JP2005348700A - ペット収納ボックス固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ペットの安全性に優れ、かつ、ペット収納ボックスを専用固定ベルト等を使用することなく簡易に固定でき、専用固定ベルトなどの管理も必要がないペット収納ボックス固定構造を提供する。
【解決手段】 ペットを収納したペット収納ボックス10Aを車室内で車体1に固定するペット収納ボックス固定構造であって、ペット収納ボックス10Aをシートクッション2a上に載置し、シートベルト装置のシートベルト3をペット収納ボックス10Aの前方外周面のベルト用前面挿通孔16aに通し、ベルト用前面挿通孔16aを通したシートベルト3をベルト装着状態とした。
【選択図】 図3
【解決手段】 ペットを収納したペット収納ボックス10Aを車室内で車体1に固定するペット収納ボックス固定構造であって、ペット収納ボックス10Aをシートクッション2a上に載置し、シートベルト装置のシートベルト3をペット収納ボックス10Aの前方外周面のベルト用前面挿通孔16aに通し、ベルト用前面挿通孔16aを通したシートベルト3をベルト装着状態とした。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ペットを収納したペット収納ボックスを車室内で車体に固定するペット収納ボックス固定構造に関する。
近年、ペットを車両に乗せる際には、人間と同様に車両緊急時(例えば衝突時)にペットを保護することが要望されている。
このような要望の下に、車載時のペットの安全性を確保するもとして、例えば図8や図9に開示されたものがある(特許文献1参照。)。
図8に示すペット固定構造は、シートクッション100上に載置されたペットPの体を直接拘束する拘束バンド101と、この拘束バンド101とシートベルト装置のバックル102との間を連結する連結ロープ103とを有する。連結ロープ103は、一端側にカナビラ104が、他端側にタング部材105がそれぞれ固定されており、両端側でそれぞれ着脱自在に設けられている。このペット固定構造では、ペットPがシートクッション100上を連結ロープ103の規制範囲内で自由に移動することができる。
一方、図9に示すペット固定構造は、ペットPを収納するペット収納ボックス110と、このペット収納ボックス110に一端が固定され、他端にタング部材111が固定された連結ベルト112とを有し、連結ベルト112のタング部材111をシートベルト装置のバックル113に装着するものである。このペット固定構造では、ペットPがペット収納ボックス110内を自由に移動することができる。
また、他の従来例として、例えば図10及び図11に開示されたものがある(特許文献2参照。)。図10及び図11に示すペット固定構造は、シートクッション120a上に載置され、上面が開口されたペット収納ボックス121と、このペット収納ボックス121内に収納したペットPをペット収納ボックス121内に繋ぎ止めるペット連結ベルト122と、ペット収納ボックス121をシートクッション120a上に固定する2本の専用固定ベルト123,124とを有している。一方の専用固定ベルト122は、シートバック120aに掛け回した両端をペット収納ボックス121の下部にそれぞれ連結している。もう一方の専用固定ベルト123は、ヘッドレスト120cの支柱120dに掛け回した両端をペット収納ボックス121の上端にそれぞれ連結している。このペット固定構造では、ペットPがペット収納ボックス121内で、かつ、ペット連結ロープ122の規制範囲内で自由に移動することができる。
特開平8−20307号公報
特開2002−159238号公報
しかしながら、図8に示すペット固定構造では、例えば衝突時等の車両緊急時には連結ロープ103の長さ分だけペットP自体が移動し、連結ロープ103がテンションの張った状態となって初めてペットPの移動が阻止される。したがって、連結ロープ103がテンションの張った状態となったときにペットP自体に直接大きな衝撃が加わる。また、連結ロープ103によってペットPの移動が阻止されるまでの間にペットPが他の部材に衝突し、衝突姿勢が悪かったり、衝突箇所が悪かったりすると、大きな怪我につながる可能性があり、安全性に欠ける可能性がある。
また、図9に示すペット固定構造では、車両緊急時には連結ベルト112の長さ分だけペット収納ボックス110が移動し、連結ベルト112がテンションの張った状態となって初めてペット収納ボックス110の移動が阻止される。したがって、連結ベルト112がテンションの張った状態となったときにペット収納ボックス110に大きな衝撃が加わり、ペット収納ボックス110内部のペットPも大きなダメージを受けるおそれがある。また、ペット収納ボックス110の移動が阻止されるまでの間にペット収納ボックス110が他の部材に衝突し、その際に内部のペットPも大きなダメージを受け、安全性に欠ける可能性がある。
さらに、図10及び図11に示すペット固定構造では、シートバック120b及び支柱120cにペット収納ボックス121を固定するために専用固定ベルト123,124を使用しなければならない。また、ペット収納ボックス121を車両に固定する場合には、専用固定ベルト123,124を使用する固定作業が必要であり、固定作業が面倒である。さらに、ペット収納ボックス121を車両より取り外した場合には、専用固定ベルト123,124を無くさないように保管して置かなければならず、管理も面倒である。
そこで、本発明は、ペットの安全性に優れ、かつ、ペット収納ボックスを専用固定ベルト等を使用することなく簡易に固定でき、専用固定ベルトなどの管理も必要がないペット収納ボックス固定構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ペットを収納したペット収納ボックスを車室内で車体に固定するペット収納ボックス固定構造であって、前記ペット収納ボックスの前方外周面にベルト用前面挿通孔を設け、このベルト用前面挿通孔を前記車室内の前方を向くように前記ペット収納ボックスをシート上に載置し、シートベルト装置のシートベルトを前記ベルト用前面挿通孔に通し、前記ベルト用前面挿通孔に通した前記シートベルトをベルト装着状態としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のペット収納ボックス固定構造であって、前記シートベルト装置の前記シートベルトは、前記車体側に一端側が支持され、自由端側にタング部材が固定されたショルダーベルト部と、前記車体側に一端側が支持され、他端側が前記ショルダーベルト部に連結されたラップベルト部と、前記車体側に一端が支持され、自由端側にバックルが固定されたアンカー用ベルト部とを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載のペット収納ボックス固定構造であって、前記ショルダーベルト部及び前記ラップベルト部を共に前記ベルト用前面挿通孔に通した状態で前記タング部材を前記バックルに装着することによりベルト装着状態としたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2記載のペット収納ボックス固定構造であって、前記ペット収納ボックスの後方外周面にベルト用後面挿通孔を設けると共に、前記ショルダーベルト部を前記ベルト用前面挿通孔に、前記ラップベルト部を前記ベルト用後面挿通孔にそれぞれ通した状態で前記タング部材を前記バックルに装着することによりベルト装着状態としたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載されたペット収納ボックス固定構造であって、前記ベルト用前面挿通孔の両端には、前記シートベルトが前記ペット収納ボックスの上面側及び下面側に移動しないよう規制するベルト位置規制部を設けたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載されペット収納ボックス固定構造であって、前記ペット収納ボックスは、網状の袋体をボックス状にフレームによって保持した収納ボックス本体と、この収納ボックス本体の外周面を被うように取り付けられた強度ベルトとを備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、例えば衝突時等の車両緊急時にはペットがペット収納ボックス内で瞬間的に移動したとしても、その瞬間的な移動でシートベルト装置が作動してペット収納ボックスが位置移動することなくシートベルトによって拘束される。したがって、ペット収納ボックスがほとんど移動することがなく、この移動しないペット収納ボックスの内壁にペットが衝突するため、ペットには比較的弱い衝撃が加わるにすぎないため、安全性に優れている。また、シートベルト装置のシートベルトを使用してペット収納ボックスを固定するため、専用固定ベルト等を使用することなく簡易に固定でき、ペット収納ボックスを車体から取り外した場合には専用固定ベルトなどを管理する必要がない。更に、シートベルトがベルト収納ボックスの前方外周面を拘束するため、ペットがペット収納ボックスの前方の内壁に衝突したとしても、ペット収納ボックスには大きな変形が生じない。したがって、ペット収納ボックスは衝撃吸収性能に優れた構造となる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、いわゆる3点式のシートベルト装置を用いてペット収納ボックスを車体側に固定することができる。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、ショルダーベルト部とラップベルト部を共にペット収納ボックスのベルト用前面挿通孔に通せば良いため、ペット収納ボックスの固定作業が容易である。
請求項4の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、ショルダーベルト部及びラップベルト部によってペット収納ボックスの前方側と後方側の両方を拘束するため、ペット収容ボックスの拘束箇所が複数であり、複雑な衝撃が加わった場合においても確実に拘束でき、安全性が向上する。
請求項5の発明によれば、請求項1〜請求項4の発明の効果に加え、ペット収納ボックスのベルト用前面挿通孔に挿通されるシートベルトの位置を常に最適に保持することができる。
請求項6の発明によれば、請求項1〜請求項5の発明の効果に加え、ペット収納ボックスは、ペット収納ボックス本体がほぼ網状の袋体で形成されるため、通気性が良く、また、ペットの衝突時の衝撃を極力緩和することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は本発明のペット収納ボックス固定構造を適用した第1実施形態を示し、図1はペット収納ボックス10Aをシート2上に固定した状態を斜め後方から見た斜視図、図2はペット収納ボックス10Aをシート2上に固定した状態を示す側面図、図3はペット収納ボックス10Aをシート2上に固定した状態を斜め前方から見た斜視図である。
図1〜図3は本発明のペット収納ボックス固定構造を適用した第1実施形態を示し、図1はペット収納ボックス10Aをシート2上に固定した状態を斜め後方から見た斜視図、図2はペット収納ボックス10Aをシート2上に固定した状態を示す側面図、図3はペット収納ボックス10Aをシート2上に固定した状態を斜め前方から見た斜視図である。
図1〜図3に示すように、車体1の車室内には前後2列にシート2,2’が配置されている。この各シート2,2’は、車室の底面側に固定されたシートクッション2a,2a’と、このシートクッション2a,2a’の後端側より立設されたシートバック2b,2b’と、このシートバック2b,2b’の上端に支柱2c,2c’を介して支持されたヘッドレスト2d,2d’とを備えている。そして、後方のシート2上に後述するペット収納ボックス10Aが載置されている。
また、車体1の車室内には前後のシート2,2’に対してシートベルト装置がそれぞれ備えられている。このシートベルト装置のシートベルト3は、車体1側に一端側が支持され、自由端側にタング部材4aが固定されたショルダーベルト部4と、車体1側に一端側が支持され、他端側がショルダーベルト部4に連結されたラップベルト部5と、車体1側に一端が支持され、自由端側にバックル6aが固定されたアンカー用ベルト部6とを有している。ショルダーベルト部4とラップベルト部5とは、車両緊急時以外では車体1側のベルト収納部(不図示)の巻き取り力に抗して自由に車室内に引き出し自在であるが、車両緊急時にはショルダーベルト部4及びラップベルト部5の引き出しがロックされるようになっている。
ペット収納ボックス10Aは、収納ボックス本体11とこの収納ボックス本体11の外周面を被うように取り付けられた強度ベルト12とから構成されており、後方のシート2のシートバック2bにほぼ密着された状態でシートクッション2a上に載置されている。
収納ボックス本体11は、形状がほぼ直方体状で、通気性が良く、かつ、衝撃吸収性能の高い材質、例えば細かい網目のポリエステルメッシュで形成された袋体11aと、この袋体11aに装着され、袋体11aを閉空間であるボックス状の形態に保持するワイヤーフレーム11bとを有する。袋体11aの一方の側面には開口部13が形成され、この開口部13が蓋体14によってファスナー開閉できるようになっている。この開口部13よりペット(不図示)を収納したり、取り出したりする。袋体11aの底面には防水布地15が敷かれている。ワイヤーフレーム11bは、所定方向の外力を作用させることによって折り畳み位置に変移可能に構成され、ペット収納ボックス本体11の内側は突起構造を持たない構造となっている。
強度ベルト12は、収納ボックス本体11の外周面を被うように取り付けられた左右一対のボックス強度ベルト部12aと、この一対のボックス強度ベルト部12aの各上端位置で両端が固定された2本のループ状の安定ベルト部12b,12cとを備えている。
ボックス強度ベルト部12aは、例えば糸や接着剤によって袋体11aの適所に強固に固定されている。ボックス強度ベルト部12aと袋体11aの前方外周面との間には隙間によってベルト用前面挿通孔16aが、ボックス強度ベルト部12aと袋体11aの後方外周面との間には隙間によってベルト用後面挿通孔16bがそれぞれ形成されている。このベルト前面挿通孔16aにショルダーベルト部4及びラップベルト部5が通されている。ベルト前面挿通孔16aの両端には、ショルダーベルト部4及びラップベルト部5がペット収納ボックス10の上方及び下方に移動しないように規制するベルト位置規制部20,21が設けられている。このベルト位置規制部20,21は、袋体11aとボックス強度ベルト部12a間を固定する糸や接着剤によって形成されている。
2本の安定ベルト部12b、12cには調整クリップ17がそれぞれ設けられており、この調整クリップ17によって安定ベルト部12b、12cのループ形状を解いたりループ形状に戻したりできると共に長さ調整ができるようになっている。この第1実施形態では、2本の安定ベルト部12b,12cは、後方側のシート2の支柱2cに共に掛け回されている。なお、前方側に配置された安定ベルト12bは、前方側のシート2’の支柱2c’に、後方側に配置された安定ベルト部12cは、後方側のシート2の支柱2cに掛け回しても良い。
次に、ペット収納ボックス10Aを車室内で車体1に固定する固定作業を説明する。最初に、ベルト用前面挿通孔16aを車室内の前方(車体前方)を向くようにペット収納ボックス10Aを車体1の後方のシートバック2bにほぼ密着された状態でシートクッション2a上に載置する。次に、シートベルト装置のショルダーベルト部4及びラップベルト部5を待機位置より引き出し、引き出した先端側をベルト用前面挿通孔16aに通す。ベルト用前面挿通孔16aに通したショルダーベルト部4及びラップベルト部5のタング部材4aをバックル6aに装着する。これにより、ショルダーベルト部4は待機位置より急角度で下方に向かい、ベルト位置規制部20,21で規制されたベルト用前面挿通孔16aを通る経路でペット収納ボックス10を拘束する。ラップベルト部5は、待機位置よりほぼ水平方向に向かい、ベルト位置規制部20,21で規制されたベルト用前面挿通孔16aを通る経路でペット収納ボックス10を拘束する。ショルダーベルト部4及びラップベルト部5は、シートベルト装置の巻取力によって所定の引っ張り力が張られたベルト装着状態となる。
次に、2本の安定ベルト12b,12cの各調整クリップ17を一旦解除し、各安定ベルト12b,12cを後方のシート2の支柱2cに掛け回した状態として調整クリップ17を再度装着する。
次に、ペット収納ボックス10Aを固定した固定構造の作用を説明する。例えば衝突時等の車両緊急時にはペット収納ボックス10Aが瞬間的に移動するが、直ちにシートベルト装置が作動してシートベルト3がロックされる。このため、ペット収納ボックス10Aの移動が阻止される。そして、移動しないペット収納ボックス10Aの内側の面にペット(不図示)が衝突することになる。したがって、ペットには比較的弱い衝撃が加わるに過ぎないため、安全性に優れている。また、シートベルト装置のシートベルト3を使用してペット収納ボックス10Aを固定するため、従来のように専用固定ベルト等を使用することなく簡易に固定できる。更に、シートベルト3を使用して固定するため、ペット収納ボックス10Aを車体1から取り外した場合には、専用固定ベルトなどを管理する必要がない。
更に、シートベルト3がベルト収納ボックス10Aの前方外周面を拘束するため、ペット(不図示)が収納ボックス10Aの前方の内壁に衝突しても大きな変形を生じない。したがって、ペット収納ボックス10Aは衝突時の前面の変形防止に重点を置くことなく衝撃吸収性能に優れた構造となる。
このように、本第1実施形態では、シートベルト装置のシートベルト3は、車体1側に一端側が支持され、自由端側にタング部材4aが固定されたショルダーベルト部4と、車体1側に一端側が支持され、他端側がショルダーベルト部4に連結されたラップベルト部5と、車体1側に一端が支持され、自由端側にバックル6aが固定されたアンカー用ベルト部6とを有するので、いわゆる3点式のシートベルト装置を用いてペット収納ボックス10Aを車体側に固定できる。なお、本第1実施形態では、いわゆる3点式のシートベルト装置を用いてペット収納ボックス10Aを車体1側に固定したが、いわるゆ2点式のシートベルト装置によっても略同様にペット収納ボックス10Aを車体1側に固定できる。
また、この第1実施形態では、ショルダーベルト部4及びラップベルト部5を共にベルト用前面挿通孔16aに通した状態でタング部材4aをバックル6aに装着したので、ショルダーベルト部4とラップベルト部5を共にペット収納ボックス10Aのベルト用前面挿通孔16aに通せば良いため、ペット収納ボックス10Aの固定作業が容易である。
また、本第1実施形態では、ベルト用前面挿通孔16aの両端には、シートベルト3がペット収納ボックス10Aの上面側及び下面側に移動しないよう規制するベルト位置規制部20,21を設けたので、ペット収納ボックス10Aのベルト用前面挿通孔16aに挿通されるシートベルト3の位置を常に最適に保持できる。
更に、本第1実施形態では、ペット収納ボックス10Aは、網状の袋体11aをボックス状にワイヤーフレーム11bによって保持した収納ボックス本体11と、この収納ボックス本体11の外周面を被うように取り付けられた強度ベルト12とを備えているので、収納ボックス本体11がほぼ網状の袋体11aで形成されるため、通気性が良く、また、ペットの衝突時の衝撃を極力緩和できる。
また、この第1実施形態では、強度ベルト12は、収納ボックス本体11の外周面を被うように取り付けられたボックス強度ベルト部12aと、このボックス強度ベルト部12aに両端が支持されたループ状の安定ベルト部12b,12cとを有し、この安定ベルト部12b,12cをヘッドレスト2dの支柱2cに巻き掛けたので、ペット収納ボックス10Aと支柱12cとの間が安定ベルト部12b,12cによっても固定される。したがって、ペット収納ボックス10Aがより強固に車体1に固定され、安全性の向上になる。また、ペット収納ボックス10Aを車体1から取り外した場合には安定ベルト部12b,12cを手提げ用ベルトとして利用できるため、持ち運びの際に便利である。
なお、一方の安定ベルト部12cを後方のシート2側の支柱2cに巻き掛け、他方の安定ベルト12bを前方のシート2’の前方側の支柱2c’に巻き掛けても良い。また、2本の安定ベルト部12b,12cいずれか一方のみを支柱2cに掛け回した状態としても良い。また、ペット収納ボックス10Aを車室1の前方のシート2上に載置する場合には、このシート2の支柱2cにのみ掛け回した状態で固定する。
次に、この第1実施形態における、シートベルト3によるペット収納ボックス10Aの他の固定例を説明する。ここでは、ショルダーベルト部4をベルト用前面挿通孔16aに、ラップベルト部5をベルト用後面挿通孔16bにそれぞれ通した状態でタング部材4aをバックル6aに装着することによって、ペット収納ボックス10Aをシート2上に固定する。このように固定した場合には、ショルダーベルト部4及びラップベルト部5によってペット収納ボックス10Aの前方側と後方側の両方を拘束するため、ペット収容ボックス10Aの拘束箇所が複数であり、複雑な衝撃が加わった場合においても確実に拘束でき、安全性が向上する。
また、別の例としては、ペット収納ボックス10の底面外周面にベルト用底面挿通孔を設ける。そして、ショルダーベルト部4をベルト用前面挿通孔16aに、ラップベルト部5をベルト用底面挿通孔にそれぞれ通した状態でタング部材4aをバックル6aに装着することによって、ペット収納ボックス10Aをシート2上に固定する。このようにして固定した場合であっても、ショルダーベルト部4及びラップベルト部5によってペット収納ボックス10Aの前方側と底面側の両方を拘束できるため、ペット収容ボックス10Aの拘束箇所が複数であり、複雑な衝撃が加わった場合においても確実に拘束でき、安全性が向上する。
(第2実施形態)
図4は本発明の第2実施形態を示し、ペット収納ボックス10Bをシート2上に固定した状態を斜め前方から見た斜視図である。図4において、この第2実施形態のペット収納ボックス10Bを上記第1実施形態のものと比較すると、ベルト前面挿通孔16aの両端にはベルト位置規制部が設けられていない点のみが相違する。他の構成はほぼ同一であるため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
図4は本発明の第2実施形態を示し、ペット収納ボックス10Bをシート2上に固定した状態を斜め前方から見た斜視図である。図4において、この第2実施形態のペット収納ボックス10Bを上記第1実施形態のものと比較すると、ベルト前面挿通孔16aの両端にはベルト位置規制部が設けられていない点のみが相違する。他の構成はほぼ同一であるため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、例えば衝突時等の車両緊急時には、直ちにシートベルト装置が作動してシートベルト3がロックされ、ペット収納ボックス10Bの移動が阻止されるため、ペット(不図示)への衝撃を十分に緩和できる。
(第3実施形態)
図5は本発明の第3実施形態を示し、ペット収納ボックス10Cをシート2上に固定した状態を斜め前方から見た斜視図である。図5において、この第3実施形態のペット収納ボックス10Cを上記第1実施形態のものと比較すると、一対のボックス強度ベルト12a間に1本の安定ベルト部12dがたすき掛け状態で固定されている点のみが相違する。他の構成は同一であるため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
図5は本発明の第3実施形態を示し、ペット収納ボックス10Cをシート2上に固定した状態を斜め前方から見た斜視図である。図5において、この第3実施形態のペット収納ボックス10Cを上記第1実施形態のものと比較すると、一対のボックス強度ベルト12a間に1本の安定ベルト部12dがたすき掛け状態で固定されている点のみが相違する。他の構成は同一であるため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
この第3実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、例えば衝突時等の車両緊急時には、直ちにシートベルト装置が作動してシートベルト3がロックされ、ペット収納ボックス10Cの移動が阻止されるため、ペット(不図示)への衝撃を十分に緩和できる。
なお、上記第1実施形態〜第3実施形態において、収納ボックス本体10A〜10Cの上面に開口部13及びこの開口部13を開閉する蓋体14を設けても良い。この場合には、安定ベルト部12a,12b,12cを取っ手としてペット収納ボックス10A〜10Cを持ち運ぶ際に利用できる。また、ペット(不図示)が上面に設けた開口部13より頭を出すことが可能となるため、ペット(不図示)の精神衛生面からも効果的である。
(第4実施形態)
図6は本発明の第4実施形態を示し、図6(a)はペット収納ボックス10Dの斜視図、図6(b)はペット収納ボックス10Dの第二の紐を引っ張っている途中の斜視図である。この実施の形態に係るペット収納ボックス10Dは上記実施形態10A〜10Cのものと比較すると、収納ボックス本体10Dの上面に開口部13及びこの開口部13を開閉する蓋体14を設けた上部開口型とした点が相違する。更に、ファスナーを2個のスライダーの頭が向かい合わせの両開きファスナーとし、各スライダーに取り付けられている引手を繋ぐ第一の紐と、ファスナーの閉じ側の辺の略中央部と、この辺と対向する辺の略中央部を繋ぐ第二の紐とを設けた点が相違している。
図6は本発明の第4実施形態を示し、図6(a)はペット収納ボックス10Dの斜視図、図6(b)はペット収納ボックス10Dの第二の紐を引っ張っている途中の斜視図である。この実施の形態に係るペット収納ボックス10Dは上記実施形態10A〜10Cのものと比較すると、収納ボックス本体10Dの上面に開口部13及びこの開口部13を開閉する蓋体14を設けた上部開口型とした点が相違する。更に、ファスナーを2個のスライダーの頭が向かい合わせの両開きファスナーとし、各スライダーに取り付けられている引手を繋ぐ第一の紐と、ファスナーの閉じ側の辺の略中央部と、この辺と対向する辺の略中央部を繋ぐ第二の紐とを設けた点が相違している。
本実施の形態では、図6(a)に示すように、開口部13及び蓋体14の周縁にはファスナーのレール18aが設けられている。そして、ファスナーの2個のスライダー18bの頭が向かい合わせの両開きファスナーとなっている。各スライダー18bに取り付けられている引手18cには、各引手18cを繋ぐ第一の紐19aが設けられている。また、ファスナーの閉じ側の辺の略中央部の天面固着部19cと、この辺と対向する辺の略中央部の他端固着部19dには、ファスナーの閉じ側の辺とこの辺と対向する辺を繋ぐ第二の紐19bが設けられている。
上記第一の紐19a及び第二の紐19bを設けた場合には、ファスナーを閉じる場合には、図6(a)に示すように、第一の紐19aを片手で引くことにより容易に閉じることができる。また、蓋体14を開口させるときには、図6(b)に示す矢印方向に第二の紐19bを引くことにより、ファスナーの閉じ側の辺が天面固着部19cより他端側に引き寄せられてファスナーが開き、蓋体14が上部に向かってめくられる。このように、片手で容易に蓋体14を開口させることができる。
以上示したように、第一及び第二の紐を設けることにより、蓋体の開閉の際に、ファスナーの引手をそれぞれ手でつまみ、強度ベルトの下を通過させて蓋体を開閉させるという面倒な操作をしなくても蓋体の開閉が可能となる。
(第5実施形態)
図7は本発明の第5実施形態示し、ペット収納ボックス10Eの斜視図である。図7に示すように、この第5実施形態のペット収納ボックス10Eは、ほぼ直方体の箱形状を有し、適所に通気孔を形成したプラスチック材より形成されている。このペット収納ボックス10Eの前面には、両端が固定された一対のプレート部22によって一対のベルト用前面挿通孔16aが設けられている。なお、ここでは、各プレート部22の両端の固定箇所がベルト位置規制部となっている。
図7は本発明の第5実施形態示し、ペット収納ボックス10Eの斜視図である。図7に示すように、この第5実施形態のペット収納ボックス10Eは、ほぼ直方体の箱形状を有し、適所に通気孔を形成したプラスチック材より形成されている。このペット収納ボックス10Eの前面には、両端が固定された一対のプレート部22によって一対のベルト用前面挿通孔16aが設けられている。なお、ここでは、各プレート部22の両端の固定箇所がベルト位置規制部となっている。
この第5実施形態では、上記第1実施形態と同様に、ベルト用前面挿通孔16aを車体前方としてペット収納ボックス10Eをシート(不図示)に載置し、一対のベルト用前面挿通孔16aにシートベルト(不図示)を通すことによってペット収納ボックス10Eをシート(不図示)に固定する。
このように、第5実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、例えば衝突時等の車両緊急時には、直ちにシートベルト装置が作動してシートベルト3がロックされ、ペット収納ボックス10Eの移動が阻止されるため、ペット(不図示)への衝撃を十分に緩和できる。
なお、第1〜第5実施形態では、シート2上に1個のペット収納ボックス10A〜10Eを固定する場合を説明したが、第1〜第3実施形態及び第5実施形態では2個以上のペット収納ボックス10A〜10C及び10Eをシートクッション2a上に並べて載置し、この並列載置した各ペット収納ボックス10A〜10C及び10Eを上述したようにシートベルト3で連結固定しても良い。
1 車体
2,2’ シート
2a,2a’ シートクッション
2b,2b’ シートバック
2c,2c’ 支柱
2d,2d’ ヘッドレスト
3 シートベルト
4 ショルダーベルト部
4a タング部材
5 ラップベルト部
6 アンカーベルト部
6a バックル
10A〜10E ペット収納ボックス
11 収納ボックス本体
11a 袋体
11b ワイヤーフレーム
12 強度ベルト
12a ボックス強度ベルト部
12b、12c,12d 安定ベルト部
13 開口部
14 蓋体
15 防水布地
16a ベルト用前面挿通孔
16b ベルト用後面挿通孔
17 調整クリップ
18a レール
18b スライダー
18c 引手
19a 第一の紐
19b 第二の紐
19c 天面固着部
19d 他端固着部
20,21 ベルト位置規制部
22 プレート部
2,2’ シート
2a,2a’ シートクッション
2b,2b’ シートバック
2c,2c’ 支柱
2d,2d’ ヘッドレスト
3 シートベルト
4 ショルダーベルト部
4a タング部材
5 ラップベルト部
6 アンカーベルト部
6a バックル
10A〜10E ペット収納ボックス
11 収納ボックス本体
11a 袋体
11b ワイヤーフレーム
12 強度ベルト
12a ボックス強度ベルト部
12b、12c,12d 安定ベルト部
13 開口部
14 蓋体
15 防水布地
16a ベルト用前面挿通孔
16b ベルト用後面挿通孔
17 調整クリップ
18a レール
18b スライダー
18c 引手
19a 第一の紐
19b 第二の紐
19c 天面固着部
19d 他端固着部
20,21 ベルト位置規制部
22 プレート部
Claims (6)
- ペットを収納したペット収納ボックスを車室内で車体に固定するペット収納ボックス固定構造であって、
前記ペット収納ボックスの前方外周面にベルト用前面挿通孔を設け、このベルト用前面挿通孔を前記車室内の前方を向くように前記ペット収納ボックスをシート上に載置し、シートベルト装置のシートベルトを前記ベルト用前面挿通孔に通し、前記ベルト用前面挿通孔に通した前記シートベルトをベルト装着状態としたことを特徴とするペット収納ボックス固定構造。 - 請求項1記載のペット収納ボックス固定構造であって、
前記シートベルト装置の前記シートベルトは、前記車体側に一端側が支持され、自由端側にタング部材が固定されたショルダーベルト部と、前記車体側に一端側が支持され、他端側が前記ショルダーベルト部に連結されたラップベルト部と、前記車体側に一端が支持され、自由端側にバックルが固定されたアンカー用ベルト部とを有することを特徴とするペット収納ボックス固定構造。 - 請求項2記載のペット収納ボックス固定構造であって、
前記ショルダーベルト部及び前記ラップベルト部を共に前記ベルト用前面挿通孔に通した状態で前記タング部材を前記バックルに装着することによりベルト装着状態としたことを特徴とするペット収納ボックス固定構造。 - 請求項2記載のペット収納ボックス固定構造であって、
前記ペット収納ボックスの後方外周面にベルト用後面挿通孔を設けると共に、前記ショルダーベルト部を前記ベルト用前面挿通孔に、前記ラップベルト部を前記ベルト用後面挿通孔にそれぞれ通した状態で前記タング部材を前記バックルに装着することによりベルト装着状態としたことを特徴とするペット収納ボックス固定構造。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載されたペット収納ボックス固定構造であって、
前記ベルト用前面挿通孔の両端には、前記シートベルトが前記ペット収納ボックスの上面側及び下面側に移動しないよう規制するベルト位置規制部を設けたことを特徴とするペット収納ボックス固定構造。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載されたペット収納ボックス固定構造であって、
前記ペット収納ボックスは、網状の袋体をボックス状にフレームによって保持した収納ボックス本体と、この収納ボックス本体の外周面を被うように取り付けられた強度ベルトとを備えたことを特徴とするペット収納ボックス固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004176076A JP2005348700A (ja) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | ペット収納ボックス固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004176076A JP2005348700A (ja) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | ペット収納ボックス固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005348700A true JP2005348700A (ja) | 2005-12-22 |
Family
ID=35583660
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004176076A Pending JP2005348700A (ja) | 2004-06-14 | 2004-06-14 | ペット収納ボックス固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005348700A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7204205B2 (en) * | 2004-06-23 | 2007-04-17 | O'donnell Norman J | Vehicle console pet seat |
KR20190107952A (ko) * | 2018-03-13 | 2019-09-23 | 박희규 | 애완동물용 카시트 |
JP2020500571A (ja) * | 2016-11-18 | 2020-01-16 | ミム コンストラクション エービー | ペットを保護する運搬構造 |
-
2004
- 2004-06-14 JP JP2004176076A patent/JP2005348700A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7204205B2 (en) * | 2004-06-23 | 2007-04-17 | O'donnell Norman J | Vehicle console pet seat |
US7448345B1 (en) | 2004-06-23 | 2008-11-11 | O'donnell Norman J | Vehicle console pet seat |
JP2020500571A (ja) * | 2016-11-18 | 2020-01-16 | ミム コンストラクション エービー | ペットを保護する運搬構造 |
JP7046307B2 (ja) | 2016-11-18 | 2022-04-04 | ミム コンストラクション エービー | ペットを保護する運搬構造 |
KR20190107952A (ko) * | 2018-03-13 | 2019-09-23 | 박희규 | 애완동물용 카시트 |
KR102044542B1 (ko) * | 2018-03-13 | 2019-11-13 | 박희규 | 애완동물용 카시트 |
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