JP2005350477A - 水性殺虫用ポアオン処方物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、水不溶性の昆虫生育制御剤(IGR)の水性ポアオン(pour−on)処方物、およびこの処方物を使用して動物を処置する方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
動物に対する局所用外部適用のために適合させた、局所的に受容可能な水性ポアオン処方物であって、この構成は、有効な量の、水不溶性の昆虫生育制御剤(IGR)、懸濁剤、界面活性剤または界面活性剤の混合物、および水性キャリアを含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、水不溶性の昆虫生育制御剤(IGR)の水性ポアオン(pour−on)処方物、およびこの処方物を使用して動物を処置する方法に関する。
伝統的に、動物は、一般に、殺寄生虫に効果的な薬剤を含む槽に動物全体を浸漬するか、またはこのような薬剤を用いて動物の体表面全体に噴霧するかのいずれかによって、寄生虫の制御のために処置されてきた。より最近、殺寄生虫に効果的な多くの物質が局所用適用(いわゆる「ポアオン」適用)によって適用され得ることが見出されてきた。殺寄生虫に効果的な物質は、局所用適用によって供給されるが、活性剤は、動物の外表面全体を保護するために移動する。「局所用適用」によって、活性成分は、一般に、動物の背中において線または点として動物の外表面の狭い部分にのみ適用されることが意味される。
(先行技術の処方物)
((a)非水性ポアオン処方物)
種々のポアオン処方物は、豪州特許番号第560078号、同第563723号、および同第546672号に記載される。ほとんどのポアオン処方物、および本発明者に知られる全ての現在の水不溶性IGRポアオン処方物において、活性剤は、非水性溶媒系に溶解して、適切なポアオン処方物を生成する。
非水性ポアオン処方物はまた、多くの不都合を有することが明らかになってきた。特に、この処方物は、溶媒の引火性または毒性によって生じる、取扱い上の問題を与え得、そしてこの処方物を用いて処置された動物において高い組織残留物レベルを導く。
水に混合することのできない溶媒をベースにした処方物は、濡れた動物で流去されるか、または処置後に起こる降雨によって洗い流されるかのいずれかである。
水との接触において、活性体は、水に混和できる溶媒をベースにした非水性処方物からすみやかに沈澱する。この処方物が濡れた動物に適用される場合、またはこの動物が、その処置がこの動物表面で乾燥する前に、雨に曝される場合、この活性体は溶液から沈澱し、そして動物の背中に沿って析出され、その溶媒はまた、雨によって洗い流される。これは、動物全体の周囲の活性成分の拡散を妨害および阻止する。この現象は、動物の下部領域に特に重要である。これは、これらの条件下で、溶媒のみがベースの処方物の有効性を減少する。
((b)水性の浸漬処方物)
IGRの水性浸漬処方物はまた、公知である。しかし、このような浸漬処方物は、以下の理由のために、希釈していない状態か、または希釈した状態のいずれにおいても、ポアオン処方物として適切ではない。
(希釈していない浸漬処方物)
これは、以下の理由から満足されない:
(i)動物あたりの同一量の活性体を送達するために、投与量は非常に小さい。つまり、2mLが、大多数の動物に対して適用され、これは、農場主が正確に投与するためには主要な問題である。非常に少量の投与量は、あまりにも局在化され過ぎて上記のような動物の全ての部分に拡散し得ない;
(ii)希釈していない浸漬処方物中の高レベルの界面活性剤のために、水、特に多量の降雨の存在は、動物から活性体を洗い流す傾向にある。
(希釈した浸漬処方物)
この状態は、上記の浸漬処方物が、活性である十分な濃度を考えられることを達成するために希釈される場合に生じる。しかし、これは、以下の理由のために満足されない:
(i)浸漬処方物が、バックパックまたはドラムで希釈される場合、活性体は、懸濁剤の希釈のために、処方物からの沈降をほぼ即時に開始する。これは、上記のような投与中/投与にわたって生じる;
(ii)沈降された活性体は、もはや拡散/湿潤剤に結合しないために、本質的に適用の線に沿って析出され、そして分散する手段をもたない。
水性ポアオン処方物の可能性に関して、および非水性ポアオン処方物に基づいて、水不溶性IGRを含む水性ポアオン処方物が、以下のような拡散および物理的安定性の問題のために効果的ではないということは、当業者によって予測される。
(拡散)
一般に、非水性溶媒は、水不溶性IGRを溶解することおよび活性体の分散に役立つことの両方に必要であると考えられ、従って、動物における全ての寄生虫に到達する。このような拡散なしでは、活性体は、全ての寄生虫に到達されず、従って無効性である。このような拡散はまた、特にヒツジにおいて、羊毛の油性の層への活性体の移動を含む。これは、上記の物理的拡散を提供すると同時に、活性体をこの層へ「押し込む」溶媒によって、促進される。
(物理的安定性)
水中のIGRの不溶解性の理由から、静止状態で沈降させないために、処方物において活性体を「懸濁する」必要がある。このような沈降は、有意な程度で起こり、次いで、動物に対する適用のために正確な投与割合を達成するために、それを再分散することは困難である。従って、実際において、容器の底で活性体の固化がある。これは、多くの水性の懸濁液が問題を有する主な理由である。この結果、容器の上部からの生成物で処置された動物は、不十分に投与される一方、容器の底部からの生成物で処置された動物は、過剰に投与される。このことは、致死的な結果を有し得る。
水不溶性のIGRの水性処方物は、懸濁液として、より正確に記載される。このような処方物が、ポアオンとして動物に適用される場合、懸濁された活性体は、適用部位で残存し、それによって、上記の拡散の問題を悪化させることが予測される。さらに、他の水不溶性活性体が、動物(例えば、ヒツジ)に対して、水性ポアオン処方物で適用される場合、大部分の活性体は羊毛の毛束で生じ、寄生虫の制御のために必要である皮膚表面から、効果的に運び去られることが示されている。
現在、驚くべきことに、ヒツジのシラミを制御することにおいて有効である水不溶性の昆虫生育制御剤(IGR)および混合した界面活性剤および湿潤剤を含む水性ベースのポアオン処方物が見出されている。処方物は、降雨によって、伝統的な非水性溶媒ベースの処方物より有利であり、そして適用後の動物において、非常に低い殺虫剤組織残留物のレベルを導く。
従って、本発明は、以下を提供する。
(1) 動物に対する局所用外部適用のために適合させた、局所的に受容可能な水性ポアオン(pour−on)処方物であって、該処方物は、有効な量の水不溶性の昆虫生育制御剤(IGR)、懸濁剤、界面活性剤または界面活性剤の混合物、および水性キャリアを含有する、処方物。
(2) 前記IGRが、ジフルベンズロン、トリフルムロン(triflumuron)、フルアズロン(fluazuron)、またはメトプレンである、項目1に記載の処方物。
(3) 前記IGRが、ジフルベンズロンである、項目2に記載の処方物。
(4) 前記懸濁剤が、キサンタンガム、コロイドケイ酸、ベントナイト、ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体、またはアルギネートである、項目1〜3のいずれか1つの項目に記載の処方物。
(5) 前記懸濁剤が、キサンタンガムである、項目4に記載の処方物。
(6) 外部寄生虫を制御するための方法であって、該方法は、動物に対する局所用外部適用のために適合させた有効な量の水性ポアオン処方物を動物に外用塗布する工程を包含し、該処方物は、有効な量の水不溶性の昆虫生育制御剤(IGR)、懸濁剤、界面活性剤または界面活性剤の混合物、および水性キャリアを含有する、方法。
(7) 前記IGRが、ジフルベンズロン、トリフルムロン、フルアズロン、またはメトプレンである、項目6に記載の方法。
(8) 前記IGRが、ジフルベンズロンである、項目7に記載の方法。
(9) 前記寄生虫が、ヒツジクロバエ、水牛バエ、妨害バエ(nuisance fly)、ウシシラミ、ヒツジシラミ、ヒツジダニである、項目6〜8のいずれか1つの項目に記載の方法。
このポアオン処方物の効力の驚くべき実証は、ヒツジの背中に沿って20mlの用量として適用した場合、12.5g/Lおよび25.0g/Lの濃度のジフルベンズロンにおいて、100%のシラミの殺傷が20週以内に報告されたことである。大部分(95%)のシラミは、適用の10週以内に殺傷され、残りは20週の期間の残りの間に殺傷された。
また、驚くべきことに、すでに濡れた動物に対して本発明の処方物を添加することは、処方物の効力に影響を与えないことを見出した。同様に、本発明の処方物が適用された後に短期間で雨が降る場合、この活性体の効力の速さは、処置後に降雨が起こらない条件と比較して、増加する。両方の例において、界面活性剤は、動物の表面にわたって活性体を拡散することを促進すると考えられる。
従って、第一の局面において、本発明は、動物に対する局所用外部適用のために適合される、局所的に受容可能な水性ポアオン処方物を提供し、この処方物は、有効量の水不溶性の昆虫生育制御剤(IGR)、懸濁剤、界面活性剤または界面活性剤の混合物、および水性のキャリアを含む。
水中のIGRの不溶性のために、静止状態で沈降しないように処方物中の活性体を懸濁する必要がある。従って、処方物中に十分な量の懸濁剤を含むことが必要である。
第2の局面において、本発明は、動物上の外部寄生虫を制御するための方法を提供し、この方法は、動物への局所用外部適用のために適合された、有効量の水性ポアオン処方物を動物に外部適用する工程を含み、この処方物は、有効量の水不溶性IGR、懸濁剤、界面活性剤または界面活性剤の混合物、および水性キャリアを含む。
任意の水不溶性IGRを、本発明に従う処方物に使用し得る。適切なIGRには、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)、フルアズロン(fluazuron)、およびメトプレンが挙げられる。特に好ましいIGRは、ジフルベンズロンである。有効である処方物のために、IGRは、水性キャリアに懸濁されなければならない。
適切な懸濁剤には、キサンタンガム、コロイド状シリカ、ベントナイト、ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体およびアルギナートが挙げられる。特に好ましい懸濁剤は、キサンタンガムである。
任意の陰イオン系界面活性剤または非イオン系界面活性剤を、この処方物に使用し得る。好ましい陰イオン系界面活性剤は、アルキル化ナフタレンスルホネート、ホルムアルデヒドポリマー、ナトリウム塩である。動物に適用した場合に、十分な分散活性を提供するために、有効量の界面活性剤をこの処方物に組み込まなければならない。好ましい非イオン系界面活性剤は、アルキル多糖類;すなわち、アルキルフェノールエトキシレートである。好ましいアルキルフェノールエトキシレートは、ノニルフェノールエトキシレートである。
他の成分は、例えば、加湿剤、濃化剤、湿潤剤、防腐剤、緩衝剤、消泡剤、希釈剤、賦形剤、アジュバント、および/またはキャリアを適切に含み得る。即時の効果(すなわち、「ノックダウン」)を有する活性剤;色素(洗い流すことができ、水に可溶);抗酸化剤またはUV安定化剤(例えば、オキシベンゾン);およびチキソトロープ剤もまた、添加し得る。好ましい湿潤剤は、ポリエチレングリコールである。
従って、第3の局面において、本発明は、動物への局所用外部適用のために適合された、局所的に受容可能な水性ポアオン処方物の処方のための方法を提供し、この方法は、湿潤剤と非イオン系界面活性剤を均一になるまで混合することにより第1の成分を形成する工程;水を添加し、そして均一になるまで混合する工程、緩衝液および陰イオン系界面活性剤を添加する工程、昆虫生育制御剤(IGR)を添加する工程;湿潤剤と濃化剤を混合することにより第2の成分を形成する工程;および上記の第1の成分と第2の成分を合わせる工程を含む。
適切には、第1の成分および第2の成分を希釈して、所望のそして最終の容量にする。
さらに、適切には、IGRを粉砕して、約2μm〜約5μmの間の粒子サイズを形成する。
これら成分についての適切な範囲は以下の通りである:
a)活性剤 5〜50g/L
b)界面活性剤(非イオン系) 10〜100g/L
c)界面活性剤(陽イオン系) 1〜20g/L
d)加湿剤 1〜20g/L
e)濃化剤 3〜10g/L
上記の「通常の」比は、a):b):c):d):e)=5:6:1:1:1である。この比のより一般的な記述は、活性剤:界面活性剤/加湿剤/濃化剤=1:2である。これらの比は、活性剤または界面活性剤の型により有意に変化するとは予期されない。最も有効な比は、上記の全てを最適化する「バランスのとれた」最も好ましい処方物の比である。この処方物についての至適pHは、pH5〜9の範囲に存在する。
上記の範囲の濃度を使用する特に好ましい処方物には、活性剤として、ジフルベンズロン;界面活性剤の混合物として、ノニルフェノールエトキシレート、アルキル化ナフタレンスルホネート、ホルムアルデヒドポリマー、ナトリウム塩;湿潤剤として、ラウリル硫酸ナトリウム、および濃化剤または懸濁剤としてキサンタンガムが挙げられる。
適切には、ポアオン処方物は、動物への処方物の適用を使用者が視覚的にモニターし得る着色剤を含む。この着色剤の性質は、重要でなく、そして、広範な適切な色素および顔料が、当業者に公知である。
適切には、この成分は、以下のように処方される:(a)プロピレングリコールの半分および非イオン系界面活性剤を、混合容器中で均一になるまで混合する。次いで、水を添加し、そして均一になるまで混合する。これに続いて、緩衝剤および陰イオン系界面活性剤を混合する。代表的には、次いで、消泡剤を添加し、そしてこの混合物をかき混ぜる。(b)次いで、活性成分を添加し、そして均一になるまで混合する。(c)プロピレングリコールの第2の半分を、キサンタンガムと混合し、次いで添加し、そしてまたこの混合物を、徹底的な混合が起こるまで十分かき混ぜる。次いで、最終容量を、必要ならば水で調整する。
ポアオン処方物を、噴霧法による適用のために、例えば、推進薬として液体または気体を使用するエアロゾルとして、処方し得る。
使用される特定の活性剤の効率に依存して、この処方物は、一般に、約5g/L〜約50g/Lの活性剤を含む。
本発明に従って処置され得る外部寄生虫には、マダニ、ノミ、ハエ(例えば、ヒツジクロハエ(sheep blow fly)、水牛ハエ、妨害ハエ(nuisance fly))、シラミ(例えば、ウシシラミおよびヒツジシラミ)およびダニ(例えば、ヒツジダニ)が挙げられる。言及された昆虫および寄生虫は、単なる表示であって、そして他の多くの昆虫および寄生虫を、本発明の方法により処置し得る。適切には、本発明の組成物および方法を使用して、以下に分類されるヒツジ身体シラミ(sheep body louse)を処置し得る:目−Phthiraptera、亜目−Mallophaga、科−Trichodectidae、属−Damalinia(Bovicola、Tricholdectes)、種−Bovicola ovis(Schrank)。
動物は、好ましくは哺乳動物であり、そしてヒツジ、ウシ、シカ、ヤギ、ブタ、イヌ、およびネコから選択し得る。動物はさらに、トリでもあり得る。
(本発明を実行するための最良および他の形態)
好ましい実施態様を、限定しない実施例としてここに記載する。
(実施例1)
Figure 2005350477
(実施例2)
(試行の詳細)
(標的害虫)
目−Phthiraptera、亜目−Mallophaga、科−Trichodectidae、属−Damalinia(Bovicola、Trichodectes)、種−Bovicola ovis(Schrank)そして一般名−ヒツジ身体シラミ。
(試験動物)
本研究において使用されたヒツジは、シラミにひどく感染した、均一の系統のメリノ種の去勢された雄ヒツジであった。
この方法は、この動物の羊毛が生えている領域を覆う左側および右側の2つの輪郭に沿っている、各10cm長の20の分割部の試験を必要とする。40の記録部位の各々において、全ての生きている成体のシラミを計数する。部位の数値を合計して、この動物に対する総数を示す。
この方法でシラミの集団を評価することはまた、マップの作成を可能にし、このことは、どのようにシラミが追跡したヒツジの身体上に分布するかを示す。
Figure 2005350477
(試験処置)
刈り込みの24時間以内に、ヒツジの背中の線に沿って単一の縞として処置を適用した。適用した用量比率は、一動物当たり20mLの処置に基づいた。これは、30.1〜55kgの重量範囲である全ての試験動物に基づいている。
各処方物のための送達装置は、市販のアプリケーターであり、ヒツジの背中の線に1×20mL用量を送達するようにセットした。このガンを、容積測定シリンダーを使用して較正し、そして処置の前に2回、かつ処置の後に1回チェックした。
雨が処置後の状況を複雑にする可能性を避けるために、このヒツジを最低48時間、おりに閉じ込めた。次いで、この試行の25日目の朝に、ヒツジを自分のパドックへと配置した。
処置の2、5、10、および20週後に、全てのヒツジに対して、シラミの評価を行った。
(実施例3)
(ジフルベンズロン処方物のヒツジシラミの密度に対する効果(シラミの数の算術的グループ(標準偏差)))
Figure 2005350477
Figure 2005350477
(実施例4)
(有効性試験)
12.5g/Lおよび25.0g/Lのポアオン処方物中のジフルベンズロンの効果(収集したシラミ数)(表3の結果をシラミの減少%に変換した)
Figure 2005350477
(実施例5)
(湿潤性試験の結果)
Figure 2005350477
Figure 2005350477
これらの減少はグループ5(すなわち、ヒツジを乾燥に保った)のシラミの数の平均値を用いて算出したことに注意のこと。以下の式を、シラミの減少%を算出するために用いた。
減少%={1−(非処理 PT/処理 PT×処理時間 T/非処理時間 T)}1×100、ここでPTは、平均シラミ数、そしてTは、処理後の時点での平均シラミ数である。
(実施例6)
(Pen有効性試験(ウシシラミのコントロール))
ウシシラミに対する25g/Lのジフルベンズロンのポアオンの有効性
Figure 2005350477
(実施例7)
(野外有効性(ヒツジクロバエによる皮膚蝿蛆症(strike)の予防))
14の野外有効性試験を、オーストラリア東部の州にわたる気候条件の範囲下で行なった。データは、25g/Lのジフルベンズロン処方物の投与が、ボディ蝿蛆症およびクラッチ(crutch)蝿蛆症に対する高い予防のレベルをもたらすことを示した。処理を受けた2316のヒツジの0.1%より少ないヒツジが、ボディ蝿蛆症を病んでおり、そして0.35%がクラッチ蝿蛆症を病んでいた。ハエによる苦痛は、ヒツジを処理したそれぞれのパドックの小屋の中の2つのハエトラップを使用して測定した。
(実施例8)
(Pen有効性試験(ヒツジクロバエ(Lucilia Cuprina)による皮膚蝿蛆症に対する有効性を実証するための幼虫移植研究))
Pen研究は、長い毛のヒツジの背の線に沿ったスプレー散布として適用した場合、水溶性産物が、ヒツジクロバエ(Lucilia Cuprina)の幼虫に対して有効性であることを実証した。
(実施例9)
(組織残留物)
組織残留物研究を、ヒツジおよびウシの両方への水溶性のポアオンの適用により行なった(参照を1ページの34〜35行に作製した。ここで、非水溶性ポアオン処方物での処理は、これらの処方物で処理した動物で、高い組織残留性を導き得ることが述べられる。)。
Figure 2005350477
Figure 2005350477
(実施例10)
(25g/Lのジフルベンズロンおよび25g/Lのトリフルムロンを名目上含む処方物の安定性の比較)
Figure 2005350477
Figure 2005350477
要約:
有効性のデータは、処理前または処理後の降雨が、処方物の有効性に影響しないことを示す(すなわち、生成物は、耐雨性である)。
昆虫生育制御剤が、昆虫の脱皮期の間のキチンの形成を阻害することにより作用する。これらは、ヒツジの毛の中に存在する未成熟のシラミに適用した場合に、その成長を阻害し、そして数週間後の卵からの孵化を阻害する。シラミの成体は、数週間後に自然に死滅する(14日を要し得る)。
驚くべきことに、処方物処理後(22日)の降雨による急速なノックダウン効果(シラミが95.7%減少)が、示される。グループ中の6頭中4頭のヒツジには、シラミが存在しなかった。これは、生成物を湿潤下で適用した場合、界面活性剤が処方物の拡散を助けることを実証する。
前述の記載は、本発明のいくつかの実施態様のみを記載し、そして、それに対する当業者に明らかな改変が、本発明の範囲から逸脱することなくさらになされ得る。
(産業上の利用性)
本発明が、農業および獣医学の分野において広範な利用性を見出すことは、当然明らかである。

Claims (1)

  1. 外部寄生虫を制御するための方法であって、該方法は、動物に対する局所用外部適用のために適合させた有効な量の水性ポアオン処方物を動物に外用塗布する工程を包含し、該処方物は、有効な量の水不溶性の昆虫生育制御剤(IGR)、懸濁剤、界面活性剤または界面活性剤の混合物、および水性キャリアを含有する、方法。
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