JPH1136618A - 部屋構造 - Google Patents

部屋構造

Info

Publication number
JPH1136618A
JPH1136618A JP19024297A JP19024297A JPH1136618A JP H1136618 A JPH1136618 A JP H1136618A JP 19024297 A JP19024297 A JP 19024297A JP 19024297 A JP19024297 A JP 19024297A JP H1136618 A JPH1136618 A JP H1136618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
living room
rooms
entrance
dining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19024297A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Sanada
三郎 左奈田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP19024297A priority Critical patent/JPH1136618A/ja
Publication of JPH1136618A publication Critical patent/JPH1136618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】人が空間内を移動することによって生じる広さ
感を利用して、限られた空間をより広く感じさせる部屋
構造を提供することを目的としている。 【構成】各部屋3に人が行き来できる出入口4を2カ所
以上設けられた部屋構造1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部屋の仕切りの配置に
よって居住性が考慮された部屋構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、部屋構造としては図9で示す
とおり、建物の同一平面空間が壁等で居間a、台所b、
食堂cと言ったような複数の部屋に仕切られており、各
部屋の出入口は居間出入口d、台所出入口e、食堂出入
口fのように、部屋ごとに一カ所しかない。
【0003】また、和室の部屋構造では、二間続きの和
室を仕切る障子や襖のように一側壁面が自由に数カ所開
口するような出入口となってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、人は視覚で感
じる広さ感とは別に空間を移動することによって感じる
広さ感をもっている。したがって、上記従来の部屋構造
の場合、次のような不都合が生じる。
【0005】すなわち、図9で示す部屋構造の場合、例
えば居間出入口dから居間aに入室した人は、居間aか
ら食堂cに移動するためには、居間aが袋小路になって
いるので、必ず再度、居間出入口dを通って居間aを出
るしかない。つまり、動線は矢印gで示す様に、居間出
入口dから居間aに入って、部屋内で行き止まりとなっ
てしまうので、動線gは居間a内で完結してしまい、同
一平面空間j全体で連続していない。よって人は行き止
まりに来たときに、連続していた空間意識がその時点で
止まるので、移動によって感じる広さは、居間aの広さ
のみとなってしまい、同一平面空間j全体の広さを感じ
ることはできない。また居間aの大きさによっては閉鎖
感を強く感じてしまうこととなる。出入口eから台所b
に入る動線iや出入口fから食堂cに入る動線hについ
ても、居間aの動線gと同様のことが言える。
【0006】一方、二間続きの和室の部屋構造の場合で
は、仕切りに襖や障子が設けられており、開け方によっ
ては、一部屋に二カ所以上の出入口を作ることも可能で
ある。しかし、襖や障子は簡単にすべて取りはずせた
り、その一側壁面をどのようにも開口できるため、襖や
障子の前に家具を置くことができない。また取り外せる
ことを目的に作られているため、襖や障子は軽量で薄い
ものである。したがって障子ごしに人の気配が感じられ
たり、襖ごしに話し声が聞こえたりして、部屋の独立性
や、遮音性は期待できない。
【0007】本発明は人が空間内を移動することによっ
て生じる広さ感を利用して、限られた空間をより広く感
じさせる部屋構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の部屋構造は、建物の同一平面空間が仕切りに
よって、複数の部屋に仕切られているものであって、人
が行き来できる出入口を2カ所以上設けたものである。
また、部屋の仕切りを床面で固定された壁材で構成して
もよい。
【0009】また、部屋の仕切りを床面から天井までの
一部に開口部がある部材で構成してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1、図2は三階建て建物の二階
部分の部屋構造1を示している。部屋構造1において
は、空間2が居間3a、台所3b、食堂3c、廊下3d
の四部屋に仕切られ、各部屋3に出入口4が設けられて
いる。
【0011】各部屋3はそれぞれ次の部材で仕切られて
いる。居間3aと台所3bは壁材7で仕切られている。
台所3bと食堂3cは流し台9と棚10で仕切られてい
る。また、居間3aと台所3bを仕切る壁材7は、床面
11から天井12まで続く、固定されたものである。台
所3bと食堂3cを仕切る流し台9と棚10の間には、
開口部14を設けている。
【0012】出入口4はそれぞれの部屋3に二カ所以上
設けられている。居間3aは廊下3dからの居間出入口
4aと、台所3bへの居間通路口4bの二カ所の出入口
4を設けている。食堂3cは台所3bからの食堂通路口
4cと廊下3dへの食堂出入口4dの二カ所の出入口4
を設けている。台所3bは廊下3dからの台所出入口4
eと居間通路口4bと食堂通路口4cの三カ所の出入口
4を設けている。
【0013】例えば廊下3dから居間3aに入り、居間
3aから食堂3cへの移動を考えてみる。居間出入口4
aから居間3aに入る。居間3aの中を通って、居間3
aのもう一方の出入口4である居間通路口4bから出
る。そのまま台所3bを真っ直ぐ進み、食堂通路口4c
から食堂3cに入る。食堂3cの中を通って、食堂3c
のもう一方の出入口4である食堂出入口4dから出る
と、廊下3dを通って、出発点である居間出入口4aに
戻ってくる。この移動では居間3a、台所3b、食堂3
cのそれぞれの部屋3に出入口4が二カ所ずつあるの
で、行き止まりがなく、空間2全体をぐるりと回ること
ができる。移動によって体感する広さは空間2全体とな
る。ここで、動線5は一例であり、空間2全体を移動す
る動線は、他にもいろいろ考えられる。つまり、空間2
を自由に回遊することができる。
【0014】もし、居間3aの居間通路口4bが壁で、
通り抜けられない状態ならば、人は居間出入口4aから
居間3aに入室した途端、袋小路の状態となってしま
い、この場合の動線(図示省略)はその時点で一旦完結
してしまう。したがって人が移動によって体感する広さ
は居間3aだけでしかない。また、居間3aの広さによ
っては、入室時に閉鎖感を強く感じてしまう。
【0015】なお、居間通路口4bに引き戸13がある
様に、出入口4にはドアや引き戸といった、扉が取り付
けられていてもよい。例えば、居間通路口4bの引き戸
13が閉まっている場合であっても、人が引き戸13を
開けて通れば、動線5に影響がない。なお引き戸13を
閉めておけば、居間3aの独立性は高くなる。また、台
所3bでの調理時のにおい、雑音などを遮断することも
できる。
【0016】部屋3の仕切りは壁材7のように床面11
に固定されており、和室における襖や障子のように(図
示省略)全面可動のものではない。したがってソファ
6、食器棚8といった家具を仕切りに接して置くことが
できる。ソファ6や食器棚8を置いても動線5に影響は
ない。ここで、壁材7には、一側壁面を数枚の板で構成
する開閉壁の様に動かせたり、取り外せたりできるもの
も含む。ただし、空間2を壁材7で居間3aと台所3b
とに仕切った後は、開閉壁がネジとレールで固定されて
いるように、常に固定状態で使用するものとする。つま
り、出入口4が常に一定の位置に納まるような形態の壁
材とする。
【0017】また流し台9のように家具自体を仕切りに
してもよい。なお、部屋3の仕切りを床11から天井1
2まで続く壁材7のようなものにすれば、居間3aと台
所3bそれぞれの独立性は高くなる。
【0018】また逆に、仕切りを流し台9と棚10のよ
うに床11から天井12までの一部に開口部14を設け
たものにすれば、開口部14での視界の抜けが生まれる
ため、視覚による広さ感も加わる。このような開口部1
4をもつ仕切りは家具だけでなく、壁材であってもよ
い。
【0019】なお、本実施例では一列に三部屋が並んで
いる間取りの部屋構造1であり、出入口4は同一側壁面
に二カ所設けられているものである。だが、出入口4は
特に同一側壁面のみに設ける必要はない。図3で示す部
屋構造では、空間2が壁材7a、7b、7cによって、
居間3a、ダイニングキッチン3e、寝室3f、子供部
屋3gの四部屋に仕切られている。このような部屋構造
でも、部屋構造1と同様の効果を得ることができる。例
えば居間3aは、ダイニングキッチン3e側の仕切りで
ある、壁材7aに出入口4fを設け、子供部屋3g側の
仕切りである、壁材22に出入口4eを設けている。こ
のように、異なる側壁面に出入口4が設けられている部
屋構造でも、各部屋3に二カ所以上出入口4があればよ
い。この例では動線5で示すように、居間3a、ダイニ
ングキッチン3e、寝室3f、子供部屋3gのそれぞれ
の出入口4を通って、空間2全体を連続して移動するこ
とができる。したがって、図3の部屋構造においても、
移動によって体感する広さは空間2全体となる。他にも
図4で示すような並びの三部屋の部屋構造、あるいは図
5で示すような、廊下と三部屋の部屋構造においても、
同様の効果が得られる。
【0020】また、図6で示す部屋構造のように、空間
2の一部が屋外のバルコニー3hであっても、バルコニ
ー3hに屋内との出入口4i、4jのように出入口4が
二カ所以上あればよい。
【0021】また図7で示す部屋構造のように、空間2
中に吹き抜け31など、空洞部分があってもよい。また
図8は二階建て建物の一階部32と二階部33の部屋構
造を示している。昇降口4k,4l,4m,4nの様
に,出入口4が階段34につながっていても、各部屋3
に出入口4が二カ所以上あればよい。出入口4が階段3
4につながっていれば、動線を遮断されることなく、階
層移動ができる。したがって、移動により感じる広さは
一階、二階両方を含めたものとなる。
【0022】なお、ここで述べてきた部屋3の概念に
は、仕切りによって仕切られているものすべてを含む。
したがって、廊下、バルコニーなども含む。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、建物の同一平面空間が
各部屋に仕切られていて、部屋ごとの独立性があるにも
かかわらず、出入口が二カ所以上あるので、空間全体を
連続して移動することができる。また各部屋に行き止ま
りがないために、閉鎖感を感じることがない。そのため
限られた空間であっても人が移動によって感じる広さを
増すことができる。
【0024】部屋の仕切りを床面に固定された壁材で構
成すれば、空間全体の広さを保ちながら、部屋ごとの独
立性をより高くすることができる。部屋の仕切りを床か
ら天井までの一部に開口部がある部材で構成すれば、視
界の抜けによる、視覚で感じる広さ感も加えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】三階建て建物の二階部分の間取り図である。
【図2】図1のIIーII線断面図である。
【図3】三階建て建物の三階部分の間取り図である。
【図4】一階建て建物の間取り図の概略である。
【図5】一階建て建物の間取り図の概略である。
【図6】一階建て建物の間取り図の概略である。
【図7】二階建て建物の二階部分の間取り図の概略であ
る。
【図8】二階建て建物の一階、二階の間取り図の概略で
ある。
【図9】従来の建物の三階部分の間取り図である。
【符号の説明】
1 部屋構造 2 同一平面空間 3 部屋 3a 居間(部屋) 3b 台所(部屋) 3c 食堂(部屋) 3d 廊下(部屋) 4 出入口 4a 居間出入口(出入口) 4b 居間通路口(出入口) 4c 食堂通路口(出入口) 4d 食堂出入口(出入口) 4e 台所出入口(出入口) 7 壁材(仕切り) 9 流し台(仕切り) 10 棚(仕切り) 11 床 12 天井 14 開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の同一平面空間が仕切りによって、
    複数の部屋に分けられてなる部屋構造であって、各部屋
    に、人が行き来できる出入口が2カ所以上設けられたこ
    とを特徴とする部屋構造。
  2. 【請求項2】 部屋の仕切りが床面に固定された壁材で
    構成されている請求項1に記載の部屋構造。
  3. 【請求項3】 部屋の仕切りが、床面から天井までの一
    部に開口部を設けられている部材で構成されている請求
    項1に記載の部屋構造。
JP19024297A 1997-07-15 1997-07-15 部屋構造 Pending JPH1136618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19024297A JPH1136618A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 部屋構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19024297A JPH1136618A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 部屋構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1136618A true JPH1136618A (ja) 1999-02-09

Family

ID=16254881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19024297A Pending JPH1136618A (ja) 1997-07-15 1997-07-15 部屋構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1136618A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1136618A (ja) 部屋構造
JP4162156B2 (ja) 収納室を持つ建物
JP2002317564A (ja) スキップフロアのある住宅
JP2003138761A (ja) 階段室付き住宅
JPH11343748A (ja) 住 宅
JPH11336345A (ja) 住 宅
JP7401959B1 (ja) 住宅
KR102499197B1 (ko) 프라이버시 보호 및 효율적인 동선을 제공하는 오피스텔형 생활공간 구조 및 이동 방법
JP2002138684A (ja) 個室・共用居住ブロック付き住宅
JP2002004595A (ja) 多層型収納付き建物
JPH11247468A (ja) 住宅の階段装置
JPH10266595A (ja) 住居構造
KR200322773Y1 (ko) 주택의 복층 구조
JPH1054153A (ja) 2階建て、もしくは3階建て建物
JPH10246006A (ja) ホール付住宅
JPH08338139A (ja) 間仕切り装置
JPH10311152A (ja) バルコニー付き多層住宅
JP2003166356A (ja) 共用廊下に面するプライバシーを配慮した住宅構造
JPH11141148A (ja) 住 宅
JPH10102795A (ja) 2階建て住宅
JPH0489972A (ja) 集合住宅
JP2002013194A (ja) 集合住宅のバルコニー
JPH10140858A (ja) 二世帯住宅
JP2002047814A (ja) 住 宅
JPH08270234A (ja) 住 宅

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040420

A521 Written amendment

Effective date: 20040614

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041019