JP2005351022A - トイレ構造及び施設構造 - Google Patents

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JP2005351022A JP2004175261A JP2004175261A JP2005351022A JP 2005351022 A JP2005351022 A JP 2005351022A JP 2004175261 A JP2004175261 A JP 2004175261A JP 2004175261 A JP2004175261 A JP 2004175261A JP 2005351022 A JP2005351022 A JP 2005351022A
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Yasutoshi Ueishi
安寿 上石
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Abstract

【課題】使用する男女の比率の変化に柔軟に対応し得、かつ使用者のプライバシーや安全性を、簡便かつ経済的に確保することのできるトイレ構造を提供する。
【解決手段】隣り合う男子用トイレ10と女子用トイレ20との間に男女兼用トイレ30を備え、男女兼用トイレ30は、複数のトイレブース31と、該トイレブースのドア32の外に設けた通路空間33とを備え、かつ周囲が隔壁35で仕切られる。通路空間33を画する隔壁35aに、通路空間33と男子用トイレ10とを連絡する男子用出入口36と、通路空間33と女子用トイレ20とを連絡する女子用出入口37とを夫々設け、男子用出入口36と女子用出入口37のいずれか一方を選択的に開放可能な開閉部材40を設けることにより、使用者数に応じて男女兼用トイレ30を男子用トイレ10又は女子用トイレ20として使用できるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トイレ構造及び施設構造に関する。
イベント会場、映画館、音楽ホール、講演会場等の諸施設に設置されているトイレは、予め使用する男女の比率を想定して設計され、それぞれ固定されたスペースをもち、独立して使用される男女別のトイレとして構成されている。
しかし、男女別のトイレとして固定されていると、使用する男女の比率に偏りを生じたとき、一方のトイレは空いているにもかかわらず、他方のトイレは混雑していて待たされるといった不都合な事態が生じる。
そこで、使用する男女の比率の変化に柔軟に対応し得るようにするためのトイレの間仕切り構造が提案されており、特許文献1には、「男子用と女子用に分けられたトイレスペースと、このトイレスペースを間仕切る複数のトイレブースを備えたトイレの間仕切り構造において、男女いずれのトイレスペースからも開けることができる扉を各トイレブースに設け、トイレの使用者数に応じて各トイレスペースから使用できるトイレブースの比率を変えることができるようにしたことを特徴とするトイレの間仕切り構造。」が記載されている(請求項1)。
特許第3031443号公報
上記特許文献1に記載の発明によれば、トイレの待ち時間を少なくして混雑を解消でき使用効率が解消するという効果が奏される。しかし、各トイレブースの両側に扉が設けられた構造であり、扉のすぐ向こうに異性の使用スペースがあるため、使用者のプライバシーや安全性が十分に確保されているとはいえない。
また、同特許文献1には、「男女側で連動する連動シャッタを設けこの連動シャッタを移動させて一方の扉の前面を遮蔽し他方の扉の前面を開放することで使用できるトイレブースの比率を変えることを特徴とする」構造が記載されている(請求項2)が、大掛かりな装置を必要とし、コストがかかり、保守等も簡便とはいえない。
本発明は、上記従来技術における不都合を解消するためになされたものであり、使用する男女の比率の変化に柔軟に対応し得、かつ使用者のプライバシーや安全性を、簡便かつ経済的に確保することのできるトイレ構造を提供することを目的とする。
また、個別使用される隣接する2つの独立ゾーンを備えた施設構造において、2つの独立ゾーンの間に設けた兼用ゾーンについて、簡便かつ経済的に使用者のプライバシーや安全性を確保しながら、使用者数に応じて兼用ゾーンを2つの独立ゾーンのいずれかの一部として使用できるようにした施設構造を提供することを目的とする。
(1)請求項1に係る発明は、隣り合う男子用トイレと女子用トイレとの間に男女兼用トイレを備えたトイレ構造において、
男女兼用トイレは、複数のトイレブースと、該トイレブースのドアの外に設けた通路空間とを備え、かつ周囲が隔壁で仕切られ、
通路空間を画する隔壁に、通路空間と男子用トイレとを連絡する男子用出入口と、通路空間と女子用トイレとを連絡する女子用出入口とを夫々設け、かつ男子用出入口と女子用出入口のいずれか一方を選択的に開放可能な開閉部材を設けることにより、使用者数に応じて男女兼用トイレを男子用トイレ又は女子用トイレとして使用できるようにした、トイレ構造である。
なお、本発明において、開閉部材とは、出入口に開閉できるように取り付けられる部材をいい、開いたとき人が通過でき、閉じたとき人の通過を止める部材である。扉が一般的であるが、開き戸に限定されるものではなく、開き戸のほかに引戸やアコーディオンドア、シャッター等を含むものである。開閉部材は、閉じたときにその向こう側の視界を遮るものが好ましい。
(2)請求項2に係る発明は、通路空間は、複数のトイレブースが連設された方向に沿って伸び、平面視帯状をなしている、請求項1に記載のトイレ構造である。
(3)請求項3に係る発明は、男女兼用トイレの男子用出入口と女子用出入口とを隣接させて配置し、その隣接部に一つの開閉部材を設け、この開閉部材を動かすことによって、男子用出入口と女子用出入口のいずれか一方が選択的に開放され、他方が閉鎖されるように構成した、請求項1又は2に記載のトイレ構造である。
(4)請求項4に係る発明は、男女兼用トイレを複数のブロックに区分し、その周囲を隔壁で仕切り、ブロック毎に、通路空間と男子用トイレとを連絡する男子用出入口と、通路空間と女子用トイレとを連絡する女子用出入口とを夫々設け、ブロック単位で男女兼用トイレを男子用トイレ又は女子用トイレとして使用できるようにした、請求項1〜3のいずれかに記載のトイレ構造である。
(5)請求項5に係る発明は、隔壁は、床から天井部分に至るまで形成され、男子用トイレ及び女子用トイレとの境界壁を形成している、請求項1〜4のいずれかに記載のトイレ構造である。
(6)請求項6に係る発明は、個別使用される隣り合う2つの独立ゾーンを備え、2つの独立ゾーンの間に兼用ゾーンを備えた施設構造において、
兼用ゾーンは、複数のブースと、該ブースのドアの外に設けた通路空間とを備え、かつ周囲が隔壁で仕切られ、
通路空間を画する隔壁に、通路空間と一方の独立ゾーンとを連絡する第1出入口と、通路空間と他方の独立ゾーンとを連絡する第2出入口とを夫々設け、かつ第1出入口と第2出入口のいずれか一方を選択的に開放可能な開閉部材を設けることにより、使用者数に応じて兼用ゾーンを2つの独立ゾーンのいずれかの一部として使用できるようにした、施設構造である。
(1)請求項1に係る発明は、男女兼用トイレは、複数のトイレブースと、該トイレブースのドアの外に設けた通路空間とを備え、かつ周囲が隔壁で仕切られ、通路空間を画する隔壁に、通路空間と男子用トイレとを連絡する男子用出入口と、通路空間と女子用トイレとを連絡する女子用出入口とを夫々設け、かつ男子用出入口と女子用出入口のいずれか一方を選択的に開放可能な開閉部材を設けることにより、使用者数に応じて男女兼用トイレを男子用トイレ又は女子用トイレとして使用できるようにしたので、使用する男女の比率の変化に柔軟に対応し得ることに加えて、トイレブースのドアの外に設けた通路空間を介してトイレブースと男子用トイレ又は女子用トイレとが連絡される構造であり、通路空間が緩衝空間として作用するため、トイレブースにおける使用者のプライバシーや安全性が確保され、安心して快適に使用することができる。また、各トイレブースに2つのドアを設けずにすみ、男子用トイレ又は女子用トイレへのスイッチングは、従来のような特別な連動シャッタなどを設ける必要がなく、通路空間への開閉部材の操作のみで行われるため、簡便かつ迅速に行われ、経済的でもある。
(2)請求項2に係る発明によれば、通路空間は、複数のトイレブースが連設された方向に沿って伸び、平面視帯状をなしているため、通路空間を画する隔壁の設置は簡便であり、また、コンパクトな通路空間を形成し得るものである。
(3)請求項3に係る発明は、男女兼用トイレの男子用出入口と女子用出入口とを隣接させて配置し、その隣接部に一つの開閉部材を設け、この開閉部材を動かすことによって、男子用出入口と女子用出入口のいずれか一方が選択的に開放され、他方が閉鎖されるように構成したので、隣接部の一つの開閉部材の操作のみで、男子用トイレ又は女子用トイレへのスイッチングが行われるため、きわめて簡便でありかつ迅速にできる。
(4)請求項4に係る発明は、男女兼用トイレを複数のブロックに区分し、その周囲を隔壁で仕切り、ブロック毎に、通路空間と男子用トイレとを連絡する男子用出入口と、通路空間と女子用トイレとを連絡する女子用出入口とを夫々設け、ブロック単位で男女兼用トイレを男子用トイレ又は女子用トイレとして使用できるようにしたので、ブロック単位での調整が利くため、使用する男女の比率の変化に応じて、より柔軟かつ的確に対応し得る。
(5)請求項5に係る発明は、隔壁は、床から天井部分に至るまで形成され、男子用トイレ及び女子用トイレとの境界壁を形成しているので、使用者のプライバシーや安全性がさらに確実に確保される。
(6)請求項6に係る発明によれば、一方の独立ゾーン又は他方の独立ゾーンそれぞれにおいて個別使用する人の比率の変化に柔軟に対応し得ることに加えて、ブースのドアの外に設けた通路空間を介してブースと一方の独立ゾーン又は他方の独立ゾーンとが連絡される構造であり、通路空間が緩衝空間として作用するため、ブースにおける使用者のプライバシーや安全性が確保され、安心して使用することができる。また、一方の独立ゾーン又は他方の独立ゾーンへのスイッチングは、特別な連動シャッタなどを設ける必要がなく、開閉部材の操作のみで行われるため、簡便かつ迅速に行われ、経済的でもある。
本発明の好ましい実施の形態について実施例を挙げ、図面を参照して説明する。なお、各図において同じ要素には同じ符号を用い、適宜その説明を省略する場合がある。各図において、使用者の動線を太い矢印で示す。
図1は実施例1に係るトイレを概略的に示す平面図である。
トイレ1は、男子用トイレ10と女子用トイレ20とを備えている。男子用トイレ10と女子用トイレ20とは隣り合っている。符号2は両トイレ10,20の境界壁である。男子用トイレ10及び女子用トイレ20には、それぞれ一つの入口11,21が設けられている。男子用トイレ10には小便器とトイレブース、洗面台等が配設され、女子用トイレ20には、トイレブース、洗面台等が配設されるが、それらの配置等は公知の構成を含め、任意であるため、図示省略する。トイレ1の設置場所は、各種ホール、映画館、ショッピングセンター、パーキングエリア、駅等に適するが、何ら限定されない。構造種別も任意である。
隣り合う男子用トイレ10と女子用トイレ20との間、すなわち境界部分に、男女兼用トイレ30(破線で囲んで示している。)が設けられている。
男女兼用トイレ30は、大便器を備えた複数のトイレブース31と、該トイレブース31のドア32の外に設けた通路空間33(散点ハッチングで表示)とを備えてなる。男女兼用トイレ30の周囲は隔壁35で仕切られている。トイレブース31の数は、トイレの規模や予想される男女の比率の変動率等によって設定される。
各トイレブース31は、整列させて連設されており、その側面が互いに隣り合うよう横に並べて整列させた態様となっている。各トイレブース31のドア32は、各ブースに対して1つ、正面に設けられている。トイレ1の平面形状によっては、各トイレブース31をその正背面で隣り合わせて連設することもできる。
ドア32の外に設けた通路空間33は、各トイレブース31のドア32の手前において矩形の領域を形成し、それが連なって複数のトイレブース31が連設された方向に沿って伸び、平面視帯状をなしている。複数のトイレブース31と通路空間33によって形成される男女兼用トイレ30は、平面視矩形をなす領域を形成して、隔壁35で仕切られている。その領域の長手方向は、男子用トイレ10と女子用トイレ20との境界線に沿う方向となっている。隔壁35によって隔壁35を挟む各側から逆側への視界は遮られる。
隔壁35は、好ましくは、床から天井部分(上階の床スラブである場合も含む。)に至るまで形成され、男子用トイレ10及び女子用トイレ20との境界壁を形成しているものとする。それにより、一層プライバシーや安全性が向上する。
通路空間33を画する隔壁35aに、通路空間33と男子用トイレ10とを連絡する男子用出入口36と、通路空間33と女子用トイレ20とを連絡する女子用出入口37とが夫々設けられている。そして、男子用出入口36と女子用出入口37のいずれか一方を選択的に開放可能な開閉部材40が設けられている。
男女兼用トイレ30の男子用出入口36と女子用出入口37とは、隣接させて配置されている。男子用出入口36と女子用出入口37とによって、通路空間33の隅角部が形成されるように隣接させて配置されている。その隣接部に一つの開閉部材(扉)40を設けている。開閉部材40は、男子用出入口36と女子用出入口37との隣接部(通路空間33の隅角部)を支点として回動可能に設けられており、この開閉部材40を回動することによって、男子用出入口36と女子用出入口37のいずれか一方が選択的に開放され、他方が閉鎖されるように構成されている。このため、男子用出入口36と女子用出入口37の開放・閉鎖がきわめて簡便かつ迅速に行われる。開閉部材40にはロック装置が設けられ、一方の出入口が閉鎖されているときは、勝手にその閉鎖が解除できないようになっている。ロック装置は機械式又は電気式のものを用いることができる。開閉部材40は管理者が手動により操作するほか、電気的な駆動装置を用いて操作されるようにしてもよい。人数感知センサ等を用いて使用者数に応じて開閉部材の開閉が自動的に行われるようにしてもよい。なお、開閉部材40を1つではなく、男子用出入口36と女子用出入口37とに別々に設けてもよい。
本実施例のトイレの使い方を説明する。
図1(a)は、開閉部材40によって、男子用出入口36が閉鎖されている状態を示している。女子の使用者数が比較的多いときの使用状態である。男女兼用トイレ30は、女子用トイレ20の一部として機能しているが、男女兼用トイレ30は周囲が隔壁35で仕切られ、通路空間33が男子用トイレ10との緩衝空間となっているので、女子にとって快適な使用空間が得られる。
一方、図1(b)は、開閉部材40を回動させて、男子用出入口36の閉鎖を解除して開放するとともに、女子用出入口37を閉鎖した状態を示している。男子の使用者数が比較的多いときの使用状態である。男女兼用トイレ30は、男子用トイレ10の一部として機能しているが、男女兼用トイレ30は周囲が隔壁35で仕切られているので、プライバシーや安全性は確保されている。
このように、使用者数に応じて男女兼用トイレ30を男子用トイレ10又は女子用トイレ20として使用できる。
男女兼用トイレ30は、その周囲(男子用トイレ10及び女子用トイレ20との境界線)が隔壁35で仕切られているので、隔壁35を床から天井(上階の床スラブで形成される直天井を含む。)に至るまで形成すると、男女兼用トイレ30は、隔壁35、床及び天井によって閉鎖された内部空間を形成することとなる。そして、男女兼用トイレ30の隔壁35に設けられている男子用出入口36を閉鎖し、女子用出入口37を開放した場合には、通路空間33を含む男女兼用トイレ30は、隔壁35によって男子用トイレ10と遮断され、女子用トイレ20の一部となって女子用トイレ20と連通し、女子用トイレ20の内部から直接に男女兼用トイレ30の通路空間33へ一旦進入し、トイレブース31にアクセスする人の動線が形成される。逆に、女子用出入口37を閉鎖し、男子用出入口36を開放した場合には、通路空間33を含む男女兼用トイレ30は、隔壁35によって女子用トイレ20と遮断され、男子用トイレ10の一部となって男子用トイレ10と連通し、男子用トイレ10の内部から直接に男女兼用トイレ30の通路空間33へ一旦進入し、トイレブース31にアクセスする人の動線が形成されることとなる。
図2は実施例2に係るトイレを概略的に示す平面図である。
この実施例2は、実施例1の変形例であり、男女兼用トイレ30を複数のブロックA,Bに区分し、ブロックA,B毎に、通路空間33と男子用トイレ10とを連絡する男子用出入口36と、通路空間33と女子用トイレ20とを連絡する女子用出入口37とを夫々設け、ブロックA,B単位で男女兼用トイレ30を男子用トイレ10又は女子用トイレ20として使用できるようにしたものである。各ブロックA,Bは、複数室のトイレブース31を括って1ブロックが形成され、図示の例では3室のトイレブースを括って形成されているが、必要に応じて2室あるいは4室以上を括って形成してもよい。各ブロックA,Bは、その周囲が隔壁35で仕切られている。ブロック間のトイレブース31の壁も、隔壁35bとなっている。図示のものは2ブロックに区分した例を示しているが、3ブロック以上に区分することもできる。
図2の(a)は通常時、(b)は女子混雑時、(c)は男子混雑時の使用状態を示す。
図2(a)の通常時では、ブロックAにおいて、開閉部材40によって、女子用出入口37が閉鎖され、男子用出入口36は開放されている。ブロックBにおいては、開閉部材40によって、男子用出入口36が閉鎖され、女子用出入口37は開放されている。ブロックAは、男子用トイレ10の一部として機能しているが、ブロックAは周囲が隔壁35で仕切られているので、プライバシーや安全性は確保されている。ブロックBは、女子用トイレ20の一部として機能しているが、ブロックBは周囲が隔壁35で仕切られ、通路空間33が男子用トイレ10との緩衝空間となっているので、女子にとって快適な使用空間が得られる。
図2(b)の女子混雑時では、ブロックA、ブロックBともに、開閉部材40によって、男子用出入口36が閉鎖され、女子用出入口37は開放されている。ブロックA,Bともに、女子用トイレ20の一部として機能しているが、ブロックA,Bは周囲が隔壁35で仕切られ、通路空間33が男子用トイレ10との緩衝空間となっているので、女子にとって快適な使用空間が得られる。
図2(c)の男子混雑時では、ブロックA、ブロックBともに、開閉部材40によって、女子用出入口37が閉鎖され、男子用出入口36は開放されている。ブロックA,Bともに、男子用トイレ20の一部として機能しているが、ブロックA,Bは周囲が隔壁35で仕切られているので、プライバシーや安全性は確保されている。
このように、使用する男女の比率の変化に応じて、ブロック単位での調整が利くものであり、使用者数に応じて男女兼用トイレ30の一部又は全部を男子用トイレ10又は女子用トイレ20として使用することができ、より柔軟かつ的確に対応し得る。また、個々のトイレブース単位で調整するものに比べて、開閉部材の数を低減できるので、コスト上、有利である。
図3は実施例3に係るトイレを概略的に示す平面図である。
この実施例3は、実施例2の変形例であり、男女兼用トイレ30を、ブロックよりもさらに細分化された各トイレブース31毎に、通路空間33と男子用トイレ10とを連絡する男子用出入口36と、通路空間33と女子用トイレ20とを連絡する女子用出入口37とを夫々設け、各トイレブース31単位で男女兼用トイレ30を男子用トイレ10又は女子用トイレ20として使用できるようにしたものである。各トイレブース31とそれに対応する個々の通路空間は、その周囲が隔壁35で仕切られている。トイレブース31間の壁も、隔壁35bとなっている。
図3の(a)は通常時、(b)は女子混雑時、(c)は男子混雑時の使用状態を例示するものである。
図3(a)の通常時では、開閉部材40によって、図の左側から2つ目までのトイレブース31について女子用出入口37が閉鎖され、男子用出入口36は開放されている。左側から3つ目より右側のトイレブース31については、開閉部材40によって、男子用出入口36が閉鎖され、女子用出入口37は開放されている。左側の2つのトイレブース31は、男子用トイレ10の一部として機能しているが、トイレブース31とそれに対応する通路空間33の周囲が隔壁35で仕切られているので、プライバシーや安全性は確保されている。残りの4つのトイレブース31は、女子用トイレ20の一部として機能しているが、同様にトイレブース31とそれに対応する通路空間33の周囲が隔壁35で仕切られ、通路空間33が男子用トイレ10との緩衝空間となっているので、女子にとって快適な使用空間が得られる。
図3(b)の女子混雑時では、男女兼用トイレ30におけるすべてのトイレブース31について、開閉部材40によって、男子用出入口36が閉鎖され、女子用出入口37は開放されている。すべてのトイレブース31は、女子用トイレ20の一部として機能しているが、周囲が隔壁35で仕切られ、通路空間33が男子用トイレ10との緩衝空間となっているので、女子にとって快適な使用空間が得られる。
図3(c)の男子混雑時では、男女兼用トイレ30におけるすべてのトイレブース31について、開閉部材40によって、女子用出入口37が閉鎖され、男子用出入口36は開放されている。すべてのトイレブース31は、男子用トイレ20の一部として機能しているが、周囲が隔壁35で仕切られているので、プライバシーや安全性は確保されている。
このように、使用する男女の比率の変化に応じて、各トイレブース単位での微調整が利くものであり、使用者数に応じて男女兼用トイレ30の一部又は全部を男子用トイレ10又は女子用トイレ20として使用することができ、より柔軟かつ的確に対応し得る。
なお、実施例2と3の複合形態を採用することもできる。
図4は実施例4に係るトイレを概略的に示す平面図である。
この実施例4は、実施例1の変形例であり、実施例1とは、男女兼用トイレ30における男子用出入口36と女子用出入口37の位置関係及び開閉部材40の構成が異なっている。
すなわち、この実施例4は、男女兼用トイレ30の男子用出入口36と女子用出入口37とは、やや離れた位置にあり、ほぼ対向して配置されている。そして、2つの開閉部材40a,40bが設けられ、それぞれ、男子用出入口36と女子用出入口37に位置しており、2つの開閉部材40a,40bによって、それぞれ個別に男子用出入口36と女子用出入口37の開放・閉鎖を行うようになっている。
図4(a)の女子混雑時では、開閉部材40aは男子用出入口36を閉鎖しているとともに、開閉部材40bは女子用出入口37を開放している。男女兼用トイレ30は、女子用トイレ20の一部として機能しているが、男女兼用トイレ30は周囲が隔壁35で仕切られ、通路空間33が男子用トイレ10との緩衝空間となっているので、女子にとって快適な使用空間が得られる。
図4(b)の男子混雑時では、開閉部材40aは男子用出入口36を開放しているとともに、開閉部材40bは女子用出入口37を閉鎖している。男女兼用トイレ30は、男子用トイレ10の一部として機能しているが、男女兼用トイレ30は周囲が隔壁35で仕切られているので、プライバシーや安全性は確保されている。
図5は実施例5に係るトイレを概略的に示す平面図である。
この実施例5は、実施例1の変形例であり、実施例1とは、男女兼用トイレ30における男子用出入口36と女子用出入口37の位置関係、開閉部材40の構成が若干異なっている。
すなわち、この実施例5は、男女兼用トイレ30の男子用出入口36と女子用出入口37とは、隣接して配置されているが、両出入口がほぼ同じ直線上に整列して配置されている。そして、1つの開閉部材40cは開き戸ではなく、引戸で構成されており、この開閉部材40cを左右に摺動させることによって、男子用出入口36と女子用出入口37のいずれか一方が選択的に開放され、他方が閉鎖されるように構成されている。このため、男子用出入口36と女子用出入口37の開放・閉鎖がきわめて簡便かつ迅速に行われる。
図5(a)の女子混雑時では、開閉部材40cは、進入方向から見て左側に寄せられて男子用出入口36を閉鎖しているとともに、女子用出入口37を開放している。男女兼用トイレ30は、女子用トイレ20の一部として機能している。
図5(b)の男子混雑時では、開閉部材40cは、進入方向から見て右側に寄せられて女子用出入口37を閉鎖しているとともに、男子用出入口36を開放している。男女兼用トイレ30は、男子用トイレ10の一部として機能している。
以上の実施例1〜5で、本発明のトイレ構造について説明したが、請求項6に記載のとおり、本発明はトイレという用途に限らず、他の用途に適用される施設構造として構成することができるものである(図示省略)。
この場合、上記実施例1〜5において、「トイレ」を「施設」、「トイレブース」を「ブース」、「男子用トイレ」を「一方の独立ゾーン」、「女子用トイレ」を「他方の独立ゾーン」、「男女兼用トイレ」を「兼用ゾーン」、「男子用出入口」を「第1出入口」、「女子用出入口」を「第2出入口」と夫々読み替えて構成することができるものである。
トイレ以外の施設としては、男女別に使用するのに適した諸施設、例えば、シャワールームや更衣室に係る施設構造として構成することができる。また、二種に分けて個別使用するのに適した施設であれば、男女別に使用するのに適した施設に限られるものではなく、必要に応じて、例えば個室として使用するのが好ましい相談室や応接室といった用途に適用することもできる。民間施設・公共施設いずれにも適用できる。各種店舗への適用も可能である。
以上、実施例を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で適宜、付加、変形等なし得るものである。
実施例1に係るトイレを概略的に示す平面図である。 実施例2に係るトイレを概略的に示す平面図である。 実施例3に係るトイレを概略的に示す平面図である。 実施例4に係るトイレを概略的に示す平面図である。 実施例5に係るトイレを概略的に示す平面図である。
符号の説明
1 トイレ
10 男子用トイレ
20 女子用トイレ
30 男女兼用トイレ
31 トイレブース
32 ドア
33 通路空間
35 隔壁
36 男子用出入口
37 女子用出入口
40 開閉部材
A,B ブロック

Claims (6)

  1. 隣り合う男子用トイレと女子用トイレとの間に男女兼用トイレを備えたトイレ構造において、
    男女兼用トイレは、複数のトイレブースと、該トイレブースのドアの外に設けた通路空間とを備え、かつ周囲が隔壁で仕切られ、
    通路空間を画する隔壁に、通路空間と男子用トイレとを連絡する男子用出入口と、通路空間と女子用トイレとを連絡する女子用出入口とを夫々設け、かつ男子用出入口と女子用出入口のいずれか一方を選択的に開放可能な開閉部材を設けることにより、使用者数に応じて男女兼用トイレを男子用トイレ又は女子用トイレとして使用できるようにした、トイレ構造。
  2. 通路空間は、複数のトイレブースが連設された方向に沿って伸び、平面視帯状をなしている、請求項1に記載のトイレ構造。
  3. 男女兼用トイレの男子用出入口と女子用出入口とを隣接させて配置し、その隣接部に一つの開閉部材を設け、この開閉部材を動かすことによって、男子用出入口と女子用出入口のいずれか一方が選択的に開放され、他方が閉鎖されるように構成した、請求項1又は2に記載のトイレ構造。
  4. 男女兼用トイレを複数のブロックに区分し、その周囲を隔壁で仕切り、ブロック毎に、通路空間と男子用トイレとを連絡する男子用出入口と、通路空間と女子用トイレとを連絡する女子用出入口とを夫々設け、ブロック単位で男女兼用トイレを男子用トイレ又は女子用トイレとして使用できるようにした、請求項1〜3のいずれかに記載のトイレ構造。
  5. 隔壁は、床から天井部分に至るまで形成され、男子用トイレ及び女子用トイレとの境界壁を形成している、請求項1〜4のいずれかに記載のトイレ構造。
  6. 個別使用される隣り合う2つの独立ゾーンを備え、2つの独立ゾーンの間に兼用ゾーンを備えた施設構造において、
    兼用ゾーンは、複数のブースと、該ブースのドアの外に設けた通路空間とを備え、かつ周囲が隔壁で仕切られ、
    通路空間を画する隔壁に、通路空間と一方の独立ゾーンとを連絡する第1出入口と、通路空間と他方の独立ゾーンとを連絡する第2出入口とを夫々設け、かつ第1出入口と第2出入口のいずれか一方を選択的に開放可能な開閉部材を設けることにより、使用者数に応じて兼用ゾーンを2つの独立ゾーンのいずれかの一部として使用できるようにした、施設構造。
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