたポリペントケトフラノシド類の中のように、可溶化および/または単離しようとする多糖類が第一級ヒドロキシル基を有することが必要である。
【0017】
所望に応じて、第一級ヒドロキシル基の部分的酸化に加えて、別のヒドロキシル基上の多糖類の部分的酸化を例えば(アラビノ)キシラン類および(アラビノ)ガラクタン類並びに2個のアルデヒドおよび/またはカルボキシル基に転化される−CHOH−CHOH−単位を含有する別の多糖類の場合には2,3酸化によって行なうことも可能である。この酸化は、多糖類の酸化に関してそれ自体既知であるように、例えば、次亜塩素酸塩、または過ヨウ素酸塩および亜塩素酸塩を用いて行うことができる。この場合、酸化は好ましくは過度の鎖短縮および多糖の空間構造における過度の変化を避けるために利用可能なアンヒドログリコース単位の1〜10%だけ行なわれる。さらなる誘導体生成、例えばエステル化、エーテル化(例えばエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドを用いるヒドロキシアルキル化またはクロロ酢酸を用いるカルボキシメチル化)、架橋結合(例えば、エピクロロヒドリンもしくはジアルデヒド類を用いるかまたは分子内エステル化による)並びにそれ自体既知である別の改変を行なうことも可能である。
【0018】
本発明は、また、生物学的原料中の多糖類の酸化方法だけでなく、この方法で得られうる生成物、特にβ−1,3−グルカン類にも関する。これらの生成物のウロン酸含有量は、ある程度は意図する用途によるが、一般的に3〜90%、より特に3〜30%、30〜50%または50〜90%である。生成物はケトン、アルデヒドおよび酸官能基を第一級位置(6−位置)以外の位置に事実上含まない。
【0019】
本発明に従う酸化された多糖類、特にβ−1,3−グルカン類は健康強化剤または薬品賦形剤として、特に免疫強化剤として使用することができる。それらはカロリー値の理由から、例えば動物用飼料中の、食品成分として、または食物繊維としての価値の理由からヒトもしくは別の哺乳動物または動物用の食品もしくは栄養剤中の前抗生物質として使用することもできる。そのような用途では、例えば、1kgの体重当たり10mg〜2g、特に1kg当たり50mg〜1g(personal bygiens)の量を投与することができる。
【0020】
特に、酸化された多糖類を、結合剤、吸収剤、化粧品または個人的衛生用品用(personal hygiene)の湿潤剤、食品用の乳化剤並びに濃稠化剤としてだけでなく、塗料、インキなど、織物助剤、金属錯化剤、洗剤中の懸濁化剤、接着剤、保護コロイド、薬品賦形剤などの中で使用することもできる。一般的に、本発明に従う生成物はカルボキシメチルセルロースまたは他のカルボキシメチエルグルカン類が最新式技術に従い使用される場合に使用することができる。これらの用途に関しては、それらはそのままで、担体もしくは充填剤と混合して、場合により水溶液中でそして場合により調剤中で他の活性成分と組み合わせて、1kgの調剤当たり例えば0.1〜500g、特に1〜100gの量で使用することができる。それらはこれらの調剤中で酸形態でまたは適当な塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アンモニウムなどとの塩の形態で、またはエステルの形態で使用することができる。
【0021】
生物学的原料からの蛋白質物質はしばしば有益に使用することもできる。多糖類が分離された場合には、残渣物質を蛋白質物質として、必要に応じさらなる精製後に使用することができる。糖蛋白質、例えば酵母細胞壁中に存在するマンノ蛋白質の場合には、それらを本発明に従う方法を用いて部分的に酸化しそして可溶化しそして場合により多糖類から分別により単離することもできる。
【実施例1】
【0022】
酵母片(20g、123.5ミリモルのアンヒドログルコース単位、AGU)を1時間にわたり水(200ml)中でpH11で撹拌した。pHを次に10に調節しそしてTEMPO(600mg、3.84ミリモル、60mlの水中に溶解された)およびNaBr(100mg、0.97ミリモル)を加えた。HOCl(123.5ミリモル)の溶液を混合物に計量ポンプを用いて加えた。pH−スタットを使って、0.5M NaOHを加えることによりpHを一定に保った。2時間後に反応を停止させた。反応混合物を100%エタノールに加えた。反応した炭水化物を濾別しそしてエタノールですすいだ。濾過後に、沈澱を乾燥した。乾燥した生成物を水中に加えそして30分間にわたり10,000rpmで遠心した。上澄み液を凍結乾燥した。生成物(17g)は54%のウロン酸類(Blumenkrantz)および3%の蛋白質(Gerhardt)を含有する。平均分子量は80,000(HPLC)である。
【実施例2】
【0023】
酵母片(40g、246.9ミリモルのAGU)を1時間にわたり水(400ml)中でpH11で撹拌した。pHを次に10に調節しそしてTEMPO(1.2g、7.68ミリモル、120mlの水中に溶解された)およびNaBr(200mg、1.94ミリモル)を加えた。HOCl(50ミリモル)の溶液を混合物に計量ポンプを用いて加えた。pH−スタットを使って、0.5M NaOHを加えることによりpHを一定に保った。1.5時間後に反応を停止させた。反応混合物を100%エタノールに加えた。反応した炭水化物を濾別しそしてエタノールですすぎそして乾燥した。乾燥した生成物を水中に加えそして30分間にわたり10,000rpmで遠心した。上澄み液を凍結乾燥した。生成物(10g)は5.5%のウロン酸類(Blumenkrantz)および12.5%の蛋白質(Gerhardt)を含有する。平均分子量は50,000(HPLC)である。沈澱(遠心後)は3.5%のウロン酸類(Blumenkrantz)および18%の蛋白質(Gerhardt)を含有する。平均分子量は42,000(HPLC)である。水分含有量は73%である。
【実施例3】
【0024】
実施例2から遠心後に得られた沈澱(40g、67.4ミリモルのAGU)をpH10に調節した。TEMPO(500mg、3.2ミリモル、80mlの水中に溶解された)およびNaBr(100mg、0.98ミリモル)を次に加えた。HOCl(75ミリモル)の溶液を混合物に加えた。0.5M NaOHを加えることによりpHを一定に保った。1時間後に反応を停止させた。反応混合物を100%エタノールに加えた。反応した炭水化物を濾別しそしてエタノールですすいだ。濾過後に、沈澱を乾燥した。生成物(10g)は50%のウロン酸類(Blumenkrantz)を含有する。
【実施例4】
【0025】
85ミリモルのHOClを加えたこと、溶液を反応中に10℃より低く冷却したこと並びに2時間後に反応を停止させたこと以外は、実施例2を繰り返した。濾過後に、沈澱を乾燥した。生成物(33g)は9.3%のウロン酸類(Blumenkrantz)を含有する。平均分子量は51,000(HPLC)である。
【実施例5】
【0026】
255ミリモルのHOClを7部分(25〜55ml)で加えたこと、溶液を30℃より低く冷却したこと並びに0.5時間後に1%H2O2を用いて反応を停止させたこと以外は、実施例2を繰り返した。濾過後に、沈澱を乾燥した。生成物(36g)は48%のウロン酸類(Blumenkrantz)を含有する。平均分子量は100,000(HPLC)である。生成物をP6カラムを用いて分別した後に、炭水化物および生成物部分は分離できなかったことが見出された。
【実施例6】
【0027】
255ミリモルのHOClを7部分(25〜55ml)で加えたこと、溶液を30℃より低く冷却したこと並びに0.5時間後に1%H2O2を用いて反応を停止させたこと以外は、実施例2を繰り返した。エタノールに加える前に、反応混合物を一晩にわたり沈澱および上澄み液に分離させた。完全には透明でない液を100%エタノールに加えた。反応した炭水化物を濾別した。沈澱をエタノールですすぎそして濾過後に乾燥した。曇った濾液を蒸発させそして乾燥した。生成物は81%のウロン酸類(Blumenkrantz)および0.07%の蛋白質(Coomassie)を含有する。平均分子量は70,000(HPLC)である。曇った濾液中で大きな分子は見られなかった。
【実施例7】
【0028】
ラッカーゼ/TEMPOを用いる不活性化された乾燥酵母の酸化
不活性化された乾燥酵母(10g)およびTEMPO(2.5g)を1リットルのpH5.5の20mMスクシネート緩衝液の中に加え、そして38℃にした。反応容器を撹拌しそして酸素をその中で泡立たせた。60単位のラッカーゼ(トラメテス・ベルシカラー(Trametes versicolor)ラッカーゼ、Wacker Chemie;TEMPO単位)を加えることにより反応を開始させた。6時間の合計期間かかる反応中に、毎時20単位のラッカーゼを加えそしてpH−スタットを用いてpHを一定に保った。反応の完了後に、生成物を遠心しそして水溶性部分である上澄み液の乾燥重量を測定した。これは3.1gであることが見出され、出発物質の31%に相当した。
【0001】
本発明は、多糖類およびそれらの誘導体を抽出および利用する目的で、生物学的物質、例えば酵母細胞並びに野菜物質からの残渣および抽出物を処理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多種の酵母、例えばパン酵母(サッカロミセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae))、の細胞壁は主として多糖類より構成される(固体の80〜90%)。これらの多糖類はほとんどがグルカン類およびマンナン類並びに少量のキチンである。内層はβ−1,3−およびβ−1,6−グルカン類を含有しそして外層はマンノ蛋白質(mannoproteins)を含有し、それらはしばしば内側のグルカン層と共有結合している。酵母細胞壁は様々な量の蛋白質、脂肪および無機燐酸塩類も含有する。工業的な酵母細胞壁の製造では、蛋白質含有量はしばしば比較的高く(15〜30%)そして多糖含有量は対応して比較的低い。
【0003】
β−グルカン類およびマンノ蛋白質は有用な性質を有する。β−1,3−結合されたグルコピラノシル単位と側面のβ−1,6−結合されたグルコピラノシル単位よりなるβ−グルカン類はヒトの免疫系を強化する。これは、腫瘍抑制、抗細菌、抗ウイルス、凝血抑制および創傷治癒作用をもたらす(非特許文献1)。マンノ蛋白質を乳化剤として使用できることが見出され(非特許文献2)、それらはグルカン類の酵素分解によってのみ抽出することができ、従って利用状態はない。
【0004】
野菜残渣物質、例えばテンサイパルプ、サトウキビ残渣およびビール滓はしばしばかなりの量の価値ある多糖類、例えばβ−グルカン類、アラビノキシラン類およびセルロースを含有しており、それらはヒトおよび動物のための食品繊維、前抗生物質、脂肪代替品、濃稠化剤、乳化剤、湿潤剤などとして適しうるであろう。
【0005】
酵母細胞残渣並びに別の微生物および野菜残渣物質は従って潜在的に価値ある原料であるが、この原料の利用は現在までにほとんど開発されていない。大きな理由は、多糖類および蛋白質の現在までに利用できる抽出方法、例えばオートクレーブ抽出(非特許文献3)に費用がかかりすぎることである。
【0006】
オーノ(Ohno)ら(非特許文献4)により、次亜塩素酸ナトリウムを用いる酸化およびジメチルスルホキシドを用いる酸化生成物の不溶性部分の抽出により酵母細胞からのβ−(1,3)−グルカン類を可溶化することが提唱されている。酸化は0.1M NaOH中で行われる。この方法で、乾燥酵母細胞の多くとも14%(m/m)がβ−(1,3)−グルカン部分として最終的に単離される。生成物は106Daの平均分子量を有し、分子量分布は広範囲であり、そしてアニオン性基をほとんど含有していない。多糖物質の大部分は抽出不能な分解生成物に明らかに転化されていた。この方式の別の欠点は、望ましくない官能基、例えばケトン官能基、および塩素原子が加えられること、並びに望ましくない溶媒、例えばジメチルスルホキシド、が必要なことである。
【非特許文献1】
Bohn,J.A.and BeMiller,J.M.(1995),Carbohydrate Polymers,28,3−14
【非特許文献2】
Cameron,D.R.et al.(1988),Appl.Environm.Microbiol.,54,1420−1425
【非特許文献3】
Torabizadeh et al.(1996),Lebensm.−Wiss.u.Technol.,29,734
【非特許文献4】
Ohno et al.,Carbohydrate Res.,316,(1999)、161−172
【発明の開示】
【0007】
第一級ヒドロキシル基がほとんどまたは事実上ほとんど酸化されるような剤を用い且つそのような条件下での酸化により多糖類を生物学的原料から効率的に可溶化させ、そして所望するなら、単離できることが今回見出された。この方法で酸化されそして単離された多糖類がそれらの有用な生物学的性質を保有しており且つそれらの増加した溶解度の結果として未処理の多糖類より広い用途を見つけることも見出された。特により徹底的な酸化の場合には、例えば化粧品中または食品中の、乳化剤、結合剤または濃稠化剤として特に適する生成物が得られる。
【0008】
酵母物質の場合のオーノら(上記参照)の方法と比べた本発明に従う方法の利点は、β−1,3−グルカン類自体が酸化されそして特に調節された方法で酸化され、価値ある明確に定義された誘導体が得られることである。オーノらに従う方法では、多分主として別の物質、例えば蛋白質、マンナン類およびβ−1,6−グルカン類が酸化されそしてさらに分解されるが、β−1,3−グルカン類の一部も調節されない酸化および分解の結果として損失される。さらに、本発明によると、出発物質のはるかにより多い割合、具体的にはオーノらよる多くとも14%の代わりに約80%が有効に使用される。さらに、本発明に従う方法からの生成物は、一般的にあまり望ましくないβ−1,6−グルカン類のより減じられた含有量を有する。
【0009】
ここでは、多糖類は平均10個より多い単量体単位を有する糖類、並びに多糖類の誘導体、プロテオグリカン類、糖蛋白質などであると理解される。当該多糖類は特に、予め水中に不溶性であるかまたは微溶性である(100g当たり2gより少ない)多糖類である。鎖長(重合度、DP)は例えば10,000もしくはそれ以上(分子量約2,500,000)程度の高さであることができそして特に20〜3,000そしてより特に40〜1000である。多糖類は生物学的原料中に1〜75%(m/m)、特に2〜40%(m/m)(乾燥重量)の量で存在し、別の物質は一般的には蛋白質を含んでなる。
【0010】
本発明に従う方法では、多糖類と別の生物学的物質、特に蛋白質との間の前もっての分離は必要ない。生物学的原料は一般的にこの別の生物学的物質を少なくとも8%(m/m)の量で、普通は10%より多い量で、含有する。所望するなら、例えば変性または別の部分的蛋白質分解、脂肪除去、消化などのような予備処理を行なうことができる。消化は、例えば、アルカリ(pH10〜13)中での膨潤により行なうことができ、その結果、物質はさらに容易に酸化試薬に到達可能になる。
【0011】
多糖類中の第一級ヒドロキシル基の酸化はそれ自体既知である。酸化は、とりわけ、澱粉、セルロースおよび別のグルカン類に関して記載されており、例えば、窒素酸化物(NO2/N2O4または亜硝酸塩/硝酸塩;オランダ特許出願第9301172号)を用いてそして特に例えば次亜塩素酸塩、過酢酸または過硫酸の如き再酸化剤の存在下でニトロキシル化合物を用いて(国際特許出願公開第95/07303号および国際特許出願公開第99/57158号パンフレット参照)行なうことができる。ニトロキシル化合物用の再酸化剤は過酸化水素または酸素であることもでき、その場合、例えば、酸化性酵素、例えばペルオキシダーゼ、ラッカーゼもしくは別のフェノールオキシダーゼ、または金属錯体が存在する(国際特許出願公開第00/50388号および国際特許出願公開第00/50621号パンフレット参照)。これらの酸化方法では、アルデヒドを最初に生成することができ、それを次にカルボン酸に転化させる。
【0012】
ニトロキシル化合物は、特に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル(TEMPO)並びに誘導体(例えば4−ヒドロキシ−、4−アセトキシ−および4−アセトアミド−TEMPO)並びに同様なオキサゾリジンおよびピロリジン化合物である。これらは触媒量、例えば多糖の予測量(単糖当量)に関して0.1〜5%(モル/モル)で使用することができる。この反応では、再酸化剤(例えば次亜塩素酸塩または酸素)の量が生成物の最終的酸化度を決める。次亜塩素酸を用いる再酸化は実施が比較的簡単である。場合により、触媒量の臭化物を加えることにより幾らかさらに選択的な次亜臭素酸塩を実際の再酸化剤として使用することができ、その臭化物はその場で次亜塩素酸塩により次亜臭素酸塩に転化されそして酸化中に再生される。例えば酸素または過酸化水素および酸化性酵素を用いてニトロキシル化合物を先に酸化してニトロソニウム化合物を与えることも可能であり、それをこの形態で所望する量で生物学的物質の中に加えそしてその後に再生する。
【0013】
本発明に従う方法では、多糖が薬品または食品中での用途が意図される場合には、多糖を所望するなら部分的にのみ酸化することができ、例えば3〜30%酸化することができる。意図する用途にとって所望される場合には、酸化をさらに徹底的に行うこともできる。例えば、存在するアンヒドログリコースの30〜90%を酸化することができる。このさらに徹底的な酸化は、例えば乳化剤、結合剤、濃稠化剤などの中のようにアニオン性または別の官能基が望まれる用途にとって特に重要である。さらに、酸化された多糖類の分離がそのような高い酸化度でさらに促進されることも見出された。特に好ましくは50〜85%の酸化が行われる。例えば30%酸化が意味することは、再酸化剤が完全に利用される場合には多糖の単量体単位の30%でヒドロキシルメチル基がカルボキシル基に転化されるような量の再酸化剤を用いて酸化が行われることである。再酸化剤としての次亜塩素酸塩の場合には、これは従って式:
R−CH2OH+2ClO−→R−COOH+2Cl−+H2O
(式中、Rはアンヒドロモノース単位のデヒドロキシメチル化された基である)に従い1モルの単量体(アンヒドロモノース)当たり0.60モルの次亜塩素酸塩を意味する。より高い酸化度では、所望するなら、過剰の酸化剤(再酸化剤)、例えば1モルのアンヒドロモノース単位当たり2モルもしくはそれ以上の再酸化剤(例えば次亜塩素酸塩)を使用することが可能である。
【0014】
所望する酸化度への酸化後に、例えば反応混合物を、酸化された多糖を容易に分離されうる塩類および別の成分と一緒に含有する可溶性部分と、主として蛋白質および多糖の用途に望ましくない別の生物学的物質を含有する不溶性部分とに分離することにより、酸化された多糖を容易に単離することができる。水不溶性部分および水溶性部分への前もっての分離を用いてもしくは用いずに、酸化された多糖を非溶媒、例えばエタノールまたは高級アルコール、により沈澱させることができる。所望するなら、水溶性物質(酸化された多糖類)および水不溶性物質(普通は蛋白質類似物質)への分離を次に行なうことができる。多糖生成物中のカルボン酸(ウロン酸)含有量は既知の方法で、例えばBlumenkrantzらの方法(Anal.Biochem.,(1973),54、484)の方法により測定することができ、そこでは生成物を濃硫酸中でホウ酸(0.0125M)を用いて加水分解し、そして3−ヒドロキシビフェニルを次に加えそして吸光を520nmで測定する。
【0015】
本発明に従う方法は、酵母、カビ、細菌および他の微生物の細胞壁からのグルカン類の単離に適するだけでなく、多糖類が蛋白質物質および分離が難しい別の成分と一緒に存在する別の生物学的物質からの同様なグルカン類または別の多糖類の単離にも適する。これらの例は、草、テンサイ残渣、ビートパルプ、穀類繊維並びに別の穀類残渣(アラバン類、アラビノキシラン類およびアラビノガラクタン類)、ビール滓、植物細胞壁並びに別の野菜残渣(セルロースおよび半セルロース)である。本発明に従う方法の大きな利点は、出発物質からの別の生物学的成分の予備的分離が全くまたはほとんど必要ないことである。
【0016】
しかしながら、1,2−、1,3−および1,4−結合されたポリヘキソアルドピラノシド類、2,1−および2,6−結合されたポリヘキソケトフラノシド類、1,2−および1,3−結合されたポリペントケトフラノシド類の中のように、可溶化および/または単離しようとする多糖類が第一級ヒドロキシル基を有することが必要である。
【0017】
所望に応じて、第一級ヒドロキシル基の部分的酸化に加えて、別のヒドロキシル基上の多糖類の部分的酸化を例えば(アラビノ)キシラン類および(アラビノ)ガラクタン類並びに2個のアルデヒドおよび/またはカルボキシル基に転化される−CHOH−CHOH−単位を含有する別の多糖類の場合には2,3酸化によって行なうことも可能である。この酸化は、多糖類の酸化に関してそれ自体既知であるように、例えば、次亜塩素酸塩、または過ヨウ素酸塩および亜塩素酸塩を用いて行うことができる。この場合、酸化は好ましくは過度の鎖短縮および多糖の空間構造における過度の変化を避けるために利用可能なアンヒドログリコース単位の1〜10%だけ行なわれる。さらなる誘導体生成、例えばエステル化、エーテル化(例えばエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドを用いるヒドロキシアルキル化またはクロロ酢酸を用いるカルボキシメチル化)、架橋結合(例えば、エピクロロヒドリンもしくはジアルデヒド類を用いるかまたは分子内エステル化による)並びにそれ自体既知である別の改変を行なうことも可能である。
【0018】
本発明は、また、生物学的原料中の多糖類の酸化方法だけでなく、この方法で得られうる生成物、特にβ−1,3−グルカン類にも関する。これらの生成物のウロン酸含有量は、ある程度は意図する用途によるが、一般的に3〜90%、より特に3〜30%、30〜50%または50〜90%である。生成物はケトン、アルデヒドおよび酸官能基を第一級位置(6−位置)以外の位置に事実上含まない。
【0019】
本発明に従う酸化された多糖類、特にβ−1,3−グルカン類は健康強化剤または薬品賦形剤として、特に免疫強化剤として使用することができる。それらはカロリー値の理由から、例えば動物用飼料中の、食品成分として、または食物繊維としての価値の理由からヒトもしくは別の哺乳動物または動物用の食品もしくは栄養剤中の前抗生物質として使用することもできる。そのような用途では、例えば、1kgの体重当たり10mg〜2g、特に1kg当たり50mg〜1g(personal bygiens)の量を投与することができる。
【0020】
特に、酸化された多糖類を、結合剤、吸収剤、化粧品または個人的衛生用品用(personal hygiene)の湿潤剤、食品用の乳化剤並びに濃稠化剤としてだけでなく、塗料、インキなど、織物助剤、金属錯化剤、洗剤中の懸濁化剤、接着剤、保護コロイド、薬品賦形剤などの中で使用することもできる。一般的に、本発明に従う生成物はカルボキシメチルセルロースまたは他のカルボキシメチエルグルカン類が最新式技術に従い使用される場合に使用することができる。これらの用途に関しては、それらはそのままで、担体もしくは充填剤と混合して、場合により水溶液中でそして場合により調剤中で他の活性成分と組み合わせて、1kgの調剤当たり例えば0.1〜500g、特に1〜100gの量で使用することができる。それらはこれらの調剤中で酸形態でまたは適当な塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アンモニウムなどとの塩の形態で、またはエステルの形態で使用することができる。
【0021】
生物学的原料からの蛋白質物質はしばしば有益に使用することもできる。多糖類が分離された場合には、残渣物質を蛋白質物質として、必要に応じさらなる精製後に使用することができる。糖蛋白質、例えば酵母細胞壁中に存在するマンノ蛋白質の場合には、それらを本発明に従う方法を用いて部分的に酸化しそして可溶化しそして場合により多糖類から分別により単離することもできる。
【実施例1】
【0022】
酵母片(20g、123.5ミリモルのアンヒドログルコース単位、AGU)を1時間にわたり水(200ml)中でpH11で撹拌した。pHを次に10に調節しそしてTEMPO(600mg、3.84ミリモル、60mlの水中に溶解された)およびNaBr(100mg、0.97ミリモル)を加えた。HOCl(123.5ミリモル)の溶液を混合物に計量ポンプを用いて加えた。pH−スタットを使って、0.5M NaOHを加えることによりpHを一定に保った。2時間後に反応を停止させた。反応混合物を100%エタノールに加えた。反応した炭水化物を濾別しそしてエタノールですすいだ。濾過後に、沈澱を乾燥した。乾燥した生成物を水中に加えそして30分間にわたり10,000rpmで遠心した。上澄み液を凍結乾燥した。生成物(17g)は54%のウロン酸類(Blumenkrantz)および3%の蛋白質(Gerhardt)を含有する。平均分子量は80,000(HPLC)である。
【実施例2】
【0023】
酵母片(40g、246.9ミリモルのAGU)を1時間にわたり水(400ml)中でpH11で撹拌した。pHを次に10に調節しそしてTEMPO(1.2g、7.68ミリモル、120mlの水中に溶解された)およびNaBr(200mg、1.94ミリモル)を加えた。HOCl(50ミリモル)の溶液を混合物に計量ポンプを用いて加えた。pH−スタットを使って、0.5M NaOHを加えることによりpHを一定に保った。1.5時間後に反応を停止させた。反応混合物を100%エタノールに加えた。反応した炭水化物を濾別しそしてエタノールですすぎそして乾燥した。乾燥した生成物を水中に加えそして30分間にわたり10,000rpmで遠心した。上澄み液を凍結乾燥した。生成物(10g)は5.5%のウロン酸類(Blumenkrantz)および12.5%の蛋白質(Gerhardt)を含有する。平均分子量は50,000(HPLC)である。沈澱(遠心後)は3.5%のウロン酸類(Blumenkrantz)および18%の蛋白質(Gerhardt)を含有する。平均分子量は42,000(HPLC)である。水分含有量は73%である。
【実施例3】
【0024】
実施例2から遠心後に得られた沈澱(40g、67.4ミリモルのAGU)をpH10に調節した。TEMPO(500mg、3.2ミリモル、80mlの水中に溶解された)およびNaBr(100mg、0.98ミリモル)を次に加えた。HOCl(75ミリモル)の溶液を混合物に加えた。0.5M NaOHを加えることによりpHを一定に保った。1時間後に反応を停止させた。反応混合物を100%エタノールに加えた。反応した炭水化物を濾別しそしてエタノールですすいだ。濾過後に、沈澱を乾燥した。生成物(10g)は50%のウロン酸類(Blumenkrantz)を含有する。
【実施例4】
【0025】
85ミリモルのHOClを加えたこと、溶液を反応中に10℃より低く冷却したこと並びに2時間後に反応を停止させたこと以外は、実施例2を繰り返した。濾過後に、沈澱を乾燥した。生成物(33g)は9.3%のウロン酸類(Blumenkrantz)を含有する。平均分子量は51,000(HPLC)である。
【実施例5】
【0026】
255ミリモルのHOClを7部分(25〜55ml)で加えたこと、溶液を30℃より低く冷却したこと並びに0.5時間後に1%H2O2を用いて反応を停止させたこと以外は、実施例2を繰り返した。濾過後に、沈澱を乾燥した。生成物(36g)は48%のウロン酸類(Blumenkrantz)を含有する。平均分子量は100,000(HPLC)である。生成物をP6カラムを用いて分別した後に、炭水化物および生成物部分は分離できなかったことが見出された。
【実施例6】
【0027】
255ミリモルのHOClを7部分(25〜55ml)で加えたこと、溶液を30℃より低く冷却したこと並びに0.5時間後に1%H2O2を用いて反応を停止させたこと以外は、実施例2を繰り返した。エタノールに加える前に、反応混合物を一晩にわたり沈澱および上澄み液に分離させた。完全には透明でない液を100%エタノールに加えた。反応した炭水化物を濾別した。沈澱をエタノールですすぎそして濾過後に乾燥した。曇った濾液を蒸発させそして乾燥した。生成物は81%のウロン酸類(Blumenkrantz)および0.07%の蛋白質(Coomassie)を含有する。平均分子量は70,000(HPLC)である。曇った濾液中で大きな分子は見られなかった。
【実施例7】
【0028】
ラッカーゼ/TEMPOを用いる不活性化された乾燥酵母の酸化
不活性化された乾燥酵母(10g)およびTEMPO(2.5g)を1リットルのpH5.5の20mMスクシネート緩衝液の中に加え、そして38℃にした。反応容器を撹拌しそして酸素をその中で泡立たせた。60単位のラッカーゼ(トラメテス・ベルシカラー(Trametes versicolor)ラッカーゼ、Wacker Chemie;TEMPO単位)を加えることにより反応を開始させた。6時間の合計期間かかる反応中に、毎時20単位のラッカーゼを加えそしてpH−スタットを用いてpHを一定に保った。反応の完了後に、生成物を遠心しそして水溶性部分である上澄み液の乾燥重量を測定した。これは3.1gであることが見出され、出発物質の31%に相当した。
Claims (15)
- 多糖類に加えて他の生物学的物質を含有する生物学的原料から多糖類の可溶化および/または単離する方法であって、原料をグルカン中の第一級ヒドロキシル基の選択的酸化をもたらす酸化剤で処理することを特徴とする方法。
- 酸化剤が触媒量のニトロキシル化合物を含んでなる請求項1に記載の方法。
- 酸化剤が次亜ハロゲン酸塩を含んでなる請求項1または2に記載の方法。
- 酸化剤がペルオキシダーゼ、ラッカーゼまたはポリフェノールオキシダーゼを含んでなる請求項1または2に記載の方法。
- 100個のアンヒドログルコース単位当たり30〜90個のヒドロキシル基がカルボキシル基に酸化されうるような量の酸化剤を使用する請求項1〜4の1項に記載の方法。
- 生物学的原料がまた蛋白質物質も含有する請求項1〜4の1項に記載の方法。
- 多糖類と他の生物学的物質との間の前もっての分離を行なわない請求項1〜5の1項に記載の方法。
- 酸化後に、処理した多糖類を水性媒体中に溶解することにより他の生物学的物質、特に蛋白質から分離する請求項1〜7の1項に記載の方法。
- アンヒドログルコース単位の一部が1,3−結合を介して連結されているβ−グルカン類を多糖類が含んでなる請求項1〜8の1項に記載の方法。
- 酵母細胞残渣を多糖類源として使用する請求項9に記載の方法。
- ビートパルプまたは穀類残渣を多糖類源として使用する請求項1〜8の1項に記載の方法。
- アンヒドログルコース単位の少なくとも一部が1,3−結合を介して連結され且つ100個のアンヒドログルコース単位当たり30〜90個のヒドロキシル基がカルボキシル基に酸化されている酸化されたβ−グルカン。
- 10〜3000、好ましくは20〜1000個のアンヒドログルコース単位の鎖長を有する請求項12に記載の酸化されたβ−グルカン。
- 100個のアンヒドログルコース単位当たり3〜90個のヒドロキシル基がカルボキシル基に酸化されているアンヒドロアラビノースを含有する酸化された多糖。
- 湿潤剤、結合剤または乳化剤としての請求項12〜14の1項に記載のまたは請求項1〜11の1項に従い製造される酸化された多糖の使用。
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