JP2005351740A - 酸素濃度検出素子 - Google Patents

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太 一柳
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Abstract

【課題】 排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサに使用される酸素濃度検出素子であって、素子内に供給された酸素の圧力上昇による素子割れを防止することのできる酸素濃度検出素子を提供する。
【解決手段】 絶縁性材料によって形成された芯ロッド2と、外部からの通電によって発熱するヒータパターン3と、ヒータパターン3からの熱によって活性化される固体電解質層5と、固体電解質層5の外面に形成された検出電極7と、検出電極7に対向して固体電界質層5の内側に形成された参照電極6とを備え、さらに酸素を透過させることのできる応力緩和層8を設けている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサに用いられる酸素濃度検出素子に関する。
従来から一般に自動車用エンジン等では、排気管の途中に酸素センサを配置し、その酸素センサで排気ガス中に含まれる酸素濃度を検出していた。そして、検出した酸素濃度に基づいて燃料と空気との混合比率である空燃比A/Fを所定の理論空燃比(A/F=14.7)とするように吸引空気量をフィードバック制御するようにしている。
このような空燃費を検出する従来の空燃費センサとして、図7に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。図7に示すように、空燃費センサ100は、固体電界質板103と固体電解質板103の表裏の対向する面に積層された多孔質電極a、bとからなる第1の素子Aと、同じく固体電界質板105と固体電解質板105の表裏の対向する面に積層された多孔質電極c、dとからなる第2の素子Bと、第1の素子Aの多孔質電極a側に積層され、多孔質電極aの連通気孔部分に内部基準酸素源Rを形成する遮蔽体107と、第1の素子Aと第2の素子Bとの間に積層されて各素子A、Bの多孔質電極b、cの位置に測定ガス室Sとなる孔部が形成されたスペーサ108とから構成されている。
このように構成された空燃費センサ100は、検出回路160により第1の素子Aに一定の小電流を流して多孔質電極a側の内部基準酸素源Rに酸素を汲み込むことによって、内部基準酸素源Rに基準酸素分圧を確立するようにしている。そして、この内部基準酸素源Rの基準酸素分圧と測定ガス室S内の酸素ガス分圧との比に応じた多孔質電極a−b間の電圧Vsが所定の一定電圧となるように、第2の素子Bに流れるポンプ電流Ipを双方向に制御してその電流値を空燃費信号として出力する。このようにして、測定ガス室S内の空燃費が一定となるように制御している。
上述した空燃費センサ100では、第1の素子Aへの通電により測定ガス室S内の酸素が内部基準酸素源Rに汲み込まれると、その基準酸素のオーバーフロー分は多孔質電極aのリード部Laを介してセンサ端末側に移動し、センサ本体の末端部から内筒124内の多孔質固着層135に排出される。多孔質固着層135のセンサ端末側は密封層137により密封されているため、多孔質固着層135に排出された酸素は、多孔性の充填粉末層133から多孔質に形成された耐熱固着剤121を通って被測定ガスとしての排気中に排出される。
特開平6−27080号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来例は、多孔質電極aから酸素を排出するときにはリード部Laを介して酸素を移動させるだけなので、内部基準酸素源Rに汲み込まれた基準酸素のオーバーフロー分を十分に排出することができず、これにより素子内部の圧力が上昇して素子強度を超えると、素子割れを発生してしまうという問題点があった。
この発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、電極に供給された酸素の余剰分を排出するための応力緩和層を設けることによって、余剰酸素による内部圧力の上昇を抑えて素子割れを防止することのできる酸素濃度検出素子を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、基体の外面と検出部との間に酸素を透過させるための透過層を設け、この透過層を検出部の位置から基体の軸長方向に形成している。このため、ヒータ部からの熱を良好に固体電解質層に伝達することができるとともに、余剰の酸素をハーネス側へ排出して素子内部の圧力上昇を抑えて素子割れを防止することができる。
また、請求項2に記載の発明では、透過層を絶縁性材料と固体電解質とのセラミック混合体で形成し、絶縁性材料の含有量を10%〜80%に設定している。このため、絶縁性材料と固体電解質とを一体焼成するときの課題である焼成収縮率差による応力を緩和することが可能になる。
請求項3に記載の発明では、セラミック混合体に空孔形成剤を含有して透過層を形成し、この空孔形成剤の含有量をセラミック混合体に対して30%〜50%に設定している。このため、請求項3記載の発明では、焼成収縮率差による応力を緩和させることができるとともに、より確実に余剰の酸素をハーネス側へ排出することができ、これによって素子内部の圧力上昇を抑えて素子割れを防止することが可能になる。
請求項4に記載の発明では、透過層を100%の絶縁性材料で形成している。このため、請求項4記載の発明では、検出部と基体とを絶縁できるとともに、余剰の酸素をハーネス側へ排出して素子内部の圧力上昇を抑えて素子割れを防止することが可能になる。
本発明によれば、ヒータ部からの熱を良好に固体電解質層に伝達することができるとともに、余剰の酸素をハーネス側へ排出して素子内部の圧力上昇を抑えて素子割れを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る酸素濃度検出素子の一実施形態の構成を示す図である。図1(a)は本実施形態の酸素濃度検出素子1の外観を示す図である。図1(a)に示すように、酸素濃度検出素子1はロッド状に形成されている。この酸素濃度検出素子1のA−A断面図を図1(b)に示す。
図1(b)に示すように、酸素濃度検出素子1は、基体となる芯ロッド2と、この芯ロッド2の円周面(外面)2aに形成されたヒータ部となるヒータパターン3と、このヒータパターン3の外周面の全域を覆うヒータ絶縁層4と、芯ロッド2の円周面2a上でヒータパターン3の反対側の位置に形成された酸素イオン伝導性の固体電解質層5と、この固体電解質層5の内面に形成された参照電極6と、固体電解質層5の外面に形成された検出電極7と、参照電極6の内面と芯ロッド2の円周面2aとの間に設けられ、酸素の透過層となる応力緩和層8と、固体電解質層5と検出電極7の外面に形成され、電極用窓部9aを有する緻密層9と、この緻密層9やヒータ絶縁層4の外面を全体的に覆う印刷保護層10と、この印刷保護層10の外面全体の領域を覆うスピネル保護層11とから構成されている。
芯ロッド2は、絶縁材料であるアルミナ等のセラミック材料により形成されており、中実円柱のロッド状の形状を有している。このようにロッド状に形成することにより、取り付け時の方向やガスの流れ方向等による影響を受けなくすることができる。
ヒータパターン3は、タングステンや白金等の発熱性導体材料により形成されている。このヒータパターン3には、リード線部が一体に延設されていて、このリード線部を通じて外部からの通電で発熱することによって固体電解質層5を昇温して活性化させる。
ヒータ絶縁層4は、絶縁性材料により形成され、ヒータパターン3の電気的絶縁を確保している。
固体電解質層5は、例えばジルコニアの粉体中に所定重量%のイットリアの粉体を混合させてペースト状物により形成される。そして、固体電解質層5は、参照電極6と検出電極7との間で、周囲の酸素濃度差に応じた起電力を発生させ、その厚さ方向に酸素イオンを輸送する。これにより、固体電界質層5と一対の電極である参照電極6及び検出電極7とによって酸素濃度を電気信号として取り出す検出部12を形成する。この検出部12とヒータパターン3とは、芯ロッド2の円周面2a上においてそれぞれ径方向の対向位置に設けられている。
参照電極6及び検出電極7は、それぞれ白金等からなる導電性で、且つ酸素が透過できる材料により形成されている。そして、参照電極6及び検出電極7にはそれぞれリード線部が一体的に延設されており、このリード線部によって参照電極6と検出電極7との間に現れた出力電圧を検出できるようになっている。
応力緩和層8は、絶縁性材料(アルミナ)と固体電解質(ジルコニア)とのセラミック混合体により形成され、固体電解質層5の焼結時における固体電解質層5と芯ロッド2との間の応力差を緩和している。
さらに、本実施形態の応力緩和層8では絶縁性材料の含有量を10%〜80%にすることによって、より確実に応力緩和層8と芯ロッド2との間の応力差を緩和している。
ここで、図2に基づいて絶縁性材料の含有量の違いによる応力緩和層8の焼成収縮率の変化を説明する。同図に示すように、絶縁性材料の含有量を10%〜80%にすると、応力緩和層8を焼成したときの収縮率は16%〜18%となる。芯ロッド2の収縮率が約17%であるので、絶縁性材料の含有量を10%〜80%にすると、芯ロッド2と応力緩和層8との間の焼成収縮率の差がなくなることが分かる。したがって、絶縁性材料の含有量を10%〜80%にすることによって、芯ロッド2と応力緩和層8との間の応力を緩和することが可能になる。
これに対して、絶縁性材料の含有量を10%未満にすると応力緩和層8の収縮率は19%以上になり、絶縁性材料の含有量を81%以上にすると応力緩和層8の収縮率は15%以下となる。したがって、いずれの場合にも芯ロッド2と応力緩和層8との間の焼成収縮率の差が大きくなってしまい、芯ロッド2と応力緩和層8との間の応力を緩和することはできない。
また、応力緩和層8を100%の絶縁性材料で形成してもよい。こうすることにより、検出部12と芯ロッド2とを確実に絶縁することが可能になる。
さらに、応力緩和層8は、固体電界質層5を通じて参照電極6へ輸送されてくる酸素を図示しない経路によって逃散させるガス逃散路としての機能もある。とくに、本実施形態の応力緩和層8はセラミック混合体に空孔形成剤を混合して形成される。このように空孔形成剤を混合して形成することにより、焼成時に空孔形成剤が焼き飛ばされて層内に空孔ができ、応力緩和層8を多孔質構造にすることができる。したがって、参照電極6から供給された余剰酸素を素子端部へ排出することができるので、酸素の圧力上昇による素子割れを防止することが可能になる。
また、この空孔形成剤の含有量としては応力緩和層8を構成するセラミック混合体に対して30vol%〜50vol%とすることが望ましい。ここで、図3に基づいて空孔形成剤の含有量の違いによる素子への影響を説明する。同図に示すように、空孔形成剤の含有量を51vol%以上にすると、応力緩和層8の成形性が悪化し、応力緩和層8が崩れてしまう可能性がある。一方、空孔形成剤の含有量を30vol%未満にすると、応力緩和層8に連続透過孔が十分に得られないので、酸素が応力緩和層8を十分に透過することができず、これにより素子割れを引き起こす可能性が生じてしまう。したがって、空孔形成剤の含有量をセラミック混合体に対して30〜50vol%にすることにより、応力緩和層8の成形性と耐素子割れ性とを両立した酸素濃度検出素子を実現することができる。
ここで、空孔形成剤の含有量の違いによる応力緩和層の変化応力緩和層に空孔形成剤を45vol%含有した場合と9.5vol%含有した場合とで大きく異なる。空孔形成剤を多く含有している場合は、空孔が多く形成されている。したがって、空孔形成剤を多く含有させたほうが、酸素を十分に透過させられることが分かる。
緻密層9は、測定ガス中の酸素が内面側に透過できない材料、例えばアルミナ等のセラミック材料により形成されている。緻密層9は、固体電解質層5の外面を覆っており、電極用窓部9aからは検出電極7が露出している。これにより、測定ガス中の酸素が電極用窓部9aのみから検出電極7に入り込むことができるようになっている。
印刷保護層10は、緻密層9の電極用窓部9aから外部に露出されている検出電極7とともに、緻密層9、ヒータ絶縁層4の外側全面を覆っている。そして、印刷保護層10は測定ガス中の有毒ガスやダスト等は内面側に通過させないが、測定ガス中の酸素は通過させることのできる材質、例えばアルミナと酸化マグネシウムの混合物のような多孔質構造体によって形成されている。
スピネル保護層11は、素子の外側全面を覆っており、測定ガス中の酸素を通過させることができ、印刷保護層10よりも粗い多孔質体によって形成されている。
次に、本発明に係る酸素濃度検出素子1による酸素濃度の検出動作を説明する。例えば、エンジンの排気管内に設置される酸素センサの場合には、測定ガスである排気ガスが酸素濃度検出素子1の外周面を通過して導入され、基準となる大気が応力緩和層8を介して導入されるように設置される。そして、ヒータパターン3に通電して酸素濃度検出素子1全体が所定状態に加熱されると、固体電解質層5が活性化され、これにより検出可能状態となる。
この状態で排気ガスが排気管内に排出されると、排気ガス中の酸素はスピネル保護層11、印刷保護層10及び検出電極7を通過して固体電界質層5に導入される。一方、大気中の酸素は応力緩和層8を介して導入され、参照電極6の周囲に溜め込まれる。このとき、応力緩和層8は多孔質構造をしているので、余分な酸素は素子端部へ排出され、酸素による素子内部の圧力上昇が抑えられている。
そして、固体電解質層5の内外面で酸素濃度に差が発生すると、酸素イオンが固体電解質層5内を輸送されることによって酸素濃度差に応じた起電力が参照電極6と検出電極7との間に発生し、出力電圧が得られる。
次に、本発明に係る酸素濃度検出素子1の製造方法を図4のフローチャートと図5に基づいて説明する。図5は酸素濃度検出素子1を各層に分解した図である。
まず、アルミナ等のセラミック材料を射出成型して中実円柱の芯ロッド2を製造する(S501)。この芯ロッド2を回転させつつ、芯ロッド2の円周面2aの略半分領域に、例えば白金またはタングステン等の発熱性材料を曲面スクリーン印刷してヒータパターン3とリード線部3aとを形成する(S502)。そして、このヒータパターン3とリード線部3a上に、アルミナ等を曲面スクリーン印刷してヒータ絶縁層4を形成する(S503)。
次に、芯ロッド2の円周面2a上で、ヒータパターン3の領域と反対の半分領域に曲面スクリーン印刷によって応力緩和層8を形成し(S504)、その上に白金等からなる導電性ペーストを曲面スクリーン印刷して参照電極6及びそのリード線部6aを一体に形成する(S505)。
そして、参照電極6及び応力緩和層8等の上面に、例えばジルコニアとイットリアからなるペースト状物を曲面スクリーン印刷して酸素イオン伝導性の固体電界質層5を形成する(S506)。
次に、固体電界質層5の上面等に、白金等からなる導電性ペーストを曲面スクリーン印刷して検出電極7及びそのリード線部7aを一体に形成し(S507)、形成した検出電極7及び固体電界質層5の上面に、例えばアルミナ等のセラミック材料を曲面スクリーン印刷して電極用窓部9aを有する緻密層9を形成する(S508)。緻密層9の電極用窓部9aからは検出電極7の中央部分が露出され、この露出された検出電極7の部分が電極としての有効部分となる。
次に、芯ロッド2の円周面2aの円周方向の全領域に亘って、例えばアルミナと酸化マグネシウムからなるペースト状物を曲面スクリーン印刷して印刷保護層10を形成する(S509)。同様にして、芯ロッド2の円周面2aの円周方向の全領域に亘ってスピネル保護層11を形成する(S510)。これで、曲面スクリーン印刷工程を終了する。
次に、曲面スクリーン印刷等を終えた円柱状作成物を高熱で焼成することにより一体的に焼結させる。このとき、空孔形成剤の混合されている応力緩和層8では、空孔形成剤が焼き飛ばされて空孔が形成され、多孔質構造となる。
また、本実施形態の応力緩和層8は絶縁性材料と固体電解質とのセラミック混合体で形成され、絶縁性材料の含有量を10%〜80%にしたので、応力緩和層8と芯ロッド2との間の焼成時における収縮率差をなくすことができ、これにより応力緩和層8と芯ロッド2との間の応力差を緩和して剥離などを防止することが可能になる。
こうして焼成されると、酸素濃度検出素子1の製造が完了し、完成した酸素濃度検出素子1は図6に示すように酸素センサに組み込まれる。
このように、本実施形態に係る酸素濃度検出素子1では、芯ロッド2の円周面2aと検出部12との間に酸素を透過させるための応力緩和層8を設け、この応力緩和層8を検出部12の位置から芯ロッド2の軸長方向に形成したので、ヒータパターン3からの熱を良好に固体電解質層5に伝達することができるとともに、余剰の酸素をハーネス側へ排出して素子内部の圧力上昇を抑えて素子割れを防止することが可能になる。
また、本実施形態に係る酸素濃度検出素子1では、応力緩和層8を絶縁性材料と固体電解質とのセラミック混合体で形成し、絶縁性材料の含有量を10%〜80%にしたので、絶縁性材料と固体電解質とを一体焼成するときの課題である焼成収縮率差による応力を緩和することが可能になる。
さらに、本実施形態に係る酸素濃度検出素子1では、セラミック混合体に空孔形成剤を含有して応力緩和層8を形成し、この空孔形成剤の含有量をセラミック混合体に対して30vol%〜50vol%にしたので、より確実に余剰の酸素をハーネス側へ排出して素子内部の圧力上昇を抑えて素子割れを防止することが可能になる。
本実施形態に係る酸素濃度検出素子1では、応力緩和層8を100%の絶縁性材料で形成したので、検出部12と芯ロッド2とを確実に絶縁できるとともに、余剰の酸素をハーネス側へ排出して素子内部の圧力上昇を抑えて素子割れを防止することが可能になる。
さらに、本実施形態に係る酸素濃度検出素子1では、基体としての芯ロッド2をロッド状に形成したので、ガスの流れ方向等に影響されることを防止することができ、これによって安定した出力特性を得ることが可能になる。
以上、本発明の酸素濃度検出素子を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、緻密層9の電極用窓部9aの形状を方形状としたが、電極用窓部9aを円形状、楕円形状、三角形状などその他の形状にしてもよい。
また、上述した実施形態では、円柱形状の芯ロッド2によって形成されているが、円柱形状以外の形状、例えば外面がフラットな形状であっても本発明は同様に適用することが可能である。
さらに、上述した実施形態では、参照電極6に混合される空孔形成剤の含有量を貴金属材料に対して30〜50vol%としたが、30〜40vol%にさらに限定してもよい。
本発明の酸素濃度検出素子は、排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサに用いられ、素子内に供給された酸素の圧力上昇による素子割れを防止するための技術として極めて有用である。
(a)は本発明の一実施形態に係る酸素濃度検出素子の側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 絶縁性材料の含有量の違いによる応力緩和層の収縮率の変化を説明するための図である。 空孔形成剤の含有量の違いによる酸素濃度検出素子への影響を説明するための図である。 本発明の酸素濃度検出素子の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の酸素濃度検出素子を各層に分解した図である。 本発明の酸素濃度検出素子を適用した酸素センサの一例を示す断面図である。 従来の空燃費センサの構成を示す断面図である。
符号の説明
1 酸素濃度検出素子
2 芯ロッド
2a 円周面(外面)
3 ヒータパターン
3a、6a、7a リード線部
4 ヒータ絶縁層
5 固体電解質層
6 参照電極
7 検出電極
8 応力緩和層
9 緻密層
9a 電極用窓部
10 印刷保護層
11 スピネル保護層
12 検出部

Claims (4)

  1. 絶縁性材料によって形成された基体と、該基体と同一面上に設けられ、外部からの通電によって発熱するヒータ部と、該ヒータ部とは別の基体同一面上の位置に設けられ、前記ヒータ部からの熱によって活性化される固体電解質層と、該固体電解質層を挟んで一対の電極を備える検出部とを形成してなる酸素濃度検出素子であって、
    前記基体の外面と前記検出部との間に、酸素を透過させるための透過層を設け、該透過層は前記検出部の位置から前記基体の軸長方向に形成することを特徴とする酸素濃度検出素子。
  2. 前記透過層は、絶縁性材料と固体電解質とのセラミック混合体であり、前記絶縁性材料の含有量は10%〜80%で構成されることを特徴とする請求項1に記載の酸素濃度検出素子。
  3. 前記透過層は、前記セラミック混合体に空孔形成剤を含有し、該空孔形成剤の含有量は前記セラミック混合体に対して30〜50vol%であることを特徴とする請求項2に記載の酸素濃度検出素子。
  4. 前記透過層は、100%の絶縁性材料で構成されることを特徴とする請求項1に記載の酸素濃度検出素子。
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