JP2005351612A - 流下式製氷機の製氷部 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の製氷板間の洗浄を簡単に行ない得るようにすると共に、部品毎の交換を可能として交換に際してのコストを低廉に抑える。
【解決手段】蒸発管14には、その直線部14aの延在方向に所定間隔離間して複数の取付部材16が平行に配設される。各取付部材16の開放端には被係合部16b,16bが夫々形成される。略コ字状に折曲形成された各製氷部材18における開放端には、前記被係合部16bに係脱自在な係合部22dが夫々形成される。そして、各隣り合う取付部材16,16の間の夫々に、各係合部22dに対応する被係合部16bを夫々係合するようにして製氷部材18を組付けることで、蒸発管14を挟んで一対の製氷板が対向配置された第1の製氷部が構成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、冷凍系を構成する蒸発管を挟んで一対の製氷板を対向配置した流下式製氷機の製氷部に関するものである。
氷塊を連続的に製造する製氷機として、冷凍系を構成する蒸発管を挟んで一対の製氷板を垂直に対向配置し、前記蒸発管に循環供給される冷媒により冷却される前記各製氷板の表面(製氷面)に製氷水を散布供給して氷塊を形成し、得られた氷塊を剥離して落下放出させる流下式製氷機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実公平1−24538号公報
前記一対の製氷板および蒸発管から構成される製氷部では、一対の製氷板を蒸発管に錫等のろう材により直接接合したり、あるいは蒸発管を挟んで対向する一対の製氷板同士を別部材を介して溶接することで組立てられている。この場合において、一対の製氷板の間には、除氷工程に際して除氷水が供給されて氷塊と製氷板との氷結面の融解を促進することが行なわれるため、長期間使用すると水垢や、除氷水に含まれるカルシウム,ケイ素等の不純物によって汚れるから、定期的に洗浄することが望まれる。しかるに、一対の製氷板の対向間隔は狭く、かつ製氷部は基本的に分解不可能であるため、狭い対向面間に洗浄具等を差込んで付着した汚れを除去する作業は極めて煩雑となり、ユーザーによる定期的な洗浄が行なわれずに不衛生となる問題がある。
なお、前記製氷板を蒸発管にろう付けする場合は、表面処理等の煩雑な作業を伴うばかりでなく、その処理に有害な処理液が用いられるために、作業環境が悪く、また処理液を廃棄するための設備が必要となることで設備コストが嵩む難点が指摘される。
また、前記製氷板の一部に錆等が発生したり、あるいは一方の製氷板のみが変形や破損した場合等には、製氷部が分解不可能であるために、該製氷部の全体を交換しなければならず、極めて不経済であった。更に、製氷板は、製氷機の製氷能力毎に応じた寸法のものを用意しておく必要があり、汎用性に乏しい難点も指摘される。
すなわち本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、一対の製氷板間の洗浄を簡単に行ない得るようにして衛生的に保つことができると共に、各部品毎の交換を可能として交換に際してのコストを低廉に抑えることができ、併せて汎用性の高い流下式製氷機の製氷部を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る流下式製氷機の製氷部は、
一対の製氷板と、両製氷板の裏面間に蛇行配置されて冷媒が循環供給される蒸発管とからなり、該蒸発管に冷媒を循環供給することで冷却した各製氷板の表面に製氷水を流下供給して氷塊を生成する流下式製氷機の製氷部において、
前記一対の製氷板は、その裏面を前記蒸発管に当接するよう組付け手段を介して相互に着脱自在に組付けられていることを特徴とする。
請求項1に係る流下式製氷機の製氷部によれば、一対の製氷板を分解可能に構成したから、両製氷板の対向面間の洗浄に際しては相互に分離することで容易に洗浄することができ、衛生的に保つことができる。また一方の製氷板に錆が発生したり変形やあるいは破損した場合は、当該一方の製氷板のみを交換すればよく、交換時のコストを低廉に抑えることができる。更に、組付け時にろう付けや溶接等を行なわないから、表面処理や有害な処理液等を用いる必要はなく、作業環境を良好にし得ると共に設備コストが低廉となる。なお、製氷部を分解可能としたことで、廃棄あるいはリサイクルに際しての分別が容易となる利点も有する。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の流下式製氷機の製氷部において、前記製氷板は、前記組付け手段を構成する係合部を備えた複数の製氷部材からなり、
前記蒸発管における横方向に延在する直線部に、その延在方向に所定間隔離間して、前記係合部が係脱自在に係合する前記組付け手段を構成する被係合部を備えた複数の取付部材が配設され、
前記直線部の延在方向に隣り合う取付部材の間の夫々に、前記係合部を被係合部に係合して前記製氷部材を裏面が蒸発管に当接するように着脱自在に組付けることで、前記製氷板が構成される。
請求項2に係る製氷部によれば、製氷板を複数の製氷部材から構成したから、各製氷部材毎の交換が可能で、錆の発生、変形あるいは破損等に際しての交換に要するコストを更に抑制することができる。また、製氷部材の数を変更することで、製氷機の製氷能力に応じた製氷板を構成することができ、汎用性に優れる利点がある。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の流下式製氷機の製氷部において、前記一方の製氷板の裏面に前記組付け手段を構成する被係合片が設けられると共に、他方の製氷板の裏面に前記組付け手段を構成して前記被係合片に係脱自在な係合片が設けられ、前記蒸発管を挟んで両製氷板の裏面を対向すると共に前記係合片を被係合片に係合することで、一対の製氷板が蒸発管を挟持する状態で組付けられるよう構成される。
請求項3に係る製氷部によれば、製氷板単位で取扱い得るから、組立ておよび分解作業が簡単となる。
請求項4に係る発明は、請求項1記載の流下式製氷機の製氷部において、前記組付け手段は、前記蒸発管を挟んで裏面を対向した一対の製氷板の表面に夫々当接して、両製氷板を互いに近接する方向に押圧する一対の挟持片を有する上締付け部材および下締付け部材からなり、
前記蒸発管を挟んで裏面を対向した両製氷板における下端部を、前記下締付け部材の対向する挟持片で挟持すると共に、両製氷板の上端部を、前記上締付け部材の対向する挟持片で挟持することで、一対の製氷板が蒸発管を挟持した状態で組付けられるよう構成される。
請求項4に係る製氷部によれば、上締付け部材を一対の製氷板の上端部から取外すだけで、各製氷板を取外し得るから、分解作業が簡単となる。
請求項5に係る発明は、請求項4記載の流下式製氷機の製氷部において、前記上締付け部材の各挟持片は、対応する製氷板の表面側に突出して製氷領域を画成する区画突起に当接している。
請求項5に係る製氷部によれば、上締付け部材の挟持片は区画突起に当接しているから、製氷領域に供給される製氷水の流れを挟持片が阻害することはない。
本発明の流下式製氷機の製氷部によれば、一対の製氷板間の洗浄を簡単に行ない得るようにして衛生的に保つことができると共に、各部品毎の交換を可能として交換に際してのコストを低廉に抑えることができ、併せて汎用性を向上することができる。
次に、本発明に係る流下式製氷機の製氷部につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1〜図5は、実施例1に係る流下式製氷機の製氷部を示すものであって、該第1の製氷部10は、垂直に配置した一対の製氷板12,12と、両製氷板12,12の対向面間(裏面間)に挟持されて、その直線部14aが横方向に延在するように蛇行する冷凍系を構成する蒸発管14とから構成され、製氷工程時に該蒸発管14に冷媒を循環させて製氷板12,12を強制冷却するよう構成される。なお、第1の製氷部10の上部には、製氷工程に際して各製氷板12の表面(製氷面)に製氷水を供給する製氷水供給手段および除氷工程に際して両製氷板12,12の対向面間に除氷水を供給する除氷水供給手段(何れも図示せず)が配設される。また除氷工程に際しては、冷凍系の弁切換えにより蒸発管14にホットガス(高温冷媒)が供給されるようになっている。前記製氷板12,12は、相対的に熱伝導率が低い例えばステンレス板で構成され、前記蒸発管14は、相対的に熱伝導率が高い例えば銅管で構成されるが、その他の材質であってもよい。
前記蒸発管14には、その直線部14aの延在方向に所定間隔離間して複数の取付部材16が着脱自在に配設されている。この取付部材16は、縦長方形でステンレス製の板状部材であって、その幅方向の中央位置には、上下方向に離間して蒸発管14の挿通を許容する複数の通孔16aが形成されており、該通孔16aに蒸発管14の直線部14aが挿通された状態で、当該取付部材16の上下方向に延在する両開放端が、直線部14aと直交する外方を向くようになっている。また、取付部材16における直線部14aから両側(製氷板12の配設側)に所定長さだけ離間する上下方向に延在する両開放端には、図5に示す如く、相互に反対側に向けて鉤状に折曲されて蒸発管14側に開放し、該開放端の全長に亘って延在する被係合部16b,16bが背中合わせで一対づつ形成されている。そして、直線部14aの延在方向に隣り合う各一対の取付部材16,16の間に、該被係合部16b,16bを介して前記製氷板12を構成する後述の各製氷部材18が夫々着脱自在に取付けられるよう構成される。
前記第1の製氷部10を構成する各製氷板12は、ステンレス製の薄板を所定形状に折曲形成した複数の製氷部材18を、前記蒸発管14における直線部14aの延在方向に沿って並列に配置して構成される(図2,図3参照)。この製氷部材18は、図4または図5に示す如く、上下方向に延在して前記蒸発管14と略平行に位置する本体部20の幅方向両端を、該蒸発管14から離間する外方に向けて折曲して、平断面において外方に開放する略コ字状に形成されたものであり、本体部20およびその両端から外方に延出する一対の側板部22,22で囲われる内側部分が製氷領域とされて、該製氷領域に前記製氷水供給手段を介して製氷水が供給されて流下するようになっている。前記本体部20には、その上下方向に所定間隔毎に突起部24が形成されており、該突起部24は、前記蒸発管14における上下に位置する直線部14a,14aの間に臨むよう設定される。なお、製氷部材18における縦方向の長さ寸法は、前記取付部材16における縦方向の長さ寸法と略同一に設定されている。
前記製氷部材18における各側板部22は、前記本体部20から所定間隔離間した位置において、他方の側板部22から離間する方向に所定角度で折曲されており、該折曲部22aを挟んで本体部側に位置する第1側部22bと、開放端側に位置する第2側部22cとで該側板部22が構成される。そして、両側板部22,22における第2側部22c,22cの離間距離を、第1側部22b,22bの離間距離より大きくなるよう設定することで、除氷工程に際して本体部20との氷結が解除された氷塊Cと側板部22,22との間に大きな隙間を画成して該氷塊Cが速やかに落下し得るようにしてある。
前記各側板部22における上下方向に延在する開放端には、他方の側板部22から離間する方向に折曲された後に外方に向けて折曲された、略L字状の係合部22dが全長に亘って形成され、該係合部22dが、前記取付部材16の被係合部16bに係脱自在に係合するよう構成される。すなわち、各製氷部材18は、図5に示す如く、前記蒸発管14の直線部14aに本体部20の裏面を当接した状態で、各側板部22の係合部22dを、対応する取付部材16の被係合部16bに蒸発管14側から係合することで、直線部14aの延在方向に隣り合う一対の取付部材16,16の間に組付けられている。このように実施例1では、取付部材16に設けられた被係合部16bと、製氷部材18に設けられた係合部22dとから、両製氷板12,12を着脱自在に組付ける組付け手段が構成される。なお、前述したように係合部22dを略L字状に形成したことで、係合部22dと被係合部16bとの係合状態において、製氷部材18の開放端側における内側に臨む面に大きな凹凸が生じないようになっている。また、一対の取付部材16,16に取付けられて本体部20,20の裏面が対向する一対の製氷部材18,18において、該本体部20,20の裏面間の離間距離は、無負荷状態で前記蒸発管14の対応する方向の直径より小さくなるよう設定されており、両製氷部材18,18の間に蒸発管14が介挿された状態で各製氷部材18は、自身の弾性により本体部20の裏面が蒸発管14に密着するよう押付けられて、該蒸発管14との間の熱交換が良好に行なわれるよう構成される。
〔実施例1の作用〕
次に、前述した実施例1に係る流下式製氷機の製氷部の作用について説明する。
先ず、実施例1に係る第1の製氷部10を組立てる工程を説明する。前記蒸発管14の直線部14aを、前記複数の取付部材16の各通孔16aに挿通することで、該蒸発管14に対して複数の取付部材16を直線部14aの延在方向に所定間隔で平行に配設する。そして、直線部14aの延在方向に隣り合う一対の取付部材16,16の間の夫々に、前記製氷部材18を取付ける。すなわち、製氷部材18における係合部22d,22dを、前記被係合部16b,16bに蒸発管14側から係合するように、該製氷部材18を上方(または下方)から取付部材16,16間に差込む。このとき、製氷部材18は、自身の弾性により本体部20の裏面が、蒸発管14の直線部14aに密着的に当接した状態で取付けられる。また、取付部材16,16の被係合部16b,16bに対して製氷部材18の係合部22d,22dは、取付部材16および製氷部材18の縦方向の略全長に亘って蒸発管14側から係合しているから、製氷部材18における本体部20の裏面は、その全長に亘って蒸発管14に向けて押付けられる。このように各製氷部材18を直線部14aの延在方向に隣り合う一対の取付部材16,16間の夫々に取付けることで、複数の製氷部材18からなる製氷板12が、蒸発管14を挟む両側に対向的に配設された第1の製氷部10が構成される。
前述したように組立てられた第1の製氷部10は、製氷機の所定位置に配置されると共に、前記蒸発管14を冷凍系に接続することで組込まれる。
前記第1の製氷部10が組込まれた流下式製氷機の製氷工程を開始すると、前記蒸発管14に冷媒が循環供給されると共に、前記製氷水供給手段を介して各製氷板12の製氷面(各製氷部材18における製氷領域)に製氷水が供給される。各製氷部材18の製氷領域を流下する製氷水は冷却され、前記蒸発管14と接触する部位で徐々に氷結を開始し、最終的に半円状の氷塊Cが、各製氷部材18において上下方向に離間して複数生成される(図4参照)。なお、各製氷部材18は、自身の弾性により蒸発管14に密着的に当接しているから、該蒸発管14による効率的な冷却が達成される。また前回の除氷工程において製氷板12,12の対向面間に供給されて残留している除氷水が氷結するから、仮に製氷部材18と蒸発管14との間に僅かな隙間が生じていても、該隙間に残留している除氷水が氷結することで、該氷により熱伝達が好適に行なわれ、冷却効率が低下することは抑制される。
除氷工程に移行すると、前記蒸発管14にホットガスが循環供給されると共に、前記除氷水供給手段を介して一対の製氷板12,12の対向面間に除氷水が供給され、製氷面と氷塊Cとの氷結面が融解され、該氷塊Cは製氷面を自重でずり落ちる。このとき、氷塊Cは前記突起部24に乗り上げ、前記本体部20の表面から離間する外方に移動する。前述したように製氷部材18における一対の第1側部22b,22bの離間間隔より、第2側部22c,22cの離間間隔を広く設定しているから、本体部20の表面から離間する氷塊Cの側板部22,22との対向面間には大きな隙間が生じ、該氷塊Cは確実に落下する。すなわち、側板部22,22と氷塊Cとの間に生ずる隙間が僅かな場合は、融けた水による表面張力等によって、氷塊Cが容易に落下せずに、次の製氷工程に移行して二重製氷が行なわれる可能性があるが、実施例1の構成によれば、氷塊Cを製氷板12から速やかに落下させ得るから、二重製氷の発生を防止し得る。また製氷部材18の開放端(係合部22dと被係合部16bとの係合部位)に大きな凹凸が生じないよう構成してあるから、落下途中の氷塊Cが引掛かって製氷板12に残留したまま製氷工程が開始されることも抑制し得る。
前記第1の製氷部10を長期間使用することで、一対の製氷板12,12の対向面間に汚れが付着し、これを洗浄する必要がある。この場合には、各製氷板12を構成する各製氷部材18を、取付部材16,16の被係合部16b,16bから係合部22d,22dを離脱させるよう該製氷部材18を上方(または下方)に引抜くことで、当該製氷部材18を外部で簡単に洗浄することができる。なお、蒸発管14における一方の側に位置する全ての製氷部材18を取外すことで、他方の側に位置する各製氷部材18における本体部20の裏面(製氷板12における対向面)は露出するから、この状態で該裏面を簡単に洗浄することが可能となる。
すなわち、一対の製氷板12,12における対向面間を簡単に洗浄し得るから、常に衛生的に保つことができる。また製氷板12を複数の製氷部材18で構成しているので、一部の製氷部材18に錆が発生したり、あるいは変形や破損が生じた場合は、当該の製氷部材18のみを取付部材16,16から取外して、新しい製氷部材18を取付けることで対応し得る。従って、第1の製氷部10の全体を交換する必要はなく、交換に要するコストを低廉に抑えることができる。なお、組付け手段としての前記被係合部16bと係合部22dとは、工具を用いることなく着脱が可能であるから、製氷部材18の取付けおよび取外し作業は極めて簡単である。
更に、実施例1のように製氷板12を複数の製氷部材18から構成する場合は、蒸発管14に対する取付部材16の配設数を変更して製氷部材18の配設数を変えることで、製氷機の製氷能力に応じた大きさの製氷板12を構成することができる。すなわち、寸法の異なる製氷板を用意しておく必要はなく、共通の製氷部材18で各種寸法の製氷板12を構成することができ、汎用性に優れる利点がある。
〔実施例1の変更例〕
前記製氷部材18における本体部20を、図6に示す如く、裏側(蒸発管側)に膨出するように形成し、係合部22d,22dを取付部材16,16における被係合部16b,16bに蒸発管14側から係合した際に、本体部20が膨出する分だけ弾性変形することで、その裏面を蒸発管14により強固に密着するようにしてもよい。
実施例1では、1列の製氷領域を有する複数の製氷部材で製氷板を構成したが、例えば2列あるいは3列以上の製氷領域を平行に有する複数の製氷部材で製氷板を構成し、各製氷部材においては、その最外側に位置する側板部の開放端に形成した係合部を、対応する取付部材の被係合部に係合するようにすればよい。また被係合部や係合部に関しては、取付部材や製氷部材の縦方向の全長に亘って形成されるものでなくてもよく、製氷部材における本体部の裏面が蒸発管に当接する状態で組付けられるものであれば、その形状も限定されない。
図7〜図10は、実施例2に係る流下式製氷機の製氷部を示すものである。なお、前述した実施例1と同一部材については、同じ符号を付して詳細説明は省略する。
実施例2に係る第2の製氷部26では、前記蒸発管14を挟持する各製氷板28は一体物であって、その幅方向(蒸発管14における直線部14aの延在方向)に所定間隔で、上下方向に平行に延びる複数のV字形断面の区画突起30が表面側に突出するよう形成されて、幅方向に隣り合う一対の区画突起30,30の間に製氷領域が夫々画成されるよう構成される。なお、各製氷領域には、上下方向に所定間隔で複数の突起部24が形成されている。また一方の製氷板28の裏面には、上下方向に所定間隔離間すると共に前記蒸発管14と干渉しない位置に、上側に開放する複数の被係合片32が、幅方向の略全長に亘って平行に延在するよう配設されている。これに対して他方の製氷板28の裏面には、同じく上下方向に所定間隔離間すると共に蒸発管14と干渉しない位置に、下側に開放して前記被係合片32に係脱自在な複数の係合片34が、幅方向の略全長に亘って平行に延在するよう配設されている。そして、各被係合片32に対応する各係合片34を夫々上方から係合することで、一対の製氷板28,28は、その裏面が蒸発管14に密着するよう対向的に組付けられるよう構成される。すなわち実施例2では、一方の製氷板28に設けられる被係合片32と、他方の製氷板28に設けられる係合片34とから、両製氷板28,28を着脱自在に組付ける組付け手段が構成されている。
なお、前記被係合片32および係合片34は弾性を有すると共に、両製氷板28,28の間に蒸発管14が配設されていない状態で被係合片32と係合片34とを係合したときの両製氷板28,28の対向面間の離間距離は、蒸発管14の対応する方向の直径より小さくなるよう設定されており、両製氷板28,28の間に蒸発管14が介挿された状態では、両係合片32,34の弾性により各製氷板28の裏面が蒸発管14に密着するよう押付けられて、該蒸発管14との間の熱交換が良好に行なわれるよう構成される。また前記被係合片32および係合片34の開放端は、対応する製氷板28,28から離間する方向に所定角度で折曲されて、被係合片32に対して係合片34を係合し易くしてある。
〔実施例2の作用〕
次に、前述した実施例2に係る流下式製氷機の製氷部の作用について、実施例1と異なる部分について説明する。
図示しない一対の保持部材間に前記蒸発管14が配設された状態で、該蒸発管14の一方の面に一方の製氷板28を位置させ、該製氷板28の各被係合片32に対し、蒸発管14の他方の面に臨むようにした他方の製氷板28の対応する各係合片34を夫々係合させる。これにより、一対の製氷板28,28は、図8に示すように、蒸発管14を挟持した状態で組付けられる。この場合に、被係合片32および係合片34の弾性により、両製氷板28,28の裏面は蒸発管14に密着的に当接し、蒸発管14による効率的な冷却を達成し得る状態となる。なお、被係合片32および係合片34は蒸発管14における直線部14aと平行に延在しているから、その弾性をより有効に製氷板28,28を蒸発管14に密着させるために利用できる。
次に、前記第2の製氷部26における一対の製氷板28,28の対向面間を洗浄する場合は、一方の製氷板28の各被係合片32から対応する各係合片34を夫々離脱するよう、他方の製氷板28を上方に引抜く。これにより、蒸発管14に対して一対の製氷板28,28を分離して外部で簡単に洗浄することができ、常に衛生的に保つことができる。また、各製氷板28毎に交換が可能であるから、錆や変形あるいは破損が生じた製氷板28のみを交換することで対応し得、第2の製氷部26の全体を交換することでコストが嵩むことはない。更に、製氷板28の取付けや取外しは製氷板単位で行ない得るから、作業が簡単である。
〔実施例2の変更例〕
実施例2では、一対の製氷板について被係合片と係合片とを係合することで組付けるよう構成したが、少なくとも一方の製氷板を磁性材料で構成すると共に、他方の製氷板における蒸発管と干渉しない裏面位置に磁石を固定し、該磁石によって一対の製氷板を蒸発管を挟持する状態で組付けるよう構成してもよい。また、両製氷板に磁石を対向的に固定し、両磁石同士を磁力吸着させることで、一対の製氷板を組付けるようにすることができる。
前記被係合片および係合片は、製氷板における幅方向の全長に亘って連続して形成される場合で説明したが、幅方向に不連続で形成されるものであってもよく、またその形状や配設数も任意に設定可能である。
更に、実施例2では製氷板を1枚物とした場合で説明したが、分割された複数の製氷体から製氷板を構成し、各製氷体に被係合片または係合片を設けるようにしたものであってもよい。
図11〜図14は、実施例3に係る流下式製氷機の製氷部を示すものである。なお、前述した実施例1および実施例2と同一部材については、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。なお、実施例3の流下式製氷機において前面側とは、氷塊の取出し口が設けられる側面または製氷部を筐体に固定している取付枠の取外し側となる側面を指す。
実施例3の流下式製氷機には、図11に示すように、断熱処理をした製氷機構室42と、冷凍系を構成する圧縮機や凝縮器等(何れも図示せず)の機器を配設した機械室44とが隣接して筐体38に内部画成されている。製氷機構室42には、2組の第3の製氷部50,50が、一方の製氷面(製氷領域)を対向した状態で左右方向に離間して平行に配設され、各製氷部50における蒸発管14の直線部14aが、筐体38の前後方向に沿って延在している。2組の第3の製氷部50,50は、製氷機構室42の前後方向に離間して配置された一対の取付枠48,48で前端部および後端部が夫々共通的に組付けられることで一体化され、これら取付枠48,48を介して製氷機構室42の側壁部42a,42aに固定されている。筐体38(製氷機構室42)には、上部を覆う上面パネル(図示せず)および前面を覆う前面パネル40が着脱自在に組付けられ、これらを取外すことで、両製氷部50,50の上方および前方を開放し得るようになっている。なお、各製氷部50の蒸発管14において、冷凍系から到来した冷媒の導入口および各製氷部50を循環した冷媒の導出口は、各製氷部50の後側(取付枠48の取出し側と反対側)に設けられ、導入口および導出口は冷凍系に連通する冷媒配管46,46に製氷機構室42の後側で夫々接続されている。
前記一対の取付枠48,48は、その構成は同一であって、前後で対称な関係となっている。図12に示すように、各取付枠48は、上下方向に延在する板状本体48aと、この板状本体48aの上端から両製氷部50,50の前あるいは後の端面から離間する水平方向に延在する水平部48bと、この水平部48bの端縁から上方に向けて垂直に折曲したフランジ部48cとから構成される。板状本体48aは、並列に設置した両製氷部50,50の前端面または後端面に当接すると共に、各製氷部50の前後の端面から前方または後方に突出した蒸発管14の曲部14bの挿通を許容する複数の窓部48dが各製氷部50に対応して上下方向に離間して開設されている。また水平部48bは、板状本体48aの幅より左右方向に突出しており、この突出部分を製氷機構室42における左右の側壁部42a,42aの上端面に夫々掛止するよう構成される。そして取付枠48は、水平部48bの突出部分に夫々開設した通孔(図示せず)に挿通したネジN,Nを側壁部42a,42aの対応するネジ孔(図示せず)に螺合することで筐体38に対して固定される。更に水平部48bの適宜位置には、後述する各上締付け部材60の掛止爪68に対応して、該掛止爪68の挿通を許容する一対の孔部48e,48eが左右方向に離間して開設されている(図11参照)。更にまた、板状本体48aの下部には、後述する各下締付け部材70の引っ掛け爪76に対応して、該引っ掛け爪76の挿通を許容する一対の挿通孔48f,48fが左右方向に離間して開設されている(図12参照)。
図14に示すように、各第3の製氷部50は、垂直に配置した一対の製氷板52,52と、両製氷板52,52の対向面間(裏面間)に挟持されて、その直線部14aが横方向に延在するように蛇行する冷凍系をなす蒸発管14とから基本的に構成される。そして、第3の製氷部50は、蒸発管14を挟んだ一対の製氷板52,52の上下の端部を、組付け手段である脱着可能な締付け部材60,70で夫々保持することで一体的に組付けられている。また第3の製氷部50の上部には、製氷工程に際して各製氷板52の表面(製氷面)に製氷水を供給する製氷水供給手段56および除氷工程に際して両製氷板52,52の対向面間に除氷水を供給する除氷水供給手段58が着脱自在に配設されている。なお、2組の第3の製氷部50,50は同一構成であるから、一方のみについて説明する。
前記第3の製氷部50の各製氷板52は、実施例2と同様に板材を折曲することで、複数の区画突起54を有する波状に一体形成したものである。各製氷板52は、その前後方向(蒸発管14における直線部14aの延在方向)に所定間隔で、上下方向に平行に延びる複数のV字形断面の区画突起54が表面側に突出するよう形成されて、前後方向に隣り合う一対の区画突起54,54の間に製氷領域となる製氷面52aが夫々画成される。なお各製氷板52において、区画突起54のうち前後の側縁に位置するもの(第1区画突起54A)は、中間部に位置するもの(第2区画突起54B)と比較して突出寸法が大きくなるように設定されている。また各製氷面52aには、表面側に突出する複数の突起部24が上下方向に所定間隔で形成されている(図13参照)。
前記製氷水供給手段56は、第3の製氷部50に沿って前後方向に延在する筒体であって、図14に示す如く、その底面における左右方向に離間する散水孔56a,56aが、製氷面52aに対応するように前後方向に離間して多数穿設されている。また製氷板52,52における各製氷面52aに対応する上部には、逆山形の散水ガイド57が着脱自在に設置されており、製氷水供給手段56の各散水孔56aから散水された製氷水を、対応する製氷板52の製氷面52aに導くよう構成される。散水ガイド57は、蒸発管14を挟んで対向設置した両製氷板52,52の上部に係合して両製氷板52,52を保持するように形成され、上締付け部材60の装着に先立って、散水ガイド57を組付けることで、両製氷板52,52を仮固定し得るようになっている。前記除氷水供給手段58は、両製氷板52,52の間に挿入されて、第3の製氷部50に沿って前後方向に延在する筒体であって、散水孔58aが、挿入部位における各製氷板52の裏面と対向する各側面に前後方向に離間して多数穿設されている。そして、除氷水供給手段58の各散水孔58aから散水された除氷水を、対応する製氷板52の裏面上部に向けて供給するよう構成される。
前記第3の製氷部50は、蒸発管14を挟んで裏面を対向した両製氷板52,52における下端部を、下締付け部材70の対向する一対の挟持片74,74の間に載置して挟持すると共に、両製氷板52,52の上端部を、上締付け部材60の対向する一対の挟持片64,64で挟持することで一体的に組付けられている。また第3の製氷部50は、上締付け部材60および下締付け部材70を取外すことで、蒸発管14および両取付枠48,48と独立して製氷板52,52を夫々取り外せるようになっている。上締付け部材60は、その開放端が下方に向いた断面コ字状の部材であって、第3の製氷部50に沿って前後方向に延在する本体部62と、この本体部62の左右両端縁から下方に垂下するように折曲形成した一対の挟持片64,64とを備えている。両挟持片64,64には、本体部62から所要間隔離間した部位から互いに近接する方向に折曲した第1折曲部64a,64aと、この第1折曲部64aの先端を互いに離間する方向に更に折曲した第2折曲部64bとが形成される(図14参照)。
上締付け部材60は、一対の製氷板52,52に取付けた際に、製氷水供給手段56、散水ガイド57および除氷水供給手段58を上方から覆った状態で、各挟持片64における第1折曲部64aと第2折曲部64bとの屈曲部位(当接部)64cが対応の製氷板52における区画突起54の先端に弾力的に当接するよう構成される。ここで、向い合う挟持片64,64の当接部64c,64cの離間間隔は、蒸発管14を挟持した製氷板52,52において互いに離間する方向に突出している区画突起54,54における先端の離間寸法より狭小に設定される。すなわち、上締付け部材60を取付けた際に、一対の製氷板52,52の区画突起54,54を、一対の挟持片64,64により互いに近接する方向に押圧するようになっている。なお、製氷板52における中間部に位置する第2区画突起54Bは、前後の側縁に位置する第1区画突起54A,54Aとは突出寸法が異なっているので、挟持片64,64における対応する前後方向の端縁部分については、他の部分(中間部分)より折曲角度が浅くなっている。
前記上締付け部材60の本体部62には、前後方向に夫々突出した掛止部66,66が形成され、掛止部66,66が前後の取付枠48,48における水平部48b,48bに夫々載置される。また各掛止部66の下面には、掛止爪68が夫々垂設され、この掛止爪68を各取付枠48における水平部48bに開設した孔部48eに対応的に挿入することで、上締付け部材60の前後左右の位置決めをするよう構成される。更に、上締付け部材60の掛止部66,66を、前後の取付枠48,48の水平部48b,48bに架設すると共に、各掛止部66に開設した通孔(図示せず)に挿通したネジN,Nを、各水平部48bに開設した対応するネジ孔(図示せず)に螺合することで、上締付け部材60が両取付枠48,48に固定される。
前記下締付け部材70は、その開放端が上方に向いた断面コ字状の部材であって、第3の製氷部50に沿って前後方向に延在する本体部72と、この本体部72の両端縁から上方に向けて折曲形成された左右一対の挟持片74,74とを備えている。各挟持片74には、前後方向に所定間隔離間して製氷板52の各区画突起54に対応して複数の切欠部分74aが形成され、切欠部分74aから対応する区画突起54が突出するようになっている。左右一対の挟持片74,74の離間間隔は、蒸発管14を挟持して対向配置した製氷板52,52の製氷面52a,52aの離間間隔より狭小または略同一に設定される。また下締付け部材70には、本体部72の前後の端縁を下方に折曲することで、下方に垂下した引っ掛け爪76が夫々形成されている。各引っ掛け爪76は、取付枠48の挿入孔48fに挿入可能であって、該挿入孔48fを画成する板状本体48aに係合することで、下締付け部材70を前後の取付枠48,48間に架設した状態で組付けるよう構成される。
〔実施例3の作用〕
次に、前述した実施例3に係る流下式製氷機の製氷部の作用について説明する。なお、左右に並列する第3の製氷部50,50の組付けおよび取外し手順は、同一であるので一方のみ説明する。前後一対の取付枠48,48を、前後方向に延在する蒸発管14の直線部14aを各窓部48dに挿通した状態で前後方向に離間させて対向配置する。下締付け部材70の引っ掛け爪76,76を、各取付枠48の挿入孔48fに夫々挿通し、該挿入孔48fを画成する板状本体48aの縁辺に引っ掛けることで、下締付け部材70の挟持片74,74を上方に指向させた状態で取付枠48,48間に係架する。一対の製氷板52,52を区画突起54,54の突出端を互いに反対に向け、これら製氷板52,52の裏面間に蒸発管14の直線部14aを挟む状態で、下締付け部材70の対向する挟持片74,74の間の本体部72に載置する。このとき、挟持片74の切欠部分74aに区画突起54を夫々位置することで、各製氷板52の製氷面52aに対応の挟持片74が弾力的に当接し、一対の製氷板52,52の下端部が挟持される。一対の製氷板52,52は、左右方向に向い合う挟持片74,74により左右方向の位置決めがなされ、切欠部分74aに区画突起54が位置することで前後方向の位置決めがなされる。
次に、蒸発管14を挟んで対向した一対の製氷板52,52の上端部に、散水ガイド57を配設することで、一対の製氷板52,52の上部を仮固定すると共に、製氷水供給手段56および除氷水供給手段58を組付ける。この状態で、挟持片64,64を下方に指向させた上締付け部材60を、製氷水供給手段56、散水ガイド57、除氷水供給手段58を覆うと共に、対向する挟持片64,64の間に一対の製氷板52,52を挟み込むように、上方から一対の製氷板52,52の上端部に装着する。ここで、一対の挟持片64,64の先端をなす第2折曲部64b,64bは、互いに離間する方向に拡開しているから、両第2折曲部64b,64bの傾斜面に案内されて一対の製氷板52,52に簡単に外嵌することができる。また、上締付け部材60の各掛止爪68を各取付枠48の孔部48eに夫々挿入すると共に、上締付け部材60の各掛止部66を各取付枠48の水平部48bに載置することで、上締付け部材60が取付枠48,48の間に架設される。そして、上締付け部材60を取付枠48,48にネジNにより固定することで、製氷部50が組付けられる。この際、各取付枠48の孔部48eの各掛止爪68を挿入することで、上締付け部材60は位置決めされるので、ネジNによる固定作業を容易になし得る。
これにより第3の製氷部50が、一対の製氷板52,52で蒸発管14を挟持した状態で組付けられる。この場合に、上締付け部材60の挟持片64,64および下締付け部材70の挟持片74,74で製氷板52,52を互いに近接する方向に挟持しているから、両製氷板52,52の裏面は蒸発管14に密着的に当接し、蒸発管14による効率的な冷却を達成し得る。
前記第3の製氷部50における一対の製氷板52,52を洗浄する場合は、先ず上面パネルおよび前面パネル40を取外して製氷部50,50の上方および前方を開放する。上締付け部材60の前後の端部を固定しているネジNを取外し、上締付け部材60を上方に引き抜くことで、対向する挟持片64,64の間に挟持されていた一対の製氷板52,52の上端部の固定状態が解除される。製氷水供給手段56、散水ガイド57および除氷水供給手段58を取外し、各製氷板52を上方に引き抜くことで、下締付け部材70から取外すことができる。そして、下締付け部材70の各引っ掛け爪76を各取付枠48の挿入孔48fから取外すことで、下締付け部材70を両取付枠48,48から簡単に取外すことができる。最後に、各取付枠48を製氷機構室42に固定しているネジN,Nを取外し、各取付枠48を蒸発管14の直線部14aに沿って前方へ引き抜くことで、蒸発管14を窓部48dに保持した状態で残っていた各取付枠48を取外すことができる。
このように、第3の製氷部50は、製氷板52に対して蒸発管14を溶接等により接合せずに、蒸発管14を挟んだ一対の製氷板52,52の上下の端部を、上締付け部材60と下締付け部材70とで挟持しているだけなので、上締付け部材60を取外すだけで、各製氷板52を蒸発管14とは独立して取外すことができる。しかも、蒸発管14のみを製氷機構室42に残して、清掃が必要な両製氷板52,52および必要に応じて取付枠48,48をも取外すことができるから、両製氷板52,52および取付枠48,48を分離して外部で簡単に洗浄することができ、常に衛生的に保つことができる。また、上締付け部材60の挟持片64,64は、区画突起54,54の先端に当接するから、製氷水の流れを阻害することがない。
〔実施例3の変更例〕
実施例3では、下締付け部材70の挟持片74,74を、左右方向に正対するよう構成したが、これに限定されず、互い違いに配置してもよい。また、製氷部として実施例1で説明した第1の製氷部10の構成を採用することができる。この場合、第1の製氷部10は、製氷部材18を取付部材16に係合して構成した一対の製氷板12,12を蒸発管14を挟んで対向して一体的に組付けられる。そして、両製氷板12,12の下端部を、下締付け部材70の対向する一対の挟持片74,74の間に載置して挟持すると共に、両製氷板12,12の上端部を、上締付け部材60の対向する一対の挟持片64,64で挟持することでより強固に組付けられる。更に、実施例2で説明したように、被係合片32と係合片34で組付けた第2の製氷部26に対して、実施例3の組付け手段である上締付け部材60および下締付け部材70を適用することもできる。
実施例1に係る流下式製氷機の製氷部を示す要部分解斜視図である。 実施例1に係る製氷部の正面図である。 実施例1に係る製氷部の平面図である。 実施例1に係る製氷部の縦断側面図である。 実施例1に係る製氷部の要部横断平面図である。 実施例1に係る製氷部における製氷部材の変形例を示す平面図である。 実施例2に係る製氷部を示す要部分解斜視図である。 実施例2に係る製氷部の平面図である。 実施例2に係る製氷部における一対の製氷板を分離した状態で示す縦断側面図である。 実施例2に係る製氷部における一対の製氷板を組付けた状態で示す要部縦断側面図である。 実施例3に係る流下式製氷機の一部を示す平面図である。 図11のA矢視図である。 図11のB矢視図である。 実施例3に係る製氷部の断面図である。
符号の説明
12 製氷板,14 蒸発管,14a 直線部,16 取付部材
16b 被係合部(組付け手段),18 製氷部材,22d 係合部(組付け手段)
28 製氷板,32 被係合片(組付け手段),34 係合片(組付け手段),C 氷塊
54 区画突起,60 上締付け部材,62 挟持片,70 下締付け部材,72 挟持片

Claims (5)

  1. 一対の製氷板(12,12,28,28,52,52)と、両製氷板(12,12,28,28,52,52)の裏面間に蛇行配置されて冷媒が循環供給される蒸発管(14)とからなり、該蒸発管(14)に冷媒を循環供給することで冷却した各製氷板(12,28,52)の表面に製氷水を流下供給して氷塊(C)を生成する流下式製氷機の製氷部において、
    前記一対の製氷板(12,12,28,28,52,52)は、その裏面を前記蒸発管(14)に当接するよう組付け手段(16b,22d,32,34,60,70)を介して相互に着脱自在に組付けられている
    ことを特徴とする流下式製氷機の製氷部。
  2. 前記製氷板(12)は、前記組付け手段を構成する係合部(22d)を備えた複数の製氷部材(18)からなり、
    前記蒸発管(14)における横方向に延在する直線部(14a)に、その延在方向に所定間隔離間して、前記係合部(22d)が係脱自在に係合する前記組付け手段を構成する被係合部(16b)を備えた複数の取付部材(16)が配設され、
    前記直線部(14a)の延在方向に隣り合う取付部材(16,16)の間の夫々に、前記係合部(22d)を被係合部(16b)に係合して前記製氷部材(18)を裏面が蒸発管(14)に当接するように着脱自在に組付けることで、前記製氷板(12)が構成される請求項1記載の流下式製氷機の製氷部。
  3. 前記一方の製氷板(28)の裏面に前記組付け手段を構成する被係合片(32)が設けられると共に、他方の製氷板(28)の裏面に前記組付け手段を構成して前記被係合片(32)に係脱自在な係合片(34)が設けられ、前記蒸発管(14)を挟んで両製氷板(28,28)の裏面を対向すると共に前記係合片(34)を被係合片(32)に係合することで、一対の製氷板(28,28)が蒸発管(14)を挟持する状態で組付けられるよう構成した請求項1記載の流下式製氷機の製氷部。
  4. 前記組付け手段は、前記蒸発管(14)を挟んで裏面を対向した一対の製氷板(52,52)の表面に夫々当接して、両製氷板(52,52)を互いに近接する方向に押圧する一対の挟持片(64,64,74,74)を有する上締付け部材(60)および下締付け部材(70)からなり、
    前記蒸発管(14)を挟んで裏面を対向した両製氷板(52,52)における下端部を、前記下締付け部材(70)の対向する挟持片(74,74)で挟持すると共に、両製氷板(52,52)の上端部を、前記上締付け部材(60)の対向する挟持片(64,64)で挟持することで、一対の製氷板(52,52)が蒸発管(14)を挟持した状態で組付けられるよう構成した請求項1記載の流下式製氷機の製氷部。
  5. 前記上締付け部材(60)の各挟持片(64)は、対応する製氷板(52)の表面側に突出して製氷領域を画成する区画突起(54)に当接する請求項4記載の流下式製氷機の製氷部。
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