JP2005349928A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

車輪用軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005349928A
JP2005349928A JP2004171966A JP2004171966A JP2005349928A JP 2005349928 A JP2005349928 A JP 2005349928A JP 2004171966 A JP2004171966 A JP 2004171966A JP 2004171966 A JP2004171966 A JP 2004171966A JP 2005349928 A JP2005349928 A JP 2005349928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
mounting flange
rolling
bearing device
wheel mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004171966A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fujimura
啓 藤村
Takayasu Takubo
孝康 田窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2004171966A priority Critical patent/JP2005349928A/ja
Publication of JP2005349928A publication Critical patent/JP2005349928A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】
軽量・コンパクト化を図ると共に、回転曲げ荷重の条件下でのハブ輪の強度、耐久性を向上させた車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】
外方部材2と、一端部に車輪取付フランジ6を一体に有し、外周に内側転走面4aと小径段部4bが形成されたハブ輪4、および小径段部4bに圧入された内輪5とからなる内方部材1と、この内方部材1と外方部材2の両転走面間に収容された複列の転動体3とを備えた車輪用軸受装置において、車輪取付フランジ6の側面6aの基端部からブレーキロータが支持されるブレーキパイロット部11の外周面に亙る隅部12の表面粗さが側面6aの表面粗さよりも小さく、0.2〜1.6Raの範囲に設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置に関するもので、特に、車輪取付フランジを一体に有する部材の耐久性の向上を図った車輪用軸受装置に関する。
自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置は、第1世代と称されるシール付き複列の転がり軸受を単独に使用する構造から、外方部材に車体取付フランジを一体に有する第2世代に進化し、さらに、車輪取付フランジを一体に有するハブ輪の外周に複列の転がり軸受の一方の内側転走面が一体に形成された第3世代、さらにこのハブ輪に等速自在継手が一体化され、この等速自在継手を構成する外側継手部材の外周に複列の転がり軸受の他方の内側転走面が一体に形成された第4世代のものまで開発されている。
この種の車輪用軸受装置では、車両の荷重および旋回横荷重がタイヤ接地面から車輪を介してハブ輪の車輪取付フランジにおよび軸受部に負荷されるが、ハブ輪の材料としては一般的にS53C等の中炭素鋼の生材(表面硬さ15〜25HRC)が使用されることから、前記負荷に対する強度・耐久性不足が生じる恐れがある。
そこで、本出願人は、こうしたハブ輪の強度・耐久性が不足する問題を解決するために、図6に示すような車輪用軸受装置を提案している。これは従動輪側の車輪用軸受装置50であって、外周に懸架装置を構成するナックル(図示せず)に取り付けられる車体取付フランジ51bを一体に有し、内周に複列の外側転走面51a、51aが形成された外方部材51と、一端部に車輪取付フランジ52を一体に有し、内周に前記複列の外側転走面51a、51aの一方に対向する内側転走面53aと、この内側転走面53aから軸方向に延びる円筒状の小径段部53bが形成されたハブ輪53、およびこのハブ輪53の小径段部53bに圧入され、前記複列の外側転走面51a、51aの他方に対向する内側転走面54aが外周に形成された内輪54とからなる内方部材55と、この内方部材55と外方部材51間に収容され、保持器57で転動自在に保持された複列の転動体56とを備えている。そして、ハブ輪53の小径段部53bの端部を径方向外方に塑性変形させて加締部53cが形成され、この加締部53cにより内輪54は軸方向に固定されている。外方部材51の両端部にはシール58、59が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。
ハブ輪53は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、アウトボード側のシール58が摺接するシールランド部から内側転走面53aおよび小径段部53bに亙って高周波焼入れによって表面硬さが58HRC以上の硬化層60(図中クロスハッチングで示す)が形成されると共に、車輪取付フランジ52の側面52aの基端部からブレーキパイロット部61の外周面に亙る範囲にも高周波焼入れによって表面硬さが58HRC以上の硬化層62(図中クロスハッチングで示す)が形成されている。これにより、車輪取付フランジ52の基部となるシールランド部は耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ52に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪53の強度・耐久性が向上する。
特願2002−352725号明細書
しかしながら、こうした従来の車輪用軸受装置において、車輪取付フランジ52の側面52aの基端部からブレーキパイロット部61の外周面に亙る範囲に硬化層62が形成されているので、車輪取付フランジ52に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪53の強度・耐久性が向上する反面、高周波焼入れにより車輪取付フランジ52が熱処理変形し、ブレーキロータ(図示せず)を取り付ける側面52aの面振れが劣化する恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、軽量・コンパクト化を図ると共に、回転曲げ荷重の条件下でのハブ輪の強度、耐久性を向上させた車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、内周に複列の外側転走面を有する外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面を有する内方部材と、前記外方部材および内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記外方部材または内方部材のいずれか一方に車輪取付フランジが一体に形成された車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジの側面の基端部からブレーキロータが支持されるブレーキパイロット部の外周面に亙る隅部の表面粗さが、前記側面の表面粗さよりも小さく設定されている構成を採用した。
このように、車輪取付フランジの側面の基端部からブレーキロータが支持されるブレーキパイロット部の外周面に亙る隅部の表面粗さが、側面の表面粗さよりも小さく設定されているので、応力集中が生じる車輪取付フランジにおける隅部の疲労強度が向上し、車輪取付フランジに負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、強度、耐久性を向上させた車輪用軸受装置を提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記隅部の表面粗さが0.2〜1.6Raの範囲に設定されていれば、従来に比べ極表面の切欠き効果および切削加工による引張残留応力が減少して疲労強度が向上する。
また、前記隅部は、請求項3に記載の発明のように、前記車輪取付フランジの側面の基端部からブレーキパイロット部の外周面に亙る部位に盗み部として形成されていても良いし、請求項4に記載の発明のように、前記ブレーキパイロット部と車輪取付フランジの側面とを滑らかに繋ぐ所定の曲率半径からなる円弧面に形成されていても良い。
また、請求項5に記載の発明は、前記内方部材が、その一端部に前記車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪とからなり、前記車輪取付フランジの基部から前記内側転走面および小径段部に表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されているので、軽量・コンパクト化を図りつつ、車輪取付フランジに負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪の強度・耐久性を向上させることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面を有する外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面を有する内方部材と、前記外方部材および内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記外方部材または内方部材のいずれか一方に車輪取付フランジが一体に形成された車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジの側面の基端部からブレーキロータが支持されるブレーキパイロット部の外周面に亙る隅部の表面粗さが、前記側面の表面粗さよりも小さく形成されているので、応力集中が生じる車輪取付フランジにおける隅部の疲労強度が向上し、車輪取付フランジに負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、強度、耐久性を向上させた車輪用軸受装置を提供することができる。
内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、一端部に車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪とからなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジの基部から前記内側転走面および小径段部に表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されていると共に、前記車輪取付フランジの側面の基端部からブレーキロータが支持されるブレーキパイロット部の外周面に亙る隅部の表面粗さが、前記側面の表面粗さよりも小さく、0.2〜1.6Raの範囲に設定されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の要部拡大図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
これは従動輪側の車輪用軸受装置であって、内方部材1と外方部材2、および両部材間に収容された複列の転動体(ボール)3、3とで構成されている。内方部材1は、ハブ輪4と、このハブ輪4に圧入された内輪5とからなる。
ハブ輪4は、一端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、外周に内側転走面4aと、この内側転走面4aから軸方向に延びる円筒状の小径段部4bが形成されている。車輪取付フランジ6の円周等配位置には車輪(図示せず)を固定するためのハブボルト6bが植設されている。内輪5は、外周に内側転走面5aが形成され、ハブ輪4の小径段部4bに所定のシメシロを介して圧入されている。そして、ハブ輪4の小径段部4bの端部を径方向外方に塑性変形させて加締部4cが形成され、この加締部4cによって内輪5が軸方向に固定されている。このようなセルフリテイン構造を採用することにより、従来のようにナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、車両への組込性を簡便にすることができると共に、かつ長期間その予圧量を維持することができる。
一方、外方部材2は、外周に車体(図示せず)に取り付けるための車体取付フランジ2bを一体に有し、内周に前記内側転走面4a、5aに対向する複列の外側転走面2a、2aが形成されている。そして、複列の転動体3、3がこれら両転走面間にそれぞれ収容され、保持器7、7によって転動自在に保持されている。また、外方部材2の端部にはシール8、9が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から軸受内部に雨水やダスト等が侵入するのを防止している。外方部材2は、S53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中炭素鋼で形成され、複列の外側転走面2a、2aをはじめ、シール8、9が嵌合する端部内径面に亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。
ハブ輪4は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、アウトボード側のシール8が摺接するシールランド部から内側転走面4aおよび小径段部4bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層10(図中クロスハッチングで示す)が形成されている。なお、加締部2cは、鍛造後の素材表面硬さ25HRC以下の未焼入れ部としている。このような高周波焼入れパターンにより、車輪取付フランジ6の基部となるシールランド部は耐摩耗性が向上するばかりでなく、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪4の強度・耐久性が向上する。また、加締部4cを塑性変形させる時の加工性が向上すると共に、加工時におけるクラック等の発生を防止してその品質の信頼性が向上する。一方、内輪5は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。
ここでは、ハブ輪4の外周に直接内側転走面4aが形成された第3世代構造の車輪用軸受装置を例示したが、本発明に係る車輪用軸受装置はこうした構造に限定されず、例えば、ハブ輪の小径段部に一対の内輪を圧入した、第1世代あるいは第2世代構造であっても良い。あるいは、外輪回転タイプの第2世代構造、つまり、外方部材に車輪取付フランジを一体に形成した構造であっても良い。なお、転動体3、3をボールとした複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず転動体に円すいころを使用した複列円すいころ軸受であっても良い。
本実施形態では、ブレーキロータ(図示せず)と接触する車輪取付フランジ6の側面6aは、切削加工により面粗さが2.3〜6.3Raの範囲に形成されている。また、車輪取付フランジ6の側面6aの基端部Pからブレーキロータが支持されるブレーキパイロット部11の外周面に亙る隅部(盗み部)12が形成されている。この種の隅部12は、通常、側面6aおよびブレーキパイロット部11と、切削速度および送り等の切削条件が同一に設定されて切削加工されるため、表面粗さは側面6aおよびブレーキパイロット部11と同様、表面粗さが2.3〜6.3Raの範囲に形成されるが、ここでは、隅部12の切削条件が別途設定されている。そして、側面6aの表面粗さよりも小さく、その表面粗さが0.2〜1.6Raの範囲に形成されている。隅部12の表面粗さは、図2の矢印で示すように、周方向に一箇所、隅部12に沿って軸方向にダイヤルゲージの触針(図示せず)等を移動させて測定される。
本出願人は、表面粗さと応力との関係に着目し、表面粗さの異なるサンプルを数種類製作し、粗さの違いと応力との関係を検証した。図3は、本出願人が実施した回転曲げ試験による疲労限界線図で、表面粗さと応力振幅との関係を示している。この試験結果から、面粗さが小さい程応力が減少し、耐久性が向上することが解る。これは、極表面の切欠き効果および切削加工による引張残留応力が減少した結果と考えられる。
このように、本実施形態では、車輪取付フランジ6の側面6aの基端部Pからブレーキパイロット部11の外周面に亙る隅部12が、車輪取付フランジ6の側面6aの表面粗さよりも小さく設定されているので、応力集中が生じる車輪取付フランジ6における隅部12の疲労強度が向上し、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪4の強度・耐久性が一層向上する。
図4は本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図、図5は、図4の要部拡大図である。なお、この実施形態は駆動輪側の第3世代の車輪用軸受装置で、前述した実施形態と同一部位、同一部品、あるいは同一の機能を有する部位には同じ符号を付けてその詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は、内方部材13と外方部材2、および両部材間に収容された複列の転動体3、3とで構成されている。内方部材13は、ハブ輪14と、このハブ輪14に圧入された内輪5とからなる。ここでは内方部材13はハブ輪14と内輪5を指す。
この車輪用軸受装置において、ハブ輪14は、一端部に車輪取付フランジ6を一体に有し、外周に内側転走面14aと、この内側転走面14aから軸方向に延びる円筒状の小径段部14bが形成され、内周に図示しない等速自在継手を構成する外側継手部材が内嵌するセレーション(またはスプライン)15が形成されている。前述した実施形態と同様、このハブ輪14は、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中炭素鋼からなり、アウトボード側のシール8が摺接するシールランド部から内側転走面14aおよび小径段部14bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。
ハブ輪14において、隅部16は、図示しないブレーキロータの支持面となる円筒状のブレーキパイロット部11と車輪取付フランジ6の側面6aとを滑らかに繋ぐ所定の曲率半径からなる円弧面に切削により形成されている。この隅部16の曲率半径は、ブレーキロータが干渉しない程度に設定されている。旋削加工の場合、通常、この種の隅部16は、ブレーキパイロット部11から隅部16および側面6aに亙って、同一のバイト(図示せず)で、同一旋削速度で一連の形状に形成されるため、この隅部16の表面粗さは、切削速度が側面6aに比べ低くなるため同一か、むしろ粗くなる傾向があるが、本実施形態では、この隅部16は、所定の曲率半径に形成された姿バイトにより別途加工条件が設定され、その表面粗さが車輪取付フランジ6の側面6aの表面粗さよりも小さく、0.2〜1.6Raの範囲に形成されている。これにより、駆動輪側の車輪用軸受装置においても、応力集中が生じる車輪取付フランジ6における隅部16の疲労強度が向上し、車輪取付フランジ6に負荷される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪14の強度・耐久性が一層向上する。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、駆動輪用、従動輪用、転動体がボール、円すいころ、あるいは内輪回転タイプ、外輪回転タイプに係らず、車輪取付フランジを一体に有する車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 同上、要部拡大図である。 回転曲げ試験による疲労限界線図で、表面粗さと応力振幅との関係を示している。 本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 同上、要部拡大図である。 (a)は、従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 (b)は、同上要部拡大図である。
符号の説明
1、13・・・・・・・・・・・・・内方部材
2・・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
2a・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
2b・・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
3・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
4、14・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
4a、5a、14a・・・・・・・・内側転走面
4b、14b・・・・・・・・・・・小径段部
4c・・・・・・・・・・・・・・・加締部
5・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
6・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
6a・・・・・・・・・・・・・・・側面
6b・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
7・・・・・・・・・・・・・・・・保持器
8、9・・・・・・・・・・・・・・シール
10・・・・・・・・・・・・・・・硬化層
11・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキパイロット部
12、16・・・・・・・・・・・・隅部
15・・・・・・・・・・・・・・・セレーション
50・・・・・・・・・・・・・・・車輪用軸受装置
51・・・・・・・・・・・・・・・外方部材
51a・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
51b・・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
52・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
52a・・・・・・・・・・・・・・側面
53・・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
53a、54a・・・・・・・・・・内側転走面
53b・・・・・・・・・・・・・・小径段部
53c・・・・・・・・・・・・・・加締部
54・・・・・・・・・・・・・・・内輪
55・・・・・・・・・・・・・・・内方部材
56・・・・・・・・・・・・・・・転動体
57・・・・・・・・・・・・・・・保持器
58、59・・・・・・・・・・・・シール
60、62・・・・・・・・・・・・硬化層
61・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキパイロット部
P・・・・・・・・・・・・・・・・基端部

Claims (5)

  1. 内周に複列の外側転走面を有する外方部材と、
    外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面を有する内方部材と、
    前記外方部材および内方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記外方部材または内方部材のいずれか一方に車輪取付フランジが一体に形成された車輪用軸受装置において、
    前記車輪取付フランジの側面の基端部からブレーキロータが支持されるブレーキパイロット部の外周面に亙る隅部の表面粗さが、前記側面の表面粗さよりも小さく設定されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記隅部の表面粗さが0.2〜1.6Raの範囲に設定されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記隅部は、前記車輪取付フランジの側面の基端部からブレーキパイロット部の外周面に亙る部位に盗み部として形成されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記隅部は、前記ブレーキパイロット部と車輪取付フランジの側面とを滑らかに繋ぐ所定の曲率半径からなる円弧面に形成されている請求項1乃至3いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記内方部材が、その一端部に前記車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪とからなり、前記車輪取付フランジの基部から前記内側転走面および小径段部に表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている請求項1乃至4いずれかに記載の車輪用軸受装置。
JP2004171966A 2004-06-10 2004-06-10 車輪用軸受装置 Pending JP2005349928A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171966A JP2005349928A (ja) 2004-06-10 2004-06-10 車輪用軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004171966A JP2005349928A (ja) 2004-06-10 2004-06-10 車輪用軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005349928A true JP2005349928A (ja) 2005-12-22

Family

ID=35584751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004171966A Pending JP2005349928A (ja) 2004-06-10 2004-06-10 車輪用軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005349928A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205373A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2007223520A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Ntn Corp 車輪用軸受装置の製造方法
JP2008013131A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2008275131A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Ntn Corp ダブルオフセット型等速自在継手
WO2012099081A1 (ja) * 2011-01-18 2012-07-26 株式会社ジェイテクト 車輪用転がり軸受装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205373A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2007223520A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Ntn Corp 車輪用軸受装置の製造方法
JP2008013131A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Ntn Corp 車輪用軸受装置
JP2008275131A (ja) * 2007-05-07 2008-11-13 Ntn Corp ダブルオフセット型等速自在継手
WO2008139792A1 (ja) * 2007-05-07 2008-11-20 Ntn Corporation ダブルオフセット型等速自在継手
US9121453B2 (en) 2007-05-07 2015-09-01 Ntn Corporation Double-offset constant velocity universal joint
WO2012099081A1 (ja) * 2011-01-18 2012-07-26 株式会社ジェイテクト 車輪用転がり軸受装置
JP2012148643A (ja) * 2011-01-18 2012-08-09 Jtekt Corp 車輪用転がり軸受装置
CN103328229A (zh) * 2011-01-18 2013-09-25 株式会社捷太格特 车轮用滚动轴承装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5278935B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2007085371A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007126087A (ja) 車輪用軸受装置
WO2007049437A1 (ja) 車輪用軸受装置
JP3923986B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2006349059A (ja) 車輪用軸受装置
JP2006329320A (ja) 車輪用軸受装置
JP4150317B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2006137297A (ja) 車輪用軸受装置
JP2005349928A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008051164A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007147064A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007100715A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007127242A (ja) 車輪用軸受装置
JP5024850B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4998980B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4994713B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2006046401A (ja) 車輪用軸受装置
JP2008051165A (ja) 車輪用軸受装置
JP4743890B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP5236097B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP4969899B2 (ja) 車輪用軸受装置
JP2007024208A (ja) 車輪用軸受装置
JP2007303653A (ja) ブレーキロータ付き車輪用軸受装置
JP4034799B2 (ja) 車輪用軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070604

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091008

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100302

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02