JP4230229B2 - ペット収納ボックス固定構造、ペット収納ボックス及び連結具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペットを収納したペット収納ボックスを車室内で車体に固定するペット収納ボックス固定構造、これに用いるペット収納ボックス及びこれに用いる連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ペットを車両に乗せる際に、人間と同様に車両緊急時(例えば衝突時)にペットを保護することが要望されている。
【0003】
このような要望の下に、車載時のペットの安全性を確保するものとして、図3や図4に示す特開平8−20307号公報(特許文献1)に開示されたものがある。
【0004】
図3に示すペット固定構造は、シートクッション100上に載置されたペットPの体を直接拘束する拘束バンド101と、この拘束バンド101とシートベルト装置のバックル102との間を連結する連結ロープ103とを有する。連結ロープ103には、一端側にカナビラ104が、他端側にはタング部材105がそれぞれ着脱自在に設けられている。この固定構造では、ペットPがシートクッション100上を連結ロープ103の規制範囲内で自由に移動することができる。
【0005】
また、図4に示すペット固定構造は、ペットPを収納するペット収納ボックス110と、このペット収納ボックス110に一端が固定され、他端にタング部材111が固定された連結ベルト112とを有し、連結ベルト112のタング部材111をシートベルト装置のバックル113に装着するものである。この固定構造では、ペットPがペット収納ボックス110内を自由に移動できる。
【0006】
更に、他の従来例として図5及び図6に示す特開2002−159238号公報(特許文献2)に開示されたものがある。
【0007】
図5及び図6に示すペット固定構造は、シート120のシートクッション120a上に載置され、上面が開口されたペット収納ボックス121と、このペット収納ボックス121内に収納したペットPをペット収納ボックス121内に繋ぎ止めるペット連結ベルト122と、ペット収納ボックス121をシートクッション120a上に固定する2本の専用固定ベルト123、124とを有している。2本の専用固定ベルト123、124は、シートバック120bに掛け回した両端をペット収納ボックス121の下部にそれぞれ連結したものと、ヘッドレスト120cの支柱120dに掛け回した両端をペット収納ボックス121の上端にそれぞれ連結したものから構成されている。この固定構造では、ペットPがペット収納ボックス121内で、かつ、ペット連結ベルト122の規制範囲内で自由に移動できる。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−20307号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2002−159238号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3に示すペット固定構造は、車両緊急時には連結ロープ103の長さ分だけペットP自体が移動し、連結ロープ103が伸びきったときに初めてペットPの移動が阻止されて、ペットPに大きな衝撃が加わる。また、ペットPが連結ロープ103の規制範囲内で移動することができるため、ペットPが他部材に衝突し、衝突姿勢や衝突箇所が悪かった場合には大きな怪我につながる可能性があり、ペットの安全性に欠ける。更に、ペットPが移動したり、衝撃を受けて騒ぐことによって運転手の注意が散漫になり、運転手にとっても危険である。
【0011】
また、図4に示すペット固定構造でも同様に、車両緊急時には連結ベルト112の長さ分だけペット収納ボックス110が移動し、連結ベルト112が伸びきったときに初めてペット収納ボックス110の移動が阻止されて、ペット収納ボックス110に大きな衝撃が加わる。このとき、ペット収納ボックス110内部のペットPにも、大きな衝撃が加わるため、ペットPが怪我をする可能性がある。また、ペット収納ボックス110が他部材に衝突し、その際にペット収納ボックス110内部のペットPも大きなダメージを受ける恐れがあり、安全性に欠けるという問題がある。
【0012】
更に、図5及び図6に示すペット固定構造では、ペット収納ボックス121を車両のシート120条上に固定するため、車両緊急時の衝撃力はシート120に加わる。このため、シート120の強度が衝撃力に充分対向できない場合は、シート120が破壊し、ペット収納ボックス121が前方に投げ出される恐れがある。また、ペットPがペット連結ベルト122によって固定されているため、ペットPに直接衝撃が加わる可能性がある。更に、ペット収納ボックス121を固定するためには専用の固定ベルト123、124を使用した固定作業が必要であり、汎用性に欠けるうえに、固定作業が面倒である。また、ペット収納ボックス121を車両より取り外した場合には、専用固定ベルト123、124を無くさないように保管する必要があり、管理の上でも問題がある。
【0013】
そこで、本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、ペットの安全性に優れ、かつ、ペット収納ボックスを専用固定ベルト等を使用することなく簡易に固定でき、専用固定ベルトなどの管理の必要がないペット収納ボックス固定構造、ペット収納ボックス及び連結具を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
ペットを収納したペット収納ボックスを車室内で車体に固定するペット収納ボックス固定構造であって、前記ペット収納ボックスをシート上に載置し、シートベルト装置のシートベルトを前記ペット収納ボックスの外周面側に直接連結し、この連結した前記シートベルトをベルト装着状態とし、前記ペット収納ボックスは、収納ボックス本体の外側外周面を被うように取り付けられ外周面を一周し閉ループ状態にした複数の強度ベルトを有し、この強度ベルトと前記収納ボックスとの間を利用したベルト挿通孔を設け、このベルト挿通孔に前記シートベルトを挿通することによって前記シートベルトを前記ペット収納ボックスに直接連結したことを特徴とする。
【0015】
この収納ボックス固定構造では、車両緊急時(例えば衝突時)にはペット収納ボックスが瞬間的に移動するが、直ちにシートベルト装置が作動してシートベルトがロック状態となってペット収納ボックスの移動が阻止され、ペット収納ボックスがほとんど移動することがない。そして、このほとんど移動しないペット収納ボックスの内壁にペットが衝突することになるため、ペットには比較的弱い衝撃が加わるに過ぎない。また、ペットが閉空間であるペット収納ボックスに収納されているため、ペットはペット収納ボックス内をある程度自由に動くことが可能であると共に、車両緊急時に前方に投げ出されることがない。そして、ペットがシートから移動したり、衝撃を受けて騒ぐことが防止されるため、運転中にペットに邪魔されない。更に、シートベルト装置のシートベルトを使用してペット収納ボックスを固定するため、従来例のような専用固定ベルト等を使用する必要がない。
【0017】
加えて、シートベルトをベルト挿通孔に通すため、シートベルトとペット収納ボックスとが強固に連結される。また、シートベルトのロック力を強度ベルトによって受けるため、ペット収納ボックスを確実に位置保持できると共に、シートベルトのロック力によって収納ボックス本体が破損等することがない。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1記載のペット収納ボックス固定構造であって、前記強度ベルトは、前記収納ボックス本体の外周面を被うように取り付けられ外周面を一周し閉ループ状態にした拘束ベルト部と、この拘束ベルト部に両端が支持されたループ状の安定ベルト部とを有し、この安定ベルト部をヘッドレストの支柱に巻き掛けたことを特徴とする。
【0019】
この収納ボックス固定構造では、請求項1の発明の作用に加え、ペット収納ボックスと支柱との間が安定ベルト部によっても固定される。
【0020】
請求項3の発明は、請求項2記載のペット収納ボックス固定構造であって、前記安定ベルト部は2本であり、一方の安定ベルト部は、前記ペット収納ボックスが載置された前記シート側の支柱に巻き掛け、他方の安定ベルト部は、前記ペット収納ボックスが載置された前記シートの前方側の支柱に巻き掛けたことを特徴とする。
【0021】
この収納ボックス固定構造では、請求項2の発明の作用に加え、ペット収納ボックスと前後に配置される2本の支柱との間が2本の安定ベルト部によってそれぞれ固定される。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0039】
図1及び図2は本発明のペット収納ボックス固定構造を適用した一実施形態を示し、図1はペット収納ボックス10をシート2上に固定した状態を示す斜視図、図2はペット収納ボックス10をシート2上に固定した状態を示す側面図である。
【0040】
図1及び図2に示すように、車体1の車室内には前後2列にシート2、2’が配置されている。この各シート2、2’は、車室の底面側に固定されたシートクッション2a、2a’と、このシートクッション2a、2a’の後端側より立設されたシートバック2b、2b’と、このシートバック2b、2b’の上端に支柱2c、2c’を介して支持されたヘッドレスト2d、2d’とを備えている。そして、後方のシート2上に下記するペット収納ボックス10が載置されている。
【0041】
また、車体1の車室内には、前後のシート2、2’に対してシートベルト装置がそれぞれ備えられている。このシートベルト装置のシートベルト3は、車体1側に一端側が支持され、自由端側にタング部材4aが固定されたショルダーベルト部4と、車体1側に一端側が支持され、他端側がショルダーベルト部4に連結されたラップベルト部5と、車体1側に一端が支持され、自由端側にバックル6aが固定されたアンカー用ベルト部6とを有している。ショルダーベルト部4とラップベルト部5は、通常は車体1側の巻取装置(図示せず)による巻取力に抗して車室内に引き出し自在であるが、車両緊急時には、巻取装置が衝撃を感知し、ショルダーベルト部4及びラップベルト部5の引き出しが自動的にロックされるようになっている。
【0042】
ペット収納ボックス10は、収納ボックス本体11とこの収納ボックス本体11の外周面を被うように取り付けられた強度ベルト12とから構成されており、後方のシート2のシートバック2bにほぼ密着された状態で、後方のシートクッション2a上に載置されている。
【0043】
収納ボックス本体11は、展開形状がほぼ直方体状の通気性を有する材質、例えば非常に細かい網目のポリエステルメッシュで形成された袋体11aと、この袋体11aに装着されて袋体11aを閉空間であるボックス状の形態に保持するワイヤーフレーム(フレーム)11bとを有する。袋体11aの一方の側面には開口部13が形成され、この開口部13が蓋体14によってファスナー開閉できるようになっている。この開口部13よりペット(図示せず)を収納したり、取り出したりする。袋体11aの底面には防水布地15が敷かれている。ワイヤーフレーム11bは、所定方向の外力を作用することによって折り畳み位置に変移可能に構成され、収納ボックス本体11を折り畳み形状とすることができる。なお、収納ボックス本体11の内側は突起構造を持たない非突起構造となっている。
【0044】
強度ベルト12は、収納ボックス本体11の外周面を被うように取り付けられた左右一対の拘束ベルト部12aと、この一対の拘束ベルト12aの各上端位置で両端が固定された2本のループ状の安定ベルト部12b、12cとを備えている。
【0045】
拘束ベルト部12aは、袋体11aに例えば糸や接着剤によって強固に固定されている。拘束ベルト部12aと袋体11aの外周面との間の隙間によってベルト挿通孔16が形成されている。このベルト挿通孔16には、ショルダーベルト部4及びラップベルト部5が挿通されている。
【0046】
2本の安定ベルト部12b、12cには調整クリップ17がそれぞれ設けられており、この調整クリップ17によって安定ベルト部12b、12cのループ形状を解いたりループ形状に戻したりできると共に、長さ調整ができるようになっている。そして、車室前方側に配置された安定ベルト部12bは、前方側のシート2’の支柱2c’に掛け回されており、車室後方側に配置された安定ベルト部12cは、後方側のシート2の支柱2cに掛け回されている。
【0047】
次に、ペット収納ボックス10を、車室内で車体1に固定する固定作業を説明する。最初に、ペット収納ボックス10を、車体1の後方のシートバック2bにほぼ密着された状態でシートクッション2a上に載置する。次に、シートベルト装置のショルダーベルト部4及びラップベルト部5を待機位置より引き出し、引き出した先端側をベルト挿通孔16に通す。ベルト挿通孔16に通したショルダーベルト部4及びラップベルト部5のタング部材4aをバックル6aに装着する。ショルダーベルト部4及びラップベルト部5は、シートベルト装置の巻取力によって、所定のテンションに張られたベルト装着状態となる。
【0048】
そして、2本の安定ベルト12b、12cの各調整クリップ17を一旦解除し、一方の安定ベルト12bを前方のシート2’の支柱2c’に掛け回した状態として調整クリップ17を再度装着する。他方の安定ベルト12cを後方のシート2の支柱2cに掛け回した状態として調整クリップ17を再度装着し、固定作業が完了する。この際に、各安定ベルト部12b、12cを所定のテンションに張られた状態で装着することが望ましい。
【0049】
なお、2本の安定ベルト12b、12cはペット収納ボックス10を後方のシートクッション2a上に載置する前の段階で各支柱2c、2c’に掛け回し、その後に後方のシートクッション2a上に載置しても良い。また、ペット収納ボックス10は、最終的に、後方のシートバック2bにほぼ密着された状態で、後方のシートクッション2a上に載置する状態とすれば良い。
【0050】
次に、ペット収納ボックス10を固定した固定構造の作用を説明する。車両緊急時(例えば衝突時)には、ペット収納ボックス10が瞬間的に前方に移動するが、直ちにシートベルト装置が作動してシートベルト3がロックされるため、ペット収納ボックス10の移動が阻止される。そして、このほとんど移動しないペット収納ボックス10の内側の面にペット(図示せず)が衝突することになる。このため、ペットには比較的弱い衝撃が加わるに過ぎず、また、収納ボックス本体11の内側は突起構造を持たない非突起構造となっているため、安全性に優れている。また、ペットが閉空間であるペット収納ボックス10に収納されているため、車両緊急時に、ペットが前方に投げ出されることがない。そして、ペットがシート2から移動したり、衝撃を受けて騒ぐことが防止されるため、運転中にペットに邪魔されることがなく安全である。また、シートベルト装置のシートベルト3を使用してペット収納ボックス10を固定するため、従来例のように専用固定ベルト等を使用することなく簡易に固定できる。更に、シートベルト3を使用して固定するため、ペット収納ボックス10を車体1から取り外した場合に専用固定ベルトなどを管理する必要がない。
【0051】
また、上記実施形態では、ペット収納ボックス10は、収納ボックス本体11の外周面を被うように取り付けられた強度ベルト12を有し、この強度ベルト12を利用してベルト挿通孔16を設け、このベルト挿通孔16にシートベルト3を挿通してシートベルト3をペット収納ボックス10に連結したことにより、どのような外力が作用してもシートベルト3がペット収納ボックス10より外れることがない。このため、ペットへの安全性が向上する。また、シートベルト3のロック力を強度ベルト12によって受けるため、ペット収納ボックス10を確実に位置保持できると共に、シートベルト3のロック力によって収納ボックス本体11が破損等することがない。
【0052】
なお、上記実施形態では、ベルト挿通孔16は、拘束ベルト部12aと収納ボックス本体11の外周面とによってできる隙間によって形成したが、拘束ベルト部12aを一部範囲で2重に形成してベルト挿通孔を形成しても良い。
【0053】
また、上記実施形態では、強度ベルト12は、収納ボックス本体11の外周面を被うように取り付けられた拘束ベルト部12aと、この拘束ベルト部12aに両端が支持されたループ状の安定ベルト部12b、12cとを有し、この安定ベルト部12b、12cをヘッドレスト2d、2d’の支柱2c、2c’に巻き掛けたため、ペット収納ボックス10と支柱2c、2c’との間が安定ベルト部12b、12cによっても固定される。したがって、ペット収納ボックス10がより強固に車体1に固定され、安全性の向上になる。また、ペット収納ボックス10を車体1から取り外した場合には安定ベルト部12b、12cを手提げ用ベルトとして利用できるため、持ち運びの際に便利である。
【0054】
更に、上記実施形態では、安定ベルト部12b、12cは2本であり、一方の安定ベルト部12cは、ペット収納ボックス10が載置されたシート2側の支柱2cに巻き掛け、他方の安定ベルト12bは、ペット収納ボックス10が載置されたシート2の前方側の支柱2c’に巻き掛けたので、車体1への固定がより強固になり安定性が更に向上すると共に、持ち運び性も向上する。なお、上記実施形態では、2本の安定ベルト部12b、12cをそれぞれ支柱2c、2c’に掛け回したが、いずれか一方のみを掛け回した状態としても良い。また、ペット収納ボックス10を車室1の前方のシート2’上に載置する場合には、当該シート2’の支柱2c’にのみ安定ベルト部12b、12cを掛け回した状態で固定する。
【0055】
また、上記実施形態では、シートベルト装置のシートベルト3は、車体1側に一端側が支持され、自由端側にタング部材4aが固定されたショルダーベルト部4と、車体1側に一端側が支持され、他端側がショルダーベルト部4に連結されたラップベルト部5と、車体1側に一端が支持され、自由端側にバックル6aが固定されたアンカー用ベルト部6とを有し、ショルダーベルト部4及びラップベルト部5を共にベルト挿通孔16に通した状態でタング部材4aをバックル6aに装着した。つまり、いわゆる3点式のシートベルト装置を用いてペット収納ボックス10を車体1側に固定したが、いわるゆ2点式のシートベルト装置によっても略同様にペット収納ボックス10を車体1側に固定できる。
【0056】
更に、上記実施形態では、ペット収納ボックス10は、袋体11aを通気性を有する非常に細かい網目のポリエステルメッシュ材質で形成しているが、ペットを柔らかく包み込むような材質で、緩衝材の働きをし、衝撃を吸収するものであればその他の材質でも良い。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ペット収納ボックスがほとんど移動することがなく、この移動しないペット収納ボックスの内壁にペットが衝突するため、ペットには比較的弱い衝撃が加わるに過ぎず、安全性に優れている。また、ペットが閉空間であるペット収納ボックスに収納されているため、ペットはペット収納ボックス内をある程度自由に動くことが可能であると共に、車両緊急時に前方に投げ出されることがない。そして、ペットがシートから移動したり、衝撃を受けて騒ぐことが防止することができるため、運転中にペットに邪魔されることがない。また、シートベルト装置のシートベルトを使用してペット収納ボックスを固定することができるため、専用固定ベルト等を使用することなく簡易に固定することができ、ペット収納ボックスを車体から取り外した場合には専用固定ベルトなどを管理する必要がない。
【0058】
加えて、シートベルトをベルト挿通孔に通すため、シートベルトとペット収納ボックスとを強固に連結することができるため、安全性が向上する。また、シートベルトのロック力を強度ベルトによって受けるため、ペット収納ボックスを確実に位置保持できると共に、シートベルトのロック力によって収納ボックス本体が破損等することがない。
【0059】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ペット収納ボックスと支柱との間が安定ベルト部によっても固定されるため、ペット収納ボックスがより強固に車体に固定され、安全性が向上する。
【0060】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加え、ペット収納ボックスと前後に配置される2本の支柱との間が2本の安定ベルトによってそれぞれ固定されるため、ペット収納ボックスがより強固に車体に固定され、安全性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、ペット収納ボックスをシート上に固定した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、ペット収納ボックスをシート上に固定した状態を示す側面図である。
【図3】従来例を示し、ペットをシートクッション上に固定した状態を示す斜視図である。
【図4】他の従来例を示し、ペット収納ボックスの固定状態を説明する斜視図である。
【図5】他の従来例を示し、ペット収納ボックスをシートクッション上に固定した状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示す従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 車体
2、2’ シート
2a、2a’ シートクッション
2b、2b’ シートバック
2c、2c’ 支柱
2d、2d’ ヘッドレスト
3 シートベルト
4 ショルダーベルト部
4a タング部材
5 ラップベルト部
6 アンカーベルト部
6a バックル
10 ペット収納ボックス
11 収納ボックス本体
11a 袋体
11b ワイヤーフレーム(フレーム)
12 強度ベルト
12a 拘束ベルト部
12b、12c 安定ベルト部
13 開口部
14 蓋体
15 防水布地
16 ベルト挿通孔
17 調整クリップ
Claims (3)
- ペットを収納したペット収納ボックスを車室内で車体に固定するペット収納ボックス固定構造であって、
前記ペット収納ボックスをシート上に載置し、シートベルト装置のシートベルトを前記ペット収納ボックスの外周面側に直接連結し、この連結した前記シートベルトをベルト装着状態とし、
前記ペット収納ボックスは、収納ボックス本体の外側外周面を被うように取り付けられ外周面を一周し閉ループ状態にした複数の強度ベルトを有し、この強度ベルトと前記収納ボックスとの間を利用したベルト挿通孔を設け、このベルト挿通孔に前記シートベルトを挿通することによって前記シートベルトを前記ペット収納ボックスに直接連結したことを特徴とするペット収納ボックス固定構造。 - 請求項1記載のペット収納ボックス固定構造であって、
前記強度ベルトは、前記収納ボックス本体の外周面を被うように取り付けられ外周面を一周し閉ループ状態にした拘束ベルト部と、この拘束ベルト部に両端が支持されたループ状の安定ベルト部とを有し、この安定ベルト部をヘッドレストの支柱に巻き掛けたことを特徴とするペット収納ボックス固定構造。 - 請求項2記載のペット収納ボックス固定構造であって、
前記安定ベルト部は2本であり、一方の安定ベルト部は、前記ペット収納ボックスが載置された前記シート側の支柱に巻き掛け、他方の安定ベルト部は、前記ペット収納ボックスが載置された前記シートの前方側の支柱に巻き掛けたことを特徴とするペット収納ボックス固定構造。
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