JP2009162380A - 風力タービン駆動部 - Google Patents

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Abstract

【課題】過剰寸法にされることなく、曝される荷重に耐えることが出来る風力タービン駆動部を提供する。
【解決手段】ロータ軸を有するロータとロータ軸に連結される遊星歯車ユニット12を有する変速機箱8とから形成される風力タービン駆動部1であって、その駆動部1は、変速機箱8がロータ軸の遠端部によって支持され、かつ反作用アームが設けられる型式のものであり、このロータ軸は、ナセル4に直接結合される少なくとも1つの軸受5と、ナセル4に固定されるかあるいは変速機箱8の一部であるかのいずれかである第2の軸受6,22とによって軸受搭載され、遊星歯車ユニット12の遊星キャリア13は最大で1つの軸受22,23を使用してギヤ箱8内に軸受搭載される。
【選択図】図3

Description

本発明は、風力タービン駆動部に関する。
詳しくは本発明は、ロータ軸を有するロータとロータ軸に連結される遊星歯車ユニットを有する変速機箱とから形成される風力タービン駆動部に関する。
より具体的には本発明は、変速機箱がロータ軸の遠端部によって支持され、かつ遊星歯車ユニットが稼動している間、変速機箱がロータ軸と一緒に回るのを防止できるように回転軸周りの反作用トルクを変速機箱からナセルに伝動する反作用アームが設けられる型式の、かつロータ軸がナセルに直接結合される少なくとも1つの軸受と、直接ロータ支承の場合ナセルに固定されるか、あるいは間接ロータ支承の場合変速機箱の一部であるかのいずれかである第2の軸受とによって軸受搭載される型式の風力タービン駆動部に関する。
そのような風力タービン駆動部は最新技術によって既に知られている。
そのような知られた風力タービン駆動部の遊星歯車ユニットの遊星キャリアは、遊星歯車システムの遊星輪が軸受対の間に位置決めされるような方式で、通常軸方向に配置される2つのローラ軸受によって常にハウジング内に軸受搭載される。
そのような風力タービン駆動部の典型は、ロータ荷重の主要な部分が直接ナセルに伝達されることである。
実際、ナセルに直接固定される2つの軸受でロータ軸が軸受搭載される直接ロータ支承の第1の場合では、トルク以外のどのような荷重も、理想的には変速機箱の反作用アームを介してロータ軸からハウジングにまったく伝達されないはずである。
しかしながら、風力タービン駆動部内の弾性的変形の故に、ならびに反作用アームのナセルとの接触点での構造の剛性の相違の故に、実際にはそれにもかかわらずトルク以外のロータ荷重の一部分は、遊星キャリアの軸受及び変速機箱の反作用アームからの支承を介してナセルへ伝達されるであろう。
変速機箱の遊星キャリアの軸受のうちの1つがロータ軸を支持するようにも働く、間接ロータ支承の第2の場合では、反作用アームを介したナセルへのロータ荷重の伝動はもちろんより大きいであろうが、それにもかかわらずロータ軸の荷重が変速機箱の1つまたはいくつかの軸受によって完全に吸収される、風力タービン駆動部の知られたより一体化された設計と比較して相対的に小さいであろう。
本発明が関連する風力タービン駆動部の型式の利点は、変速機箱への小さなロータ荷重のおかげで、変速機箱の使用される材料、寸法、設計等に関する限り、より要求が少ないであろう。
しかしながら、現行の設計はしばしば過剰寸法になる。
例えば、変速機箱内の遊星キャリアを支持するために変速機箱の駆動軸のところに使用される軸受は、実際の荷重より数倍も高い荷重を通常吸収することができる。
これは単に、使用される軸受が遊星キャリアの駆動軸上にそれらを搭載することができるように十分大きくなければならないことに起因する。
当然のこととして、これはそのような風力タービン駆動部のコスト金額、ならびにその搭載に対して不利である。
さらに、大きな軸受は、入手するのが困難であり、それらは非常に長い納期を有する。
本発明は上述のかつ他の欠点の1つまたはいくつかを是正することを目的とする。
特に本発明は、過剰寸法にされることなく風力タービン駆動部が曝される荷重に耐えることができる風力タービン駆動部を提供することを目的とする。
この目的のために、本発明は、ロータ軸を有するロータとロータ軸に連結される遊星歯車ユニットを有する変速機箱とから形成される風力タービン駆動部に関し、その駆動部は、変速機箱がロータ軸の遠端部によって支持され、遊星歯車ユニットが稼動している間、変速機箱がロータ軸と一緒に回るのを防止できるように、回転軸周りの反作用トルクを変速機箱からナセルに伝動する反作用アームが設けられる型式のものであり、このロータ軸は、ナセルに直接連結される少なくとも1つの軸受と、直接ロータ支承の場合ナセルに固定されるか、または間接ロータ支承の場合変速機箱の一部であるかのいずれかである第2の軸受とによって軸受搭載され、遊星歯車ユニットの遊星キャリアが最大で1つの軸受を使用してギヤ箱内でさらに軸受搭載される。
本発明によるそのような風力タービン駆動部の1つの利点は、遊星歯車ユニットの遊星キャリアが、知られた設計での場合のような2つの軸受の代わりにただ1つの軸受で軸受搭載されることである。
当然のこととして、これは大きなコスト節約を可能にする。
本発明による風力タービン駆動部の好ましい実施形態によれば、遊星キャリアの上述の軸受は出力軸受として配置され、特に遊星歯車ユニットの遊星輪は遊星キャリアの上述の軸受とロータ軸または駆動軸との間に軸方向に位置する。
本実施形態は、遊星キャリアの軸受がロータ軸の軸受のところに既に存在する支持部から軸方向に遠く離れて置かれ、不必要な2重の支持部がまったくないので直接ロータ支承の場合特に有利であり、これが本発明の設計の場合である。
さらに、遊星歯車ユニットの遊星キャリアの直径は、通常遊星輪の発電機側でロータ軸側より小さく、その結果より小さな直径を有する軸受をそこに選択することが可能になり、その軸受は通常より容易に入手可能でありかつより安価である。
本発明による風力タービン駆動部の別の好ましい実施形態によれば、遊星キャリアの上述の軸受は入力軸受として配置され、特に遊星キャリアのこの軸受は遊星歯車ユニットの遊星輪とロータ軸との間に位置する。
本発明による風力タービン駆動部のそのような実施形態は、遊星キャリアの軸受は間接ロータ支承の場合、ロータ荷重の主要な部分を変速機箱からナセルにハウジングを介して伝動しなければならないので、その場合特に有利である。
当然のこととして、遊星輪、遊星歯車、ならびに太陽歯車は、好ましくはできるだけ少なく前記ロータ荷重に曝されるべきであり、遊星キャリアの軸受が遊星歯車ユニットの遊星輪とロータ軸との間に軸方向に配置される場合は、そのようになる。
間接ロータ支承を有する知られた風力タービン駆動部と対照的な本発明によるそのような風力タービン駆動部の利点は、1つの軸受しか変速機箱内に使用されないことである。
本発明による風力タービン駆動部の好ましい実施形態によれば、変速機箱の遊星キャリアに追加の支持部が設けられる。
そのような追加の支持部は、遊星キャリアを回転式に変速機箱に対して支持する、例えば支承ローラ、支持ローラまたはカムローラ、あるいは例えば変速機箱をナセルに対して追加的に支持する弾性システムであることができる。
そのような追加の支持部は、遊星キャリアの軸受上の荷重が単一の軸受によって支持するのに大きすぎるとき、時には必要な場合がある。
しかしながら、追加の支持部の上述の形態の利点は、それらが容易に入手可能であり、製造しかつ搭載するのに簡単であること、ならびに既存の風力タービン駆動部の場合のように支持部として追加の軸受を設けなければならない場合より、ずっと安価であることである。
したがって、そのような追加の支持部は、どのような過剰寸法化もなしに問題点に対するより経済的なかつより適切な解決策を提供する。
本発明による風力タービン駆動部の好ましい実施形態によれば、この追加の支持部は出力支持部であり、特に遊星輪はこの追加の支持部の作用点とロータ軸との間に軸方向に置かれる。
そのような実施形態は、好ましくは間接ロータ支承の場合である、遊星キャリアの軸受が入力軸受として配置される場合特に有利である。
実際、ロータ軸によって支持されない変速機箱の重量は、その場合追加的に支持されなければならず、それは遊星キャリアの軸受を使用して変速機箱の入り口のところに既に設けられた支持部からできるだけ遠くで、換言すれば、変速機箱の出口のところで行われるのが最良である。
本発明による風力タービン駆動部の別の好ましい実施形態によれば、この追加の支持部は、入り口支持部であり、特にこの追加の支持部の作用点は、遊星歯車ユニットの遊星輪とロータ軸との間に軸方向に置かれる。
類似の方式で、我々はこの実施形態が、遊星キャリアの軸受が出力軸受として配置される直接ロータ支承の場合に特に有利であると結論付けることができ、その結果当然のこととして、変速機箱の入り口のところに遊星キャリアに追加の支持部が設けられるのが好ましい。
本発明による追加の支持部を有する上述の風力タービン駆動部のさらに別の好ましい実施形態によれば、反作用アームが軸受の近傍の配列内に設けられ、特にこの反作用アームに対する遊星キャリアの軸受のモーメントアームが、反作用アームに対する追加の支持部のモーメントアームより小さくなる。
反作用アームが軸受の近傍に配置されるそのような実施形態は、変速機箱の遊星キャリアからナセルに伝達されなければならない荷重の主要な部分が遊星キャリアの軸受を介して行き、その結果、この反作用アームが軸受の近傍に配置されるとき、荷重のこの部分が直接ナセルに、または少なくとも変速機箱への限られた曲げ歪しか伴わずにナセルに伝達される。
要約すると、本発明に従った極めて好ましい、本発明による風力タービン駆動部の2つの実施形態が存在する。
第1の場合は、直接ロータ支承を伴う本発明による風力タービン駆動部の実施形態であり、遊星キャリアの軸受は出力軸受として配置され、反作用アームが軸受の近傍に配置され、かつ入り口支持部である追加の支持部も設けることができる。
第2の場合は、間接ロータ支承を伴う本発明による風力タービン駆動部の実施形態であり、遊星キャリアの軸受は入力軸受として配置され、反作用アームが軸受の近傍に配置され、かつ出口支持部である追加の支持部も設けることができる。
これらの実施形態について、すべての上述の利点がすぐに得られる、すなわち、遊星キャリアの荷重の主要な部分はただ1つの軸受によってナセルに伝達され、その軸受はロータ軸の既に存在する支持部に対して効果的に位置決めされ、その一方それは、軸受の近傍に反作用アームを位置決めし、どのような過剰寸法化もなしに最も必要とされるところに追加の支持部を設けることができることのおかげで、変速機箱へのあまりにも大きすぎる曲げモーメントなしでその荷重をナセルに伝達することができる。
本発明による風力タービン駆動部の別の好ましい実施形態によれば、遊星キャリアの軸受はモーメント荷重を吸収することができる。
そのような軸受の好例は、例えばその内側または外側軸受リングが全体として形成され、軸受の2列のローラ要素のための2つの支承面が設けられる、例えば複列型の円錐軸受である。
本発明による風力タービン駆動部のそのような実施形態は、駆動部をコンパクトに作ることができるにもかかわらず、ロータ軸及び変速機箱に対する十分な安定性を与える。
本発明の特徴をより良く明らかにするために、本発明による風力タービン駆動部の以下の好ましい実施形態を添付の図面を参照して説明する。
直接ロータ支承を有する知られた風力タービン駆動部の実施形態の斜視図である。 間接ロータ支承を有する知られた風力タービン駆動部の実施形態の斜視図である。 図1でのIII−IIIによって指示される断面による直接ロータ支承を有する風力タービン駆動部の横断面図である。 図1での断面III−IIIによる横断面を類似する方法で示すが、本発明による風力タービン駆動部の最も一般的な実施形態の図である。 図4と類似する、追加の支持部が設けられた本発明による風力タービン駆動部の別の実施形態を示す図である。 図5でF6によって指示される部分をより詳細に示す図である。 図4及び5と類似する、代替の追加の支持部が設けられている、本発明による風力タービン駆動部のさらに別の実施形態を示す図である。
図1及び図3は、風力タービン駆動部1の知られた実施形態を示す。
この風力タービン駆動部1は、図に示されていないロータ翼を有する、ロータ軸3によって支持されるロータ2から形成される。
このロータ軸3は、2つの軸受5及び6によってナセル4に対して軸受搭載され、ロータ軸3の軸受のこの配列は、この後直接ロータ支承と呼ばれるであろう。
さらにロータ軸3は、カップリング9を使用して変速機箱8の駆動軸7に連結される。
この変速機箱8内で、図面に示されていない電気発電機を変速機箱8の被駆動軸11を介して正しく駆動するのに十分に速い回転を得るために、ロータ軸3の遅い回転が変速機箱8の第1段の被駆動軸10のところでより速い回転に変換される。
図3の断面でより詳細に示すように、遊星歯車ユニット12がこの目的のためにしばしば使用される。
この遊星歯車ユニット12の駆動軸7は、遊星車軸上に遊星輪16が回転方式で遊星軸受15を使用して搭載される、遊星車軸14が設けられた遊星キャリア13から形成される。
前記遊星輪16は、一方ではボルト18を使用して変速機箱8のハウジング19に固定される遊星歯車17と、他方では前記歯車ユニット12から形成される第一段の被駆動軸10上に設けられる太陽歯車20と一緒に働く。
図2に示されるような知られた風力タービン駆動部1の実施形態は、ロータ軸3が、第1の実施例でのように2つの軸受5及び6による代わりにナセル4に対して1つの軸受5を使用してのみ軸受搭載され、このロータ軸3が、変速機箱8内の軸受によってさらに支持される特徴を除き、図1及び図3のものに完全に類似する。
ロータ軸3のそのような支承は、この後間接ロータ支承と呼ばれるであろう。例えば図1乃至図3に示すような本発明に関連するこの知られた風力タービン駆動部1は、変速機箱8が、遊星歯車ユニット12を機能させるのに必要な反作用力の橋渡し、ならびに変速機箱8がロータ軸3と一緒に回るのを防止できるように、ナセル4に対して反作用アーム21によってのみほとんど支持される型式のものであることに留意されたい。
導入部に記載したように、上述の型式の知られた風力タービン駆動部1では、遊星キャリア13は2つの軸受22及び23を使用して変速機箱8のハウジング19内に軸受搭載される。
それらは通常、それらが軸方向に遊星輪16を囲むような方式で軸方向に配置される。
図3にさらに示すように、遊星輪16のロータ側の軸受22は通常、遊星輪16の発電機側の軸受23の直径D’より大きな直径Dを有する。
さらに、ロータ軸3がナセル4に対して2つの軸受5及び6で軸受搭載される直接ロータ支承については、ロータ2からの軸受22及び23への荷重は、相当に限定されることは明らかである。
特に、この場合軸受22及び23は、風力タービン駆動部1の弾性変形の結果として、ならびに反作用アーム21のナセル4との接触点21’の剛性の差に起因して、ロータ荷重の一部分にのみ曝される。
ロータ2から発生し、かつ変速機箱8によって反作用アームを介してナセル4に伝達されなければならないこれらの荷重は、反作用アーム21とナセル4の間の接続部に低い剛性を与えることによって制限することができる。
図2の配置でのように、ロータ軸3がナセル4に対してただ1つの軸受5で軸受搭載される間接ロータ支承の場合、ロータ荷重のより大きな部分が軸受22及び23によって伝達されるであろうことは明らかである。
ロータ2から発生する荷重は別として、この軸受22及び23は、ロータ軸3によって支持されない変速機箱8の重量Gから結果として生じる荷重の部分も反作用アーム21を介してナセル4に伝達する。
軸受22と23の間の荷重差の分布は、以下で定義されるモーメントアームA、B及びCによって決まる。
−Aは、反作用アーム21の作用点と軸方向に最も近くかつそれを介してロータ軸3または変速機箱8の荷重が反作用アーム21に伝達される遊星輪16のロータ側の支点との間の軸方向距離である。
−Bは、反作用アーム21の作用点と軸方向に最も近くかつそれを介してロータ軸3または変速機箱8の荷重が反作用アーム21に伝達される遊星輪16の発電機側の支点との間の軸方向距離である。
−Cは、ロータ軸2によって支持されない変速機箱8の重量Gの重心と反作用アーム21の作用点との間の軸方向距離である。
図3の場合、これは以下を意味する。
−Aは、軸受22と反作用アーム21の作用点の間の軸方向距離である。
−Bは、反作用アーム21の作用点と軸受23の間の軸方向距離である。
−Cは、上述のとおりである。
ロータ軸3がナセル4に対して2つの軸受5及び6によって支持される、図1及び図3でのような直接ロータ支承についての典型的な設計では、軸受22及び23上の荷重は、ロータ軸3によって支持されない変速機箱8の上述の重量Gによって主として決まるであろう。
遊星キャリア13を支持する軸受22は、ロータ軸3の軸受6に極めて近接して位置決めされ、その結果軸受22が極めて限られた荷重にのみ曝されることに留意する。
しかしながら、遊星キャリア13の大きな直径Dの故に、そのように大きな直径Dを同様に有する軸受22を選択することが必要であり、その結果軸受22が耐えることができる最大荷重は、それが吸収し得るべきである実際の荷重より数倍もより大きくなる。
やはりこの軸受22は、直接ロータ支承を有する知られた風力タービン駆動部1では過剰寸法になる。
ナセル4に対してロータ軸3を直接支持するただ1つの軸受5を有する、図2でのような間接ロータ支承を伴う典型的な設計では、反作用アームと遊星輪16のロータ側上の支点との間のモーメントアームAは、軸受22の高さのところで通常小さく、その結果として軸受22はほとんどロータ軸3によって荷重が掛けられるであろう。
ロータ軸3によって支持されない変速機箱8の重量Gは、その場合軸受23によってかなり吸収されるであろう。
当然のこととして、これは軸受22への荷重が図1及び図3の場合より大きいという結果を有する。
それにもかかわらず本発明によれば、間接ロータ支承のこの場合でさえ、荷重が変速機箱8からナセル4にどのような過剰寸法化もなしに伝達されるいくつかの簡略化を導入することが可能になる。
図4は、ロータ軸がナセル4に対して2つの軸受5及び6によって支持される、図1及び図3に示すような直接ロータ支承を有する知られた場合に対し解決策が提供される、本発明による風力タービン駆動部1の第1の実施形態を示す。
本発明は、遊星歯車ユニット12の遊星キャリア13をただ1つの軸受23を使用してギヤ箱8内に軸受搭載することにある。
図3の知られた場合の軸受22は、前に説明したようにこの軸受22は相当に過剰寸法化されているので、ここでは省略される。
ロータ軸3から軸方向に最も遠く離れた軸受23のみがここでは維持するように選ばれ、これによって当然のことに、ナセル4に対してロータ軸3を支持する軸受5及び6と重なることが結果として少なくなる。
別の利点は、直径D’がここでは直径Dより小さいことである。
遊星キャリア13の軸受23はさらに、遊星歯車ユニット12の遊星輪16が軸受23とロータ軸3との間に軸方向に置かれるように位置決めされる。
本特許ではこれより後、文脈は、軸受23が変速機箱8の出口のところに置かれることが指摘されるような形態で、軸受23が出力軸受として配置されると仮定されるであろう。
したがって、ロータ2の荷重の一部分は、軸受23にどのような追加の荷重を掛けることなく遊星輪16によって反作用アーム21にも伝達することが可能になる。
本発明による遊星キャリア13の軸受23は、ロータ軸3の幾何学的軸を通る平面内のモーメント荷重を吸収する能力があるのが好ましい。
複列式の軸受、例えば複列円錐軸受をこの目的のために選択することができる。
好ましくは、その外側軸受リングまたはその内側軸受リングが全体として形成される複列軸受23さえも本発明に従って使用することができ、この軸受リングには軸受の2列の回転要素のための2つの支承面が設けられる。
いくつかの場合には、変速機箱8に対する軸受23内の遊びの結果としての遊星キャリア13のどのような移動も防止できるように、遊星キャリア13の軸受23を軸方向にかつ/または半径方向に予圧することも興味深い可能性がある。
図5及び図6は、本発明による風力タービン駆動部1の別の実施形態を示し、それは、遊星キャリア13に追加の支持部が設けられていることを除き、図4のものと完全に類似する。
この追加の支持部は、ロータ軸3に対する十分な支持を与えなければならず、所与の実施例では、それは知られた風力タービン駆動部でのように軸受22ではなく、1つまたはいくつかの支承ローラ24の形態の追加の支持部であり、その詳細は図6に示されている。
別法として、支持ローラ24またはカムローラ24の使用も行うことができる。
所与の実施例では、この追加の支持部24は、軸方向にロータ軸3と遊星輪16の間で、省略された軸受22の高さのところに位置決めされる。
変速機箱8の入り口のところに追加の支持部24を有するそのような配置は、ここから後、入り口支持部と呼ばれるであろう。
遊星キャリア13の軸受23が出力軸受として配置される、直接ロータ支承のこの場合、ロータ軸3を変速機箱8の入り口で追加的に支持することが適切であり得ることは明らかである。
既存の風力タービン駆動部15との相違点は、そのような支持ローラ、カムローラまたは支承ローラ24は、知られた風力タービン駆動部に一般に使用されるような、駆動軸7の周りの完全な軸受22よりずっと安いことである。
さらに、そのようなローラ24は、特に完全な軸受22と比較して、比較的容易に搭載することができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、この支持ローラ、支承ローラまたはカムローラ24は、図6により詳細に示すように、少なくとも1つの半径方向に弾性な要素25が設けられる。
反作用アーム21は、軸受、すなわち遊星キャリア13の軸受23の近傍に配置されるのが好ましい。
これは、反作用アーム21が軸方向の視点から軸受23にできるだけ近接して位置決めされるのが最良であり、その結果反作用アーム21に対する軸受23のモーメントアームBが、前記反作用アーム21に対する追加の支持部24のモーメントアームAより小さくなることを意味する。
結果として、変速機箱8内にどのようなまったく大きすぎる曲げモーメントも発生させずに、伝達される予定の荷重の主要な部分を吸収する軸受23への荷重ができるだけ直接的にナセル4に伝達される。
本発明による風力タービン駆動部1のさらに別の実施形態が図7に示され、今回はロータ軸3がただ1つの軸受5でナセル4上に直接軸受搭載され、一方ロータの荷重3の残りはギヤ箱8内で吸収される、図2でのような間接ロータ支承を伴う場合に対する解決策が提供される。
しかしながら本発明によれば、知られた風力タービン駆動部に慣例的であるものと対照的に、遊星キャリア13もただ1つの軸受23で変速機箱8内に軸受搭載される。
導入部で既に説明したように、間接ロータ支承を伴うこの場合、遊星キャリア13の軸受22を、遊星キャリア13の軸受22が変速機箱8の入り口のところに置かれる、または換言すれば遊星歯車ユニット12の遊星輪16とロータ軸3との間に軸方向に置かれること意味する入力軸受として配置することが得策である。
実際、この軸受22は、間接ロータ支承の場合ロータ軸3上の荷重の主要な部分を吸収しなければならない。
軸受22を入力軸受として配置することによって、遊星輪16、遊星歯車17及び太陽歯車20は、前記主要荷重に対して大部分は守られるであろう。
軸受22を部分的に軽減させるために、今回変速機箱8をナセル4に対して弾性システム26を使用して追加的に支持することが決定された。
この場合の前記の弾性システム26は、ロータ軸3によってナセル4に対して支承されない変速機箱8の重量Gを、軸受22を介する代わりに直接支持する。
既に部分的に変速機箱8を支持する軸受22が入力軸受として配置される間接ロータ支承のこの場合、変速機箱8を変速機箱8の出口のところで、すなわち出口支持部を使用して、追加的に支持することはもちろん最良である。
本発明による風力タービン駆動部1のこの実施形態でも、反作用アーム21を軸受の近辺に配置することは有利であり、反作用アーム21に対する軸受22のモーメントアームAは今回、反作用アーム21に対する追加の支持部26のモーメントアームBより小さくなる。
このような方法で、今回軸受22によって吸収される、伝達される予定の荷重の主要な部分は、この場合も変速機箱8内にまったく大きすぎる曲げモーメントを発生させずにできるだけ直接的にナセル4に伝達される。
より少ない構成部品またはより安価な構成部品を使用することによって過剰寸法化が避けられる本発明による風力タービン駆動部1の所与の実施例のすべてで、それが曝される荷重に合致するが、知られた風力タービン駆動部より安価でかつ搭載するのにより容易な適合設計が得られることは明らかである。
当然のこととして、多くの他の実施形態も可能である。
本発明は例示として説明され、添付の図面に示される本発明による風力タービン駆動部1の実施形態に決して限定されず、反対に、そのような風力タービン駆動部1は、本発明の範囲内に依然として留まりながら多くの他の方法で製造することができる。
1:風力タービン駆動部、2:ロータ、3:ロータ軸、4:ナセル、5:軸受、6:軸受、7:駆動軸、8:変速機箱、9:カップリング、10:駆動軸、11:被駆動軸、12:遊星歯車ユニット、13:遊星キャリア、14:遊星車軸、15:遊星軸受、16:遊星輪、17:遊星歯車、18:ボルト、19:ハウジング、20:太陽歯車、21:反作用アーム、22:軸受、23:軸受、24:支持ローラ、25:弾性要素、26:弾性システム

Claims (17)

  1. ロータ軸(3)を有するロータ(2)と前記ロータ軸(3)に連結される遊星歯車ユニット(12)を有する変速機箱(8)とから形成される風力タービン駆動部(1)であって、前記変速機箱(8)が前記ロータ軸(3)の遠端部によって支持され、かつ前記遊星歯車ユニット(12)が稼動している間、前記変速機箱(8)が前記ロータ軸(3)と一緒に回るのを防止できるように前記駆動部(1)が前記回転軸(3)周りの反作用トルクを前記変速機箱(8)からナセル(4)に伝動する反作用アーム(21)が設けられる型式のものであり、前記ロータ軸(3)が、前記ナセル(4)に直接結合される少なくとも1つの軸受(5)と、直接ロータ支承の場合前記ナセル(4)に固定されるか、あるいは間接ロータ支承の場合前記変速機箱(8)の一部であるかのいずれかである第2の軸受(6、22)によって軸受搭載される駆動部(1)において、
    前記遊星歯車ユニット(12)の遊星キャリア(13)が最大で1つの軸受(22、23)を使用して前記ギヤ箱(8)内に軸受搭載されることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  2. 請求項1に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記遊星キャリア(13)の前記の軸受(23)が出力軸受として配置され、特に前記遊星歯車ユニット(12)の遊星輪(16)が、前記遊星キャリア(13)の前記の軸受(23)と前記ロータ軸(3)との間に軸方向に置かれることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  3. 請求項1に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記遊星キャリア(13)の前記の軸受(22)が入力軸受として配置され、特に前記遊星キャリア(13)の前記軸受(22)が、前記遊星歯車ユニット(12)の遊星輪(16)と前記ロータ軸(3)との間に軸方向に置かれることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記変速機箱(8)の前記遊星キャリア(13)に追加の支持部(24、26)が設けられることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  5. 請求項4に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記追加の支持部が、前記遊星キャリア(13)を前記変速機箱(8)に対して追加的に回転式に支持する支承ローラ、支持ローラまたはカムローラ(24)であることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  6. 請求項5に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記支承ローラ、支持ローラまたはカムローラ(24)に弾性要素(25)が設けられることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  7. 請求項4に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記追加の支持部が、前記変速機箱(8)を前記ナセル(4)に対して追加的に支持する弾性システム(26)であることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  8. 請求項4乃至7のいずれか一項に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記追加の支持部(24、26)が出口支持部であり、前記遊星輪(16)が前記追加の支持部の作用点と前記ロータ軸(3)との間に軸方向に置かれることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  9. 請求項4乃至7に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記追加の支持部が入り口支持部であり、前記追加の支持部(24、26)の作用点が前記遊星歯車ユニット(12)の前記遊星輪(16)と前記ロータ軸(3)との間に軸方向に置かれることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  10. 請求項4に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記反作用アームが軸受の近傍に配置され、特に前記反作用アーム(21)に対する前記遊星キャリア(13)の前記軸受(22、23)のモーメントアーム(A、B)が、当該反作用アーム(21)に対する前記追加の支持部(24、26)のモーメントアーム(B、A)より小さいことを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  11. 請求項2、9及び10に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記ロータ軸(3)が直接ロータ支承に従って軸受搭載されることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  12. 請求項3、8及び10に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記ロータ軸(3)が間接ロータ支承に従って軸受搭載されることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記遊星キャリア(13)の前記の軸受(23)がモーメント荷重を吸収することができることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記遊星キャリア(13)の前記軸受(23)が複列型式のものであることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  15. 請求項14に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記の軸受(23)の外側または内側軸受リングのいずれかが全体として形成され、前記軸受(23)の2列のローラ要素に対する2つの支承面が設けられることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記遊星キャリア(13)の前記軸受(23)が円錐軸受であることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載の風力タービン駆動部(1)において、
    前記遊星キャリア(13)の前記軸受(23)が、前記軸受(23)内のいくらかの遊びの結果としての、前記変速機箱(8)に対して前記遊星キャリア(13)のどのような移動も防止するように、軸方向かつ/または半径方向に予荷重されることを特徴とする、風力タービン駆動部(1)。
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