JP2005351384A - コリオリ運動歯車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コリオリ運動歯車装置の全長を長くすることなく、軸受け部材相互間の長さを必要量確保できるようにすることをその目的とする。
【解決手段】上記課題を解決するための本発明にかかわる手段は、ハウジング1に固定された歯数n1の第1歯車A1と、出力軸2に取付けられた歯数n4の第4歯車A4と、入力軸1との各軸心を一致させて配置し、歯数n2の第2歯車A2および歯数n3の第3歯車A3を一体に設けた回転体3を、第2歯車A2が第1歯車A1と噛み合い、第3歯車A3が第4歯車A4と噛み合うように前記入力軸1の傾斜部1a で軸支してなるコリオリ運動歯車装置であって、前記出力軸2を、入力軸方向に伸びる筒状大径部2bと小径部2aとで構成し、該筒状大径部2bと小径部2aにおいて軸受け部材10,11 を介して回転可能に支承したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コリオリ運動歯車装置の改良に関する。
本発明者はバックラッシの設定が不要でかつ大減速比を得る事が可能な変速装置を発明し、特公平7−56324 号公報(特許文献1)にその詳細を開示している。この変速装置は、内部に用いられている歯車がいわゆるコリオリ運動をすることから、以下の説明ではコリオリ運動歯車装置と称す。
図2には、本発明者の発明によるコリオリ運動歯車装置の要部断面が示されている。コリオリ運動歯車装置は、入力軸1と出力軸2との間を、第1ないし第4歯車A1ないしA4で連結し、これらの歯車によって減速を行うものである。この第1ないし第4歯車は傘歯車である。第1歯車A1はハウジング6に一体的に固定されている。また、第2歯車A2および第3歯車A3は1つの回転体3に設けられ、回転体3は入力軸1の傾斜部1aで軸支されている。このように回転体3を傾斜支持すると、入力軸1の回転に伴って回転体3にコリオリ運動を発生させることができる。また、各歯車の歯にコロ4およびコロとの内接面5を用い、歯同士のかみ合い時に生ずる摺動をコロ4の回転で吸収している。
したがって、バックラッシの設定をなくし、かつ、歯同士に意図的に予圧を付与しても、歯同士の噛み合いによる発熱を回避することが可能となる。この手法によると、入力軸1の回転運動が出力軸2に伝達される際に、第1、第2歯車A1,A2と、第3、第4歯車A3,A4とで、2段階の減速作用を受けることになる。したがって、上記コリオリ運動歯車装置を、例えばアクチュエータの減速機に用いれば、小型、高精度かつ大出力のアクチュエータを得ることができる。
特公平7−56324号公報
ところで、上記従来のコリオリ運動歯車装置における出力軸2は、出力軸2に作用する曲げ荷重に対し、半径方向に変位しないように軸方向に所定の距離を持たせて2箇所で、軸受け部材としてのベアリングでもって支持するように構成されている。
しかしながら、図2に示すコリオリ運動歯車装置においては、小型化つまりコンパクト性の確保がきわめて重要な要素であって、出力軸の長さをむやみに長くすることはできない。それ故、軸受け部材間の距離を十分確保することができず、両者はきわめて近接して設けざるを得ず、出力軸2に作用する曲げ荷重に対する支持剛性が不十分であった。
したがって、出力軸2つながる各歯車の噛み合い部に対して、過大な負荷が作用し耐久性が損なわれるといった問題がある。
本発明は、かかる点に着目してなされたもので、コリオリ運動歯車装置の全長を長くすることなく、出力軸の軸受け部材相互間の長さを必要量確保し、曲げ荷重に対する支持剛性の向上を図ることをその目的とする。
上記課題を解決するための本発明の請求項1に係る手段は、ハウジングに固定された歯数n1の第1歯車と、出力軸に取付けられた歯数n4の第4歯車と、入力軸との各軸芯を一致させて配置し、歯数n2の第2歯車および歯数n3の第3歯車を一体に設けた回転体を、第2歯車が第1歯車と噛み合い、第3歯車が第4歯車と噛み合うように前記入力軸の傾斜部で軸支してなるコリオリ運動歯車装置であって、前記出力軸を、入力軸方向に伸びる筒状大径部と小径部とで構成し、該筒状大径部と小径部において軸受け部材を介して回転可能に支承したことを特徴とする。
上記構成によると、出力軸の筒状大径部が入力軸側に延設されているので、支承位置つまり、軸受け部材の一方をハウジング内の軸方向において入力側に介在させ、また他方を出力側に介在させることによって軸受け部材間の距離を十分確保でき、出力軸に加わる曲げ荷重に対する支持剛性が向上する。
また、本発明の請求項2にかかわる手段は、請求項1において、上記ハウジングの入力側端面から軸方向に伸びかつ端面に第3歯車が形成された環状の突出部を設け、上記出力軸の筒状大径部を支承する軸受け部材を該突出部外周面との間に介在させたことを特徴とする。この構成によれば、筒状大径部側の軸受け部材が筒状大径部の内周面に位置することになるので、筒状大径部とハウジング内面との間隙を小さくすることができ、半径方向の寸法の拡大が最小限に抑制される。
また、本発明の請求項3にかかわる手段は、請求項1または2において、上記筒状大径部の底壁に、上記第4歯車を形成したことを特徴とする。この構成によれば、筒状大径部によって第4歯車周辺部の剛性が高くなり、歯車間の噛み合い状態が安定することになる。
また、本発明の請求項4にかかわる手段は、請求項1ないし3において、上記第4歯車は、筒状大径部とは別体に形成され固着手段によって一体に固着されていることを特徴とする。第4歯車が筒状大径部に対して別体に形成されることにより、歯車の機械加工性には無関係に第4歯車の外周を筒状大径部の内周面に近接させることができ、コリオリ運動歯車装置の半径方向における寸法の拡大が抑制される。
また、本発明の請求項5にかかわる手段は請求項2ないし4において、上記入力軸の一端を支承する軸受け部材を、上記筒状大径部を支承する軸受け部材の半径方向内方において、上記突出部の内周面との間に介在させたことを特徴とする。筒状大径部の軸受け部材と入力軸の軸受け部材とが半径方向において重合しているので、出力軸および入力軸双方の支持剛性が向上する。
また、本発明の請求項6にかかわる手段は請求項1ないし5において、上記入力軸の他端を支承する軸受け部材を、ハウジングの出力側端部付近において、出力軸との間に介在させたことを特徴とする。出力軸および入力軸は双方で支持されることになり、双方の支持剛性が向上する。
また、本発明の請求項7にかかわる手段は請求項6において、上記入力軸の他端を支承する軸受け部材が、第4歯車の半径方向内方に位置することを特徴とする。構造的に剛性の高い第4歯車取り付け部において入力軸が支承されることになり、入力軸の支持剛性はさらに向上する。
本発明は以上のように構成したので、以下のような効果を有する。まず、本発明の請求項1にかかわるコリオリ運動歯車装置によると、コリオリ運動歯車装置の全長を長くする事なく軸受け相互間の長さを必要量確保し、出力軸に加わる曲げ荷重に対する支持剛性を高める事ができるので、出力軸に連なる各歯車の噛み合い状態を安定させる事ができ、コリオリ運動歯車装置の耐久性を向上させうる。
また、本発明の請求項2にかかわるコリオリ運動歯車装置によると、請求項1の効果に加えて、コリオリ運動歯車装置の半径方向における寸法の拡大を最小限にする事ができるので、軸方向の短縮化とあいまってコリオリ運動歯車装置全体の小型化を図る事ができる。
また、本発明の請求項3にかかわるコリオリ運動歯車装置によると、筒状大径部によって第4歯車周辺部の剛性を高める事ができるので、出力軸の支持剛性の向上とあいまって、各歯車間の噛み合い状態を安定させうる。
また、本発明の請求項4にかかわるコリオリ運動歯車装置によると、第4歯車の外周を筒状大径部の内周に近接させることができるので、半径方向の寸法を小さくでき、コリオリ運動歯車装置の小型化に貢献する。
また、本発明の請求項5および7にかかわるコリオリ運動歯車装置によると、入力軸および出力軸双方で互いの支持剛性を高めるようにしたものであるため、コリオリ運動歯車装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
まず、本発明の実施の形態に係るコリオリ運動歯車装置の原理について、図2、図3 に基づき説明する。(説明の都合上従来構造を用いて説明する。)
図2に示すように、コリオリ運動歯車装置は、歯数の異なる4つの歯車として、第1ないし第4歯車A1 ないしA4 を有している。各歯車は傘歯車である。このうち第1歯車A1 は、ハウジング6に一体的に固定され、回転をしない固定歯車である。第2歯車A2 、第3歯車A3 は、入力軸1によって軸支される回転体3に形成されている。また、第4歯車A4 は出力軸2に設けられ、ハウジング6により回転自在に支持されている。そして、第1歯車A1 と第2歯車A2 、第3歯車A3 と第4歯車A4 とが夫々噛み合っている。
回転体3は、入力軸1の軸線に対して所定の角度をなす傾斜部1Aによって支持されている。入力軸1自体も、ハウジング6によって回動自在に支持されている。入力軸1が回転すると、傾斜部1Aが首を振るような運動をし、これに軸支される回転体3は、あたかも停止寸前のこまのように首振り運動をする。この回転体3の動きをコリオリ運動という。そして、回転体3はコリオリ運動をすることにより、第2歯車A2 を第1歯車A1に、また、第3歯車A3 を第4歯車A4 に夫々噛み合わせていく。すると、第2歯車A2 は、1周期のコリオリ運動(入力軸1の1回転)当り、第1歯車A1との歯数差に相当する分だけ第1歯車A1 に対して回転する。すなわち、第1歯車A1と、第2歯車A2 との間で、1段階の減速がなされる。
ここで、第1歯車A1 の歯数を 100、第2歯車A2 の歯数を 101とした場合を考える。入力軸1が1回正回転すると、第1歯車A1 に対して第2歯車A2 は1/101 (1枚だけ)だけ正回転する。また、第1歯車A1 の歯数を 100、第2歯車A2 の歯数を99とすると、第1歯車A1 に対して第2歯車A2 は1/99(又は1枚だけ)だけ逆回転する。第2歯車A2 の運動は、第3歯車A3 に直接伝わり、第3歯車A3 と第4歯車A4 との間でも、同様の噛み合いを行う。よって、第3歯車A3 と第4歯車A4 との間でも、1段階の減速がなされる。すなわち、入力軸1の回転運動が出力軸2に伝達される際に、第1、第2歯車A1 ,A2 と、第3、第4歯車A3 ,A4 とで、2段階の減速作用を受けることになる。
上記コリオリ運動歯車装置の減速比をR(入力軸1が1回転したときの出力軸2の回転数)とすると、R=1−(n1 ×n3 )/(n2 ×n4 )……(i)
ここで、n1:第1歯車A1の歯数n2:第2歯車A2の歯数n3:第3歯車A3の歯数n4 :第4歯車A4 の歯数で求めることができる。ここで、n1 =1000,n2=1001,n3=1000,n4 =999とすると、減速比R=1/ 100万(逆回転)となる。このように、コリオリ運動歯車装置は、僅か4枚の歯車で大きな減速比を得ることができるものである。
また、第2歯車A2、第3歯車A3 がコリオリ運動をしながら、第1歯車A1、第4歯車A4と噛み合う際には、各噛み合い面には摺動を生ずる。この摺動により発生する騒音、振動および発熱による焼き付きを防止する為に、図2および図3に示すように、各歯車の歯には、コロ4およびコロとの内接面5を採用している。具体的には、図3に示すように第1歯車A1(第4歯車A4)に形成されたコロとの内接面5にコロ4を浮遊支持し、半円筒状の凸歯を形成している。また、第2歯車A2(第3歯車A3 )にもコロとの内接面5を形成し、半円溝状の凹歯を形成する。そして、回転体3が矢印Bで示す方向にコリオリ運動を行うと、第2歯車A2(第3歯車A3)は矢印Cで示す方向に移動し、各凹歯と凸歯とを噛み合わせていく。そして、各凹歯と凸歯との間に生ずる摺動を、コロ4の回転で吸収している。(以上、NIKKEI MECHANICAL 1996.10.28no.492 第12項から第13項より一部抜粋。)したがって、バックラッシの設定を不要とするばかりか、各歯車間に予圧を付与して、精密な噛み合わせを行うことができる。
尚、前述のごとく、第1歯車A1の歯数と第2歯車A2の歯数差が1の場合には、コリオリ運動が1周期進むと、第1歯車A1と第2歯車A2との間で、噛み合う歯は1つづれる。また、同歯数差が2の場合は、コリオリ運動が1周期進むと、第1歯車A1と第2歯車A2との間で、噛み合う歯は2つづれる。同様にして、歯数差がnの場合には、噛み合う歯はn個ずれることになる。このことは、第3、第4歯車A3,A4の関係においても同じである。
以上のごとく、本発明にかかわるコリオリ運動歯車装置は、その大きさの割りに大きなトルクを伝達することが可能であり、電動モータなどを動力源とするアクチュエータに使用すれば、小型、高精度かつ大出力のアクチュエータを構成することができる。
以上のような原理で作動するコリオリ運動歯車装置に関し、本発明の発明部分について以下説明する。ここで、従来例と同じないしは相当部分については同一符号で示し、詳しい説明は書略する。
図1において、入力軸1は、その一端は、ハウジング6の端壁にボルト12によって固定された環状の突出部6aの内周面において、軸受け部材としてのベアリング7を介して回転可能に支承され、その他端は、ベアリング8を介して出力軸2の環状凹部内周面に回転可能に支承されている。
また、入力軸1は、ベアリング7,8の間において、軸心Xに対し所定角度傾斜した軸心Yを有する傾斜部1aを備え、この傾斜部1Aにおいて、ローラベアリング9を介して回転体3 を回転可能に支承している。
出力軸2は、小径部2aとハウジング6の入力側に向かって延設された筒状大径部2bとを備え、軸受け部材としてのベアリング10、11を介してハウジング6に対して回転可能に支承されている。このベアリング11は、ベアリング7 の半径方向外方において、筒状大径部2bの開口部内周面とハウジング6の一部としての突出部6aの外周面との間に介在されている。また、出力軸2の筒状大径部2bの底壁には、環状部材2cがボルト13によって固定されている。
なお、環状部材2cは突出部6aよりその外径が大きく形成されているので、筒状大径部2bの内周面と突出部6bの外周面との間にはデッドボリュームが生じる。上記ベアリング11はこのデッドボリューム内に位置している。
第1 ないし第4 歯車A1ないしA4のうち、第1 歯車A1は上記突出部6a に、第2 および第3 歯車A2,A3 は回転体3 に、また、第4 歯車A4は環状部材2aにそれぞれ形成されており、第1 歯車A1と第2 歯車A2とが噛み合い、第3 歯車A3と第4 歯車A4とが噛み合うことによって、入力軸1の回転により、第1ないし第4 歯車A1ないしA4との間において、上述の原理に基づいて大幅な減速が行われ、そのトルクが大幅に増幅されて出力軸2から出力されることになる。
上記構成をなす本発明の実施の形態から得られる作用効果は、以下のとおりとなる。
まず、出力軸2の筒状大径部2bは、ハウジング6の出力側端部から入力側端部間のほぼ全長にわたって形成され、軸受け部材としてのベアリングの介在位置、すなわち、軸受け間距離を、ハウジング6のほぼ全長に相当する十分な距離を確保することができるので、従来に比べその支持剛性が飛躍的に向上する。
しかも、上記実施形態の出力軸2は、小径部2aと筒状大径部2bの支持位置がハウジング6の軸方向の両端部において支持するものであるため、上述の十分な軸受け間距離を確保できるといった意義に加えて、ハウジング全体の剛性の向上にも貢献し、各歯車の噛み合い状態を安定させることができる。さらに筒状大径部2bを支持するベアリングの半径方向内方において、突出部6aを介して入力軸1を支持するベアリング7が位置しており、このベアリング7によっても支持されることになり、支持剛性は一段と強化されることになる。
しかも入力軸1 の一端を第4 歯車側において、出力軸2との間に介在したベアリング8を介して支承するものであるため、入力軸1の支持剛性が向上し、入力軸1 に支承される回転体3 の位置すなわち、第2 、第3 歯車の位置を適正位置に保持でき、各歯車の噛み合いを適正に行うことができる。しかも、入力軸1 と出力軸2との間のベアリング8の介在によって入力軸1の支持剛性の向上だけでなく、出力軸2の支持剛性の向上にもつながる。
また、上記筒状大径部6aの支持を、その内周面側において上記デッドボリューム内で行うようにしているので、その外周面とハウジング6の内周面との間の間隙を小さくすることができるので、コリオリ運動歯車装置の半径方向における寸法の拡大を最小限に抑制することができる。しかも、筒状大径部の底壁には、あらかじめ第4歯車が形成された環状部材2cをボルト13によって固定するようにしているので、歯車の機械加工性には無関係に第4歯車の外周面を筒状大径部の内周面に近接して設けることができるので、コリオリ運動歯車装置の半径方向における寸法の拡大をさらに抑制できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記図1 に示す実施形態においては、コロ(図2 ,3 のコロ4)を図示していないが、コロを設けることによってバックラッシュの設定をゼロに設定できるのでより好ましい。
また、第1 ないし第4歯車の歯数設定、傾斜部と入力軸との傾斜角度の設定によって、第1歯車と第2歯車間での減速作用と、第3歯車と第4歯車間での減速作用の2 段階の減速作用が得られるようにすることもでき、第1、第2歯車間による1段階のみの減速作用に限定することもでき、必要に応じて任意に設定できる。
上記実施形態においては筒状大径部の支持を内周面にて行うようにしているが、外周面にて行うようにしてもよい。その際には、ベアリングはハウジング内周面との間に直接介在させればよい
本発明にかかわるコリオリ運動歯車装置の断面図。 従来のコリオリ運動歯車装置の断面図。 図2に示すコリオリ運動歯車装置の主要部の作動状態を示す概略正面図。
符号の説明
1 入力軸
2 出力軸
2a 小径部
2b 径部
2c 環状部材
3 回転体
6 ハウジング
6a 突出部
A1 第1歯車
A2 第2歯車
A3 第3歯車
A4 第4歯車
7,8,10,11 軸受け部材としてのベアリング

Claims (7)

  1. ハウジングに固定された歯数n1の第1歯車と、出力軸に取付けられた歯数n4の第4歯車と、入力軸との各軸芯を一致させて配置し、歯数n2の第2歯車および歯数n3の第3歯車を一体に設けた回転体を、第2歯車が第1歯車と噛み合い、第3歯車が第4歯車と噛み合うように前記入力軸の傾斜部で軸支してなるコリオリ運動歯車装置であって、前記出力軸を、入力軸方向に伸びる筒状大径部と小径部とで構成し、該筒状大径部と小径部において軸受け部材を介して回転可能に支承したことを特徴とするコリオリ運動歯車装置。
  2. 上記ハウジングは、入力側端面から軸方向に伸びかつ端面に第3歯車が形成された環状の突出部を備え、上記出力軸の筒状大径部を支承する軸受け部材を、該筒状大径部の内周面と該突出部外周面との間に介在させたことを特徴とする請求項1に記載のコリオリ運動歯車装置。
  3. 上記筒状大径部の底壁に、上記第4歯車を設けたことを特徴とする請求項1および2に記載のコリオリ運動歯車装置
  4. 上記第4歯車は、筒状大径部とは別体の環状部材に形成され固着手段によって一体に固着されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のコリオリ運動歯車装置。
  5. 上記入力軸の一端を支承する軸受け部材を、上記筒状大径部を支承する軸受け部材の半径方向内方において、上記突出部の内周面との間に介在させたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載のコリオリ運動歯車装置。
  6. 上記入力軸の他端を支承する軸受け部材を、ハウジングの出力側端部付近において、出力軸との間に介在させたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のコリオリ運動歯車装置。
  7. 上記入力軸の他端を支承する軸受け部材が、第4歯車の半径方向内方に位置することを特徴とする請求項6に記載のコリオリ運動歯車装置。
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