JP2005349675A - 加飾プラスチック品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写箔はフィルム化することが前提となっているため、大量製造に適しているが、加飾対象が少量多品種品の場合には、却ってコスト及び手間的に割が合わない。
【解決手段】無色透明な板状プラスチック品3の裏面4に転写箔の転写層と同様な方法で装飾層5を形成すると、プラスチック品3の表面6側から装飾層5を構成する各層の積層パターンによって表現された文字7、12、模様13等の表示要素を視覚的に認識できる。この加飾プラスチック品1は、従来の転写箔を使用してプラスチック品3に転写した場合に得られるものと同等の高い満足度の意匠効果を奏する。
【選択図】 図1

Description

本発明は文字、模様等の表示要素で加飾された加飾プラスチック品及びその製造方法に係り、特に少量多品種の製造に適した加飾プラスチック品及びその製造方法に関するものである。
今日、プラスチックで構成された工業製品の加飾技術には種々の技術があるが、中でも転写箔を使用した転写技術は、目的とする被加飾面が曲面であっても比較的容易に加飾することができるため各方面で多用されている。
転写箔は所謂装飾層をベースフィルム上に形成してなるものであり、各種プラスチック品の表面に転写箔上の装飾層をホットスタンプ等により転写することにより、プラスチック品の表面を装飾層で加飾している。
転写箔はベースフィルムの上に装飾層を形成する、即ちフィルム化することが前提となっているため大量製造には適しているが、加飾対象が少量多品種品の場合には、却ってコスト及び手間的に割が合わない。
それ故、転写箔を使用した場合と同様な視覚的な意匠効果が期待でき、しかも少量多品種生産に適したプラスチック品の新規な加飾方法の開発が待たれている。
また、転写箔を転写することにより形成した加飾面は外側に露出しているので、不用意な取り扱いをすると傷ついて、意匠効果を落ちてしまう。そのため、使用用途によっては一層高い耐久性を有することが望まれている。
本発明者は、加飾対象品を無色透明な板状プラスチック品に限定し、前記プラスチック品の裏面を、転写箔のベースフィルムと同様に装飾層の積層工程において担持面として利用し、前記裏面に装飾層を構成する各層を転写箔の製造の場合と同様の順番で順時積層していくことで、
(1)前記プラスチック品を直接加飾することができること、
(2)しかも得られた加飾面の意匠効果は転写箔に劣らず高いこと、
(3)更には前記プラスチック品の裏面に装飾層が形成されているので、傷ついたり剥がれたりすることを防止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
請求項1の発明は、無色透明な板状プラスチック品と、前記プラスチック品の裏面に形成された装飾層とを備え、前記プラスチック品の表面側から前記装飾層を構成する各層の積層パターンによって表現された文字、模様等の表示要素を視覚的に認識できることを特徴とする加飾プラスチック品である。
請求項2の発明は、請求項1に記載した加飾プラスチック品において、装飾層には光制御パターン層とその下に形成された加色層とからなる積層パターンが含まれることを特徴とする加飾プラスチック品である。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の加飾プラスチック品の製造方法において、無色透明な板状プラスチック品の裏面に装飾層を印刷方法により積層することを特徴とする製造方法である。
特開2002−29198号公報
本発明の加飾プラスチック品の製造方法は、少量多品種のプラスチック加飾品の製造に適している。
また、本発明の加飾プラスチック品は、従来の転写箔を使用してプラスチック品に転写した場合に得られる加飾プラスチック品と同等の高い満足度の視覚的な意匠効果を奏する。
更に、本発明の加飾プラスチック品の装飾層は、表側に露出していないので、従来の転写技術を利用した場合に比べて傷つき難い利点がある。
以下、本発明の実施の形態を図1と図2に従って説明する。
ここで、図1は、本発明の実施の形態に係る加飾プラスチック品1の斜視図であり、図2は図1の加飾プラスチック品の製造方法の各工程における積層パターンを説明する図である。
加飾プラスチック品1は、プラスチック品3と、該プラスチック品3の裏面4に形成された装飾層5とで構成されている。この加飾プラスチック品1は、ポット等の内部の水量を示すためにポットの筐体(本体)に取り付けられる水量表示体である。
プラスチック品3は無色透明の剛性プラスチックで構成されており、板状をしている。このプラスチック品3は、射出成形等により直接板状形状に成形したものでも、半製品としての角形プラスチック体の塊を板状に薄く切削することにより形成したものでもよい。
装飾層5は複数の層が所望の積層パターンで積層されて構成されている。以下、詳述する。
符号7は黒文字(1.0、水量計)を、符号8は黒色目盛りをそれぞれ示し、符号9は金色周囲領域を示す。また、符号11は模様無しの銀色枠領域を示し、符号12は模様無しの銀色文字「WATER WINDOW」を示し、符号13は砂目模様の銀色領域を示す。
プラスチック品3の裏面4に、適当な印刷方法を用いて、先ず黒インク層を形成し、次いで該黒インク層中黒文字「水量計」7とその周囲の裏面4の露出面を覆うように金インク層を形成する。黒インク層の表出により黒文字「水量計」7と黒色目盛り8が表現され、金インク層の表出により黒文字7の「水量計」の周囲の金色周囲領域9が表現されている。
符号15は光制御パターン層を示し、この光制御パターン層15の形成時に露出する面側は微小な凹凸パターン16をなしている。光制御パターン層15は、黒インク層や金インク層を形成した後に、水量を示す中央の窓18及びその枠領域11、並びに銀文字「WATER WINDOW」12の表出する領域を残して、プラスチック品3の裏面4の全面に形成する。
図1のA−A断面では、黒インク層や金インク層が形成されないので、図2(2)では、プラスチック品3の裏面4の直下に光制御パターン層15が形成されたことが示されている。
光がこの光制御パターン層15に入射すると凹凸パターン16の存在により乱反射したり、プリズム作用やレンズ作用を奏することを利用して、種々の質感や光輝感を出している。この実施の形態では砂目模様用の印刷版を用いて形成している。
光制御パターン層15は、上記で使用したインクにより浸食されない、紫外線硬化型の合成樹脂を使用し、紫外線を照射することで所望のパターンで形成している。
符号17は銀インク層を示し、この銀インク層17は、光制御パターン層15を形成した後に、プラスチック品3の裏面4に窓18を残して覆うように形成する。
図1のA−A断面には、光制御パターン層15の有る領域と無い領域が含まれているので、図2(3)の断面図は、プラスチック品3の裏面4の直下に銀インク層17が存在する部位19と、光制御パターン層15の下に銀インク層17が存在する部位21とが示されている。
この実施の形態では、銀インク層17を形成することでプラスチック品3の加飾作業を全て終了する。
上記した黒インク層、金インク層、銀インク層17は転写箔の製造に用いた印刷方法をそのまま利用して形成できる。また、各層の厚みも転写箔を製造する場合と同程度に設定すればよい。
光制御パターン層15も、上記特許文献1に教示しているが、転写箔を製造する場合と同様に所望の模様の印刷版を用いた印刷方法により形成でき、厚みも転写箔を製造する場合と同程度に設定すればよい。
即ち、装飾層5は転写箔の転写層と同様にして形成できる。但し、転写作業が無いので、接着層は形成しない。
加飾プラスチック品1を表面6から見ると、黒インク層の表出により黒文字7や黒色目盛り8が認識でき、金インク層の表出により黒文字7の周囲の金色周囲領域9が認識でき、銀インク層17の直接的な表出により模様無しの銀色枠領域11が認識できる。また、銀インク層17の部位19の直接的な表出と部位21の光制御パターン層15を通した間接的な表出により、砂目模様の銀色領域13内に銀文字「WATER WINDOW」12が表現されたものが認識できる。
表出面は、従来の転写箔を使用してプラスチック品に転写した場合に得られる加飾プラスチック品と同等の高い満足度の意匠効果を奏する。
更に、上記各インク層は、プラスチック品3の裏面4側に積層されているので、プラスチック品3の厚み分だけ、奥行き感が出る。
加飾プラスチック品1は、ポットの筐体に、表面6が外側にくるように取り付けられて、完成製品たるポットになる。
従って、装飾層5を構成する各種インク層や光制御パターン層15は外側に露出しないので、直接外力を受けることが無い。従って、装飾層5は傷つき難い。
なお、上記砂目模様意匠は、光制御パターン層15の下層に加色層が存在する場合に得られるものであるが、この実施の形態ではプラスチック品3の裏面を利用しているので上記模様意匠の形成を可能としている。
なお、本発明は、上述した実施の形態になんら制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上記光制御パターン層は、無色透明である必要はなく、所望の色を有していても良い。
また、上記光制御パターン層の上記凹凸面の凹凸形態は任意であり、例えば、砂目模様の他にも、皮目模様、木目模様、布目模様と言った各種模様を形成できる。各模様は、それぞれの模様に適した印刷版を用いてスクリーン印刷することにより形成できる。
上記光制御パターン層の形成材料は、耐熱性が良く且つ加色層のインクにより浸食されないものであれば特に制限されないが、塗布後の形状固定を瞬時に行わせる観点から、紫外線硬化型の合成樹脂を用いるのが好ましい。
上記加色層は、黒や赤などの他金や銀などの光反射率の高い色等から適当に選択することができ、光反射率の高い色を選択した場合には、表面が高級なメタリック塗装を施したような地色を有する。
また、加色層は、インク層に限定されず、蒸着膜で構成してもよい。
本発明の加飾プラスチック品は、少量多品種の製造に適している。
また、装飾層を形成するのに使用するインクや樹脂として、転写箔を製造する場合に使用するものをそのまま利用できるので、新たに材料の調製を行う必要はない。
本発明の実施の形態に係る加飾プラスチック品の斜視図である。 図1の加飾プラスチック品の製造方法の各工程における積層パターンを経時的に説明するA−A断面図である。
符号の説明
1‥‥加飾プラスチック品
3‥‥プラスチック品 4‥‥裏面
5‥‥装飾層 6‥‥表面
12‥‥銀文字 13‥‥砂目模様の銀色領域
15‥‥光制御パターン層 17‥‥銀インク層

Claims (3)

  1. 無色透明な板状プラスチック品と、前記プラスチック品の裏面に形成された装飾層とを備え、前記プラスチック品の表面側から前記装飾層を構成する各層の積層パターンによって表現された文字、模様等の表示要素を視覚的に認識できることを特徴とする加飾プラスチック品。
  2. 請求項1に記載した加飾プラスチック品において、装飾層には光制御パターン層とその下に形成された加色層とからなる積層パターンが含まれることを特徴とする加飾プラスチック品。
  3. 請求項1または2に記載の加飾プラスチック品の製造方法において、無色透明な板状プラスチック品の裏面に装飾層を印刷方法により積層することを特徴とする製造方法。
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