JP2005505594A - ガバペンチンの新規な無水結晶形態 - Google Patents
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- C07C2601/14—The ring being saturated
Abstract
ガバペンチン一水和物から形成されるガバペンチンの新規な結晶性無水物形態が記載されている。これら新規な結晶形態は、治療剤の製造に利益を提供する。
【選択図】図5
【選択図】図5
Description
【発明の分野】
【0001】
本願は、参照により本明細書に組み込まれる、2001年10月9日に出願された米国出願第60/328,375号の優先権を主張する。
本発明は、ガバペンチン一水和物から製造されるガバペンチンの新規な無水結晶形態に関する。
【発明の背景】
【0002】
ガバペンチンは、化合物である(1−アミノメチル)−1−シクロヘキサン酢酸:
【0003】
【化1】
【0004】
を特定するために使用される一般名称である。それは、一定の形態の癲癇、失神発作、運動機能減少症、及び頭蓋外傷のような一定の脳障害の治療に有用である。米国特許第4,024,175及び4,087,544号は、この化合物とその使用をカバーしている。それらは、酸塩、即ち、4:4:1の比率のガバペンチン塩化水素水和物、及び2:1の比率のナトリウム塩であるガバペンチンを開示している。米国特許第4,894,476号は、ガバペンチン一水和物及びその製法を開示している。これら特許は、参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の要旨】
【0005】
本発明は、ガバペンチンの新規な結晶形態、つまり脱水物形態A及び脱水物形態Bを提供する。これら新規な結晶形態は、ガバペンチン一水和物から製造される。ガバペンチン一水和物は、水活性が約0.8〜約0.9を下回るように維持される環境で脱水されるか又は約50〜175℃の温度で加熱されると結晶性ガバペンチン脱水物形態Aを生成する。次いで、この結晶形態は、周囲温度での放置でより安定な形態のガバペンチンである脱水物形態Bに変換される。
【0006】
本発明は、更に、純粋な結晶形態の治療剤であるガバペンチンを提供するために改良された方法を提供する。本発明は、ガバペンチン及びその一水和物を製造する方法において以前に記載されたメタノールのような有機溶媒の使用の必要性を排除する。本発明は、より迅速な製造処理、より良好な安全性、より少ない溶媒廃棄、及びより少ない再結晶での損失を提供する。
【好ましい態様の詳細な説明】
【0007】
本発明は、ガバペンチンの新規な結晶形態、つまり脱水物形態A及び脱水物形態Bを提供する。本発明は、ガバペンチン一水和物、つまり本発明の新規な結晶性脱水物への前駆体の製造における改良も包含する。最初、ガバペンチン一水和物は、米国特許第4,894,476号に、治療目的のための新規な結晶形態として報告され、そして市販のガバペンチンである無水形態を、一水和物のガバペンチンへの再変換によって精製する手段としても報告された。
【0008】
本発明は、ガバペンチンの既知の無水形態は、約0.8〜約0.9未満の水活性値を有する溶媒又は溶媒混合液から結晶化され得るに過ぎず、そしてガバペンチン一水和物は、約0.8〜約0.9より大きな水活性値を有する水又は溶媒混合液から結晶化され得るに過ぎないという発見に基づく。ガバペンチン一水和物は、少なくとも約0.8〜約0.9の水活性を有する溶媒又は溶媒混合液中にガバペンチンを懸濁させ、得られる一水和物を結晶化させ、そしてその生成物を吸引濾紙上に集めることにより製造されることができる。溶媒混合液には、アルコール、好ましくはメタノール又はエタノールのような低級アルカノールのような、水と混和性である溶媒が含まれる。
【0009】
ガバペンチン脱水物Aは、一水和物から、その一水和物を取り巻く直接環境が約0.85未満、即ち、約0.8〜約0.9の間より少ない水活性を有するときに製造されることができる(気相では、このことは相対湿度が85%未満であることを意味する)。これは、減圧、乾燥剤、及び/又は熱を適用することにより達成されることができる。
【0010】
例えば、脱水物Aは、一水和物から、相対湿度が約85%未満(水活性0.85未満)である準周囲温度で製造されることができる。
典型的には、一水和物が生成したら、その一水和物を約50〜175℃の温度又はガバペンチンの融点を下回る温度で乾燥すると脱水物形態Aが生成する。この加熱過程を一定重量の脱水物形態Aが得られるまで行うことができる。典型的には、加熱は約70〜100℃で、例えば、約80℃で約3時間行われることができる。
【0011】
ガバペンチン脱水物形態Aは、周囲温度での放置で、より安定な結晶形態である脱水物形態Bに変換することが分かった。この物質は、例えば、不活性雰囲気下又は封をした容器内に放置されてもよい。脱水物AからBへの変換の割合は、出発ガバペンチン脱水物Aの純度に直接関係する。
【0012】
報告された形態の水含有率は0.5重量%未満であるが、ガバペンチン一水和物は約9重量%の水を含有する。
この新規な結晶形態は、それらの独特なX線粉末回折パターン及びそれらそれぞれの固体状態13CNMRスペクトルにおける特徴的な化学シフトにより特徴付けられる。
【0013】
以下の表1〜4は、ガバペンチンの2種の新規な結晶形態、つまり脱水物形態A及び脱水物形態Bを、既知のガバペンチンの無水結晶形態及びガバペンチン一水和物と比較するものである。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
X線(PXRD)データは、40kV/4OmAで作動して波長1.542オングストロームのX線を生じる銅ターゲットを装備した Rigaku Ultima+ X-Ray Powder Diffractometer で得られた。分散(divergence)スリット及び散乱(scatter)スリットは両方とも1°に設定された。受け入れ(receiving)スリットは0.3mmに設定された。この回折計には、Rigaku ASC-6A サンプル交換機が装備された。試験片調製は、サンプルプレートを満たすのに十分な量のサンプルを注ぎ、表面を優しくムラのないようにし、そしてそのサンプルを詰め込むことなく平坦にすることから成った。周囲条件下で、サンプルは4°2−θから40°2−θまで連続的に5°/分の速度で走査された。4種の形態についてのPXRDデータが上の表1〜4に示されている。数値は、最も強いピークの少なくとも10%強度のピークについてのものであり、日常的実験誤差のある2−θ値及びd(Å)値に関して約±0.2の精度に該当する生データから概数化された。4種の形態についてのPXRD回折図を図2〜5に示す。
【0019】
表5〜8は、本発明の新規な結晶形態、つまり脱水物形態A及び脱水物形態Bを含む種々の結晶形態のガバペンチンについてのppmでの化学シフトを比較するものである。
【0020】
【表5】
【0021】
【表6】
【0022】
【表7】
【0023】
【表8】
【0024】
全ての13C−ssNMRスペクトルは、高い力のプロトン脱カップリング(proton decoupling)及び約6kHzのマジック角スピニングでの交差分極(cross-polarization)を利用する Varian 400MHzNMR分光計で得られた。化学シフトは、ヘキサメチルベンゼン(17.3ppmにおける外部メチルシグナル)を対照にした。各々の試験片は、サンプルを、7mmのキャニスターデザインの窒化ケイ素ローターの中に詰込ツールを使用して詰め込み、そしてそのローターをキャップで封をすることにより調製された。スペクトルは周囲条件下で得られた。4種の形態についての13C−ssNMRスペクトルを図1に示す。
【実施例】
【0025】
実施例1 ガバペンチン一水和物の調製
ガバペンチン無水物100gが480mLの水の中に懸濁され、そして加えられた結晶一水和物の種晶と共に1時間攪拌された。結晶化後、ガバペンチン一水和物が吸引濾過により単離された。
【0026】
実施例2 結晶性ガバペンチン脱水物形態A及びB
形態A:2バッチのガバペンチン一水和物200mg及び100gが70〜80℃で3時間加熱されてガバペンチン脱水物形態Aが得られた。
この新しい脱水物形態Aの密度は、ヘキサン追い出し法により1.156g/mLと測定された。このガバペンチン脱水物形態Aのサンプルは、カールフィッシャーにより水について及びHPLCによりガバペンチンについて分析された。
これら脱水物結晶形態A及びBは、水分規格(≦0.5%w/w)及びアッセイ規格(無水物基準で98.5〜101.5%w/w)を満たす。
元素分析及び1H NMRで、ガバペンチン脱水物形態Aの化学組成が確認された。
蒸気吸着分析(vapor sorption analysis)は、ガバペンチン脱水物形態Aが、25℃、<85%の相対湿度では、有意な量の水分(<0.5%)を吸い込まないことを示した。
【0027】
形態B:上で得られた2バッチの脱水物形態Aを放置した。1カ月以内で形態Aが20%だけガバペンチン脱水物形態Bに変換されたことが分かった。1年以内で脱水物形態Bへの完全な変換が見られた。これらバッチのサンプルは、脱水物形態Aの消失により変換が完了したと証明されるまで、13C−ssNMRによって追跡された。
両方の結晶形態は、それらそれぞれの固体状態NMRスペクトル及びX線粉末回折図により特徴付けられた。
【0028】
上記の明細書、実施例及びデータは、本発明の組成物の製造及び用途の完全な説明を提供するものである。本発明の多くの態様が本発明の精神及び範囲を逸脱することなく為され得るので、本発明は、添付の特許請求の範囲に存する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】ガバペンチンの4種の結晶形態についての13C−ssNMRスペクトルを示す。
【図2】結晶性ガバペンチン無水物についてのX線粉末回折図を示す。
【図3】結晶性ガバペンチン一水和物についてのX線粉末回折図を示す。
【図4】結晶性ガバペンチン脱水物AについてのX線粉末回折図を示す。
【図5】結晶性ガバペンチン脱水物BについてのX線粉末回折図を示す。
【0001】
本願は、参照により本明細書に組み込まれる、2001年10月9日に出願された米国出願第60/328,375号の優先権を主張する。
本発明は、ガバペンチン一水和物から製造されるガバペンチンの新規な無水結晶形態に関する。
【発明の背景】
【0002】
ガバペンチンは、化合物である(1−アミノメチル)−1−シクロヘキサン酢酸:
【0003】
【化1】
【0004】
を特定するために使用される一般名称である。それは、一定の形態の癲癇、失神発作、運動機能減少症、及び頭蓋外傷のような一定の脳障害の治療に有用である。米国特許第4,024,175及び4,087,544号は、この化合物とその使用をカバーしている。それらは、酸塩、即ち、4:4:1の比率のガバペンチン塩化水素水和物、及び2:1の比率のナトリウム塩であるガバペンチンを開示している。米国特許第4,894,476号は、ガバペンチン一水和物及びその製法を開示している。これら特許は、参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の要旨】
【0005】
本発明は、ガバペンチンの新規な結晶形態、つまり脱水物形態A及び脱水物形態Bを提供する。これら新規な結晶形態は、ガバペンチン一水和物から製造される。ガバペンチン一水和物は、水活性が約0.8〜約0.9を下回るように維持される環境で脱水されるか又は約50〜175℃の温度で加熱されると結晶性ガバペンチン脱水物形態Aを生成する。次いで、この結晶形態は、周囲温度での放置でより安定な形態のガバペンチンである脱水物形態Bに変換される。
【0006】
本発明は、更に、純粋な結晶形態の治療剤であるガバペンチンを提供するために改良された方法を提供する。本発明は、ガバペンチン及びその一水和物を製造する方法において以前に記載されたメタノールのような有機溶媒の使用の必要性を排除する。本発明は、より迅速な製造処理、より良好な安全性、より少ない溶媒廃棄、及びより少ない再結晶での損失を提供する。
【好ましい態様の詳細な説明】
【0007】
本発明は、ガバペンチンの新規な結晶形態、つまり脱水物形態A及び脱水物形態Bを提供する。本発明は、ガバペンチン一水和物、つまり本発明の新規な結晶性脱水物への前駆体の製造における改良も包含する。最初、ガバペンチン一水和物は、米国特許第4,894,476号に、治療目的のための新規な結晶形態として報告され、そして市販のガバペンチンである無水形態を、一水和物のガバペンチンへの再変換によって精製する手段としても報告された。
【0008】
本発明は、ガバペンチンの既知の無水形態は、約0.8〜約0.9未満の水活性値を有する溶媒又は溶媒混合液から結晶化され得るに過ぎず、そしてガバペンチン一水和物は、約0.8〜約0.9より大きな水活性値を有する水又は溶媒混合液から結晶化され得るに過ぎないという発見に基づく。ガバペンチン一水和物は、少なくとも約0.8〜約0.9の水活性を有する溶媒又は溶媒混合液中にガバペンチンを懸濁させ、得られる一水和物を結晶化させ、そしてその生成物を吸引濾紙上に集めることにより製造されることができる。溶媒混合液には、アルコール、好ましくはメタノール又はエタノールのような低級アルカノールのような、水と混和性である溶媒が含まれる。
【0009】
ガバペンチン脱水物Aは、一水和物から、その一水和物を取り巻く直接環境が約0.85未満、即ち、約0.8〜約0.9の間より少ない水活性を有するときに製造されることができる(気相では、このことは相対湿度が85%未満であることを意味する)。これは、減圧、乾燥剤、及び/又は熱を適用することにより達成されることができる。
【0010】
例えば、脱水物Aは、一水和物から、相対湿度が約85%未満(水活性0.85未満)である準周囲温度で製造されることができる。
典型的には、一水和物が生成したら、その一水和物を約50〜175℃の温度又はガバペンチンの融点を下回る温度で乾燥すると脱水物形態Aが生成する。この加熱過程を一定重量の脱水物形態Aが得られるまで行うことができる。典型的には、加熱は約70〜100℃で、例えば、約80℃で約3時間行われることができる。
【0011】
ガバペンチン脱水物形態Aは、周囲温度での放置で、より安定な結晶形態である脱水物形態Bに変換することが分かった。この物質は、例えば、不活性雰囲気下又は封をした容器内に放置されてもよい。脱水物AからBへの変換の割合は、出発ガバペンチン脱水物Aの純度に直接関係する。
【0012】
報告された形態の水含有率は0.5重量%未満であるが、ガバペンチン一水和物は約9重量%の水を含有する。
この新規な結晶形態は、それらの独特なX線粉末回折パターン及びそれらそれぞれの固体状態13CNMRスペクトルにおける特徴的な化学シフトにより特徴付けられる。
【0013】
以下の表1〜4は、ガバペンチンの2種の新規な結晶形態、つまり脱水物形態A及び脱水物形態Bを、既知のガバペンチンの無水結晶形態及びガバペンチン一水和物と比較するものである。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
X線(PXRD)データは、40kV/4OmAで作動して波長1.542オングストロームのX線を生じる銅ターゲットを装備した Rigaku Ultima+ X-Ray Powder Diffractometer で得られた。分散(divergence)スリット及び散乱(scatter)スリットは両方とも1°に設定された。受け入れ(receiving)スリットは0.3mmに設定された。この回折計には、Rigaku ASC-6A サンプル交換機が装備された。試験片調製は、サンプルプレートを満たすのに十分な量のサンプルを注ぎ、表面を優しくムラのないようにし、そしてそのサンプルを詰め込むことなく平坦にすることから成った。周囲条件下で、サンプルは4°2−θから40°2−θまで連続的に5°/分の速度で走査された。4種の形態についてのPXRDデータが上の表1〜4に示されている。数値は、最も強いピークの少なくとも10%強度のピークについてのものであり、日常的実験誤差のある2−θ値及びd(Å)値に関して約±0.2の精度に該当する生データから概数化された。4種の形態についてのPXRD回折図を図2〜5に示す。
【0019】
表5〜8は、本発明の新規な結晶形態、つまり脱水物形態A及び脱水物形態Bを含む種々の結晶形態のガバペンチンについてのppmでの化学シフトを比較するものである。
【0020】
【表5】
【0021】
【表6】
【0022】
【表7】
【0023】
【表8】
【0024】
全ての13C−ssNMRスペクトルは、高い力のプロトン脱カップリング(proton decoupling)及び約6kHzのマジック角スピニングでの交差分極(cross-polarization)を利用する Varian 400MHzNMR分光計で得られた。化学シフトは、ヘキサメチルベンゼン(17.3ppmにおける外部メチルシグナル)を対照にした。各々の試験片は、サンプルを、7mmのキャニスターデザインの窒化ケイ素ローターの中に詰込ツールを使用して詰め込み、そしてそのローターをキャップで封をすることにより調製された。スペクトルは周囲条件下で得られた。4種の形態についての13C−ssNMRスペクトルを図1に示す。
【実施例】
【0025】
実施例1 ガバペンチン一水和物の調製
ガバペンチン無水物100gが480mLの水の中に懸濁され、そして加えられた結晶一水和物の種晶と共に1時間攪拌された。結晶化後、ガバペンチン一水和物が吸引濾過により単離された。
【0026】
実施例2 結晶性ガバペンチン脱水物形態A及びB
形態A:2バッチのガバペンチン一水和物200mg及び100gが70〜80℃で3時間加熱されてガバペンチン脱水物形態Aが得られた。
この新しい脱水物形態Aの密度は、ヘキサン追い出し法により1.156g/mLと測定された。このガバペンチン脱水物形態Aのサンプルは、カールフィッシャーにより水について及びHPLCによりガバペンチンについて分析された。
これら脱水物結晶形態A及びBは、水分規格(≦0.5%w/w)及びアッセイ規格(無水物基準で98.5〜101.5%w/w)を満たす。
元素分析及び1H NMRで、ガバペンチン脱水物形態Aの化学組成が確認された。
蒸気吸着分析(vapor sorption analysis)は、ガバペンチン脱水物形態Aが、25℃、<85%の相対湿度では、有意な量の水分(<0.5%)を吸い込まないことを示した。
【0027】
形態B:上で得られた2バッチの脱水物形態Aを放置した。1カ月以内で形態Aが20%だけガバペンチン脱水物形態Bに変換されたことが分かった。1年以内で脱水物形態Bへの完全な変換が見られた。これらバッチのサンプルは、脱水物形態Aの消失により変換が完了したと証明されるまで、13C−ssNMRによって追跡された。
両方の結晶形態は、それらそれぞれの固体状態NMRスペクトル及びX線粉末回折図により特徴付けられた。
【0028】
上記の明細書、実施例及びデータは、本発明の組成物の製造及び用途の完全な説明を提供するものである。本発明の多くの態様が本発明の精神及び範囲を逸脱することなく為され得るので、本発明は、添付の特許請求の範囲に存する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】ガバペンチンの4種の結晶形態についての13C−ssNMRスペクトルを示す。
【図2】結晶性ガバペンチン無水物についてのX線粉末回折図を示す。
【図3】結晶性ガバペンチン一水和物についてのX線粉末回折図を示す。
【図4】結晶性ガバペンチン脱水物AについてのX線粉末回折図を示す。
【図5】結晶性ガバペンチン脱水物BについてのX線粉末回折図を示す。
Claims (15)
- ガバペンチン脱水物形態Bを製造する方法であって:
(a) ガバペンチン一水和物を脱水して結晶性ガバペンチン脱水物形態Aを生成させること;及び
(b) 脱水物Aを周囲温度で放置して結晶性ガバペンチン脱水物形態Bを生成させること
を含んでなる方法。 - 請求項1の方法であって、該脱水工程 (a) が減圧、乾燥剤又は熱を適用することによって行われる方法。
- 請求項1の方法であって、該ガバペンチン一水和物が、水活性が約0.8〜約0.9を下回るように維持される環境で脱水される方法。
- 請求項2の方法であって、熱が約50〜約175℃の温度で適用される方法。
- 請求項1の方法であって、脱水物形態Aが不活性雰囲気下又は封をした容器内に放置される方法。
- 請求項2の方法であって、ガバペンチン一水和物が:
(a) ガバペンチンを、約0.8〜約0.9より大きな水活性値を有する溶媒又は溶媒混合液中に懸濁させること;
(b) ガバペンチン一水和物を結晶化させて濾紙上に濾取すること
を含んでなる工程から製造される方法。 - 請求項6の方法であって、該溶媒が水である方法。
- CuKα照射を使用して測定された2−θ値:18.8又は25.1の少なくとも1つを含有するX線粉末回折を有する結晶性ガバペンチン脱水物形態A。
- CuKα照射を使用して測定された2−θ値:18.8、25.1及び26.1を含有するX線粉末回折を有する結晶性ガバペンチン脱水物形態A。
- CuKα照射を使用して測定された2−θ値:6.2、12.5、16.1、18.8、19.2、25.1及び26.1を含有するX線粉末回折を有する結晶性ガバペンチン脱水物形態A。
- ヘキサメチルベンゼンの17.3ppmにおける外部メチルシグナルを対照にしてppmで表現された化学シフト:22.1、27.0、33.7、36.2、37.6、41.0、51.0及び177.4を有する固体状態13C核磁気共鳴によって特徴付けられる結晶性ガバペンチン脱水物形態A。
- CuKα照射を使用して測定された2−θ値:6.0又は16.6の少なくとも1つを含有するX線粉末回折を有する結晶性ガバペンチン脱水物形態B。
- CuKα照射を使用して測定された2−θ値:6.0、16.8及び18.0を含有するX線粉末回折を有する結晶性ガバペンチン脱水物形態B。
- CuKα照射を使用して測定された2−θ値:6.0、7.7、16.8、18.0、20.6及び24.3を含有するX線粉末回折を有する結晶性ガバペンチン脱水物形態B。
- ヘキサメチルベンゼンの17.3ppmにおける外部メチルシグナルを対照にしてppmで表現された化学シフト:23.3、28.5、35.0、36.2、37.1、42.3、48.2及び178.3を有する固体状態13C核磁気共鳴によって特徴付けられる結晶性ガバペンチン脱水物形態B。
Applications Claiming Priority (3)
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