JP2003026703A - 酸化キチン又は酸化キトサン及びそれらの製造方法 - Google Patents

酸化キチン又は酸化キトサン及びそれらの製造方法

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oxide
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友美子 加藤
Ryukichi Matsuo
龍吉 松尾
Junichi Kaminaga
純一 神永
Kentaro Yamawaki
健太郎 山脇
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医薬分野あるいは化粧品分野等様々な分野にお
いて有用な、高い親水性や幅広いpH領域での水溶性が
付与された高純度の酸化キチン又は酸化キトサンおよ
び、これらの酸化キチン又は酸化キトサンを簡便な精製
工程で容易かつ安価に得ることのできる製造方法を提供
する。 【解決手段】 キチン/キトサンの構成単糖であるN−
アセチルグルコサミン、またはグルコサミンのピラノー
ス環中、6位炭素のみを酸化しカルボキシル基に変換し
た構造を有することを特徴とする酸化キチン又は酸化キ
トサンおよびそれらの製造方法を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然物由来のキチ
ン又はキトサンの酸化物及びその製造方法に関するもの
であり、この製造方法によると水系で簡便な手法にて、
容易に水に溶解する構造のはっきりとした人体無害な酸
化キチン、酸化キトサンを製造する事が可能である。
【0002】
【従来の技術】キチンはカニやエビなどの甲殻類、カブ
トムシやコオロギなどの昆虫類の骨格物質として、また
菌類や細胞壁にも存在し、N−アセチルD−グルコサミ
ン残基が多数、β−(1,4)−結合した多糖類であ
る。そして地球上でもっとも豊富な有機化合物であるセ
ルロ−スと類似の構造を有し、2位の炭素に結合してい
る水酸基の代わりにアセトアミド基が付加したアミノ多
糖類(ムコ多糖類)である。キトサンはキチンの脱アセ
チル化合物でグルコサミンのβ−(1,4)−結合した
多糖類である。キチン又はキトサンはセルロースと構造
が類似しており、同じ頃に研究が始まったにも関わら
ず、未だ十分な研究が進んではおらず、有効に利用しき
れていない。キチン又はキトサンは一般に水不溶性であ
る上、適正な溶媒が少ない事がこれらの研究の阻害要因
となっていた。
【0003】一方、近年これらの天然多糖類は、新しい
タイプの生分解性高分子材料として、また生体親和性材
料として注目され、その利用について多くの研究がなさ
れ、数々の知見が得られている。特にキチン又はキトサ
ンはこの分野においての研究が盛んで、創傷治癒促進効
果、抗凝血作用、免疫賦活活性、静菌・抗菌活性などさ
まざまな生物活性効果が報告されている。更にまた、細
胞認識やそれに伴う情報伝達機構など生体機能発現にお
いて、糖鎖が鍵物質として重要な役割を演じていること
も明らかになりつつある。
【0004】このように医用材料として利用する場合
も、取扱い上の利便性、各種化学薬品、薬剤との相溶
性、薬効の均一性、加工性等の観点から、広範なpH領
域に於いて水溶性であることが望ましい。キトサンは酸
性の水には塩を形成し溶解する事が知られている。しか
し、中性からアルカリ性では沈殿してしまう。キチン又
はキトサンの水溶化の方法として、様々な誘導体化が知
られているが、その殆どは置換基分布もばらばらで、構
造が均一ではない。また、誘導体化により導入した官能
基が、生体に悪い影響を及ぼす可能性もある。また、脱
アセチル化率45%から55%のキチンが水溶性である
事も知られているが、工業的に大量に生産するには困難
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、医薬
分野あるいは化粧品分野等様々な分野において有用な、
高い親水性や幅広いpH領域での水溶性が付与された高
純度の酸化キチン又は酸化キトサンおよび、これらの酸
化キチン又は酸化キトサンを簡便な精製工程で容易かつ
安価に得ることのできる製造方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、グルコサミン残基の1級水酸
基が選択的に酸化されたグルコサミノウロン酸残基を有
する酸化キチン又は酸化キトサンおよびその製造方法を
提供することにある。本発明のさらに他の目的は、より
安全な試薬を用いて、温和な反応条件下で、キチン又は
キトサンを均一かつ効率よくカルボキシル化でき、高い
水溶性を付与できる方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、キチ
ン又はキトサンの構成単糖であるN−アセチルグルコサ
ミン、またはグルコサミンのピラノース環中、6位炭素
のみを酸化しカルボキシル基に変換した構造を有するこ
とを特徴とする酸化キチン又は酸化キトサンである。
【0007】請求項2の発明は、前記カルボキシル基
が、キチン又はキトサンの構成単糖であるN−アセチル
グルコサミンとグルコサミンのモル数に対し60%以上
(酸化度60%以上)であることを特徴とする請求項1
に記載の酸化キチン又は酸化キトサンである。
【0008】請求項3の発明は、前記カルボキシル基
が、キチン又はキトサンの構成単糖であるN−アセチル
グルコサミンとグルコサミンのモル数に対し90%以上
(酸化度90%以上)であることを特徴とする請求項3
の酸化キチン又は酸化キトサンである。
【0009】請求項4の発明は、キチン又はキトサンの
構成単糖であるN−アセチルグルコサミン、またはグル
コサミンのピラノース環中、6位炭素のみを酸化しカル
ボキシル基に変換することを特徴とする酸化キチン又は
酸化キトサンの製造方法である。
【0010】請求項5の発明は、前記6位炭素のみを酸
化しカルボキシル基に変換する酸化方法が、水に溶解又
は分散させたキチン又はキトサンを水系で処理する方法
であることを特徴とする上記請求項4の酸化キチン又は
酸化キトサンの製造方法である。
【0011】請求項6の発明は、前記6位炭素のみを酸
化しカルボキシル基に変換する酸化方法が、N−オキシ
ル化合物などの触媒の存在下で処理することを特徴とす
る請求項5に記載の酸化キチン又は酸化キトサンの製造
方法である。
【0012】請求項7の発明は、前記N−オキシル化合
物が、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジン
−N−オキシルであり、水中で臭化アルカリ金属または
ヨウ化アルカリ金属の存在下、次亜ハロゲン酸、亜ハロ
ゲン酸、過ハロゲン酸およびそれらの塩のうち少なくと
も1種の酸化剤を用いて、アルカリを添加してpHを一
定に保ちながら酸化することを特徴とする請求項4〜6
のいずれかに記載の酸化キチン又は酸化キトサンの製造
方法である。
【0013】請求項8の発明は、前記ハロゲン化アルカ
リ金属の添加量により酸化度を制御できることを特徴と
する上記請求項4〜7のいずれかに記載の酸化キチン又
は酸化キトサンの製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を説明する。
【0015】本発明では、キチンは、その構成単糖であ
るN−アセチルグルコサミンがβ−1、4グリコシド結
合した多糖のことをいう。また、キトサンは、N−アセ
チルグルコサミンとグルコサミンからなる多糖類で、グ
ルコサミンの割合が0〜100%(0を含まない)であ
る多糖のことをいう。
【0016】本発明は、キチン又はキトサンの構成単糖
であるN−アセチルグルコサミン、またはグルコサミン
のピラノース環中2位や3位の炭素、を酸化することな
く、6位炭素のみを酸化しカルボキシル基に変換した構
造を有することを特徴とする酸化キチン又は酸化キトサ
ン及びその製造方法であり、具体的には例えば下記一般
式(1)のような構造を有する化合物及びその製造法法
に関する。
【0017】
【化1】
【0018】(R:COOX、X:H又はアルカリ金属
又はアルカリ土類金属、Y:NHCOCH3又はNH2
nは自然数)
【0019】本発明の原料となるキチンは、N−アセチ
ルD−グルコサミンがβ−(1,4)−結合した多糖類
で、蟹やエビ、さらには菌類などのキチンを含む共存物
質から、脱灰、除タンパク、脂質および色素の除去など
の工程を経て精製される。原料や精製方法、重合度等に
ついては特に限定されるものではない。キチンを原料と
する場合、キチンの高い結晶性が酸化反応を阻害し、グ
リコシド結合の分解等の副反応を起こす可能性が高い。
この副反応を抑えるためにも、予めアルカリなどにより
結晶性を下げた後、酸化反応を行うのが好ましい。ま
た、これらを酸やアルカリで加水分解して脱アセチル化
したキトサンも原料として用いることができる。脱アセ
チル化の程度は特に限定されるものではない。
【0020】更に、本発明における酸化方法はN−オキ
シル化合物などの触媒の存在下で、水に溶解又は分散さ
せたキチンやキトサンを水系で処理することを特徴とす
る。
【0021】本発明の酸化キチン又は酸化キトサンは、
N−オキシル化合物(オキソアンモニウム塩)の存在
下、酸化剤を用いて、原料のキチン又はキトサンを酸化
することにより得ることができる。N−オキシル化合物
には、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジン
−N−オキシル(以下TEMPOと称する)、などが含
まれる。この酸化方法では、酸化の程度に応じて、カル
ボキシル基を均一かつ効率よく導入できる。本酸化反応
は、前記N−オキシル化合物と、臭化物又はヨウ化物と
の共存下で行うのが有利である。臭化物又はヨウ化物と
しては、水中で解離してイオン化可能な化合物、例え
ば、臭化アルカリ金属やヨウ化アルカリ金属などが使用
できる。酸化剤としては、ハロゲン、次亜ハロゲン酸,
亜ハロゲン酸や過ハロゲン酸又はそれらの塩、ハロゲン
酸化物、窒素酸化物、過酸化物など、目的の酸化反応を
推進し得る酸化剤であれば、いずれの酸化剤も使用でき
る。
【0022】本発明の酸化では、グルコサミン骨格中の
6位の炭素を選択的に酸化するものである。N−オキシ
ル化合物は触媒量で済み、例えば、キチンやキトサンの
構成単糖のモル数に対し、10ppm〜4%あれば充分
であるが、0.05%から2%が好ましい。
【0023】本発明の酸化反応条件などは特に限定され
ず、原料の性状、使用する設備などによって最適化され
るべきであるが、臭化物やヨウ化物との共存下で酸化反
応を行うと、温和な条件下でも酸化反応を円滑に進行さ
せることができ、カルボキシル基の導入効率を大きく改
善できる。
【0024】臭化物及び/又はヨウ化物の使用量は、酸
化反応を促進できる範囲で選択でき、例えば、キチンや
キトサンの構成単糖のモル数に対し0〜100%であ
る。しかし、反応効率の点から、1〜50%が好まし
い。
【0025】本発明におけるキチン又はキトサンの酸化
反応は、例えばN−オキシル化合物にはTEMPOを用
い、臭化ナトリウムの存在下、酸化剤として次亜塩素酸
ナトリウムを用いて行うのが好ましい。
【0026】本発明における酸化キチン又は酸化キトサ
ンの酸化反応では、グルコサミン残基の1級水酸基への
酸化の選択性を上げ、副反応を抑える目的で、反応温度
は室温以下、より好ましくは系内を5℃以下で反応させ
ることが望ましい。
【0027】また、本発明の酸化キチン又は酸化キトサ
ンの製造方法では、その反応効率の為に反応中は系内を
アルカリ性に保つことが好ましい。この時のpHは9〜
13、より好ましくはpH10〜11.5に保つとよ
い。更に、本発明ではこのpHを一定値に保つ際に添加
されるアルカリの量により酸化度を制御できる事を特徴
としている。グルコサミン残基1モルに対し、添加する
アルカリが1モルであると、全てのグルコサミン残基が
酸化され、6位の炭素の一級水酸基がカルボキシル基と
なる。
【0028】このように酸化された酸化キチン又は酸化
キトサンは非常に高い選択性で1級水酸基と還元末端の
みが酸化されており、2級水酸基やアミンの酸化は殆ど
見られない。酸化キチンはN−アセチルグルコサミン残
基のC6位がカルボキシル基に変換されたウロン酸構造
を有しており、保湿剤をはじめ広く利用されているヒア
ルロン酸とよく似た構造をもつ、天然物由来の高分子と
同じ構成となる。酸化キトサンはグルコサミン残基の6
位の炭素が酸化されたウロン酸構造を有する為、1分子
内、1ユニット内にアニオン性とカチオン性の両方の官
能基をもち、両性高分子としての利用が期待できる。更
に、酸化キチン又は酸化キトサンは天然物由来の高分子
で、生成したウロン酸も安全性が高く、食品、化粧品な
どの分野ではもちろん、生体材料などとして、医療・医
薬分野での利用も期待できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。 <実施例1>原料となるキチンには蟹ガラから脱灰、除
タンパク、脂質および色素の除去などの工程を経て得ら
れた市販のキチンを用いた。これらのキチンは予めアル
カリで膨潤させ、結晶性を低くしたものを用いてもよい
が、ここでは市販のキチンをそのまま酸化に用いた。
【0030】キチン10gを水に懸濁させ、TEMP
O、0.125g、臭化ナトリウム、1.25gを溶解
させた水溶液を加え、キチンの固形重量の全体に対する
濃度が約1.3wt%になるよう調製した。反応系を冷
却し、次に次亜塩素酸ナトリウム水溶液(Cl=5%)
100mlを添加し、酸化反応を開始する。反応温度は
常に5℃に維持した。反応中は系内のpHが低下する
が、0.5N−NaOH水溶液を逐次添加し、pH1
0.8付近に調整した。6位の1級水酸基の全モル数に
対し、100%のモル数に対応するアルカリ添加量に達
した時点、約2時間後エタノールを添加し、反応を停止
させ、水:アルコール=2:8により充分洗浄した後、
アセトンで脱水し、40℃で減圧乾燥させ、酸化度10
0%の酸化キチンを得た。
【0031】<実施例2>次亜塩素酸ナトリウム水溶液
の添加量を60mlとする以外は実施例1を繰り返し、
アルカリの添加量が60%に達した時点で反応を停止さ
せ、酸化度60%の酸化キチンを得た。
【0032】<実施例3、4>原料を市販のキトサン
(脱アセチル化率約100%)とする他は実施例1、2
を繰り返し、酸化度100%、60%の酸化キトサンを
得た。
【0033】<測定>実施例1のサンプルを重水に溶解
させ、13C−NMRを測定し、結果のグラフを図1に
示す。
【0034】図1に示した通り、酸化キチン(B)で
は、酸化前のキチン(A)のピラノース環炭素6位の水
酸基をもつ炭素に由来するピークが消え、カルボキシル
基に変換していることが分かる。2位、3位の炭素に由
来するピークは変化せず、ケトンなどのピークは確認さ
れなかった。即ちNアセチルグルコサミンのピラノース
環中、6位炭素のみを酸化し、カルボキシル基に変換し
たことが確認できた。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、温和な反応条件下で簡
便な方法により、キチン又はキトサンを均一かつ効率よ
くその構成単糖であるN−アセチルグルコサミンまた
は、グルコサミンのピラノース環中2位や3位の炭素を
酸化することなく、6位炭素のみを酸化し、カルボキシ
ル基に変換でき、医薬分野あるいは化粧品分野など様々
な分野において有用な、高い親水性や幅広いpH領域で
の水溶性が付与された高純度の酸化キチン又は酸化キト
サンを得る事ができる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で合成したサンプルの13C
−NMRの測定結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/02 A61P 37/02 (72)発明者 山脇 健太郎 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 4C086 AA04 EA23 MA01 MA04 MA63 ZA53 ZA89 ZB07 ZB35 4C090 AA03 BA46 BA47 BB17 BB18 BC27 BD03 CA34 DA23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キチン又はキトサンの構成単糖であるN−
    アセチルグルコサミン、またはグルコサミンのピラノー
    ス環中、6位炭素のみを酸化しカルボキシル基に変換し
    た構造を有することを特徴とする酸化キチン又は酸化キ
    トサン。
  2. 【請求項2】前記カルボキシル基が、キチン又はキトサ
    ンの構成単糖であるN−アセチルグルコサミンとグルコ
    サミンのモル数に対し60%以上(酸化度60%以上)
    であることを特徴とする請求項1に記載の酸化キチン又
    は酸化キトサン。
  3. 【請求項3】前記カルボキシル基が、キチン又はキトサ
    ンの構成単糖であるN−アセチルグルコサミンとグルコ
    サミンのモル数に対し90%以上(酸化度90%以上)
    であることを特徴とする請求項3の酸化キチン又は酸化
    キトサン。
  4. 【請求項4】キチン又はキトサンの構成単糖であるN−
    アセチルグルコサミン、またはグルコサミンのピラノー
    ス環中、6位炭素のみを酸化しカルボキシル基に変換す
    ることを特徴とする酸化キチン又は酸化キトサンの製造
    方法。
  5. 【請求項5】前記6位炭素のみを酸化しカルボキシル基
    に変換する酸化方法が、水に溶解又は分散させたキチン
    又はキトサンを水系で処理する方法であることを特徴と
    する請求項4の酸化キチン又は酸化キトサンの製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記6位炭素のみを酸化しカルボキシル基
    に変換する酸化方法が、N−オキシル化合物などの触媒
    の存在下で処理することを特徴とする請求項5に記載の
    酸化キチン又は酸化キトサンの製造方法。
  7. 【請求項7】前記N−オキシル化合物が、2,2,6,
    6−テトラメチル−1−ピペリジン−N−オキシルであ
    り、水中で臭化アルカリ金属またはヨウ化アルカリ金属
    の存在下、次亜ハロゲン酸、亜ハロゲン酸、過ハロゲン
    酸およびそれらの塩のうち少なくとも1種の酸化剤を用
    いて、アルカリを添加してpHを一定に保ちながら酸化
    することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の
    酸化キチン又は酸化キトサンの製造方法。
  8. 【請求項8】前記ハロゲン化アルカリ金属の添加量によ
    り酸化度を制御できることを特徴とする上記請求項4〜
    7のいずれかに記載の酸化キチン又は酸化キトサンの製
    造方法。
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