JP2005350353A - ピリミジン化合物及びその有害生物防除用途 - Google Patents

ピリミジン化合物及びその有害生物防除用途 Download PDF

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Abstract

【課題】
有害生物に対して優れた防除効力を有する化合物を提供すること。
【解決手段】
式(I)
Figure 2005350353

〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基を表し、R2はC3−C7アルキニルオキシ基を表し、R3は水素原子、ハロゲン原子又はC1−C3アルキル基を表し、XはC4−C7ポリメチレン基を表す。但し、該ポリメチレン基は、ハロゲン原子等で置換されていてもよい。〕で示されるピリミジン化合物は有害生物に対して優れた防除効力を有する。

【選択図】 なし


Description

本発明はピリミジン化合物及びその有害生物防除用途に関する。
従来より、有害生物防除のために多くの化合物が開発され実用に供されてきた。
ある種のピリミジン化合物が有害生物防除に効力を有することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
またピリミジン化合物としては、例えば下記式(A)
Figure 2005350353
で示される化合物が知られている(非特許文献1参照。)。
特開2003−34682号明細書
テトラへドロン レターズ、1968年、第26巻、p.3067−3070(Tetrahedron Letters,No.26,p.3067−3070(1968))
しかしながら、これらのピリミジン化合物は必ずしも有害生物防除に十分な効力を示さない場合もあるため、有害生物防除に優れた効力を有する化合物の開発が望まれていた。
本発明者等は、有害生物防除に優れた効力を有する化合物を見出すべく鋭意検討した結果、下記式(I)で示される化合物が有害生物防除に優れた効力を有することを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は式(I)
Figure 2005350353
〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基を表し;
2はC3−C7アルキニルオキシ基を表し;
3は水素原子、ハロゲン原子又はC1−C3アルキル基を表し;
XはC4−C7ポリメチレン基を表す。但し、該ポリメチレン基を形成するエチレン基がビニレン基で置き換わっていてもよく、また該ポリメチレン基は、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい。〕
で示されるピリミジン化合物(以下、本発明化合物と記す。)、本発明化合物を有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除剤及び本発明化合物の有効量を有害生物または有害生物の生息場所に施用することを特徴とする有害生物の防除方法を提供する。
本発明はさらに本発明化合物の製造中間体である下記式(II')
Figure 2005350353
〔式中、R11は水素原子又はC1−C4アルキル基を表し;
3は水素原子、ハロゲン原子又はC1−C3アルキル基を表し;
3はC4−C7ポリメチレン基を表す。但し、該ポリメチレン基を形成するエチレン基がビニレン基で置き換わっていてもよく、また該ポリメチレン基は、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい。〕
で示されるクロロピリミジン化合物(以下、本発明中間体と記す。)をも提供する。
本発明化合物は有害生物防除に優れた効力を有することから、有害生物防除剤の有効成分として有用である。
本明細書において、”tert”は”ターシャリー”、”sec”は”セカンダリー”を表し、”C3−C7アルキル基”等における”C3−C7”等の記載は、該置換基を形成する全炭素数を表す。
本発明において、
1で示されるハロゲン原子としては、例えばフッ素原子および塩素原子があげられ、
1及びR11で示されるC1−C4アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基があげられる。
2で示されるC3−C7アルキニルオキシ基としては、例えば2位の炭素原子と3位の炭素原子との間の結合が三重結合であるC3−C7アルキニルオキシ基(以下、(C3−C7)2−アルキニルオキシ基と記す。)があげられ、具体的には例えば2−プロピニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、1−メチル−2−ブチニルオキシ基、2−ペンチニルオキシ基、4,4−ジメチル−2−ペンチニルオキシ基、1−メチル−2−プロピニルオキシ基及び1,1−ジメチル−2−プロピニルオキシ基があげられる。
3で示されるハロゲン原子としては、例えばフッ素原子及び塩素原子があげられ、C1−C3アルキル基としては、例えばメチル基及びエチル基があげられる。
X及びX3で示されるエチレン基がビニレン基で置き換わっていてもよく、またハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基における、ハロゲン原子としては例えばフッ素原子、塩素原子及び臭素原子があげられ、C1−C4アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基及びtert−ブチル基があげられ、C4−C7ポリメチレン基としては、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基及びヘプタメチレン基があげられ、エチレン基がビニレン基で置き換わったC4−C7ポリメチレン基(以下、C4−C7アルケニレン基と記す場合もある。)としては2−ブテン−1,4−イレン基、2−ペンテン−1,5−イレン基、2−ヘキセン−1,6−イレン基、3−ヘキセン−1,6−イレン基、2−ヘプテン−1,7−イレン基及び3−ヘプテン−1,7−イレン基があげられる。
X及びX3で示されるエチレン基がビニレン基で置き換わっていてもよく、またハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基としては、例えばテトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基等のC4−C7テトラメチレン基;
1−メチルテトラメチレン基、2−メチルテトラメチレン基、1−エチルテトラメチレン基、1−プロピルテトラメチレン基、1−イソプロピルテトラメチレン基、1−(tert−ブチル)テトラメチレン基、2−エチルテトラメチレン基、1,4−ジメチルテトラメチレン基、2,3−ジメチルテトラメチレン基、2,2−ジメチルテトラメチレン基、1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペンタメチレン基、3−メチルペンタメチレン基、1−エチルペンタメチレン基、2−エチルペンタメチレン基、1−プロピルペンタメチレン基、2−プロピルペンタメチレン基、3−プロピルペンタメチレン基、1−イソプロピルペンタメチレン基、2−イソプロピルペンタメチレン基、3−イソプロピルペンタメチレン基、1−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、2−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、3−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、1−(sec−ブチル)ペンタメチレン基、2−(sec−ブチル)ペンタメチレン基、1,5−ジメチルペンタメチレン基、1,3−ジメチルペンタメチレン基、1,4−ジメチルペンタメチレン基、2,4−ジメチルペンタメチレン基、1,1−ジメチルペンタメチレン基、2,2−ジメチルペンタメチレン基、3,3−ジメチルペンタメチレン基、2−エチル−5−メチルペンタメチレン基、2−エチル−4−メチルペンタメチレン基、2,4−ジエチルペンタメチレン基、1,2−ジメチルペンタメチレン基、2,2,4−トリメチルペンタメチレン基、1,2,4,5−テトラメチルペンタメチレン基、2,2,4,4−テトラメチルペンタメチレン基、1−メチルヘキサメチレン基、2−メチルヘキサメチレン基、3−メチルヘキサメチレン基、4−メチルヘキサメチレン基、1−エチルヘキサメチレン基、2−エチルヘキサメチレン基、3−エチルヘキサメチレン基、1−プロピルヘキサメチレン基、2−プロピルヘキサメチレン基、3−プロピルヘキサメチレン基、1−イソプロピルヘキサメチレン基、2−イソプロピルヘキサメチレン基、3−イソプロピルヘキサメチレン基、1−(tert−ブチル)ヘキサメチレン基、1−イソブチルヘキサメチレン基、1,4−ジメチルヘキサメチレン基、1,5−ジメチルヘキサメチレン基、1,6−ジメチルヘキサメチレン基、2,5−ジメチルヘキサメチレン基等の1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されたC4−C7ポリメチレン基;
2−フルオロテトラメチレン基、2−フルオロペンタメチレン基、2−クロロペンタメチレン基、2−ブロモペンタメチレン基、3−フルオロペンタメチレン基、3−クロロペンタメチレン基、3−ブロモペンタメチレン基、2,2−ジフルオロペンタメチレン基、3,3−ジフルオロペンタメチレン基等の1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されたC4−C7ポリメチレン基;
2−(トリフルオロメチル)テトラメチレン基、1−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、2−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、3−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、1−(トリフルオロメチル)ヘキサメチレン基等の1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基;
2−フルオロ−2−メチルペンタメチレン基;
2−ブテン−1,4−イレン基、2−ペンテン−1,5−イレン基、2−ヘキセン−1,6−イレン基、3−ヘキセン−1,6−イレン基、2−ヘプテン−1,7−イレン基、3−ヘプテン−1,7−イレン基等のエチレン基がビニレン基で置き換わったC4−C7ポリメチレン基;及び
2−メチル−2−ブテン−1,4−イレン基、2−メチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、2−エチル−ペンテン−1,5−イレン基、4−メチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、5−メチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、1−エチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、5−エチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、2,4−ジメチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、2−メチル−2−ヘキセン−1,6−イレン基、2,5−ジメチル−2−へキセン−1,6−イレン基、1−メチル−2−へキセン−1,6−イレン基、1−エチル−2−へキセン−1,6−ジイル基、6−エチル−2−へキセン−1,6−イレン基等のエチレン基がビニレン基で置き換わり、また1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されたC4−C7ポリメチレン基があげられる。
Xがテトラメチレン基である本発明化合物は、下記式
Figure 2005350353
〔式中、R1、R2及びR3は前記と同じ意味を表す。〕で示される。
Xがペンタメチレン基である本発明化合物は、下記式
Figure 2005350353
〔式中、R1、R2及びR3は前記と同じ意味を表す。〕で示される。
Xがヘキサメチレン基である本発明化合物は、下記式
Figure 2005350353
〔式中、R1、R2及びR3は前記と同じ意味を表す。〕で示される。
Xがヘプタメチレン基である本発明化合物は、下記式
Figure 2005350353
〔式中、R1、R2及びR3は前記と同じ意味を表す。〕で示される。
本発明化合物の態様としては、例えば以下のピリミジン化合物があげられる。
式(I)において、R1が水素原子またはC1−C4アルキル基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R2が2−ブチニルオキシ基または2−ペンチニルオキシ基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R3が水素原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、R3がハロゲン原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、R3がフッ素原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい直鎖のC4−C7アルケニレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいテトラメチレン基又はペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいテトラメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよい直鎖のC4−C7アルケニレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいテトラメチレン基又はペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいテトラメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、XがC1−C4アルキル基で置換されていてもよいテトラメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、XがC1−C4アルキル基で置換されていてもよいペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、XがC1−C4アルキル基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R3が水素原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R3がハロゲン原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R3がフッ素原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3が水素原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がハロゲン原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3が水素原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がハロゲン原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3が水素原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がハロゲン原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3が水素原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がハロゲン原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3が水素原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がハロゲン原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が(C3−C7)2−アルキニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、XがC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xが1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されたC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xが1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されたC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、Xが1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されたC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいヘキサメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいテトラメチレン基又はペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい直鎖のC4−C7アルケニレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、Xが1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、Xが1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、Xが1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xが1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xが1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xが1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいテトラメチレン基又はペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい直鎖のC4−C7アルケニレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xが1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xが1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xが1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xが1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよい直鎖のC4−C7アルケニレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群のいずれかの基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいテトラメチレン基又はペンタメチレン基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子又はC1−C4アルキル基であり、R2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルであり、Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい直鎖のC4−C7アルケニレン基であるピリミジン化合物。
本発明中間体の態様としては、例えば以下のクロロピリミジン化合物があげられる。
式(II')において、X3がハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、X3が1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、X3が1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、X3が1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R11が水素原子であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R11が水素原子であり、X3がハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R11が水素原子であり、X3が1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R11が水素原子であり、X3が1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R11が水素原子であり、X3が1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3が水素原子又はC1−C3アルキル基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3が水素原子又はC1−C3アルキル基であり、X3がハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3が水素原子又はC1−C3アルキル基であり、X3が1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3が水素原子又はC1−C3アルキル基であり、X3が1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3が水素原子又はC1−C3アルキル基であり、X3が1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3がハロゲン原子であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3がハロゲン原子であり、X3がハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3がハロゲン原子であり、X3が1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3がハロゲン原子であり、X3が1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物;
式(II')において、R3がハロゲン原子であり、X3が1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基であるクロロピリミジン化合物。
次に本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物は、例えば以下に記載の製造法1または製造法2により製造することができる。
製造法1
式(I)で示される本発明化合物は、式(II)で示される化合物と式(III)で示される化合物とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
Figure 2005350353
〔式中、R1、R2、R3及びXは前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、ヘキサン等の炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、炭酸カリウム等の炭酸塩類、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類があげられる。
反応に用いられる試剤の量は、式(II)で示される化合物1モルに対して、式(III)で示される化合物が通常1〜2モルの割合であり、塩基が通常1〜2モルの割合である。
該反応の反応温度は通常0〜80℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜12時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒抽出し、乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うにより、式(I)で示される本発明化合物を単離することができる。単離された式(I)で示される本発明化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
製造法2
式(I)で示される本発明化合物は、式(IV)で示される化合物と式(V)で示される化合物(またはその塩酸塩等の塩)とを反応させることにより、製造することもできる。
Figure 2005350353
〔式中、R1、R2、R3及びXは前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、溶媒の存在下または非存在下、塩基の存在下または非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、アセトニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、ヘキサン等の炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、炭酸カリウム等の炭酸塩類、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等の第3級アミン類があげられる。
反応に用いられる式(V)で示される化合物の量は、式(IV)で示される化合物1モルに対して、通常1〜3モルの割合である。
塩基の存在下で反応が行われる場合、反応に用いられる塩基の量は、式(IV)で示される化合物1モルに対して、通常1〜4モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常0〜150℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜48時間である。
反応終了後は、例えば以下の方法により式(I)で示される本発明化合物を単離することができる。
(i) 反応混合物を有機溶媒抽出し、乾燥、濃縮する方法。
(ii) 反応混合物をそのまま濃縮する方法。
(iii) 反応混合物そのものを式(I)で示される本発明化合物として単離する方法。
単離された式(I)で示される本発明化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
次に、本発明化合物の中間体の製造法について説明する。
参考製造法1
式(II)で示される化合物は、式(VI)で示される化合物と式(V)で示される化合物(又はその塩酸塩等の塩)とを反応させることにより、製造することができる。
Figure 2005350353
〔式中、R1、R3及びXは前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、溶媒の存在下または非存在下、塩基の存在下または非存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、アセトニトリル等のニトリル類、メタノール、エタノール等のアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ヘキサン等の炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、炭酸カリウム等の炭酸塩類、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類があげられる。
反応に用いられる式(VI)で示される化合物の量は、式(V)で示される化合物1モルに対して、通常1〜3モルの割合である。
塩基の存在下で反応が行われる場合、反応に用いられる塩基の量は、式(V)で示される化合物1モルに対して、通常1〜4モルの割合である。
該反応の反応温度は通常0〜150℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜48時間の範囲である。
反応終了後は、例えば以下の方法により式(II)で示される化合物を単離することができる。
(i) 反応混合物を有機溶媒抽出し、乾燥、濃縮する方法。
(ii) 反応混合物をそのまま濃縮する方法。
(iii) 反応混合物そのものを式(II)で示される化合物として単離する方法。
単離された式(II)で示される化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
参考製造法2
式(IV)で示される化合物は、式(VI)で示される化合物と式(III)で示される化合物とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
Figure 2005350353
〔式中、R1、R2、R3及びXは前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、アセトニトリル等のニトリル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン等の炭化水素類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物類、炭酸カリウム等の炭酸塩類、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類があげられる。
反応に用いられる試剤の量は、式(IV)で示される化合物1モルに対して、式(III)で示される化合物が通常1〜2モルの割合であり、塩基が通常1〜2モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20℃〜80℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜12時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒抽出し、乾燥、濃縮する等の操作を行うことにより、式(IV)で示される化合物を単離することができる。単離された式(IV)で示される化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
参考製造法3
式(V')で示される化合物は、例えば式(IX)で示される化合物から、以下のスキームにより製造することができる。
Figure 2005350353
〔式中、X'はC3−C6ポリメチレン基を表す。但し、該ポリメチレン基は、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい。〕
工程(3−1)
式(VIII)で示される化合物は、式(VII)で示される化合物とヒドロキシルアミン(またはその塩酸塩等の塩)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類、ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、メタノール、エタノール等のアルコール類、水及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基類、トリエチルアミン等の第3級アミン類、ピリジン等の含窒素芳香族類があげられる。
反応に用いられる試剤の量は、式(VII)で示される化合物1モルに対して、ヒドロキシルアミン(またはその塩)が通常1〜3モルの割合であり、塩基が通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常0〜80℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒抽出し、乾燥、濃縮する等の操作を行うことにより、式(VIII)で示される化合物を単離することができる。単離された式(VIII)で示される化合物はクロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
式(IX)で示される化合物は、例えばSynthesis,(1980),p.222−223あるいはJ.Am.Chem.Soc.,(1983),105,p.2381−2843に記載の化合物であるか、または例えば以下に記載の方法により製造することができる。
工程(3−2)
式(IX)で示される化合物は、式(VIII)で示される化合物を転位反応剤の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジメチルホルムアミド等の酸アミド類、トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類及びこれらの混合物があげられる。
反応に用いられる転位反応剤としては、オキシ塩化リン等のリン塩化物、塩化チオニル等の硫黄塩化物及びポリリン酸、硫酸等の酸があげられる。
反応に用いられる転位反応剤の量は、式(VIII)で示される化合物1モルに対して、通常0.1モル〜過剰量の割合である。
該反応の反応温度は、通常0〜140℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒抽出し、乾燥、濃縮する等の操作を行うことにより、式(VIII)で示される化合物を単離することができる。単離された式(VIII)で示される化合物は、クロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
式(V')で示される化合物は、例えばJ.Am.Chem.Soc.,(1983),105,p.2381−2843あるいはJ.Heterocyclic.Chem.,(1980)17,p.603に記載の化合物であるか、または例えば以下に記載の方法により製造することができる。
工程(3−3)
式(V')で示される化合物は、式(IX)で示される化合物を還元することにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類があげられる。
反応に用いられる還元剤としては、例えば水素化アルミニウムリチウム等のアルミニウム水素化物類があげられる。
反応に用いられる還元剤の量は、式(IX)で示される化合物1モルに対して、通常0.5〜6モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常0〜120℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば以下の方法により式(V')で示される化合物を単離することができる。
(i) 反応混合物に水、15%水酸化ナトリウム水溶液、水を順次加えて撹拌し、乾燥後、必要により濃縮して蒸留する方法。
(ii) 反応混合物に水、15%水酸化ナトリウム水溶液、水を順次加えて撹拌し、乾燥後、溶媒の存在下または非存在下で、塩化水素(またはその溶液)の存在下で撹拌後、濃縮して式(V')で示される化合物の塩酸塩とする方法。
参考製造法4
式(V'')で示される化合物は、式(IX)で示される化合物から、以下のスキームにより製造することできる。
Figure 2005350353
〔式中、X''はC2−C5ポリメチレン基を表す。但し、該ポリメチレン基は、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい。〕
工程(4−1)
式(XI)で示される化合物は、式(X)で示される化合物と尿素とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の非存在下で行われる。
反応に用いられる尿素の量は、式(X)で示される化合物1モルに対して、通常10モル〜過剰量の割合である。
該反応の反応温度は通常50〜170℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒抽出し、乾燥、濃縮する等の操作を行うことにより、式(XI)で示される化合物を単離することができる。単離された式(XI)で示される化合物は、クロマトグラフィー等によりさらに精製することもできる。
工程(4−2)
式(V'')で示される化合物は、式(XI)で示される化合物を還元することにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下で製造することができる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル類があげられる。
反応に用いられる還元剤としては、例えば水素化アルミニウムリチウム等のアルミニウム水素化物類があげられる。
反応に用いられる還元剤の量は、式(XI)で示される化合物1モルに対して通常1〜6モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常0〜120℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、例えば以下の方法により式(V'')で示される化合物を単離することができる。
(i) 反応混合物に水、15%水酸化ナトリウム水溶液、水を順次加えて撹拌し、乾燥後、必要により濃縮して蒸留する方法。
(ii) 反応混合物に水、15%水酸化ナトリウム水溶液、水を順次加えて撹拌し、乾燥後、溶媒の存在下または非存在下で、塩化水素(またはその溶液)の存在下で撹拌後、濃縮して式(V'')で示される化合物の塩酸塩とする方法。
次に本発明化合物の具体例を以下に示す。
Figure 2005350353
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−プロピニルオキシ基であり、R3が水素原子であり、Xが下記の群〔A〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
群〔A〕
テトラメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、1−エチルテトラメチレン基、1−プロピルテトラメチレン基、1−イソプロピルテトラメチレン基、1−(tert−ブチル)テトラメチレン基、1,4−ジメチルテトラメチレン基、2−(トリフルオロメチル)テトラメチレン基、ペンタメチレン基、1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペンタメチレン基、3−メチルペンタメチレン基、1−エチルペンタメチレン基、2−エチルペンタメチレン基、1−プロピルペンタメチレン基、2−プロピルペンタメチレン基、3−プロピルペンタメチレン基、3−イソプロピルペンタメチレン基、1−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、3−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、1−(sec−ブチル)ペンタメチレン基、1,5−ジメチルペンタメチレン基、1,3−ジメチルペンタメチレン基、1,4−ジメチルペンタメチレン基、2,2−ジメチルペンタメチレン基、3,3−ジメチルペンタメチレン基、2−エチル−5−メチルペンタメチレン基、2−フルオロペンタメチレン基、3−フルオロペンタメチレン基、2,2−ジフルオロペンタメチレン基、3,3−ジフルオロペンタメチレン基、1−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、2−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、3−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、1−メチルヘキサメチレン基、2−メチルヘキサメチレン基、3−メチルヘキサメチレン基、1−エチルヘキサメチレン基、2−エチルヘキサメチレン基、3−エチルヘキサメチレン基、1−プロピルヘキサメチレン基、1−イソプロピルヘキサメチレン基、1−(tert−ブチル)ヘキサメチレン基、1−イソブチルヘキサメチレン基、1,4−ジメチルヘキサメチレン基、1,5−ジメチルヘキサメチレン基、1,6−ジメチルヘキサメチレン基、2,5−ジメチルヘキサメチレン基、2−ペンテン−1,5−イレン基、2,4−ジメチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、1−(トリフルオロメチル)ヘキサメチレン基及びヘプタメチレン基。
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−ブチニルオキシ基であり、R3がメチル基であり、Xが下記の群〔B〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
群〔B〕
テトラメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、1−エチルテトラメチレン基、1,4−ジメチルテトラメチレン基、2−(トリフルオロメチル)テトラメチレン基、ペンタメチレン基、1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペンタメチレン基、3−メチルペンタメチレン基、1−エチルペンタメチレン基、2−エチルペンタメチレン基、1,5−ジメチルペンタメチレン基、1,3−ジメチルペンタメチレン基、1,4−ジメチルペンタメチレン基、2,2−ジメチルペンタメチレン基、3,3−ジメチルペンタメチレン基、2−エチル−5−メチルペンタメチレン基、1−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、2−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、3−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、1−メチルヘキサメチレン基、2−メチルヘキサメチレン基、3−メチルヘキサメチレン基、1−エチルヘキサメチレン基、2−エチルヘキサメチレン基、3−エチルヘキサメチレン基、2−ペンテン−1,5−イレン基、2,4−ジメチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、1−(トリフルオロメチル)ヘキサメチレン基及びヘプタメチレン基。
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−プロピニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であり、Xが前記の群〔A〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−プロピニルオキシ基であり、R3が塩素原子であり、Xが前記の群〔B〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が1−メチル−2−プロピニルオキシ基であり、R3が塩素原子であり、Xが前記の群〔B〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−ペンチニルオキシ基であり、R3が水素原子であり、Xが下記の群〔C〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
群〔C〕
テトラメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、2−メチルテトラメチレン基、1−エチルテトラメチレン基、1−プロピルテトラメチレン基、1−イソプロピルテトラメチレン基、1−(tert−ブチル)テトラメチレン基、2−エチルテトラメチレン基、1,4−ジメチルテトラメチレン基、2,3−ジメチルテトラメチレン基、2,2−ジメチルテトラメチレン基、2−フルオロテトラメチレン基、2−(トリフルオロメチル)テトラメチレン基、ペンタメチレン基、1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペンタメチレン基、3−メチルペンタメチレン基、1−エチルペンタメチレン基、2−エチルペンタメチレン基、1−プロピルペンタメチレン基、2−プロピルペンタメチレン基、3−プロピルペンタメチレン基、1−イソプロピルペンタメチレン基、2−イソプロピルペンタメチレン基、3−イソプロピルペンタメチレン基、1−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、2−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、3−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、1−(sec−ブチル)ペンタメチレン基、2−(sec−ブチル)ペンタメチレン基、1,5−ジメチルペンタメチレン基、1,3−ジメチルペンタメチレン基、1,4−ジメチルペンタメチレン基、2,4−ジメチルペンタメチレン基、1,1−ジメチルペンタメチレン基、2,2−ジメチルペンタメチレン基、3,3−ジメチルペンタメチレン基、2−エチル−4−メチルペンタメチレン基、2−エチル−5−メチルペンタメチレン基、2,4−ジエチルペンタメチレン基、2−フルオロペンタメチレン基、2−クロロペンタメチレン基、2−ブロモペンタメチレン基、3−フルオロペンタメチレン基、3−クロロペンタメチレン基、3−ブロモペンタメチレン基、2,2−ジフルオロペンタメチレン基、3,3−ジフルオロペンタメチレン基、2−フルオロ−2−メチルペンタメチレン基、1−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、2−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、3−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、1−メチルヘキサメチレン基、2−メチルヘキサメチレン基、3−メチルヘキサメチレン基、1−エチルヘキサメチレン基、2−エチルヘキサメチレン基、3−エチルヘキサメチレン基、1−プロピルヘキサメチレン基、2−プロピルヘキサメチレン基、3−プロピルヘキサメチレン基、1−イソプロピルヘキサメチレン基、2−イソプロピルヘキサメチレン基、3−イソプロピルヘキサメチレン基、1−(tert−ブチル)ヘキサメチレン基、1−イソブチルヘキサメチレン基、1,4−ジメチルヘキサメチレン基、1,5−ジメチルヘキサメチレン基、1,6−ジメチルヘキサメチレン基、2,5−ジメチルヘキサメチレン基、2−ペンテン−1,5−イレン基、2,4−ジメチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、1−(トリフルオロメチル)ヘキサメチレン基及びヘプタメチレン基。
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−ペンチニルオキシ基であり、R3がメチル基であり、Xが下記の群〔D〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
群〔D〕
テトラメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、1−エチルテトラメチレン基、1,4−ジメチルテトラメチレン基、2−(トリフルオロメチル)テトラメチレン基、ペンタメチレン基、1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペンタメチレン基、3−メチルペンタメチレン基、1−エチルペンタメチレン基、2−エチルペンタメチレン基、1,5−ジメチルペンタメチレン基、1,3−ジメチルペンタメチレン基、1,4−ジメチルペンタメチレン基、2,2−ジメチルペンタメチレン基、3,3−ジメチルペンタメチレン基、2−エチル−5−メチルペンタメチレン基、1−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、2−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、3−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、1−メチルヘキサメチレン基、2−メチルヘキサメチレン基、3−メチルヘキサメチレン基、1−エチルヘキサメチレン基、2−エチルヘキサメチレン基、3−エチルヘキサメチレン基、1,4−ジメチルヘキサメチレン基、1,5−ジメチルヘキサメチレン基、1,6−ジメチルヘキサメチレン基、2,5−ジメチルヘキサメチレン基、2−ペンテン−1,5−イレン基、2,4−ジメチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、1−(トリフルオロメチル)ヘキサメチレン基及びヘプタメチレン基。
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−ペンチニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であり、Xが前記の群〔C〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−ペンチニルオキシ基であり、R3が塩素原子であり、Xが下記の群〔E〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
群〔E〕
テトラメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、1−エチルテトラメチレン基、1−プロピルテトラメチレン基、1−イソプロピルテトラメチレン基、1−(tert−ブチル)テトラメチレン基、1,4−ジメチルテトラメチレン基、2−(トリフルオロメチル)テトラメチレン基、ペンタメチレン基、1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペンタメチレン基、3−メチルペンタメチレン基、1−エチルペンタメチレン基、2−エチルペンタメチレン基、1−プロピルペンタメチレン基、2−プロピルペンタメチレン基、3−プロピルペンタメチレン基、3−イソプロピルペンタメチレン基、1−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、3−(tert−ブチル)ペンタメチレン基、1−(sec−ブチル)ペンタメチレン基、1,5−ジメチルペンタメチレン基、1,3−ジメチルペンタメチレン基、1,4−ジメチルペンタメチレン基、2,2−ジメチルペンタメチレン基、2,4−ジメチルペンタメチレン基、3,3−ジメチルペンタメチレン基、2−エチル−5−メチルペンタメチレン基、2−フルオロペンタメチレン基、3−フルオロペンタメチレン基、2,2−ジフルオロペンタメチレン基、3,3−ジフルオロペンタメチレン基、1−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、2−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、3−(トリフルオロメチル)ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、1−メチルヘキサメチレン基、2−メチルヘキサメチレン基、3−メチルヘキサメチレン基、1−エチルヘキサメチレン基、2−エチルヘキサメチレン基、3−エチルヘキサメチレン基、1−プロピルヘキサメチレン基、1−イソプロピルヘキサメチレン基、1−(tert−ブチル)ヘキサメチレン基、1−イソブチルヘキサメチレン基、2−ペンテン−1,5−イレン基、2,4−ジメチル−2−ペンテン−1,5−イレン基、1−(トリフルオロメチル)ヘキサメチレン基及びヘプタメチレン基。
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−ブチニルオキシ基であり、R3が水素原子であり、Xが前記の群〔C〕より選ばれる基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−ブチニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であり、Xが前記の群〔C〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が2−ブチニルオキシ基であり、R3が塩素原子であり、Xが前記の群〔A〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が1−メチル−2−プロピニルオキシ基であり、R3が水素原子であり、Xが前記の群〔A〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が1−メチル−2−プロピニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であり、Xが前記の群〔A〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が1−メチル−2−ブチニルオキシ基であり、R3が水素原子であり、Xが前記の群〔A〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が1−メチル−2−ブチニルオキシ基であり、R3がフッ素原子であり、Xが前記の群〔A〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物;
式(I)において、R1が水素原子であり、R2が1−メチル−2−ブチニルオキシ基であり、R3が塩素原子であり、Xが前記の群〔B〕より選ばれるいずれかの基であるピリミジン化合物。
本発明化合物が効力を有する有害生物としては、例えば昆虫やダニ等の節足動物及び線虫等の線形動物があげられ、具体的には例えば以下に示すものがあげられる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)等のアブラムシ類、カメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等;
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)、シバツトガ(Parapediasia teterrella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、トリコプルシア属(Trichoplusia spp.)、ヘリオティス属(Heliothis spp.)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa spp.)、エアリアス属(Earias spp.)等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora)等のシロチョウ類、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、コドリングモス(Cydia pomonella)等のハマキガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、モモハモグリガ(Lyonetia clerkella)等のチビガ類、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)等のホソガ類、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)等のコハモグリガ類、コナガ(Plutela xylostella)等のスガ類、ピンクボールワーム(Pectinophora gossypiella)等のキバガ類、ヒトリガ類、ヒロズコガ類等;
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、(Aedes aegypti)、(Aedes albopictus)等のエーデス属、(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ブユ類、アブ類、サシバエ類、ハモグリバエ類等;
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等;
アザミウマ目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)等のスリップス属、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)等のフランクリニエラ属、チャノキイロアザミウマ(Sciltothrips dorsalis)等のシルトスリップス属等のアザミウマ類、クダアザミウマ類等;
膜翅目害虫:ハバチ類、アリ類、スズメバチ類等;
網翅目害虫:ゴキブリ類、チャバネゴキブリ類等;
直翅目害虫:バッタ類、ケラ類等;
隠翅目害虫:ヒトノミ等;
シラミ目害虫:ヒトジラミ等;
シロアリ目害虫:シロアリ類等;
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus) 、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、ワクモ類等;
線虫類:ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus fallax)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)等。
本発明の有害生物防除剤は、本発明化合物そのものであってもよいが、通常は本発明化合物と固体担体、液体担体、ガス状担体及び/又は餌とを混合し、必要により界面活性剤その他の製材用補助剤を添加して、油剤、乳剤、フロアブル剤、粒剤、粉剤、毒餌、マイクロカプセル剤等に製剤化されている。これらの製剤は、本発明化合物を通常0.01〜95%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、たとえば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)等の微粉末あるいは粒状物があげられ、液体担体としては、たとえば水、アルコール類(メタノール、エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルスルホキシド及び植物油(大豆油、綿実油等)があげられる。
ガス状担体としては、たとえばフルオロカーボン、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル及び炭酸ガスがあげられる。
界面活性剤としては、たとえばアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、並びに糖アルコール誘導体があげられる。
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−ターシャリーブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−ターシャリーブチル−4−メトキシフェノールと3−ターシャリーブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱物油、及び脂肪酸またはそのエステルがあげられる。
毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ粉末等の子どもやペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料、ピーナッツオイルなどの害虫誘引性香料等があげられる。
本発明の有害生物防除方法は、通常本発明の有害生物防除剤を有害生物または有害生物の生息場所に施用することにより行われる。
本発明の有害生物防除剤を農林用として用いる場合、その施用量は通常1000m2あたり本発明化合物の量で0.1〜10000gである。本発明の有害生物防除剤が乳剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤等に製剤化されたものである場合は、通常有効成分濃度が10〜10000ppmとなるように水で希釈して散布することにより施用し、本発明の有害生物防除剤が粒剤、粉剤等に製剤化されたものである場合には、通常そのまま施用する。
本発明の有害生物防除剤は有害生物から保護すべき作物等の植物に対して茎葉処理することにより使用することができ、作物の苗を植え付ける前の苗床や植付けの時に植穴や株元に処理することにより使用することもできる。さらに、耕作地の土壌に生息する有害生物を防除する目的で該土壌に処理することにより使用してもよい。また、シート状やひも状等に加工した樹脂製剤を作物に巻き付ける、作物の近傍に張り渡す及び/又は株元の土壌表面に敷く等の方法で使用することもできる。
また、本発明の有害生物防除剤は他の殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混用または併用することもできる。
かかる殺虫剤、殺ダニ剤及び/又は殺線虫剤としては、例えばフェニトロチオン、フェンチオン、ピリダフェンチオン、ダイアジノン、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、アセフェート、メチダチオン、ジスルホトン、DDVP、スルプロホス、プロフェノホス、シアノホス、ジオキサベンゾホス、ジメトエート、フェントエート、マラチオン、トリクロルホン、アジンホスメチル、モノクロトホス、ジクロトホス、エチオン、ホスチアゼート等の有機リン系化合物、BPMC、ベンフラカルブ、プロポキスル、カルボスルファン、カルバリル、メソミル、エチオフェンカルブ、アルジカルブ、オキサミル、フェノチオカルブ、チオジカルブ、アラニカルブ等のカーバメート系化合物;
エトフェンプロックス、フェンバレレ−ト、エスフェンバレレ−ト、フェンプロパトリン、シペルメトリン、α−シペルメトリン、Z−シペルメトリン、ペルメトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、シフルトリン、β−シフルトリン、デルタメトリン、シクロプロスリン、τ−フルバリネ−ト、フルシトリネート、ビフェンスリン、アクリナスリン、トラロメスリン、シラフルオフェン、ハルフェンプロクス等のピレスロイド化合物;
チアメトキサム、ジノテフラン、アセタミプリド、クロチアニジン等のネオニコチノイド化合物、クロルフルアズロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、ルフェニュロン等のベンゾイルフェニルウレア系化合物、テブフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、クロマフェノジド等のベンゾイルヒドラジド化合物、ブプロフェジン等のチアジアジン誘導体、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタップ等のネライストキシン誘導体、エンドスルファン、γ−BHC、1,1−ビス(クロロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタノ−ル等の塩素化炭化水素化合物、アミトラズ、クロルジメホルム等のホルムアミジン誘導体、ジアフェンチウロン等のチオ尿素誘導体、エチプロール、アセトプロール等のフェニルピラゾ−ル系化合物、クロルフェナピル、ピメトロジン、スピノサッド、インドキサカルブ、ピリダリル、ピリプロキシフェン、フェノキシカルブ、ジオフェノラン、シロマジン、ブロモプロピレート、テトラジホン、キノメチオネート、プロパルゲイト、フェンブタティンオキシド、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンテジン、ピリダベン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、ピリミジフェン、フェナザキン、アセキノシル、ビフェナゼート、フルアクリピリム、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、ミルベメクチン、アヴェルメクチン、エマメクチン安息香酸塩、アザジラクチン〔AZAD〕、ポリナクチンコンプレックス〔テトラナクチン、ジナクチン、トリナクチン〕等があげられる。
以下、本発明を、製造例、製剤例及び試験例等によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
尚、製造例及び参考製造例中、1H−NMRは特記したものを除き、重クロロホルム溶媒中でテトラメチルシランを内部標準として測定したデータを示す。
まず、本発明化合物の製造例を示す。
製造例1
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.3gをエタノール3mlに溶解した溶液に、2−メチルピペリジン0.45gを加えて、還流下5時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−(2−メチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(1)と記す。)0.28gを得た。
本発明化合物(1)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.25(d,3H),1.58〜1.79(m,6H),1.88(t,3H),3.14〜3.18(m,1H),4.21〜4.24(m,1H),4.65〜4.78(m,1H),4.97(q,2H),8.04(s,1H)
製造例2
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.3gをエタノール3mlに溶解した溶液に、ピペリジン0.38gを加えて、還流下7時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−ピペリジノピリミジン(以下、本発明化合物(2)と記す。)0.37gを得た。
本発明化合物(2)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.60〜1.72(m,6H),1.87(t,3H),3.63〜3.69(m,4H),4.97(q,2H),8.04(s,1H)
製造例3
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.3gをエタノール3mlに溶解した溶液に、3−メチルピペリジン0.45gを加えて、還流下10時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を濃縮した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−(3−メチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(3)と記す。)0.37gを得た。
本発明化合物(3)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.92(d,3H),1.17〜1.23(m,1H),1.52〜1.77(m,3H),1.81〜1.91(m,4H,involving a triplet at 1.87),2.60〜2.64(m,1H),2.92〜3.01(m,1H),4.26〜4.38(m,2H),4.97(q,2H),8.04(s,1H)
製造例4
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.3gをエタノール3mlに溶解した溶液に、3,5−ジメチルピペリジン(シス:トランス=約3:1)0.51gを加えて、還流下8時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を濃縮した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(4)と記す。)0.40gを得た。
なお、本発明化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該製造例ではシス:トランス=約3.3:1の生成物を得た。
本発明化合物(4)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.80(dd,1H),0.91(d,6H),1.60〜1.72(m,2H),1.81〜1.89(m,4H,involving a triplet at 1.87),2.40(dd,2H),4.39(dd,2H),4.97(q,2H),8.03(s,1H);
0.94(s),1.49(t),1.94〜2.03(m),3.31(dd),3.75(dd),8.01(s)
製造例5
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.3gをエタノール3mlにヘキサメチレンイミン0.45gを加えて、還流下10時間撹拌した。その後、室温まで放冷した反応混合物を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサヒドロ−1−{4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−ピリミジニル}アゼピン(以下、本発明化合物(5)と記す。)0.29gを得た。
本発明化合物(5)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.56〜1.60(m,4H),1.77〜1.81(m,4H),1.87(t,3H),3.74〜3.77(m,4H),4.97(q,2H),8.01(s,1H)
製造例6
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.2gと2,5−ジメチルピロリジン0.30gとを混合し、室温で18時間放置した。その後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(2,5−ジメチル−1−ピロリジニル)−5−フルオロピリミジン(以下、本発明化合物(6)と記す。)0.25gを得た。
本発明化合物(6)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.33(d,6H),1.70〜1.76(m,2H),1.87(t,3H),2.01〜2.07(m,2H),4.26〜4.34(m,2H),4.97(q,2H),8.03(s,1H)
製造例7
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロピリミジン0.3gをエタノール3mlに溶解した溶液に、3,5−ジメチルピペリジン(シス:トランス=約3:1)0.56gを加えて、還流下10時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を濃縮した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(7)と記す。)0.44gを得た。
なお、本発明化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該製造例ではシス:トランス=約3.1:1の生成物を得た。
本発明化合物(7)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.81(dd,1H),0.92(d,6H),1.55〜1.68(m,2H),1.80〜1.89(m,4H,involving a triplet at 1.86),2.31(dd,2H),4.23(dd,2H),4.91(q,2H),5.87(s,1H),8.29(s,1H);1.49(t),1.89〜1.99(m),3.18(dd),3.64(dd),5.85(s),8.27(s)
製造例8
4−(2−ブチニルオキシ)−5,6−ジクロロピリミジン0.3gをエタノール3mlに溶解した溶液に、3,5−ジメチルピペリジン(シス:トランス=約3:1)0.47gを加えて、還流下8時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を濃縮した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−クロロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(8)と記す。)0.36gを得た。
なお、本発明化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該製造例ではシス:トランス=約3.6:1の生成物を得た。
本発明化合物(8)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.77(dd,1H),0.91(d,6H),1.70〜1.91(m,6H,involving a triplet at 1.86),2.38(dd,2H),4.24(dd,2H),4.99(q,2H),8.22(s,1H);
0.97(d),1.45〜1.48(m),2.05〜2.09(m),3.28(dd),3.59(dd)
製造例9
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−メチルピリミジン0.3gをエタノール3mlに溶解した溶液に、3,5−ジメチルピペリジン(シス:トランス=約3:1)0.47gを加えて、還流下16時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を濃縮した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)−5−メチルピリミジン(以下、本発明化合物(9)と記す。)0.33gを得た。
なお、本発明化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該製造例ではシス:トランス=約3.8:1の生成物を得た。
本発明化合物(9)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.75(dd,1H),0.91(d,6H),1.71〜1.89(m,6H,involving a triplet at 1.87),2.06(s,3H),2.34(dd,2H),3.67(dd,2H),4.95(q,2H),8.33(s,1H);
1.01(d),1.43〜1.47(m),2.09(s),2.94(dd),3.29(dd)
製造例10
4−クロロ−5−フルオロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン0.2gと3−メチルピペリジン0.29gとを混合し、室温で3時間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−フルオロ−4−(3−メチルピペリジノ)−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン(以下、本発明化合物(10)と記す。)0.23gを得た。
本発明化合物(10)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.92(d,3H),1.12〜1.23(m,4H,involving a triplet at 1.14),1.52〜1.77(m,3H),1.82〜1.89(m,1H),2.24(qt,2H),2.62(dd,1H),2.95(dd,1H),4.26〜4.34(m,2H),4.99(t,2H),8.03(s,1H)
製造例11
4−クロロ−5−クロロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン0.2gと3,5−ジメチルピリミジン(シス:トランス=約3:1)0.32gとを混合し、室温で3時間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(3,5−ジメチルピペリジノ)−5−フルオロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン(以下、本発明化合物(11)と記す。)0.23gを得た。
なお、本発明化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該製造例ではシス:トランス=約3.8:1の生成物を得た。
本発明化合物(11)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.80(dd,1H),0.91(d,6H),1.14(t,3H),1.63〜1.75(m,2H),1.80〜1.88(m,1H),2.24(qt,2H),2.40(dd,2H),4.39(dd,2H),4.99(t,2H),8.03(s,1H);
0.94(d),1.46〜1.49(m),1.93〜2.02(m),3.31(dd),3.75(dd),8.01(s)
製造例12
4−クロロ−5−フルオロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン0.2gとピペリジン0.24gとを混合し、室温で3時間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−フルオロ−4−ピペリジノ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン(以下、本発明化合物(12)と記す。)0.24gを得た。
本発明化合物(12)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.14(t,3H),1.60〜1.71(m,6H),2.24(qt,2H),3.67〜3.71(m,4H),4.99(t,2H),8.03(s,1H)
製造例13
4−クロロ−5−フルオロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン0.2gと2,5−ジメチルピロリジン0.2gとを混合し、室温で13時間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2,5−ジメチル−1−ピロリジニル)−5−フルオロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン(以下、本発明化合物(13)と記す。)0.12gを得た。
本発明化合物(13)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.15(t,3H),1.33(d,6H),1.69〜1.78(m,2H),2.00〜2.09(m,2H),2.24(qt,2H),4.24〜4.33(m,2H),4.99(t,2H),8.03(s,1H)
製造例14
4−クロロ−5−フルオロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン0.2gとヘキサメチレンイミン0.28gとを混合し、室温で3時間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサヒドロ−1−{5−フルオロ−6−(2−ペンチニルオキシ)−4−ピリミジニル}アゼピン(以下、本発明化合物(14)と記す。)0.26gを得た。
本発明化合物(14)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.15(t,3H),1.52〜1.61(m,4H),1.72〜1.79(m,4H),2.24(qt,2H),3.65〜3.74(m,4H),4.99(t,2H),8.01(s,1H)
製造例15
テトラヒドロフラン2mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.07gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.5mlに2−ペンチン−1−オール0.13gを溶解した溶液を0℃で滴下し、10分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン0.5mlに参考製造例6で得られた4−クロロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン0.3gを溶解した溶液を滴下し、室温で6時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(3,5−ジメチルピペリジノ)−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン(以下、本発明化合物(15)と記す。)0.15gを得た。
なお、本発明化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該製造例ではシス:トランス=約8.2:1の生成物を得た。
本発明化合物(15)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.81(dd,1H),0.92(d,6H),1.15(t,3H),1.55〜1.72(m,2H),1.80〜1.87(m,1H),2.20〜2.36(m,4H),4.23〜4.26(m,2H),4.93(t,2H),5.88(s,1H),8.29(s,1H);
1.89〜2.00(m),3.18(dd),3.64(dd),5.86(s),8.27(s)
製造例16
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン183mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解した溶液に、炭酸カリウム166mgとピペリジン85mgとを加えて80℃で5時間撹拌した。室温付近まで放冷した反応混合物に酢酸エチルを注加して、飽和食塩水で3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−ピペリジノピリミジン(以下、本発明化合物(16)と記す。)178mgを得た。
本発明化合物(16)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.5〜1.8(m,6H),1.87(t,3H),3.55(t,4H),4.91(q,2H),5.86(s,1H),8.30(s,1H)
製造例17
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン183mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解した溶液に、炭酸カリウム166mgとピロリジン71mgとを加えて55〜60℃で4時間撹拌した。室温付近まで放冷した反応混合物に酢酸エチルを注加して、飽和食塩水で3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(1−ピロリジニル)ピリミジン(以下、本発明化合物(17)と記す。)170mgを得た。
本発明化合物(17)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.87(t,3H),2.00(brs,4H),3.45(brs,4H),4.92(q,2H),5.65(s,1H),8.30(s,1H)
製造例18
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン183mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解した溶液に、炭酸カリウム166mgと4−メチルピペリジン99mgとを加えて80℃で4時間撹拌した。室温付近まで放冷した反応混合物に酢酸エチルを注加して、飽和食塩水で3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(4−メチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(18)と記す。)206mgを得た。
本発明化合物(18)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.96(d,3H),1.0〜1.3(m,2H),1.5〜1.8(m,3H),1.87(t,3H),2.85(dt,2H),4.2〜4.35(m,2H),4.91(q,2H),5.87(s,1H),8.30(s,1H)
製造例19
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン183mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解した溶液に、炭酸カリウム166mgと3−メチルピペリジン99mgとを加えて80℃で4時間撹拌した。室温付近まで放冷した反応混合物に酢酸エチルを注加して、飽和食塩水で3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3−メチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(19)と記す。)181mgを得た。
本発明化合物(19)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.93(d,3H),1.05〜1.3(m,1H),1.4〜1.85(m,4H),1.87(t,3H),2.45〜2.6(m,1H),2.85(dt,1H),4.1〜4.25(m,2H),4.91(q,2H),5.87(s,1H),8.30(s,1H)
製造例20
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン183mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解した溶液に、炭酸カリウム166mgと2−メチルピペリジン99mgとを加えて80℃で4時間、120℃で3時間撹拌した。室温付近まで放冷した反応混合物に酢酸エチルを注加して、飽和食塩水で3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(2−メチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(20)と記す。)66mgを得た。
本発明化合物(20)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.16(d,3H),1.4〜1.6(m,1H),1.6〜1.8(m,5H),1.87(t,3H),2.91(dt,1H),4.1〜4.2(m,1H),4.5〜4.6(m,1H),4.91(q,2H),5.84(s,1H),8.30(s,1H)
製造例21
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン183mgをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解した溶液に、炭酸カリウム166mgと2−メチルピロリジン85mgとを加えて60℃で7時間撹拌した。室温付近まで放冷した反応混合物に酢酸エチルを注加して、飽和食塩水で3回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(2−メチル−1−ピロリジニル)ピリミジン(以下、本発明化合物(21)と記す。)207mgを得た。
本発明化合物(21)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.21(d,3H),1.6〜1.8(m,1H),1.88(t,3H),1.9〜2.1(m,3H),3.2〜3.4(m,1H),3.4〜3.6(m,1H),4.0〜4.2(m,1H),4.92(q,2H),5.66(s,1H),8.31(s,1H)
製造例22
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン0.3gと2−エチルピペリジン0.56gを混合し、80℃で18時間放置した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(2−エチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(22)と記す。)0.14gを得た。
本発明化合物(22)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.86(t,3H),1.41〜1.78(m,8H),1.87(t,3H),2.89(td,2H),4.14〜3.38(m,2H),4.91(q,2H),5.83(s,1H),8.28(s,1H)
製造例23
N,N−ジメチルホルムアミド3mlに4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン0.3g、炭酸カリウム0.57およびシス−3,5−ジメチルピペリジン塩酸塩0.25gを加え、70℃で40分間撹拌した。室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(シス−3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(23)と記す。)0.41gを得た。
本発明化合物(23)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.80(dd,1H),0.92(d,6H),1.54〜1.67(m,2H),1.79〜1.88(m,4H,involving a triplet at 1.86), 2.31(dd,2H),4.25(dd,2H),4.91(q,2H),5.87(s,1H), 8.30(s,1H)
製造例24
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン0.3gと3−トリフルオロメチルピペリジン0.25gを混合し、室温で10時間放置した。室温付近まで放冷した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3−トリフルオロメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(24)と記す。)0.30gを得た。
本発明化合物(24)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.36〜1.60(m,2H),1.72〜1.83(m,4H,involving a triplet at 1.87),1.95〜2.14(m,1H),2.19〜2.24(m,1H),2.75〜2.84(m,2H),4.13(brd,1H),4.53(brd,1H),4.84(q,2H),5.82(s,1H),8.24(s,1H)
製造例25
4−クロロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン0.2gと3−トリフルオロメチルピペリジン0.23gを混合し、室温で10時間放置した。室温付近まで放冷した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ペンチニルオキシ)−6−(3−トリフルオロメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(25)と記す。)0.15gを得た。
本発明化合物(25)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.15(t,3H),1.45〜1.68(m,2H),1.79〜1.88(m,1H),2.04〜2.13(m,1H),2.25(qt,3H),2.80〜2.93(m,2H),4.22(brd,1H),4.61(brd,1H),4.95(q,2H),5.92(s,1H),8.33(s,1H)
製造例26
N,N−ジメチルホルムアミド2mlに4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−クロロピリミジン0.2g、炭酸カリウム0.28および3−トリフルオロメチルピペリジン0.15gを加え、70℃で5時間撹拌した。室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−(3−トリフルオロメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(26)と記す。)0.28gを得た。
本発明化合物(26)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.54〜1.68(m,2H),1.81〜1.90(m,4H,involving a triplet at 1.87),2.05〜2.14(m,1H),2.30〜2.44(m,1H,), 2.92〜3.02(m,2H),4.38(brd,1H),4.65(q,1H),4.99(q,2H),8.08(s,1H)
製造例27
N,N−ジメチルホルムアミド4mlに、4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロピリミジン0.37g、炭酸カリウム0.56gおよび3,3−ジメチルピロリジン塩酸塩0.2gを加え、80℃で6時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3,3−ジメチルピロリジン−1−イル)ピリミジン(以下、本発明化合物(27)と記す。)0.11gを得た。
本発明化合物(27)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.13(s,6H),1.75〜1.84(m,2H),1.87(t,3H),2.94〜3.75(br,4H),4.92(q,2H,), 5.62(s,1H),8.31(s,1H)
製造例28
N,N−ジメチルホルムアミド4mlに、4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.36g、炭酸カリウム0.62gおよび3,3−ジメチルピロリジン塩酸塩0.25gを加え、80℃で6時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−(3,3−ジメチルピロリジン−1−イル)ピリミジン(以下、本発明化合物(28)と記す。)0.15gを得た。
本発明化合物(28)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.13(s,6H),1.73(t,2H),1.87(t,3H),3.42(d,2H),3.76(td,2H),4.97(q,2H,), 8.02(s,1H)
製造例29
テトラヒドロフラン3mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.10gを懸濁し、ここに、テトラヒドロフラン1mlに2−ブチン−1−オール0.16gを溶解した溶液を滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン1mlに4−クロロ−6(シス−3,5−ジメチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン0.31gを溶解した溶液を滴下し、60℃で6時間撹拌した。その後室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−(シス−3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(29)と記す。)0.32gを得た。
本発明化合物(29)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.80(dd,1H),0.91(d,6H),1.63〜1.76(m,2H),1.81〜1.88(m,4H,involving a triplet at 1.87),2.40(dd,2H),4.39(dd,2H),4.97(q,2H,), 8.04(s,1H)
製造例30
テトラヒドロフラン4mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.16gを懸濁し、ここに、テトラヒドロフラン1mlに2−ブチン−1−オール0.27gを溶解した溶液を滴下し、室温で10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン1mlに4−クロロ−6(3,5−ジエチルピペリジノ)ピリミジン(ピペリジン環上の2つのエチル基の異性体比はシス:トランス=1:1)0.64gを溶解した溶液を滴下し、60℃で5時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3,5−ジエチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(30)と記す。)0.41gを得た。
なお、本発明化合物においては、ピペリジン環上の2つのエチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該製造例ではシス:トランス=約1:1の生成物を得た。
本発明化合物(30)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.73(dd,0.5H),0.88〜0.95(m,6H),1.07(t,0.5H),1.20〜1.42(m,4H),1.52〜1.64(m,2H),1.80〜1.99(m,4H),2.34(dd,1H),3.30(dd,1H),3.62(dd,1h),4.28〜4.37(m,1H),4.90〜4.93(m,2H),5.85(s,0.5H),5.87(s,0.5H),8.27(s,0.5H),8.30(s,0.5)
製造例31
アセトニトリル2mlに4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロピリミジン0.20g、炭酸カリウム0.45g及び3,3−ジメチルピリミジン塩酸塩0.20gを加え、80℃で2時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水まで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3,3−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(31)と記す。)0.27gを得た。
本発明化合物(31)
Figure 2005350353
製造例32
テトラヒドロフラン2mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.12g懸濁し、3,3−ジメチルピペリジン塩酸塩0.18g及び4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.20gを加え、60℃で1時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3,3−ジメチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン(以下、本発明化合物(32)と記す。)0.05gを得た。
本発明化合物(32)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.93(s,6H),1.43〜1.48(m,2H),1.61〜1.72(m,2H),1.87(t,3H),3.39(s,2H),3.62〜3.67(m,2H),4.97(q,2H),8.02(s,1H)
製造例33
テトラヒドロフラン2mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.05gを懸濁し、ここに、テトラヒドロフラン0.5mlに2−ブチン−1−オール0.08gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン0.5mlに4−クロロ−6−(2−エチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン0.22gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃で6時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(2−エチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン(以下、本発明化合物(33)と記す。)0.23gを得た。
本発明化合物(33)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.87(t,3H),1.48〜1.72(m,7H),1.76〜1.89(m,4H involving a triplet at 1.87),3.05(td,1H),4.27〜4.33(m,1H),4.45〜4.53(m,1H),4.97(q,2H),8.03(s,1H)
製造例34
テトラヒドロフラン3mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.08gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.5mlに2−ブチン−1−オール0.15gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン0.5mlに1−(6−クロロピリミジン−4−イル)−2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.33gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃4時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)−ピリミジン−4−イル)−2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン(以下、本発明化合物(34)と記す。)0.17gを得た。
本発明化合物(34)
Figure 2005350353
GC−MS:273(M+)
製造例35
テトラヒドロフラン3mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.07gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.5mlに2−ブチン−1−オール0.12gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン0.5mlに1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.34gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃で8時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン(以下、本発明化合物(35)と記す。)0.35gを得た。
本発明化合物(35)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.89(d,3H),1.04〜1.16(m,4H involving a doublet at 1.15),1.25〜1.70(m,4H),1.78〜1.89(m,4H involving a triplet at 1.87),2.02(ddd,1H),3.01(dd,1H),3.95(brd,1H),4.47〜4.58(br,1H),4.97(q,2H),8.03(s,1H)
製造例36
アセトニトリル3mlに4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.20g、炭酸カリウム0.41gおよび3,4−ジメチルピロリジン塩酸塩(シス体及びトランス体の混合物)0.20gを加え、80℃で7時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3,4−ジメチルピロリジン−1−イル)−5−フルオロピリミジン(以下、本発明化合物(36)と記す。)0.20gを得た。
本発明化合物(36)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.99(d,0.6H),1.08(d,2.4H),1.74〜1.88(m,4.6H involving a triplet at 1.87),2.29〜2.35(m,0.4H),3.15〜3.24(m,1.6H),3.36〜3.43(m,0.4H),3.73〜3.80(m,0.4H),3.90〜3.98(m,1.6H),4.97(q,2H),8.02(s,1H)
GC−MS:263(M+);263(M+)
製造例37
アセトニトリル3mlに4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロピリミジン0.30g、炭酸カリウム0.68gおよび3,4−ジメチルピロリジン塩酸塩(シス体及びトランス体の混合物)0.33gを加え、70℃で4時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3,4−ジメチルピロリジン−1−イル)ピリミジン(以下、本発明化合物(37)と記す。)0.42gを得た。
本発明化合物(37)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.99(d,1.2H),1.09(d,4.8H),1.74〜1.88(m,4.6H involving a triplet at 1.87),2.14〜2.42(m,0.4H),2.80〜4.06(m,4H),4.92(q,2H),5.61(s,1H),8.29(s,1H)
GC−MS:245(M+);245(M+)
製造例38
アセトニトリル2mlに、4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロピリミジン0.20g、炭酸カリウム0.45gおよび3,3,5,5−テトラメチルピペリジン塩酸塩0.24gを加え、60℃で4時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(3,3,5,5−テトラメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(38)と記す。)0.23gを得た。
本発明化合物(38)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.97(s,12H),1.32(s,2H),1.87(t,3H),3.30(s,4H),4.91(q,2H),5.88(s,1H),8.27(s,1H)
製造例39
アセトニトリル2mlに、4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.20g、炭酸カリウム0.54gおよび3,3,5,5−テトラメチルピペリジン塩酸塩0.30gを加え、70℃で4時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−(3,3,5,5−テトラメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(39)と記す。)0.22gを得た。
本発明化合物(39)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.99(s,12H),1.33(s,2H),1.87(t,3H),3.41(s,4H),4.97(q,2H),8.01(s,1H)
m.p.:85.3℃
製造例40
テトラヒドロフラン3mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.07gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.5mlに2−ブチン−1−オール0.11gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン0.5mlに1−(6−クロロピリミジン−4−イル)−シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.30gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃で8時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)−ピリミジン−4−イル)−シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン(以下、本発明化合物(40)と記す。)0.25gを得た。
本発明化合物(40)
Figure 2005350353
GC−MS:273(M+)
製造例41
テトラヒドロフラン3mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.10gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.5mlに2−ブチン−1−オール0.15gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン0.5mlに1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.30gを溶解した溶液を室温で滴下し、70℃で8時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン(以下、本発明化合物(41)と記す。)0.36gを得た。
本発明化合物(41)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.90〜1.01(m,4H involving a doublet at 0.92),1.14(d,3H),1.24〜1.43(m,2H),1.69〜1.89(m,6H involving a triplet at 1.87),2.03〜2.11(m,1H),2.86(td,1H),3.68(dd,1H),4.59(brs,1H),4.97(q,2H),8.02(s,1H)
GC−MS:291(M+)
製造例42
テトラヒドロフラン3mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.10gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.5mlに2−ブチン−1−オール0.15gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン0.5mlに1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.31gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃6時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン(以下、本発明化合物(42)と記す。)0.34gを得た。
本発明化合物(42)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.90(d,3H),1.16(d,3H),1.42〜1.61(m,5H),1.87(t,3H),1.89〜2.05(m,2H),3.35(d,1H),4.14(dd,1H),4.42〜4.51(m,1H),4.97(q,2H),8.01(s,1H)
GC−MS:291(M+)
製造例43
テトラヒドロフラン3mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.10gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.5mlに2−ブチン−1−オール0.16gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン0.5mlに1−(6−クロロピリミジン−4−イル)−トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.30gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃で5時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン−4−イル)−トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン(以下、本発明化合物(43)と記す。)0.25gを得た。
本発明化合物(43)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.90(d,3H),1.12(d,3H),1.42〜1.64(m,5H),1.87(t,3H),1.98〜2.13(m,2H),3.23(d,1H),3.86〜4.26(br,2H),4.91(q,2H),5.85(s,1H),8.01(s,1H)
GC−MS:273(M+)
製造例44
テトラヒドロフラン1mlに、水素化ナトリウム(60%油性)0.02gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.3mlに2−ブチン−1−オール0.02gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン0.3mlに6−クロロ−4−(トランス−3,5−ジメチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン0.05gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃で7時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(トランス−3,5−ジメチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン(以下、本発明化合物(44)と記す。)0.05gを得た。
本発明化合物(44)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.95(d,6H),1.49(t,2H),1.87(t,3H),1.94〜2.03(m,2H),3.32(dd,2H),3.76(dd,2H),4.97(q,2H),8.02(s,1H)
製造例45
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン0.2gとオクタハイドロアゾシン0.31gとを混合し、室温で2時間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)−ピリミジン−4−イル)オクタハイドロアゾシン(以下、本発明化合物(45)と記す。)0.30gを得た。
本発明化合物(45)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.44〜1.58(m,6H),1.70〜1.78(m,4H),1.87(t,3H),3.56(brs,4H),4.92(q,2H),5.75(s,1H),8.30(s,1H)
製造例46
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン0.2gとオクタハイドロアゾシン0.34gとを混合し、室温で2時間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)オクタハイドロアゾシン(以下、本発明化合物(46)と記す。)0.28gを得た。
本発明化合物(46)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.50〜1.61(m,6H),1.74〜1.80(m,4H),1.87(t,3H),3.70(brt,4H),4.97(q,2H),8.03(s,1H)
製造例47
テトラヒドロフラン2mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.07gを懸濁し、ここに、テトラヒドロフラン0.5mlに2−ブチン−1−オール0.10gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン0.5mlに1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−メチルヘキサハイドロアゼピン0.20gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃6時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−メチルヘキサハイドロアゼピン(以下、本発明化合物(47)と記す。)0.27gを得た。
本発明化合物(47)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.16(d,3H),1.18〜1.45(m,3H),1.60〜1.89(m,7H involving a triplet at 1.87),2.03〜2.12(m,1H),3.05(t,1H),3.99(d,1H),4.48〜4.59(m,1H),4.97(q,2H),8.02(s,1H)
製造例48
テトラヒドロフラン1.5mlに、水素化ナトリウム(60%油性)0.06gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.3mlに2−ブチン−1−オール0.08gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン0.3mlに6−クロロ−4−(シス−2,6−ジメチルピペリジノ)ピリミジン0.19gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃で6時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(シス−2,6−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(48)と記す。)0.20gを得た。
本発明化合物(48)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.20(d,6H),1.51〜1.57(m,1H),1.62〜1.75(m,4H),1.82〜1.89(m,4H,involving a triplet at 1.88),4.50(br s,2H),4.92(q,2H),5.83(s,1H),8.33(s,1H)
製造例49
テトラヒドロフラン2mlに、水素化ナトリウム(60%油性)0.05gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.3mlに2−ブチン−1−オール0.09gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン0.3mlに6−クロロ−4−(シス−2,6−ジメチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン0.21gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃で6時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−(シス−2,6−ジメチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン(以下、本発明化合物(49)と記す。)0.21gを得た。
本発明化合物(49)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.28(d,6H),1.48〜1.58(m,1H),1.62〜1.79(m,4H),1.82〜1.90(m,4H involving a triplet at 1.87),4.68〜4.76(m,2H),4.97(q,2H),8.06(s,1H)
製造例50
テトラヒドロフラン2mlに、水素化ナトリウム(60%油性)0.07gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.3mlに2−ブチン−1−オール0.11gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン0.3mlに1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−エチルヘキサハイドロアゼピン0.30gを溶解した溶液を室温で滴下し、60℃で9時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−エチルヘキサハイドロアゼピン(以下、本発明化合物(50)と記す。)0.31gを得た。
本発明化合物(50)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.88(t,3H),1.18〜1.88(m,12H involving a triplet at 1.87),2.14〜2.21(m,1H),3.01(dd,1H),4.01(br d,1H),4.51(br s,1H),4.97(q,2H),8.00(s,1H)
製造例51
テトラヒドロフラン3mlに、水素化ナトリウム(60%油性)0.09gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.3mlに2−ブチン−1−オール0.15gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン0.3mlに4,5−ジフルオロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン0.40g(シス:トランス=約5:1)を溶解した溶液を室温で滴下し、0℃で20分間撹拌した。その後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(51)と記す。)0.46gを得た。
なお、本発明化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該製造例ではシス:トランス=約5:1の生成物を得た。
本発明化合物(51)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.80(dd,1H),0.91(d,6H),1.60〜1.72(m,2H),1.81〜1.89(m,4H,involving a triplet at 1.87),2.40(dd,2H),4.39(dd,2H),4.97(q,2H),8.04(s,1H);
0.94(s),1.49(t),1.94〜2.03(m),3.31(dd),3.75(dd),8.02(s)
製造例52
テトラヒドロフラン2mlに、水素化ナトリウム(60%油性)0.09gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン0.3mlに2−ブチン−1−オール0.13gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン0.3mlに5−クロロ−2,4−ジフルオロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(シス:トランス=約5:1)0.4gを溶解した溶液を0℃で滴下し、同温で30分間撹拌した。その後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−クロロ−4−(2−ブチニルオキシ)−2−フルオロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン(以下、本発明化合物(52)と記す。)0.20gを得た。
なお、本発明化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該製造例ではシス:トランス=約5:1の生成物を得た。
本発明化合物(52)
Figure 2005350353
1H−NMR:0.79(dd,1H),0.91(d,6H),1.68〜1.89(m,6H,involving a triplet at 1.87),2.40(dd,2H),4.37(dd,2H),4.97(q,2H)with peaks due to the minor isomer 0.96(d),1.47(t),1.98〜2.07(m),3.37(dd),3.68(dd)
製造例53
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロピリミジン0.2gと1,2,3,6−テトラハイドロピリジン0.25gを混合し、室温で3時間放置した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1,2,3,6−テトラハイドロ−1−(4−(2−ブチニルオキシ)−5−フルオロピリミジン−6−イル)ピリジン(以下、本発明化合物(53)と記す。)0.25gを得た。
本発明化合物(53)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.87(t,3H),2.22〜2.28(m,2H),3.82(t,2H),4.16〜4.20(m,2H),4.98(q,2H),5.70〜5.75(m,1H),5.86〜5.92(m,1H),8.06(s,1H)
製造例54
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン0.3gと1,2,3,6−テトラハイドロピリジン0.41gを混合し、室温で2時間放置した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1,2,3,6−テトラハイドロ−1−(4−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン−6−イル)ピリジン(以下、本発明化合物(54)と記す。)0.38gを得た。
本発明化合物(54)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.87(t,3H),2.18〜2.25(m,2H),3.76(t,2H),3.90〜3.94(m,2H),4.93(q,2H),5.72〜5.78(m,1H),5.83(s,1H),5.89〜5.96(m,1H),8.33(s,1H)
製造例55
4−クロロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン0.3gと1,2,3,6−テトラハイドロピリジン0.25gを混合し、室温で3時間放置した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1,2,3,6−テトラハイドロ−1−(4−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン−6−イル)ピリジン(以下、本発明化合物(55)と記す。)0.23gを得た。
本発明化合物(55)
Figure 2005350353
1H−NMR:1.07(t,3H),2.13〜2.20(m,4H),3.68(t,2H),3.82〜3.85(m,2H),4.86(t,2H),5.63〜5.69(m,1H),5.73(s,1H),5.81〜5.86(m,1H),8.23(s,1H)
次に本発明化合物の製造中間体の製造について参考製造例を示す。
参考製造例1
テトラヒドロフラン20mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.61gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン1mlに2−ブチン−1−オール0.73gを溶解した溶液を0℃で滴下し、10分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン5mlに4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン1.75gを溶解した溶液を滴下し、0℃で90分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン1.8gを得た。
4−(2−ブチニルオキシ)−6−クロロ−5−フルオロピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.79(t,3H),5.00(q,2H),8.29(s,1H)
参考製造例2
テトラヒドロフラン24mlに水素化ナトリウム(60%油性)1.05gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン8mlに2−ブチン−1−オール1.42gを溶解した溶液を室温でゆっくり滴下し、20分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン8mlに4,6−ジクロロピリミジン3gを溶解した溶液を0℃でゆっくり滴下し、4時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、クロロホルムで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン3.16gを得た。
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン
Figure 2005350353
融点:43.5℃
参考製造例3
テトラヒドロフラン18mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.56gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン2mlに2−ブチン−1−オール0.8gを溶解した溶液を室温でゆっくり滴下し、20分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン5mlに4,5,6−トリクロロピリミジン3gを溶解した溶液を0℃でゆっくり滴下し、2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4,5−ジクロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン2.23gを得た。
4,5−ジクロロ−6−(2−ブチニルオキシ)ピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.88(t,3H),5.08(q,2H),8.48(s,1H)
参考製造例4
テトラヒドロフラン12mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.32gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン2mlに2−ブチン−1−オール0.43gを溶解した溶液を室温でゆっくり滴下し、20分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン2mlに4,6−ジクロロ−5−メチルピリミジン1gを溶解した溶液を0℃でゆっくり滴下し、2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)−5−メチルピリミジン1.1gを得た。
4−クロロ−6−(2−ブチニルオキシ)−5−メチルピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.88(t,3H),2.26(s,3H),5.00(q,2H),8.44(s,1H)
参考製造例5
テトラヒドロフラン20mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.58gを懸濁し、ここにテトラヒドロフラン1mlに2−ペンチン−1−オール0.88gを溶解した溶液を0℃で滴下し、10分間撹拌した。この混合液にテトラヒドロフラン5mlに4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン2gを溶解した溶液を0℃で滴下し、70分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−5−フルオロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン2.31gを得た。
4−クロロ−5−フルオロ−6−(2−ペンチニルオキシ)ピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.15(t,3H),2.24(qt,2H),5.09(t,2H),8.36(s,1H)
参考製造例6
4,6−ジクロロピリミジン0.3gと3,5−ジメチルピペリジン(シス:トランス=約3:1)0.34gとを混合し、室温で5時間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン0.3gを得た。
なお、該化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該参考製造例においてはシス:トランス=約3.1:1の生成物を得た。
4−クロロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.85(dd,1H),0.95(d,6H),1.56〜1.68(m,2H),1.84〜1.89(m,1H),2.37(dd,2H),6.49(s,1H),8.34(s,1H);
0.95(d),1.90〜2.25(m),3.20〜3.31(m)3.59〜3.76(m),6.47(s),8.32(s)
参考製造例7
4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン0.2gと3,5−ジメチルピペリジン(シス:トランス=約3:1)0.41gとを混合し、室温で30分間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−(シス−3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン0.1g及び4−クロロ−6−(トランス−3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン0.05gを得た。
Figure 2005350353
4−クロロ−6−(シス−3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン
1H−NMR:0.84(dd,1H),0.93(d,6H),1.64〜1.78(m,2H),1.84〜1.92(m,1H),2.46(dd,2H),4.48(d,2H),8.11(s,1H)
4−クロロ−6−(トランス−3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン
1H−NMR:0.96(d,6H),1.51(t,2H),1.96〜2.06(m,2H),3.40(dd,2H),3.83(dd,2H),8.10(s,1H)
参考製造例8
テトラヒドロフラン3mlに水素化ナトリウム(60%油性)0.07gを懸濁し、ここに、テトラヒドロフラン1mlに2−エチルピペリジン0.14gを溶解した溶液を室温で滴下し、10分間撹拌した。この混合液に、テトラヒドロフラン1mlに4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン0.2gを溶解した溶液を室温で滴下し、4時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注加して、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−(2−エチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン0.22gを得た。
4−クロロ−6−(2−エチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.89(t,3H),1.50〜1.76(m,7H),1.78〜1.91(m,1H),3.08(td,1H),4.35〜4.42(m,1H),4.54〜4.62(m,1H),8.10(s,1H)
参考製造例9
アセトニトリル3mlに4,6−ジクロロピリミジン0.2g、炭酸カリウム0.56gおよび2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩0.26gを加え、80℃で3時間撹拌した。その後、室温付近まで昇温し、飽和塩化アンモニウム水溶液を注加、続いてtert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−クロロピリミジン−4−イル)−2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.3gを得た。
1−(6−クロロピリミジン−4−イル)−2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.84〜2.10(m,13H),2.98(brt,0.4H),3.22〜3.34(m,1.2H),3.60〜3.72(m,0.4H),4.29(brd,0.4H),4.71〜4.83(m,0.6H),6.36(s,0.6H),6.44(s,0.4H),8.36(s,1H)
GC−MS:239(M+)
参考製造例10
アセトニトリル3mlに4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン0.2g、炭酸カリウム0.50gおよび2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩0.24gを加え、80℃で5時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加、続いてtert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.3gを得た。
1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2,5−ジメチルヘキサハイドロアゼピン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.84〜1.59(m,10H involving a doublet at 0.92),1.66〜1.71(m,1H),1.84〜1.92(m,1H),2.05(ddd,1H),3.16(brt,1H),3.96(br,1H),4.58(br,1H),8.11(s,1H)
GC−MS:257(M+)
参考製造例11
アセトニトリル4mlに4,6−ジクロロピリミジン0.3g、炭酸カリウム0.83gおよびシス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩0.43gを加え、60℃で4時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−クロロピリミジン−4−イル)−シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.3gを得た。
1−(6−クロロピリミジン−4−イル)−シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.92〜2.13(m,13H),2.71(dd,0.4H),2.98〜3.09(m,1.2H),3.60〜3.69(m,0.4H),4.06(d,0.4H),4.74〜4.85(m,0.6H),6.25(s,0.6H),6.40(s,0.4H),8.35(s,1H)
GC−MS:239(M+)
参考製造例12
アセトニトリル3mlに4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン0.2g、炭酸カリウム0.50gおよびシス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩0.27gを加え、60℃で2時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.3gを得た。
1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.90〜1.04(m,4H involving a doublet at 0.95),1.10〜1.32(m,4H),1.36〜1.48(m,1H),1.71〜1.90(m,3H),2.04〜2.14(m,1H),2.91(brt,1H),3.70(brs,1H),4.42〜4.82(br,1H)8.09(d,1H)
GC−MS:257(M+)
参考製造例13
アセトニトリル3mlに4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン0.2g、炭酸カリウム0.50gおよびトランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩0.27gを加え、60℃で2時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.31gを得た。
1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.92(d,3H),1.19(d,3H)1.44〜1.65(m,5H),1.94〜2.11(m,2H),3.41(d,1H),4.17(brd,1H),4.47〜4.56(m,1H)8.10(d,1H)
参考製造例14
アセトニトリル3mlに4,6−ジクロロピリミジン0.2g、炭酸カリウム0.56gおよびトランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩0.31gを加え、60℃で2時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−クロロピリミジン−4−イル)−トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン0.30gを得た。
1−(6−クロロピリミジン−4−イル)−トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.91(d,3H),1.14(d,3H)1.42〜1.68(m,7H),2.04(ddd,1H),2.10〜2.18(m,1H),3.26(brs,1H),6.47(s,1H)8.33(s,1H)
GC−MS:239(M+)
参考製造例15
2,4,6−トリフルオロ−5−クロロピリミジン0.5gの6mlテトラヒドロフラン溶液に0℃で3,5−ジメチルピペリジン(シス:トランス=約4:1)0.34gを滴下した。同温で1.5時間攪拌の後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、5−クロロ−2,4−ジフルオロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン0.56gを得た。
なお、該化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該参考製造例においてはシス:トランス=約5:1の生成物を得た。
5−クロロ−2,4−ジフルオロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.87(dd,1H),0.94(d,6H),1.70〜1.82(m,2H),1.86〜1.94(m,1H),2.47(dd,2H),4.56(dd,2H)with peaks due to the minor isomer 0.97(d),1.51(t),2.02〜2.11(m),3.51(dd).3.82(dd)
参考製造例16
エタノール80mlに、2,6−ジメチルシクロヘキサノン5gとヒドロキシルアミン塩酸塩5.51gとを懸濁させ、0℃でピリジン9.4gを滴下した。室温で4時間撹拌した後、反応混合物を濃縮した。残渣に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、シス−2,6−ジメチルシクロヘキサノンオキシム3.1g及びトランス−2,6−ジメチルシクロヘキサノンオキシム1.3gを得た。
シス−2,6−ジメチルシクロヘキサノンオキシム
Figure 2005350353
1H−NMR:1.19(d,3H),1.21(d,3H),1.42〜1.51(m,1H),1.53〜1.85(m,5H),2.58〜2.67(m,1H),3.39〜3.48(m,1H),8.58(brs,1H)
トランス−2,6−ジメチルシクロヘキサノンオキシム
Figure 2005350353
1H−NMR:1.08(d,3H),1.12(d,3H),1.14〜1.25(m,1H),1.52〜1.72(m,4H),1.83〜1.91(m,1H),2.32〜2.46(m,1H),3.64〜3.69(m,1H),8.81(s,1H)
参考製造例17
キシレン40mlにシス−2,6−ジメチルシクロヘキサノンオキシム3.1gとポリリン酸12gを加え、100℃で10時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に氷水を注加し、炭酸カリウムを加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサハイドロ−シス−3,7−ジメチルアゼピン−2−オン2.5gを得た。
ヘキサハイドロ−シス−3,7−ジメチルアゼピン−2−オン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.31(d,3H),1.91(d,3H),1.26〜1.36(m,1H),1.40〜1.51(m,1H),1.60〜1.76(3H),1.91〜1.97(m,1H),2.48〜2.56(m,1H),3.49〜3.58(m,1H),5.36(brs,1H)
参考製造例18
テトラヒドロフラン20mlに水素化アルミニウムリチウム0.54gを懸濁させ、ヘキサハイドロ−シス−3,7−ジメチルアゼピン−2−オン1gを0℃少量ずつ加え、10時間加熱還流した。0℃に冷却後、水0.54ml、15%水酸化ナトリウム水溶液0.54ml、水1.62mlを順に加え、30分撹拌後、無水硫酸マグネシウムを加え、セライト濾過した。得られたろ液に0℃で塩化水素−ジエチルエーテル溶液(1モル/L)8.4mlを加え、1時間撹拌後、濃縮し、シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩1gを得た。
シス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩
Figure 2005350353
1H−NMR:1.01(d,3H),1.21〜1.33(m,1H),1.48(d,3H),1.60〜1.72(m,2H),1.79〜2.01(m,3H),2.12〜2.21(m,1H),2.77〜2.88(m,1H),3.22(brd,1H),3.54(brs,1H),9.44(br,2H)
参考製造例19
キシレン20mlにトランス−2,6−ジメチルシクロヘキサノンオキシム1.3gとポリリン酸6gを加え、100℃で10時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に氷水を注加し、炭酸カリウムを加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサハイドロ−トランス−3,7−ジメチルアゼピン−2−オン1.2gを得た。
ヘキサハイドロ−トランス−3,7−ジメチルアゼピン−2−オン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.21(d,3H),1.25(d,3H),1.43〜1.63(m,2H),1.76(brs,4H),2.70〜2.79(m,1H),3.51〜3.62(m,1H),5.71(brs,1H)
参考製造例20
テトラヒドロフラン20mlに水素化アルミニウムリチウム0.54gを懸濁させ、ヘキサハイドロ−トランス−3,7−ジメチルアゼピン−2−オン1gを0℃少量ずつ加え、10時間加熱還流した。0℃に冷却後、水0.54ml、15%水酸化ナトリウム水溶液0.54ml、水1.62mlを順に加え、30分撹拌後、無水硫酸マグネシウムを加え、セライト濾過した。得られたろ液に0℃で塩化水素−ジエチルエーテル溶液(1モル/L)8.4mlを加え、1時間撹拌後、濃縮し、トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩0.98gを得た。
トランス−2,6−ジメチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩
Figure 2005350353
1H−NMR:0.98(d,3H),1.27〜1.39(m,1H),1.53(d,3H),1.65〜1.75(m,1H),1.81〜1.99(m,4H),2.42(brs,1H),2.56〜2.66(m,1H),3.30〜3.41(m,2H),9.06(brs,1H),9.62(br,1H)
参考製造例21
2,2−ジメチルグルタル酸10g及び尿素37.5gを160℃で8時間撹拌した。その後、100℃付近まで放冷した反応混合物に水を加え、室温付近まで放冷し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3,3−ジメチル−2,6−ピペリジンジオン7.6gを得た。
3,3−ジメチル−2,6−ピペリジンジオン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.29(s,6H),1.83〜1.88(m,2H),2.64〜2.68(m,2H),7.94(brs,1H)
参考製造例22
テトラヒドロフラン15mlに水素化アルミニウムリチウム0.54gを懸濁させ、3,3−ジメチル−2,6−ピペリジンジオン1gを0℃少量ずつ加え、10時間加熱還流した。0℃に冷却後、水0.54ml、15%水酸化ナトリウム水溶液0.54ml、水1.61mlを順に加え、30分撹拌後、無水硫酸マグネシウムを加え、セライト濾過した。得られたろ液に0℃で塩化水素−ジエチルエーテル溶液(1モル/L)10.6mlを加え、1時間撹拌後、濃縮し、3,3−ジメチルピペリジン塩酸塩0.7gを得た。
3,3−ジメチルピペリジン塩酸塩
Figure 2005350353
1H−NMR:1.12(s,6H),1.45〜1.48(m,2H),1.84〜1.91(m,2H),2.85(brs,2H),3.09(brs,2H),9.31(br,2H)
参考製造例23
2,3−ジメチルコハク酸5g及び尿素20gを160℃で10時間撹拌した。その後、100℃付近まで放冷した反応混合物に水を加え、室温付近まで放冷し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3,4−ジメチル−2,5−ピロリジンジオン4.7gをシス体及びトランス体の混合物として得た。
3,4−ジメチル−2,5−ピロリジンジオン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.24(d,1.2H),1.35(d,4.8H),2.45〜2.53(m,1.6H),2.95〜3.04(m,0.4H)8.01(br,1H)
参考製造例24
テトラヒドロフラン15mlに水素化アルミニウムリチウム1.19gを懸濁させ、3,4−ジメチル−2,5−ピロリジンジオン1gを0℃少量ずつ加え、10時間加熱還流した。0℃に冷却後、水1.2ml、15%水酸化ナトリウム水溶液1.2ml、水3.6mlを順に加え、30分間撹拌後、無水硫酸マグネシウムを加え、セライト濾過した。得られたろ液に0℃で塩化水素−ジエチルエーテル溶液(1モル/L)9.44mlを加え、1時間撹拌後、濃縮し、3,4−ジメチルピロリジン塩酸塩0.62gをシス体及びトランス体の混合物として得た。
3,4−ジメチルピロリジン塩酸塩
Figure 2005350353
1H−NMR:1.01(d,1.2H),1.08(d,4.8H),1.79〜1.91(m,1.6H),2.36〜2.43(m,0.4H),2.83(dd,1.6H),2.97(dd,0.4H),3.41(dd,0.4H),3.52(dd,1.6H),6.52(br,1H)
参考製造例25
2,2,4,4−テトラメチルグルタル酸2.6gと尿素8.3gとを混合し、160℃で10時間撹拌した。その後、100℃付近まで放冷した反応混合物に水を加え、室温付近まで放冷し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3,3,5,5−テトラメチル−2,6−ピペリジンジオン2.3gを得た。
3,3,5,5−テトラメチル−2,6−ピペリジンジオン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.31(s,12H),1.81(s,2H),7.75(br,1H)
参考製造例26
テトラヒドロフラン13mlに水素化アルミニウムリチウム0.90gを懸濁させ、3,3,5,5−テトラメチル−2,6−ピペリジンジオン1gを0℃少量ずつ加え、10時間加熱還流した。0℃に冷却後、水0.9ml、15%水酸化ナトリウム水溶液0.9ml、水2.7mlを順に加え、30分撹拌後、無水硫酸マグネシウムを加え、セライト濾過した。得られたろ液に0℃で塩化水素−ジエチルエーテル溶液(1モル/L)7mlを加え、1時間撹拌後、濃縮し、3,3,5,5−テトラメチルピペリジン塩酸塩0.59gを得た。
3,3,5,5−テトラメチルピペリジン塩酸塩
Figure 2005350353
1H−NMR:1.71(s,12H),1.97(brs,2H),2.81〜2.84(m,4H),9.49(br,2H)
参考製造例27
3,3−ジメチルコハク酸10g及び尿素102.7gを160℃で10時間撹拌した。その後、100℃付近まで放冷した反応混合物に水を加え、室温付近まで放冷し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3,3−ジメチル−2,5−ピロリジンジオン7.8gを得た。
3,3−ジメチル−2,5−ピロリジンジオン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.35(s,6H),2.60(s,2H),8.36(br,1H)
参考製造例28
テトラヒドロフラン15mlに水素化アルミニウムリチウム0.96gを懸濁し、ここに3,3−ジメチル−2,5−ピロリジンジオン1gを0℃少量ずつ加え、12時間加熱還流した。0℃に冷却後、水0.96ml、15%水酸化ナトリウム水溶液0.96ml、水2.88mlを順に加え、30分間撹拌後、無水硫酸マグネシウムを加え、セライト濾過した。得られたろ液に0℃で塩化水素−ジエチルエーテル溶液(1モル/L)15.74mlを加え、1時間撹拌後、濃縮し、3,3−ジメチルピロリジン塩酸塩0.45gを得た。
3,3−ジメチルピロリジン塩酸塩
Figure 2005350353
1H−NMR:1.19(s,6H),1.79〜1.84(m,2H),3.01〜3.07(m,2H),3.43〜3.51(m,2H),9.37(br,2H)
参考製造例29
4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン0.4gと2−エチルヘキサハイドロアゼピン0.61gとを混合し、室温で1時間放置した。その後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−エチルヘキサハイドロアゼピン0.6gを得た。
1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−エチルヘキサハイドロアゼピン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.90(t,3H),1.16〜1.41(m,3H),1.48〜1.68(m,3H),1.78〜1.83(m,3H),2.17〜2.24(m,1H),3.07(br t,1H),4.08(br s,1H),4.40〜4.80(br,1H),8.09(s,1H)
参考製造例30
4,6−ジクロロピリミジン0.5gとシス−2,6−ジメチルピペリジン0.76gとを混合し、90℃で10時間加熱した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−(シス−2,6−ジメチルピペリジノ)ピリミジン0.21gを得た。
4−クロロ−6−(シス−2,6−ジメチルピペリジノ)ピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.23(d,6H),1.55〜1.59(m,1H),1.67〜1.73(m,4H),1.82〜1.90(m,1H),4.48〜4.65(br,2H),6.44(s,1H),8.38(s,1H)
参考製造例31
4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン0.25gとシス−2,6−ジメチルピペリジン0.34gとを混合し、70℃で11時間加熱した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4−クロロ−6−(シス−2,6−ジメチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン0.21gを得た。
4−クロロ−6−(シス−2,6−ジメチルピペリジノ)−5−フルオロピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.32(d,6H),1.53〜1.58(m,1H),1.67〜1.81(m,4H),1.82〜1.94(m,1H),4.83(br s,2H),8.14(s,1H)
参考製造例32
4,5,6−トリフルオロピリミジン0.5gの6mlトルエン溶液に、0℃で3,5−ジメチルピペリジン(シス:トランス=約4:1)0.51gの1mlトルエン溶液を滴下した。同温で1.5時間攪拌の後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、4,5−ジフルオロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン0.83gを得た。
なお、該化合物においては、ピペリジン環上の2つのメチル基に係るシス−トランス異性体が存在する。該参考製造例においてはシス:トランス=約5:1の生成物を得た。
4,5−ジフルオロ−6−(3,5−ジメチルピペリジノ)ピリミジン
Figure 2005350353
1H−NMR:0.84(dd,1H),0.94(d,6H),1.64〜1.75(m,2H),1.88(br d,1H),2.46(dd,2H),4.46〜4.51(m,2H),8.02(s,1H)with peaks due to the minor isomer 0.95(d),1.52(t),1.96〜2.08(m),3.39(dd).3.83(dd),8.00(s)
参考製造例33
アセトニトリル2mlに4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン0.13g、炭酸カリウム0.14gおよび2−メチルヘキサハイドロアゼピン塩酸塩0.10gを加え、60℃で2時間撹拌した。その後、室温付近まで放冷した反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注加し、tert−ブチルメチルエーテルで3回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−メチルヘキサハイドロアゼピン0.20gを得た。
1−(6−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−メチルヘキサハイドロアゼピン
Figure 2005350353
1H−NMR:1.17〜1.50(m,6H involving a doublet at 1.18),1.58〜1.92(m,4H),2.06〜2.14(m,1H),3.11(t,1H),4.01(brd,1H),4.57(brs,1H),8.11(s,1H)
次に、本発明化合物の製剤例を示す。
製剤例1
本発明化合物(1)〜(55)9部を、キシレン37.5部及びジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部及びドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例2
本発明化合物(1)〜(55)9部を、ラウリル硫酸ナトリウム4部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化珪素微粉末20部及び珪素土65部を混合した中に加え、よく撹拌混合して水和剤を得る。
製剤例3
本発明化合物(1)〜(55)3部、合成含水酸化珪素微粉末5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部及びクレー57部を加え、よく撹拌混合し、ついでこれらの混合物に適当量の水を加え、さらに撹拌し、増粒機で製粒し、通風乾燥して粒剤を得る。
製剤例4
本発明化合物(1)〜(55)4.5部、合成含水酸化珪素微粉末1部、凝集剤としてドリレスB(三共社製)1部、クレー7部を乳鉢でよく混合した後にジュースミキサーで撹拌混合する。得られた混合物にカットクレー86.5部を加えて、充分撹拌混合し、粉剤を得る。
製剤例5
本発明化合物(1)〜(55)10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部及び水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、製剤を得る。
次に、本発明化合物が有害生物防除に効力を有することを試験例として示す。
なお、本発明化合物との比較のために、Tetrahedron Letters,No.26,p.3067−3070(1968)記載の下記式(A)
Figure 2005350353
で示される化合物(以下、対照化合物(A)と記す。)をあわせて供試した。
試験例1
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用散布液を調製した。
一方、ポリエチレンカップにキュウリを植え、第1本葉が展開するまで生育させ、そこにワタアブラムシ約20頭を寄生させた。1日後、そのキュウリに上記の試験用散布液を20ml/カップの割合で散布した。散布6日後にワタアブラムシの数を調査し、次の式により防除価を求めた。
防除価(%)={1−(Cb×Tai)/(Cai×Tb)}×100
なお、式中の文字は以下の意味を表す。
Cb:無処理区の処理前の虫数
Cai:無処理区の観察時の虫数
Tb:処理区の処理前の虫数
Tai:処理区の観察時の虫数
その結果、本発明化合物(1)〜(8)、(10)〜(54)及び(55)の試験用散布液の処理区は各々防除価90%以上を示した。なお、対照化合物(A)の試験用散布液の処理区は防除価29%以下であった。
試験例2
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用散布液を調製した。
一方、ポリエチレンカップにキュウリを植え、第1本葉が展開するまで生育させ、そのキュウリに上記の試験用散布液を20ml/カップの割合で散布した。キュウリに散布処理された薬液が乾燥した後、第一本葉を切り取ってポリエチレンカップ(直径110mm)内の水を含ませたろ紙(直径70mm)の上に置いた。そこにミカンキイロアザミウマの幼虫を30頭放してポリエチレンカップの蓋をした。その7日後に、生存虫数の調査を行った。
その結果、本発明化合物(4)、(8)〜(11)、(23)、(24)、(26)、(29)、(32)、(33)、(44)、(46)、(47)、(51)、(52)及び(53)の試験用散布液を処理したキュウリ葉における生存虫数は0頭であった。
試験例3
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用散布液を調製した。
一方、ポリエチレンカップにキャベツを植えて第一本葉が展開するまで生育させ、第一本葉を残して他の葉は切除し、これにシルバーリーフコナジラミ成虫を放して約24時間産卵させた。こうして80〜100卵程度産卵されたキャベツを8日間温室内に保持し、産卵された卵から幼虫が孵化してきた状態のところに上記の試験用散布液を20ml/カップの割合で散布した。散布7日後に生存幼虫数を数えた。
その結果、本発明化合物(1)〜(53)の試験用散布液を処理したキャベツ葉における生存幼虫数は10頭以下であった。
試験例4
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように希釈し、試験用散布液を調製した。
一方、ポリエチレンカップに培土ボンソル2号(住友化学工業(株)製)50gを入れて種子を10〜15粒播種し、第2本葉が展開するまで生育させた後、高さを5cmに切り揃えたイネに対し、上記の試験用散布液を20ml/カップの割合で散布した。イネに散布処理された薬液が乾燥した後、トビイロウンカの初齢幼虫を30頭放し、温室内〈25℃〉に静置した。トビイロウンカの幼虫を放してから6日後に当該イネに寄生するトビイロウンカの数を調査した。
その結果、本発明化合物(2)、(3)、(6)、(10)〜(12)、(14)、(15)、(17)、(18)、(22)〜(26)、(30)、(31)、(33)〜(35)、(41)〜(43)、(45)〜(49)及び(51)の試験用散布液を処理したイネにおいては各々処理6日後に寄生するトビイロウンカの数は3頭以下であった。

Claims (18)

  1. 式(I)
    Figure 2005350353
    〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子又はC1−C4アルキル基を表し;
    2はC3−C7アルキニルオキシ基を表し;
    3は水素原子、ハロゲン原子又はC1−C3アルキル基を表し;
    XはC4−C7ポリメチレン基を表す。但し、該ポリメチレン基を形成するエチレン基がビニレン基で置き換わっていてもよく、また該ポリメチレン基は、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい。〕
    で示されるピリミジン化合物。
  2. Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基である請求項1記載のピリミジン化合物。
  3. Xが1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基である請求項1記載のピリミジン化合物。
  4. Xが1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基である請求項1記載のピリミジン化合物。
  5. Xが1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基である請求項1記載のピリミジン化合物。
  6. Xがハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい直鎖のC4−C7アルケニレン基である請求項1記載のピリミジン化合物。
  7. 1が水素原子又はC1−C4アルキル基である請求項1〜6いずれか一項記載のピリミジン化合物。
  8. 2が2−ブチニルオキシ基又は2−ペンチニルオキシ基である請求項1〜7いずれか一項記載のピリミジン化合物。
  9. 請求項1〜8いずれか一項記載のピリミジン化合物を有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除剤。
  10. 請求項1〜8いずれか一項記載のピリミジン化合物の有効量を施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
  11. 式(II’)
    Figure 2005350353
    〔式中、
    11は水素原子又はC1−C4アルキル基を表し;
    3は水素原子、ハロゲン原子又はC1−C3アルキル基を表し;
    3はC4−C7ポリメチレン基を表す。但し、該ポリメチレン基を形成するエチレン基がビニレン基で置き換わっていてもよく、また該ポリメチレン基は、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよい。〕
    で示されるクロロピリミジン化合物。
  12. 3がハロゲン原子、トリフルオロメチル基及びC1−C4アルキル基からなる群より選ばれる1個又は2個以上の基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基である請求項11記載のクロロピリミジン化合物。
  13. 3が1個又は2個以上のハロゲン原子で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基である請求項11記載のクロロピリミジン化合物。
  14. 3が1個又は2個以上のトリフルオロメチル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基である請求項11記載のクロロピリミジン化合物。
  15. 3が1個又は2個以上のC1−C4アルキル基で置換されていてもよいC4−C7ポリメチレン基である請求項11記載のクロロピリミジン化合物。
  16. 11が水素原子である請求項11〜15いずれか一項記載のクロロピリミジン化合物。
  17. 3が水素原子又はC1−C3アルキル基である請求項11〜15いずれか一項記載のクロロピリミジン化合物。
  18. 3がハロゲン原子である請求項11〜15いずれか一項記載のクロロピリミジン化合物。



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