JP2005502718A - 除草用組成物 - Google Patents

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Abstract

除草用組成物であって、通常の不活性な製剤用アジュバントに加え、S-メトラクロールと、相乗効果を示すのに有効な量のフォラムスルフロンまたはトリトスルフロンの混合物を含む除草用組成物。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、相乗効果のある新規な除草用組成物に関するものであり、この組成物は、有益な植物(例えばトウモロコシ)が植えられた畑の雑草を選択的に制御するのに適した除草用活性成分の組み合わせを含んでいる。
【0002】
本発明は、有益な作物中の雑草を制御する方法と、その目的での新規な上記組成物の使用方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
メトラクロールとそのS鏡像異性体は、除草活性を有する。それについては、例えば『殺虫剤マニュアル』、第12版、イギリス作物保護カウンシル、2000年に記載されている。フォラムスルフロンとトリトスルフロンも除草剤として知られている。トリトスルフロンは、例えばヨーロッパ特許第559 814号により公知であり、フォラムスルフロンは、例えばヨーロッパ特許第757 679号に記載されている。
【0004】
驚いたことに、少なくとも2つの活性成分をいろいろな量にして組み合わせると、すなわちS-メトラクロールをフォラムスルフロンまたはトリトスルフロンと組み合わせると相乗効果を示し、特に、有益な植物に対して明らかな害をまったく与えることなく、その有益な植物が植えられた畑に発生する雑草の大部分を、発生前と発生後のどちらの場合にも制御できることがわかった。
【発明の開示】
【0005】
そこで本発明により、選択的に雑草を制御するための新規な除草用組成物が提供される。この組成物は、通常の不活性な製剤用アジュバントに加え、活性成分として、
a)S-メトラクロールと、
b)相乗効果を示すのに有効な量のフォラムスルフロンまたはトリトスルフロン
の混合物を含んでいる。
【0006】
特に驚くべきなのは、本発明に従って上記活性成分を組み合わせると、制御すべき雑草に対して期待される単なる和以上の作用を示すため、特に以下の2つの点で上記2つの活性成分の作用範囲が広がることである。第1の点は、個々の活性成分の使用量を減らしても良好な作用レベルを維持できることであり、第2の点は、少ない使用量では個々の活性成分が農業の観点からして役に立たなくなった場合にも本発明の組成物により高いレベルで雑草の制御ができることである。結果として、対応できる雑草の種類が非常に多くなり、有益な植物に関する選択性も向上する。これは、活性成分を意図せず過剰に投与する場合に必要かつ望ましいことである。本発明の組成物を用いると、有益な植物が植えられた畑の雑草をうまく制御した状態を保ったまま、その植物を成長させることが従来よりも柔軟にできる。
【0007】
本発明の組成物は、農業において重要な多数の雑草に対して使用することができる。そのような雑草としては、例えば、メヒシバ、エノコログサ、カラシ、ナス、ヒエ、セイバンモロコシ、アイアシ、カヤツリグサ、アブティロン、キンゴジカ、オナモミ、ヒユ、アカザ、イポミア、ヤエムグラ、スミレ、クワガタソウが挙げられる。本発明の組成物は、発生前散布、発生後散布、種子の選別など、農業で通常利用されているあらゆる散布方法に適している。本発明の組成物は、特にトウモロコシの雑草を制御するのに適しているが、雑草を区別なく制御するのにも適している。“有益な植物”には、従来の生育法または遺伝子工学的方法を実施した結果として除草剤に対して抵抗力ができた植物が含まれるものとする。
【0008】
本発明の組成物は、混合比が任意である2つの活性成分を含んでいる。しかし通常は、一方の成分が他方の成分よりも多い。活性成分の好ましい混合比(S-メトラクロール:混合相手)は、5:1〜1:2、さらに特定するならば2.5:1〜1:1である。
【0009】
散布量はさまざまであり、土壌の性質、散布方法(発生前、発生後;種子の選別;種子をまいた畝の間への散布;耕耘なしの散布など)、作物の種類、制御する雑草の種類、その地で一般的な気象条件、散布方法によって決まる他の因子、散布時期、標的とする作物の種類に依存する。本発明による活性成分混合物は、一般に、1haにつき活性成分を0.1〜5kgの割合で散布することができる。
【0010】
驚くべきことに、公知の毒性緩和剤が、本発明の除草用組成物と混合するのに適していることがわかった。そのような毒性緩和剤は、例えば、アメリカ合衆国特許第5,041,157号、第5,541,148号、第5,006,656号、ヨーロッパ特許第0 094 349号、第0 551 650号、第0 268 554号、第0 375 061号、第0 174 562号、第492 366号、WO 91/7874号、WO 94/987号、ドイツ国特許第196 12 943号、WO 96/29870号、WO 98/13361号、WO 98/39297号、WO 98/27049号、ヨーロッパ特許第0 716 073号、第0 613 618号、アメリカ合衆国特許第5,597,776号、ヨーロッパ特許第0 430 004号に記載されている。したがって本発明は、有益な作物、中でもトウモロコシが植えられた畑の草や雑草を制御するため、本発明による除草剤混合物と、毒性緩和剤(中和剤、解毒剤)とを含む選択的除草用組成物にも関する。この組成物は、除草剤の植物毒素作用から有益な作物を保護するが、雑草は保護しない。本発明はまた、有益な植物が植えられた畑の雑草を制御するためのこのような組成物の使用法にも関する。
【0011】
本発明により、選択的な除草用組成物であって、通常の不活性な製剤用アジュバントに加え、活性成分として、
a)S-メトラクロールと、
b)相乗効果を示すのに有効な量のフォラムスルフロンまたはトリトスルフロンと
c)除草剤のアンタゴニストとして有効な量の毒性緩和剤
の混合物を含む組成物も提供される。ただし、使用するのが好ましい毒性緩和剤は、以下の一般式(S-I)〜(S-XVI)で表わされる化合物のいずれかである。
一般式(S-I)の化合物:
【化1】
Figure 2005502718
(ただし、Rs1は、水素または塩素であり;
Rs2は、水素、一価の金属、二価の金属、三価の金属、アンモニウム、テトラ(C1〜C16アルキル)アンモニウム、トリ(C1〜C16アルキル)アンモニウム、テトラ(C1〜C16ヒドロキシアルキル)アンモニウム、トリ(C1〜C16ヒドロキシアルキル)アンモニウム、C1〜C8アルキルのいずれか、あるいは、C1〜C6アルコキシもしくはC3〜C6アルケニルオキシで置換されたC1〜C8アルキルである)。
一般式(S-II)の化合物:
【化2】
Figure 2005502718
(ただし、E1は、窒素またはメチンであり;
Rs3は、-CCl3、フェニル、ハロ置換されたフェニルのいずれかであり;
Rs4とRs5は、それぞれ独立に、水素またはハロゲンであり;
Rs6は、C1〜C4アルキルである)。
一般式(S-III)の化合物:
【化3】
Figure 2005502718
(ただし、Rs7とRs8は、それぞれ独立に、水素またはハロゲンであり;
Rs9、Rs10、Rs11は、それぞれ独立に、C1〜C4アルキルである)。
一般式(S-IV)の化合物:
【化4】
Figure 2005502718
(ただし、Rs12は、以下の基:
【化5】
Figure 2005502718
のいずれかであり;
Rs13は、水素、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチル、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、-CONRs18Rs19、-C(O)-C1〜C4アルキル、C(O)-フェニル、ハロゲンで置換されたフェニル、C1〜C4アルキルで置換されたフェニル、メトキシで置換されたフェニル、ニトロで置換されたフェニル、トリフルオロメチルで置換されたフェニル、-SO2NRs20Rs21、-OSO2- C1〜C4アルキルのいずれかであり;
Rs18、Rs19、Rs20、Rs21は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルであるか、あるいはRs18とRs19、またはRs20とRs21は、合わさってC4〜C6アルキレン架橋を形成し、この架橋は間に酸素、NH、-N(C1〜C4アルキル)-が挟まっていてもよく;
Rs14は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、トリフルオロメチル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、-COOH、-COO-C1〜C4アルキルのいずれかであり;あるいは
Rs13とRs14は、合わさってC3〜C4アルキレン架橋を形成し、この架橋はハロゲンまたはC1〜C4アルキルで置換されていてもよく、あるいはRs13とRs14は、合わさってC3〜C4アルケニレン架橋を形成し、この架橋はハロゲンまたはC1〜C4アルキルで置換されていてもよく、あるいはRs13とRs14は、合わさってC4アルカジエニレン架橋を形成し、この架橋はハロゲンまたはC1〜C4アルキルで置換されていてもよく;
Rs15とRs16は、それぞれ独立に、水素、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、
【化6】
Figure 2005502718
、C1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C4アルキル、
【化7】
Figure 2005502718
で置換されたC1〜C4アルキルのいずれかであるか、あるいはRs15とRs16は、合わさってC4〜C6アルキレン架橋を形成し、この架橋は間に酸素、イオウ、SO、SO2、NH、-N(C1〜C4アルキル)-が挟まっていてもよく;
Rs22、Rs23、Rs24、Rs25は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、-COORs26、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノのいずれかであり、ただしRs26は、それぞれの場合に、水素、C1〜C10アルキル、C1〜C4アルコキシ-C1〜C4アルキル、C1〜C4アルキルチオ-C1〜C4アルキル、ジ-C1〜C4アルキルアミノ-C1〜C4アルキル、ハロ-C1〜C8アルキル、C2〜C8アルケニル、ハロ-C2〜C8アルケニル、C3〜C8アルキニル、C3〜C7シクロアルキル、ハロ-C3〜C7シクロアルキル、C1〜C8アルキルカルボニル、アリルカルボニル、C3〜C7シクロアルキルカルボニル、フェニル環が置換されていないベンゾイル、フェニル環がハロゲン、C1〜C4アルキル、ハロ-C1〜C4アルキル、ハロ-C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルコキシの中から選択した3個までの同じまたは異なる置換基で置換されたベンゾイル;フリル、チエニル;フェニル、ハロフェニル、C1〜C4アルキルフェニル、C1〜C4アルコキシフェニル、ハロ-C1〜C4アルキルフェニル、ハロ-C1〜C4アルコキシフェニル、C1〜C6アルコキシカルボニル、C1〜C4アルコキシ-C1〜C8アルコキシカルボニル、C3〜C8アルケニルオキシカルボニル、C3〜C8アルキニルオキシカルボニル、C1〜C8アルキルチオカルボニル、C3〜C8アルケニルチオカルボニル、C3〜C8アルキニルチオカルボニル、カルバモイル、モノ-C1〜C4アルキルアミノカルボニル、ジ-C1〜C4アルキルアミノカルボニルのいずれかで置換されたC1〜C4アルキル;フェニルがハロゲン、C1〜C4アルキル、ハロ-C1〜C4アルキル、ハロ-C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルコキシの中から選択した3個までの同じまたは異なる置換基で、または1個のシアノまたはニトロで置換されていてもよいフェニルアミノカルボニル;1個または2個のC1〜C4アルキルで置換されていてもよいジオキソラン-2-イル;1個または2個のC1〜C4アルキルで置換されていてもよいジオキサン-2-イル;シアノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜C8アルキルチオ-C1〜C8アルコキシカルボニルのいずれかで置換されたC1〜C4アルキルのいずれかであり;
Rs17は、水素またはC1〜C4アルキルであり;
Rs27は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1〜C4アルキル、メトキシのいずれかであり;
Rs28は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、トリフルオロメチル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、-COOH、-COO-C1〜C4アルキルのいずれかであり;
Rs29は、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、-CONRs30Rs31、C(O)-フェニル、ハロゲンで置換されたフェニル、C1〜C4アルキルで置換されたフェニル、メトキシで置換されたフェニル、ニトロで置換されたフェニル、トリフルオロメチルで置換されたフェニル、-SO2NRs32Rs33、-OSO2-C1〜C4アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C4アルコキシで置換されたC1〜C6アルコキシ、ハロゲンで置換されたC1〜C6アルコキシ、ハロゲンで置換されたC3〜C6アルケニルオキシ、ハロゲンで置換されたC3〜C6アルケニルオキシ、C3〜C6アルキニルオキシのいずれかであり;Rs30とRs31は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルであるか、あるいはRs30とRs31は、合わさってC4〜C6アルキレン架橋を形成し、この架橋は間に酸素、NH、-N(C1〜C4アルキル)-が挟まっていてもよく、Rs32とRs33は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルであるか、あるいはRs32とRs33は、合わさってC4〜C6アルキレン架橋を形成し、この架橋は間に酸素、NH、-N(C1〜C4アルキル)-が挟まっていてもよく;
Rs34は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、-CONRs35Rs36のいずれかであり、ただしRs35とRs36は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルであるか、あるいはRs35とRs36は、合わさってC4〜C6アルキレン架橋を形成し、この架橋は間に酸素、NH、-N(C1〜C4アルキル)-が挟まっていてもよく;
Rs37は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、トリフルオロメチル、メトキシのいずれかであるか、あるいはRs34とRs37は、合わさってC3〜C4アルキレン架橋を形成し;
Rs38は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキルのいずれかであり;
Rs39は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、トリフルオロメチル、メトキシのいずれかであり;
Rs40は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、CONRs42Rs43のいずれかであり;
Rs41は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキルのいずれかであるか;あるいはRs40とRs41は、合わさってC3〜C4アルキレン架橋を形成し;
Rs42とRs43は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルであるか、あるいはRs42とRs43は、合わさってC4〜C6アルキレン架橋を形成し、この架橋は間に酸素、NH、-N(C1〜C4アルキル)-が挟まっていてもよく;
Rs44は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、トリフルオロメチル、メトキシのいずれかであり;
Rs45は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、-CONRs46Rs47のいずれかであり;Rs46とRs47は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルであるか、あるいはRs46とRs47は、合わさってC4〜C6アルキレン架橋を形成し、この架橋は間に酸素、NH、-N(C1〜C4アルキル)-が挟まっていてもよく;
Rs48は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、トリフルオロメチル、メトキシのいずれかであり;
Rs49は、水素、ハロゲン、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、-COOH、-COO-C1〜C4アルキル、-CONRs50Rs51のいずれかであり;
Rs51とRs52は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルであるか、あるいはRs51とRs52は、合わさってC4〜C6アルキレン架橋を形成し、この架橋は間に酸素、NH、-N(C1〜C4アルキル)が挟まっていてもよい)。
一般式(S-V)の化合物:
【化8】
Figure 2005502718
(ただし、Rs53とRs54は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキルまたはC2〜C6アルケニルであるか;あるいはRs53とRs54は、合わさって
【化9】
Figure 2005502718
となり(ただしRs55とRs56は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C6アルキルである);あるいはRs53とRs54は、合わさって
【化10】
Figure 2005502718
となり(ただしRs55とRs56は、それぞれ独立に、C1〜C6アルキルであるか、あるいはRs55とRs56は、合わさって-(CH2)5-となり;Rs57は、水素、C1〜C4アルキル、
【化11】
Figure 2005502718
のいずれかである);あるいはRs53とRs54は、合わさって
【化12】
Figure 2005502718
となり(ただしRs58、Rs59、Rs60、Rs61、Rs62、Rs63、Rs64、Rs65、Rs66、Rs67、Rs68、Rs69、Rs70、Rs71、Rs72、Rs73は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルである))。
一般式(S-VI)の化合物:
【化13】
Figure 2005502718
(ただし、Rs75は、水素または塩素であり;Rs74は、シアノまたはトリフルオロメチルである)。
一般式(S-VII)の化合物:
【化14】
Figure 2005502718
(ただし、Rs76は水素またはメチルである)。
一般式(S-VIII)の化合物:
【化15】
Figure 2005502718
(ただし、rは0または1であり;
Rs77は、水素またはC1〜C4アルキルであり、このC1〜C4アルキルは、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C4ハロアルキルチオ、C1〜C4ハロアルキルスルフィニル、C1〜C4ハロアルキルスルホニル、ニトロ、シアノ、-COOH、COO-C1〜C4アルキル、-NRs80Rs81、-SO2NRs82Rs83、-CONRs84Rs85のいずれかで置換されていてもよく;
Rs78は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、トリフルオロメチル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシのいずれかであり;
Rs79は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキルのいずれかであり;
Rs80は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルキルカルボニルのいずれかであり;
Rs81は、水素またはC1〜C4アルキルであるか;あるいは
Rs80とRs81は、合わさってC4〜C5アルキレンを形成し;
Rs82、Rs83、Rs84、Rs85は、互いに独立に、水素またはC1〜C4アルキルであるか;あるいはRs82がRs83と合わさって、あるいはRs84がRs85と合わさって、それぞれ独立に、C4〜C5アルキレンを形成し、その場合、1個の炭素原子が、酸素またはイオウで置換されていること、1個または2個の炭素原子が-NH-または-N(C1〜C4アルキル)-で置換されていることが可能であり;
E2、E3、E4、E5は、互いに独立に、酸素、イオウ、C(Rs86)Rs87、カルボニル、-NH-、-N(C1〜C8アルキル)、
【化16】
Figure 2005502718
のいずれかであり;
Rs86とRs87は、互いに独立に、水素またはC1〜C8アルキルであるか;あるいは
Rs86とRs87は、合わさってC2〜C6アルキレンを形成し;
Rs88とRs89は、互いに独立に、水素またはC1〜C8アルキルであるか;あるいは
Rs88とRs89は、合わさってC2〜C6アルキレンを形成し;
Rs90は、Rs91-O-、Rs92-S-、-NRs93Rs94のいずれかであり;
Rs91とRs92は、互いに独立に、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C8ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ-C1〜C8アルキル、C3〜C6アルケニルオキシ-C1〜C8アルキル、フェニル-C1〜C8アルキル(ただしフェニル環は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、トリフルオロメチル、メトキシ、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニルのいずれかで置換することが可能である)、C3〜C6アルケニル、C3〜C6ハロアルケニル、フェニル-C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニル、フェニル-C3〜C6アルキニル、オキセタニル、フリル、テトラヒドロフリルのいずれかであり;
Rs93は、水素、C1〜C8アルキル、フェニル、フェニル-C1〜C8アルキル(ただしフェニル環は、フッ素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ、-OCH3、C1〜C4アルキル、CH3SO2-のいずれかで置換することが可能である)、C1〜C4アルコキシ-C1〜C8アルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニルのいずれかであり;
Rs94は、水素、C1〜C8アルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニルのいずれかであるか;あるいは
Rs93とRs94は、合わさってC4〜C5アルキレンを形成し、その場合、1個の炭素原子が、酸素またはイオウで置換されていること、1個または2個の炭素原子が-NH-または-N(C1〜C4アルキル)-で置換されていることが可能であり;
Rs95とRs96は、互いに独立に、水素またはC1〜C8アルキルであるか;あるいは
Rs95とRs96は、合わさってC2〜C6アルキレンを形成し;
Rs97は、C2〜C4アルケニルまたはC2〜C4アルキニルであり;ただし
a)環の構成要素であるE2、E3、E4、E5のうちの少なくとも1つはカルボニルであり、その構成要素に隣接する構成要素は
【化17】
Figure 2005502718
で表わされる基であり、このような基は1つだけ存在しており;
b)隣り合った2つの構成要素E2とE3、E3とE4、E4とE5は、同時に酸素になることはできない)。
一般式(S-IX)の化合物:
【化18】
Figure 2005502718
(ただし、Rs98は、水素、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6アルケニル、C3〜C6アルキニルのいずれかであり;Rs99、Rs100、Rs101は、それぞれ独立に、水素、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C6アルコキシのいずれかであり、ただし置換基Rs99、Rs100、Rs101のいずれか1つは水素ではない)。
一般式(S-X)の化合物:
【化19】
Figure 2005502718
(ただし、E6は、窒素またはメチンであり、E6が窒素の場合には、nは0、1、2、3のいずれかであり、E6がメチンの場合には、nは0、1、2、3、4のいずれかであり;Rs102は、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、ニトロ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシのいずれかであるか、あるいは、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロのいずれかで置換されたフェニルまたはフェノキシであり;
Rs103は、水素またはC1〜C4アルキルであり;
Rs104は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、C2〜C6ハロアルキニル、C1〜C4アルキルチオ-C1〜C4アルキル、C1〜C4アルキルスルホニル-C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ-C1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニルオキシ-C1〜C4アルキル、C1〜C4アルキニルオキシ-C1〜C4アルキルのいずれかである)。
一般式(S-XI)の化合物:
【化20】
Figure 2005502718
(ただし、E7は、酸素またはN- Rs105であり、Rs105は、以下の一般式で表わされる基:
【化21】
Figure 2005502718
であり、Rs106とRs107は、それぞれ独立に、シアノ、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、アリール、フェニル、ヘテロアリールのいずれかであるか、あるいは、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロのいずれかで置換されたフェニル、アリール、ヘテロアリールである)。
一般式(S-XII)の化合物:
【化22】
Figure 2005502718
(ただし、E8は、酸素、イオウ、スルフィニル、スルホニル、メチンのいずれかであり;
Rs108とRs109は、それぞれ独立に、CH2COORs112、COORs113のいずれかであるか、あるいは合わさって一般式-(CH2)C(O)-O-C(O)-(CH2)-で表わされる基となり、Rs112とRs113は、それぞれ独立に、水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C6アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4ハロアルキル、金属のカチオン、アンモニウム・カチオンのいずれかであり;
Rs110とRs111は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキルのいずれかである)。
一般式(S-XIII)の化合物:
【化23】
Figure 2005502718
(ただし、Rs114とRs115は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、C1〜C4ハロアルキルのいずれかであり;Rs116は、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C4アルケニル、C3〜C4アルキニル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、金属のカチオン、アンモニウム・カチオンのいずれかであり;
E9は、窒素、メチン、C-F、C-Clのいずれかであり;
E10は、以下の一般式で表わされる基:
【化24】
Figure 2005502718
であり、Rs118、Rs119、Rs121、Rs122は、それぞれ独立に、水素またはC1〜C4アルキルであり;
Rs117とRs120は、それぞれ独立に、水素、C1〜C4アルキル、C3〜C4アルケニル、C3〜C4アルキニル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、金属のカチオン、アンモニウム・カチオンのいずれかである)。
一般式(S-XIV)の化合物:
【化25】
Figure 2005502718
(ただし、Rs123は、水素、シアノ、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4アルキルチオカルボニル、-NH-Rs125、-C(O)NH-Rs126、アリール、ヘテロアリールのいずれかであるか、あるいは、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロのいずれかで置換されたアリールまたはヘテロアリールであり;
Rs124は、水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4チオアルキルのいずれかであり;
Rs125とRs126は、それぞれ独立に、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C3〜C4アルケニル、C3〜C4アルキニル、C3〜C4シクロアルキル、C1〜C4アルキルカルボニル、C1〜C4アルキルスルホニル、アリール、ヘテロアリールのいずれかであるか、あるいは、C1〜C3アルキル、C1〜C3ハロアルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロのいずれかで置換されたアリールまたはヘテロアリールである)。
一般式(S-XV)の化合物:
【化26】
Figure 2005502718
(ただし、Rs127とRs128は、それぞれ独立に、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、モノ-C1〜C8アルキルアミノ、ジ-C1〜C8アルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4チオアルキル、フェニル、ヘテロアリールのいずれかであり;
Rs129は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、モノ-C1〜C8アルキルアミノ、ジ-C1〜C8アルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4チオアルキル、フェニル、ヘテロアリール、OH、NH2、ハロゲン、ジ-C1〜C4アミノアルキル、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4アルコキシカルボニルのいずれかであり;
Rs130は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、モノ-C1〜C8アルキルアミノ、ジ-C1〜C8アルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4チオアルキル、フェニル、ヘテロアリール、シアノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜C4アルコキシカルボニル、ジ-C1〜C4アミノアルキル、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルホニル、SO2-OH、i- C1〜C4-アミノアルキルスルホニル、C1〜C4アルコキシスルホニルのいずれかであり;
Rs131は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ、モノ-C1〜C8アルキルアミノ、ジ-C1〜C8アルキルアミノ、C3〜C6シクロアルキル、C1〜C4チオアルキル、フェニル、ヘテロアリール、OH、NH2、ハロゲン、ジ-C1〜C4アミノアルキル、ピロリジン-1-イル、ピペリジン-1-イル、モルホリン-1-イル、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルホニル、C1〜C4アルコキシカルボニル、フェノキシ、ナフトキシ、フェニルアミノ、ベンゾイルオキシ、フェニルスルホニルオキシのいずれかである)。
一般式(S-XVI)の化合物:
【化27】
Figure 2005502718
(ただし、Rs132は、水素、C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C1〜C4アルコキシ-C1〜C4アルキルのいずれかであり;
Rs133は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシのいずれかであり;Rs134は、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシのいずれかであり;ただしRs133とRs134が同時に水素になることはない)。
【0012】
本発明の組成物における特に好ましい毒性緩和剤は、以下の化合物からなるグループの中から選択する:
一般式(S1.1)の化合物:
【化28】
Figure 2005502718

一般式(S1.2)の化合物:
【化29】
Figure 2005502718

一般式(S1.3)の化合物:
【化30】
Figure 2005502718
(WO 02/36566号により公知の化合物の水和物も含む);
一般式(S1.4)の化合物:
【化31】
Figure 2005502718

一般式(S1.5)の化合物:
【化32】
Figure 2005502718

一般式(S1.6)の化合物:
【化33】
Figure 2005502718

一般式(S1.7)の化合物:
【化34】
Figure 2005502718

一般式(S1.8)の化合物:
【化35】
Figure 2005502718

一般式(S1.9)の化合物:
Cl2CHCON(CH2CH=CH2) (S1.9);
一般式(S1.10)の化合物:
【化36】
Figure 2005502718

一般式(S1.11)の化合物:
【化37】
Figure 2005502718

一般式(S1.12)の化合物:
【化38】
Figure 2005502718

一般式(S1.13)の化合物:
【化39】
Figure 2005502718

【0013】
一般式(S1.1)〜(S1.13)の化合物は公知であり、例えば『殺虫剤マニュアル』、第11版、イギリス作物保護カウンシル、1997年の中に、登録番号61(一般式(S1.1)、ベノキサコール)、304(一般式(S1.2)、フェンクロリム)、154(一般式(S1.3)、クロキントセット)、462(一般式(S1.4)、メフェンピル-ジエチル)、377(一般式(S1.5)、フリラゾール)、363(一般式(S1.8)、フルキソフェニム)、213(一般式(S1.9)、ジクロルミド)、350(一般式(S1.10)、フルラゾール)として記載されている。一般式(S1.11)の化合物は、MON 4660(モンサント社)の商品名で知られており、例えばヨーロッパ特許第0 436 483号に記載されている。
【0014】
一般式(S1.6)の化合物(AC 304415)は、例えばヨーロッパ特許第0 613 618号に記載されており、一般式(S1.7)の化合物は、ドイツ国特許第2 948 535号に記載されている。一般式(S1.12)の化合物と一般式(S1.12a)の化合物(イソキサジフェン)は、ドイツ国特許第4 331 448号に記載されており、一般式(S1.13)の化合物は、ドイツ国特許第3 525 205号に記載されている。
【0015】
特に好ましい毒性緩和剤は、一般式(S1.1)、(S1.9)、(S1.12a)の化合物である。したがって本発明による非常に有効な組成物は、活性成分の組み合わせが以下のようになっている。すなわち、S-メトラクロール+フォラムスルフロン+ベノキサコール、S-メトラクロール+トリトスルフロン+ベノキサコール、およびメトラクロール+トリトスルフロン、S-メトラクロール+フォラムスルフロン+ジクロルミド、S-メトラクロール+トリトスルフロン+ジクロルミド、S-メトラクロール+フォラムスルフロン+イソキサジフェン、およびS-メトラクロール+トリトスルフロン+イソキサジフェンである。
【0016】
本発明で使用される活性成分は、修飾されていない形態、すなわち合成されたままの形態が可能である。しかし製剤技術で通常利用されているアジュバント(例えば溶媒、固体基剤、界面活性剤)とともに一般的な方法で製剤化し、例えば乳化可能な濃縮物、直接スプレーまたは希釈することのできる溶液、湿潤化可能な粉末、可溶性粉末、ダスト、粒子、マイクロカプセルにすることが好ましい。これについてはWO 97/34483号の9〜13ページに記載されている。組成物の性質と同様、散布方法(スプレー、噴霧、ダスティング、湿潤化、分散、注入)は、目的と状況に応じて選択する。本発明の混合物と、必要に応じて1種類以上の固体または液体のアジュバントとを含む製剤(すなわち媒体)、調製物、組成物は、公知の方法で調製する。例えば活性成分を製剤用アジュバント(例えば溶媒または固体基剤)と密に混合すること、および/または両者を粉砕することによって調製する。さらに、製剤を調製する際に界面活性化合物(界面活性剤)も使用できる。
【0017】
溶媒および固体基剤の具体例は、例えばWO 97/34485号の6ページに記載されている。製剤化する活性成分の性質に応じ、適切な界面活性化合物は、乳化特性、分散特性、湿潤特性が優れた非イオン性界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、界面活性剤混合物のいずれかになる。適切なアニオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン界面活性剤は、例えばWO 97/34485号の7〜8ページに記載されている。製剤技術で通常使用されている界面活性剤も、本発明による除草用組成物の調製に適している。そのような界面活性剤は、特に『マッカッチョンの洗浄剤と乳化剤に関する年鑑』、MCパブリッシング社、リッジウッド、ニュージャージー州、1981年;Stache, H.、『界面活性剤ポケットブック』、カール・ハンザー社、ミュンヘン/ウィーン、1981年;J. Ash、『界面活性剤の百科事典』、第I〜III巻、ケミカル・パブリッシング社、ニューヨーク、1980〜1981年に記載されている。
【0018】
除草用製剤は、通常、本発明の活性成分混合物を0.1〜99重量%(さらに特定するならば0.1〜95重量%)と、固体または液体の製剤用アジュバントを1〜99.9重量%と、界面活性剤を0〜25重量%(さらに特定するならば0.1〜25重量%)含んでいる。
【0019】
市販品は通常は濃縮物の形態になった製剤であるが、エンド・ユーザーは、普通は希釈製剤として使用する。本発明の組成物は、安定剤(例えば植物油またはエポキシ化した植物油(エポキシ化したココナツ油、ナタネ油、ダイズ油))、消泡剤(例えばシリコーン油)、保存剤、粘性調節剤、結合剤、増粘剤のほか、肥料やそれ以外の活性成分も含むことができる。好ましい製剤は、特に以下のような組成になっている(%=重量%)。
乳化可能な濃縮物:
活性成分の混合物: 1〜90%、好ましくは5〜20%
界面活性剤: 1〜30%、好ましくは10〜20%
液体基剤: 5〜94%、好ましくは70〜85%
ダスト:
活性成分の混合物: 0.1〜10%、好ましくは0.1〜5%
固体基剤: 99.9〜90%、好ましくは99.9〜99%
懸濁濃縮物:
活性成分の混合物: 5〜75%、好ましくは10〜50%
水: 94〜24%、好ましくは88〜30%
界面活性剤: 1〜40%、好ましくは2〜30%
湿潤化可能な粉末:
活性成分の混合物: 0.5〜90%、好ましくは1〜80%
界面活性剤: 0.5〜20%、好ましくは1〜15%
固体基剤: 5〜95%、好ましくは15〜90%
粒子:
活性成分の混合物: 0.1〜30%、好ましくは0.1〜15%
固体基剤: 99.5〜70%、好ましくは97〜85%
【0020】
以下の実施例により本発明を説明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはない。
Figure 2005502718
望む濃度のエマルジョンは、このような濃縮物を水で希釈することによって得られる。
【0021】
Figure 2005502718
このような溶液は、微小液滴の形態で使用するのに適している。
【0022】
Figure 2005502718
活性成分をアジュバントと完全に混合し、この混合物を適切な粉砕器の中で完全にすりつぶすと、湿潤化可能な粉末が得られる。この粉末を水で希釈すると、望む濃度の懸濁液にすることができる。
【0023】
Figure 2005502718
活性成分を塩化メチレンに溶かし、スプレーによって基剤に付着させた後、溶媒を真空中で蒸発させる。
【0024】
Figure 2005502718
細かくすりつぶした活性成分を、混合装置の中で、ポリエチレングリコールで湿らせた基剤に均一に付着させる。このようにして、ダストではないコーティングされた粒子が得られる。
【0025】
Figure 2005502718
活性成分をアジュバントと混合してすりつぶし、この混合物を水で湿らせる。この混合物を押し出した後、空気流で乾燥させる。
【0026】
Figure 2005502718
活性成分を基剤と混合し、この混合物を適切な粉砕器の中ですりつぶすことにより、そのまま使用可能なダストが得られる。
【0027】
Figure 2005502718
細かくすりつぶした活性成分をアジュバントとよく混合すると、懸濁濃縮物が得られる。この懸濁濃縮物を水で希釈することにより、任意の濃度の懸濁液が得られる。
【0028】
本発明による混合物の活性成分を別々に製剤化し、散布する少し前に、散布装置の中で望む混合比の“タンク混合物”の形態にするほうが実用的であることがしばしばある。
【0029】
生物での実施例:
実施例B1:発生後試験
温室に入れた植木鉢の中で、テスト用植物(ニクキビ(Brachiaria plantaginea))を葉が3〜4枚出るまで成長させる。標準的な土を培養基質として使用する。除草剤(200リットル/ha)を、単独で、あるいは混合物として、テスト用植物に散布する。散布量は以下の表に示してある。テスト結果は、散布後21日目に評価する(100%作用=植物が完全に枯れている、0%作用=植物毒性作用なし)。観察値を、S.R. Colbyの『除草剤を組み合わせた場合の相乗効果と拮抗効果の計算』(雑草15、20〜22ページ、1967年)に記載されている方法による予測値と比較する。
【表1】
Figure 2005502718

Claims (4)

  1. 除草用組成物であって、通常の不活性な製剤用アジュバントに加え、活性成分として、
    a)S-メトラクロールと、
    b)相乗効果を示すのに有効な量のフォラムスルフロンまたはトリトスルフロン
    の混合物を含む除草用組成物。
  2. 追加成分c)として毒性緩和剤を含む、請求項1に記載の除草用組成物。
  3. 有益な植物が植えられた畑で望ましくない植物の成長を制御する方法であって、その有益な植物またはその一部に対し、請求項1に記載の除草用組成物を除草に有効な量だけ作用させる操作を含む方法。
  4. 上記の有益な植物がトウモロコシである、請求項3に記載の方法。
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