JP2005349966A - タイヤ摩耗検知装置及びこれを備える産業車両 - Google Patents

タイヤ摩耗検知装置及びこれを備える産業車両 Download PDF

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【課題】 産業車両において、タイヤの摩耗を正確に検知できるタイヤ摩耗検知装置を提供する。
【解決手段】 車体に旋回可能に備えられた操舵輪が有するタイヤの摩耗を検知するタイヤ摩耗検知装置であって、当該車両の走行距離を導出し、これに基づきタイヤの摩耗度を算出する走行摩耗演算手段と、操舵輪の操舵角度と当該車両の走行速度とを導出し、これらに基づきタイヤの摩耗度を算出する旋回摩耗演算手段と、両演算手段による摩耗度を積算してタイヤの総摩耗度を算出する総摩耗演算手段とを備える。総摩耗演算手段は、走行摩耗演算手段による摩耗度を積算した値と、旋回摩耗演算手段による摩耗度を積算した値とを合算し、この合算値に路面状況に合わせて設定された係数を乗算して総摩耗度を導出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、産業車両の車輪に用いられるタイヤの摩耗を検知するタイヤ摩耗検知装置と、これを備える産業車両に関する。
従来、産業車両に用いられる車輪は、例えば金属製のリムと、このリムの外周に設けられたゴム製のタイヤとからなっており、使用に伴ってタイヤの摩耗が進行すると、新品の車輪と交換することが行われている。ここで、タイヤの摩耗の具合は目視にて確認されることがあるが、このような確認作業は非常に手間がかかり、又、当然のことながら車両の走行中には確認できないという欠点がある。そこで、下記の特許文献に記載のように、検知装置によりタイヤの摩耗を定量的に検知し、運転者又は車両の管理者に対し報知することが試みられている。
特許文献1には、走行距離からタイヤの残存寿命を演算し、その残存寿命を表示する技術が記載されており、特許文献2には、駆動輪と従動輪の速度比から駆動輪の摩耗を判断し、警報を発する技術が記載されている。尚、摩耗ではないが、例えば特許文献3に記載にように、タイヤ空気圧の低下といった異常が発生したときに、車速を抑制する技術も提案されている。
実開昭58−23705号公報 特開2004−43165号公報 特開2002−317679号公報
さて、車両が走行するに伴ってタイヤの摩耗は進行するので、上記のように走行距離によってタイヤの摩耗を検知することができる。しかしながら、例えば車両が停車した状態で操舵がなされる、いわゆる据え切りが行われても操舵輪のタイヤは摩耗するので、走行距離に関係なく摩耗が進行することになる。すなわち、操舵輪に関してタイヤの摩耗を検知する場合には、このような点を考慮しなければ、摩耗の状況を正確に把握することができない。
そこで本発明は、操舵輪について、タイヤの摩耗を正確に検知できるタイヤ摩耗検知装置を提供することを目的としており、又、産業車両においてタイヤの摩耗を正確に検知して安全性を高めることを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明に係るタイヤ摩耗検知装置は、車体に旋回可能に操舵輪が備えられ、該操舵輪又は車体に備えられた他の車輪を駆動して走行する産業車両において、上記操舵輪が有するタイヤの摩耗を検知するタイヤ摩耗検知装置であって、当該車両の走行距離を導出し、これに基づき上記タイヤの摩耗度を算出する走行摩耗演算手段と、上記操舵輪の操舵角度と当該車両の走行速度とを導出し、これらに基づき上記タイヤの摩耗度を算出する旋回摩耗演算手段と、上記両演算手段による摩耗度を積算して上記タイヤの総摩耗度を算出する総摩耗演算手段とを備える構成としている。
このようなタイヤ摩耗検知装置によれば、走行に伴うタイヤの摩耗と旋回に伴うタイヤの摩耗とからタイヤの全体としての摩耗が求められるので、例えば据え切りを行った場合の摩耗も漏らすことなく、正確にタイヤの摩耗状況を検知することができる。
上記構成においては、上記走行摩耗演算手段は、予め設定された走行距離と摩耗度との関係に応じて上記摩耗度を導出するものとすることができ、該関係は、走行距離が増大するほどこれに比例して摩耗度が増大するように設定することができる。このようにすれば、車両の走行距離が増大するほど摩耗量も増大するので、走行に係る摩耗度を簡潔に、且つ適正に算出することができる。又、上記旋回摩耗演算手段は、予め設定された操舵角度及び走行速度と摩耗度との関係に応じて上記摩耗度を導出するものとすることができ、該関係は、操舵角度が増大するほど摩耗度が増大し、且つ、走行速度が減少するほど摩耗度が増大するように設定することができる。このようにすれば、操舵輪の操舵角度が増大するほど摩耗量は増大し、車両の走行速度が減少するほどタイヤと路面との摩擦が増えて摩耗量は増大するので、旋回に係る摩耗度を簡潔に、且つ適正に算出することができる。
又、上記構成において、上記総摩耗演算手段は、上記走行摩耗演算手段による摩耗度を積算した値と、上記旋回摩耗演算手段による摩耗度を積算した値とを合算し、この合算値に路面状況に合わせて予め設定された係数を乗算して上記総摩耗度を算出するものとすれば、走行に係る摩耗度と旋回に係る摩耗度とからタイヤの総摩耗度を簡潔に、且つ正確に算出することができる。しかも、路面状況が考慮されるので、より一層適正な総摩耗度を算出することができる。尚、ここで用いる係数は一つだけを用意しなければならないわけではなく、路面状況ごとに異なる複数の係数を予め登録(記憶)させておき、そのうち適当なものを運転者が選択・指示して設定できるようにしたり、適当なものが自動的に選択され設定されるようにしたりしても構わない。
本発明に係る産業車両は、本発明に係るタイヤ摩耗検知装置を備えると共に、車体に設けられたアクセルの操作量を検出するアクセルセンサと、該アクセルセンサによるアクセル操作量及び上記タイヤ摩耗検知装置による総摩耗度に基づいて当該車両の走行を制御する駆動制御装置とを備え、上記駆動制御装置が、上記総摩耗度が大きいほど上記アクセル操作量に対する走行加速度を小さく抑制して走行をなす駆動輪を制御する構成としている。
このような産業車両によれば、タイヤ摩耗検知装置により正確にタイヤの摩耗が検知され、その上で、タイヤの摩耗が進行すると走行加速度が小さく抑制されるので、摩耗したタイヤで急加速してスリップを起こしたり、走行安定性が低下したりすることを防止することができる。
更に上記の構成に加えて、上記駆動制御装置が上記アクセル操作量に対する走行加速度を抑制する制御を行うときに、当該車両の運転者に対して走行加速度を抑制している旨の報知を行う報知器を備えるようにすれば、運転者は、報知器からの報知により走行加速度が抑制されていることを確認することができ、又、走行加速度の抑制が、機器の故障や不具合などによるものではなく、タイヤの摩耗の進行に伴うものであることを認識することができるので、余計な不安を感じたり気を回したりすることがなくなる。
又、本発明に係る産業車両は、本発明に係るタイヤ摩耗検知装置を備えると共に、該タイヤ摩耗検知装置による総摩耗度に基づいて当該車両の運転者に対し報知を行う報知器を備え、上記報知器が、上記総摩耗度が所定値よりも大きいときに、タイヤの交換が必要である旨の報知を行う構成としている。ここで、報知の内容は、所定値の設定に合わせて決定すれば良い。例えば所定値が、安全に走行できる、或いは必要な性能が発揮される限界までタイヤが摩耗したときの摩耗度に設定される場合には、直ちにタイヤの交換が必要であることを報知するようにすれば良く、上記のような限界の幾分手前までタイヤが摩耗したときの摩耗度に設定される場合には、近々タイヤの交換が必要であることを報知するようにすれば良い。
このような産業車両によれば、運転者は、報知器からの報知を受けて速やかにタイヤの交換を行うことができ、又、自動的にタイヤの交換が必要である旨の報知がなされるので、運転者は常にタイヤの摩耗状況を気にしていなくとも時機を失することなくタイヤの交換を行うことができる。
尚、本発明に係る報知器としては、視覚的に報知を行うもの(例えばランプやディスプレイ)や、聴覚的に報知を行うもの(例えばブザーや音声アラーム)などを採用することができる。
以上に説明したように、本発明に係るタイヤ摩耗検知装置によれば、走行に伴うタイヤの摩耗と旋回に伴うタイヤの摩耗とをそれぞれ求めた上で、これらから全体としてのタイヤの摩耗が求められるので、より正確にタイヤの摩耗状況を検知することができる。
又、本発明に係る産業車両によれば、タイヤ摩耗検知装置による総摩耗度に応じて走行加速度が小さく抑制される、或いは、運転者に対しタイヤの交換が必要である旨の報知が行われるので、運転者は、常にタイヤの摩耗状況を把握しておかずともタイヤの摩耗による安全性の低下を回避することができるようになる。
以下、本発明を産業車両の一種であるリーチ型フォークリフトに適用した実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、このリーチ型フォークリフトは、車体フレーム1に前後方向に向けて延設された左右一対のリーチレッグ2を備えており、このリーチレッグ2に沿って前後方向に移動可能にリフト装置3が設けられている。又、リーチレッグ2の前端部にはそれぞれ従動輪である前輪4が設けられ、車体フレーム1の後部には駆動輪と操舵輪とを兼ねた後輪5が設けられている。前輪4及び後輪5は、それぞれ円筒状に形成された金属製のリムと、このリムの外周に設けられたゴム製のタイヤとからなり、前輪4のリムがリーチレッグ2に備えられた車軸に、後輪5のリムが後述するドライブ装置13に備えられた車軸にそれぞれ取り付けられる。
図1に示すように、車体フレーム1の後部はボンネット6で覆われており、この内部に後輪5を駆動する走行モータ12などが収納されている。ボンネット6の上部には横向きに運転者が搭乗する運転座席7が設けられており、この運転座席7と対向する位置に操舵をなすステアリングハンドル8が設けられている。ステアリングハンドル8には、図2に示すように、回転角度を検出するセンサ8aが内蔵されており、このセンサ8aの出力は後述する操舵制御装置30に伝えられる。又、図1に示すように、ステアリングハンドル8の下方には運転座席7に搭乗した運転者が足を置くフロア9が配置され、又、運転座席7のリフト装置3側には、リフト装置3などを操作する操作盤10が設けられている。フロア9にはアクセルペダル11が設けられ、図2に示すように、アクセルペダル11の傾倒角度、つまり操作角を検出するセンサ11aが付設されている。このセンサ11aの出力は後述する走行制御装置20に伝えられる。
ボンネット6内には、後輪5を駆動輪として駆動する走行モータ12が収納されており、この走行モータ12の動力がドライブ装置13を介して後輪5へと伝達される。走行モータ12には、図2に示すように、回転数を検出するセンサ12aが内蔵されており、このセンサ12aの出力は走行制御装置20に伝えられる。ドライブ装置13は、後輪5を支持すると共に、ボンネット6内で車体フレーム1に旋回可能に支持されており、同じくボンネット6内に収納されたステアリングモータ14により駆動されて、後輪5と共に一体的に旋回する。図2に示すように、ドライブ装置13には、このドライブ装置13の旋回する角度を検出するセンサ15が付設されており、ここで、後輪5とドライブ装置13とは一体的に旋回することから、センサ15からの出力は後輪5の操舵角として後述する走行制御装置20及び操舵制御装置30に伝えられる。
尚、図1には示していないが、操作盤10には、リフト装置3を操作するための操作レバーの他、本発明に係る表示を行うディスプレイ16、及びオン・オフ操作されるリセットスイッチ17が設けられている。ディスプレイ16の表示は表示制御装置40により制御され、リセットスイッチ17からの出力であるオン信号は走行制御装置20に伝えられる。又、同じく図1には示していないが、走行モータ12を制御する走行制御装置20、ステアリングモータ14を制御する操舵制御装置30、及びディスプレイ16を制御する表示制御装置40が、車体フレーム1に搭載されている。
図2に示すように、走行制御装置20は、走行摩耗演算部20aと、旋回摩耗演算部20bと、総摩耗演算部20cと、駆動制御部20dとを備えている。
走行摩耗演算部20aは、センサ12aからの走行モータ12の回転数Bから走行距離Mを算出し、この走行距離Mに所定の係数を乗算して走行摩耗度Wmを算出する。走行距離Mと走行摩耗度Wmとの関係は、図3に示すように表され、例えば走行距離M=Miのときには走行摩耗度Wm=Wmiと算出する。尚、図3から明らかなように、走行距離Mが大であるほど走行摩耗度Wmは大きな値となる。
旋回摩耗演算部20bは、センサ12aからの走行モータ12の回転数Bから走行速度Vを算出し、この走行速度Vとセンサ15からの後輪5の操舵角Aとに応じて旋回摩耗度Wdを算出する。すなわち、図4に示す各走行速度Vにおける操舵角Aと旋回摩耗度Wdの関係が予め記憶されており、例えば走行速度V=Viのときに、操舵角A=Ajであれば、旋回摩耗度Wd=Wdjと算出する。尚、図4から明らかなように、走行速度Vが小であるほど、又、操舵角Aが大であるほど旋回摩耗度Wdは大きな値となる。
総摩耗演算部20cは、走行摩耗演算部20aにより算出された走行摩耗度Wmと、旋回摩耗演算部20bにより算出された旋回摩耗度Wdとから総摩耗度Wを算出する。すなわち、走行摩耗度Wmを積算してその総和(総走行摩耗度)ΣWmを算出すると共に、旋回摩耗度Wdを積算してその総和(総旋回摩耗度)ΣWdを算出し、これらを記憶する。そして、総走行摩耗度ΣWmと総旋回摩耗度ΣWdとから次式により総摩耗度Wを算出する。
W=(ΣWm+ΣWd)×K
ここで、Kは路面状況に合わせて予め記憶される係数であり、路面状況が悪く摩耗の進行が早いほど大きな値とされる。又、総摩耗演算部20cは、リセットスイッチ17からオン信号を受けると、記憶している総走行摩耗度ΣWm及び総旋回摩耗度ΣWdをクリアしてそれぞれを0とする。
駆動制御部20dは、総摩耗度Wに応じて基準アクセル角Cw、及び限界加速指令Dwを設定し、更に、これらとセンサ11aからのアクセルペダル11の操作角Cとに応じて加速指令Dを算出する。すなわち、図5(a)に示す総摩耗度Wと基準アクセル角Cwとの関係が予め記憶されており、例えば総摩耗度W=Woのときには基準アクセル角Cw=Coに設定する。又、図5(b)に示す総摩耗度Wと限界加速指令Dwとの関係が予め記憶されており、例えば総摩耗度W=Woのときには限界加速指令Dw=Doに設定する。その後、アクセルペダル11の操作角Cと基準アクセル角Cwとを比較し、操作角Cの方が小さければ、操作角Cに所定の係数を乗算して加速指令Dを算出し、操作角Cの方が大きれば、加速指令Dを限界加速指令Dwに設定する。この結果、操作角Cと加速指令Dとの関係は、図5(c)に示すように表され、総摩耗度Wが大であるほど、操作角Cが小さいときから加速指令Dが限界加速指令Dwに設定されるようになり、又、限界加速指令Dwは小さな値となる。そして、駆動制御部20dは、加速指令Dを走行モータ12に与えて走行モータ12を作動させる。尚、駆動制御部20dは、加速指令Dを限界加速指令Dwに設定した際には、表示制御装置40に対して所定の信号(抑制信号)を送出する。
操舵制御装置30は、センサ8aからのステアリングハンドル8の回転角度に基づき操舵角Aの目標値を算出し、センサ15により検出される操舵角Aがこの目標値に一致するようステアリングモータ14を作動させる。
表示制御装置40は、総摩耗演算部20cにより算出された総摩耗度Wと、後輪5において許容される総摩耗度Waとを比較し、総摩耗度Wの方が大きければ、後輪5の交換が必要である旨の表示(例えば、「タイヤを交換して下さい」)をディスプレイ16に表示させる。又、表示制御装置40は、駆動制御部20dからの抑制信号の有無を判定し、抑制信号があれば走行加速の抑制中である旨の表示(例えば、「走行加速を抑制しています」)をディスプレイ16に表示させる。
以下、走行制御装置20と、表示制御装置40による制御の流れについて、図6と図7を参照しながら説明する。
図6に示すように、まず各センサによる検出が行われる。すなわち、センサ15が後輪5の操舵角Aを検出し(S1)、センサ12aが走行モータ12の回転数Bを検出し(S2)、センサ8aがアクセルペダル11の操作角Cを検出する(S3)。これをうけて、走行制御装置20は、走行モータ12の回転数Bから走行距離Mを算出し(S4)、走行距離Mから走行摩耗度Wmを算出する(S5)。更に、走行モータ12の回転数Bから走行速度Vを算出し(S6)、走行速度Vと操舵角Aとから旋回摩耗度Wdを算出する(S7)。そして、走行摩耗度Wmと旋回摩耗度Wdとから総摩耗度Wを算出する(S8)。
続いて、走行制御装置20は、図6に示すように、総摩耗度Wに応じて基準アクセル角Cwを設定し(S9)、総摩耗度Wに応じて限界加速指令Dwを設定する(S10)。そして、検出された操作角Cが基準アクセル角Cwよりも大きいか否かを判定し(S11)、操作角Cの方が小さければ操作角Cに対応する加速指令Dを算出し(S12)、これを走行モータ12に与えて制御する(S13)。操作角Cの方が大きければ加速指令Dを限界加速指令Dwとし(S14)、表示制御装置40に対し抑制信号を与え(S15)、その上で、加速指令Dを走行モータ12に与えて制御する(S13)。
更に、走行制御装置20は、リセットスイッチ17がオン操作されているか否かを判定し(S16)、オン操作されていなければそのまま次の処理に進み、オン操作されていれば総走行摩耗度ΣWmと総旋回摩耗度ΣWdをクリアする(S17)。
表示制御装置40は、図7に示すように、総摩耗度Wが許容される総摩耗度Waよりも大きいか否かを判定し(S1)、総摩耗度Wの方が小さければそのまま次の処理に進み、総摩耗度Wの方が大きければ後輪5の交換が必要であることをディスプレイ16に表示させる(S2)。続いて、抑制信号が与えられているか否かを判定し(S3)、抑制信号がなければそのまま次の処理に進み、抑制信号があれば走行加速度の抑制中であることをディスプレイ16に表示させる(S4)。
このような実施形態によれば、走行に伴う摩耗を表す走行摩耗度Wmと、旋回に伴う摩耗を表す旋回摩耗度Wdをそれぞれ求めた上で、これらからタイヤの総摩耗度Wが求められるので、より正確に後輪5のタイヤの摩耗状況を検知することができる。又、タイヤの摩耗が進行するに従って加速指令Dが小さく抑制されるので、摩耗の進んだタイヤで急加速してスリップするなどの不都合が生じることがなく、後輪5の交換までの間、走行時の安全性を確保することができる。しかも、加速指令Dが抑制されていることがディスプレイ16に表示されるので、運転者はそれを見て抑制が行われていることを確認することができる。更に、総摩耗度Wが許容される総摩耗度Waを越えると、後輪5の交換が必要であることがディスプレイ16に表示されるので、運転者はそれを見て速やかに後輪5の交換を行うことができ、常にタイヤの摩耗状況を気にしていなくとも済む。尚、後輪5を交換した後は、リセットスイッチ17をオン操作するだけで、改めて0から走行摩耗度Wm及び旋回摩耗度Wdの積算、延いては総摩耗度Wの算出を始めさせることができる。
本発明の実施形態に係る斜視図である。 本発明の実施形態に係る機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る制御特性図である。 本発明の実施形態に係る制御特性図である。 本発明の実施形態に係る制御特性図である。 本発明の実施形態に係る制御フロー図である。 本発明の実施形態に係る制御フロー図である。
符号の説明
1 車体フレーム
4 前輪(従動輪)
5 後輪(駆動輪兼操舵輪)
8 ステアリングハンドル
8a センサ
11 アクセルペダル
11a センサ
12 走行モータ
12a センサ
13 ドライブ装置
14 ステアリングモータ
15 センサ
16 ディスプレイ
17 リセットスイッチ
20 走行制御装置
20a 走行摩耗演算部
20b 旋回摩耗演算部
20c 総摩耗演算部
20d 駆動制御部
30 操舵制御装置
40 表示制御装置

Claims (5)

  1. 車体に旋回可能に操舵輪が備えられ、該操舵輪又は車体に備えられた他の車輪を駆動して走行する産業車両において、上記操舵輪が有するタイヤの摩耗を検知するタイヤ摩耗検知装置であって、
    当該車両の走行距離を導出し、これに基づき上記タイヤの摩耗度を導出する走行摩耗演算手段と、上記操舵輪の操舵角度と当該車両の走行速度とを導出し、これらに基づき上記タイヤの摩耗度を導出する旋回摩耗演算手段と、上記両演算手段による摩耗度を積算して上記タイヤの総摩耗度を導出する総摩耗演算手段とを備えることを特徴とするタイヤ摩耗検知装置。
  2. 上記旋回摩耗演算手段は、予め設定された操舵角度及び走行速度と摩耗度との関係に応じて上記摩耗度を導出するものであり、該関係は、操舵角度が増大するほど摩耗度が増大し、且つ、走行速度が減少するほど摩耗度が増大するように設定されてなることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ摩耗検知装置。
  3. 上記総摩耗演算手段は、上記走行摩耗演算手段による摩耗度を積算した値と、上記旋回摩耗演算手段による摩耗度を積算した値とを合算し、この合算値に路面状況に合わせて予め設定された係数を乗算して上記総摩耗度を導出することを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ摩耗検知装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤ摩耗検知装置を備えると共に、車体に設けられたアクセルの操作量を検出するアクセルセンサと、該アクセルセンサによるアクセル操作量及び上記タイヤ摩耗検知装置による総摩耗度に基づいて当該車両の走行を制御する駆動制御装置とを備え、
    上記駆動制御装置が、上記総摩耗度が大きいほど上記アクセル操作量に対する走行加速度を小さく抑制して走行をなす駆動輪を制御することを特徴とする産業車両。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤ摩耗検知装置を備えると共に、該タイヤ摩耗検知装置による総摩耗度に基づいて当該車両の運転者に対し報知を行う報知器を備え、上記報知器が、上記総摩耗度が所定値よりも大きいときに、タイヤの交換が必要である旨の報知を行うことを特徴とする産業車両。
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