JP2005352512A5 - - Google Patents

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現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
本発明は、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置に関する。
感光体に形成された静電潜像を現像する現像装置として、トナーが収納される現像ケースに、感光体にトナーを供給する現像ローラと、この現像ローラの表面に接触するブレードとを備えた現像装置がある。
この場合、ブレードは現像ローラに付着するトナーの厚さを規制し、また、一成分トナーを用いる場合には、現像ローラにブレードを圧接し、両者の間をトナーが通るときにトナーを摩擦により帯電させている。また、弾性的に変形可能な金属板により形成されたブレードを用いることも行われているが、このような金属板のブレードは現像ケースに固定され、撓ませた状態で現像ローラに圧接させている。この場合、ブレードは剛性が低いので剛性の高いブレードホルダと補強板との間で挟持した状態で、それらの積層物を現像ケースに取り付けている。
このような現像装置は、使用時には問題ないが、流通の過程で落下すると現像ローラ及びブレードが振動し、ブレードの裏側と現像ケースのブレード取付面との間にトナーが回り込んで外部に漏れることがある。そこで、現像ケースの開口部をテープにより封止し、使用時にテープを剥がすようなことが行われている。このように、テープにより現像ケースの開口部をシールする方法は、使用時にテープを剥がさなければならず、作業が煩雑になる。
上記のように、金属板により形成されたブレードを剛性の高いブレードホルダと重ねて現像ケースに取り付ける場合でも、長いブレードホルダに合わせて面積の広いブレード取付面を現像ケースに形成しようとすると、ブレード取付面の面精度を高めることは至難である。これにより、ブレードホルダがブレードとともに長手方向に湾曲する。これにより、ブレードと現像ローラとの接触部のラインが現像ローラの軸線に対して曲がってしまうので、現像ローラに対するブレードの接触圧が不均一となり、形成する画像品質に影響が生ずる。
そこで、現像ケースの両端付近にブレード取付面を突出させて形成し、このブレード取付面によりブレードホルダの両端付近をブレードとともに支えることが考えられるが、両端のブレード取付面の間となる中央部において、ブレードホルダと現像ケースとの間の気密性が損なわれ、トナーが漏れ易くなる。
さらに、現像ローラ上のトナーの付着量をブレードにより規制する現像装置では、現像ローラはそのローラ部が現像ケースに形成されたトナー出口に配置され、ローラ部の両端から突出する軸部が現像ケースの両側に形成されている支持壁に回転可能に支持され、ブレードはトナー出口の上縁と現像ローラの上部外周面との間を閉塞するように下縁が現像ローラのローラ部に接触されている。さらに、現像ローラの外周とトナー出口との間の隙間からのトナー漏れを防止するために、現像ケースのトナー出口の長手方向における両端部には、現像ローラのローラ部の両端外周に当接されたサイドシールが設けられ、現像ケースに形成されてトナー出口の下縁から感光体に向けて延出された平坦面には、現像ローラのローラ部に弾性的に接触された出口シールが設けられている。
この出口シールは、現像ローラを駆動する際の負荷を小さくするために、一部が現像ケースの平坦面に支えられ、この平坦面からトナー出口に向けて延出する自由端部が自らの弾性により現像ローラの外周に圧接されるように、クッション性の少ない薄いプラスチックシートにより形成され、両面接着テープにより平坦面に接着される構成が一般的である。
上記のように、出口シールは自らの弾性により現像ローラに接触するもので、平坦面に接着された部分は現像ローラに接していないので、特に両端部が剥がれ易い。これにより、出口シールの下側に侵入したトナーが両端側に回り込み、現像ケースの両側に形成されている支持壁の内面との間の隙間から漏れることがある。
また、現像ローラの外周とトナー出口との間の隙間からのトナー漏れを防止するために、現像ケースの下部に取付けた出口シールの自由端部側を現像ローラの下部外周面に弾性的に接触させ、現像ケースのトナー出口の長手方向における両端部に設けたサイドシールで現像ローラのローラ部の両端外周を支持することも行われている。
ところで、上述のように、弾性を有する薄い金属板により形成されたブレードを用い、組立状態ではブレードを現像ローラにより弾性的に撓ませ、その反力でブレードを現像ローラに圧接させる構成を採用した場合、現像ローラの軸中心は現像ケースの軸受により決まるが、このときに、現像ローラの圧力で金属板のブレードを撓ませるためには、両側に配置したサイドシールの内側の間隔よりもブレードの長さを短くしなければならない。しかし、このようにすると、ブレードの両端部とトナー出口の両内側との間に隙間が生じ易くなり、トナーが漏れる原因になる。逆に、サイドシールの内側の間隔よりもブレードの長さを長くすると、現像ローラの圧力によるブレードがサイドシールに当接し、それ以上撓ませることができなくなり撓み動作に自由度がなくなる。これはブレードの変形、現像ローラのローラ部とサイドシールとの間のシール不良の原因となる。
さらに、現像ケースに内部のトナーを攪拌する撹拌器と、現像ローラと、この現像ローラに対してトナーを補給する補給ローラとを備えた現像装置がある。このような現像装置は、外部から動力を撹拌器や補給ローラなどの回転体に伝達するために、それらの回転体の回転軸は現像ケースの側壁から突出され、その突出された端部に回転力を伝達するギアが取り付けられている。
このような構造の場合、撹拌器や補給ローラなどの回転軸の周りのシールが不十分であると、現像装置を落としたときの衝撃などによりトナーが回転軸の周りから外部に漏れ易い。そこで金属製のリング状軸受の内周部にゴム製のリップを備えたシール部材により回転軸を軸支すれば、回転軸の周りのシール効果を十分に高くすることができる。しかし、このようなシール部材は高価であるため、現像装置の製品コストがアップする。
さらに、複写機やプリンタ等の従来の画像形成装置では、感光体とこの感光体の外周面に残留した排トナーを回収する排トナー回収部とを一体に組立てた感光体ユニットと、現像ケースに現像ローラ等を設けた現像装置とを、プロセスカートリッジとして組立てることが普及している。
このような感光体ユニットの一例を図19および図20に基づいて説明する。図19は感光体ユニットの縦断側面図である。この感光体ユニット200には、感光体9が回転自在に保持され、感光体9の外周面に残留した排トナーを回収する排トナー回収部101が形成されている。
図20は、感光体9を外した状態の感光体ユニット200を示す正面図である。排トナー回収部101には、感光体9の外周面に近接して位置する回収口102が形成されており、この回収口102は、感光体9の略全長に渡って延出する細長い長方形形状に形成されている。回収口102の長手方向の両側の縁部には、テフロン(登録商標)フェルトなどにより形成されたサイドシール103が貼り付けられている。サイドシール103には、感光体9の両端部外周面に摺接されている。
回収口102の長手方向に沿った一方の縁部には、感光体9の外周面に残留した排トナーを掻き落とす長尺状のブレード104が固定されている。回収口102の長手方向に沿った他方の縁部には、長尺状の入口シール105が貼り付けられている。入口シール105は、ブレード104により掻き落とされた排トナーが回収口102から漏れ出すことを防止するもので、感光体9の外周面に摺接されている。なお、入口シール105の長手方向の両端部は、サイドシール103に圧接されている。
このような感光体ユニット200において、感光体9が図19に示す矢印方向へ回転駆動され、この感光体9の外周面に潜像形成部(図示せず)による露光により静電潜像が形成され、この静電潜像が現像ローラ(図示せず)により供給されるトナーで顕像化され、顕像化されたトナー像が転写位置において転写用紙(図示せず)へ転写される。転写用紙への転写時において、トナーの一部は記録紙に転写されずに感光体9の外周面に残留して排トナーとなる。この排トナーは、ブレード104により感光体9の外周面から掻き落とされ、排トナー回収部101に回収される。排トナーの回収時において、入口シール105が感光体9の外周面に摺接することにより、回収口102からのトナーの漏れ出しを防止している。また、入口シール105の長手方向の両端部がサイドシール103に圧接されることにより、入口シール105の両端部からのトナーの漏れ出しを防止している。
ところが、感光体9を矢印方向へ回転駆動させることにより、この感光体9の外周面に摺接している入口シール105に対して、感光体9の回転方向に沿った引っ張り力が作用する。この力は入口シール105の長手方向の両端部にこの入口シール105を剥がす向きに大きな力が作用し、入口シール105の両端部が中央側へ寄せられるように位置ずれを生じ、入口シール105における感光体9の外周面に摺接している部分に波打ちが発生する。このような波打ちが発生することにより、入口シール105と感光体9の外周面との間に隙間が生じ、その隙間から排トナーが漏れ出す。
また、入口シール105が中央側へ寄せられるように引っ張られることにより重ね合わされている入口シール105とサイドシール103との間に隙間が生ずると、その隙間に排トナーが入りこみ、入り込んだ排トナーが入口シール105の側端部から漏れ出す
発明の目的は、現像ローラ及びブレードの両端部からのトナー漏れを防止することである
求項記載の現像装置は、感光体と対向するトナー出口が形成された現像ケースと、記現像ケースが両側に備えた支持壁に回転可能に支持された軸部と前記トナー出口に配置されたローラ部とを有する現像ローラと、前記現像ローラの前記ローラ部における長手方向の両端外周面に接触するように前記トナー出口の両端部に設けられたサイドシールと、弾性を有する金属製の薄板により形成されるとともに、前記トナー出口の上縁と前記現像ローラの前記ローラ部の上部外周面との間を閉塞するように下縁が前記ローラ部に接触されたブレードとを備え、前記ブレードは、長手方向の両端部が前記サイドシールに対向する長さに定められた幅広部と、前記トナー出口の両側に設けられた前記サイドシールの間で前記現像ローラの長手方向と直交する方向に屈撓可能な長さに定められて前記幅広部の下方に連続して配置された幅狭部とを有し、前記幅広部と前記幅狭部との境となる段部は前記ローラ部に対する前記ブレードの接触部よりも上側に配置されている。したがって、ブレードは現像ローラの圧力により撓む。このときに幅広部はトナー出口をサイドシールの領域に至るまで閉塞する。幅狭部は幅広部がサイドシールに接触した後も現像ローラの圧力でトナー出口の奥に向けて屈撓させることが可能である。
請求項記載の現像装置は、請求項記載の発明において、前記幅狭部の長さは、前記幅広部がサイドシールに当接した後も現像ローラの圧力により前記トナー出口の奥に向けて屈撓可能な範囲で前記サイドシールの内側の間隔よりも長い寸法に定められている。したがって、トナー出口の両内側面とブレードの両端面との間に隙間が形成されることはない。
請求項記載のプロセスカートリッジは、感光体が回転自在に支持された感光体ケースに、請求項又は記載の現像装置を装着した構成である。したがって、現像ローラ及びブレードの両端部からのトナー漏れが防止される。
請求項記載の画像形成装置は、請求項記載のプロセスカートリッジと、このプロセスカートリッジにより前記感光体の表面に形成されたトナー画像を転写用紙に転写する転写部と、前記転写用紙上の転写画像を定着する定着部とを具備する。したがって、現像ローラ及びブレードの両端部からのトナー漏れが防止される
求項記載の現像装置は、上述のように、トナー出口が形成された現像ケースと、前記トナー出口に配置されたローラ部を有する現像ローラと、前記トナー出口の両端部に設けられたサイドシールと、弾性を有する金属製の薄板により形成されて下縁が前記ローラ部に接触されたブレードとを備え、このブレードは、長手方向の両端部が前記サイドシールに対向する長さに定められた幅広部と、前記サイドシールの間で前記現像ローラの長手方向と直交する方向に屈撓可能な長さに定められて前記幅広部の下方に連続して配置された幅狭部とを有し、前記幅広部と前記幅狭部との境となる段部は前記ローラ部に対する前記ブレードの接触部よりも上側に配置されているので、ブレードは現像ローラの圧力により撓むが、幅広部によってトナー出口をサイドシールの領域に至るまで閉塞することできる。また、幅狭部は幅広部がサイドシールに接触した後も現像ローラの圧力でトナー出口の奥に向けて屈撓可能であるため、現像ローラのローラ部の両端外周面をサイドシールに確実に接触させることができる。したがって、現像ローラ及びブレードの両端部からのトナーの洩れを有効に防止することができる。
請求項記載の現像装置は、請求項記載の発明において、前記幅狭部の長さは、前記幅広部がサイドシールに当接した後も現像ローラの圧力により前記トナー出口の奥に向けて屈撓可能な範囲で前記サイドシールの内側の間隔よりも長い寸法に定められているので、トナー出口の両内側面とブレードの両端面との間に隙間が形成されることはない。したがって、現像ローラ及びブレードの両端部からのトナーの洩れをさらに効果的に防止することができる。
請求項記載のプロセスカートリッジは、請求項又は記載の現像装置を備えるため、現像ローラ及びブレードの両端部からのトナー洩れを防止することができる。
請求項記載の画像形成装置は、請求項記載のプロセスカートリッジを備えるため、現像ローラ及びブレードの両端部からのトナー洩れを防止することができる
発明の第一の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1を参照してプロセスカートリッジが実装された画像形成装置Pの構造について説明する。1は装置本体である。この装置本体1の上部には原稿の画像を読み取る画像読取装置2が装着され、内部にはプロセスカートリッジ3が設けられている。このプロセスカートリッジ3の下方には転写用紙Sを案内する用紙搬送路4が形成されている。
前記画像読取装置2は、原稿画像を読み取る読取部5と、この読取部5に供給する原稿を載置する原稿トレイ6とを有し、この原稿トレイ6は、支点軸7を中心に水平位置Aから二点鎖線で示す起立位置Bまでに回動し得るように支持されている。なお、原稿トレイ6は図示しないストッパにより水平位置Aと二点鎖線で示す起立位置Bとで安定するように構成されている。
前記プロセスカートリッジ3は、ケース状に形成された感光体ケース8に、感光体9を回転自在に設けるとともに、帯電ブラシローラ10と現像装置11とを感光体9の周囲に配置して取り付けることにより形成されている。感光体9の下部外周に対向する転写部12は装置本体1側に設けられている。現像装置11は、感光体ケース8に着脱自在に取り付けられた現像ケース13と、この現像ケース13の内部(トナー収納部13e)に収納された現像剤を撹拌する回転自在の撹拌器14と、感光体9に接触する現像ローラ15と、この現像ローラ15に現像剤を供給する供給ローラ16と、現像ローラ15に接触されたブレード17とを有する。さらに、プロセスカートリッジ3の上部には、画像信号に基づいて変調されたレーザ光を感光体9の帯電部分に走査することにより静電潜像を形成する潜像形成部18が設けられている。
また、前記装置本体1の一側には、前記画像読取装置2により読み取られた原稿を支持するとともに、転写用紙Sを斜めに載置状態で支えるトレイ19が設けられ、このトレイ19の下方には、回転駆動される給紙ローラ20と、一方向に付勢されてトレイ19上の転写用紙Sを給紙ローラ20に圧接する押圧板21と、それぞれ給紙ローラ20に弾性的に接触することにより転写用紙Sの重送を阻止する分離パッド22及び分離ローラ23とが設けられている。
給紙ローラ20、分離パッド22、分離ローラ23は前記用紙搬送路4の入口側に配置されている。この用紙搬送路4には、給紙ローラ20よりも下流側に位置するボトムパス24が連通されている。さらに、用紙搬送路4の下流側には、転写用紙S上に転写された画像を定着する定着部25が配置されている。
さらに、前記装置本体1には、定着部25の上方と前記原稿トレイ6との間に配置された用紙スタッカ26が形成されている。この用紙スタッカ26は、原稿トレイ6を起立位置Bに回動させたときに、その原稿トレイ6の下方延長面上に位置して転写用紙Sを支える受け板27を有している。さらに、トレイ19とは反対側の装置本体1の側面付近には、定着部25から排紙された転写用紙Sを水平方向に排紙する排紙口28と、定着部25から排紙された転写用紙Sを反転させて用紙スタッカ26に導く反転排紙路29とが形成されている。この反転排紙路29の上部と下部とには、それぞれ対をなす排紙ローラ30が配置され、また、反転排紙路29と排紙口28との分岐点には、転写用紙Sの排出方向を切り替える切替爪31が回動自在に設けられている。
次に、画像読取動作と印刷動作について説明する。原稿の画像を読み取る場合には、図1に実線で示すように、原稿トレイ6を水平位置Aに維持して原稿を読取部5に供給する。供給された原稿は読取部5により画像が読み取られ、トレイ19の上部に立てかけ状態で支持される。このようにして読み取った画像は、外部に送信(ファクシミリの送信モードとしての使用形態)し、或いは、トレイ19から転写用紙Sを給紙してこの転写用紙Sに読取画像を印刷(複写機としての使用形態)することができる。或いは、外部から送信された画像を転写用紙Sに印刷(ファクシミリの受信モードとしての使用形態)することができる。
印刷の場合は、図1において、感光体9は時計方向に回転駆動される過程でその表面が帯電ブラシローラ10により帯電され、原稿の読取画像又は外部から受信した画像に基づいて潜像形成部18によって感光体9の帯電部分に静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置11により現像される。この現像画像は、給紙ローラ20によりトレイ19から給紙された転写用紙Sに転写される。画像が転写された転写用紙Sは定着部25を通過するときに定着され、切替爪31の向きによって排紙口28又は用紙スタッカ26に排紙される。
次に、プロセスカートリッジ3の構造、特に現像装置11の構造について詳述する。図2に示すように、感光体ケース8には、プロセスカートリッジ3を装置本体1(図1参照)に対して着脱する際に把持する把手32が形成されていると共に、プロセスカートリッジ3を装置本体1から外したときに感光体9の下面を覆い、プロセスカートリッジ3を装置本体1にセットしたときに感光体9の下面を開放するシャッタ33が設けられている。現像ケース13は、感光体ケース8の両側の外壁8a,8bの間に着脱可能に支持されている。8bは図4のみに示す。
次に、現像装置11の内部構造を図3及び図4に示す。図3は現像装置の縦断側面図、図4は図3におけるY−Y線部で断面にした縦断正面である。図4に示すように、現像ローラ15は、一成分トナーを摩擦により帯電させるために外周部がゴム等の摩擦係数の低い弾性材により形成されたローラ部34と、このローラ部34の中心を貫通する金属製の軸部35とを有する。感光体ケース8の外壁8a,8bの間に着脱可能に取り付けられる現像ケース13は、外壁8a,8bの内側に所定の間隔を開けて対向する支持壁13a,13bを備えている。一方の支持壁13aには孔を開けることにより軸部35の一端を回転自在に形成する軸受36が形成され、他方の支持壁13bにはブッシュを装着することで軸受37が形成されている。軸受36から突出する軸部35の一端には、モータ(図示せず)に駆動される合成樹脂製の歯車38が嵌合されている。
図3に示すように、現像ケース13はトナー収納室39の上面開口面に接着された蓋40を有し、感光体9側の外壁41には、剛性の高いブレードホルダ42と、弾性的に変形可能な金属板(ステンレス)により形成されたブレード17と、補強板43とが積層状態で取付けられている。ブレード17は上部半分がブレードホルダ42と補強板43とにより挟持されるが、下部半分が下方に延出されて現像ローラ15に圧接されている。
図5は、現像ケース13に対するブレード17の支持構造を示す一部の水平断面図で、この図で明らかなように、外壁41の両端付近にはブレード取付面44が形成され、中央部にはブレード取付面44より僅かに引っ込んだ逃げ面45が形成され、ブレード取付面44にはねじ孔46と軸状の位置決め用の突起47とが形成されている。ブレードホルダ42には、現像ケース13の蓋40に対向する屈曲片48と、現像ケース13の片方の支持壁13bに形成された孔(図示せず)に通される突片50とが形成されている。補強板43の上縁にはブレードホルダ42の屈曲片48に接触する屈曲片51が形成されている。ブレード17は現像ローラ15との接触部がエッジにならないようにくの字形に屈曲する屈曲片52を下縁に有する。そして、ブレードホルダ42とブレード17と補強板43の両側には、突起47により位置決めされる位置決め孔53と、ねじ孔46に螺合される取付ねじ54を通すための取付孔55とが形成されている。
なお、ブレード17の位置決め孔53は両端付近の何れかによって形状が異なる。一方の端部付近の位置決め孔53は位置決め用の突起47の外径と一致する内径をもつ円形の形状であるが、他方の端部付近の位置決め孔53は突起47の外径と一致する幅に定められて現像ローラ15の軸方向に沿う長孔の形状である。これにより、ブレード17の位置が定められるため、取付孔55は円形でも長孔でもかまわない。位置決め孔53と取付孔55の寸法形状については、ブレードホルダ42及び補強板43についても同様である。
ところで、現像ケース13の外壁41に形成したブレード取付面44をブレード17の長さに合わせて全面を平坦に形成することはプラスチック成型上至難である。そのために、外壁41の両端付近に制限した小さな面積にブレード取付面44を形成し、中間部に一段低い逃げ面45を形成してある。望ましくは、逃げ面45とブレードホルダ42との間に隙間が開かない方がよいので、両者の間にポリエステルフィルム等の弾性を有する薄いシート56を介在させている。なお、ブレード取付面44と逃げ面45の面とは、外壁41の肉圧を均一にして成型時にヒケが生じないようにリブ44a,45aの集まりにより形成されている(図5,6参照)。
さらに、図6に示すように、現像ケース13の外壁41には、シール部材57が貼付されている。このシール部材57の両側には、下方に屈曲されて現像ローラ15の外周面に接触する接触部58が形成されている。
また、図7に示すように、ブレードホルダ42の屈曲片48には外壁41及び蓋40の下面に接触するシール部材59が貼付されている。このシール部材59は、突片50を除くブレードホルダ42の全長より長く、両端には折り曲げることにより現像ケース13の支持壁13a,13b(図4,6参照)との間をシールする折り曲げ部60が形成されている。
図8はブレード17、シール部材57,59の支持構造を示すもので、(a)は現像ケース13の端部(ブレード取付面44)で断面にした一部の縦断側面図、(b)は現像ケース13の中央部(逃げ面45)で断面にした一部の縦断側面図である。これらの図で明らかなように、一方のシール部材57は、ブレードホルダ42の現像ローラ15側における長手方向の側縁に沿って設けられ、ブレード17の湾曲可能な部分(ブレードホルダ42と補強板43とにより挟持されていない部分)の裏面と現像ケース13の外壁41との間に挟持されている。他方のシール部材59は、一方のシール部材57とは反対側におけるブレードホルダ42の側縁に沿って設けられている。
このような構成において、現像に際し、現像ケース13内のトナーは、現像ローラ15と供給ローラ16との間において摩擦により帯電され、さらに、現像ローラ15とブレード17との間で摩擦により帯電される。現像ローラ15は図1、図3、図8において反時計方向に回転し、ブレード17の下を潜り抜ける量のトナーが現像ローラ15に付着する。この現像ローラ15に供給されたトナーにより感光体9上の静電潜像が現像される。
ところで、プロセスカートリッジ3としての組立体を取り扱う場合、或いは、現像装置11としての組立体を取り扱う場合に、落下等により現像ケース13に異状な衝撃が作用することにより、現像ローラ15とブレード17とが振動することがあるが、ブレードホルダ42の下縁に沿ってブレード17と外壁41との間をシールするシール部材57が設けられ、ブレードホルダ42の上縁に沿って現像ケース13の外壁41及び蓋40の下面との間をシールするシール部材59が設けられているため、現像ケース13内のトナーがブレードホルダ42及びブレード17の裏側を抜けて外部に漏れることを防止することができる。
また、金属板によるブレードホルダ42及びブレード17並びに補強板43を用いた場合、その各々の全長を現像ケース13の支持壁13a,13bの間隔よりも長くすると組み立てが不可能であるため、製作上の許容公差によりブレードホルダ42及びブレード17並びに補強板43の両端と支持壁13a,13bとの間には隙間が開くことがある。しかし、シール部材59は、ブレードホルダ42の長手方向の長さより長い寸法をもって形成され、両端がブレードホルダ42の両端の辺に沿って折り曲げられた状態で支持され、ブレードホルダ42及びブレード17並びに補強板43の長手方向の両端と、現像ケース13の支持壁13a,13bの内側面との間を折り曲げ部60でシールすることができる。
さらに、ブレードホルダ42の両端付近をブレード取付面44に当接させるが、現像ケース13の中間部に位置する逃げ面45とブレードホルダとの間にはシート56が設けられているため、現像ケース13が落下等の衝撃を受けてもシール部材57が部分的にブレードホルダ42と逃げ面45との間に食い込むことがなく、逃げ面45からのトナーの漏れを防止することができる。
さらに、ブレードホルダ42の両端付近をブレード取付面44に当接させることで、ブレードホルダ42、ブレード17及び補強板43をその長手方向に湾曲させることなく支持することができる。これにより、ブレード17を直線上で現像ローラ15に接触させることができる。
さらに、シール部材57を、トナーの粒子より密度が細かくブレード17の変形に影響を与えない硬度に定められた材料により形成することにより、現像ローラ15に与える負荷を小さくした状態で、ブレード17の裏面とシール部材57との間のシール性を高めることができる。シール部材57は発泡ウレタン系の材料により形成されている。
具体的に、シール部材57の硬度を30kgf以下(JIS K 6400の6.3(A法)による)、密度を0.07g/cm 以下(発泡率で14倍以上)、通気性を5cc/cm /sec以下(JISK 6400の13.1(A法)による)に定めて落下試験をした結果、ブレード17の裏側からのトナーの漏れは見受けられなかった。また、ブレード17がシール部材57の圧力により変形することの影響は見受けられなかった。この変形による影響の度合いは、現像ローラ15上でのトナーの付着量を測定した結果により確認した。
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。図1ないし図8において説明した部分と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。本実施の形態では、現像ローラ15の周囲からのトナー漏れを防止するためのシール構造について説明する。図9ないし図11に示すように、現像ケース13には、現像ローラ15のローラ部34が配置されるトナー出口61と、このトナー出口61の下縁から感光体9に向けて延出する平坦面62とが形成されている。この平坦面62にはポリエステル等のように弾性を有するプラスチックフィルムにより形成された出口シール63が接着等の手段により貼付されている。この出口シール63の平坦面62の端から外れた自由端部側(トナー出口61側)は自らの弾性により現像ローラ15のローラ部34の外周面に弾性的に接触する。
図10ないし図12に示すように、トナー出口61の両側には、現像ローラ15のローラ部34の両端外周面に接触するサイドシール64が貼付されている。出口シール63の長手方向の両端部はサイドシール64の上に重ねられている。
また、片側しか図示しないが、出口シール63の長手方向における両端縁と現像ケース13の支持壁13a,13bとが交わる隅部をシールする隅部シール65と、弾性を有する金属板により形成されたクリップ66とが設けられている。クリップ66は、平坦面62の下面に当接される当接片67と隅部シール65を上から弾性的に押える押圧片68とを有する。平坦面62と出口シール63の両端部と隅部シール65とは、クリップ66の当接片67と押圧片68とで弾性的に挟持されるように構成されている。
さらに本実施の形態では、支持壁13a,13bは平坦面62の先端まで延びていない形状のため、出口シール63の上に置かれる隅部シール65と、クリップ66の押圧片68とは、図10に示すように、支持壁13a,13bの内面13cとこの内面13cと直交する端面13dとに接触するL字形の形状に形成され、隅部シール65はL字形の二辺が上方に捲り上げられて内面13cと端面13dとに接触されるように構成されている。
図8及び図9で明らかなように、ブレード17は現像ローラ15のローラ部34に押圧されてブレードホルダ42より下方に延出する部分が弾性的に現像ケース13の奥側に屈撓し、くの字形に屈曲された屈曲片52がローラ部34に接触するように設計されているので、図12に一点鎖線で示すように、現像ローラ15のローラ部34とブレード17との接触部Cの位置は、ブレード17の下縁より少し上に示す位置である。
そして、図10ないし図12に示すように、ブレード17には、長手方向の両端部がサイドシール64に対向する幅広部69と、その下方に位置する幅狭部70と、両者の境となる段部71とが形成されている。図12に示すように、段部71は、ローラ部34に対するブレード17の接触部Cよりも上側(現像ローラ15の回転方向の下流側)に位置し、段部71より下側に位置する幅狭部70は、幅広部69がサイドシール64に当接した後も現像ローラ15の圧力によりトナー出口61の奥に向けて屈撓可能な長さに定められている。すなわち、幅狭部70の長さL2はサイドシール64の内側の間隔L1よりもΔLだけ長い寸法に定められている。具体的には、幅狭部70はΔL/2なる幅(0.1〜0.5mm)だけサイドシール64の上に重なるが、この程度の重なり幅ならば、ブレード17の幅狭部70は現像ローラ15の圧力によりサイドシール64の内側のエッジを弾性的に変形させて屈撓し得るものである。
このような構成において、ブレード17をローラ部34の全長に亘り接触させることができ、且つ、段部71より下の幅狭部70の屈撓作用によりローラ部34の両端を確実にサイドシール64に接触させることができる。
さらに、出口シール63の長手方向における両端縁と現像ケース13の支持壁13a,13bとが交わる隅部を隅部シール65によりシールすることができる。また、出口シール63の両端部と隅部シール65とをクリップ66により同時に平坦面62に押え付けることができる。このときに、隅部シール65はクリップ66により圧縮されて目が詰まるため、トナーの漏れをより有効に防止することができる。
さらに、ブレード17には長手方向の両端部がサイドシール64に対向する幅広部69が形成されているので、トナー出口61の両脇へのトナーの回り込みを少なくすることができる。この場合、幅狭部70は現像ローラ15に押されてもサイドシール64に当接して屈撓作用が損なわれることがない。これにより、現像ローラ15のローラ部34の外周面をサイドシール64に確実に接触させることができる。しかも、幅狭部70の長さL2がサイドシール64の間隔L1よりも僅かに長いので、ブレード17の両脇へのトナーの回り込みを抑制することができる。このようなことにより、現像ローラ15の周囲からのトナー漏れを有効に防止することができる。
次に、本発明の第三の実施の形態を図13ないし図15に基づいて説明する。前記実施の形態と同一部分については同一符号を用い説明も省略する。本実施の形態は、撹拌器14と補給ローラ16との一端に動力を伝達するために、両者の一端を現像ケース13の外側に突出させる部分のシール構造に関する。図16に示すように、現像装置11が備えるケース壁、すなわち現像ケース13の支持壁13aには嵌合穴80が形成され、この嵌合穴80には軸受81が嵌合されている。軸受81を嵌合穴80に嵌合したときにトナー収納部13e側の軸受81の一端には、ドーナツ形状に形成された発泡ポリウレタン製の軸受シール82が接着固定されている。補給ローラ16の回転軸16aは軸受シール82と軸受81とに挿通され、現像ケース13の外側に突出される。現像ケース13の外側に突出した回転軸16aの端部には動力伝達機構83(図13参照)の一部を構成するギア84が嵌合されている。
軸受シール82の外径寸法"a"と嵌合穴80の内径寸法"b"とを比較すると、軸受シール82の外形寸法"a"が嵌合穴80の内径寸法"b"より半径方向で0.2〜1.0mm大きく設定されている。即ち、(a−b)/2=0.2〜1.0mmである。また、軸受シール82の内径寸法"d"と軸受81の内径寸法"c"とを比較すると、軸受シール82の内径寸法"d"が軸受81の内径寸法"c"より半径方向で0.2〜1.0mm小さく設定されている。即ち、(dc)/2=−0.2〜−1.0mmである。
回転軸16aの先端側には嵌合されたギア84を回り止めするためのDカット部85が形成されている。回転軸16aにおけるDカット部85が形成された部分とDカット部85が形成されていない部分との間には、面取り部86が形成されている。
また、図14に示すように、現像ケース13の支持壁13aには挿通穴87が形成され、この挿通穴87には撹拌器14の回転軸14aが挿通されている。回転軸14aにおけるトナー収納部13e内に位置する部分にはドーナツ形状の内側シール88が嵌合され、内側シール88の側面は支持壁13aの内側面に当接されている。
現像ケース13の外側に突出した回転軸14aの端部には動力伝達機構83の一部を構成するギア89が嵌合されている。回転軸14aからのギア89の抜け止めは、回転軸14aの端部に形成された可撓性を有する係止爪90をギア89に形成された挿通穴91に挿通し、係止爪90の先端部をギア89に形成された段差部92に係止することにより行われている。
係止爪90が係止されたギア89の外側面には、挿通穴91を閉止する外側シール93が貼り付けられている。なお、現像ケース13の支持壁13aにはトナーを補給する開口(図示せず)が形成され、この開口は図13に示すように閉止栓94によって密閉されている。
図13において、100は感光体ユニットである。この感光体ユニット100は、感光体ケース8と感光体9と帯電ブラシローラ10とシャッタ33とを一つのユニットとして組立てることにより形成されている。そして、感光体ユニット100と現像装置11とを連結することによりプロセスカートリッジ3が組立てられる。このプロセスカートリッジ3は装置本体1(図1参照)内に着脱可能に装着される。
このような構成において、現像装置11の組立時における嵌合穴80への軸受81の嵌合は、一端に軸受シール82を接着固定した軸受81を支持壁13aの外側から嵌合穴80へ押し込むことにより行う。軸受シール82の外形寸法"a"は嵌合穴80の内径寸法"b"より半径方向で0.2〜1.0mm大きく形成されているが、この軸受シール82は発泡ポリウレタンにより形成されて高い圧縮性を有する。このため、軸受81を支持壁13aの外側から嵌合穴80に嵌合させるとき、軸受シール82は嵌合穴80を通過可能な外径寸法に容易に圧縮され、軸受81を嵌合穴80へ嵌合させる作業を容易に行える。そして、嵌合穴80を通過した軸受シール82は元の外径寸法に戻り、軸受シール82における嵌合穴48の内径寸法より広がった部分は、側板部11aの内周面における嵌合穴80の周縁部に当接される。
したがって、軸受シール82を設けることにより、嵌合穴80の内周面と軸受81の外周面との間へのトナーの入り込みが防止され、嵌合穴80の内周面と軸受81の外周面との間からのトナーの漏れ出しが防止される。しかも、発泡ポリウレタン製の軸受シール82は安価であり、この軸受シール82を用いることにより安価な構造のトナーシールを実現することができる。
また、軸受シール82の内径寸法"d"は軸受81の内径寸法"c"より半径方向で0.2〜1.0mm小さく形成されているが、発泡ポリウレタン製の軸受シール82は高い圧縮性を有する。このため、現像装置11の組立時において、補給ローラ16の回転軸16aを軸受シール82に挿通するときに軸受シール82は回転軸16aを挿通可能な内径寸法に容易に圧縮され、回転軸16aを軸受シール82と軸受81とに挿通する作業を容易に行える。
さらに、回転軸16aには、Dカット部85が形成された部分とDカット部85が形成されていない部分との間には面取り部86の形成によって急激な段差ができない。このため、回転軸16aを軸受シール82に挿通させるとき、面取り部86が軸受シール82の内周部に当接することにより軸受シール82の内周部が半径方向に次第に圧縮される。そして、回転軸16aに形成された段差部が軸受シール82の内周部に回転軸16aの挿通方向に沿って当接して軸受シール82を損傷させるということが防止される。
また、現像装置11の組立時において、撹拌器14の回転軸14aを支持壁13aに形成した挿通穴87に挿通して係止爪91を現像ケース13の外側へ突出させ、現像ケース13の外側へ突出した係止爪90をギア89の挿通穴91に挿通させ、係止爪90をギア89の段差部92に係止する。さらに、このギア89の外側面に、挿通穴91を閉止する外側シール93を貼り付ける。
したがって、挿通穴87の内周面と回転軸14aの外周面との間から現像装置11の外へトナーが漏れ出したとき、そのトナーは係止爪90の周りを通ってギア89の挿通穴91に入り込む。そして、挿通穴91に入り込んだトナーは、外側シール93によりシールされてこの挿通穴91から周囲に飛散することが防止され、現像装置11の周囲が飛散したトナーにより汚されるということが防止される。しかも、このトナーの飛散防止を、ギア89の外側面に外側シール93を貼り付けるという極めて簡単で安価な構造により達成することができる。
次に、本発明の第四の実施の形態を図16ないし図18に基づいて説明する。前記実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。第三の実施の形態において図13を用いて説明したように、感光体ユニット100は、感光体ケース8と感光体9と帯電ブラシローラ10とシャッタ33とを一つのユニットとして組立てることにより形成されている。そして、感光体ユニット100と現像装置11とを連結することによりプロセスカートリッジ3が組立てられる。このプロセスカートリッジ3は装置本体1(図1参照)内に着脱可能に装着される。
本実施の形態は、感光体ユニット100内に排トナーを回収するときにおけるその排トナーの漏れ出しを防止する構成である。すなわち、感光体ケース8には排トナー回収部101が形成されている。この排トナー回収部101の感光体9の外周面に近接する位置にはこの感光体9の略全長に渡って細長く回収口102が形成されている。回収口102の長手方向の両側の縁部にはテフロンフェルトなどで形成したサイドシール103が貼り付けられており、このサイドシール103には感光体9の端部外周面が摺接されている。回収口102の長手方向に沿った一方の縁部には、感光体9の外周面に残留した排トナーを掻き落とす長尺状のブレード104が固定されている。回収口102の長手方向に沿った他方の縁部には、感光体9の外周面に摺接される長尺状の入口シール105が貼り付けられている。
入口シール105の長手方向の両端部には、回収口102の縁部への貼付面積を広くして入口シール105を剥がれにくくする補強部106が形成されている。これらの補強部106は、入口シール105の長手方向と直交する向きに突出した矩形形状に形成されている。
入口シール105の長手方向の端部は、サイドシール103の上に外側端面を一致させて重ね合わされている。そして、入口シール105の長手方向の両端側には、発泡ポリウレタンなどで形成した押えシール107が貼り付けられている。この押えシール107は、固定部107aと漏れ出し防止部107bとにより略L字形状に形成されている。固定部107aは、入口シール105の長手方向の端部における回収口102の縁部に貼り付けられた部分の上に貼り付けられており、漏れ出し防止部107bは、サイドシール103と入口シール105との外側端面に当接させて回収口102の縁部に貼り付けられている。
このような構成において、画像形成に際しては、感光体9が図16に示す矢印方向へ回転駆動され、この感光体9の外周面に残留した排トナーはブレード104により掻き落とされ、掻き落とされた排トナーは回収口102から排トナー回収部101内へ回収される。この際、入口シール105は感光体9の外周面に摺接しており、感光体9から入口シール105に対して感光体9の回転方向に沿った引っ張り力が作用する。しかし、この入口シール105の長手方向の両端部には補強部106が形成されて貼付面積が広くなっており、回収口102の縁部に強固に貼り付けられているので、感光体9の回転に伴なう引っ張り力が入口シール105に作用しても、入口シール105の両端部が剥がれた状態となって中央寄りへ位置ずれを生じることがなく、入口シール105における感光体9の外周面に摺接している部分には波打ちが発生しない。このため、入口シール105と感光体9の外周面との摺接部分からの排トナーの漏れ出しが防止される。
また、入口シール105の長手方向の両端側には押えシール107が貼り付けられており、この押えシール107の漏れ出し防止部107bは、サイドシール103と入口シール105との外側端面に当接させて回収口102の縁部に貼り付けられている。このため、サイドシール103と入口シール105とが重ね合わされた箇所に排トナーが入り込んでも、その排トナーは押えシール107の漏れ出し防止部107bにより入口シール105の端部側へ漏れ出すことが防止され、入口シール105の端部側からの排トナーの漏れ出しが確実に防止される。
本発明の第一の実施の形態における画像形成装置の概略構造を示す縦断側面図である。 プロセスカートリッジを示す側面図である。 プロセスカートリッジを示す縦断側面図である。 図3におけるY−Y線部の縦断正面図である。 現像ケースに対するブレードの支持構造を示す一部の水平断面図である。 現像ローラ及びブレードを外した状態の現像ケースの正面図である。 ブレードホルダとシール部材との関係を正面から示す説明図である。 ブレード及びシール部材の支持構造を示すもので、(a)は現像ケースの端部で断面にした一部の縦断側面図、(b)は中央部で断面にした一部の縦断側面図である。 本発明の第二の実施の形態におけるプロセスカートリッジを示す縦断側面図である。 現像ケースに対する出口シール及び隅部シールの取付構造を示す一部の分解斜視図である。 現像ケースに出口シール及び隅部シールが取付けられた状態を示す一部の分解斜視図である。 ブレードとサイドシールとの関係を示す現像ケースの一部の正面図である。 本発明の第三の実施の形態におけるプロセスカートリッジを示す側面図である。 現像装置における撹拌器の取付構造を示す縦断正面図である。 現像装置における補給ローラの取付構造を分解して示す縦断正面図である。 本発明の第四の実施の形態における感光体ユニットの縦断側面図である。 感光体を外した状態の感光体ユニットを示す正面図である。 入口シールに形成した補強部の形状と貼付位置とを示す感光体ユニットの底面図である。 従来例の感光体ユニットを示す縦断側面図である。 感光体を外した状態の従来例の感光体ユニットを示す正面図である。
符号の説明
3 プロセスカートリッジ
8 感光体ケース
9 感光体
11 現像装置
12 転写部
13 現像ケース
13a 支持壁、ケース壁
13b 支持壁
13e トナー収納部
14,16 回転体
14a,16a 回転軸
15 現像ローラ、回転体
17 ブレード
18 潜像形成部
25 定着部
34 ローラ部
35 軸部
41 外壁
42 ブレードホルダ
43 補強板
44 ブレード取付面
45 逃げ面
56 緩衝材
57,59 シール部材
61 トナー出口
62 平坦面
63 出口シール
64 サイドシール
65 隅部シール
66 クリップ
69 幅広部
71 幅狭部
71 段部
80 嵌合穴
81 軸受
82 軸受シール
84 ギア
85 Dカット部
86 面取り部
89 ギア
90 係止爪
91 挿通穴
93 外側シール
100 感光体ユニット
101 排トナー回収部
102 回収口
103 サイドシール
104 ブレード
105 入口シール
106 補強部
107 押えシール
107a 固定部
107b 漏れ出し防止部
C 接触部
S 転写用紙

Claims (4)

  1. 光体と対向するトナー出口が形成された現像ケースと、
    記現像ケースが両側に備えた支持壁に回転可能に支持された軸部と前記トナー出口に配置されたローラ部とを有する現像ローラと、
    前記現像ローラの前記ローラ部における長手方向の両端外周面に接触するように前記トナー出口の両端部に設けられたサイドシールと、
    弾性を有する金属製の薄板により形成されるとともに、前記トナー出口の上縁と前記現像ローラの前記ローラ部の上部外周面との間を閉塞するように下縁が前記ローラ部に接触されたブレードとを備え、
    前記ブレードは、長手方向の両端部が前記サイドシールに対向する長さに定められた幅広部と、前記トナー出口の両側に設けられた前記サイドシールの間で前記現像ローラの長手方向と直交する方向に屈撓可能な長さに定められて前記幅広部の下方に連続して配置された幅狭部とを有し、前記幅広部と前記幅狭部との境となる段部は前記ローラ部に対する前記ブレードの接触部よりも上側に配置されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記幅狭部の長さは、前記幅広部がサイドシールに当接した後も現像ローラの圧力により前記トナー出口の奥に向けて屈撓可能な範囲で前記サイドシールの内側の間隔よりも長い寸法に定められている請求項記載の現像装置。
  3. 感光体が回転自在に支持された感光体ケースに、請求項又は記載の現像装置を装着したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  4. 請求項記載のプロセスカートリッジと、このプロセスカートリッジにより前記感光体の表面に形成されたトナー画像を転写用紙に転写する転写部と、前記転写用紙上の転写画像を定着する定着部とを具備する画像形成装置
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