JP2005347013A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2005347013A
JP2005347013A JP2004163041A JP2004163041A JP2005347013A JP 2005347013 A JP2005347013 A JP 2005347013A JP 2004163041 A JP2004163041 A JP 2004163041A JP 2004163041 A JP2004163041 A JP 2004163041A JP 2005347013 A JP2005347013 A JP 2005347013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
cell stack
flow paths
heat exchanger
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004163041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4705762B2 (ja
Inventor
Shoichi Kashima
昭一 加島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Precision Products Co Ltd filed Critical Sumitomo Precision Products Co Ltd
Priority to JP2004163041A priority Critical patent/JP4705762B2/ja
Publication of JP2005347013A publication Critical patent/JP2005347013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4705762B2 publication Critical patent/JP4705762B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 電池セルを積層して構成されたセルスタックに対する予熱装置を備え、且つ酸化ガスの予熱装置を備えた燃料電池において、電池規模を小さく抑制する。
【解決手段】 円板状の電池セルを中心軸方向に積層して形成された円柱形状のセルスタック10を包囲するように、セルスタック10の外周側に筒状の熱交換器40を設ける。熱交換器40では、セルスタック10を包囲する弧状の排ガス流路42,42・・及び酸化ガス流路43,43・・が径方向へ交互に配列されている。排ガス流路42,42・・は、電池セルの積層方向に平行な方向の縦向き流路を内周部から外周部へ蛇行状に組み合わせた縦型である。酸化ガス流路43,43・・は、セルスタック10の周方向に平行な2方向の横向き流路を外周部から内周部へ蛇行状に組み合わせた横型である。排ガス流路42,42・・は縦型であることにより、セルスタック10の下方に装備される予熱装置30の排ガスを、縦向き流路を通して外部へ効率的に排出することができ、予熱装置30における排ガス流路を兼ねる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素リッチの燃料ガスと酸化ガスとを反応させて発電を行なう燃料電池に関し、更に詳しくは、発電に伴う燃焼排ガスにより酸化ガスを予熱する熱交換器を備えた燃料電池に関する。
代表的な燃料電池の一つとして、固体酸化物型燃料電池〔SOFC(Solid Oxide Fuel Cells)〕がある。この燃料電池では、イットリア安定化ジルコニアなどからなる薄く脆い円形の固体電解質板の一方の表面にアノード電極層を形成し、他方の表面にカソード電極層を形成した円板状の電極付き固体電解質が電池セルとして使用される。そして、この電池セルを挟んでアノード側の反応空間を水素リッチの燃料ガスが内周部から外周部へ流通し、カソード側の反応空間を空気などの酸化ガスが内周部から外周部へ流通することより、発電が行なわれる。
通常は、この電池セルを挟み、その両面側に反応空間が形成されるように、円板状のインターコネクタを板厚方向に積層した円柱形状のセルスタックが使用される。インターコネクタはステンレス鋼などからなり、ガス分離板を兼ねることからセパレータとも呼ばれる。
このような燃料電池における発電効率改善策の一つとして酸化ガスの予熱がある。即ち、燃料電池では、前述したとおり、円柱形状のセルスタックでの発電に伴ってセルスタックの外周側へ高温の燃焼ガスが排出される。その高温の排ガスと、セルスタックに導入される酸化ガスとを熱交換させることにより、酸化ガスを予熱して電池セルに供給する。このような予熱装置を持つ燃料電池の一つが特許文献1に記載されている。
EP1347529A2明細書
特許文献1に記載された燃料電池では、円柱形状のセルスタックから、セルスタックの中心軸に直角な平面内に形成された横型の渦巻き状のガス流路を通って、燃焼ガスが外周側へ排出される。また、この横型の渦巻き状のガス流路に隣接して形成された別の横型の渦巻き状のガス流路を通って、酸化ガスが外周側から中心側のセルスタックへ送られ、その過程で燃焼ガスにより予熱される。
燃料電池では又、酸化ガスの予熱装置とは別に、セルスタックに対する予熱装置が装備される。即ち、燃料電池では、使用する燃料ガスの種類に応じて運転温度が相違するものの、運転開始時にはセルスタックを常温からその運転温度まで予熱する必要がある。この予熱は、一般に電池セルの下方に設けたガスバーナーにより行なわれる。即ち、セルスタックの下方に設けたガスバーナーにより上方のセルスタックを加熱して、常温から運転温度へ予熱するのである。
しかしながら、酸化ガスを予熱する場合、セルスタックの外周側にガス予熱用の熱交換器が設けられ、一方、セルスタックの下方にはセルスタックに対する予熱装置が設けられることになる。セルスタックに対する予熱装置では、加熱バーナーだけでなく、その排気系統も必要であり、2つの予熱装置のために、燃料電池が甚だ大型化する問題がある。
本発明の目的は、セルスタックに対する予熱装置を備え、更には酸化ガスの予熱装置を備えるにもかかわらず、電池規模を可及的に小さく抑制できる燃料電池を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池は、円板状の電池セルを中心軸方向に積層して形成された円柱形状のセルスタックと、セルスタックから外周側に排出される排ガスにより酸化ガスを予熱するために前記セルスタックを包囲するようにその外周側に設けられた筒状の熱交換器とを具備している。そして、前記熱交換器ではセルスタックを包囲する排ガス流路及び酸化ガス流路が径方向へ交互に配列されると共に、排ガス流路はセルスタックにおけるセル積層方向に平行な方向の縦向き流路を内周部から外周部へ蛇行状に組み合わせた縦型に構成されており、酸化ガス流路はセルスタックの周方向に平行な2方向の横向き流路を外周部から内周部へ蛇行状に組み合わせた横型に構成されている。
本発明の燃料電池では、セルスタックを包囲する排ガス予熱用熱交換器が、縦型の排ガス流路と横型の酸化ガス流路で構成されている。特に排ガス流路が、縦向き流路を内周部から外周部へ蛇行状に組み合わせた縦型に構成されているために、セルスタックの下方に装備される予熱装置の排ガスを、縦型の排ガス流路を通して外部へ効率的に排出することができる。即ち、排ガス予熱用熱交換器における縦型の排ガス流路が、セル予熱装置における排ガス流路を兼ねることができ、セル予熱装置における排ガス流路が不要になることから、燃料電池の小型化が可能になる。
また、酸化ガス流路がセルスタックの周方向に平行な2方向の横向き流路を外周部から内周部へ蛇行状に組み合わせた横型に構成されているため、排ガス流路と酸化ガス流路の間でUターン部同士の干渉がなくなり、これによる熱交換器の小型化も可能になる。
セル予熱装置から排出される排ガスの排出効率を高めるために、排ガス予熱用熱交換器においては、縦型の排ガス流路における最内周側の縦向き流路を上向きに形成することが望まれる。
またセルスタックの温度調節のために、排ガス予熱用熱交換器の更に内側にセルスタックを冷却するためのジャケットを設けることができるし、排ガス浄化触媒を加熱するために、その触媒を排ガス予熱用熱交換器内の縦向き流路に組み込むこともできる。触媒の組み込みにより、排ガス浄化触媒を加熱するための専用の加熱装置が不要になり、燃料電池の一層の小型化が可能になる。
本発明の燃料電池は、セルスタックから外周側に排出される排ガスにより酸化ガスを予熱するためにセルスタックを包囲するようにその外周側に設けられる熱交換器の排ガス流路を、セルスタックにおけるセル積層方向に平行な方向の縦向き流路が内周部から外周部へ蛇行状に組み合わされた縦型にし、酸化ガス流路を、セルスタックの周方向に平行な2方向の横向き流路が外周部から内周部へ蛇行状に組み合わされた横型にしたことにより、セルスタックの下方に装備される予熱装置の排ガスを、縦型の排ガス流路を通して外部へ効率的に排出することができる。即ち、排ガス予熱用熱交換器における縦型の排ガス流路が、セル予熱装置における排ガス流路を兼ねることができる。これにより、セルスタックに対する予熱装置を備え、更には酸化ガスの予熱装置を備える構成であるにもかかわらず、電池規模を可及的に小さく抑制することができる。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を示す燃料電池の縦断面図、図2は同燃料電池の横断面図である。
本実施形態の燃料電池は、円柱形状のセルスタック10と、これを収容する円筒状のセル容器20と、セル容器20の下方に設けられた予熱装置30と、セル容器20の外側に設けられた環状の熱交換器40とを備えている。熱交換器40は、セルスタック10に供給される空気の予熱装置である。
セルスタック10は、複数枚の円板状のインターコネクタの各間に、電池セルとして円形の電極付き固体電解質板を挟んで積層した固体電解質型である。このセルスタック10は、空気供給管11を通して中心部に上方から酸化ガスとしての空気を供給される。また、図示されない燃料管を通して中心部周囲に上方から都市ガス等の炭化水素系の燃料ガスを供給される。
部分酸化改質又は水蒸気改質を終えてセルスタック10内に供給された燃料ガスは、電池セルの一面側に形成されたアノード側の反応空間を内周部から外周部へ流通する。また、熱交換器40による予熱を終えてセル内に供給された空気は、電池セルの他面側に形成されたカソード側の反応空間を内周部から外周部へ流通する。これにより、セルスタック10で発電が行なわれ、その結果として燃焼ガスがセルスタック10から外周側へ排出される。
セル容器20は、上面及び下面が閉塞された円筒状の密閉容器であり、円筒形状の架台21上に固定されている。このセル容器20は、高温の燃焼排ガスに耐え得るステンレス鋼などの耐熱金属により構成されている。セル容器20の最下部、より詳しくは円筒形状の胴体の最下部には、複数のガス排出孔22,22・・が周方向に所定間隔で全周にわたって設けられている。
予熱装置30は、セル容器20を支持する架台21の周囲に設けられた円筒状のカバー31を有している。カバー31は、内側の架台21との間に円環状の予熱室32を形成している。予熱室32は、上方の熱交換器40と連通しており、その内部には、架台21を包囲するように円環状のリングバーナー33が設けられている。リングバーナー33は、運転開始時に主にセル容器20の外周面を加熱し、容器内の電池セル10を常温から運転温度まで予熱する。34はリングバーナー33へ燃料を供給する燃料供給管、35は点火フラグ、36は炎検知プラグである。
熱交換器40は、セル容器20を包囲する厚肉の円筒体であり、最内周部にはセル容器20の外周面に接する円環状のジャケット41を有している。ジャケット41の外側には、直径が段階的に大きくなる複数の円環状の排ガス流路42,42・・が所定の隙間をあけて同心状に形成されている。また、直径が段階的に大きくなる複数の円環状の酸化ガス流路43,43・・が隣接する排ガス流路42,42の間に位置して形成されている。
熱交換器40は、ここでは半円の円弧状をした排ガス流路42,42・・及び酸化ガス流路43,43・・を円環状に組み合わせた構成になっている。即ち、ここにおける排ガス流路42,42・・及び酸化ガス流路43,43・・は、円環状のものを周方向に2分割した構造になっている。
熱交換器40の一方の半円部では、図1に示すように、複数の弧状の排ガス流路42,42・・のうち、ジャケット41の外側に位置する1番内側の排ガス流路42は、排ガスを下から上へ流通させる上向き流路になっており、その下端部が、セル容器20の最下部に設けられた複数のガス排出孔22,22・・を介してセル容器20内に連通すると共に、下方の予熱室32に連通している。
内側から2番目の排ガス流路42は、排ガスを上から下へ流通させる下向き流路であり、1番目の排ガス流路42とは上端部同士が連通している。以下同様に上向き流路及び下向き流路が交互に配置されると共に、下端部同士及び上端同士が交互に連通している。これにより、一方の半円部での複数の排ガス流路42,42・・は、セルスタック10におけるセル積層方向に平行な方向の縦向き流路を内周部から外周部へ蛇行状に組み合わせた縦型になっている。
一番外側の排ガス流路42は上向き流路であり、図示されないヘッダー部を介して、熱交換器40の外周部上面に取付けられた排気管44から排ガスを外部へ排出するようになっている。熱交換器40の径方向中間部には、幅の広い排ガス流路42が形成されている。この排ガス流路42には排ガス浄化触媒50が配置されている。
熱交換器40の他方の半円部でも、一方の半円部と同様に、複数の弧状の排ガス流路42,42・・は、セルスタック10におけるセル積層方向に平行な方向の上向き流路と下向き流路を内周部から外周部へ蛇行状に組み合わせた縦型に構成されており、中間の排ガス流路42には排ガス浄化触媒50が配置されている。
一方、複数の酸化ガス流路43,43・・については、図2に示すように、熱交換器40の一方の半円部では、一番外側の弧状の酸化ガス流路43では、酸化ガスである空気が周方向の一方へ流通する。この酸化ガス流路43には、熱交換器40の外周部上面に取付けられた空気導入管46からヘッダー部47を介して空気が導入される。
外側から2番目の酸化ガス流路43では、酸化ガスである空気が周方向の他方へ流通する。即ち、1番目の酸化ガス流路43とは逆向きに空気が通する。このために、1番目の酸化ガス流路43と2番目の酸化ガス流路43は、一方の側端部同士が連通している。以下同様に周方向で異なる向きの流路が交互に配置されており、これにより、一方の半円部での複数の酸化ガス流路43,43・・は、電池セル10の周方向に平行な2方向の横向き流路を外周部から内周部へ蛇行状に組み合わせた横型になっている。
一番内側の酸化ガス流路43は、下流側の側端部が、熱交換器40の内周部上面に取付けられた空気導出管48にヘッダー部49を介して連通しており、これにより酸化ガス流路43,43・・を流通した空気を空気導出管48から外部へ排出する。
熱交換器40の他方の半円部でも、一方の半円部と同様に、複数の弧状の酸化ガス流路43,43・・は、セルスタック10の周方向に平行な2方向の横向き流路を外周部から内周部へ蛇行状に組み合わせた横型に構成されている。
なお、セル容器20の外側に設けられた環状のジャケット41には、熱交換器40の内周部上面に取付けられた空気導入管45から冷却用の空気が導入される。ジャケット41を流通した空気は、一番内側の排ガス流路42に流入する。
排気管44及び空気導出管48は、熱交換器40の2つの半円部に別々に設けられているが、空気導入管45,46は、熱交換器40の2つの半円部で共用されている。空気導入管45は、熱交換器40の中心を挟んで反対側に設けられている。空気導入管46及び空気導出管48,48は、熱交換器40の中心に対して同じ側に設けられている。
次に本実施形態の燃料電池の機能について説明する。
セルスタック10を運転するにあたって、予熱装置30内のリングバーナー33により、主にセル容器20の外周面を加熱し、容器内のセルスタック10を常温から運転温度まで予熱する。このときに生じる燃焼排ガスは、熱交換器40内の排ガス流路42,42・・を内周部から外周部へ順番に通過して外部へ排出される。
ここで、熱交換器40内の排ガス流路42,42・・は、セルスタック10におけるセル積層方向に平行な方向の上向き流路と下向き流路を内周部から外周部へ蛇行状に組み合わせた縦型に構成されており、特に、燃焼排ガスが最初に流入する最内周の排ガス流路42は、上向き流路になっている。このため、予熱に伴う燃焼排ガスは、予熱室32から熱交換器40内の排ガス流路42,42・・を通ってスムーズに外部へ排出される。
即ち、熱交換器40内の排ガス流路42,42・・が予熱時の排ガス流路として利用される。このため、予熱装置30においては排ガスの排出系統が不要になり、この点から燃料電池の小型化が図られる。
セルスタック10の予熱時には又、電池セルのカソード側に空気が供給される。この空気は、空気導入管46から熱交換器40内に導入され、更に熱交換器40内の酸化ガス流路43,43・・を外周部から内周部へ通過した後、空気導出管48,48から一旦熱交換器40の外に排出され、その後にセル容器20内のセルスタック10に供給される。
ここで、酸化ガス流路43,43・・は排ガス流路42,42・・の各間に位置している。このため、酸化ガス流路43,43・・を外から内へ流通する空気が、排ガス流路42,42・・を内から外へ流通する燃焼排ガスと熱交換され、予熱される。そして、この予熱された空気がセルスタック10へ供給されることからも、セルスタック10の予熱が促進される。
ここで、熱交換器40内の酸化ガス流路43,43・・は、縦型の排ガス流路42,42・・と異なり、セルスタック10の周方向に平行な2方向の横向き流路を外周部から内周部へ蛇行状に組み合わせた横型に構成されている。このため、両者の間でUターン部同士の干渉がなくなり、その結果として熱交換器40も小型化される。
セルスタック10が運転温度に達すると、電池セルのアノード側に改質を終えた燃料ガスが所定流量で供給される。同時に、電池セルのカソード側に所定流量の空気が酸化ガスとして供給される。この空気は、空気導入管46から熱交換器40内に導入され、更に熱交換器40内の酸化ガス流路43,43・・を外周部から内周部へ順番に通過した後、空気導出管48,48から一旦熱交換器40の外に排出され、その後にセル容器20内のセルスタック10に供給される。
このとき、セルスタック10からは高温の燃焼ガスが排ガスとして外周側へ排出される。この排ガスは、セル容器20の最下部から複数のガス排出孔22,22・・を通って熱交換器40内の最下部に内側から流入する。その排ガスは、予熱時の燃焼排ガスと同様、熱交換器40内の排ガス流路42,42・・を内周部から外周部へ順番に通過し、排気管44から外部へ排出される。これにより、酸化ガス流路43,43・・を外周部から内周部へ通過する空気は、排ガスで加熱される。加熱された空気は、空気導出管48から一旦熱交換器40の外に排出され、その後にセル容器20内のセルスタック10に供給される。
このような酸化ガスの予熱により発電効率が上がることは周知のとおりである。
発電中に電池セル10の温度が上がり過ぎたときは、空気導入管45から熱交換器40内のジャケット41に冷却用の空気を導入する。これによりセル容器20が外部から冷却され、容器内のセルスタック10が適温に維持される。冷却に使用された後の空気は、排ガスに合流して熱交換器10の外に排出される。
このように、本実施形態の燃料電池では、セル容器20の外周側に設けられた熱交換器40により、酸化ガスとしての空気がセルスタック10から排出される高温の排ガスにより予熱される。
また、運転開始に先立ち、セル容器20内のセルスタック10が下方の予熱装置30により運転温度に予熱されるが、その燃焼排ガスは熱交換器40内の排ガス流路42,42・・を通って外部へ排出される。このため、予熱装置30は排気系統が不要となり、小型化される。また、その燃焼排ガスにより、予熱時にカソード側に供給される空気が予熱されるため、予熱効率も上がる。
特に、熱交換器40内の排ガス流路42,42・・は、セルスタック10の積層方向に平行な方向の上向き流路と下向き流路を内周部から外周部へ蛇行状に組み合わせた縦型に構成されているため、運転時の排ガスについても予熱時の排ガスについても、共に高い排出効率が確保される。
また、熱交換器40内の酸化ガス流路43,43・・は、セルスタック10の周方向に平行な2方向の横向き流路を外周部から内周部へ蛇行状に組み合わせた横型に構成されている。このため、排ガス流路42,42・・と酸化ガス流路43,43・・との間でUターン部同士の干渉がなくなり、熱交換器40も小型化される。
更に、本実施形態の燃料電池では、排ガスを浄化する触媒50が熱交換器40内の排ガス流路42,42・・の中間部に配置される。この位置では排ガス温度が150℃以上であるため、排ガス浄化触媒50は、排ガスを利用して適温に加熱される。このため、触媒50を加熱する装置が不要となり、この点からも電池規模が小さくなる。
なお、本実施形態では、熱交換器40内の排ガス流路42,42・・及び酸化ガス流路43,43・・は、円環状のものを周方向で2分割した構造になっているが、3或いは4以上に分割した構造でもよく、更には円環状の一体構造でもよい。
図3は本発明の他の実施形態を示す燃料電池の縦断面図、図4は同燃料電池の横断面図である。
本実施形態の燃料電池は、略四角形に組み合わされた4つのセルスタック10,10・・を具備している。4つのセルスタック10,10・・は、4つのセル容器20,20・・内に収容されている。熱交換器40は、4つのセルスタック10,10・・の間で共用され、4つのセル容器20,20・・を包囲する環状体になっている。
より詳しくは、熱交換器40では、ジャケット41、最も内側の排ガス流路42及び酸化ガス流路43は、セル容器20,20・・を独立に包囲しているが、それ以外の排ガス流路42,42・・及び酸化ガス流路43,43・・は、機構上は4つのセル容器20,20・・をまとめて包囲している。ただし、機能上は、4つのセルスタック10,10・・間で共用される排ガス流路42,42・・及び酸化ガス流路43,43・・は、電池セル10,10・・に各対応して周方向で4分割されている。
なお、図示されていないが、4つのセルスタック10,10・・は、4つのセル容器20,20・・の各下方に設けられた予熱装置によって独立に予熱される。
本実施形態の燃料電池でも、熱交換器40により、酸化ガスとしての空気が4つの電池セル10,10・・から排出される高温の排ガスにより予熱される。
また、熱交換器40内の排ガス流路42,42・・が予熱装置の排気系統を兼ねるために、電池規模が小さくなる。熱交換器40内の排ガス流路42,42・・が、電池セル10の積層方向に平行な方向の上向き流路と下向き流路を内周部から外周部へ蛇行状に組み合わせた縦型であるため、排ガスの排出効率が高い。
一方、熱交換器40内の酸化ガス流路43,43・・は、縦型の排ガス流路42,42・・と異なり、セルスタック10の周方向に平行な2方向の横向き流路を外周部から内周部へ蛇行状に組み合わせた横型である。このため、熱交換器40も小型となる。
更に、熱交換器40内の排ガス流路42に排ガス浄化触媒が配置され、排ガスを利用してこの触媒が加熱されるため、この点からも燃料電池が小型化される。
本実施形態においても熱交換器40内の排ガス流路42,42・・及び酸化ガス流路43,43・・の分割数は限定せず、非分割でもよい。
本発明の一実施形態を示す燃料電池の縦断面図である。 同燃料電池の横断面図である。 本発明の他の実施形態を示す燃料電池の縦断面図である。 同燃料電池の横断面図である。
符号の説明
10 セルスタック
20 セル容器
22 ガス排出孔
30 予熱装置
32 予熱室
33 リングバーナー
40 熱交換器
41 ジャケット
42 排ガス流路
43 酸化ガス流路
44 排気管
45,46 空気導入管
47,49 ヘッダー部
48 空気導出管
50 排ガス浄化触媒

Claims (5)

  1. 円板状の電池セルを中心軸方向に積層して構成された円柱形状のセルスタックルと、セルスタックから外周側に排出される排ガスにより酸化ガスを予熱するために前記セルスタックを包囲するようにその外周側に設けられた筒状の熱交換器とを具備しており、前記熱交換器ではセルスタックを包囲する排ガス流路及び酸化ガス流路が径方向へ交互に配列されると共に、排ガス流路はセルスタックにおけるセル積層方向に平行な方向の縦向き流路を内周部から外周部へ蛇行状に組み合わせた縦型に構成されており、酸化ガス流路はセルスタックの周方向に平行な2方向の横向き流路を外周部から内周部へ蛇行状に組み合わせた横型に構成されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記セルスタックの下方に予熱装置を装備し、前記縦型の排ガス流路が前記予熱装置から排出される排ガスの流路を兼ねる請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記縦型の排ガス流路における最内周側の縦向き流路が、前記予熱装置から排出される排ガスを導入するべく上向きに形成されている請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記熱交換器の更に内側に電池セルを冷却するジャケットを装備する請求項1に記載の燃料電池。
  5. 前記熱交換器内の縦向き流路の中間部に排ガス浄化触媒を具備する請求項1に記載の燃料電池。
JP2004163041A 2004-06-01 2004-06-01 燃料電池 Expired - Fee Related JP4705762B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163041A JP4705762B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163041A JP4705762B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005347013A true JP2005347013A (ja) 2005-12-15
JP4705762B2 JP4705762B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=35499201

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004163041A Expired - Fee Related JP4705762B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4705762B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287428A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007287424A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007311160A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007311157A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007311158A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007311161A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム及びその運転方法
JP2008135305A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Kyocera Corp 燃料電池装置
JP2008135351A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Tokyo Gas Co Ltd 発電装置
JP2009092375A (ja) * 2007-10-01 2009-04-30 Snecma 燃料電池用予熱熱交換器
JP2009140802A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池
JP2010015712A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池発電システムおよび発電方法
JP2010020965A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池発電システムおよびその動作方法
JP2010020966A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池発電システムおよびその動作方法
JP2010504607A (ja) * 2006-09-21 2010-02-12 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 熱交換器を備える固体酸化物燃料電池
JP2010044960A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池発電システムおよび燃料電池発電方法
JP2012138361A (ja) * 2012-02-14 2012-07-19 Kyocera Corp 燃料電池装置
JP2018056129A (ja) * 2016-01-23 2018-04-05 京セラ株式会社 燃料電池装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0277471U (ja) * 1988-11-30 1990-06-14
JPH0389467A (ja) * 1989-08-31 1991-04-15 Osaka Gas Co Ltd 固体電解質型燃料電池
JP2002079058A (ja) * 2000-09-11 2002-03-19 Toyota Motor Corp 燃料改質装置の燃焼排出ガス処理
JP2003282110A (ja) * 2002-03-19 2003-10-03 Sulzer Hexis Ag 一体の熱交換器を備えた燃料電池からなる蓄電池
JP2004039552A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池発電システム及びその運転方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0277471U (ja) * 1988-11-30 1990-06-14
JPH0389467A (ja) * 1989-08-31 1991-04-15 Osaka Gas Co Ltd 固体電解質型燃料電池
JP2002079058A (ja) * 2000-09-11 2002-03-19 Toyota Motor Corp 燃料改質装置の燃焼排出ガス処理
JP2003282110A (ja) * 2002-03-19 2003-10-03 Sulzer Hexis Ag 一体の熱交換器を備えた燃料電池からなる蓄電池
JP2004039552A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池発電システム及びその運転方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007287424A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007287428A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007311160A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007311157A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007311158A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2007311161A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム及びその運転方法
JP2010504607A (ja) * 2006-09-21 2010-02-12 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 熱交換器を備える固体酸化物燃料電池
KR101387712B1 (ko) 2006-09-21 2014-04-21 에스엔이씨엠에이 열교환기를 포함하는 고체 산화물 연료전지
JP2008135305A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Kyocera Corp 燃料電池装置
JP2008135351A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Tokyo Gas Co Ltd 発電装置
JP2009092375A (ja) * 2007-10-01 2009-04-30 Snecma 燃料電池用予熱熱交換器
JP2009140802A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池
JP2010015712A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池発電システムおよび発電方法
JP2010020965A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池発電システムおよびその動作方法
JP2010020966A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池発電システムおよびその動作方法
JP2010044960A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 燃料電池発電システムおよび燃料電池発電方法
JP2012138361A (ja) * 2012-02-14 2012-07-19 Kyocera Corp 燃料電池装置
JP2018056129A (ja) * 2016-01-23 2018-04-05 京セラ株式会社 燃料電池装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4705762B2 (ja) 2011-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10797327B2 (en) SOFC hot box components
JP4705762B2 (ja) 燃料電池
EP2008331B1 (en) Fuel cell system
JP4585218B2 (ja) 燃料電池組立体
JP6846711B2 (ja) 高温動作型燃料電池システム
JP4926529B2 (ja) 燃料電池
JP6101781B2 (ja) 燃料電池モジュール
EP2987196B1 (en) Fuel cell module
EP2842190B1 (en) Fuel cell module with heat exchanger
EP2870653B1 (en) Fuel cell module
JP2010114092A (ja) 燃料電池組立体
EP2987197B1 (en) Fuel cell module
US10957921B2 (en) SOFC with cathode exhaust partial bypass of the ATO and additional air cooling of a hotbox
JP2018120653A (ja) 燃料電池装置
JP2007018966A (ja) 燃料電池
EP2987198B1 (en) Fuel cell module
JP6051064B2 (ja) 燃料電池モジュール
TW202103363A (zh) 燃料電池系統
JP2005063806A (ja) 燃料電池組立体
JP2021012806A (ja) 燃料電池モジュール
JP2013164241A (ja) 熱交換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4705762

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees